説明

粉砕スクリュー、粉砕桶及びこれを備える飲食物処理機の粉砕機

【課題】飲食物処理機の粉砕機内に粉砕スクリュー、及び粉砕桶を備えることで、粉砕機内に投入される生ゴミをより効率よく粉砕、撹拌することができる粉砕スクリュー、粉砕桶及びこれを備える飲食物処理機の粉砕機を提供する。
【解決手段】飲食物処理機の粉砕スクリューは、回転軸;及び前記回転軸から螺旋状に延設される少なくとも一つ以上の駆動ブレード;を含み、前記駆動ブレードは、前記粉砕桶の内面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記粉砕桶の内部で回転し、前記回転軸の一側外周面から伸びて時計方向または反時計方向に前記回転軸を取り囲む螺旋状に形成されて前記回転軸の他側外周面に連結される。また、飲食物処理機の粉砕スクリューは、前記粉砕桶の内面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記粉砕桶の内部で回転し、前記粉砕桶は内部に空間を持つ球状の胴体を備える。また、飲食物処理機の粉砕機は、前記粉砕スクリュー及び前記粉砕桶を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲食物処理機の粉砕機に係り、より詳しくは前記粉砕機内に螺旋構造の粉砕スクリュー及び球形の粉砕桶を備えることで、投入される生ゴミをより効率よく粉砕、撹拌することができる粉砕スクリュー、粉砕桶及びこれを備える飲食物処理機の粉砕機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、各家庭または飲食点などにおいては、毎日一定量の生ゴミが排出され、このような生ゴミは、単純な濾過網を通じて水分のみ濾過された後、廃棄されている。このような従来の生ゴミ処理方法は、生ゴミの発生量を増大させるため、生ゴミをよく捨てない場合、悪臭を発生させて周囲の空気を汚染させている。
【0003】
生ゴミの発生抑制及びリサイクルを効率よく実施するためには、このような問題点を解決することができる家庭用飲食物処理機の開発が切実に要求されている。一般に、家庭の流し台に連結されて生ゴミを処理する装置は、脱水、切断及び乾燥などの一連の過程によって生ゴミの水分を除去するとともに体積を減らしてその排出量を大幅減少させることができるものである。
【0004】
生ゴミ処理処置は生ゴミを処理する方法によって多様な種類に区分することができ、その利用状態によっても多様な種類に区分することができる。
【0005】
従来の生ゴミ処理処置の粉砕乾燥機は、回転軸の方向と粉砕乾燥機の形状によって、垂直円筒状と水平円筒状に大別することができる。
【0006】
垂直円筒状の場合、飲食物処理の際に飲食物を粉砕する粉砕スクリューを駆動するモーターの負荷が小さく、これによって低騷音の設計が可能であるが、粉砕スクリューが下端に集中して飲食物の上下撹拌及び粉砕が円滑にできないため、粉砕物の粒度が大きく、粉砕スクリューの中央部で未粉砕飲食物がかたまる現象が発生し、乾燥のためのヒーターが下端部に備えられているため、粉砕性能と乾燥性能が落ちる欠点を持つ。一方、粉砕スクリューの体積比が小さいので、単位大きさに対する投入量を増大させることができる。
【0007】
水平円筒状の場合、飲食物を粉砕する粉砕スクリューが粉砕乾燥機の全体にわたって形成されているので、飲食物処理物の撹拌が円滑になされ、乾燥のためのヒーターが円筒面に沿って備えられているので、熱の伝導に効率的で乾燥効率が良い利点を持つ。しかし、粉砕の場合、粉砕スクリューの両側先端部(粉砕乾燥機の両側端)に集中的に粉砕がなされ、粉砕スクリューの回転によって多量の飲食物が圧縮粉砕され、飲食物の圧縮によって粉砕スクリューの駆動に過負荷がかかって拘束される現象が発生する。そして、粉砕スクリューの体積比があまり大きいため、投入量が少ない欠点を持つ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので、特に飲食物処理機の粉砕機内に粉砕スクリュー、及び粉砕桶を備えることで、粉砕機内に投入される生ゴミをより効率よく粉砕、撹拌することができる粉砕スクリュー、粉砕桶及びこれを備える飲食物処理機の粉砕機を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような目的を達成するために、一観点による本発明による粉砕スクリューは、投入された生ゴミに対する粉砕、撹拌、乾燥などの過程を行い、粉砕桶及び前記粉砕桶内に回転可能に設けられる粉砕スクリューを備える飲食物処理機乾燥機に使用され、回転軸、及び前記回転軸から螺旋状に延設される少なくとも一つ以上の駆動ブレードを含む。
