説明

箱詰め機

【課題】製品の供給方向の影響を受けない箱詰め機を提供する。
【解決手段】煙草のカートンを箱詰めする箱詰め機は、ベース(25)に設置されたフレーム(24)と、折り畳まれた箱のブランク(4)を供給する供給ユニット(6)と、箱が充填される箱詰め場(9)と、ブランク(4)により追従される供給経路(P1)に対し垂直に延びる経路(P2)に沿ってカートン(3)を導く箱供給ユニット(17)と、さらに組み立てられた箱の上面(4a)および底面(4b)を形成する第1および第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(15,16)とを備える。箱詰め機のベース(25)は、供給ユニット(17)の位置が正中面に関して逆側に配置可能な鏡像を呈するとともに、第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)と第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)の位置も逆側に配置可能となるように、鉛直の正中面の両側に対称的に配設された多数の設置場所(26)を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装機、特に箱詰め機に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、いかなるタイプの製品や商品をも包装する、とくに煙草のカートンのような煙草製品をケースや箱に包装する、完全な生産ラインに好ましくは適用される。
【0003】
従来、問題のタイプの製品を包装する出発物質は、典型的な平行六面体形状のケースや箱を作るために組み立てられることができるように、スリットと予め設けられた折り目とを呈する段ボールの折り畳まれた管状のブランクに存する。これらの平らな箱のブランクは、一般に、積み重ねられて配列されて箱詰め機に運ばれる。
【0004】
従来技術の箱詰め機のタイプは、各々の折り畳まれたブランクを順次開いて、管状の平行六面体の外観を帯びるまで拡げる組立ユニットと、供給ユニットの一部を形成する供給場から単一のブランクを一つずつ取り上げ、組立ユニットへと搬送する供給ユニットとを備える。
【0005】
さらに箱詰め機は、組立ユニットに隣接して位置され、製品を箱に詰め込む詰め込み場を備え、詰め込み場には機械の片側に配置されたさらなる供給ユニットにより製品が供給される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、箱詰めラインを設計するとき、製品供給ユニットの配置に適合するように箱詰め機を設置することに注意しなければならず、あるいは製造業者は、製品が供給される側を特定して機械を注文し、購入しなければならない。
【0007】
一旦、ケースや箱に製品が詰め込まれて封がされると、そのケースや箱は、オペレータにとってアクセス可能な高さである水平経路に沿って進む前に、あるいは上方に向けられた鉛直経路に沿って進む前に、重量と完全性との検査により、品質が管理される。
【0008】
この後の例では、機械はより小型化される。
【0009】
機械の作動時には、品質管理工程が時折、箱に正しく詰められていない、あるいは適切に封がされていないことを知らせることがあり、その結果、廃棄されることが必要になる。この場合、従来技術の直立したタイプの箱詰め機に悪影響を及ぼすとき、オペレータは機械の作動を停止して箱詰め工程を中断し、それから廃棄されるべき製品を取り出すために機械に登らなければならず、その結果、生産時間が失われ、オペレータも個人的な危険にさらされる。
【0010】
本発明の目的は、上述の欠点による影響を受けない箱詰め機を提供することにある。
【0011】
特に、本発明の目的は、製品がどちら側で詰め込み場に近づくかに拘わらず、汎用性があり、かつ、あらゆるタイプの箱詰めラインに適用可能である箱詰め機を提供することにある。
【0012】
さらなる本発明の目的は、簡単でコンパクトな設計であり、箱が廃棄される場合の中断時間を省くことを可能にするとともに、基準を満たしていないとして知らされた製品を廃棄するときに、オペレータが個人的な危険にさらされることを避けるような箱詰め機を提供することにある。
【0013】
さらにまた本発明の目的は、最後に、異なる大きさや種類の段ボールへの素早く容易な切替を可能とする箱詰め機を提供することにある。
【0014】
上述の目的は、本発明による箱詰め機で実現され、いずれか1つまたは複数の添付の請求の範囲として特徴付けられる。
【0015】
本発明は、添付された図面を用い、例としてこれから詳細に記載される。
【課題を解決するための手段】
【0016】
