説明

管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】複数の画像形成装置の保守作業を効率化するための管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラムを提供する。
【解決手段】機器管理サーバ103は、画像を出力する場合に、複数の画像形成装置の各々から、部材情報を取得し、取得された部材情報を用いて、部材の消耗度合いを示す寿命情報を取得し、取得された寿命情報を用いて、部材の消耗度合いが、複数の画像形成装置で均等になるように画像を出力させる画像形成装置を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、複数台の画像形成装置を管理する管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスにおいて複数の画像形成装置が同時に使用されていることが多くあり、一般にユーザは印刷させる画像形成装置を、画像出力命令を下すPCなどの端末により特定している。
【0003】
また、画像形成装置の消耗パーツの寿命は、例えばドラム回転数や作像枚数が本体内メモリに記憶され、予め定められた値に到達したときに交換タイミングを示す警告を操作画面に表示するような構成がとられていた。また、複数の消耗パーツの交換に係る保守コスト圧縮の工夫なども提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
一方、複数台の画像形成装置を設置した場合に、各画像形成装置の使用頻度の監視結果に基づき使用頻度の少ない画像形成装置を選択的に動作させるシステムにより、保守作業の低減を図る提案もなされている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
具体的には、複数の本体で、消耗パーツの寿命到達が各本体ごとに散発的に発生する場合、サービス出動機会が多くなり非効率である。
【0006】
また、複数の画像形成装置を有する環境において、大量の同じ画像を一度に複数の画像形成装置で出力しようとする場合、画像形成装置間で画像の色味等の品質がことなることがあり、使用者が画像の同一性を求める場合には不都合が生じる。
【0007】
一般に、画像形成装置においては、長期間の使用で高圧印加部材などが劣化し、その抵抗が変化してゆくため、長期間の使用を通じて電圧や電流を一定にすることで、画像形成動作の機能を初期と同等に維持するように努める設計がなされる。
【0008】
ところが、各々の画像形成装置間で、使用履歴が同等でない場合は、制御により画像が同等になるように高圧設定がそれぞれなされたとしても、特に画像の色味などは完全に一致させることは困難である。
【0009】
例えば、電子写真方式において、定電流制御をする一次転写装置であっても、初期の電圧値に対して長期間使用後の電圧値が変わることにより微細な転写性が変化し、ドット再現が異なる結果として出力画像の色味が微妙に変化してしまうことがある。
【0010】
また、長期間の使用で感度低下するドラム特性を補うためにレーザ光量を調整する結果、微細な潜像が変化し、ドット再現が異なる結果として色味や画像性が変化してしまう場合などが想定される。
【0011】
従って、なるべく各画像形成装置の使用履歴を一致させる必要があり、それは各画像形成装置において色ごとに設けられたユニットごとの使用履歴が一致するということである。
【0012】
そこで、特許文献3では、複数台の画像形成装置を設置した場合に、各装置の使用頻度の監視結果に基づき使用頻度の少ない画像形成装置を選択的に動作させるシステムにより、保守作業の低減を図る提案がされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2003−145890号公報
【特許文献2】特開2007−33839号公報
【特許文献3】特開平7−261610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、特許文献3に記載された提案では、色ごとの使用頻度の調整が行えないため、画像形成装置がタンデム方式などによってフルカラーで印刷可能な画像形成装置であった場合には対応することができない。これは、単色モードの使用により各装置、及び各色に対応するユニットごとに使用状態が異なるためである。なお、上記各装置とは、帯電装置、ドラム、クリーナ、現像装置、転写装置を示す。また、ユニットとは、帯電装置、ドラム、クリーナ、現像装置、転写装置、の一部、又は全部の組み合わせを示す。
【0015】
また、特許文献3では、一度に全ての画像形成装置の消耗パーツを交換できるようにするため、一時的に全く画像出力ができない状態となることもある。
【0016】