【0010】
前記駆動ブレードは、前記粉砕桶の内面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記粉砕桶の内部で回転し、前記回転軸の一側外周面から伸びて時計方向または反時計方向に前記回転軸を取り囲む形状に形成されて前記回転軸の他側外周面に連結される。
【0011】
前記駆動ブレードは、前記回転軸の一側外周面から他側外周面に連続的に連結される構造であることができる。
【0012】
前記駆動ブレードは、前記回転軸との間に半径方向に形成された空間を備えることができる。
【0013】
前記駆動ブレードの中央部が他の部分に比べて相対的に前記回転軸から遠く離れることができる。
【0014】
前記粉砕スクリューは、前記回転軸の中央部に備えられ、前記粉砕スクリューを支持する支持幹をさらに含むことができる。
【0015】
前記駆動ブレードの外縁切削刃上には、一定厚さの切削片が前記回転体の半径方向に形成されることができる。
【0016】
前記のような目的を達成するために、他の観点による本発明による粉砕桶は、投入された生ゴミに対する粉砕、撹拌、乾燥などの過程を行い、粉砕前記粉砕桶内に回転可能に設けられる粉砕スクリューを備える飲食物処理機の乾燥機に使用され、前記粉砕スクリューは、前記粉砕桶の内面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記粉砕桶の内部で回転し、前記粉砕桶は内部に空間を持つ球状の胴体を備える。
【0017】
前記胴体の内周面上には、少なくとも一つ以上の突条状の粉砕リブが形成されることができる。
【0018】
前記粉砕リブは互いに離隔して配列され、それぞれの粉砕リブには陷沒部が形成され、前記陷沒部を連結する軌跡は前記胴体の内周面上で斜線方向に円弧を描くことができる。
【0019】
前記胴体の上面から中空の円筒形状に伸びる投入口が地面に平行な方向に形成されることができる。
【0020】
前記のような目的を達成するために、さらに他の観点による本発明による飲食物処理機の粉砕機は、内部に空間を持つ球形の胴体;及び前記胴体上に回転可能に締結される回転軸と、前記回転軸から螺旋状に延設される少なくとも一つ以上の駆動ブレードとを備える粉砕スクリュー;を含む。
【0021】
前記駆動ブレードは、前記胴体の内周面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記胴体内部で回転する。
【0022】
前記駆動ブレードは、前記回転軸の一側外周面から伸びて時計方向または反時計方向に前記回転軸を取り囲む形状に形成され、前記回転軸の他側外周面に連結されることができる。
【0023】
前記駆動ブレードは、前記回転軸の一端部から他端部に連続的に連結される構造でなり、前記ブレードの中央部が他の部分に比べて相対的に前記回転軸から遠く離れることができる。
【0024】
前記駆動ブレードは、前記回転軸との間に半径方向に形成された空間を備えることができる。
【0025】
前記駆動ブレードの外縁切削刃上には一定厚さの切削片が前記胴体の半径方向に形成され、前記切削片は、前記駆動ブレードの回転の際、前記胴体の内面との相互作用によって生ゴミを粉砕することができる。
【0026】
前記胴体の内周面上には一定長さの突条状の粉砕リブが形成されることができる。
【0027】
前記粉砕リブは互いに離隔して配列され、それぞれの粉砕リブには一定間隔で多数の陷沒部が形成され、前記陷沒部を連結する軌跡は前記胴体の内周面上で斜線方向に円弧を描くことができる。
【0028】
前記切削片は前記陷沒部を連結する軌跡に沿って前記胴体の内周面上で移動することができる。
【0029】
前記胴体の上面から中空の円筒形状に伸びる投入口は地面に平行な方向に形成されることができる。
【0030】
前記胴体の中央下端には、内部の生ゴミを排出するように、開閉可能な排出口が形成されることができる。
【0031】
前記排出口はバルブドアによって開閉することができる。
【0032】
前記上面と前記投入口が合ってなる円形の折曲部が前記駆動ブレードの外縁切削刃から一定間隔を維持したままで交差することによって切削することができる。
【0033】
前記駆動ブレードの外縁切削刃上には一定厚さの切削切欠部が前記胴体の半径方向に形成され、前記切削切欠部は、前記駆動ブレードの回転の際、前記胴体の内面に形成された粉砕突起との相互作用によって生ゴミを粉砕することができる。
