説明

粉体混練容器

【課題】セメントと水とを短時間で均一に撹拌混練することができる粉体混練容器を提供する。
【解決手段】外容器2の下端部にプランジャ4を移動可能に、かつシール状態で嵌合させる。プランジャ4の上面に形成された嵌合凹部4cに内容器5の下端部を取り外し可能に嵌合させる。外容器2の内周面と内容器5の外周面との間の空間を第1収容空間6とする。第1収容空間6には、セメント11を収容する。内容器5の内部を第2収容空間7とする。第2収容空間7には、水(図示せず)を収容する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、セメントその他の粉体と水とを混練する際に用いられる粉体混練容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セメント等の粉体と水とを混練する場合には、下記特許文献1に記載されているように、バケツにセメントと水とを投入する。その後、撹拌スクリューをバケツ内に挿入して回転させる。これにより、セメントと水とを混合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−114394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようにして混練した場合には、セメントと水とが不均一に存在しているために、セメントと水とを均一に混練するのに長時間を要するという問題があった。特に、一部のセメントが水を吸い込んで小さな塊になり、その外面に他のセメントが付着していわゆるダマが生じると、セメントと水との均一な混練により一層長時間を要するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記の問題を解決するために、下端部に底部を有し、上端部に開口部を有する外容器と、上下の両端部に開口部を有し、上記外容器に収容された内容器とを備え、上記外容器の内周面と上記内容器の外周面との間に形成される空間と、上記内容器の内部空間とのいずれか一方が、粉体を収容する第1収容空間とされ、他方が水を収容する第2収容空間とされ、上記内容器の下端部が上記外容器の底部に取り外し可能に取り付けられ、上記内容器が上記外容器の上端開口部から抜き出し可能であることを特徴としている。
この場合、上記外容器が、上下両端部が開口した筒部と、この筒部と別体に形成され、上記底部として上記筒部の下端開口部を閉じるプランジャとを有し、上記プランジャが上記筒部にシール状態で摺動可能に嵌合されていることが望ましい。
上記筒部が、それぞれの上下両端部が開口した下筒部及び上筒部を有し、上記下筒部の下端部に上記プランジャが嵌合され、上記上筒部がその軸線を上記下筒部の軸線と一致させた状態で上記下筒部の上端面に載置され、上記下筒部と上記上筒部とが互いに分離可能に連結されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
上記特徴構成を有するこの発明の粉体混練容器を用いて粉体と水とを混練する場合には、第1収容空間と第2収容空間とのいずれか一方に粉体を収容し、他方に水を収容する。次に、内容器を外容器から上方へ抜き出す。すると、粉体によって構成された筒体内に水が入り込んだ状態か、粉体によって構成された柱体若しくは棒体の外側を水が取り囲んだ状態になり、外容器の内部には粉体と水とが上下方向において均一に存在する。その後、外容器内にその上端開口部から撹拌棒を挿入し、これを上下方向へ移動させながら回転させ、粉体と水とを混練する。このとき、粉体と水とが上下方向において均一に存在こしているので、粉体と水とをダマ等が生じることなく、短時間で均一に混練することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、この発明に係る粉体混練容器の一実施の形態を示す一部省略縦断面図である。
【図2】図2は、図1に示す容器を用いて製造されたカートリッジを示す一部省略縦断面図である。
【図3】図3は、図2に示すカートリッジを、その上下両端部から封止用シートを剥がした状態で示す縦断面図である。
【図4】図4は、同カートリッジを、第2収容空間に所定量の水を充填した状態で示す縦断面図である。
【図5】図5は、同カートリッジを、内筒を外筒から抜き出している途中の状態で示す縦断面図である。