本発明の目的は、複数の画像形成装置の保守作業を効率化するための管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、請求項1の管理装置は、複数の画像形成装置の各々が、1つ以上の色を用いて画像を形成して出力した際に生じた画像を形成するための部材の消耗度合いを得るための部材情報を、色ごとに記憶する記憶手段を備え、画像を出力する場合に、画像を出力させる画像形成装置を、前記複数の画像形成装置から選択する管理装置であって、画像を出力する場合に、前記複数の画像形成装置の各々から、前記部材情報を取得する部材情報取得手段と、前記部材情報取得手段により取得された部材情報を用いて、部材の消耗度合いを示す寿命情報を取得する寿命情報取得手段と、前記寿命情報取得手段により取得された寿命情報を用いて、前記部材の消耗度合いが、前記複数の画像形成装置で均等になるように画像を出力させる画像形成装置を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の画像形成装置の保守作業を効率化するための管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成システム200の概略構成を示す図である。
【図2】図1における画像出力部の構成を示す図である。
【図3】図2におけるドラムカートリッジの感光ドラムの寿命を示す図である。
【図4】図1における画像形成装置でのレーザー露光出力制御機構を説明するための図である。
【図5】画像の出力が指示された場合の機器管理サーバにより実行される装置選択処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図6】画像の出力が指示された場合の機器管理サーバにより実行される装置選択処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0021】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において、同一の符号を付したものは、同様の構成又は作用を有するものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システム200の概略構成を示す図である。
【0023】
図1において、画像形成システム200(管理システム)は、複数(図では2台)のパソコン101,102、機器管理サーバ103(管理装置)、及び複数(図では3台)の画像形成装置104,105,106で構成されている。そして、それぞれネットワークにより接続されている。
【0024】
パソコン101,102(上位装置)は、ユーザが画像形成装置104,105,106に対してプリント出力の実行を指示する端末である。
【0025】
画像形成装置104,105,106は、紙等の記録材に画像を形成するもので、本実施の形態では4色の色を形成することにより、フルカラー印刷に対応している。
【0026】
また、画像形成装置104,105,106の構成は、いずれも同じ構成となっている。その構成について画像形成装置106を用いて説明する。
【0027】
画像形成装置106は、制御部108、記憶部107、画像出力部110、及び操作部109で構成される。
【0028】
制御部108は、CPUやRAMで構成され、画像形成装置106を制御する。記憶部107は、後述する使用履歴情報が記憶されるもので、例えばハードディスクドライブ等の不揮発性の記憶装置である。
【0029】
操作部109は、ユーザが操作したり、ユーザに情報を表示したりするためのものである。ユーザは、パソコン101,102に代えて、この操作部109を用いてプリント出力の実行を指示することができる。
【0030】
機器管理サーバ103は、ユーザが画像出力を実行する際に、いずれの画像形成装置で出力すべきかを判断し、パソコン101,102、操作部109に出力すべき画像形成装置を指定する内容を示す情報を表示させる。
【0031】
以下の説明において、単に装置と記載された場合は、画像形成装置を示している。
【0032】
図2は、図1における画像出力部110の構成を示す図である。
【0033】
図2において、画像出力部110は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられ4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkを有する電子写真方式となっている。
【0034】
これら4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkにより、画像出力部110は、制御部108からの画像信号に応じて、4色フルカラー画像を記録材(記録用紙、プラスチックフィルム、布等)に形成することができる。
【0035】
なお、以下の説明において、上記4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkのそれぞれにおいて共通に設けられる要素には、Y、M、C、Bkの添え字を与えた同一符号を付す。それらを特に区別して説明する必要が場合には、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に付した添え字Y、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。
【0036】
画像出力部110は、画像形成部1において像担持体としての円筒型の感光体、即ち、感光ドラム2に形成されたトナー像を、中間転写体としての中間転写ベルト8へ転写する。そして、中間転写ベルト8のトナー像を記録材P上に転写することで記録画像を形成する。
