説明

管理及び監視方法

管理及び監視方法は、人を含む複数の「オブジェクト」のための複数のタグと、少なくとも1つの第1の位置にある少なくとも1つのボックスと、少なくとも1つの第1の位置から離れたところにあるコンピュータ手段とを使用する。各タグは、識別情報と、関連するオブジェクトとその環境との少なくとも一方に関する情報とのいずれか又は両方を含む情報を有する信号を無線送信する。少なくとも1つのボックスは、前記信号を受信し、あるタグから受信した第1の情報と、あるタグ又は前記ボックスに関連付けられたデバイスから受信した第2の情報とを少なくとも含む順序付けられた一組のデータを構成し、当該一組のデータをコンピュータ手段に向けて送信する。コンピュータ手段は、前記一組のデータ又は複数組のデータに対して判断を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は管理及び監視方法に関し、より具体的には、建物又は限られた区域の中で人又はオブジェクトを見いだして確認するための管理及び監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
あるタイプのオブジェクト又は人を追跡するための、IDタグを用いた監視システムが知られている。一般に、タグとは、関連するオブジェクト又は人の存在を検出するために、自己のIDを含むメッセージをシステムに送るものである。
【0003】
より具体的には、中央コンピュータと通信することができる制御ステーションと通信する発送人タグ及び受取人タグを用いて、倉庫の在庫リストを自動的に作成することが知られている。特許文献1を参照されたい。また、ある人の写真を画像処理し、そのデジタル画像を、その人が身につけている(例えばバッジ上の)タグに記憶されている情報と比較することにより、その人の身元を確認することも知られている。特許文献2を参照されたい。
【0004】
人、車両又はその他の移動物体を見いだすために、GPSシステムを用いることが知られている。しかし、このシステムでは、もとより衛星に接続する必要があり、これは、通常の建物内では実施できず、産業上の応用レベルでは間違いなく不可能である。その上、このようなシステムでは、例えば、地下の鉱山のような閉ざされた区域において人を見いだすことはできない。そして最後に、これら自体が異常を確認して、警報信号を送信することは考えられない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0209601号明細書
【特許文献2】米国特許第5,432,864号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、改良された普遍的な方法で、様々なタイプのオブジェクト又はオブジェクトの環境の少なくとも一方を管理するために用いることのできる改良された管理及び監視システムを提供することにある。さらに具体的には、本発明は、人に関連したこれらのパラメータを管理する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は管理及び監視方法に関する。本方法は、ある人に関連付けられた第1のタグから、第1の情報を有する第1の信号をボックスが無線受信するステップと、あるオブジェクトに関連付けられた第2のタグから、第2の情報を有する第2の信号をボックスが受信するステップと、前記ボックスから前記第1の情報と前記第2の情報とを含む一組のデータを離れたところにあるコンピュータ手段に送って、好ましくは所定のルールとそれまでのペアの履歴とを用いて、前記一組のデータ又はそのようなデータを複数組み合わせたものに対して判断を行うようにするステップとを含む。
【0008】
本発明の背景にある考え方は、判断を行うために2つのタグを組み合わせることである。
【0009】
本発明の方法は、例えば、しかるべき人がしかるべきオフィスにいる場合、適切な作業者が所定のツールを使用する場合、所定のPCが適切な人によって使用される場合、許可された人がある部屋に入る場合などに管理を行うことができる。以下の適用例に対して、本方法を使用することもできる。
・災害が起きた場合に、人を監督し、救助隊を適切な方向に送り込む。
・作業者が危険な物質又はガスにさらされていないかどうかをチェックする。
・会社の本社のような機密の場所にうまくスムーズにアクセスすることを管理する。
本発明によれば、ソフトなやり方で人を管理することができる。
【0010】
本発明は、他の方法よりも多くの利点を有している。
a)本システムが2つのモジュールの組み合わせに基づいているという事実により、制限を受けることなく多くの適用が可能になる。本システムはオープンであり進化することができる。人を管理又は監視する他のシステムは、このような組み合わせに基づいていない。
b)本システムは、モジュール間の双方向接続を用いている。本システムは情報を送信することができ、人に対して又は管理センタに対して警告を出すことができる。他の方法は、単一方向の接続である。
