説明

管理システム及び管理方法並びに制御プログラム

【課題】複数の通信方式が混在している場合であっても、簡単な構成で、複数の通信方式に対応することができる管理システム及び管理方法並びに制御プログラムの提供。
【解決手段】複数の通信方式(SMTP/POPに基づく電子メール方式とHTTPに基づくHTTP方式)が混在している管理システムにおいて、管理装置又は画像形成装置に、ハードウェア又はソフトウェアとして、第1のデータ処理部と第2のデータ処理部とを設け、第1のデータ処理部で、画像形成装置を管理するための管理データと、電子メール方式に適合し、かつ、HTTP方式で利用可能な形式の共通データとの変換を行い、第2のデータ処理部で、共通データと、HTTP方式に適合した通信データとの変換を行う構成とすることにより、管理装置や画像形成装置の構成を簡略化しつつ、通信相手に適した通信方式でデータ通信を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム及び管理方法並びに制御プログラムに関し、特に、複数の通信方式で被管理装置と管理装置のデータ通信を行う管理システム及び管理方法、並びに、被管理装置及び/又は管理装置で動作する制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などを備える複写機や複合機(MFP:Multi Function Peripheral)など(以下、これらを総称して画像形成装置と呼ぶ。)が普及している。この画像形成装置は稼働率が高く消耗部品も多く、定期的に保守、点検を行う必要があることから、画像形成装置と管理装置とを通信ネットワークを介して接続し、管理装置は、画像形成装置から印刷枚数や使用頻度、メンテナンス履歴、各種部品の交換履歴などの管理情報を取得し、その管理情報に基づいて画像形成装置の管理を行っている。
【0003】
画像形成装置から管理情報を取得する方法として、従来は、画像形成装置と管理装置とを電話回線網を介して接続し、管理装置からの電話に対して、画像形成装置が自身の状態を通知する方法が用いられていた。しかしながら、この方法では、電話回線網としてISDN(Integrated Services Digital Network)などを用いなければならず、汎用性に欠けるという問題があった。
【0004】
そこで、画像形成装置と管理装置とをインターネットなどの通信ネットワークを介して接続し、管理装置からの電子メールに対して、画像形成装置が自身の状態を記載した電子メールを作成して管理装置に返信する方法が利用されるようになってきている。
【0005】
例えば、下記特許文献1には、管理される画像形成装置と、画像形成装置を管理する管理装置と、画像形成装置と管理装置との間で情報の授受を行うためのネットワークとを有した遠隔管理システムにおいて、管理装置へ情報を伝達するに際して、伝達する情報を記憶するPOP(Post Office Protocol)サーバを有し、前記情報を取得する画像形成装置は、POPサーバにアクセスして情報を取得すると共に、POPサーバにアクセスする間隔を変更可能とする遠隔管理システムが開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2002−55796号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、電子メールを受信するためには各々の画像形成装置にPOPアカウントが必要であるため、客先でのセットアップに手間がかかり、また、セキュリティ上、画像形成装置にPOPアカウントを作成することを望まないユーザもいる。そこで、電子メール以外の方式で管理情報を取得できるシステムの提案が求められているが、電子メール方式とは異なる方式を採用した場合には、電子メール方式を採用している管理装置や画像形成装置とのデータ通信ができなくなり、各々の方式に対応するための機能を別個に設けると、管理装置や画像形成装置の構成が複雑になり、コストの増加を招いてしまうという問題が発生する。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数の通信方式が混在している場合であっても、簡単な構成で、複数の通信方式に対応することができる管理システム及び管理方法並びに制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の被管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の被管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の被管理装置と前記第2の被管理装置とを管理データで管理する管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムであって、前記管理装置に、前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部と、前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部と、を少なくとも備え、前記管理装置は、前記共通データで前記第1の被管理装置とのデータ通信を行い、前記通信データで前記第2の被管理装置とのデータ通信を行うものである。
【0010】
また、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムであって、前記被管理装置に、前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部と、前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部と、を少なくとも備え、前記被管理装置は、前記共通データで前記第1の管理装置とのデータ通信を行い、前記通信データで前記第2の管理装置とのデータ通信を行うものである。
【0011】
本発明においては、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、HTTPSに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、及び、FTPに基づいてデータを転送する通信方式の中から選択されることが好ましい。
【0012】
また、本発明においては、前記第1の通信方式を、電子メールを送受信する通信方式とし、前記第2の通信方式を、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式とし、前記共通データを、電子メール形式のデータとすることができる。
【0013】
また、本発明においては、少なくとも前記共通化処理部は、モジュール化されている構成とすることができる。