【0037】
画像形成部1には、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム2が配設されている。感光ドラム2は、図中矢印方向に回転駆動される。
【0038】
感光ドラム2の周囲には、帯電ローラ3、現像器4、1次転写ローラ5、及びクリーニング装置6が配置されている。また、感光ドラム2の上方には、露光装置7が配置されている。
【0039】
さらに、各画像形成部1の感光ドラム2と対向して中間転写ベルト8が配置されている。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9、2次転写対向ローラ10等に掛け回されており、駆動ローラ9に伝達される駆動力により図中矢印方向に周回移動する。
【0040】
1次転写ローラ5と感光ドラム2とが対向する位置で中間転写ベルト8が感光ドラム2に接触して1次転写部が形成される。
【0041】
また、中間転写ベルト8を介して2次転写対向ローラ10に対向する位置に2次転写ローラ15が設けられている。
【0042】
2次転写対向ローラ10と対向する位置で2次転写ローラ15が中間転写ベルト8に接触して2次転写部が形成される。
【0043】
本実施の形態に係る画像出力部110は、画像形成部1Y、1M、1C、1Bkの全てを用いてフルカラー画像を形成することができるフルカラー画像形成モードを備えている。また、画像形成部1Bkのみを用いてブラック単色の画像を形成する単色画像形成モードを備えている。
【0044】
まず、フルカラー画像形成モードでの画像形成動作を説明する。画像形成動作が開始すると、画像形成部1Y、1M、1C、1Bkにおいて回転する感光ドラム2Y、2M、2C、2Bkの表面が帯電ローラ3Y、3M、3C、3Bkによって一様に帯電される。このとき、帯電ローラ3Y、3M、3C、3Bkには、帯電バイアス電源より帯電バイアスが印加される。
【0045】
次いで、露光装置7Y、7M、7C、7Bkから、それぞれの画像形成部に対応する分解色の画像信号に従ってレーザー光が発される。これにより、各感光ドラム2Y、2M、2C、2Bkは、対応する分解色の画像情報に応じて露光され、その上にその画像信号に応じた静電像が形成される。
【0046】
各感光ドラム2Y、2M、2C、2Bkに形成された静電像は、各現像器4Y、4M、4C、4Bk内に収容されたトナーによってトナー像として現像される。本実施の形態では、現像方式として反転現像方式が採用されており、感光ドラム2の明部電位部に現像器4からのトナーが付着する。
【0047】
感光ドラム2Y、2M、2C、2Bkに形成されたトナー像は、中間転写ベルト8上で重なり合うようにして、1次転写部において順次に中間転写ベルト8上に転写される。
【0048】
この時、1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Bkには、1次転写バイアス電源よりトナーの正規の帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加される。こうして、中間転写ベルト8上に、4色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。なお、1次転写後に感光ドラム2Y、2M、2C、2Bkの表面に残ったトナーは、クリーニング装置6Y、6M、6C、6Bkによって回収される。
【0049】
一方、中間転写ベルト8上のトナー像の移動とタイミングに合わせて、記録材収納カセット(図示せず)に収容された記録材Pが、供給ローラ13などにより2次転写部に搬送される。
【0050】
そして、中間転写ベルト8に形成された多重トナー像は、2次転写部において記録材P上に一括して転写される。このとき、2次転写ローラ12には、2次転写バイアス電源よりトナーの正規の帯電極性とは逆極性の2次転写バイアスが印加される。
【0051】
次いで、記録材Pは定着装置14へと搬送部材等により搬送される。定着装置14によって加熱、加圧されることで、記録材P上のトナーは溶融、混合されて、記録材Pに定着され、フルカラーの画像となる。
【0052】
その後、記録材Pは機外に排出される。なお、2次転写部で記録材Pに転写されずに中間転写ベルト8に残留した2次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーナー18により回収される。
【0053】
次に、単色画像形成モードにおける画像形成動作について説明する。単色画像形成モードでは、画像形成部1Bkにおいてのみ、感光ドラム2Bk上にトナー像が形成される。そして、このトナー像が中間転写ベルト8に1次転写された後、記録材Pに2次転写される。画像形成部1Bkにおけるトナー像の形成動作、1次転写動作、2次転写動作は、上述のフルカラー画像形成モード時の動作と同じである。
【0054】
次いで、記憶部107に記憶される使用履歴情報について説明する。
【0055】
本実施の形態における使用履歴情報は、例えば感光ドラム、帯電ローラ、現像装置、転写ローラ等の消耗パーツが寿命に対してどれくらいの使用状態にあるかの指標である。