c)システムが完全にオープンであるため、システムを第1の建物又は場所において実施し、次に別の建物又は位置へと実施を次第に拡大させることが容易である。本発明の一実施形態によれば、管理及び監視方法は、少なくとも一人の人を含む複数の「オブジェクト」のための複数のタグと、少なくとも1つの第1の位置にある少なくとも1つのボックスと、少なくとも1つの第1の位置から離れたところにあるコンピュータ手段とを使用する。各タグは、そのオブジェクトの識別情報と、関連するオブジェクトとその環境との少なくとも一方に関する情報とのいずれか又は両方を含む情報を有する信号を無線送信する。少なくとも1つのボックスは、前記信号を受信し、第1のタグから受信した第1の情報と、第2のタグから受信した第2の情報とを少なくとも含む順序付けられた一組のデータを構成し、当該一組のデータをコンピュータ手段に向けて送信する。言い換えれば、各ボックスは、前記信号を受信し、受信した情報を順序付けられた一組のデータに組み入れ、当該一組のデータをコンピュータ手段に向けて送信する。コンピュータ手段は、かかる一組のデータ又は複数組のデータに対して判断を行う。続いて、このコンピュータ手段は、一般には、この一組のデータに含まれる特定のデータの組み合わせが許可されるかどうかと、その組み合わせに鑑みて対策をとるべきかどうかとの少なくとも一方を判断する。これは、所定のルール(例えば、所定の場所又は部屋が、その中に入ることを許可されている人のリストを有しており、システムは単にこのリストを用いて侵入者のタグを検査するだけ)と、それまでのペアの履歴(例えば、ある侵入者が所定の場所又は部屋の近くを移動しているために、この侵入者がその場所又は部屋のシステムによって検出された場合には、システムは、検出がほんの一時的であったという警報を送らないようにするために履歴を用いる)とを用いて行うことが好ましい。
【0011】
一実施形態によれば、各ボックスは、少なくとも第1のタグ及び第2のタグから受信した情報を順序付けられた一組のデータに組み入れることによって順序付けられた一組のデータを構成し、好ましくは、第1のタグ及び第2のタグから受信した情報を順序付けられたデータのペアに組み入れることにより順序付けられたデータのペアを構成する。
【0012】
一実施形態によればコンピュータ手段は、前記判断に応じて、少なくとも1つのボックスに対してフィードバックを送る。
【0013】
一実施形態によれば、少なくとも1つのボックスは、ある時間枠において受信した情報を含む順序付けられた一組のデータを生成し、好ましくは、少なくとも1つのボックスは、順序付けられた一組のデータに対して、その情報が当該一組のデータに組み込まれたことを表す時刻を加える。
【0014】
一実施形態によれば、順序付けられた一組のデータはデータのペアを含み、そして判断が「良好なペア」又は「不良なペア」である。
【0015】
一実施形態によれば、各タグは、少なくとも1つのボックスからさらに情報を受信する。
【0016】
このボックスは、一般に、コンピュータ手段に向けてデータを送信することのできる環境に関するブラック・ボックス(environmental black box)として機能する。そして、コンピュータ手段は、通常、様々な情報の組み合わせを、それらデータの組み合わせに関する判断の情報とともに記憶するデータベースを備えたサーバである。順序付けられた一組のデータは例えば、第1のタグから受信した第1の情報と第2のタグから受信した第2の情報とを有するデータのペアである。この場合、このデータベースは、例えば、許可されるデータのペアを含むことができる。そして、サーバは例えば、あるデータのペアが「良好なペア」であるか又は「不良なペア」であるかを判断することができる。データのペアを送信する場合には、1つのタグのみがボックスへ向けて情報を送信し、第2のタグは送信しないことも有り得ることに留意されたい。この場合、そのデータのペアは、それ自体が情報である空のフィールドを有することになる。
【0017】
好ましい実施形態によれば、各ボックスは、ある時間内、好ましくはほぼ同時点で第1のタグ及び第2のタグから受信した第1の情報及び第2の情報を少なくとも含む順序付けられた一組のデータを生成する。
【0018】
好ましくは、順序付けられた一組のデータは、第1の情報及び第2の情報を受信した時刻、又は順序付けられた一組のデータが構成された時刻をさらに含んでいる。この時刻は、例えば、順序付けられた一組のデータに含まれる最新の情報を受信した時刻である可能性がある。時刻を含めることができるように、一般に、リアルタイム・クロックが設けられる。このクロックは、一般に、タグから受信した信号を処理して順序付けられた一組のデータを構成するボックス内の処理手段と接続されている。
【0019】
さらに別の態様によれば、順序付けられた一組のデータは、第1の情報及び第2の情報を受信したボックスの識別情報をも有している。この識別情報は、例えば、MACアドレスなどのアドレスとすることができる。このようにして、サーバは、一般に、固定されているボックスに向けて信号を送信するタグを見いだすことができる。特に、人やラップトップといった移動物体の場合に、この方法は有用である。その上、必要に応じて、サーバはボックスに対して容易に応ずることができる。
【0020】
さらに発展した実施形態によれば、コンピュータ手段は、そのコンピュータ手段が行った判断に基づいて、少なくとも1つのボックスに向けてフィードバックを送信する。コンピュータ手段はさらに、汎用警報システムなどの他のシステムにフィードバックを送信する。
【0021】
