説明

米飯加工食品用包装体及び米飯加工食品用包装袋

【課題】本発明は、米飯加工食品用包装体を構成する部材を有効に利用して、摘持部が高い剛性を備えたものとすることができる包装体及び包装袋を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る包装体1は、長手方向に沿う分断手段12及び開封用の摘持部11が設けられ、該摘持部11を引いて分断することにより幅方向に分割可能となる外シート10と、シート状食品4を介して外シート10に重ね合わされ、外シート10とともに幅方向に分離可能な内シート20とを備え、シート状食品4を囲むように外シート10と内シート20とがシールされる包装体1であって、前記内シート20は、前記外シート10に設けられる摘持部11に対応する部分が該摘持部11と接合されるとともに、内シートにおける前記摘持部11に対応する部分22は、内シート20における他の部分から分離されるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシート状の海苔等のシート状食品と、おにぎり等の米飯加工食品とを分離した状態で包装する米飯加工食品用包装体、及び、この米飯加工食品用包装体によって米飯加工食品を包装した米飯加工食品用包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長手方向に沿う分断手段及び開封用の摘持部が設けられ、該摘持部を引いて分断することにより幅方向に分割可能となる外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされ、外シートとともに幅方向に分離可能な内シートとを備え、シート状食品を囲むように外シートと内シートとがシールされるとともに、米飯加工食品を挟むように折り曲げられる米飯加工食品用包装体が提供されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
かかる米飯加工食品用包装体においては、一般的に、分断手段としてカットテープが用いられる。また、前記摘持部は、外シートに一対の切込を形成することにより設けられ、カットテープの端部がこの摘持部に含まれるように設けられるのが一般的である。そして、かかる米飯加工食品用包装体を用いて米飯加工食品を包装した米飯加工食品用包装袋は、前記外シートに設けられる摘持部を引き下ろすことによって開封される。
【0004】
ところで、前記摘持部は、米飯加工食品用包装袋を開封する際に開封者が摘み且つ外シートを分断させる力を作用させる部分として機能するものであるが、上述のとおり、カットテープによって分断可能な程度の薄い外シート自体の一部分を利用したものであるため、軟弱である上に、静電気等で他の部材(例えば、内シート等)に密着した状態となりがちであり、開封者にとっては摘みにくくて不便であるという問題があった。
【0005】
かかる問題を解決する方法の一つとしては摘持部を補強することで剛性を高めることが考えられ、本件出願人は、以前に特許文献2や特許文献3のような発明を提案している。具体的には、特許文献2や特許文献3の発明では、摘持部となる部分に開封テープや粘着テープ等の補強部材が摘持部に貼着されることにより設けられている。
【0006】
【特許文献1】特開2007−1665号公報
【特許文献2】特開平9−84536号公報
【特許文献3】特開平9−84537号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2や特許文献3の解決方法では、米飯加工食品用包装体を構成する部材の他に、米飯加工食品用包装体にとっては本来必須の部材ではない上述のような補強部材が別途必要となる。このため、米飯加工食品用包装体の製造コストが高くなる上に、製造工程も複雑化するという問題がある。
【0008】
このため、現在の米飯加工食品用包装体若しくは米飯加工食品用包装袋では、結果的に摘みの剛性を高めるための有効な施策が講じられておらず、開封者にとっては摘みにくくて不便であるという問題を解決できていないのが現状である。
【0009】
そこで、本発明は、米飯加工食品用包装体を構成する部材を有効に利用して、摘持部が高い剛性を備えたものとすることができる米飯加工食品用包装体、及び、米飯加工食品用包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る米飯加工食品用包装体は、長手方向に沿う分断手段及び開封用の摘持部が設けられ、該摘持部を引いて分断することにより幅方向に分割可能となる外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされ、外シートとともに幅方向に分離可能な内シートとを備え、シート状食品を囲むように外シートと内シートとがシールされるとともに、米飯加工食品を挟むように折り曲げられる米飯加工食品用包装体であって、前記内シートは、前記外シートに設けられる摘持部に対応する部分が該摘持部と接合されるとともに、内シートにおける前記摘持部に対応する部分は、内シートにおける他の部分から分離されるように構成されることを特徴とする。
【0011】
上記構成からなる米飯加工食品用包装体によれば、米飯加工食品用包装体に備えられる摘みが外シートの摘持部と内シートとを接合させたものとして形成されるため、剛性の高いものとすることができる。しかも、外シートの摘持部を補強する部材として内シートの対応する部分が利用されるため、何らかの補強部材を別途用いる必要をなくすることができる。なお、内シートは、前記外シートの摘持部に対応する部分が他の部分から分離されるように構成されるため、外シートの分断の際には外シートの摘持部とともに持ち去られるときに、内シート全体が引っ張られて開封が困難となることを防止でき、また、内シートが引っ張られることでシート状食品が破れることも防止できる。