【0014】
また、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の被管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の被管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の被管理装置と前記第2の被管理装置とを管理データで管理する管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムにおける管理方法であって、前記管理装置は、少なくとも、前記管理データを作成する処理と、前記管理データを前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データに変換する処理と、前記共通データを前記第2の通信方式に適合する形式の通信データに変換する処理と、前記第1の被管理装置に対しては前記共通データを送信し、前記第2の被管理装置に対しては前記通信データを送信する処理と、を行うものである。
【0015】
本発明においては、前記第1の被管理装置は、前記共通データを受信する処理と、前記共通データを前記管理データに変換し、該管理データに自装置の管理情報を記録した後、該管理データを前記共通データに変換する処理と、前記共通データを前記管理装置に送信する処理と、を行い、前記管理装置は、前記共通データを受信する処理と、前記共通データを前記管理データに変換する処理と、前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行う構成とすることができる。
【0016】
また、本発明においては、前記第2の被管理装置は、前記通信データを受信する処理と、前記通信データを前記管理データに変換し、該管理データに自装置の管理情報を記録した後、該管理データを前記通信データに変換する処理と、前記通信データを前記管理装置に送信する処理と、を行い、前記管理装置は、前記通信データを受信する処理と、前記通信データを前記共通データに変換する処理と、前記共通データを前記管理データに変換する処理と、前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行う構成とすることもできる。
【0017】
また、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムにおける管理方法であって、前記被管理装置は、前記第1の管理装置から前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データを受信する処理と、前記共通データを前記第1の管理装置で作成した前記管理データに変換する処理と、前記管理データに自装置の管理情報を記録する処理と、前記管理データを前記共通データに変換する処理と、前記共通データを前記第1の被管理装置に送信する処理と、を行い、前記第1の管理装置は、前記共通データを受信する処理と、前記共通データを前記管理データに変換する処理と、前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行うものである。
【0018】
また、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムにおける管理方法であって、前記被管理装置は、前記第2の管理装置から前記第2の通信方式に適合する形式の通信データを受信する処理と、前記通信データを前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データに変換する処理と、前記共通データを前記第2の管理装置で作成した前記管理データに変換する処理と、前記管理データに自装置の管理情報を記録する処理と、前記管理データを前記共通データに変換する処理と、前記共通データを前記通信データに変換する処理と、前記通信データを前記第2の被管理装置に送信する処理と、を行い、前記第2の管理装置は、前記通信データを受信する処理と、前記通信データを前記管理データに変換する処理と、前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行うものである。
【0019】
また、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の被管理装置と第2の通信方式でデータ通信を行う第2の被管理装置とに通信ネットワークで接続され、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の被管理装置と前記第2の被管理装置とを管理データで管理する管理装置で動作する制御プログラムであって、コンピュータを、前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部、前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部、として機能させるものである。
【0020】
また、本発明は、第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置とに通信ネットワークで接続され、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置で動作する制御プログラムであって、コンピュータを、前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部、前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部、として機能させるものである。
【0021】
このように、本発明では、複数の通信方式が混在している管理システムにおいて、管理装置及び被管理装置の少なくとも一方に、第1のデータ処理部と第2のデータ処理部とを設けることにより、簡単な構成で、通信相手に適した通信方式でデータ通信を行うことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の管理システム及び管理方法並びに制御プログラムによれば、複数の通信方式が混在している場合であっても、簡単な構成で、複数の方式に対応することができる。
【0023】
その理由は、異なるプロトコルに基づく複数の通信方式が混在している管理システムにおいて、管理装置及び被管理装置(画像形成装置)の少なくとも一方に、ハードウェア又はソフトウェアとして、第1のデータ処理部と第2のデータ処理部とを設け、第1のデータ処理部では、画像形成装置を管理するための管理データと、一の通信方式に適合し、かつ、他の通信方式で利用可能な形式の共通データとの変換を行い、第2のデータ処理部では、共通データと、他の通信方式に適合した通信データとの変換を行う構成とし、必要に応じて、上記第1のデータ処理部をモジュール化することにより、管理装置や画像形成装置の構成を簡略化しつつ、通信相手に適した通信方式でデータ通信を行うことができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
