説明

粉体塗装室およびそのための下部構造

粉体吹付塗装室またはそのための下部構造において、長手方向の外側壁(6、8)に隣接させて配置された外側ボトムフラップ(2、4)と、前記ボトムフラップの間に配置された通行底部分(18)とを具備する。ボトムフラップ(2、4)は、室の長手方向に延設された回転軸線(10、12)を中心として回転自在となっており、その結果、フラップの両側に配置された長手方向の外側ボトムギャップ(14、16、20、22)の幅を変更可能となっている。吸引ダクト(26、28)が下側に配置される。通行底部分(18)には、長手方向のボトムギャップへ向けて圧縮空気を吹き出すための圧縮空気出口(50)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体塗装室またはそのための下部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
同等の粉体塗装室またはそのための下部構造は、EP 1 162 002 A2およびDE 203 05 947 Ul から公知となっている。
【0003】
【特許文献1】EP 1 162 002 A2号明細書
【特許文献2】DE 203 05 947 Ul号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、室の下方領域の高さ、つまり下部構造の高さを低減する方法を提供することである。他の目的は、吹付塗装効率を高めることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明の範囲内で、塗装すべき目的物の移動経路の下側、および、スプレーガンとも称される吹付装置から放出されるスプレージェットの下側に配置されている粉体吹付塗装室の全ての要素および構成部品は、全体として「室底」を構成すると考えるべきである。
【0006】
図1の実施形態では、外側ボトムフラップ2、4が、長手方向の壁6、8に隣接して配置されており、かつ、長手方向の回転軸線10、12を中心として夫々回転自在となっている。長手方向に延びる外側ボトムギャップ14、16が、外側ボトムフラップ2、4と、隣接する長手方向の壁6、8との間に形成されている。
【0007】
2つの外側ボトムフラップ2、4の間に少なくとも1つの底部分18が配設されており、該底部分18は、粉体吹付塗装室の横方向の中央に配設された中央底部分として形成されている。外側ボトムフラップ2、4と、隣接する少なくとも1つの底部分、図1の実施形態では底部分18との間に、長手方向に延びる内側ボトムギャップ20、22が形成される。
【0008】
長手方向に延びる外側ボトムギャップ14、16および内側ボトムギャップ20、22の幅は、それらに隣接するボトムフラップ、本実施形態では外側ボトムフラップ2、4を回転軸線10、12を中心として回転することによって調節することができる。
【0009】
外側ボトムフラップ2および該外側ボトムフラップに隣接する長手方向のギャップ14、20は、吸引ダクト26の上方に該吸引ダクトに重なるように配置されている。該吸引ダクトは、粉体吹付塗装室の長手方向に、好ましくは粉体吹付塗装室の全長に亘って延設されている。外側ボトムフラップ4および該外側ボトムフラップに隣接する長手方向のギャップ16、22は、吸引ダクト28の上方に該吸引ダクトに重なるように配置されている。該吸引ダクトは、粉体吹付塗装室の長手方向に、好ましくは粉体吹付塗装室の全長に亘って延設されている。
【0010】
2つの吸引ダクト26、28は、流体ライン30、32によって粉体吸引装置34、好ましくは粉体回収装置に接続されている。流絞り部36、38を吸引ダクト26、28の出口または流体ライン30、32に設け、2つの流絞り部の一方を閉じることによって、他方の流体ラインに関連した吸引力すなわち他方の吸引ダクト26、28に関連した吸引力を高めるようにすることができる。粉体吸引装置の構成は任意である。一例として、回収した過剰な粉体42を落下させるサイクロン分離器、吸引ブロア44、排気フィルタ46を具えることができ、粉体粉体吹付塗装室から吸引された空気が排気フィルタを通して外気へ放出される。
【0011】
図1の中央底部分18は、該中央底部分の上に一人の人間の重量を支持するように構成されている。この通行底部分18は、その上面に圧縮空気出口50が取付けられており、圧縮空気52が、長手方向に延びる内側ボトムギャップ20、22の少なくとも一方または図1に示すように双方へ向けて該底部分の表面54を横断して噴出するようになっている。