好ましい実施形態によれば、ボックスは、飛行機のブラック・ボックスに匹敵するほど破壊不可能なように構成されている。例えば、ボックスは、鋼鉄及びガラスで組み立てることができる。その上、ボックスは、一般に、タグから受け取った情報を記憶する記憶手段を備えている。少なくともこの記憶手段を、破壊不可能なボックスの中に含めることが好ましい。タグから受信した情報は、通常、例えばタグからの情報を含んでいる順序付けられた一組のデータが受信されたことを示すコンピュータ手段からの正常応答メッセージ(acknowledge message)を受信するまでの限られた期間だけ記憶される。このような方法によれば、災害が生じた場合に、ボックスの近傍にあるタグの付いたオブジェクトの最新の情報が安全に保持され、その原因を分析し将来の問題を回避するために、災害の後に再生される。
【0022】
一実施形態によれば、各タグは、少なくとも1つのボックスからメッセージを受信する。これによれば、コンピュータ手段からフィードバックを受信したボックスは、必要に応じて、例えば、タグと関連付けられたオブジェクトがドアである場合には、そのドアを開くためにスイッチを作動させる、あるいはタグが人に関連付けられている場合にはそのタグに内蔵された警報器を作動させるといった、ある動作を行うためのメッセージをタグに送ることができる。
【0023】
一実施形態によれば、複数のタグには、第1のタイプの第1のタグと第2のタイプの第2のタグとが含まれる。例えば、第1のタグは、移動するオブジェクト(例えば人)に関連付けられるためのものであり、第2のタグは、固定されているオブジェクト(例えば、カメラ、オフィス、PCなど)に関連付けられるためのものとすることができる。
【0024】
さらに発展した実施形態によれば、複数のボックスと複数のタグとの少なくとも一方は、警報手段及びこの警報手段の起動手段を備えている。この起動手段は、コンピュータ手段からのフィードバックに基づいて起動される。
【0025】
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、少なくとも第1の信号及び第2の信号が、ある時間内、例えば1秒以内に受信される。さらに、順序付けられた一組のデータには時刻を加えることができる。この時刻は例えば、順序付けられた一組のデータが構成された時刻、あるいは順序付けられた一組のデータに含まれる情報を有するタグからの信号を受信した最新の時刻とすることができる。
【0026】
本発明の方法の実施形態によれば、ボックスが第2の信号を受信するステップは、第2のオブジェクトに関連付けられた第2のタグから第2の情報を無線受信するステップから構成される。
【0027】
本発明の方法の実施形態によれば、第1の信号と第2の信号とを受信したことを示す時刻が、一組のデータに加えられる。
【0028】
さらに本発明は、以下のいずれか一つの適用に関する本発明のシステム又は本発明の方法の使用にも関連するものである。すなわち、
・第1の複数のタグが対応する複数の人に関連付けられており、第2の複数のタグが対応する複数の区域に関連付けられており、複数のボックスが前記複数の区域に分布しており、いずれの時点においてもある区域に存在する人を検出することができる、存在又は過密の検出と、
・第1のタグがある人に関連付けられており、第2のタグが測定センサに関連付けられていて、当該区域にある第1のボックスに向けて測定された情報を含む信号を送信する、ある区域にて測定された濃度又は温度の検出といったパラメータ検出と、
・第1のタグがカメラなどの検出手段に関連付けられており、第2の複数のタグが許可されている人と許可されているオブジェクトとの少なくとも一方に関連付けられている、入口保護と、
・第1のタグが保護対象のPCなどのオブジェクトに関連付けられており、第2のタグが前記オブジェクトを使用することを許可された人に関連付けられており、第1のボックスが前記第1のタグの送信範囲内に存在しており、前記第1のボックスが前記許可された人に関連付けられている前記第2のタグから信号を受信しない場合には、前記コンピュータ手段が前記オブジェクトをロックするために前記第1のタグに向けてフィードバックを送信する、情報保護と
である。
【0029】
以下に開示する詳細な機能は、図5〜図9を参照すれば当業者は理解できるように、任意の方法で上記の適用例と組み合わせることができることに留意すべきである。
【0030】
一実施形態によれば、一組のデータを構成するステップは、少なくとも第1のタグ及び第2のタグからある時間枠内で受信した情報を一組のデータに組み入れるステップで構成される。
【0031】
一実施形態によれば、ボックスはさらに、前記一組のデータを記憶し、好ましくはある時間内又は前記一組のデータに関する正常応答メッセージを離れたところにあるコンピュータ手段から受信するまで記憶する記憶手段を備えている。
【0032】
好ましい実施形態によれば、ボックスは、破壊不可能なボックスとして構成されており、好ましくは各一組のデータを、ある時間内又はその一組のデータに関する正常応答メッセージをコンピュータ手段から受信するまで記憶する記憶手段を備えている。
【0033】
更なる態様によれば、ボックスは、判断に関するメッセージをコンピュータ手段から受信し、このメッセージに基づいて対応策を取るように構成されている。このボックスは、例えば、警報手段及びその警報手段用の起動手段を備えているか又はそれらと接続されている。この起動手段は、判断に応じて起動される。
【0034】