【発明の効果】
【0034】
以上説明した本発明の飲食物処理機の粉砕機は、球形の粉砕桶内に螺旋状の駆動ブレードを配置して、粉砕機に投入される飲食物を多方向に分散させて細かく粉砕することにより、粉砕機の作動効率を高めて所要電力を節減することができる。
【0035】
また、本発明は、垂直型乾燥機及び水平型乾燥機が持つ利点を総合して機能的混合設計によって既存乾燥機が持つ問題点を解決する。すなわち、前記垂直型乾燥機と水平型乾燥機において共通的に問題になった内部壁面への飲食物残留物の付着と、処理物排出の際に発生する未排出残留物を最小化することになった。
【0036】
総合すれば、生ゴミ撹拌及び移送効率を極大化することができ、粉砕スクリューに加わる負荷を減少させ、結果として耐久性を向上させることになり、結果として粉砕機の内部に残る結果物を最小化することにより消費者のニーズを満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施例による飲食物処理機の粉砕機を示す一部切開斜視図である。
【図2】図1の飲食物処理機の粉砕機の分解斜視図である。
【図3】図1の粉砕機から上側粉砕桶を除去した状態の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例による粉砕スクリューの斜視図である。
【図5】図4のA方向に見た正面図である。
【図6】図4のB方向に見た右側面図である。
【図7】本発明による粉砕機の内部構造を詳細に示すために、下側粉砕桶の一側方向に見た斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例による粉砕スクリュー及び下側粉砕桶の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の前記のような目的、特徴及び他の利点は、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明することでより明らかになるであろう。以下、添付図面を参照して本発明の一実施例による粉砕スクリュー、粉砕桶及びこれを備える飲食物処理機の粉砕機を詳細に説明する。
【0039】
以下、本発明の実施例について図面を参照してより詳細に説明する。
【0040】
図1は本発明の一実施例による飲食物処理機の粉砕機を示す一部切開斜視図、図2は図1の飲食物処理機の粉砕機の分解斜視図、図3は図1の粉砕機から上側粉砕桶を除去した状態の斜視図である。
【0041】
図1〜図3を参照すれば、本発明の一実施例による飲食物処理機の粉砕機は、中空の粉砕桶200、及び粉砕桶200の内部空間に回転可能に配置される粉砕スクリュー100を備える。
【0042】
本発明の飲食物処理機の粉砕機は、粉砕スクリュー100を利用して、粉砕桶200内に投入される生ゴミを細かく粉砕することになる。さらに、粉砕桶200の外周面や上部などに乾燥ヒーターを装着して乾燥が同時になされるように構成されることができる。
【0043】
粉砕桶200は、投入された生ゴミを一定量収容することができるように、一定大きさの内部空間を備えた中空の収容部材であり、好ましく球形に製作できる。粉砕桶200は、粉砕スクリュー100が配置されることができるように、上側粉砕桶210と下側粉砕桶220に分けられる。すなわち、上下側粉砕桶210、220は生産過程の進行のためにもそれぞれ半球形になることができ、鋳造工程によって堅固に製作されることができる。
【0044】
上側粉砕桶210は、半球形の上側胴体211と、上側胴体211の上端から垂直に一定距離だけ延設される中空円筒状の入口部216とから構成される。前記入口部216と上側胴体211が合ってなる円形の折曲部214が生成され、前記折曲部214は駆動ブレード120と一定間隔を維持したままで交差することによって切削がなされることができる。
【0045】
下側粉砕桶220は半球形の下側胴体221でなり、上側粉砕桶210と結合される接合面上に円形の挿入溝223が形成される。前記挿入溝223にはパッキング部材230が挿入され、前記パッキング部材230は、上下側粉砕桶210、220の結合の際、内部の飲食物が外部に漏洩しないようにシーリング機能をする。
【0046】
上下側粉砕桶210、220の結合部位を基準とすれば、上側粉砕桶210には第1締結具217が円周上に一定間隔で備えられ、下側粉砕桶220には第2締結具227が第1締結具217と同一間隔で配置される。上下側粉砕桶210、220が結合される場合、締結具217、227を貫通して結合ボルト(図示せず)が締結される。