従来技術で示したように、画像形成装置を管理するために、画像形成装置と管理装置とを通信ネットワークで接続し、POPサーバやSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバなどのメールサーバを介して、管理装置と画像形成装置との間で電子メールを送受信する方式(以下、電子メール方式と呼ぶ。)が利用されているが、この電子メール方式では画像形成装置毎にPOPアカウントを設定しなければならず、セットアップに手間がかかると共に、セキュリティ上の問題を懸念するユーザもいる。
【0025】
そこで、本発明では、第1の特徴として、WebDAV(Distributed Authoring and Versioning protocol for the WWW)サーバなどのHTTP(Hypertext Transfer Protocol)サーバを利用して、管理装置及び画像形成装置の各々からデータの書き込み/読み取りを行う方式(以下、HTTP方式と呼ぶ。)を提案する。このHTTP方式では、サービスセンタなどから提供されたWebサーバが一つあればよく、アカウントの設定等が必要ないため、上記問題を解決することができる。
【0026】
しかしながら、上記HTTP方式を採用した画像形成装置や管理装置を管理システムに導入した場合、電子メール方式を採用する画像形成装置や管理装置とデータ通信を行うことができないという問題が生じる。そこで、本発明では、第2の特徴として、少なくとも一つの画像形成装置又は管理装置に、電子メール方式とHTTP方式の双方に対応可能な機能を設ける。具体的には、電子メール方式を採用する装置に対してはSMTP/POPなどに基づいてデータの送受信を行い、HTTP方式を採用する装置に対してはHTTPに基づいてデータの書き込み/読み取りを行う。
【0027】
その際、電子メール方式に対応するための機能とHTTP方式に対応するための機能とを別個に設けると、装置の構成が複雑になると共にコストアップを招いてしまう。一方、電子メール方式とHTTP方式とでは使用するデータに共通部分がある。そこで、本発明では、第3の特徴として、上記機能を、画像形成装置を管理するための管理データと、一方の通信方式に適合し、かつ、他方の通信方式で利用可能な形式のデータ(以下、共通データと呼ぶ。)との変換を行う第1のデータ処理部と、共通データと、他方の通信方式に適合した通信データとの変換を行う第2のデータ処理部とで構成し、更に、第1のデータ処理部をモジュール化したり、第1のデータ処理部及び第2のデータ処理部を制御プログラムとして構成して、画像形成装置や管理装置上で動作させるようにする。
【0028】
これにより、管理装置や画像形成装置の構成を簡略化しつつ、通信相手に適した通信方式でデータ通信を行うことが可能になり、管理装置を用いて画像形成装置を確実に管理することができる。
【0029】
なお、本発明は、異なるプロトコルに基づく複数の通信方式が混在し、かつ、複数の通信方式で利用可能な形式の共通データが作成できる任意の管理システムに対して適用することができるが、以下の実施例では、本発明を電子メール方式とHTTP方式とが混在する管理システムに適用する場合について説明する。
【実施例】
【0030】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る管理システム及び管理方法並びに制御プログラムについて、図1乃至図13を参照して説明する。図1及び図5は、本実施例の管理システムの構成を模式的に示す図である。また、図2、図6及び図7は、本実施例の管理装置の構成を示すブロック図であり、図3、図4及び図8は、本実施例の画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図9は、本実施例の管理システムの処理を模式的に示す図であり、図10及び図11は、本実施例の管理システムを用いた管理手順を示すフローチャート図である。また、図12及び図13は、データの構成例を示す図である。
【0031】
本実施例の管理システムは、管理対象となる1又は複数の画像形成装置と、その1又は複数の画像形成装置を管理する1又は複数の管理装置と、がLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークで接続されて構成され、第1のプロトコルに基づく第1の通信方式と、第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに基づく第2の通信方式とが混在した状態でデータ通信が行われている。この管理システムは、図1に示す第1の形態と図5に示す第2の形態の2つに大別することができる。以下、各々の形態について説明する。
【0032】
なお、以下の説明において、第1の通信方式を電子メール方式とし、第2の通信方式をHTTP方式とするが、第1の通信方式と第2の通信方式とは、プロトコルが異なり、かつ、通信するデータに共通部分を有する方式であればよく、電子メール方式やHTTP方式の他に、HTTPにSSL(Secure Socket Layer)によるデータの暗号化機能を付加したプロトコルであるHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)を用いる方式や、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークでファイルを転送するときに使用されるプロトコルであるFTP(File Transfer Protocol)を用いる方式などの中から選択される複数の通信方式に対して同様に適用することもできる。
【0033】
[第1の形態]
第1の形態の管理システムは、図1に示すように、電子メール方式でデータ通信を行う画像形成装置10aと、HTTP方式でデータ通信を行う画像形成装置10bと、電子メール方式及びHTTP方式の双方に対応可能な管理装置20と、が通信ネットワークで接続され、更に、通信ネットワーク上に、SMTPサーバ及びPOPサーバ又はIMAP(Internet Message Access Protocol)サーバなどのメールサーバ30と、WebDAVサーバなどのHTTPサーバ40とが接続されている。なお、図1では、1つの管理装置20と2つの画像形成装置10a、10bとを示しているが、管理装置を複数備える構成としてもよいし、画像形成装置を3つ以上備える構成としてもよい。
【0034】
