説明

粉体供給方法及び粉体供給装置

【課題】
袋体内の粉体を排出して溶解槽に供給する際、粉体が飛散するのを回避することができる粉体供給方法及び粉体供給装置を提供する。
【解決手段】
袋体A内に収容された粉体を溶解槽6に供給するための粉体供給装置において、袋体Aの所定位置に穿刺可能とされ、その先端から溶解のための希釈液を吐出して当該袋体A内の粉体を湿潤させ得る穿刺ノズル3と、袋体Aの所定位置を切除することにより、湿潤した粉体を溶解槽6内に排出させ得る状態とするカッター4とを具備したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋体内に収容された粉体を溶解槽に供給するための粉体供給方法及び粉体供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、透析治療で用いられる透析液として重炭酸塩系と酢酸系とが使用されており、このうち重炭酸塩系透析液では重炭酸ナトリウムを含まない粉末状のA剤と、重炭酸ナトリウムから成る粉末状のB剤とを希釈水にてそれぞれ溶解し、濃厚液を作製することにより得られる。尚、かかる濃厚液は別途の透析液調整装置に供給されるとともに、再び水で希釈されて所望濃度とされた後、透析治療に用いられることとなる。
【0003】
然るに、粉末状のA剤やB剤は、ポリエチレン等から成る袋体内に収容されており、かかる袋体から粉体としてのA剤又はB剤が溶解槽に供給され、それぞれの濃厚液が作製されることとなる。このような、粉体を溶解槽に供給するための従来の粉体供給装置として、例えば特許文献1で開示されているようなものが挙げられる。かかる従来の粉体供給装置によれば、粉体を収容した袋体の一部を切除した後、当該袋体を溶解槽側に傾斜させることにより、内部の粉体をホッパへ排出して溶解槽内に供給することができる。
【特許文献1】特開平7−265393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の粉体供給装置においては、袋体内の粉体をそのままホッパに排出することにより溶解槽内に供給しているため、排出時に粉体が周囲に飛散してしまうという問題があった。粉体が周囲に飛散すると、汚染により作業環境が悪化してしまうとともに、周囲の装置構成部品(特に電装部品等)に悪影響を及ぼしてしまうという不具合がある。特に、粉体が上述の如き透析治療で用いられるA剤やB剤の場合、飛散する粉体が導電性のものであるため、装置構成部品における電装部品等に及ぼされる悪影響は顕著なものとなってしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、袋体内の粉体を排出して溶解槽に供給する際、粉体が飛散するのを回避することができる粉体供給方法及び粉体供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、袋体内に収容された粉体を溶解槽に供給するための粉体供給方法において、前記袋体内に希釈液を吐出して当該袋体内に収容された粉体を湿潤させた後、溶解槽に排出することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、袋体内に収容された粉体を溶解槽に供給するための粉体供給装置において、前記袋体の所定位置に穿刺可能とされ、その先端から溶解のための希釈液を吐出して当該袋体内の粉体を湿潤させ得る穿刺ノズルと、前記袋体の所定位置を切除することにより、湿潤した粉体を前記溶解槽内に排出させ得る状態とする切除手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の粉体供給装置において、前記穿刺ノズルは、前記袋体における粉体が収容された部位に穿刺されることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の粉体供給装置において、前記穿刺ノズルからは、溶解槽内に収容された希釈液が吐出されることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項2〜請求項4の何れか1つに記載の粉体供給装置において、前記袋体を載置するとともに載置された袋体を傾斜させる方向に揺動可能な載置手段と、該載置手段で載置された袋体を当該載置手段に固定又はその固定を解除し得る固定手段とを具備するとともに、前記載置手段は、前記穿刺ノズルを袋体に穿刺して希釈液を供給する際の第1角度と、前記切除手段にて袋体を切除する際の第2角度と、前記袋体内における粉体の排出が終了した際の第3角度との間で揺動可能とされ、前記載置手段が第2角度のとき、前記固定手段によって袋体を固定しつつ起立した状態とさせるとともに、前記切除手段が袋体の下部を切除して湿潤した粉体を溶解槽に向けて排出させ得ることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の粉体供給装置において、前記載置手段が第3角度のとき、前記固定手段による袋体の固定を解除して空の袋体を回収位置まで落下させ得ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び請求項2の発明によれば、袋体内に希釈液を吐出して当該袋体内に収容された粉体を湿潤させるので、袋体内の粉体を排出して溶解槽に供給する際、粉体が飛散するのを回避することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、穿刺ノズルは、袋体における粉体が収容された部位に穿刺されるので、当該穿刺ノズルが袋体を貫通してしまうのを抑制し、湿潤する前の粉体や穿刺ノズルから吐出される希釈液が袋体から漏れてしまうのを防止することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、穿刺ノズルからは、溶解槽内に収容された希釈液が吐出されるので、溶解槽内の溶解液を穿刺ノズルから吐出する希釈液として用いることができ、希釈液が過度に供給されてしまうのを回避することができるとともに、作製される溶解液を容易に所望濃度とすることができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、載置手段が第2角度のとき、固定手段によって袋体を固定しつつ起立した状態とさせるとともに、切除手段が袋体の下部を切除して湿潤した粉体を溶解槽に向けて排出させるので、湿潤した粉体を自重にて溶解槽へ供給させることができる。また、湿潤した粉体の排出時、穿刺ノズルから希釈水を吐出すれば、粉体の自重と吐出された希釈水の流出作用により素早く粉体を溶解槽へ供給することができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、載置手段が第3角度のとき、固定手段による袋体の固定を解除して空の袋体を回収位置まで落下させ得るので、粉体が排出された後の空の袋体を自動的に回収することができ、廃棄処分を容易とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る粉体供給装置は、袋体内に収容された透析治療に用いられる粉末状のA剤又はB剤(以下、これらを粉体という。)を溶解槽に供給するためのもので、図1に示すように、ストッカー1と、載置手段としての載置台2と、穿刺ノズル3と、切除手段としてのカッター4と、固定手段としての固定ピン5と、回収位置に配設された回収箱7とから主に構成されている。尚、袋体Aは、例えばポリエチレン等から成る所謂ソフトバッグにて構成され、内部に粉体が密封された状態となっている。
【0018】
ストッカー1は、袋体Aを縦方向に複数保持しつつ上下方向に移動可能とされたもので、各袋体Aを載置すべき複数の段1aのそれぞれが載置台2の方向に傾斜して形成されている。そして、ストッカー1が順次上昇することにより、載置台2と隣接した段1aの袋体Aが傾斜した載置面を滑り、当該載置台2上に至るよう構成されている。尚、載置台2と隣接した段より下方の段に保持された袋体Aは、ストッパ8により載置面を滑らないよう構成されている。
【0019】
載置台2は、ストッカー1から送られた袋体Aを載置するとともに、揺動軸Cを中心に揺動可能とされたものである。具体的には、載置台2は、同図の如く載置面2aが略水平とされた第1角度と、載置面2aを溶解槽6側に向けた第2角度(図5参照)と、載置面2aを収容箱側に向けた第3角度(図6参照)との間で揺動可能とされている。また、載置台2には、穿刺ノズル3、カッター4及び固定ピン5が配設されており、それぞれが載置面2aに対して近接又は離間可能とされている。
【0020】
穿刺ノズル3は、載置面2aに近接動作することにより、袋体Aの所定位置(本実施形態においては、図7に示すように袋体Aの略中央位置)に穿刺可能とされるとともに、その先端から溶解のための希釈水を吐出し得るよう構成されたものである。かかる穿刺ノズル3の基端側は、導入ラインL1を介して溶解槽6と連結されており、ポンプPを駆動することにより、溶解槽6内の希釈水(溶解液も含む)を先端から吐出し得るよう構成されている。これにより、袋体A内に希釈水を導入し、内部に収容された粉体を湿潤させることができる。
【0021】
また、導入ラインL1の途中と溶解槽6との間には、循環ラインL2が接続されており、導入ラインL1に配設された電磁弁Vが閉じた状態においては、溶解槽6内の溶解液が循環し得るよう構成されている。このように、循環ラインL2にて溶解槽6内の溶解液を循環させることができるので、溶解液の溶解作用を更に向上させることができ、均一な濃度の溶解液を作製することができる。
【0022】
カッター4は、袋体Aの所定位置(本実施形態においては、図7に示すように袋体Aの下部)を切除することにより、穿刺ノズル3から吐出した希釈水にて湿潤した粉体を溶解槽6内に排出させ得る状態とするものである。即ち、袋体Aから湿潤した粉体を溶解槽6へ排出させる際、カッター4を載置台2の載置面2aに近接させ、その刃面にて袋体Aの下部を切除するよう構成されているのである。
【0023】