【0047】
上側粉砕桶210の外部の上面に形成された投入口210aが備えられ、必要によって下側粉砕桶220の外部の側面下部に排出口224が形成されることができる。排出口224はドア(図示せず)によって開閉可能に構成され、ドアは電動式で駆動できる。
【0048】
投入口210aは、脱水及び切断された生ゴミが投入されるように、地面に対して水平に配置される粉砕桶200の上面に一定大きさに開口される。粉砕桶200の内周面には、内側に突出した粉砕リブ222が形成され、粉砕スクリュー100との相互作用によって飲食物を粉砕する作用をする。粉砕リブ222は上下側粉砕桶210、220の内面に均一に形成され、エッジに刃が形成される一定厚さの板状に製作できるが、その形状は状況によって多様に製作が可能である。
【0049】
粉砕桶200は、熱伝導率の高い金属を素材にして鋳造方式で製造されることが好ましく、主にステンレス材質を使用することができる。また、好ましくは、飲食物の残物が表面にくっつくことを防止するために、モリブデンコーティングが施されることができる。モリブデンは、電子管の陽極・グリッド及び支持物、電気回路の接点、耐熱材料高温部品、特殊合金、電熱線、コーティングなどに使用され、極低温から常温・高温にわたって機械的に非常に強く、ステンレススチールに最も多く使用されている趨勢である。
【0050】
ここで、飲食物の残物の付着を防止することができると、多様な素材の物質がコーティングできるのは勿論である。前記モリブデンコーティングは粉砕スクリュー100にも施されることにより、飲食物がくっつかないように処理されるので、粉砕機による処理過程がより効率よく進行できる。
【0051】
図4は本発明の一実施例による粉砕スクリューの斜視図、図5は図4のA方向に見た正面図、図6は図4のB方向に見た右側面図である。
【0052】
以下、図4〜図6を参照して、本発明の核心部である粉砕スクリュー100について詳細に説明する。
【0053】
粉砕スクリュー100は、回転軸110、及び回転軸110から螺旋状に延設される少なくとも一つ以上の駆動ブレード120を含む。駆動ブレード120は粉砕桶200の内面と干渉しないように一定間隔を維持したままで球形の粉砕桶200の内部で回転し、回転軸110の一側外周面から伸びて時計方向または反時計方向に回転軸110を取り囲む形状に形成されて回転軸110の他側外周面に連結される。一例として360度くらいの回転角度で回転軸110の周囲に螺旋状に回転してなる。前記駆動ブレード120の形成過程で、回転軸110と駆動ブレード120の間には空間121が形成できる。
【0054】
回転軸110の外周面上には円筒状の回転体112、114、116が形成される。中間回転体112は回転軸110の中央に配置され、一側回転体114及び他側回転体116はそれぞれ回転軸110の一側部111と他側部119に配置される。前記回転体112、114、116は、回転軸110が挿通することができるように、ホールが形成される。
【0055】
駆動ブレード120は、一側回転体114の外面から始めて他側回転体116の外面に至る形状になる。すなわち、駆動ブレード120は回転軸110の一側外周面から他側外周面に連続的に連結される構造であることができる。中間回転体112から回転軸110の半径方向に連結される支持幹130が備えられ、支持幹130は、回転軸110上に駆動ブレード120が安定に支持されるようにする。すなわち、支持幹130は回転軸110の中央部に備えられて粉砕スクリュー100を支持する構造を成すことになる。
【0056】
回転軸110及び回転体112、114、116は一体型または結合型に製造されることができる。一体型の場合は鋳造品で製造できる。結合型の場合は、それぞれの単品の破損の際、交替が容易であり、製作コストに有利な面がある。駆動ブレード120、支持幹130及び回転体112、114、116の場合にも一体型または結合型で製造されることができ、一体型の場合は、鋳造品で製造されることができる。
【0057】
駆動ブレード120の外縁切削刃上には一定厚さの切削片122が回転軸110の半径方向に形成される。切削片122は、粉砕桶200の内面との相互作用によって内部飲食物を細かく粉砕する。
【0058】
図7は本発明による粉砕機の内部構造を詳細に示すための下側粉砕桶の一側方向に見た斜視図である。以下、図5〜図7を参照して駆動ブレード120と粉砕桶200の内面との相互関係について説明する。
【0059】