【0012】
また、前記米飯加工食品用包装体は、前記内シートには、前記分断手段によって分断されることとなる外シートの分断予定部と交差するように、切込が形成される構成が好ましい。
【0013】
このようにすれば、内シートのうち前記外シートの分断予定部と交差する部分が予め分離されているため、外シートの分断の際に、内シートにおける前記摘持部に対応する部分とその他の部分とを確実に分離することができる。
【0014】
具体的には、前記米飯加工食品用包装体は、前記外シートには、それぞれ長手方向一端縁部から長手方向内側に向かって延びる一対の切込が幅方向に並んで形成され、前記内シートに形成される切込は、内シートの長手方向一端縁部において幅方向に並ぶ一対の箇所から長手方向内側に向かって延び且つこれら一対の箇所を結ぶように形成される構成が好ましい。
【0015】
ところで、米飯加工食品用包装体が上述のように外シートと内シートとの間にシート状食品を介して重ね合わされる構造となっているのは、米飯加工食品を包装した際にその水分によってシート状食品が湿気ることを防止すべく、米飯加工食品とシート状食品とを隔てて収容するためである。従って、このような米飯加工食品用包装体においては、米飯加工食品を包装した際に、米飯加工食品の収容部分とシート状食品の収容部分とが可能な限り連通しない状態が好ましい。
【0016】
このため、前記米飯加工食品用包装体は、外シートと内シートとは、前記内シートの切込よりも長手方向内側の位置で幅方向にシールされる構成が好ましい。
【0017】
このようにすれば、米飯加工食品を包装した際に、湿気が前記内シートに形成される切込を通って米飯加工食品の収容部分から外部に出たとしても、その湿気がシート状食品の収容部分にまで入り込みにくくなるため、シート状食品が湿気るのを防止することができる。
【0018】
また、本発明に係る米飯加工食品用包装袋は、上述のような米飯加工食品用包装体によって米飯加工食品が包装された米飯加工食品用包装袋であって、前記摘持部が米飯加工食品用包装体の長手方向一端部側に設けられ、米飯加工食品用包装体が前記長手方向一端部を他端部よりも長手方向に突出させた状態で長手方向両端部同士をシールされることを特徴とする。
【0019】
上記構成からなる米飯加工食品用包装袋によれば、外シートの摘持部とそれに対応する内シートの部分とが米飯加工食品用包装袋の上方に少なくとも一部突出する状態となるため、開封の際に摘みを摘み易い米飯加工食品用包装袋とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、米飯加工食品用包装体を構成する部材を有効に利用して、米飯加工食品用包装体及び米飯加工食品用包装袋の摘みが高い剛性の備えたものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明に係る米飯加工食品用包装体、及び、米飯加工食品用包装袋の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下では、「米飯加工食品用包装体」及び「米飯加工食品用包装袋」を単に「包装体」及び「包装袋」と称することがある。
【0022】
<第一実施形態>
包装体1は、図1〜図3に示すように、二つ折りに畳んだ状態でおにぎり等の米飯加工食品3を包み込める大きさの長方形状の外シート(若しくは、表フィルム)10と、該米飯加工食品3に巻く海苔等のシート状食品4を介して外シート10に重ね合わされる内シート(若しくは、裏フィルム)20とを備え、シート状食品4を囲むように外シート10と内シート20とがシールされる。なお、米飯加工食品3には、三角形状や樽形状などに握られた各種おにぎりの他、鮨なども含まれる。また、シート状食品4には、シート状の海苔の他、畳鰯なども含まれる。
【0023】
なお、以下、原則として、外シート10、内シート20及びシート状食品4に基づいて長手方向及び幅方向を定めるものとするが、紛らわしいと考えられる場合には、包装体1(若しくは、外シート10、内シート20、シート状食品4)の長手方向を縦方向、幅方向を横方向と表現することがある。
【0024】
図1(A)に示すように、外シート10は、開封用の摘持部11が設けられ、長手方向に沿って設けられる分断手段12によって分断されることにより(即ち、摘持部11を引いて分断することにより)幅方向に分割可能となるように構成されるものである。分断手段12は、外シート10が分断される方向や幅を規定すべく設けられるものであり、具体的には、カットテープ13が用いられる。なお、外シート10には、分断手段12によって分断されることとなる分断予定部16が仮想的に設定されている。ここで、外シート10は、通常、分断手段12に従って分断されるものであるが、力のかかり具合等によっては、分断手段12から逸れて分断されてしまう場合もある。従って、前記分断予定部16は、分断手段12が設けられる範囲以上の大きさに設定される。
【0025】
前記カットテープ13は、外シート10の長手方向一端部10aから他端部10bにかけて(具体的には、全長に亘って)形成される。また、カットテープ13は、長手方向一端部10aを前記摘持部11に対応させて設けられ、具体的には、カットテープ13の長手方向一端部が前記摘持部11に含まれるように設けられる。また、カットテープ13は、外シート10の長さ方向に延びるように線状又は帯状をなしており、外シート10の幅方向に並んで少なくとも二条設けられている。