固定ピン5は、袋体Aを載置台2の載置面2aに固定又はその固定を解除し得るものである。具体的には、一対の固定ピン5は、袋体Aの所定位置(本実施形態においては、図7に示すように袋体Aの上部2カ所)を貫通することにより固定し、当該袋体Aが傾斜しても下方へ滑らないようにするものであるとともに、載置台2aから離間することにより、その固定を解除し得るようになっている。
【0024】
次に、上記構成の粉体供給装置の作用について説明する。
まず、載置台2を図1の状態(第1角度)に維持させるとともに、穿刺ノズル3、カッター4及び固定ピン5を載置台2から離間させておく。このとき、溶解槽6内には希釈水が収容されているが、ポンプPが停止しつつ電磁弁Vが閉じられており、穿刺ノズル3からの希釈水の吐出は停止状態とされている。
【0025】
かかる状態から、ストッカー1を上昇させ、最上段1aに保持された袋体Aを載置台2の載置面2aへ送り出すとともに、図2に示すように、固定ピン5を載置台2に近接させて袋体Aの上部を貫通させる。そして、穿刺ノズル3を載置台2に近接させ、図3に示すように、袋体Aの略中央位置に穿刺した後、電磁弁Vを開いてポンプPを所定時間駆動させる。
【0026】
これにより、穿刺ノズル3先端から溶解槽6内の希釈水が袋体A内に所定量吐出され、粉体が湿潤状態とされる。ここで、吐出される希釈水は、穿刺ノズル3や固定ピン5により明けられた袋体Aの孔から流出してしまうのを抑制すべく、粉体が湿潤する範囲で必要最小限の量(少量)を吐出するのが好ましい。
【0027】
その後、ポンプPの駆動を停止させ、図4に示すように、揺動軸Cを中心に載置台2を所定角度(第2角度)まで揺動させ、袋体Aを起立させる。かかる第2角度においては、載置台2の載置面2aが溶解槽6に向かった傾斜角度とされているが、固定ピン5による固定のため、袋体Aが傾斜方向に滑らないようになっている。また、穿刺ノズル3、カッター4及び固定ピン5は載置台2に配設されているため、連れ回しされることとなっており、これら構成要素と載置台2との相対位置が変わらないようになっている。
【0028】
然る後、図5に示すように、カッター4を載置面2aに近接させることにより、その刃面で袋体Aの下部を切除するとともに、再度ポンプPを駆動させて穿刺ノズル3先端から希釈水を吐出させる。これにより、袋体A内の湿潤した粉体は、切除部から排出されて溶解槽6に供給されることとなる。尚、衛生上、切除部から排出される湿潤した粉体が傾斜した載置面a上に至らず直接溶解槽6に供給されるようにするのが好ましい。また、カッター4は、袋体Aの切除後、直に初期位置まで戻り、湿潤した粉体の排出を妨げないようになっている。
【0029】
尚、本実施形態においては、袋体Aの下部を切除した後、再び穿刺ノズル3先端から希釈水を吐出させているので、湿潤した粉体は、載置面2aの傾斜によって生じる自重の他、吐出した希釈水の流出作用によっても下方へ排出されることとなっている。従って、湿潤した粉体を素早く溶解槽6へ供給することができるとともに、袋体Aに粉体が残存してしまうのを回避することができる。更に、排出される粉体がスラリー状となって流動性が良好となるため、より素早く溶解槽6への供給がなされることとなる。
【0030】
湿潤した粉体の溶解槽6への供給が終了した後、図6に示すように、載置台2を第3角度まで揺動させ、載置面2aを袋体Aの回収位置である回収箱7に向ける。そして、穿刺ノズル3を載置面2aから離間させるとともに、固定ピン5も離間させ、袋体Aの固定を解除する。これにより、空の袋体Aは、載置面2aの傾斜角度により自重にて下方へ落下し、回収箱7内に回収されることとなるため、粉体が排出された後の空の袋体Aを自動的に回収することができ、廃棄処分を容易とすることができる。
【0031】
以上により一連の供給作用が終了し、載置台2を再び初期状態(第1角度)まで戻すとともに、電磁弁Vを閉じつつポンプPを駆動させ、作製された溶解液を循環させて均一な濃度とする。そして、ストッカー1を上昇させて次の段1aの袋体Aを載置台2に送り出し、上述の如き動作が繰り返される。
【0032】
本実施形態によれば、粉体が湿潤状態とされた後、袋体Aから排出されて溶解槽6に供給されるので、粉体が周囲に飛散するのを回避することができる。また、穿刺ノズル3は、袋体Aの略中央に穿刺するよう設定されているので、粉体が収容された部位に穿刺されることとなり、当該穿刺ノズル3が袋体Aを貫通してしまうのを抑制し、湿潤する前の粉体や穿刺ノズル3から吐出される希釈液が袋体Aから漏れてしまうのを防止することができる。
【0033】
更に、穿刺ノズル3からは、溶解槽6内に収容された希釈液(溶解液含む)が吐出されるので、溶解槽6内の作製された溶解液を穿刺ノズル3から吐出する希釈液として用いることができ、希釈液が過度に供給されてしまうのを回避することができるとともに、作製される溶解液を容易に所望濃度とすることができる。尚、循環ラインL2を具備しているため、溶解作用がなされない時間で溶解槽6内の溶解液を循環させることができ、効率よく均一な濃度の溶解液を作製することができる。
【0034】