さらに発展した実施形態によれば、ボックスは、近隣のタグとの間で信号を送受信するためのアンテナと接続された送受信機と、タグから受信した信号を処理し、サーバに送信するメッセージを作成するプロセッサと、情報を(一時的に)記憶する記憶手段と、リアルタイム・クロックとを備えている。これにより、例えば、タグから情報を受信した時刻又は順序付けられた一組のデータが構成された時刻を、受信した情報とともに記憶することができるか、又は順序付けられた一組のデータに加えることができるかの少なくとも一方を行うことができる。ボックスは、例えばバッテリー又は主電源から給電を受けることができる。
【0035】
好ましい実施形態によれば、タグは、アンテナを経由してボックスとの間で信号を送受信するための送受信機手段と、タグの識別情報とその他の情報との少なくとも一方を記憶する記憶手段と、ボックスに向けて送信するメッセージを作成するか又はボックスから受信したメッセージを処理するかの少なくとも一方を行う処理手段とを具備する。例示的な形態によれば、タグは、ボックスから命令メッセージを受信すると起動されるノイズ発生器又はLEDといった内蔵の警報手段を有することができる。
【0036】
添付の図面は、現時点で好ましく非限定的で例示的な本発明の実施形態を示すためのものである。本発明の上記の利点及びその他の利点、特徴、目的は、以下の詳細な説明を添付の図面とあわせて参照すれば、一層明らかになり、かつ本発明はより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の方法において使用することのできる管理及び監視システムの一実施形態の概略図である。
【図2】本発明によるボックスの一実施形態の概略図である。
【図3】本発明による方法にて使用することのできるタグの一実施形態の概略図である。
【図4】本発明によるサーバが実行する方法の一実施形態のフローチャートである。
【図5】本発明の管理及び監視方法の第1の適用例の概略図である。
【図6】本発明の管理及び監視方法の第2の適用例の概略図である。
【図7】本発明の管理及び監視方法の第3の適用例の説明図である。
【図8】本発明の管理及び監視方法の第4の適用例の説明図である。
【図9】サーバが受信した情報を用いたエラー削減の説明に鑑みた、エラーが発生する可能性のある状況を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
まず、本発明の方法にて用いることのできる管理及び監視システムの一実施形態の基本的なアーキテクチャについて、図1を参照して説明する。図示した実施形態における管理及び監視システム10は、複数のオブジェクト2及び2’のための複数のタグ1及び1’と、複数のボックス3及び3’と、サーバ4とを有している。
【0039】
タグ1及び1’は、固定的なオブジェクト又は移動するオブジェクトに関連付けることができるものである。第1のボックスである「ボックスA」の近傍には、固定的なオブジェクトである「オブジェクト1」に関連付けられた第1のタグである「タグ1」と、人に関連付けられた第2のタグである「タグ2」とが存在している。第2のボックスである「ボックスB」の近傍には、人に関連付けられた第1のタグである「タグX」と、第1のオブジェクトである「オブジェクトA」に関連付けられた第2のタグである「タグA」と、第2のオブジェクトである「オブジェクトB」に関連付けられた第3のタグである「タグB」とが存在している。タグ1及び1’は、例えば、ベルクロ又はクリップで接着されるか若しくは取り付けられてオブジェクト上に固定されているか、又は人が(例えば、作業者のヘルメットの内側、時計の中、装身具の中、ビジターのバッチ内などに)携行するか、又は別の方法によりオブジェクトに関連付けることができる。
【0040】
タグ1及び1’のそれぞれは、矢印5及び5’として示しているように、アンテナを用いて信号を近傍のボックス3と3’へ送信するように構成されている。このような信号は、一般に、対応する固定的なオブジェクト又は移動するオブジェクト2又は2’の識別情報と、対応するオブジェクトとその環境との少なくとも一方に関連する情報とのうちのいずれか又は両方を有している。対応するオブジェクトとその環境との少なくとも一方に関連する情報とは、例えば、温度、(例えばCO、COなどの)濃度、湿度係数、タグに接続されたセンサにより測定された信号、当該オブジェクトの状態、タグに接続された出力デバイスから提供される信号などである。
【0041】
ボックス3及び3’は、タグ1及び1’から送られた無線信号5及び5’を受信するように構成されている。複数のデータ・タグから受信した情報は、それぞれ順序付けられている一組のデータ6及び6’へとボックス3及び3’により組み入れられる。ボックス3及び3’は、順序付けられたこれら一組のデータを有線又は無線によりサーバ4へとさらに送信するように構成されている。
【0042】
図1の例では、「ボックスA」は時刻tにて「タグ1」から情報Tを、そして「タグ2」から情報Tを受信し、「ボックスA」の識別情報BA及び時刻tとあわせてこれらの情報を一組のデータへと組み入れる。これを符号6として示している。時刻tは、例えば、一組のデータ6が作られた時刻とすることができる。次に、このデータペア6はサーバ4へと送られる。同様の方法で、「ボックスB」は、時刻tにおけるタグ1’からの3つのデータT、T、Tを、一組のデータ6’として当該ボックスの識別情報BBと組み合わせる。この一組のデータ6’はサーバ4へと送信される。
【0043】