【0056】
機器管理サーバ103がその指標により各画像形成装置のパーツ間で使用状態を比較することにより、劣化状態の少ないパーツを有する画像形成装置を優先的に使用させる。ここでは、例として感光ドラム2での使用履歴情報について説明する。
【0057】
一般に、感光ドラム2の寿命は感光体クリーニングブレードによる研磨効果により膜厚が減少し、最終的には必要な膜厚を維持できずに帯電不良を起こしてかぶり画像が発生するまでと定義することができる。
【0058】
膜圧の減少を予測しうる因子としては、まず感光ドラム2の回転数が挙げられるが、同じ回転数でも帯電が印加された状態で回転した場合の方が膜厚の減少量は大きくなる。これは、帯電ローラの放電により感光ドラム2表層の樹脂が劣化すると考えられているからである。そうすると、感光ドラム2の膜圧は、帯電高圧印加時間に依存するものと言える。
【0059】
また、感光体クリーニングブレードの研磨性も、転写後に残りブレードに到達する現像剤の量により変化し、量が多い場合ほど研磨は促進されることが知られている。これは、現像剤が研磨剤として作用するためである。
【0060】
図3は、図2におけるドラムカートリッジの感光ドラム2の寿命を示す図である。
【0061】
図3において、横軸は画像比率を示し、縦軸は枚数(単位はK(1000)枚)を示している。また、上記ドラムカートリッジとは、帯電ローラ3、感光ドラム2、クリーニング装置6が一体的に形成されたユニットを示している。
【0062】
すなわち、図3は、一定の画像比率で作像動作を繰り返した場合の、感光ドラム2が寿命に達するまでの枚数を示している。
【0063】
画像比率が10%の場合の寿命は50K枚であり、画像比率が多くなるにつれて寿命が短くなることがわかる。そこで、本実施の形態では、このデータの近似曲線から感光ドラム2の寿命係数Pを下記式(1)で定義する。
【0064】
P=C/C1×(54e−0.01D)・・・(1)
式(1)において、C1は1枚間欠で50K通紙動作をさせた場合の総帯電時間である。また、Cは総帯電時間である。Dは過去の通紙における平均画像比率である。なお、上記1枚間欠とは一般的に値数1、すなわち1枚を指定した作像動作のことである。また、eは、エクスポネンシャルを示している。
【0065】
さらに、画像比率は、画像信号によって印字されるドット数をカウントしたカウント値の積算値を通紙枚数で割った値である。上記寿命係数は、画像を形成するための部材(ここでは感光ドラム2)の消耗度合いを示す寿命情報に対応する。また、上記C1、C、Dは、部材の消耗度合いを得るための部材情報に対応する。
【0066】
印字が行われた量に対応する情報として、レーザーの点灯時間のカウント値を示す時間情報をドラムカートリッジ内の記憶部107に記憶させている。これにより部材情報が定まり、部材情報は記憶部107に記憶されている。従って、複数の画像形成装置の各々が、1つ以上の色を用いて画像を形成して出力した際に生じた画像を形成するための部材の消耗度合いを得るための部材情報を、色ごとに記憶する記憶手段を備えている。
【0067】
図4は、図1における画像形成装置106でのレーザー露光出力制御機構を説明するための図である。
【0068】
図4において、制御部108に画像データが入力され、画像展開部201でドットデータに展開される。展開された画像データは、一度画像メモリ202に記憶される。その後、画像データ出力部203にて、シリアル信号の画像信号として、画像出力部110に送信される。画像メモリ202には、画像クロック発生部204により、クロックが供給される。
【0069】
画像出力部110に送信された画像信号は、変調器205により画像データに対応してレーザー206をオン、オフさせるためのレーザー発光信号に変調される。レーザー206は、変調器205に接続され、その変調された信号に従って発光する。
【0070】
また、変調器205にはカウンタ207が接続されており、このカウンタ207によって変調器205からレーザー206への出力時間、すなわちレーザー206から出力されるレーザービームの感光ドラム2への露光時間に対応する時間情報が計測される。
【0071】
カウンタ207には水晶発振器のようなクロックパルス発生部208が接続されており、レーザー発光信号が出力している期間に計測されたクロックパルス数が時間情報として用いられる。
【0072】
ここで計測されたクロックパルス数は読み出し/書き込み部209によって加算されて、その値が記憶部107に順次書き込まれる。また、読み出し/書き込み部209には、バイアス印加時間カウンタ213が接続され、バイアス印加時間カウンタ213には、バイアス制御部212が接続される。このバイアス制御部212は、CPU211の指示により、バイアスの制御を行う。
【0073】
本実施の形態においては、レーザーの露光時間をクロックパルス数により直接カウントしている。従って、例えば、画像の高濃度部分に対してはレーザーの1ドットの画素に対応する発光時間を長くし、画像の中間濃度部分に対しては1ドットの画素に対応する発光時間を短くする多値信号も画像信号として利用することができる。
【0074】