図7を参照すれば、下側粉砕桶220の内面には多数の粉砕リブ222が形成され、粉砕リブ222は、好ましくは、一定の離隔距離を維持したままで下側粉砕桶220に突設される。
【0060】
隣り合っている一対の粉砕リブ222a、222bを例として説明すれば次のようである。第1粉砕リブ222aには所定距離だけ凹んでいる第1陷沒部225aが形成され、第2粉砕リブ222bには所定距離だけ凹んでいる第2陷沒部225bが形成される。陷沒部225a、225bはそれぞれの粉砕リブ222上に複数形成されることが好ましい。陷沒部225a、225bの中間を連結する軌跡は、下側胴体221の内周面上に図面符号226のように斜線方向に一定の円弧を描くことになる。すなわち、図面符号226の軌跡は、第2陷沒部225b、及び第2陷沒部225bから外れるように配置される第1陷沒部225aを通ることになる。
【0061】
粉砕スクリュー100が粉砕桶200内で回転する場合、駆動ブレード120に形成された切削片122は前記図面符号226の軌跡に沿って円軌道運動をする。前記過程によれば、粉砕機の稼働のうち粉砕リブ222の間に付着されている残物を前記切削片122の円軌道運動によって掻き出すことができる。また、粉砕過程中に乾燥も同時に進むことが可能なので、残物が乾燥した後、切削片122によってスクラッチが発生すれば、内面に付着された飲食物が一層円滑に分離できる。
【0062】
切削片122は、粉砕リブ222との干渉が発生しないように、一定の遊隔を維持しなければならなく、駆動ブレード120が回転する間に駆動ブレード120の外側切削刃及び切削片122が粉砕桶200の内面と交差しながら粉砕を行う。
【0063】
図5及び図6を参照すれば、駆動ブレード120の中央部が他の部分に比べて相対的に回転軸110からもっと遠く離れることができる。すなわち、駆動ブレード120が回転軸110から螺旋状に延設されることを鑑みれば、回転軸110との離隔距離が次第に大きくなってから駆動ブレード120の中央部からは離隔距離が再び小さくなる。図面符号140は回転軸110の中心から駆動ブレード120の中央部までの距離を示す。
【0064】
前記構造によれば、粉砕スクリュー100の回転の際、駆動ブレード120の中央部が下側胴体221の内部の最下点で生ゴミをすくってあげることになる。よって、処理過程で粉砕桶200の下部に集まる処理物が継続して上部に移動して撹拌されるので、粉砕桶200内の粉砕または撹拌作用が円滑になることができる。また、駆動ブレード120には、回転軸110との間に空間121があるので、生ゴミをすくってあげる過程で適正分量を超過する場合には自然に前記空間121を通して下側胴体221の下部に落下することができる。したがって、駆動ブレード120を駆動させる動力供給手段(図示せず)に過度な負荷が加わることを防止することができる。
【0065】
下側粉砕桶220には、粉砕スクリュー100が装着できるように、上側粉砕桶210との結合面の一側に第1軸支部228が形成され、他側に第2軸支部229が形成される。回転軸110の一側部111と他側部119はそれぞれ第1軸支部228及び第2軸支部229に形成された貫通ホールに回転可能に軸支される。前記貫通ホールには、円滑な回転のためにベアリングが装着されることができる。回転軸110の他側部119はモーターのような動力供給手段(図示せず)に連結されて動力の供給を受ける。
【0066】
回転軸110は前記動力供給手段(図示せず)から回転力を受けて駆動ブレード120に回転力を伝達することで、最終的に粉砕スクリュー100が粉砕桶200内で回転運動を行うことができる。
【0067】
図8は本発明の他の実施例による粉砕スクリュー及び下側粉砕桶の斜視図である。以下、図8を参照して粉砕スクリューの他の実施例100’及び下側粉砕桶の他の実施例220’について説明する。
【0068】
粉砕スクリュー100’を構成する駆動ブレード120の外縁切削刃上には所定深さで粉砕切欠部125が形成される。粉砕切欠部125は回転軸110の中心から一定半径を成す円周に沿ってその形状が決まることができる。すなわち、回転軸110の中心と同心として互いに異なる半径を持つ複数の円周に沿って前記粉砕切欠部125が設計者の意図によって多様な数で形成可能である。
【0069】
下側粉砕桶220’の内周面には、駆動ブレード120に形成された粉砕切欠部125と対応するように、粉砕突起222’が形成される。粉砕突起222’は少なくとも一つ以上の同心円上に規則的ないし不規則的な間隔で形成される。
【0070】