【0026】
なお、包装体1は、いわゆるワイドオープンと呼ばれるタイプのものであり、二条のカットテープ13が長手方向両端部10a,10bよりも長手方向中央部において離間するように設けられ、互いの間隔を拡大させた拡大部14が形成される。かかる包装体1によって米飯加工食品3を包装した包装袋2(図3参照)であれば、拡大部14に対応する部分でシート状食品4を大きく露呈させるように外シート10を二分させることで、シート状食品4と外シート10との間に作用する抵抗を小さくして、シート状食品4を破ることなくシート状食品4と米飯加工食品3との間から内シート20を引き抜いてシート状食品4と米飯加工食品3とを一体的にすることができる。
【0027】
前記摘持部11は、外シート10の長手方向一端部10a側(即ち、包装体1の長手方向一端部1a側)に設けられる。具体的には、前記外シート10には、それぞれ長手方向一端縁部10cから長手方向内側に向かって延びる一対の切込(いわゆるノッチ)15,15が幅方向に離間して形成され、かかる一対の切込15,15によって、その間に摘持部11が画成される。また、前記一対の切込15,15は、長手方向に沿い且つ幅方向中心を通る中心線CLを挟んで対称な位置に平行に形成される。
【0028】
図1(B)に示すように、内シート20は、幅方向に分離可能に構成され、具体的には、長手方向に沿ってハーフカット21が形成される。ハーフカット21は、内シート20の長手方向一端部20aから他端部20bにかけて(具体的には、全長に亘って)形成される。また、ハーフカット21は、内シート20の幅方向中央部に形成される。従って、幅方向から引っ張り力が加えられると、内シート20は、全体として見た場合に左右に二分される態様で分割される。
【0029】
また、内シート20は、前記外シート10に設けられる摘持部11に対応する部分が該摘持部11と接合される。具体的には、外シート10の摘持部11と該摘持部11に対応する部分とは、ヒートシールされることによって接合され、摘み用シール部分S1となる。そして、内シート20における前記摘持部11に対応する部分は、内シート20における他の部分から分離されるように構成される。以下、この内シート20における前記摘持部11に対応する部分を分離部分22とする。
【0030】
具体的には、前記内シート20には、前記分断手段12によって分断されることとなる外シート10の分断予定部16と交差するように、切込(分離用切込)23が形成される。該切込23は、前記ハーフカット21を跨ぐ位置に形成される。切込23の横方向寸法は、該切込23が設けられる長手方向位置における外シート10の分断予定部16の幅よりも大きく設定される。
【0031】
前記切込23は、内シート20の長手方向一端縁部20cにおいて幅方向に並ぶ一対の箇所23a,23aから長手方向内側に向かって延び且つこれら一対の箇所23a,23aを結ぶように形成される。より具体的には、前記切込23は、外シート10の分断予定部16に跨る態様で幅方向に沿って延びる幅方向部位23bと、該幅方向部位23bの両端部から内シート10の長手方向一端縁部20cに向かって長手方向に延びる長手方向部位23c,23cとを備え、略コの字状を有する。即ち、前記分離部分22は、該切込23及び長手方向一端縁20dで画定される部分と他の部分とで画成される。なお、この分離部分22と外シート10の摘持部11とは、接合された状態で包装体1若しくは包装袋2の摘み5として機能する。
【0032】
包装体1は、シート状食品4を囲む長手方向に沿うシール部分S2及び幅方向に沿うシール部分(以下、幅方向シール部分と呼ぶことがある。)S3を有する。このうち、シート状食品4を長手方向両側から囲む態様で形成される幅方向に沿うシール部分S3のうち、摘み5が形成される側の幅方向シール部分S3aは、前記内シート20の切込23よりも長手方向内側の位置に設けられる。かかる幅方向シール部分S3は、包装体1の全幅に亘って形成されるものであるが、内シート20のハーフカット21の位置を残して設けられるものであってもよい。なお、前記外シート10の切込15は内シート20の切込23の外側に形成されるものであるが、逆であってもよく、同一の幅方向位置に形成されるものであってもよい。
【0033】
かかる包装体1を用いて完成される包装袋2について説明すると、包装袋2は、図3に示すようであり、包装体1の内シート20の上に米飯加工食品3を載置し、次に、包装体1を長手方向に二つ折りにして長手方向両端部1a,1b同士をシールすることで完成されるものである。
【0034】
この際、包装体1の長手方向一端部1aと他端部1bとは、摘み5の形成された前記長手方向一端部1aが他端部1bよりも所定長さds突出するように重ね合わされる。即ち、包装袋2は、摘み5が該包装袋2の上方に突出するものである。
【0035】
具体的には、摘み5を指に引っ掛けて摘む動作の行い易さの観点から、包装体1の長手方向一端縁1cがなるべく突出していることが好ましい。一方、包装体1は長手方向両端部1a,1b同士をシールされる関係上、間にシート状食品4が存在してはシールができない。このため、包装体1の長手方向他端縁1dは、少なくともシート状食品4の長手方向一端縁4aを超える位置に配置されることが好ましい。
【0036】
ただし、一対のシート10,20間に収容されるシート状食品4は、包装体1の製造工程や搬送中に移動し得るものであるため、安定して包装袋を製造する観点からは、包装体1の長手方向他端縁1dは、前記一対の幅方向シール部分S3のうち長手方向一端側の幅方向シール部分S3aの位置以上であることがより好ましい。
【0037】