こうして得られる平均画像比率D及びカウント値Cが記憶部107から制御部108を介して機器管理サーバ103に送られ、寿命係数Pが計算される。
【0075】
上記(1)式は、実験データ等から予め機器管理サーバ103に記憶されており、装置の種類に依存する。それもあり、寿命係数Pを計算するための式は、式(1)に限定されるものではない。
【0076】
また、感光ドラムの寿命については、特開平7−168486、特開2002−072778に開示されるように、所定の電圧を帯電ローラに印加してその検知電流に基づき感光ドラムの残膜厚を計算することにより寿命を判断する方法も良く知られている。従って、初期膜厚に対する膜厚減量の比率に寿命枚数を乗じることにより寿命係数Pを定義するような方法も別の実施の形態として考えられる。
【0077】
その他の消耗パーツについては、現像スリーブ、中間転写体、転写ローラ等も総回転数により寿命を判断する方法が一般的である。本実施の形態では、最も交換サイクルの早い感光ドラム2、帯電ローラ3、クリーニング装置6が一体として構成されるドラムカートリッジ寿命について説明するが、他のパーツに関する寿命を用いるようにしてもよい。
【0078】
次に、上記寿命係数から、出力を推奨する装置を決定する処理内容について説明する。
【0079】
本実施の形態においては平均的ドラムカートリッジの寿命は寿命係数が50Kに到達するときであるが、様々な振れにより全ドラムカートリッジの寿命は一定の分布を持っている。その分布は、寿命係数が47kから53kの間であり、この間では、ほとんどのドラムカートリッジが寿命を迎えることが実験的に分かっている。
【0080】
従って、本発明の目的の1つである保守対応の効率化を鑑みれば、全ユニットが全く同時に寿命に到達することはまでは調整不可能であるから、寿命係数が寿命前後と考えられる一定の範囲に収まるように調整し、同時に交換することを目標とするものである。
【0081】
そこで、寿命係数目標P1を45k、寿命係数目標P2を50kと定義する。そして寿命係数が45kに到達したドラムカートリッジの寿命が近いことをパソコン101,102またはその装置の操作部に警告表示することとした。以下の説明において、寿命係数目標P1、P2は、それぞれ単にP1、P2と記載する。
【0082】
また、本実施の形態では、なるべく多くのドラムカートリッジが同時期に寿命係数が50kに近い状態になるように誘導する。そこで、画像出力後、寿命係数が50kを超えるドラムカートリッジを有する装置は極力使用させずに、他の寿命係数の小さいものを優先的に使用させるようにしてある。50kであれば、47kで画像不良が発生する装置であっても軽微なレベルを維持するからである。但しこのP1、P2は任意に変更することは可能である。
【0083】
図5、図6は、画像の出力が指示された場合の機器管理サーバ103により実行される装置選択処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
図5、図6では、ドラムカートリッジを、DCと略記している。
【0085】
図5において、単色による画像の出力指示であるか否か判別する(ステップS101)。ステップS101の判別の結果、単色による画像の出力指示であるとき(ステップS101でYES)、記憶部107から指示された単色のドラムカートリッジの総帯電時間C及び平均画像比率Dを含む部材情報を取得する(部材情報取得手段)。そして、全装置での指示された単色のドラムカートリッジにおける寿命係数Pを計算することで取得する(ステップS102)(寿命情報取得手段)。指示された単色のドラムカートリッジの寿命係数が最小となるドラムカートリッジをもつ装置を選択する(ステップS103)。そして、画像の出力を推奨する推奨出力装置として選択された装置を画像形成装置104,105,106の操作部109、またはパソコン101,102に表示させる(ステップS112)。そして、ユーザが指定した装置にて画像を出力し(ステップS113)、本処理を終了する。このように、本実施の形態では、選択された画像形成装置を、画像を出力することをユーザが機器管理サーバ103に指示するためのパソコン101,102、または、複数の画像形成装置104,105,106を用いて明示する。
【0086】
一方、ステップS101の判別の結果、単色ではないとき(ステップS101でNO)、画像の出力前、出力後の全装置の全色のドラムカートリッジの寿命係数を計算し、さらに、出力前の平均寿命係数を計算する(ステップS104)。ここで、装置1、2、〜NのN台の装置が存在するとし、各装置のドラムカートリッジをY1,M1,C1,K1〜Yn、Mn、Cn、Knとする。
【0087】
次いで、全装置の全ドラムカートリッジが出力後にP2に到達する場合、または全装置が出力後、P2に到達するドラムカートリッジを少なくとも1つ持つか否か判別する。すなわち、全装置が出力後に寿命係数がP2に到達するドラムカートリッジを少なくとも1つ持つか否か判別する(ステップS105)。
【0088】
ステップS105の判別の結果、肯定判別されたとき(ステップS105でYES)、各装置における各色のドラムカートリッジY,M,C,Kのうち出力後に最大の寿命係数となる色のドラムカートリッジを選択する(ステップS106)。
【0089】