上記管理装置20は、図2に示すように、制御部21と、記憶部22と、第1の通信制御部23aと、第2の通信制御部23bと、表示部24と、操作部25と、第1のデータ処理部26と、第2のデータ処理部27などを備えている。
【0035】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。CPUは、操作部25の操作により、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、管理装置20の各部の動作を制御すると共に、画像形成装置10a、10bの状態を管理する。
【0036】
記憶部22は、フラッシュメモリやハードディスク等により構成され、各種データを記憶する。本実施例では、特に、各々の画像形成装置10a、10bから取得した全印刷枚数やサイズ毎の印刷枚数、使用頻度、メンテナンス履歴、部品の交換履歴などの画像形成装置を管理するための情報(以下、管理情報と呼ぶ。)を記憶する。
【0037】
第1の通信制御部23aは、外部のメールサーバ30(SMTPサーバ)に対して電子メールを送信すると共に、メールサーバ30(POPサーバ)から電子メールを受信する制御を行う。また、送信メールや受信メールの振り分け処理などを行うメールマネージャとしても機能する。
【0038】
第2の通信制御部23bは、外部のHTTPサーバ40(WebDAVサーバ)にデータを書き込んだり、HTTPサーバ40(WebDAVサーバ)からデータを読み取る制御を行い、HTTPクライアントとして機能する。
【0039】
表示部24は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置等からなり、制御部21からの表示信号に従って画面上に各種管理画面などを表示する。また、操作部25は、キーボードやマウス等からなり、各々の画像形成装置に適用する通信方式の選択などの操作を行う。
【0040】
第1のデータ処理部26は、管理情報が記述されたデータ(以下、管理データと呼ぶ。)と、一方の通信方式(ここでは電子メール方式)に適合し、かつ、他方の通信方式(ここではHTTP方式)で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う。本実施例では、共通データを電子メール形式とし、電子メールのヘッダ情報の取得/作成や、電子メールの本体情報(添付ファイル)の取得/作成、MIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に準拠したエンコード/デコード、AES(Advanced Encryption Standard)に基づく暗号化/復号化などの処理を行う。
【0041】
第2のデータ処理部27は、共通データと、他方の通信方式(ここではHTTP方式)に適合した通信データと、の変換を行う。本実施例では、共通データを電子メール形式としているため、HTTP方式の場合のみ、共通データに、時間やURL(Uniform Resource Locator)、データサイズなどの追加情報を付加して、HTTP方式に適合した通信データ(以下、HTTPデータと呼ぶ。)に変換したり、受信したHTTPデータから追加情報を取り除いて共通データに変換するなどの処理を行う。なお、共通データが一方の通信方式にそのまま利用できる形式でない場合は、各々の通信方式に適合した通信データに変換する処理を行う。
【0042】
上記第1のデータ処理部26及び第2のデータ処理部27は個別に構成してもよいし、これらを統合してもよいが、第1のデータ処理部26をモジュール化することにより、管理装置20の構成の簡略化、汎用化を図ることができる。また、第1のデータ処理部26及び第2のデータ処理部27はハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを第1のデータ処理部26及び第2のデータ処理部27として機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部21上で動作させる構成としてもよい。
【0043】
また、画像形成装置10aは、図3に示すように、制御部11と、スキャナ部12と、画像処理部13と、プリンタ部14と、第1の通信制御部15aと、記憶部16と、表示・操作部17などを備え、画像形成装置10bは、図4に示すように、制御部11と、スキャナ部12と、画像処理部13と、プリンタ部14と、第2の通信制御部15bと、記憶部16と、表示・操作部17などを備えている。
【0044】
制御部11は、CPU、ROM、RAMなどにより構成される。CPUは、表示・操作部17の操作により、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置10の各部の動作を制御すると共に、各部の状態を管理する。また、管理装置20から送信された電子メールを復号化、MIMEデコードして管理データに変換し、添付ファイルに管理情報を記録した後、添付ファイルを暗号化、MIMEエンコードして管理データを電子メールに変換する処理を行う。
【0045】
スキャナ部12は、原稿に記録された情報を読み取るものであり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)と、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
【0046】
画像処理部13は、スキャナ部12で読み取った画像(以下、スキャン画像と呼ぶ。)に対して、拡大/縮小、回転、周波数変換、RGBデータからYMCKデータへの色変換、階調補正等の各種画像処理を行う。
【0047】
プリンタ部14は、転写紙に印刷する画像を形成する画像形成部、形成した画像を転写紙に転写する転写部、転写した画像を定着させる定着部、転写紙を搬送する搬送部、画像形成部や転写部、定着部をクリーニングするクリーニング部などを備え、電子写真方式により、入力されたデータに基づいて、転写紙上に画像を形成して出力する。また、各サイズの転写紙の印刷枚数をカウントするカウンタを備え、全印刷枚数やサイズ毎の印刷枚数などの管理情報を制御部11に送信する。
【0048】
画像形成装置10aの第1の通信制御部15aは、外部のメールサーバ30(SMTPサーバ)に対して電子メールを送信すると共に、メールサーバ30(POPサーバ)から電子メールを受信する制御を行う。また、送信メールや受信メールの振り分け処理などを行うメールマネージャとしても機能する。
【0049】
画像形成装置10bの第2の通信制御部15bは、外部のHTTPサーバ40(WebDAVサーバ)にデータを書き込んだり、HTTPサーバ40(WebDAVサーバ)からデータを読み取る制御を行い、HTTPクライアントとして機能する。
【0050】