【0012】
圧縮空気出口50は、圧縮空気源56、例えば圧縮空気ネットワークや圧縮空気容器のような圧縮空気の供給器に接続された、例えば圧力調整器その他の圧力制御装置に接続されている。
【0013】
図1では、2つの外側ボトムフラップ2、4は水平の回転位置にあり、長手方向に延びるボトムギャップ14、16、20、22は最小幅となっている。外側ボトムフラップ2、4は、この位置で、通行底部分18の表面54と面一となるように構成されている。粉体が吹付けられる間に堆積する過剰な粉体は、長手方向に延びるボトムギャップ14、16、20、22から吸引ダクト26、28内に落下する。
【0014】
図1においてボトムフラップ4の位置を破線で略示するように、ボトムフラップ2、4は、粉体吹付塗装室を清掃する目的で、傾斜位置に回転することができる。このようにして、圧縮空気ガンや圧縮空気槍を用いて粉体吹付塗装室を吹き清掃する作業者は、吸引ダクト26、28内を見て清浄度を検査するであろう。更に、ボトムフラップ2、4の底面を圧縮空気にて清掃するのに充分な程度までボトムフラップを回転させるようにしてもよい。
【0015】
図2の実施形態は、外側ボトムフラップ2、4がその隣接する長手方向に延びるボトムギャップ14、16の幅が最小となるように設定されているときに、外側ボトムフラップの少なくとも下面60が、その内側の先端で、通行底部分18の表面54よりも高くなるように、該外側ボトムフラップが通行底部分18の表面よりも高くなるように配置されている点において図1の実施形態と異なっており、その結果、圧縮空気52によって吹き飛ばされた粉体が、翼のような下面60によって、吸引ダクト26、28内に案内される。
【0016】
図2を参照すると、実線は吹付塗装中の水平位置にあるボトムフラップ2、4を示し、破線は、粉体吹付塗装室の清掃中の傾斜位置にある。ボトムフラップ2、4が傾斜位置にあるとき、作業者は、吸引ダクト26、28の下方の隅部を見て、吸引ダクトが適正に清掃されているか否かを観察することができよう。ボトムフラップ2、4は、また、下面が上になるように180°回転できるようにして、色替え(粉体の変更)前に清掃する目的で、圧縮空気で吹き飛ばして清掃できるようにしてもよい。
【0017】
図3、4、5に示す粉体吹付塗装室62は、その下部が図1、2に示すように構成され、或いは、図1、2に示すような下部構造が設けられている。塗装対象物64は、懸架トロリー66によって長手方向の前進方向68に粉体吹付塗装室62内を通して移動させ、自動スプレーガン70を用いて粉体を噴霧するようにできる。噴霧粉体吹付塗装室の外部の入口72側および出口74側に手操作で塗装するための室76、78を設けてもよい。
【0018】
図6、7、8、9を参照すると、粉体吹付塗装室62のボトムフラップ2、4は、駆動装置80によって、粉体吹付塗装室の長手方向に延在する回転軸線10、12を中心として様々な回転位置へ回転させるようにできる。或いは、各ボトムフラップに個別の駆動装置を設けたり、全てのボトムフラップで使用するために、共通の駆動装置を設けることができよう。駆動装置80は、電動式、空圧式または油圧式モータとすることができるが、好ましくは、ボトムフラップ2、4の一方または双方を何れの方向にも駆動する往復プランジャを備えたシリンダとすることができる。
【0019】
ボトムフラップ2、4は、また、その上面に圧縮空気出口50を設けて、隣接する長手方向のボトムギャップ14、16、20、22へ圧縮空気を吹き出すようにしてもよい。然しながら、通常は、通行底部分18に圧縮空気出口50を設けることによって、ボトムフラップ2、4の表面を清掃可能である。
【0020】
回転軸線10、12に対して軸方向に延設された圧縮空気通行84を通して、ボトムフラップ2、4内に、そして、ボトムフラップ内で、該ボトムフラップの上面へ向けて回転軸に対して横方向に、ボトムフラップ2、4の圧縮空気出口50へ圧縮空気を供給するようにできる。
【0021】
粉体吹付塗装室の長手方向の端部の少なくとも一方、好ましくは双方で、室の下部構造として構成されている下方部分において、吸引ダクト26、28の各々の上方に吸引穴92、94、96、98が配設されている。吸引穴は、図8に略示するように、外側ボトムフラップ2、4の端面に隣接させて対面するように形成されている。
【0022】
図12、13に示す実施形態では、前記吸引穴は、ボトムフラップ2、4の端面に形成され、或いは、吸引穴100、102として通行底部分18の長手方向の端部に形成されるようにできる。図12、13は、円形の室の水平断面を示し、他の図は正方形の室の断面を示している。