ベース(25)に設置されたフレーム(24)と、平らなブランク(4)を供給する箱供給ユニット(6)と、箱が充填される詰め込み場(9)と、ブランク(4)により追従される所定の供給経路(P1)に対しほぼ垂直な所定の経路(P2)に沿って製品(3)を導く箱供給ユニット(17)と、箱の上面(4a)を形成する第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)と、箱の底面(4b)を形成する第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)とを備える、製品群を箱に詰め込む機械であって、機械のベース(25)は、製品供給ユニット(17)により占有される位置が、該ベース(25)を貫通する鉛直方向の正中面に関して逆側に配置可能な鏡像を呈するとともに、第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)により占有される位置と第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)により占有される位置とが、ベース(25)の正中面に関して互いに交換可能となるように、鉛直方向の正中面の両側に対称的に配設された多数の設置場所(26)を呈することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る箱詰め機を示す図であり、商品が箱詰め機に供給される側から見た斜視図である。
【図2】図1の箱詰め機を示す図であり、商品が箱詰め機に供給されるのと反対側から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る箱詰め機の拡大図である。
【図4】図2に示された箱詰め機の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付の図面を参照すると、符号1は、箱詰め機の全体を示し、より正確には、製品3、好ましくは煙草製品、とくに煙草のカートン3を収容することになる箱2を組み立てて詰め込む箱詰め機を示している。
【0019】
箱詰め機1は、フレーム24とベース25とを備え、ベース25上には、各々そのうち説明される多数の加工ユニットと加工場とが設置されている。
【0020】
箱詰め機1は、折り畳まれた管状のブランク4の形でケースや箱を供給する供給ユニット6を備え、ブランク4は対向して配置されて2つの長手方向の折り畳まれた縁に沿って結合された、段ボールの2つの部分または薄片として見えており、それ故、実質的には、供給ユニット6は実際の箱というよりもむしろブランク4を供給する。それにも拘わらず、供給ユニットは、便宜上、以下では箱供給ユニットとも称する。
【0021】
ブランク4は、好ましくは段ボール紙で作られ、各々がケースや箱の典型的な平行六面体の外観を帯びて組立可能となるように、スリットとクリーズおよびまたは折り目をもった形に打ち抜かれる。
【0022】
箱供給ユニット6は、ブランク4が配置される支持構造体7を備え、ブランクは、好ましくは端に整列され対向して積み重ねられ、箱詰め機1の中央に向かう片側の第1の面5と、箱詰め機から離れる方向に向かう反対側の第2の面8とを有する。
【0023】
図1,2に示すように、ブランク4の第1の面5は、それぞれ大小の2つの主要な部分5a,5bを呈し、第2の面8は、同様にそれぞれ大小の2つの主要な部分8a,8bを呈する。第1の面5の大部5aと小部5bは、5cで示すそれぞれのクリーズ線に沿って接合され、同様に、第2の面の大部8aと小部8bは、8cで示すそれぞれのクリーズ線に沿って接合されている。
【0024】
同様に、第1の面5の大部5aと第2の面8の小部8b、および第1の面5の小部5bと第2の面8の大部8aも、8dで示す長手方向に折られた縁に沿って互いに接合されている。
【0025】
ブランク4を供給する供給ユニット6は、一端部10でヒンジ結合されて、この同一端部にある回転軸10aを中心に回転可能な把持アーム11を備える。把持アーム11は、支持構造体7から一度に1つのブランク4を取り外し可能であり、この同一の回転軸10aに関しての半径位置を保ちながら、そのうち説明される実施形態の支持面上における床面の上方の所定の高さで水平に配置されるまで、回転軸10aを中心にブランク4を揺動させる。
【0026】
把持アーム11は、ブランク4の第1の面5に強固に付着するように、例えば吸着カップや空気式手段などで成り立つ多数の真空ヘッド11aを備える。
【0027】
さらに箱詰め機1の一部を形成するのは詰め込み場9であり、詰め込み場では、連続したブランク4が各々、製品3の集団で満たされる箱2の外観を帯びるように開かれて拡げられる。したがって、把持アーム11は、単一のブランク4を所定の経路P1に沿って箱供給ユニット6から詰め込み場9に移送し、詰め込み場では、ブランクの各々が水平に配置され、上述の支持面により支持される。
【0028】
箱詰め機1はさらに、折り畳まれた平らなブランク4を開いて立ち上げる組立手段12を備え、組立手段により、最終的にはブランクは2つの反対端4a,4bを開放状態に保ったまま、3次元形状の管状の平行六面体形状を帯びて長方形断面を呈する。
【0029】