【図6】図6は、同カートリッジを、内筒全体を外筒から抜き出した状態で示す縦断面図である。
【図7】図7は、同カートリッジと、セメントと水とを撹拌混練するための撹拌装置とを、撹拌装置の撹拌棒を外筒に挿入する前の状態で示す図である。
【図8】図8は、同カートリッジを、セメントと水とを混練した後の状態で示す縦断面図である。
【図9】図9は、同カートリッジを、上筒部を下筒部から分離した状態で示す縦断面図である。
【図10】図10は、同カートリッジの下筒部を、その上端部にノズルを取り付けた状態で示す縦断面図である。
【図11】図11は、ノズルが取り付けられた下筒部を吐出ガンに装着した状態で示す図である。
【図12】セメントと水とを混練してなるセメントペーストを壁に形成された孔に吐出ガンで下筒部から注入している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態の粉体混練容器1は、セメントと水とを混練するために用いられるものである。特に、この実施の形態の容器1は、セメントと水とを混練するのみならず、後述するように、壁や床等の固定構造体に形成した孔にアンカーボルト等の基材を固定するために、混練したセメントペーストを当該孔に吐出ガンによって充填する際に用いることができるように構成されている。
【0009】
容器1は、外容器2及び内容器5を有している。外容器2は、筒部3とプランジャ(底部)4とを有している。筒部3は、下筒部3A、上筒部3B及び連結テープ3Cによって構成されている。下筒部3Aは、一定の内外径を有する断面円形の筒体からなるものであり、その軸線を上下方向に向けて配置されている、下筒部3Aの上下の両端部は、開口している。下筒部3Aは、断面円形にするのが望ましいが、他の形状であってもよい。下筒部3Aは、その形状を一定に維持することができるよう、硬質の材料によって構成されている。特に、下筒部3Aは、その内部を外部から目視することができるよう、透明な材質によって構成することが望ましい。そのような材質としては、透明な樹脂、例えば透明なポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)がある。ただし、下筒部3Aは、必ずしも硬質樹脂で形成する必要はなく、透明なガラスによって形成してもよい。
【0010】
上筒部3Bは、長さが下筒部3Aと異なる点を除き、下筒部3Aと同様に構成されている。ただし、上筒部3Bは、その内径が下筒部3Aの上端部の内径と同一である限り、必ずしも下筒部3Aと同様に構成する必要がない。例えば、上筒部3Bを構成する材質としては、下筒部3Aを構成する材質と異なる材質を用いてもよい。その場合においても、上筒部3Bを構成する材質は、透明であることが望ましい。上筒部3Bは、その軸線を下筒部3Aの軸線と一致させた状態で下筒部3Aの上端面に載置されている。
【0011】
連結テープ3Cは、その幅方向を上下方向に向けており、下筒部3Aと上筒部3Bとの接触面を上下に跨ぐように配置されている。そして、下筒部3Aの上端部及び上筒部3Bの下端部に巻回され、かつ固着されている。これにより、下筒部3Aと上筒部3Bとが連結テープ3Cを介して一体化されている。連結テープ3Cとしては、下筒部3Aと上筒部3Bとを一体化しておくことができるだけの強度を有するものが用いられている。特に、連結テープ3Cの材質としては、筒部3の内部を外部から目視することができるよう、透明な材質を採用することが望ましい。
【0012】
下筒部3Aと上筒部3Bとが連結テープ3Cによって連結固定されているので、連結テープ3Cを下筒部3A及び上筒部3Bから剥がすか、下筒部3Aと上筒部3Bとの接触面上に位置する連結テープ3Cの幅方向の中間部を環状に切断するか、あるいは下筒部3Aと上筒部3Bとがそれらの接触面から折れ曲がるように力を加えて連結テープ3Cを破断することにより、下筒部3Aと上筒部3Bとを互いに分離することができる。
【0013】