【0023】
図14の実施形態は、長手方向に延びるボトムギャップ14、16、20、22が最小幅となるように、2つのボトムフラップ2、4が配置されていると、該ボトムフラップの内側のフラップ部分112、114が、隣接した底部分18に重なるようになっている点を除いて、図2の実施形態と同様となっている。この構成は、水平方向への吸引力を増強し、塗装すべき対象物へ向けた鉛直方向への吸引力を低減する。この特徴によって、塗装対象物へ噴霧される吹付塗装雲に影響する干渉が低減される。
【0024】
図10は、本発明の粉体吹付塗装室の下方部分または下部構造の1つの実施形態を示しており、中央底部分は、通行底部分18として構成されている。2枚羽根式の内側ボトムフラップ122、124が、通行底部分18と、2つの外側ボトムフラップ2、4の間に配設されており、2枚羽根式の内側ボトムフラップの各々は、長手方向の軸線132、134を中心として回転自在となっている。内側ボトムフラップ122、124は、その外側の縁部において、外側ボトムフラップ2、4と共に長手方向に延びる内側ギャップ20、22を画成している。更に、通行底部分18と共に、内側ボトムフラップ122、124は、長手方向に延びる最内側ボトムギャップ136、138を画成している。2つのボトムフラップ2、122および長手方向に延びるボトムギャップ14、20、136は、吸引ダクト26の上縁部にある。他方の2つのボトムフラップ4、124および長手方向に延びるボトムギャップ16、22、138は、吸引ダクト28の上縁部にある。
【0025】
図11には、粉体吹付塗装室の下方部分または下部構造の更なる実施形態が略示されている。本実施形態では、中央底部分は、長手方向に延びる回転軸線310を中心として回転自在に設けられた中央本体フラップ302である。作業者が歩く通行底部分318、418が、中央本体フラップ302と、2つの外側ボトムフラップ2、4との間に形成され、通行底部分は、その内側において、中央ボトムフラップ302と共に、長手方向に延びる最内側ボトムギャップ336、338を画成し、その外側で、外側ボトムフラップ2、4と共に、長手方向に延びるボトムギャップ20、22を画成する。中央ボトムフラップ302および長手方向に延びるボトムギャップ336、338は、吸引ダクト326の上縁部にある。
【0026】
全ての実施形態で、吸引ダクト26、28または26、28、326は、図1に示したように、共通の粉体吸引装置34に接続されている。然しながら、吸引ダクトは、それぞれの独自の粉体吸引装置に独立に接続されていてもよい。
【0027】
本発明の更に他の実施形態では、室の中央または下部構造から横方向に離れた長手方向のボトムギャップを、室中央の近傍よりも大きなギャップ幅で形成して、前記室の縁領域での吸引力を室中央近傍よりも高めるようにした可能性を提供する。
【0028】
本発明の更に他の実施形態では、個々のボトム要素2、4、18、302、318、418を、室中央からも室の側壁へ、ボトム要素がステップ状に高さが増加、減少するようにできる。
【0029】
本発明の実施形態では、回転軸線10、12、132、134、310は、好ましくは、フラップの側縁から所定の距離を以て配置、好ましくは、図示するようにフラップの中央に配置して、ボトムフラップが「2枚羽根式ボトムフラップ」となるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の粉体吹付塗装室の下端部分または下部構造の略鉛直断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態の粉体吹付塗装室の下端部分または下部構造の略鉛直断面図である。
【図3】本発明の粉体吹付塗装室の略示側面図である。
【図4】図3の粉体吹付塗装室の平面図である。
【図5】図3の粉体吹付塗装室の端面図である。
【図6】図3の矢視線VI-VIに沿う鉛直断面図である。
【図7】図6の拡大詳細図である。
【図8】図1の粉体吹付塗装室またはその下部構造の略示平面図である。
【図9】図8の矢視線IX-IXに沿う鉛直断面を示す図8の詳細図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態の室の鉛直断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態の室の略示鉛直断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態の略示鉛直断面図である。