記憶部16は、フラッシュメモリやハードディスク等により構成され、各種データや設定条件等を記憶する。本実施例では、特に、全印刷枚数やサイズ毎の印刷枚数、装置全体や各部分の使用頻度、メンテナンス履歴、部品の交換履歴などの管理情報を記憶する。
【0051】
表示・操作部17は、液晶表示装置や有機EL表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)を設けて構成され、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部11に出力する。
【0052】
[第2の形態]
第2の形態の管理システムは、図5に示すように、電子メール方式及びHTTP方式の双方に対応可能な画像形成装置10と、電子メール方式でデータ通信を行う管理装置20aと、HTTP方式でデータ通信を行う管理装置20bと、が通信ネットワークで接続され、更に、通信ネットワーク上に、SMTPサーバやPOPサーバ又はIMAPサーバなどのメールサーバ30と、WebDAVサーバなどのHTTPサーバ40とが接続されている。なお、図5では、2つの管理装置20a、20bと1つの画像形成装置10とを示しているが、管理装置を3つ以上備える構成としてもよいし、画像形成装置を複数備える構成としてもよい。
【0053】
また、管理装置20aは、図6に示すように、制御部21と、記憶部22と、第1の通信制御部23aと、表示部24と、操作部25などを備え、管理装置20bは、図7に示すように、制御部21と、記憶部22と、第2の通信制御部23bと、表示部24と、操作部25などを備えている。制御部21は、添付ファイルを暗号化、MIMEエンコードして管理データを電子メールに変換し、また、画像形成装置10から送信された返信メールを復号化、MIMEデコードして管理データに変換し、添付ファイルに記録された管理情報を取得して画像形成装置10を管理する。なお、他の部分の動作は第1の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
また、画像形成装置10は、図8に示すように、制御部11と、スキャナ部12と、画像処理部13と、プリンタ部14と、第1の通信制御部15aと、第2の通信制御部15bと、記憶部16と、表示・操作部17と、第1のデータ処理部18と、第2のデータ処理部19などを備えている。すなわち、第2の形態では、通信制御部として第1の通信制御部15a及び第2の通信制御部15bを備え、かつ、第1のデータ処理部18及び第2のデータ処理部19を備えることを特徴としている。
【0055】
第1のデータ処理部18は、管理情報が記述された管理データと、一方の通信方式(ここでは電子メール方式)に適合し、かつ、他方の通信方式(ここではHTTP方式)で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う。本実施例では、共通データを電子メール形式とし、電子メールのヘッダ情報の取得/作成や、電子メールの本体情報(添付ファイル)の取得/作成、MIMEに準拠したエンコード/デコード、AESに基づく暗号化/復号化などの処理を行う。
【0056】
第2のデータ処理部19は、共通データと、他方の通信方式(ここではHTTP方式)に適合した通信データと、の変換を行う。本実施例では、共通データを電子メール形式としているため、HTTP方式の場合のみ、共通データに、時間やURL、データサイズなどの追加情報を付加して、HTTP方式に適合したHTTPデータに変換したり、受信したHTTPデータから追加情報を取り除いて共通データに変換するなどの処理を行う。なお、共通データが一方の通信方式にそのまま利用できる形式でない場合は、各々の通信方式に適合した通信データに変換する処理を行う。
【0057】
上記第1のデータ処理部18及び第2のデータ処理部19は個別に構成してもよいし、これらを統合してもよいが、第1のデータ処理部18をモジュール化することにより、画像形成装置10の構成の簡略化、汎用化を図ることができる。また、第1のデータ処理部18及び第2のデータ処理部19はハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを第1のデータ処理部18及び第2のデータ処理部19として機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを制御部11上で動作させる構成としてもよい。
【0058】
なお、図1及び図5では、管理装置をコンピュータ機器としているが、管理装置の形態は任意である。また、図3、図4及び図8では、画像形成装置をスキャナ部12と画像処理部13とプリンタ部14とを備える複合機としているが、スキャナやプリンタ、コピー機などとしてもよいし、更に、ADF(Auto Document Feeder)やパンチ、ステープル、綴じ止めなどを行う後処理装置などを備える構成としてもよい。
【0059】
また、図1乃至図8では、管理装置又は画像形成装置の一方に第1のデータ処理部及び第2のデータ処理部を備える構成を示したが、管理装置及び画像形成装置の双方に第1のデータ処理部及び第2のデータ処理部を備える構成としてもよい。
【0060】
以下、上記構成の管理システム(ここでは第1の形態の管理システム)を用いた管理手順について説明するが、まず、管理装置20から画像形成装置10a、10bに管理情報を要求する手順について、図9の模式図、図10のフローチャート図、図12及び図13のデータ構成例を参照して説明する。
【0061】
まず、管理者が管理装置20の操作部25を操作して、題名、宛先、差出、日付などを入力すると共に、所望の管理情報(ここでは、トータルカウンタ、パーツカウンタ、ディップスイッチの設定、ジャムカウンタのリセット)の取得を要求すると、制御部21は、図12(a)に示すような管理データを作成し、作成した管理データを第1のデータ処理部26に送信する(図9の(a)参照)。
【0062】
次に、ステップS101で、第1のデータ処理部26は、管理データから題名、宛先、差出、日付などを取得し、所定の形式(ここでは電子メール形式)に変換して、図12(b)に示すような、From、To、Date、Subject、MIME-Version、Content-Type、Content-Descriptionなどで構成されるヘッダ情報を作成し、Content-Descriptionでリモート管理メールであることを宣言する。
【0063】
次に、ステップS102で、第1のデータ処理部26は、管理データに添付された添付ファイル(ここでは、まずトータルカウンタの取得を要求する添付ファイル1)を取得し、所定の形式(ここでは電子メール形式)に変換する。
【0064】
次に、ステップS103で、第1のデータ処理部26は、添付ファイル1をAESに基づいて暗号化した後、ステップS104で、MIMEに準拠したエンコードを行う。なお、暗号化やエンコードの方式は特に限定されず、暗号化を省略してもよい。