外容器2のプランジャ4は、円板部4aとこの円板部4aの下面に一体に形成された短筒部4bとを有しており、適宜の弾性を有する材料によって形成されている。したがって、プランジャ4の円板部4a及び短筒部4bは、弾性的に拡縮径可能である。プランジャ4の外径は、下筒部3Aの内径より若干量だけ、例えば数μm〜10数μm程度だけ大径に設定されている。したがって、プランジャ4は、その直径差の分だけ縮径した状態で下筒部3Aの下端部に圧入されている。この結果、プランジャ4の外周面がプランジャ4自体の弾性により下筒部3Aの内周面に全周にわたって押圧接触させられている。これにより、下筒部3Aの下端部がシール状態で閉じられている。しかも、プランジャ4は、下筒部3Aの内周面に上下方向へ摺動可能に嵌合されている。プランジャ4は、容器1の使用前にはプランジャ4の下端部に位置するように配置されている。特に、この実施の形態では、プランジャ4の下端面が下筒部3Aの下端面より若干上側に位置するように配置されている。プランジャ4は、その下端面が下筒部3Aの下端面と同一平面上に位置するように配置してもよい。
【0014】
内容器5は、厚紙又はポリエチレン等の樹脂により円筒状に形成されており、一定の形状を維持することができるだけの強度を有している。内容器5は、必ずしも断面円形にする必要がなく、他の断面形状にしてもよい。内容器5は、その軸線を外容器2の軸線と一致させた状態で外容器2内に挿入されている。内容器5の軸線は、若干であれば外容器2の軸線に対して離れていてもよい。内容器5の下端部は、プランジャ4の上面の中央部に形成された円形の嵌合凹部4cに圧入状態で着脱可能に嵌合されている。これにより、内容器5が外容器2に着脱可能に取り付けられている。内容器5の上端面は、外容器2の上端面と同一平面上に位置させられている。
【0015】
外容器2内に内容器5が挿入されることにより、外容器2の内周面と内容器5の外周面との間に環状の空間が形成されている。この環状の空間が第1収容空間6である。また、内容器5の内部が第2収容空間7である。
【0016】
図2は、上記構成の粉体混練容器1を用いて製造された粉体混練カプセル10を示す。このカプセル10においては、第1収容空間6内にセメント(粉体)11が収容されている。セメント11は、その上面が外容器2及び内容器5の上端面より所定距離だけ下側に位置するように収容されている。セメント11は、その上面が外容器2及び内容器5の上端面と同一平面上に位置するまで収容されていてもよい。
【0017】
第1収容空間6には、セメント11だけが収容されているが、必ずしもセメント11だけに限定する必要はなく、セメントに砂をほぼ均一に分散混合してなるもの、又はセメント砂及び/又は砂利(骨材)を均一に分散混合してなるものを収容させてもよい。セメントと砂及び/又は砂利との混合割合は、セメント11の固着対象に応じて適宜に定められる。
【0018】
外容器2(下筒部3A)の下端面には、封止用下シート12が剥離可能に固着されている。下シート12は、単層の樹脂フィルム、又は複数の樹脂フィルム間にアルミニウム等の金属層を有する積層フィルム(ラミネートフィルム)からなるものであり、外容器2の下端面の全周にわたって固着されている。これにより、外容器2の下端開口部が密封状態で閉じられている。ただし、外容器2の下端開口部は、プランジャ4によって閉じられているので、必ずしも下シート12は設ける必要がない。
【0019】
外容器2(上筒部3B)の上端面には、封止用上シート13が剥離可能に固着されている。上シート13は、単層の樹脂フィルム、又は複数の樹脂フィルム間にアルミニウム等の金属層を有する積層フィルム(ラミネートフィルム)からなるものであり、外容器2の上端面の全周にわたって固着されている。これにより、外容器2の上端開口部が密封状態で閉じられている。上シート13は、内容器5の上端面にも剥離可能に固着されている。これにより、内容器5の上端開口部が密封状態で閉じられ、第1収容空間6に収容されたセメント11が内容器5内に入り込むことが防止されている。
【0020】
次に、上記構成のカプセル10を用いて例えば壁にアンカーボルトを固定する場合について説明する。まず、図3に示すように、下シート12及び上シート13を外容器2から取り外す。このとき、セメント11が第1収容空間6から外部にこぼれ出ることを防止するために、外容器2についてはその上端開口部が真上に位置するように立てておく。
【0021】