【図13】図12の本発明の粉体吹付塗装室の略示平面図である。
【図14】本発明の粉体吹付塗装室の下部または下部構造の更に他の実施形態の略示鉛直断面図である。
【符号の説明】
【0031】
2 外側ボトムフラップ
4 外側ボトムフラップ
6 外側壁
8 外側壁
10 回転軸線
12 回転軸線
14 外側ボトムギャップ
16 外側ボトムギャップ
18 通行底部分
20 内側ボトムギャップ
22 内側ボトムギャップ
50 圧縮空気出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室の底の上方を該室の長手方向に塗装対象物が移動するようにした粉体吹付塗装室またはそのための下部構造において、
底要素として作用する外側ボトムフラップ(2、4)が、長手方向の回転軸線(10、12)を中心として回転自在に長手方向の外側壁(6、8)に隣接させて配置され、前記外側ボトムフラップ(2、4)と前記長手方向の外側壁(6、8)との間に1つずつ長手方向の外側ボトムギャップ(14、16)が画成され、
前記2つの外側ボトムフラップ(2、4)の間に、少なくとも1つの更なる底部分(18、302、318、418;122、124、18)を収容するための領域が形成され、
前記長手方向の外側ボトムギャップ(14、16)から離れた長手方向の前記2つの外側ボトムフラップ(2、4)の各々の内側に、前記外側ボトムギャップ(2、4)と前記少なくとも1つの更なる底部分(18、302、318、418)との間に長手に延びる内側ボトムギャップ(20、22)が画成され、
前記長手方向のボトムギャップの幅は、その隣接したボトムフラップを回転させることによって調節可能となっており、
前記ボトムフラップと前記長手方向のボトムギャップは、少なくとも1つの吸引ダクト(26、28;326)の上側に該吸引ダクトに重なるように配置されており、
少なくとも1つの更なる底部分が通行底部分(18、318、418)であって、
前記通行底部分(18、318、418)には、該通行底部分の表面を横断させて、該通行底部分の長手方向の両側縁に配置された前記少なくとも1つの長手方向のボトムギャップ(20、22;136、138;20、22、336、338)へ向けて圧縮空気を吹き出すための圧縮空気出口(50)が設けられている粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項2】
中央の底部分(18)が通行底部分であり、前記長手方向の内側ボトムギャップ(20、22)が、一方において前記中央の通行底部分(18)により画成され、他方において前記2つの外側ボトムフラップ(2、4)によって画成される請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項3】
中央の底部分(18)が通行底部分として構成され、内側ボトムフラップ(122、124)の各々が、前記中央の通行底部分(18)と前記2つの外側ボトムフラップ(2、4)との間に配置され、
前記内側ボトムフラップ(122、124)は長手方向の回転軸線(132、134)を中心として回転自在となっており、その外側の縁部は、前記外側ボトムフラップ(2、4)と共に前記長手に延びる内側ボトムギャップ(20、22)を画成し、かつ、その内側の縁部が、前記中央の通行底部分(18)と共に長手に延びる最内側ボトムギャップ(136、138)を画成し、
前記内側ボトムフラップ(122、124)および前記長手方向の最内側ボトムフラップ(136、138)は、前記少なくとも1つの吸引ダクト(26、28)の上側に該吸引ダクトに重なるように配置されている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項4】
中央の底部分(302)が、長手方向の回転軸線(310)を中心として回転自在に設けられたボトムフラップであって、
前記中央のボトムフラップ(302)と前記2つの外側ボトムフラップ(2、4)との間に1つずつの通行底部分(318、418)が配設され、該通行底部分の内側の縁部が前記中央のボトムフラップ(302)と共に長手に延びる最内側のボトムギャップ(336、338)を画成し、前記通行底部分の外側の縁部が前記外側ボトムフラップ(2、4)と共に長手に延びる2つの内側ボトムギャップ(20、22)を画成し、