【0065】
次に、ステップS105で、第1のデータ処理部26は、次の添付ファイルがあるかを判断し、ある場合は、ステップS102に戻って、管理データから順次、添付ファイル(パーツカウンタの取得を要求する添付ファイル2、ディップスイッチの設定を取得する添付ファイル3、ジャムカウンタのリセットを要求する添付ファイル4)を取得し、同様に、添付ファイルの暗号化、エンコードを行って、図12(b)に示すような共通データを作成する。なお、ここでは添付ファイル毎にAES暗号化、MIMEエンコードを行っているが、全ての添付ファイルに対して一括してAES暗号化、MIMEエンコードを行ってもよい。
【0066】
そして、次の添付ファイルがなくなったら(管理データのデータ欄に「99」と記述された添付データの処理が終了したら)、ステップS106で、第1のデータ処理部26は、記憶部22に予め記憶されたテーブルを参照して、宛先の画像形成装置が電子メール方式を採用しているかHTTP方式を採用しているかを判断する。
【0067】
宛先の画像形成装置が電子メール方式を採用している場合(宛先が画像形成装置10aの場合)は、本実施例では共通データは電子メール方式の通信データとしてそのまま利用することができるため、共通データを第1の通信制御部23aに送り(図9の(b)参照)、ステップS107で、第1の通信制御部23aは、共通データ(電子メール)をメールサーバ30に送信する(図9の(c)参照)。
【0068】
一方、宛先の画像形成装置がHTTP方式を採用している場合(宛先が画像形成装置10bの場合)は、共通データのままではHTTPサーバ40に書き込むことができないため、共通データを第2のデータ処理部27に送り(図9の(1)参照)、ステップS108で、第2のデータ処理部27は、共通データに時間やURL、データサイズなどの追加情報を付加してHTTPデータに変換して第2の通信制御部23bに送り(図9の(2)参照)、ステップS109で、第2の通信制御部23bは、そのHTTPデータをHTTPサーバ40に書き込む(図9の(3)参照)。
【0069】
そして、画像形成装置10aでは、第1の通信制御部15aを用いて、メールサーバ30から電子メールを受信して制御部11に送り(図9の(d)、(e)参照)、制御部11は、電子メールのMIMEデコード、AES復号化を行って添付データを取得し、図13(a)に示すように、各々の添付データに、トータルカウンタの値やパーツカウンタの値、ディップスイッチの設定情報、ジャムカウンタのリセット完了通知を書き込み、再び、AES暗号化、MIMEエンコードを行って、図13(b)に示す応答メールを作成して第1の通信制御部15aに送り、第1の通信制御部15aは、その応答メールをメールサーバ30に送信する(図9の(f)、(g)参照)。
【0070】
一方、画像形成装置10bでは、第2の通信制御部15bを用いて、HTTPサーバ40からHTTPデータを読み取って制御部11に送り(図9の(4)、(5)参照)、制御部11は、HTTPデータのMIMEデコード、AES復号化を行って添付データを取得し、各々の添付データに、トータルカウンタの値やパーツカウンタの値、ディップスイッチの設定情報、ジャムカウンタのリセット完了通知を書き込んだ後、AES暗号化、MIMEエンコード、追加情報の付加を行ってHTTPデータを作成して第2の通信制御部15bに送り、第2の通信制御部15bを用いて、そのHTTPデータをHTTPサーバ40に書き込む(図9の(6)、(7)参照)。
【0071】
次に、管理装置20が画像形成装置10a、10bから管理情報を取得する手順について、図9の模式図及び図11のフローチャート図を参照して説明する。
【0072】
電子メールを受信する場合(ステップS201の「メール」の場合)は、ステップS202で、第1の通信制御部23aを用いて、メールサーバ30から応答メールを受信し、その応答メール(共通データ)を第1のデータ処理部26に送信する(図9の(h)、(i)参照)。
【0073】
一方、HTTPデータを読み取る場合(ステップS201の「HTTP」の場合)は、ステップS203で、第2の通信制御部23bを用いて、HTTPサーバ40からHTTPデータを読み取って第2のデータ処理部27に送り(図9の(8)、(9)参照)、ステップS204で、第2のデータ処理部27は、HTTPデータに付加された追加情報を取り除いて共通データに変換し、その共通データを第1のデータ処理部26に送信する(図9の(10)参照)。
【0074】
次に、ステップS205で、第1のデータ処理部26は、共通データからヘッダ情報を取得し、管理する画像形成装置を特定する。
【0075】
次に、ステップS206で、第1のデータ処理部26は、添付ファイル(添付ファイル1)を取得し、ステップS207で、MIMEデコードを行った後、ステップS208で、AES復号化を行う。
【0076】
次に、ステップS209で、第1のデータ処理部26は、次の添付ファイルがあるかを判断し、ある場合は、ステップS206に戻って、順次、添付ファイル(添付ファイル2、3、4)を取得し、同様に、MIMEデコード、AES復号化を行って、共通データを管理データに変換する。なお、ここでは添付ファイル毎にMIMEデコード、AES復号化を行っているが、全ての添付ファイルに対して一括してMIMEデコード、AES復号化を行ってもよい。
【0077】
そして、次の添付ファイルがなくなったら(添付ファイルのデータ欄に「99」と記述された添付データの処理が終了したら)、管理データを制御部21に送信し(図9の(j)参照)、ステップS210で、制御部21は、画像形成装置の管理情報(トータルカウンタ=353985、パーツカウンタ=4532、ディップスイッチ1:ON、2:OFF、3:OFF、4:ON、ジャムカウンタリセット完了)を取得する。そして、取得した管理情報に基づいて画像形成装置を管理する。
【0078】
このように、1又は複数の画像形成装置と、1又は複数の管理装置とが通信ネットワークで接続され、複数の通信方式でデータ通信が行われている管理システムにおいて、いずれか一つの画像形成装置又は管理装置に、第1のデータ処理部と第2のデータ処理部とをハードウェア(好ましくはモジュール)又はソフトウェアとして設けることにより、システムの構成を簡略化かつ汎用化すると共に、いずれの通信方式を採用する装置に対しても確実にデータ通信を行うことができ、管理装置を用いて確実に画像形成装置を管理することができる。
【0079】