次いで、選択された各装置のドラムカートリッジの寿命係数を装置間で比較し、最小である装置を選択し(ステップS109)、上記ステップS112に進む。例えば、装置Aのドラムカートリッジの寿命係数は、Yが54k、Mが56k、Cが55k、Kが54kの場合、Mが最大である。装置BはCが56.5kで最大、装置CはKが57kで最大、という具合にすべての装置の最大寿命係数となる色のドラムカートリッジを選択して比較する。装置AのMの56kが最小の場合は装置Aを選択する。このように選択することで、P2を超えるドラムカートリッジが極力軽微な画像不良レベルに維持された状態で、交換を待つことができる。
【0090】
上記ステップS105の判別の結果、否定判別されたとき(ステップS105でNO)、全装置の全てのドラムカートリッジは出力後に寿命係数がP1に到達するか否か判別する(ステップS107)。ステップS107の判別の結果、肯定判別されたとき(ステップS107でYES)、寿命がP2に到達するDCを持たない装置の各色のドラムカートリッジで出力後の寿命係数が最大となるドラムカートリッジを各装置で選択する(ステップS108)。そして上記ステップS109に進む。
【0091】
このように選択することで、P2に到達してしまうドラムカートリッジを出さずに極力P1からP2の間に全ドラムカートリッジを留めておくことができる。
【0092】
上記ステップS107の判別の結果、否定判別されたときは(ステップS107でNO)、以下の処理を行う。まず、出力前に寿命係数がP1未満のドラムカートリッジを持つ全装置のドラムカートリッジが出力後に寿命係数がP1に到達するドラムカートリッジがあるか否か判別する(ステップS110)。
【0093】
ステップS110の判別の結果、肯定判別されたとき(ステップS110でYES)、まず、各装置で寿命がP1に到達しないドラムカートリッジの出力前の寿命係数と、全装置のその色の平均寿命係数Pavの差分ΔPを計算する。そして、計算された差分が最大のドラムカートリッジを持つ装置を選択し(ステップS111)、上記ステップS112に進む。なお、出力前の全装置の色ごとの平均寿命係数Pyav.、Pmav.、Pcav.、Pkav.は、ステップS104で予め計算されている。
【0094】
このように、使用頻度が少なく寿命がP1に到達しないドラムカートリッジのうち、装置間の同じ色同士で比較したときに平均的使用頻度との差が大きいものを選択的に使用させる。その結果、装置間の同じ色のドラムカートリッジ同士の寿命係数を近づけることができる。また、このときP2に到達してしまうドラムカートリッジは存在しない。
【0095】
次いで、図6を用いて説明する。ステップS110の判別の結果、否定判別されたとき(ステップS110でNO)、まず全装置の各色のドラムカートリッジの中で出力前の寿命係数が最小のドラムカートリッジを選択する(ステップS114)。すなわち、色ごとに最小の寿命係数のドラムカートリッジが1つずつ選択される。
【0096】
選択されたドラムカートリッジの寿命係数と、その色に対応する平均寿命係数との差分を計算する(ステップS115)。それらの差分をΔPyb、ΔPmb、ΔPcb、ΔPkbとする。
【0097】
差分が最大となったDC(DC_Xとする)を持つ装置を選択する(ステップS116)。そして、そのDC_Xを持つ装置を装置Aとして記憶する(ステップS117)。
【0098】
次いで、DC_Xを持つ装置でDC_X以外の各ドラムカートリッジについて、出力後の寿命係数と平均寿命係数との差分を計算する(ステップS118)。すなわち、例えばDC_XがYのドラムカートリッジであった場合、この装置のCMKのドラムカートリッジにおける出力後の寿命係数と平均寿命係数との差分を計算する。
【0099】
次いで、DC_Xの差分は、計算された各DCの差分より大きいか否か判別する(ステップS119)。具体的に例えば、CMKについて計算された差分をΔPma、ΔPca、ΔPkaとしたとき、Yの差分ΔPyb>ΔPma、ΔPca、ΔPkaか否か判別する。
【0100】
ステップS119の判別の結果、肯定判別されたとき(ステップS119でYES)、DC_Xを持つ装置を選択し(ステップS120)、上記ステップS112に進む。
【0101】
一方、ステップS119の判別の結果、否定判別されたとき(ステップS119でYES)、DC_Xの差分以下で最大の差分となるDC_X以外の他色のドラムカートリッジを選択する。そのドラムカートリッジを有する装置をBとして記憶し、同様にその装置において、ステップS118処理に戻る。つまり、出力後にY以外の色のドラムカートリッジの中で、出力前のYのカートリッジの寿命係数と平均寿命係数の差ΔPybよりも、平均との差分が大きくなるような他の色のカートリッジが存在する場合には、他の装置で最適なものを一度探すことにする。
【0102】
ステップS121の判別の結果、否定判別されたとき、ステップS117で記憶された装置Aを選択し(ステップS122)、上記ステップS112に進む。
【0103】
一方、ステップS121の判別の結果、肯定判別されたとき、差分が最大のDCを新たなDC_Xとして、ステップS118の処理に戻る。
【0104】