次に、図4に示すように、第2収容空間7内、つまり内容器5内にその上端開口部から水14を所定量だけ入れる。水14は、水単体であってもよく、水に粘度調節剤や着色剤、その他ものを混合したものであってもよい。第2収容空間7内に入れる水14の量は、第1収容空間6内に収容されたセメント11の種類及び量に応じて決定される。なお、内容器5の下端部がプランジャ4の嵌合凹部4cに圧入されているので、第2収容空間7内に挿入された水14が、内容器5への注入中に、内容器5の下端部外周面と嵌合凹部4cの内周面との間を通って第1収容空間6内に入り込むことはほとんどない。ただし、水14が第1収容空間6内に入り込むことを厳密に阻止することは、必ずしも必要ではない。次に述べるように、通常は、水14が第2収容空間7内に挿入された後、内容器5が外容器2から直ちに取り外されるからである。
【0022】
第2収容空間7内に所定量の水14を入れたら、図5に示すように、内容器5を上方へ移動させる。このとき、内容器5の移動に伴ってセメント11が崩れてしまうことはない。セメント11の粒子が非常に細かいので、内容器5を上方へ移動させたとしても、セメント11全体が一定の形状を維持するからである。内容器5を上方へ移動させると、内容器5に収容された水14のうちの下側に位置する水14が下側のセメント11から順次浸潤していく。外容器2が透明であれば、水14がセメント11に浸潤しているか否かを外部から目視することができる。その後、図6に示すように、内容器5全体を外容器2から抜き出す。このときには、所定量の水14がセメント11中に浸潤しているので、水14の上面の位置が内容器5を抜き出す前の水14の上面の位置より低くなっている。
【0023】
次に、図7に示すように、撹拌器20の撹拌軸20aを外容器1内にその上端開口部から挿入する。そして、撹拌器20を上下方向へ移動させながら撹拌軸20aを回転させることにより、セメント11と水14とを撹拌混合する。このとき、外容器2の内部には、セメント11と水14とが外容器2の長手方向(上下方向)のいずれの箇所においても一定の割合で入り込んでいるので、セメント11と水14とを短時間で均一に混練することができる。
【0024】
セメント11と水14を十分に混練すると、セメント11の密度が高くなり、その結果セメント11と水14との混練体であるセメントペースト15の容積が小さくなる。この実施の形態では、セメントペースト15の容積が、下筒部3Aのプランジャ4より上側に位置する部分の内部容積より若干少なくなる。換言すれば、下容器3Aの容積(直径及び長さ)が、セメントペースト15の容積に応じて決定されているのである。上容器3Bの内周面に付着したセメントペースト15を除き、セメントペースト15の大部分が下容器3A内に存在していることは、下容器3Aが透明であるので、外部から視認することができる。
【0025】
その後、図9に示すように、上容器3Bを下容器3Aから分離する。この分離は、上記のように、例えば連結テープ3Cを下筒部3A及び上筒部3Bから剥がすか、下筒部3Aと上筒部3Bとの接触面に沿って切断することによって行うことができる。
【0026】
次に、図10に示すように、下容器3Aの上端開口部にノズル30を着脱可能に装着する。そして、図11に示すように、ノズル30が装着された下容器3Aを吐出ガン40に装着する。周知のように、吐出ガン40のハンドル41を矢印A方向へ繰り返し回転させると、ロッド42及びその先端部に設けられたピストン43が前進(図11において左方へ移動)する。そして、ピストン43がプランジャ4に突き当たると、図12に示すように、プランジャ43がピストン43により下筒部3Aの上端開口部側(図12において左側)へ向かって移動させられる。その結果、下筒部3A内のセメントペースト15がノズル30から吐出される。吐出されたセメントペースト15は、壁Wに予め形成された連結用孔Wa内に注入される。孔Wa内に所定量のセメントペースト15を注入したら、ノズル30を孔Waから抜き出す。その後、孔Wa内にアンカーボルト(図示せず)を挿入する。すると、孔Wa内がアンカーボルトとセメントペースト15によって満たされる。その後、セメントペースト15が固化することにより、アンカーボルトが壁Wに固定される。
【0027】
なお、下筒部3A内に残っているセメントペースト15は、他のアンカーボルトを壁Wに固定するために、他の孔Waに注入される。プランジャ4が下筒部3Aの上端まで移動して全てのセメントペースト15が下筒部3Aから吐出されたら、下筒部3A及びプランジャ4が吐出ガン40から取り外され、廃棄処分される。
【0028】