また、前記摘み5は包装袋2の背面側において露出する状態となるため、摘み5を保護する観点からは、長手方向一端縁1cは、内シート20の切込23よりも上方(即ち、前記分離部分22の少なくとも一部を覆う位置)であることがさらに好ましい。
【0038】
一方で、包装袋2を開封する際には包装袋2の上部2aを持った上で摘み5を引き下ろす動作を行うため包装袋2の上部2aの剛性が高いことが好ましく、従って、包装体1の長手方向他端縁1dがなるべく包装体1の長手方向一端縁1cに近い位置であることが好ましい。
【0039】
以上のことから、前記所定長さds(即ち、長手方向一端縁1cと他端縁1dとの距離、若しくは突出量)は、これらの事情に応じて決定され、包装体1の長手方向他端部1bが包装袋2の背面側において前記摘み5の一部を覆うような長さに設定される。具体的には、前記所定長さdsは、前記切込23の長手方向部位23cの長さより小さい寸法の範囲内で決定され、例えば約5mmに設定される。ただし、前記所定長さdsは、これに限定されるものではない。
【0040】
このようにすることにより、図3(B)に示すように、包装袋2の摘み5のみを選択的に摘み易いものとすることができる。ここで、包装袋2を開封する動作を簡単に説明すると、この摘み5を摘んだ状態で包装袋2の背面側まで回り込むように長手方向に引っ張り、外シート10を分断する。次に、包装袋2の上部2aを幅方向に引っ張り、内シート20に形成されたハーフカット21を破断させて内シート20を幅方向に分離しつつ取り除き、米飯加工食品3とシート状食品4とを一体化する。
【0041】
次に、上述のような構造を有する包装体1を製造する方法について、図4〜図7を用いて説明する。
【0042】
まず、包装体1の製造方法としては、外シート10の元となる長尺な外シート用帯31を形成する外シート用帯形成工程A、内シート20の元となる長尺な内シート用帯41を形成する内シート用帯形成工程B、これら外シート用帯31と内シート用帯41(一対のシート用帯31,41)とを繰り出しつつ間にシート状食品4を介在させた状態で重ね合わせる重ね合わせ工程C、これら外シート用帯31及び内シート用帯41をシールするシール工程D、一体化された外シート用帯31及び内シート用帯41を裁断して各包装袋1,1…に切り離す切り離し工程Eを備えている。
【0043】
外シート用帯形成工程Aでは、図5(A)にも示すように、外シート原反ロール30から繰り出される外シート用帯31に対して、カッター51を用いて切込32を形成する。これにより、外シート用帯31には、長手方向に沿う一対の切込32,32が幅方向に並んで所定の長手方向間隔ごとに形成される。この切込32が、上述した外シート10の切込15となる。なお、外シート原反ロール30から繰り出される外シート用帯31には、図5(A)に示すようなカットテープ33が予め設けられている。また、カッター51としては、平行に設けられた切込刃51aを有するローラーが用いられる。かかるローラーは、「ダイカットローラー」と呼ばれることもある。そして、カッター51による切込動作と外シート用帯31の搬送とを同期させて、それぞれ波型に形成されたカットテープ33,33同士が接近する長手方向箇所において、これら一対のカットテープ33,33の幅方向外側に切込32,32を形成する。
【0044】
内シート用帯形成工程Bでは、図5(B)にも示すように、内シート原反ロール40から繰り出される内シート用帯41に対して、カッター52を用いて切込42を形成する。これにより、内シート用帯41には、幅方向に並ぶ一対の箇所42a,42aから搬送方向上流側に向かい且つ前記一対の箇所42a,42aよりも搬送方向上流側を経由してこれら一対の箇所42a,42aを結ぶように延びる切込42が所定の長手方向間隔ごとに形成される。これにより、内シート用帯41には、搬送方向上流側に延びる態様で舌片43が設けられる。また、この切込42が、上述した内シート20の切込23となる。なお、内シート原反ロール40から繰り出される内シート用帯41には、図5(B)に示すようなハーフカット44が予め設けられている。また、カッター52としては、図5(B)に示すような略コ字状の切込刃52aを有するローラーを用いて構成される。
【0045】
そして、内シート用帯形成工程Bの下流側且つ重ね合わせ工程Cの上流側において、内シート用帯41の上にシート状食品4が載置される。このとき、シート状食品4は、所定の長手方向間隔ごとに内シート用帯41に形成される切込42,42同士の間に収まるように載置される。以降の重ね合わせ工程Cから切り離し工程Eまでの一連の工程は、図6にも示される。
【0046】
重ね合わせ工程Cでは、図6に示すように、シート状食品4が載置された内シート用帯41の上に外シート用帯形成工程Aを経て搬送されてきた外シート用帯31が重ね合わされる。このとき、図6の右上の拡大図に示されるように、外シート用帯31と内シート用帯41とは、前記外シート用帯31に形成された一対の切込32,32の搬送方向下流側箇所32aと、前記内シート用帯41に形成された切込42の前記一対の箇所(以下、搬送方向下流側箇所とする)42aとの長手方向位置を対応させて重ね合わされる。このように重ね合わせることで、シート状食品4は、所定の長手方向間隔ごとに外シート用帯31に形成された切込32,32の間にも収まるように載置されることとなる。
【0047】
シール工程Dでは、上述のとおり外シート用帯31及び内シート用帯41がシールされるのであるが、このシール工程Dは、長手方向のシール工程D1と幅方向のシール工程D2とに分けて行われる。長手方向のシール工程D1では、長手方向に沿って幅方向両端部にシールが施される。これにより、上述した幅方向シール部分S3が形成される。また、幅方向のシール工程D2では、図7(A)に示すように、前記内シート用帯41に形成された切込42よりも搬送方向上流側の部分を幅方向にシールする。これにより、上述した幅方向シール部分S3aが形成される。また、同工程D2において、前記切込42よりも搬送方向下流側に幅方向シール部分S3bが形成される。