ステップS118〜ステップS123について補足説明する。まず、ステップS115で差分が計算されるが、ここでは、各色1つずつの差分が計算される。ここではCMYKの4色であるので、4つの差分が計算される。そして、ステップS116〜ステップS118では、差分が最大となったドラムカートリッジについて処理されているので、ステップS119で否定判別された場合は、DC_Xの差分以下の差分となった他色のドラムカートリッジは存在することとなる。ステップS123で、このドラムカートリッジを新たなDC_Xとすることにより、新たなDC_XについてステップS118で再計算される。こうしてステップS119が肯定判別されるドラムカートリッジが見つかるまで、最大で4回のループが行われることとなる。4回目のループにおいても、ステップS119で肯定判別されない時は、最初の装置Aが選択される。
【0105】
このようして、全装置の各色の平均使用率に大きく満たないドラムカートリッジを持つ装置を優先使用する一方、その装置のその他の色のドラムカートリッジの寿命係数が平均を大きく超えることを防止することができる。
【0106】
また、本実施の形態においては、推奨する装置が選択されると、機器管理サーバ103は、画像を出力させる利用者のパソコン101,102の表示画面において、推奨する装置を表示し、利用者の意思で設定を変更するように誘導するようにした。しかしこれに限らず、強制的に選択した装置を使用するようにしてもよい。
【0107】
以上のような構成において、複数の装置のドラムカートリッジの寿命係数の多くがP1からP2の間に収まる間にドラムカートリッジを同時期に交換することが可能になる。なお、上記フローチャートにおいて、ステップS103,109,111,120,122は、選択手段に対応する。上述したように、本実施の形態では、画像を出力する場合に、複数の画像形成装置の各々から部材情報を取得し、取得された部材情報を用いて、部材の消耗度合いを示す寿命情報を取得する。そして、取得された寿命情報を用いて、部材の消耗度合いが、複数の画像形成装置で均等になるように画像を出力させる画像形成装置を選択する。その結果、複数の画像形成装置の保守作業を効率化することができる。
【0108】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施例について説明する。第1の実施の形態においては、複数の装置のドラムカートリッジがほぼ同時に交換される構成としたが、この場合には同時に多くの装置のドラムカートリッジが寿命に達した状態で保守要員を待つ事態が発生することになる。
【0109】
そこで、本実施の形態においては、複数ある装置本体をA群とB群に分け、寿命係数目標P1,P2の判断を異ならせることとした。
【0110】
具体的には、寿命係数目標P1、P2をそれぞれ47k、50kとし、B群の装置に対しては計算された本来の寿命係数に25k分を上乗せした係数を寿命係数として比較判断させるようにした。
【0111】
そうすることで、B群の装置のドラムカートリッジが25kを超えるような出力指示があっても寿命係数50kを超えると判断されることになるので、寿命係数50kを超えないドラムカートリッジを有するA群の装置が優先的に使用されることになる。
【0112】
その結果、B群の装置の寿命係数は22kから25kで一旦は使用頻度が停滞する。したがって、A群のドラムカートリッジが交換されるタイミングにおいて、B群の装置を使用し続けることが可能となる。
【0113】
次に、A群のドラムカートリッジが寿命に到達して回収、交換された場合には、A群のドラムカートリッジにおけるカウンタがリセットされ、寿命係数は0になる。機器管理サーバはそのタイミングでB群の寿命係数の計算について、25K上乗せするモードを解除し、逆にA群の寿命計算において、25k上乗せするように設定する。
【0114】
これにより、元々B群は25k相当カウンタが進んでいる状態であるため、ほぼ均等な使用状態を維持しながらB群のドラムカートリッジが先に50k寿命に到達してゆくことになる。
【0115】
このように、本実施の形態では、複数の画像形成装置のうちの一部の画像形成装置における寿命情報が予め定められた消耗度合いを示す寿命情報となった場合は、一部の画像形成装置以外の画像形成装置を、画像を出力させる画像形成装置として選択する。
【0116】
なお、本実施の形態においては、複数の装置を同時に同じ原稿について動作を行う場合においては、同一の群の装置を選択することにより、出力画像の色味を同等に維持することが可能である。
【0117】
以上説明したように、本発明によれば、使用履歴の少ない装置、ドラムカートリッジをなるべく使用するようにユーザに表示又は強制的に使用されるようにすることで、一定の数の消耗パーツを同時に交換することができる。
【0118】
また、各装置の色ごとの使用履歴を等しくするように調整することで、装置間の色味差を小さく抑えることができる。さらに、一定の数の装置、ドラムカートリッジの寿命到達タイミングを積極的にずらすように使用頻度を調整することで、同時に保守作業に入って全く画像形成装置を使用することができなくなる事態を回避できる。
【0119】