また更に、本実施形態によれば、ストッカー1による袋体Aの送り込み、粉体の湿潤作用及び排出、空の袋体の回収を自動的に行わせることができるとともに、薬剤1セット毎に必要時に溶解させることができる。
【0035】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば袋体Aを起立させた状態で穿刺ノズル3先端から希釈水を吐出させ、粉体を湿潤させるよう構成したもよい。また、A剤用の溶解槽とB剤用の溶解槽とを併設しておくとともに、ストッカー及び載置台(穿刺ノズル、カッター及び固定ピンを具備させる)を各溶解槽に対応して配設し、当該A剤及びB剤を同時に供給及び作製するよう構成してもよい。
【0036】
カッター4に代えて、袋体Aの所定位置を切除して湿潤した粉体を溶解槽内に排出させ得る状態とする汎用的な他の手段に代えてもよく、同様に、固定ピン5に代えて、袋体Aを載置台の載置面に固定又はその固定を解除し得る汎用的な他の手段に代えてもよい。また、載置台に袋体Aを送り出すストッカー1に代えて、例えば収容位置にある袋体を把持して載置台まで移送する手段等、他の構成のものとしてもよい。
【0037】
更に、本実施形態においては、透析治療に用いられるA剤又はB剤から成る粉体を溶解槽に供給するものに適用しているが、他の粉体(薬剤に限定されず粉末状のもの)を溶解槽に供給する粉体供給装置に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
袋体内に希釈液を吐出して当該袋体内に収容された粉体を湿潤させた後、溶解槽に排出する粉体溶解方法又は粉体溶解装置であれば、異なる構成要素を備えたもの或いは他の機能が付加されたものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態に係る粉体供給装置を示す全体模式図
【図2】同粉体供給装置における載置台が第1角度にある状態(固定ピンにより袋体が固定された状態)を示す模式図
【図3】同粉体供給装置における載置台が第1角度にある状態(固定ピンにより袋体が固定され且つ穿刺ノズルが穿刺された状態)を示す模式図
【図4】同粉体供給装置における載置台が第2角度にある状態を示す模式図
【図5】同粉体供給装置における載置台が第2角度にある状態(カッターにより袋体の下部が切除された状態)を示す模式図
【図6】同粉体供給装置における載置台が第3角度にある状態を示す模式図
【図7】同粉体供給装置における載置台に載置された袋体と、該袋体に対する穿刺ノズル、カッター及び固定ピンの配設位置を示す模式図
【符号の説明】
【0040】
1 ストッカー
2 載置台
3 穿刺ノズル
4 カッター(切除手段)
5 固定ピン(固定手段)
6 溶解槽
7 回収箱(回収位置)
8 ストッパ
A 袋体
C 揺動軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋体内に収容された粉体を溶解槽に供給するための粉体供給方法において、
前記袋体内に希釈液を吐出して当該袋体内に収容された粉体を湿潤させた後、溶解槽に排出することを特徴とする粉体供給方法。
【請求項2】
袋体内に収容された粉体を溶解槽に供給するための粉体供給装置において、
前記袋体の所定位置に穿刺可能とされ、その先端から溶解のための希釈液を吐出して当該袋体内の粉体を湿潤させ得る穿刺ノズルと、
前記袋体の所定位置を切除することにより、湿潤した粉体を前記溶解槽内に排出させ得る状態とする切除手段と、
を具備したことを特徴とする粉体供給装置。
【請求項3】
前記穿刺ノズルは、前記袋体における粉体が収容された部位に穿刺されることを特徴とする請求項2記載の粉体供給装置。
【請求項4】
前記穿刺ノズルからは、溶解槽内に収容された希釈液が吐出されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の粉体供給装置。
【請求項5】
前記袋体を載置するとともに載置された袋体を傾斜させる方向に揺動可能な載置手段と、該載置手段で載置された袋体を当該載置手段に固定又はその固定を解除し得る固定手段とを具備するとともに、
前記載置手段は、前記穿刺ノズルを袋体に穿刺して希釈液を供給する際の第1角度と、前記切除手段にて袋体を切除する際の第2角度と、前記袋体内における粉体の排出が終了した際の第3角度との間で揺動可能とされ、
前記載置手段が第2角度のとき、前記固定手段によって袋体を固定しつつ起立した状態とさせるとともに、前記切除手段が袋体の下部を切除して湿潤した粉体を溶解槽に向けて排出させ得ることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか1つに記載の粉体供給装置。
【請求項6】
前記載置手段が第3角度のとき、前記固定手段による袋体の固定を解除して空の袋体を回収位置まで落下させ得ることを特徴とする請求項5記載の粉体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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