詰め込み場9で動作するように設計されるとき、組立手段12は、ブランク4の第1の面5で呈される2つの部分のうちの1つと接触するように支持面から鉛直上方に延びる、少なくとも1つの位置決め要素13を備える。ブランク4の第2の面8は、ブランク4の第1の面5の一部が真空ヘッド11aにより保持されながら、位置決め要素13の動作により立ち上げられる。
【0030】
組立手段12はさらに直立装置14を備え、直立装置も、平らなブランク4の第2の面8に強固に付着するように、例えば吸着カップや空気式手段を包含する多数の把持ヘッド14a(図3)を備え、ブランクが水平位置に置かれているときに上方に向けられる。
【0031】
直立装置14は、初期の平らな状態から3次元の形状へとブランク4を立ち上げるために、位置きめ要素13と下方に向けられた第1の面5を保持する把持アーム11とともに動作する。
【0032】
これらの構成の組み合わされた動作により、ブランク4が開かれ、ケースまたは箱2の形状に組み立てられる。
【0033】
管形状のブランク4においては、2つの反対端4a,4bが各々、箱2の上面と底面とを形成するようにそれぞれ組み合わされる4つのフラップ18a,18bを呈する。この段階では、組み立てられた箱2は、底壁と上壁と2つの側壁とを呈する。
【0034】
上面の4つのフラップ18aと底面の4つのフラップ18bとは、ブランク4に表された第1の面および第2の面の大部と小部との間に位置するクリーズ線5c,8cに対して直角に延びる、クリーズ線18c,18dに沿って箱の対応する壁に接合されている。
【0035】
箱詰め機1には、製品3を供給する供給ユニット17が一つの側に設置され、製品は、ブランク4により追従される経路P1に対してほぼ垂直に延びる、所定の供給経路P2に沿って箱の内部に挿入される。特に、供給ユニット17は、供給場(図示しない)から充填ゲート20へと製品を搬送するコンベヤベルト19を備える。充填ゲート20とコンベヤベルト19とは、好ましくは異なった高さに位置される。したがって、製品供給ユニット17は、包装される製品3の集団をコンベアベルト19から充填ゲート20へと移送する昇降機21を備える。最後に、供給ユニット17は、製品の集団を箱2内に導くプッシャー要素22を備える。プッシャー要素22は、箱詰め機1のフレーム24から片持ち梁のように飛び出されたレール22a上をスライド可能である。
【0036】
充填ゲート20は、好ましくは四角形の輪郭を呈し、2対の互いに対向して配置された4枚セットのプレート20aにより分界される。各プレート20aは、必要に応じてゲート20が開閉可能となるように、充填ゲート20のそれぞれの側にヒンジ結合されている。製品の集団が箱2に挿入される準備がされると、通常は充填ゲート20の閉塞状態を保つように配置されたプレート20aが、ゲート20を完全に開放するところまで外側に回転させられ、箱2の上面4aを形成する4つのフラップ18aに直に接触して位置し、これにより製品が導入される間、この同一端を開放状態に保つ。
【0037】
箱詰め機1は、さらに箱2の上面4aで動作する第1の折り曲げ閉塞アセンブリ15と、箱2の底面4bで動作する第2の折り曲げ閉塞アセンブリ16とを備える。
【0038】
第1の折り曲げ閉塞アセンブリ15は、4つの折り曲げ要素を備え、各折り曲げ要素はそれぞれのフラップ18aに係合するように配置され、これにより箱2の上面4aが閉塞される。各フラップ18aは、対応するクリーズ線18cの各々の区分に沿って折り曲げられ、箱2の側壁に直交した位置を呈する。
【0039】
同様にして、第2の折り曲げ閉塞アセンブリ16は、4つの折り曲げ要素を備え、それぞれのフラップ18bに係合する各折り曲げ要素により、箱2の底面4bが閉塞される。各フラップ18bは、対応するクリーズ線18dの各々の区分に沿って折り曲げられ、箱2の側壁に直交した位置を呈する。
【0040】
第1のアセンブリ15と第2のアセンブリ16の両方の折り曲げ要素は、各々の鉛直方向の回転軸を中心に回転可能なそれぞれ一対の側部プレート15a,16aと、水平方向の回転軸を中心に回転可能なそれぞれ底部プレート15b,16bと、鉛直方向へ移動可能なそれぞれ上部バー15c,16cとを備え、上部バーにより、相関のある最上部のフラップ18a、18bが下方に折り曲げられ、折り曲げ位置に保持される。
【0041】
箱2の底面4bは、箱2の内部に導入される製品3の移動を制限するように、好ましくは製品3の集団が挿入される前に閉塞される。
【0042】
一旦、製品3が挿入されると、箱2の上面4aが閉塞される。
【0043】
箱詰め機1はさらに、製品で満たされた箱2を取り上げ、詰め込み場9の下流で動作する移送ユニット28(以下に記載される)へと進めて、引き渡す荷降ろしアーム27を備える。
【0044】
荷降ろしアーム27は、一端部27aがヒンジ結合され、把持アーム11の回転軸10aに対して平行に延びる軸を中心にして回転可能である。製品が箱に導入される工程の間、荷降ろしアーム27は、把持アーム11と相まって箱2の支持面を形成する。