このように、本実施の形態によれば、タンデム方式などのフルカラー装置であった場合にも、各装置、各色のユニットごとに使用頻度を最適に調整し、保守作業効率を高め、且つ装置間の画像を等しく維持することができる。
【0120】
またその際、一度に全装置の消耗パーツの交換がなされ、一時的にすべての装置が使用できない状態となる不具合を解消することができる。さらに、より効果的な使用頻度調整を行うため、ユーザに対し、最適な装置の選択へ誘導することができる。
【0121】
なお、実施例で説明した使用装置選択フローや寿命予測、検知方法については、本発明の思想を踏襲し、各種代替が可能であって、それらが本発明に含むことになるのは明白である。
【0122】
(他の実施の形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0123】
2 感光ドラム
3 帯電ローラ
4 現像機
6 クリーニング装置
7 露光装置
101,102 パソコン
103 機器管理サーバ
104,105,106 画像形成装置
107 記憶部
108 制御部
109 操作部
110 画像出力部
200 画像形成システム
207 カウンタ
209 読み出し/書き込み部
211 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像形成装置の各々が、1つ以上の色を用いて画像を形成して出力した際に生じた画像を形成するための部材の消耗度合いを得るための部材情報を、色ごとに記憶する記憶手段を備え、画像を出力する場合に、画像を出力させる画像形成装置を、前記複数の画像形成装置から選択する管理装置であって、
画像を出力する場合に、前記複数の画像形成装置の各々から、前記部材情報を取得する部材情報取得手段と、
前記部材情報取得手段により取得された部材情報を用いて、部材の消耗度合いを示す寿命情報を取得する寿命情報取得手段と、
前記寿命情報取得手段により取得された寿命情報を用いて、前記部材の消耗度合いが、前記複数の画像形成装置で均等になるように画像を出力させる画像形成装置を選択する選択手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記部材は、感光ドラムであり、前記部材情報は、前記感光ドラムに対する帯電時間及び平均画像比率に応じて定まることを特徴とする請求項1記載の管理装置。
【請求項3】
前記選択手段により選択された画像形成装置を、画像を出力することをユーザが当該管理装置に指示するための上位装置、または、前記複数の画像形成装置を用いて明示することを特徴とする請求項1または2記載の管理装置。
【請求項4】
前記複数の画像形成装置のうちの一部の画像形成装置における寿命情報が予め定められた消耗度合いを示す寿命情報となった場合は、前記選択手段は、前記一部の画像形成装置以外の画像形成装置を、画像を出力させる画像形成装置として選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理装置、及び前記複数の画像形成装置を備えた管理システム。
【請求項6】
複数の画像形成装置の各々が、1つ以上の色を用いて画像を形成して出力した際に生じた画像を形成するための部材の消耗度合いを得るための部材情報を、色ごとに記憶する記憶手段を備え、画像を出力する場合に、画像を出力させる画像形成装置を、前記複数の画像形成装置から選択する管理装置の制御方法であって、
画像を出力する場合に、前記複数の画像形成装置の各々から、前記部材情報を取得する部材情報取得ステップと、
前記部材情報取得ステップにより取得された部材情報を用いて、部材の消耗度合いを示す寿命情報を取得する寿命情報取得ステップと、
前記寿命情報取得ステップにより取得された寿命情報を用いて、前記部材の消耗度合いが、前記複数の画像形成装置で均等になるように画像を出力させる画像形成装置を選択する選択ステップと
を備えたことを特徴とする制御方法。
【請求項7】
複数の画像形成装置の各々が、1つ以上の色を用いて画像を形成して出力した際に生じた画像を形成するための部材の消耗度合いを得るための部材情報を、色ごとに記憶する記憶手段を備え、画像を出力する場合に、画像を出力させる画像形成装置を、前記複数の画像形成装置から選択する管理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記制御方法は、
画像を出力する場合に、前記複数の画像形成装置の各々から、前記部材情報を取得する部材情報取得ステップと、
前記部材情報取得ステップにより取得された部材情報を用いて、部材の消耗度合いを示す寿命情報を取得する寿命情報取得ステップと、
前記寿命情報取得ステップにより取得された寿命情報を用いて、前記部材の消耗度合いが、前記複数の画像形成装置で均等になるように画像を出力させる画像形成装置を選択する選択ステップと
を備えたことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−83695(P2013−83695A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221788(P2011−221788)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】