前記中央のボトムフラップ(302)と、前記長手に延びる最内側ボトムギャップ(336、338)は、前記少なくとも1つの吸引ダクト(326)の上側に該吸引ダクトに重なるように配置され、
前記吸引ダクト(326)が前記中央のボトムフラップ(302)および前記長手方向の最内側ボトムギャップ(336、338)に対して開いている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項5】
前記少なくとも1つのボトムフラップ(2、4;122、124;302)の上面には、該ボトムフラップが接する前記少なくとも1つの長手方向のボトムギャップ(14、16;20、22;136、138;336、338)へ向けて圧縮空気を噴出させるための圧縮空気出口(50)が配設されている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項6】
圧縮空気のための通行(84)が、前記回転軸線(10、22;132、134;310)に関して軸方向に前記少なくとも1つのボトムフラップ内へ、かつ、該ボトムフラップ内で、前記回転軸線に関して横方向へ前記ボトムフラップの上面に向けて形成されている請求項5に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項7】
前記室または下部構造には、少なくとも1つの長手方向の端部、好ましくは両端部で、前記室の底において、前記少なくとも1つの吸引ダクト(26、28;326)の上方に、該吸引ダクトに連通する少なくとも1つの吸引穴(92、94、96、98;100、102)が設けられている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項8】
前記少なくとも1つの吸引穴(92、94、96、98)が、前記ボトムフラップ(2、4)の端面に対面するように形成されている請求項7に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項9】
前記少なくとも1つの吸引穴(100、102)が、前記通行底部分(18)の長手方向の端部領域に形成され、或いは、前記通行底部分(18)の端面に隣接させて配置されている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項10】
異なる長手方向のボトムギャップ(14、16;20、22;136、138;336、338)および異なるボトムフラップ(2、4;122、124;302)に複数の吸引ダクト(26、28;26、28、326)が割当てられている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項11】
室の中央または下部構造の中央から横方向に配置させて形成された長手方向のボトムギャップのギャップ幅が、吹付塗装のために、中央の長手方向のボトムギャップのギャップ幅よりも広くなっている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項12】
前記室または下部構造の横方向の中央から横方向に配置され、通行底部分または前記ボトムフラップの1つである前記底部分は、より中央側に配置されている底部分よりも高くなっており、
ボトムフラップの下面は、内側の長手方向のフラップ側縁において、内側に隣接するボトムフラップの上面よりも高くなっている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。
【請求項13】
前記外側ボトムフラップ(2、4)が前記内側ボトムギャップ(20、22)の最小幅に隣接しているとき、該外側ボトムフラップの内側フラップ部(112、114)が、隣接する底部分(18)に重なるように配置されている請求項1に記載の粉体吹付塗装室またはそのための下部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2008−522808(P2008−522808A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545008(P2007−545008)
【出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003711
【国際公開番号】WO2006/061702
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(501060792)イーテーベー ゲマ アクチェンゲゼルシャフト (8)
【Fターム(参考)】