【0048】
さらに、シール工程D(具体的には、幅方向のシール工程D2)では、内シート20の分離部分22と外シート10の摘持部11とを接合するシールが施される。即ち、幅方向のシール工程D2において、前記外シート用帯31に形成された一対の切込32,32の間の領域と、前記内シート用帯41に形成された切込42によって囲まれる領域との重複部分が少なくとも一部シールされる。これにより、上述した摘み用シール部分S1が形成される。
【0049】
切り離し工程Eでは、図7(B)に示すように、前記外シート用帯31に形成された切込32と前記内シート用帯41に形成された切込42の搬送方向下流側部位を通るように、外シート用帯31と内シート用帯41とを幅方向に裁断する。裁断は、幅方向に沿う直線状の裁断刃によって行われる。なお、切込32の搬送方向下流側部位とは、前記搬送方向下流側箇所32aを中心として搬送方向上流から下流にかけての領域を含む部位であり、切込42の搬送方向下流側部位に関しても同様である。具体的には、切込32の搬送方向下流側箇所32aと、切込42の搬送方向下流側箇所42aとを通るように裁断する。この結果、外シート用帯31の切込32は、搬送方向下流側箇所32aが裁断されてできた端縁(即ち、長手方向一端縁10d)と一致することとなり、該切込32がノッチとして機能する部分となるとともに、前記内シート用帯41の切込42も、搬送方向下流側箇所42aが裁断されてできた端縁(即ち、長手方向一端縁20d)と一致することとなる。従って、前記内シート20の分離部分22は、搬送方向上流側の内シート20と切り離される。
【0050】
<第二実施形態>
次に、本発明に係る米飯加工食品用包装体、及び、米飯加工食品用包装袋の第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0051】
第二実施形態に係る包装体1は、図8に示すように、基本的には第一実施形態に係るものと共通するが、特徴的な構成として、内シート20に設けられるハーフカット21を破断させ易くするための易破断用切込25が形成されている。従って、以下では、第一実施形態と異なる点を中心に説明し、同一の構成に対しては符号を付すこととして説明を省略する。
【0052】
易破断用切込25は、内シート20の長手方向両端部20a,20bに一対形成され、この一対の易破断用切込25は、包装体1を二つ折りにして包装袋2として完成された場合に包装袋2の上部2aに位置することとなる。従って、包装袋2を開封すべく、外シート10を分断した後に包装袋2の上部2aを幅方向に引っ張って内シート20を分離する際に、ハーフカット21を包装袋2の前面側及び背面側の両方から好適に破断させることができる。
【0053】
そして、前記易破断用切込25は、長手方向内側に位置する一端部25aがハーフカット21に接近するように形成される。具体的には、易破断用切込25は、前記一端部25aがハーフカット21と交差する方向に延び、且つ、その終端25bがハーフカット21の手前(より好ましくはハーフカット21の近傍)に位置するように形成される。また、前記易破断用切込25は、前記ハーフカット21を跨いで形成され、即ち、易破断用切込25は、長手方向外側に位置する他端部25cを前記ハーフカット21を挟んで前記一端部25aとは反対側に有する。さらに、前記易破断用切込25は、湾曲した形状を有し、より具体的には、S字形状に形成される。なお、前記終端25bが内シート20を分離する際の分離起点となる。
【0054】
また、前記一対の易破断用切込25のうち長手方向一端部1a側の易破断用切込25は、内シート20に形成される前記切込23と交差するように形成され、即ち、外シート10に接合される内シート20の分離部分22に一部が含まれるように形成される。この結果、前記一端部20a側の切込23は、中間部分で分断され、前記内シート20の切込23に設けられるノッチのように機能する。
【0055】
以上のように、本実施形態に係る包装体1及び包装袋2によれば、包装体1を構成する部材を有効に利用して、摘み5が高い剛性を備えたものとすることができる。
【0056】
即ち、包装体1によれば、包装体1に備えられる摘み5が外シート10の摘持部11と内シート20とを接合させたものとして形成されるため、剛性の高いものとすることができる。しかも、外シート10の摘持部11を補強する部材として内シート20の対応する部分が利用されるため、何らかの補強部材を別途用いる必要をなくすることができる。なお、内シート20は、前記外シート10の摘持部11に対応する部分が他の部分から分離されるように構成されるため、外シート10の分断の際には外シート10の摘持部11とともに持ち去られるときに、内シート20全体が引っ張られて開封が困難となることを防止でき、また、内シート20が引っ張られることでシート状食品4が破れることも防止できる。
【0057】
しかも、外シート10の摘持部11と内シート20の分離部分22とは、ヒートシールにより接合されるものであるため、別途接着剤等の他の部材を用いることなく、包装体1を構成する部材のみで摘み5を形成することができる。また、前記シール工程Dにおいてシート状食品4を囲むように施されるシールとともに、外シート10の摘持部11と内シート20の分離部分22とのシールが施されるため、工程を集約することができる。