【0045】
この同一面は、箱2の底面に強固に付着するように、例えば吸着カップや他の空気式手段などを備える多数の把持ヘッド27bを呈する。さらに荷降ろしアーム27と関係があるのは組立手段12の位置決め要素13であり、位置決め要素は、荷降ろし工程の間、箱2の第1の側壁に対する制限として機能し、荷降ろしアーム27と一体となって相対的な回転軸を中心に回転可能である。
【0046】
充填された箱2は、荷降ろしアーム27の回転軸を中心に弓状の軌道で示された第1曲線部分をなす供給経路P3に沿って、荷降ろしアーム27により案内される。曲線部分の端では、箱2は、昇降台31を備える移送ユニット28へとアーム27により引き渡され、昇降台31は、供給経路P3の第2部分を定めている鉛直経路に沿って動かされる。
【0047】
昇降台31は、封止する場所(図示しない)を通過し、最終的には検査場33へと箱を運び、検査場では、オペレータの高さを超えて床面の上方の高さに位置された好適な品質管理システム34が、箱2の完全性と重量とを検査し、箱が正しく充填されているかを確認する。
【0048】
好適には、品質管理システムは、さらに多数のセンサ(図示しない)を備える。
【0049】
充填された箱2により追従される上述の供給経路P3に沿う検査場33の下流で、箱詰め機1は分類場35を備え、分類場35では、正しく充填された箱と不良の箱とがそれぞれの送り経路に沿って案内される。特に、正しく充填されて封がされた箱は、好ましくはオペレータから離れて上昇の鉛直方向の軌道を示す、あるいはオペレータの高さを越えて床面の上方の高さに位置する水平方向の軌道を示す送り経路P4に沿って案内されるが、不良の箱は、最初は降下の鉛直方向の軌道を示す送り経路P5に従ってオペレータに向けて移動し、その後、オペレータの高さにおける水平方向の軌道で、廃棄場(図示しない)へと移動する。
【0050】
折り曲げ閉塞アセンブリ15を構成する構成要素の交互の協調運動は、把持アーム11と荷降ろしアーム27と同様に、ベース25に位置され、カム手段と連動して動作する電気モータによって制御される。
【0051】
ベース25はさらに、これまで説明された発明に係る箱詰め機を構成するユニットとアセンブリの各種要素と装置を設置するための多数の設置場所26を呈する。設置場所26は、箱詰め機1のユニットとアセンブリとが鏡像を呈するように、ベース25を貫通する正中面の両側に対称的に設けられており、それ故、同一の正中面に関して逆側に配置可能である。
【0052】
正中面は、箱詰め機1に関し長手方向に鉛直に配置され、すなわちブランクにより追従される供給方向P1に対して平行に、したがって製品3が箱に充填される供給方向P2に対しては垂直に置かれている。
【0053】
より正確には、ベース25によりもたらされる設置場所26は、製品を供給する供給ユニット17が箱詰め機1の両側に鏡像状態で配置可能となるように設けられている。同様に、第1の折り曲げ閉塞アセンブリ15の位置が第2の折り曲げ閉塞アセンブリ16の位置と交換可能となるように、ベース25の正中面に関して同様に設置場所26の対照的な配置があり、その結果、製品を供給する供給ユニット17に対する選択された位置に適合させることができる。
【0054】
同様に、フレーム24は、例えばプッシャー要素22のようなある構成要素を、所与の生産ラインとの関連で箱詰め機の配置に応じていずれの側にも取り付け可能とする多数の設置場所を呈する。
【0055】
箱詰め機のベース25はさらに、ある部品の位置を移動することが可能な調節手段29を備え、これにより異なった大きさの箱2を受け取って処理するように箱詰め機1を適合させることができる。
【0056】
より正確には、そのような調節手段は、正中面に対して垂直方向に延びるトラック29aを備え、箱2の底面4bを形成する第2の折り曲げ閉塞アセンブリ16に対し、スライド可能な取付台を付与する。したがって、製造されている箱2の大きさに第2のアセンブリ16の位置を適合させるように、第2の折り曲げ閉塞アセンブリ16が第1の折り曲げ閉塞アセンブリ15から離される距離を調節することができる。
【0057】
同様に、調節手段29はさらに、正中面に平行に延びるトラック29bを備え、そのトラックに沿って、第1および第2の折り曲げ閉塞アセンブリ15,16を、箱供給ユニット17に近づけるあるいは離れる方向に移動することができる。
【0058】
符号30は、機械のゼロ位置を表す参照線を示すものであり、クリーズ線18cと一致しており、クリーズ線18cに沿って箱2の上面4aを形成するフラップが折り曲げられる。
【0059】
したがって、製品3を供給する供給ユニット17の位置が、ベース25の正中面に対して一方から他方へと切り替えられるべき場合には、この同一の参照線30も、同一の正中面に関して対称的に再配置可能である。
【0060】
第1の折り曲げ閉塞アセンブリ15は、箱詰め機1の参照線30に沿って並設されることが好ましい。
【0061】