サーバ4は、受信した一組のデータ6及び6’に関する判断を行うためのプログラム・コードを有している。より詳細には、サーバ4は、Tを時刻tにおけるTと組み合わせることができるかどうかを検証し、必要に応じてメッセージがボックスAに送信される。これを矢印7として示している。同様の方法で、サーバ4は、3つのデータT、T、Tに関して判断を行い、必要に応じて応答がボックスBへと送信される。これを矢印7’として示している。サーバ4は、さらなる処理を行わずに、ある一組のデータを許容すると判断することもできることに留意されたい。別の方法としては、サーバ4は、ボックスA及びボックスBとは異なるデバイスに応答を送る。例えば、火災の場合には、プラント内の全てのボックス3及び3’と通常の警報システムとのうちのいずれか又は両方に応答を送ることができる。
【0044】
時刻tにおいて異なるタグから情報を受けた場合の例を示しているが、この時刻tは、一般には、情報を含んだ信号の厳密な意味での受信時刻ではないことに留意されたい。一般に、別々のタグからの信号を同じ一組のデータに組み入れるためには、ある限られた時間枠内にそれらを受信する必要がある。言い換えると、ある一組のデータに含まれている情報は、限られたある時間内に受信した信号から導かれるものである。実際には、ある時間枠内に2つ以上のタグから受信した信号の情報が、順序付けられた一組のデータ6及び6’の中で組み合わせられる。このため、Tは時刻tにて受信した情報である一方で、Tは、時刻t+△tまたはt−△tにて受信した情報である可能性がある。ただし、△tはある最大値よりも小さな値である。
【0045】
必要に応じて、ボックス3及び3’はさらに、それぞれのタグ1及び1’に信号を送ることもできる。これを矢印8及び8’として示している。これにより、オブジェクト2及び2’にフィードバックを送ることができる。オブジェクト2及び2’がドアであるような例では、ドアを開くことができることを示すために、ドアに取り付けられているタグへ信号を送ることができる。さらに、ボックス3及び3’は、そのボックス3及び3’と直接接続している(図示していない)別の外部デバイスに信号を送信することもできる。これについては、図2を参照して以下にさらに説明する。
【0046】
次に、図2を参照して、ボックスの実施形態を詳細に説明する。ボックス13は、近傍のタグとの間で信号を送受信するためのアンテナ20と接続されている送受信機21を備えている。このアンテナはボックス13の外に描画されているが、ボックスの内部に設置することもできる点に留意されたい。あるいは、2つのアンテナを使用し、一方はボックスの内部に、他方はボックスの外部に設けることもできる。ボックスはさらに、受信した情報を処理するとともに送信用のメッセージを作成するプロセッサ22と、情報を(一時的に)記憶する記憶手段23とを備えている。ボックスは、例えばTCP/IPによりサーバと通信するための通信モジュール25をさらに具備している。さらに、既存の銅線(copper wire)上で使用するために、シリアル・インターフェースRS−232及びRS−485が設けられていてもよい。これは、例えば、プラント内でボックスとTCP/IPのコネクタとの間の距離が長い場合に有効である。さらに、クロック26が設けられており、これにより、タグから情報を受信した時刻と、構成された時刻と、受信した情報とともに記憶した時刻と、一組のデータ内に加えられた時刻との少なくとも一つを測定することができる。各ボックス内のクロックは、一般に、システム内で用いられる共通の時刻とのずれを抑えるために、定期的にあるいは他の適切な手法によりサーバと同期がとられる。ボックスの位置がGPSによる同期に適している場合は、それも選択肢の一つとなる。ボックス13には、例えばバッテリー、蓄電池又は主電源24から給電がなされる。給電手段は、ボックスの外部又は内部に設けることができる。
【0047】
実施形態によっては、ボックスは、複数の追加的な入力インターフェース27と出力インターフェース28との少なくとも一方を備えていてもよい。この入力インターフェース27は、ボックスがおかれた環境などに関する情報を収集するセンサ又はその他のデバイスと接続するためのアナログ又はデジタルのインターフェースとすることができる。例えば、温度、COの濃度、SOの濃度、湿度などを測定するセンサが挙げられる。このようにして、ボックスが測定されたデータを順序付けられた一組のデータに加えることもできる。さらに、ボックスが(例えば破壊行為により)開けられていることを示すタンパー・スイッチ(図示せず)をボックス内に設けることができる。
【0048】
出力インターフェース28に接続することができるデバイスの例は、中継器(relay)、LEDデバイス、ブザー、スイッチなどである。ある一組のデータに対する判断結果をサーバから受信した場合に、これらのデバイスの1つ以上を起動させることができる。
【0049】
ボックス13は、一般に、タグから受信した情報をローカルに記憶するとともに、この情報を正常に受信したことを示す正常応答をサーバ4から受信した後にのみこの情報を削除するように構成されている。さらに、ボックスは、破壊不可能なように作られていることが好ましい。ボックスからのメッセージがサーバにもはや届かないような災害時には、災害直前のデータを得るために、ボックス内のメモリの内容を読み出せることが好ましい。事実上、ボックスは、航空機のブラック・ボックスのように機能する。このようなシステムによれば災害の原因を事後的に見いだすことができ、その後の災害を防ぐべく必要な対策をとることができる。