【0058】
また、前記内シート20には、前記分断手段12によって分断されることとなる外シート10の分断予定部16と交差するように、切込23が形成される。従って、内シート20のうち前記外シート10の分断予定部16と交差する部分が予め分離されているため、外シート10の分断の際に、内シート20における前記摘持部11に対応する部分とその他の部分とを確実に分離することができる。
【0059】
ところで、包装体1が上述のように外シート10と内シート20との間にシート状食品4を介して重ね合わされる構造となっているのは、米飯加工食品3を包装した際にその水分によってシート状食品4が湿気ることを防止すべく、米飯加工食品3とシート状食品4とを隔てて収容するためである。従って、このような包装体1においては、米飯加工食品3を包装した際に、米飯加工食品3の収容部分とシート状食品4の収容部分とが可能な限り連通しない状態が好ましい。
【0060】
このため、外シート10と内シート20とは、前記内シート20の切込23よりも長手方向内側の位置で幅方向にシールされる。従って、米飯加工食品3を包装した際に、湿気が前記内シート20に形成される切込23を通って米飯加工食品3の収容部分から外部に出たとしても、その湿気がシート状食品4の収容部分にまで入り込みにくくなるため、シート状食品4が湿気るのを防止することができる。
【0061】
また、包装袋2は、前記摘持部11が包装体1の長手方向一端部1a側に設けられ、包装体1が前記長手方向一端部1aを他端部1bよりも長手方向に突出させた状態で長手方向両端部1a,1b同士をシールされるものである。従って、かかる構成からなる包装袋2であれば、外シート10の摘持部11とそれに対応する内シート20の部分とが包装袋2の上方に少なくとも一部突出する状態となるため、開封の際に摘み5を摘み易い包装袋2とすることができる。
【0062】
なお、本発明に係る米飯加工食品用包装体、及び、米飯加工食品用包装袋は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0063】
例えば、上記実施形態では、摘み5の形成された前記長手方向一端部1aが他端部1bよりも所定長さds突出するように構成されることで摘み5が包装袋2の上方に突出するものであったが、これに限定されるものではなく、長手方向一端縁1cと他端縁1dとが同一位置となるように構成されるものであってもよい。この場合であっても、摘み5が高い剛性を有するものであるため、選択的に摘み易いものとすることができる。
【0064】
また、摘み5を選択的に摘み易くする構成としては、上記以外にも、図9に示すような包装体1及び包装袋2が考えられる。この包装体1は、長手方向一端部1aが幅方向中央部において外方に突出する。具体的には、外シート10の長手方向一端部10aのうち一対の切込15,15によって挟まれる部分の少なくとも一部が長手方向外方に突出し、且つ、内シート20の長手方向一端部20aのうち切込23に囲まれる部分の少なくとも一部が長手方向外方に突出する。また、包装体1は、長手方向他端部1bが幅方向中央部において内方に凹む。かかる包装袋2によれば、摘み5が包装体1の長手方向他端部1bと厚み方向に重り合わない状態とすることができる。かかる形状の包装体1の製造方法としては、上述した切り離し工程Eにおいて、幅方向に沿って直線状に裁断するのでななく、搬送方向下流側に一部突出する形状に裁断すればよい。
【0065】
また、上記実施形態では、内シート20に設けられる切込23が直線状の幅方向部位23bを有するものであったが、これに限定されるものではなく、ハーフカット21と交差する部分が長手方向内側に凹むものであってもよい。このようにすれば、内シート20を破断させる際に、ハーフカット21の長手方向上端に引っ張り力を集中的に作用させることができる。従って、上記第二実施形態のような易破断用切込25を設けないものであってもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、外シート10の分断手段12にカットテープ13が用いられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、分断手段がハーフカットやミシン目、又は、糸等によって形成され、これらの分断手段が摘持部に接続するように構成されるものであってもよい。また、カットテープを用いる場合にも、分断手段は、一本のカットテープで構成されるものであってもよく、平行な複数本のカットテープで構成されるものであってもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、内シート20にハーフカット21が形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、内シートは、一部を幅方向に重複させて左右に配置される一対のシート体によって構成されるものであってもよい。かかる構成の包装体の製造に際しては、内シートの元となる長尺な内シート用帯として、一部を幅方向に重複させた長尺なシート用帯体を用いればよい。
【0068】
また、上記実施形態では、外シート10の摘持部11が一対の切込15,15によって構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、開封の際に外シートの他の部分と無理なく分離して摘むことができるものであればよく、例えば、切込の代わりにハーフカットやミシン目が設けられるものであってもよい。
【0069】