かくしてベースの対称的な設計は、既存の生産ラインが配置替えされた場合の箱詰め機1の汎用性を高めるだけでなく、あらゆる包装ラインに対する箱詰め機の適合性を確保する。
【0062】
その上、オペレータの高さにおける廃棄場の提供により、生産サイクルをなんら中断することなく、機械に付いている人によって、不十分な品物を安全に取り除くことができる。
【符号の説明】
【0063】
3 カートン
4 ブランク
4a 上面
4b 底面
6 箱供給ユニット
9 詰め込み場
15 第1の折り曲げ閉塞アセンブリ
16 第2の折り曲げ閉塞アセンブリ
17 供給ユニット
24 フレーム
25 ベース
26 設置場所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(25)に設置されたフレーム(24)と、
平らなブランク(4)を供給する箱供給ユニット(6)と、
箱が充填される詰め込み場(9)と、
前記ブランク(4)により追従される所定の供給経路(P1)に対しほぼ垂直な所定の経路(P2)に沿って製品(3)を導く製品供給ユニット(17)と、
前記箱の上面(4a)を形成する第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)と、
前記箱の底面(4b)を形成する第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)とを備える、製品群を箱に詰め込む機械であって、
前記機械のベース(25)は、前記製品供給ユニット(17)により占有される位置が、該ベース(25)を貫通する鉛直方向の正中面に関して逆側に配置可能な鏡像を呈するとともに、前記第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)に占有される位置と前記第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)により占有される位置とが、前記ベース(25)の前記正中面に関して互いに交換可能となるように、前記鉛直方向の正中面の両側に対称的に配設された多数の設置場所(26)を呈することを特徴とする機械。
【請求項2】
請求項1に記載の機械において、
前記ベース(25)は、前記充填される箱(2)の大きさと種類とに前記機械を適用可能とする調節手段(29)を備える機械。
【請求項3】
請求項2に記載の機械において、
前記調節手段(29)は、前記ベースの前記正中面に対して垂直に延び、前記箱の底面(4b)に接して動作する前記第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)を、前記箱の上面(4a)に接して動作する前記第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)から離す距離の選択を可能とするトラック(29a)を備える機械。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械において、
機械のゼロ位置は、前記箱の上面(4a)が折り曲げられるクリーズ線(18c)に一致した参照線(30)によって表され、前記製品供給ユニット(17)が前記正中面の片側に前記正中面に関して逆側の鏡像を呈する位置に再配置されるときは、前記機械のゼロ位置も前記ベース(25)の前記正中面に関して逆側の鏡像を呈する位置に表される機械。
【請求項5】
請求項4に記載の機械において、
前記第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)は、前記機械の前記ゼロ参照線(30)に沿って並設される機械。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1項に記載の機械において、
前記調整手段(29)は、前記ベース(25)の前記正中面に対して平行に延び、前記第1および第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(15,16)を前記箱供給ユニット(6)から離す距離の選択を可能とするトラック(29b)を備える機械。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の機械において、
前記箱供給ユニット(6)は、
前記平坦なブランク(4)の形状で積み重ねられた箱を支持する構造体(7)と、
前記支持構造体(7)から前記箱(2)が充填される前記詰め込み場(9)へと前記ブランクを個々に移送する少なくとも一つの把持アーム(11)とを備える機械。
【請求項8】
請求項7に記載の機械において、
前記把持アーム(11)は、多数の真空ヘッド(11a)を備える機械。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の機械において、
単一の前記ブランクを組み立てるように前記詰め込み場(9)で動作する手段(12)を備える機械。
【請求項10】
請求項9に記載の機械において、