【0050】
ボックスは、例えば鋼鉄やガラスを用いて破壊不可能なように構成することができ、少なくとも記憶手段はボックス内の破壊不可能な部分に収容する必要がある。
【0051】
次に、本発明の方法において使用することのできるタグの詳細な実施形態について、図3を参照して説明する。図3の実施形態によれば、タグ11は、アンテナ30を通してボックスとの間で信号を送受信するための送受信機手段31を備えている。タグ11はさらに、タグ35の識別情報とその他の情報との少なくとも一方を記憶する記憶手段33を具備している。さらに、送信用のメッセージを作成するか又は受信したメッセージを処理する処理手段32が設けられている。
【0052】
処理手段32はさらに、アナログ信号又はデジタル信号を受信する入力インターフェース36を通して、複数の入力デバイスと接続することができる。このようなデバイスの例として、温度センサ、中継器、加速度計、スイッチなどが挙げられる。処理手段32には、複数の出力デバイスと直接通信するための複数の出力ライン37がさらに接続されていてもよい。このようなデバイスの例として、LED、ブザー、ラップトップ・コンピュータなどが挙げられる。
【0053】
図4は、サーバ4が行う判断の過程の実施形態を概略的に示している。最初のステップ41では、イベント(T@t)を含んだ信号を、サーバが識別情報BXを有するボックスXから受信する。TはタグXからの情報に相当し、TはタグYからの情報に相当する。ステップ42では、応答が必要かどうかを確認するために、データベースを検索する。対策を取る必要がある場合には、ステップ43に示しているように、フィードバック信号がボックスXに送られる。フィードバックが送信された後に、ステップ44にてそのイベントが記憶される。応答が必要ない場合には、そのイベントはステップ44にて単に記憶される。この処理の流れは、サーバが受信した全てのイベントについて繰り返すことができる。イベントを記憶するステップは、受信のあと直ちに、つまりステップ41とステップ42との間に実行することもできる点に留意されたい。
【0054】
サーバ4は、一般に、全てのイベントを行うべき応答とともに記憶するデータベースを有する安全なデータ・センタであることに留意されたい。サーバはさらに、受信したイベントに対する応答として、1つ以上のボックス3及び3’といった種々のデバイスに対して命令メッセージを送信するように構成されているアプリケーションを有している。
【0055】
次に、本発明のシステム及び方法に関するいくつかの可能性の例を、図5〜図8を参照して説明する。
【0056】
図5は、タグ51aを有する人52aが、タグ51bが付いた赤外線カメラ52bにより検出される適用例を示している。赤外線カメラ52bが人を検出すると、信号がボックス53に送られる。また、その人に付けられたタグ51aは、本人の識別情報Tを含む信号をボックス53に送信する。オブジェクト52aと52bのそれぞれに対応したタグ51aと51bからの情報は、ボックス53によりデータのペア56として組み合わされてサーバ54に送られる。サーバ54は、識別情報Tを有する人52aが建物に入ることができるかどうかを判断し、それに対応する応答をボックス53に送信する。これを矢印57として示している。この人が建物に入ることが許可される場合には、ドアを開くために、「オープン・ドア」信号が例えばスイッチ50へと送られる。この人が建物に入ることが許可されない場合には、ボックス53が赤外線カメラ52bに関連付けられたタグ51bへと信号を送ることができる。タグ51aは、この建物に入ることが許可されなかったことをこの人に知らせるために、赤色ランプ又はノイズ発生器などの警報手段59を備えていてもよい。あるいは、別の変形例によれば、人がドアの前で待っていて、この建物に入りたいと思っていることを知らせるために、信号を受付カウンターに送ることができる。当業者は、本発明の枠組みの中で許可されない人又は認識されない人が存在する場合に対処できる多くの他の方法があることを理解するであろう。
【0057】
第2の適用例では、本発明の方法を、人がオフィスを離れるときにPCをロックするために用いることができる。図6に示しているように、タグ61aを有する人62aが、タグ61bが付いた赤外線カメラ62bによって検出される。この場合、タグ61a及び61bはその対応する情報T、Tをボックス63に送信する。さらに、タグ61cの付いたコンピュータ62cが存在している。タグ61a及び61bのそれぞれは、オフィス内又はオフィスの近くに設けられたボックス63に情報メッセージを送信する。人62aがオフィス内又はオフィスの近くにいる間は、ボックス63は、時間的に継続したいくつかの時点における以下のようなn個でできた組(n-uples)を送信する。
【表1】

ただし、時刻k>時刻j>時刻iである。
【0058】
人62aがオフィスを離れると、ボックスは以下のようなデータをサーバ64へ送信する。
【表2】

ただし、△tMAXは、PC62をロックするまでの最大時間である。これら2組のデータは、タグXがもはや存在していないことを表し、それ自体タグXに関する情報を有する空のフィールドを含んでいることに留意されたい。
【0059】