また、外シート10の摘持部11が長手方向一端縁部10cから長手方向内側に向かって延びる一対の切込15,15によって構成される場合であっても、開封の際に外シートの他の部分と無理なく分離して摘むことができる程度であれば、切込が長手方向一端縁にまで至っていないもの(即ち、切込の一終端が長手方向一端縁の近傍に配置されるもの)であってもよく、長手方向一端縁部といった場合には、長手方向一端縁からこの程度の距離離れた位置までが含まれ得る。このようにすれば、摘持部が固定される状態となるため、包装体の搬送の際や米飯加工食品の包装の際に摘持部が折れ曲がったり不必要に動いてしまうといった不都合を防止することができる。
【0070】
これを製造方法の観点から説明すると、上記実施形態では、前記切り離し工程Eにおいて、前記外シート用帯31の切込32の搬送方向下流側箇所32aを通るように裁断するものであったが、搬送方向下流側箇所32aよりも下流側を通るように裁断するものであってもよい。
【0071】
同様の事項は、内シート20にも当てはまるものであり、上記実施形態では、内シートに切込23が形成されるものとして説明したが、分離部分22が開封の際に内シート20の他の部分と無理なく分離するように構成されるものであれば、これに限定されるものではなく、例えば、切込23の代わりにハーフカットやミシン目が設けられるものであってもよい。
【0072】
また、内シート20に長手方向一端縁部20cから長手方向内側に向かって延びる切込23が形成される場合であっても、開封の際に分離部分22が内シート20の他の部分と無理なく分離させることができる程度であれば、切込23が長手方向一端縁20dにまで至っていないもの(即ち、切込の一終端が長手方向一端縁20dの近傍に配置されるもの)であってもよく、長手方向一端縁部20cといった場合には、長手方向一端縁20dからこの程度の距離離れた位置までが含まれ得る。このようにすれば、分離部分が内シートの他の部分と固定される状態となるため、包装体の搬送の際や米飯加工食品の包装の際に分離部分が折れ曲がったり不必要に動いてしまうといった不都合を防止することができる。
【0073】
これを製造方法の観点から説明すると、上記実施形態では、前記切り離し工程Eにおいて、前記内シート用帯41の切込42の搬送方向下流側箇所42aを通るように裁断するものであったが、搬送方向下流側箇所42aよりも下流側を通るように裁断するものであってもよい。
【0074】
また、上述した切り離し工程Eでは、外シート用帯31の切込32の搬送方向下流側箇所32aと内シート用帯41の切込42の搬送方向下流側箇所42aとが一致する搬送方向位置で裁断されることが最も好ましいのであるが、重ね合わせ工程Cにおいて外シート用帯31と内シート用帯41との重ね合わせ位置にずれが生じた場合などには、外シート用帯31の切込32の搬送方向下流側箇所32aと内シート用帯41の切込42の搬送方向下流側箇所42aとが同一長手方向位置に揃わない状態も生じ得る。また、切り離し工程Eにおける裁断位置の精度の関係においても、裁断が設定された長手方向位置よりも搬送方向下流側にずれた位置で行われる状態も生じ得る。一方で、外シート用帯31の切込32及び内シート用帯41の切込42は、それぞれ長手方向一端縁20dと交差する状態であれば、端縁から切り離されることで摘み5として機能させることができるものである。従って、前記裁断位置は、外シート用帯31の切込32の搬送方向下流側箇所32a、若しくは、内シート用帯41の切込42の搬送方向下流側箇所42aのうちの搬送方向上流側に位置するいずれか一方よりもさらに上流側の搬送方向位置に設定されるものであってもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、外シート10の摘持部11と内シートにおける該摘持部11に対応する部分とは、ヒートシールされることによって接合されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、接着剤等によって接合されるものであってもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、切込23は、幅方向部位23bと長手方向部位23cとを備える略コの字状のものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、略U字状を有するものであってもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、外シート用帯形成工程A及び内シート用帯形成工程Bにおいて、それぞれ別々に外シート用帯31及び内シート用帯41に対して切込32及び切込42を形成するものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、内シート用帯形成工程において、所定の長手方向間隔ごとに幅方向に沿う切込のみを内シート用帯に形成しておき、外シート用帯及び内シート用帯を重ね合わせた後に、内シート用帯に形成された幅方向に沿う切込の位置に対応させて、長手方向に沿う切込を形成するものであってもよい。
【0078】
好ましくは、該切込は、外シート用帯及び内シート用帯を重ね合わせ、これら一対のシート用帯をシールした後に形成される。より好ましくは、前記切込は、前記一対のシート用帯を裁断して各包装袋に切り離す前に行われる。ただし、前記裁断が幅方向に沿う直線状の裁断刃を有するローラーを用いて行われる場合には、このローラーにさらに長手方向に沿う切込刃を設け、かかる裁断用のローラーによって裁断が行われるとともに切込が形成されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装体の平面図であって、(A)は外シート側から見た状態を示し、(B)は、内シート側から見た状態を示す。