上記粉体混練容器1においては、内容器5を外容器2から抜き出した後、セメント(粉体)11と水14とを外容器2内において撹拌混合するものであり、外容器2の内部にはセメント11と水14とが外容器2の長手方向の各部において均一に収容されている。したがって、セメント11と水14とを短時間で均一に混練することができる。よって、アンカーボルトを壁Wに固定する際には、アンカーボルトの各部を壁Wに一定の固定強度で固定することができる。
【0029】
また、下筒部3A内のセメントペースト15を吐出ガン40を用いて孔Waに注入しているので、セメントペースト15を適切な量だけ使用することができ、セメントペースト15に無駄が生じない。さらに、吐出ガン40には、外容器2全体が装着されることなく、セメントペースト15の収容に必要な下筒部3Aだけが装着されているので、セメントペースト15をノズル30から吐出させるまでに要するピストン43の移動距離を短くすることができ、その分だけ作業効率を向上させることができる。
【0030】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、セメント11と水14との撹拌混練後、下筒部3Aを吐出ガン40に装着し、下筒部3Aからセメントペースト(混練体)15を孔Wa内に吐出させているが、セメントペースト15が入った下筒部3Aを孔Waに挿入した後、アンカーボルトを孔に挿入することにより、下筒部3Aを破砕し、その後アンカーボルトによってセメントペースト15と下筒部3Aを破砕することによって生じた破片とを混合してもよい。そのようにする場合には、下筒部3Aをガラスによって形成するとともに、プランジャ4に代えて下筒部3Aの下端部に底部を一体的に設けることが望ましい。また、上筒部3Bを下筒部3Aから分離することなく、セメントペースト15を収容した筒部3全体を孔Waに挿入してもよい。その場合には、筒部3全体をガラスで分離不能に一体に形成することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明は、セメント等の粉体と水とを短時間で均一に混練するための粉体混練容器に利用可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 粉体混練容器
2 外容器
3 筒部
3A 下筒部
3B 上筒部
4 プランジャ(底部)
5 内容器
6 第1収容空間
7 第2収容空間
10 粉体混練カプセル
11 セメント(粉体)
14 水
15 セメントペースト(混練体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端部に底部を有し、上端部に開口部を有する外容器と、上下の両端部に開口部を有し、上記外容器に収容された内容器とを備え、上記外容器の内周面と上記内容器の外周面との間に形成される空間と、上記内容器の内部空間とのいずれか一方が、粉体を収容する第1収容空間とされ、他方が水を収容する第2収容空間とされ、上記内容器の下端部が上記外容器の底部に取り外し可能に取り付けられ、上記内容器が上記外容器の上端開口部から抜き出し可能であることを特徴とする粉体混練容器。
【請求項2】
上記外容器が、上下両端部が開口した筒部と、この筒部と別体に形成され、上記底部として上記筒部の下端開口部を閉じるプランジャとを有し、上記プランジャが上記筒部にシール状態で摺動可能に嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載の粉体混練容器。
【請求項3】
上記筒部が、それぞれの上下両端部が開口した下筒部及び上筒部を有し、上記下筒部の下端部に上記プランジャが嵌合され、上記上筒部がその軸線を上記下筒部の軸線と一致させた状態で上記下筒部の上端面に載置され、上記下筒部と上記上筒部とが互いに分離可能に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の粉体混練容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−126167(P2011−126167A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287489(P2009−287489)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(391052781)株式会社ポリマーシステムズ (27)
【Fターム(参考)】