前記組立手段(12)は、所定の供給経路(P1)に沿った箱ブランク(4)と相互作用するように設計された位置決め要素(13)を備え、前記位置決め要素は、前記供給経路(P1)に沿った前記ブランクにより追従される方向とは反対方向に、その同一のブランクの少なくとも一側部を押すことにより相互作用する機械。
【請求項11】
請求項9に記載の機械において、
前記組立手段(12)は、前記供給経路(P1)に沿った前記ブランクにより追従される方向とは反対方向に、前記平らなブランク(4)の上面を立ち上げるように設計され、前記箱を開いて拡げる直立装置(14)を備える機械。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の機械において、
前記製品を供給する前記製品供給ユニット(17)は、前記箱内に導入される該製品が通過する充填ゲート(20)を備え、この充填ゲートは、前記製品の集団が前記箱内に導入されるときに、前記箱の上面(4a)を形成する前記フラップ(18a)を開放位置に保持する第1の一対のプレート(20a)と、第2の一対のプレート(20a)とを呈する機械。
【請求項13】
請求項12に記載の機械において、
前記製品を供給する前記供給ユニット(17)は、該製品を前記充填ゲート(20)に運ぶ供給手段(19,21,22)を備える機械。
【請求項14】
請求項13に記載の機械において、
前記供給手段(19,21,22)は、
前記製品(3)の集団を前記充填ゲート(20)に集めるコンベアベルト19と、
前記集められた製品(3)を前記充填ゲートを通過して前記箱(2)内に導入するプッシャー要素(22)とを備える機械。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の機械において、
前記箱の上面(4a)に接して動作する前記第1の折り曲げ閉塞アセンブリ(15)は、
2つの側部折り曲げプレートと、
底部折り曲げプレート(15b)と、
上部折り曲げバー(15c)とを備える機械。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の機械において、
前記箱の底面(4b)に接して動作する前記第2の折り曲げ閉塞アセンブリ(16)は、
2つの側部折り曲げプレート(16a)と、
底部折り曲げプレート(16b)と、
最上部に位置された底面(4a)の前記フラップ(18b)を下方に折り曲げる上部折り曲げプレート(16c)とを備える機械。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の機械において、
前記製品が充填された単一の前記箱を前記詰め込み場(9)から連続して取り上げ、移送ユニット(28)に引き渡す荷降ろしアーム(27)を備える機械。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の機械において、
前記箱が封止される場を備える機械。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の機械において、
床面の上方の少なくとも2mの高さに設置され、前記箱(2)が正しく充填されているかを検査する多数のセンサと給仕部とが備え付けられた品質管理システム(34)を有する検査場(33)を備える機械。
【請求項20】
請求項17または19に記載の機械において、
前記移送ユニット(28)は、充填された箱を前記封止される場を通過して前記検査場(33)まで運ぶ昇降機(31)を備える機械。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか1項に記載の機械において、
前記箱により追従される前記送り経路(P3)に位置され、正しく充填され詰め込まれて基準を満たした箱を基準を満たしていない箱から分離して、それぞれの送り経路(P4,P5)に沿って案内する分類場(33)を備え、
前記正しく充填され詰め込まれた箱により追従される前記送り経路(P4)は、床面の上方の2mを超えた高さに位置される一方、前記基準を満たしていない箱により追従される前記送り経路は、オペレータの高さに位置され、さらにオペレータの高さにおいて、該基準を満たしていない箱が取り除かれる廃棄場を備える機械。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−255988(P2009−255988A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−101057(P2009−101057)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(392003937)ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ (102)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】