【図2】同実施形態に係る米飯加工食品用包装体の分解斜視図を示す。
【図3】同実施形態に係る米飯加工食品用包装体を用いて完成された米飯加工食品用包装袋の斜視図を示し、(A)は全体、(B)は摘みが前面側に倒された状態の上部を示す。
【図4】同実施形態に係る米飯加工食品用包装体の製造方法を説明する全体の概略図を示す。
【図5】同実施形態に係る米飯加工食品用包装体の製造方法の工程の一部の斜視図であって、(A)は外シート用帯形成工程、(B)は内シート用帯形成工程を示す。
【図6】同実施形態に係る米飯加工食品用包装体の製造方法の工程の一部の斜視図であって、重ね合わせ工程、シール工程、切り離し工程の一連の工程と、外シート用帯に形成された切込及び内シート用帯に形成された切込の部分を中心とした拡大図とを示す。
【図7】同実施形態に係る米飯加工食品用包装体の製造方法の工程の一部の平面図であって、(A)は幅方向のシール工程、(B)は切り離し工程を示す。
【図8】本発明のその他の実施形態に係る米飯加工食品用包装体を示す図であって、(A)は内シート側から見た状態の平面図を示し、(B)は易破断用切込の部分を中心とした拡大図を示す。
【図9】本発明のさらにその他の実施形態に係る米飯加工食品用包装袋及び米飯加工食品用包装体を示す図であって、(A)は斜視図を示し、(B)は外シート側から見た状態の平面図を示す。
【符号の説明】
【0080】
1…包装体、1a…長手方向一端部、1b…長手方向他端部、1c…長手方向一端縁、1d…長手方向他端縁、2…包装袋、2a…上部、3…米飯加工食品、4…シート状食品、4a…長手方向一端縁、5…摘持部、10…外シート、10a…長手方向一端部、10b…長手方向他端部、10c…長手方向一端縁部、10d…長手方向一端縁、11…摘持部、12…分断手段、13…カットテープ、14…拡大部、15…切込、16…分断予定部、20…内シート、20a…長手方向一端部、20b…長手方向他端部、20c…長手方向一端縁部、20d…長手方向一端縁、21…ハーフカット、22…分離部分、23…切込、23a,23a…内シートの長手方向一端縁部において幅方向に並ぶ一対の箇所、23b…幅方向部位、23c…長手方向部位、25…易破断用切込、25a…一端部、25b…終端、25c…他端部、30…外シート原反ロール、31…外シート用帯、32…切込、32a…搬送方向下流側箇所、33…カットテープ、40…内シート原反ロール、41…内シート用帯、42…切込、42a…搬送方向下流側箇所、43…舌片、44…ハーフカット、51…カッター、51a…切込刃、52…カッター、52a…切込刃、A…外シート用帯形成工程、B…内シート用帯形成工程、C…重ね合わせ工程、D…シール工程、D1…長手方向のシール工程、D2…幅方向のシール工程、E…切り離し工程、S1…摘み用シール部分、S2…長手方向に沿うシール部分、S3…幅方向に沿うシール部分(幅方向シール部分)、S3a…長手方向一端側の幅方向シール部分、S3b…長手方向他端側の幅方向シール部分、ds…包装体の長手方向一端部が他端部1bよりも突出する長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿う分断手段及び開封用の摘持部が設けられ、該摘持部を引いて分断することにより幅方向に分割可能となる外シートと、シート状食品を介して外シートに重ね合わされ、外シートとともに幅方向に分離可能な内シートとを備え、シート状食品を囲むように外シートと内シートとがシールされるとともに、米飯加工食品を挟むように折り曲げられる米飯加工食品用包装体であって、
前記内シートは、前記外シートに設けられる摘持部に対応する部分が該摘持部と接合されるとともに、
内シートにおける前記摘持部に対応する部分は、内シートにおける他の部分から分離されるように構成されることを特徴とする米飯加工食品用包装体。
【請求項2】
前記内シートには、前記分断手段によって分断されることとなる外シートの分断予定部と交差するように、切込が形成されることを特徴とする請求項1に記載の米飯加工食品用包装体。
【請求項3】
前記外シートには、それぞれ長手方向一端縁部から長手方向内側に向かって延びる一対の切込が幅方向に並んで形成され、
前記内シートに形成される切込は、内シートの長手方向一端縁部において幅方向に並ぶ一対の箇所から長手方向内側に向かって延び且つこれら一対の箇所を結ぶように形成されることを特徴とする請求項2に記載の米飯加工食品用包装体。
【請求項4】
外シートと内シートとは、前記内シートの切込よりも長手方向内側の位置で幅方向にシールされることを特徴とする請求項2又は3に記載の米飯加工食品用包装体。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載された米飯加工食品用包装体によって米飯加工食品が包装された米飯加工食品用包装袋であって、
前記摘持部が米飯加工食品用包装体の長手方向一端部側に設けられ、
米飯加工食品用包装体は、前記長手方向一端部を他端部よりも長手方向に突出させた状態で長手方向両端部同士をシールされることを特徴とする米飯加工食品用包装袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−83918(P2009−83918A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−258412(P2007−258412)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(000241186)朋和産業株式会社 (73)
【Fターム(参考)】