なお、上記実施例では、被管理装置として画像形成装置を例にして説明したが、通信ネットワークに接続可能であり、いずれかの通信方式で管理データを送信可能な任意の装置に対して同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、管理装置と被管理装置とが通信ネットワークで接続され、複数の通信方式が混在する管理システム、管理方法に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の一実施例に係る管理システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係る管理システムの他の構成を模式的に示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る管理装置の他の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施例に係る管理装置の他の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例に係る画像形成装置の他の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施例に係る管理システムの処理を模式的に示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係る管理装置から画像形成装置に管理情報の取得を要求する手順を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の一実施例に係る管理装置で画像形成装置からの管理情報を取得する手順を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の一実施例に係る管理装置で作成した管理データ及び該管理データを変換した共通データの構成例を示す図である。
【図13】本発明の一実施例に係る画像形成装置で加工した管理データ及び該管理データを変換した応答メールの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
10 画像形成装置
11 制御部
12 スキャナ部
13 画像処理部
14 プリンタ部
15a 第1の通信制御部
15b 第2の通信制御部
16 記憶部
17 表示・操作部
18 第1のデータ処理部
19 第2のデータ処理部
20 管理装置
21 制御部
22 記憶部
23a 第1の通信制御部
23b 第2の通信制御部
24 表示部
25 操作部
26 第1のデータ処理部
27 第2のデータ処理部
30 メールサーバ
40 HTTPサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の被管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の被管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の被管理装置と前記第2の被管理装置とを管理データで管理する管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムであって、
前記管理装置に、
前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部と、
前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部と、を少なくとも備え、
前記管理装置は、前記共通データで前記第1の被管理装置とのデータ通信を行い、前記通信データで前記第2の被管理装置とのデータ通信を行うことを特徴とする管理システム。
【請求項2】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムであって、
前記被管理装置に、
前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部と、
前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部と、を少なくとも備え、
前記被管理装置は、前記共通データで前記第1の管理装置とのデータ通信を行い、前記通信データで前記第2の管理装置とのデータ通信を行うことを特徴とする管理システム。
【請求項3】
前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、HTTPSに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、及び、FTPに基づいてデータを転送する通信方式の中から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記第1の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式であり、前記第2の通信方式は、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式であり、前記共通データは、電子メール形式のデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項5】
少なくとも前記共通化処理部は、モジュール化されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の管理システム。
【請求項6】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の被管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の被管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の被管理装置と前記第2の被管理装置とを管理データで管理する管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムにおける管理方法であって、
前記管理装置は、少なくとも、
前記管理データを作成する処理と、
前記管理データを前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データに変換する処理と、
前記共通データを前記第2の通信方式に適合する形式の通信データに変換する処理と、
前記第1の被管理装置に対しては前記共通データを送信し、前記第2の被管理装置に対しては前記通信データを送信する処理と、を行うことを特徴とする管理方法。
【請求項7】
前記第1の被管理装置は、
前記共通データを受信する処理と、
前記共通データを前記管理データに変換し、該管理データに自装置の管理情報を記録した後、該管理データを前記共通データに変換する処理と、
前記共通データを前記管理装置に送信する処理と、を行い、
前記管理装置は、
前記共通データを受信する処理と、
前記共通データを前記管理データに変換する処理と、