人62aがオフィスに戻っていることを表すイベントが、時刻lから時刻l+△tMAXまでの間に受信されなかった場合には、サーバ64は、PC62cをロックするためにボックス63へメッセージを送信する。これを矢印67として示している。すると、ボックス63は、PC62cをロックするためにロック・メッセージをタグ61cに送信する(矢印65cを参照)。
【0060】
図7は、本発明のさらに別の実施形態を示している。本実施形態では、サーバは、オフィス内の人がそこにいることが実際に許可されているかどうかを検出することができる。この例では、オフィス72cはCEOのオフィスであり、タグ71cが設けられている。この例では、タグ71aを有するCEO72aが、時刻tにてオフィス内にいることが検出される。識別情報BOFFを有するボックス73は、情報TCEO及びTOFFを時刻tにて受信し、n個でできた組(n-uple)TCEOOFFOFF@tを作成してサーバ74へ送信する。同様にして、タグ71bを有する人72bが、時刻tにてオフィス内で検出され、n個でできた組TOFFOFF@tがサーバ74へと送信される。サーバはtがtよりも小さいかどうかをチェックし、そうであれば、CEOが別の人72bよりも前にオフィスに到着したことになるので、サーバは正常な状態であると判断する。tがtよりも小さい場合には、サーバはメッセージをボックス73に送信する(矢印77を参照)。続いて、ボックス73は、例えばボックス73に接続されている警報器を起動させるか、タグ71cが警報デバイスと接続している場合にはメッセージをそのタグに送信するかなどにより、必要な対策を取ることができる。また、メッセージを人72bに送り、その人がオフィス内にいることは許可されていないことを知らせることができる。
【0061】
最後に、図8は、ある人がオフィスからラップトップ・コンピュータを盗むときに検出を行うための、本発明の第4の適用例を示している。本適用例では、タグ81bを有する人82bが、タグ81aが付いたラップトップ82aを持って、タグ81cが付いたドア82cを経由してオフィスから離れようとしている。タグ81a及び81bは、情報T及びTをそれぞれ有する信号をボックス83へと送る。さらに、ドア82cに関連付けられているタグ81cは、ドアに関連付けられたカメラが人を検出した場合に(情報T)、ボックス83に向けてあるメッセージを送信する。識別情報Bを有するボックス83は、時刻tにおけるデータの3つの組み合わせ、すなわち、TB@tとTB@tとTB@tとを作成する。これらのデータの組み合わせはサーバ84へと送信される。サーバは、情報T及びTをデータベース内で検索することにより、ラップトップ82aが人82bの所有物であるかどうかを確かめる。人82bの所有物でない場合には、応答メッセージがボックスへと送られ(矢印87を参照)、このボックスは、必要に応じて警報メッセージをタグ81cへと送る(矢印88を参照)。ラップトップ82aが人82bの所有物である場合には、「オーブン・ドア」メッセージが代わりにタグ81cへと送られる。この方法によれば、認識された人がラップトップを盗んだ場合には、その人を特定することができる。タグを有していない人が、タグ81aの付いているラップトップ82aを持ち出そうとすると、n個でできた組TB@tがサーバ84へと送られるに過ぎず、「オーブン・ドア」メッセージが送られることはない。さらに、この場合、応答がボックス83へ送られるとすぐに、このボックスはタグ81c又は警報デバイスに向けて警報メッセージを送ることができる。多くの組み合わせが可能であり、一組のデータに基づいて、又はほぼ同時に若しくは時間的に連続した複数の時点にて受信した複数組のデータの組み合わせに基づいて判断を行うことができる点に留意されたい。
【0062】
図9は、サーバが受信した情報を用いてエラーをどのようにして削減するかを示すためのものである。以下の例を前提とする。
・タグ91aを有する人92aが、タグ91bの付いたドア92bを経由して建物に入る。人92aのタグ91aが情報Pを、ドア92bのタグ91bが情報Pを、時点1にてボックス93aに向けて送信する。
・続いて、この人は、別のボックス93bの近傍にある別のタグ91cが付いた廊下92cを歩いている。時点1〜100において、このボックス93bは、人92aに付けられたタグ91aの情報Pと、廊下のタグ91cの情報とを有するデータの組み合わせをサーバ94へと送信する。
【0063】
次に、人92は、識別情報Pを有するタグ91dの付いたオフィス92dへと入る。図9に示しているように、識別情報Bを有するこのオフィスにはボックス93cが存在している。オフィス92dに隣接して、識別情報Pを有するタグ91eの付いた別のオフィス92eが存在している。オフィス92eは、識別情報Bを有するボックス93dを有している。ある人がオフィス92dと92eとの間の壁に近接している場合には、オフィス1内のボックス93dは、その人が有するタグ91aから送信された信号をも受信する。一例として、サーバ94は、以下のような情報をボックス93c及び93dから受信することができる。
【表3】

【0064】
そして、サーバは、統計的な理由から下線が付された情報を削除することができると判断できる。このようにしてエラーを削減することができる。
【0065】
これまでに述べた適用例は、本発明が例えば、建物内又は会社内のセキュリティを向上させる多くの可能性を持っていることを示している。より詳細には、本発明はとりわけ、存在検出、パラメータ検出(測定された濃度、温度など)、過密検出、インシデント検出(incident detection)、リスク管理、アクティブ・セキュリティ(active security)などに対して有用である。
【0066】
本発明の原理を特定の実施形態と関連付けてこれまで説明してきたが、この説明は単なる例示であって、添付の特許請求の範囲によって定められる権利範囲を限定するものでないことを明確に理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある人に関連付けられた第1のタグから、第1の情報を有する第1の信号をボックスが無線受信するステップと、
あるオブジェクトに関連付けられた第2のタグから、第2の情報を有する第2の信号を前記ボックスが受信するステップと、
前記第1の情報と前記第2の情報とを含む一組のデータを前記ボックスから離れたところにあるコンピュータ手段へと送って、前記一組のデータ又は前記一組のデータを複数組み合わせたものに対して判断を行うようにするステップと
を含む管理及び監視方法。
【請求項2】
各タグが、識別情報と、関連する人又はオブジェクトとその環境との少なくとも一方に関する情報とのいずれか又は両方を含む情報を有する信号を無線送信するものであり、
少なくとも1つの前記ボックスが、
前記信号を受信するステップと、
前記第1のタグから受信した第1の情報と前記第2のタグから受信した第2の情報とを少なくとも含む順序付けられた一組のデータを構成するステップと、
前記一組のデータを前記コンピュータ手段へと送信するステップと
を行うものであり、
前記コンピュータ手段は、前記一組のデータ又は複数組のデータに対して判断を行うものである、請求項1に記載の管理及び監視方法。
【請求項3】
前記コンピュータが、前記判断に応じて、少なくとも1つの前記ボックスに向けてフィードバックを送信するものである、請求項1又は2に記載の管理及び監視方法。
【請求項4】
少なくとも1つの前記ボックスが、ある時間枠において受信した情報を含む順序付けられた一組のデータを生成し、好ましくは、少なくとも1つの前記ボックスが前記順序付けられた一組のデータに対して、前記情報が当該一組のデータに組み入れられたことを示す時刻を加えるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の管理及び監視方法。
【請求項5】
前記順序付けられた一組のデータがデータのペアを含み、かつ前記決定が「良好なペア」又は「不良なペア」である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の管理及び監視方法。
【請求項6】
前記タグのそれぞれが、少なくとも1つの前記ボックスから情報をさらに受信するものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の管理及び監視方法。
【請求項7】
前記第1の信号及び前記第2の信号の受信を表す時刻が前記一組のデータに加えられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の管理及び監視方法。
【請求項8】
前記ボックスが破壊不可能である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の管理及び監視方法。
【請求項9】
第1の複数のタグが対応する複数の人に関連付けられており、第2の複数のタグが対応する複数の区域に関連付けられており、複数のボックスが前記複数の区域に分布しており、いずれの時点においてもある区域に存在する人を検出することができる、存在又は過密の検出と、
第1のタグがある人に関連付けられており、第2のタグが測定センサに関連付けられており、両タグが当該区域にあるボックスに向けて信号を送信する、ある区域にて測定された濃度又は温度の検出といったパラメータ検出と、
第1のタグがカメラなどの検出手段に関連付けられており、第2の複数のタグが許可されている人と許可されているオブジェクトとの少なくとも一方に関連付けられている、入口保護と、
第1のタグが保護対象のPCなどのオブジェクトに関連付けられており、第2のタグが前記オブジェクトを使用することを許可された人に関連付けられており、第1のボックスが前記第1のタグの送信範囲内に存在しており、前記第1のボックスが前記許可された人に関連付けられている前記第2のタグから信号を受信しない場合には、前記コンピュータ手段が前記オブジェクトをロックするために前記第1のタグに向けてフィードバックを送信する、情報保護と
のいずれか一つの適用に関する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の管理及び監視方法の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−501988(P2013−501988A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524198(P2012−524198)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061248
【国際公開番号】WO2011/018387
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(591001248)ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) (252)
【Fターム(参考)】