前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行うことを特徴とする請求項6記載の管理方法。
【請求項8】
前記第2の被管理装置は、
前記通信データを受信する処理と、
前記通信データを前記管理データに変換し、該管理データに自装置の管理情報を記録した後、該管理データを前記通信データに変換する処理と、
前記通信データを前記管理装置に送信する処理と、を行い、
前記管理装置は、
前記通信データを受信する処理と、
前記通信データを前記共通データに変換する処理と、
前記共通データを前記管理データに変換する処理と、
前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行うことを特徴とする請求項6記載の管理方法。
【請求項9】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムにおける管理方法であって、
前記被管理装置は、
前記第1の管理装置から前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データを受信する処理と、
前記共通データを前記第1の管理装置で作成した前記管理データに変換する処理と、
前記管理データに自装置の管理情報を記録する処理と、
前記管理データを前記共通データに変換する処理と、
前記共通データを前記第1の被管理装置に送信する処理と、を行い、
前記第1の管理装置は、
前記共通データを受信する処理と、
前記共通データを前記管理データに変換する処理と、
前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行うことを特徴とする管理方法。
【請求項10】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と、第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置と、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置と、が通信ネットワークで接続されてなる管理システムにおける管理方法であって、
前記被管理装置は、
前記第2の管理装置から前記第2の通信方式に適合する形式の通信データを受信する処理と、
前記通信データを前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データに変換する処理と、
前記共通データを前記第2の管理装置で作成した前記管理データに変換する処理と、
前記管理データに自装置の管理情報を記録する処理と、
前記管理データを前記共通データに変換する処理と、
前記共通データを前記通信データに変換する処理と、
前記通信データを前記第2の被管理装置に送信する処理と、を行い、
前記第2の管理装置は、
前記通信データを受信する処理と、
前記通信データを前記管理データに変換する処理と、
前記管理データから前記管理情報を取得する処理と、を行うことを特徴とする管理方法。
【請求項11】
前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、HTTPSに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、及び、FTPに基づいてデータを転送する通信方式の中から選択されることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか一に記載の管理方法。
【請求項12】
前記第1の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式であり、前記第2の通信方式は、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式であり、前記共通データは、電子メール形式のデータであることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか一に記載の管理方法。
【請求項13】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の被管理装置と第2の通信方式でデータ通信を行う第2の被管理装置とに通信ネットワークで接続され、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の被管理装置と前記第2の被管理装置とを管理データで管理する管理装置で動作する制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部、
前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項14】
第1の通信方式でデータ通信を行う第1の管理装置と第2の通信方式でデータ通信を行う第2の管理装置とに通信ネットワークで接続され、前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式の双方に対応し、少なくとも前記第1の管理装置と前記第2の管理装置とに管理データで管理される被管理装置で動作する制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記管理データと、前記第1の通信方式に適合し、かつ、前記第2の通信方式で利用可能な形式の共通データと、の変換を行う第1のデータ処理部、
前記共通データと、前記第2の通信方式に適合する形式の通信データと、の変換を行う第2のデータ処理部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項15】
前記第1の通信方式及び前記第2の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、HTTPSに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式、及び、FTPに基づいてデータを転送する通信方式の中から選択されることを特徴とする請求項13又は14に記載の制御プログラム。
【請求項16】
前記第1の通信方式は、電子メールを送受信する通信方式であり、前記第2の通信方式は、HTTPに基づいてデータの書き込み/読み出しを行う通信方式であり、前記共通データは、電子メール形式のデータであることを特徴とする請求項13又は14に記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−15754(P2009−15754A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−179360(P2007−179360)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】