粉砕スクリュー100’が粉砕桶200内で回転することによって、粉砕突起222’は粉砕切欠部125の内部を通過することになる。回転によって粉砕切欠部125に流入される生ゴミは、粉砕切欠部125の移動ラインに沿って粉砕突起222’が通る構造によって粉砕される。粉砕切欠部125の内面には切削刃が形成されることができる。
【0071】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は上述した特定の実施例に限定されない。すなわち、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者であれば、特許請求範囲の思想及び範疇を逸脱することがなしに本発明の多数の変更及び修正が可能であり、そのようなすべての適切な変更及び修正の均等物も本発明の範囲に属するものとして見なされなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、飲食物処理機の粉砕機内に粉砕スクリュー、及び粉砕桶を備えて、粉砕機内に投入される生ゴミをより効率よく粉砕、撹拌する、粉砕スクリュー、粉砕桶及びこれを備える飲食物処理機の粉砕機に適用可能である。
【符号の説明】
【0073】
100 粉砕スクリュー
110 回転軸
112、114、116 回転体
120 駆動ブレード
121 空間
122 切削片
130 支持幹
200 粉砕桶
210 上側粉砕桶
210a 投入口
211 上側胴体
214 折曲部
216 入口部
217 第1締結具
220 下側粉砕桶
221 下側胴体
222 粉砕リブ
223 挿入溝
224 排出口
225 陷沒部
226 円弧軌跡
227 第2締結具
228、229 軸支部
230 パッキング部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された生ゴミに対する粉砕、撹拌、乾燥などの過程を行い、粉砕桶及び前記粉砕桶内に回転可能に設けられる粉砕スクリューを備える飲食物処理機の乾燥機の粉砕スクリューにおいて、
回転軸;及び
前記回転軸から螺旋状に延設される少なくとも一つ以上の駆動ブレード;を含み、
前記駆動ブレードは、前記粉砕桶の内面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記粉砕桶の内部で回転し、前記回転軸の一側外周面から伸びて時計方向または反時計方向に前記回転軸を取り囲む螺旋状に形成されて前記回転軸の他側外周面に連結されることを特徴とする、粉砕スクリュー。
【請求項2】
前記駆動ブレードは、前記回転軸の一側外周面から他側外周面に連続的に連結される構造であることを特徴とする、請求項1に記載の粉砕スクリュー。
【請求項3】
前記駆動ブレードは、前記回転軸との間に半径方向に形成された空間を備えることを特徴とする、請求項2に記載の粉砕スクリュー。
【請求項4】
前記駆動ブレードの中央部が他の部分に比べて相対的に前記回転軸から遠く離れることを特徴とする、請求項2または3に記載の粉砕スクリュー。
【請求項5】
前記回転軸の中央部に備えられ、前記粉砕スクリューを支持する支持幹をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の粉砕スクリュー。
【請求項6】
前記駆動ブレードの外縁切削刃上には、一定厚さの切削片が前記回転体の半径方向に形成されることを特徴とする、請求項4に記載の粉砕スクリュー。
【請求項7】
投入された生ゴミに対する粉砕、撹拌、乾燥などの過程を行い、粉砕前記粉砕桶内に回転可能に設けられる粉砕スクリューを備える飲食物処理機の乾燥機の粉砕桶において、
前記粉砕スクリューは、前記粉砕桶の内面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記粉砕桶の内部で回転し、前記粉砕桶は内部に空間を持つ球状の胴体を備えることを特徴とする、粉砕桶。
【請求項8】
前記胴体の内周面上には、少なくとも一つ以上の突条状の粉砕リブが形成されることを特徴とする、請求項7に記載の粉砕桶。
【請求項9】
前記粉砕リブは互いに離隔して配列され、それぞれの粉砕リブには陷沒部が形成され、前記陷沒部を連結する軌跡は前記胴体の内周面上で斜線方向に円弧を描くことを特徴とする、請求項8に記載の粉砕桶。
【請求項10】
前記胴体の上面から中空の円筒形状に伸びる投入口が地面に平行な方向に形成されることを特徴とする、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の粉砕桶。
【請求項11】
内部に空間を持つ球形の胴体;及び
前記胴体上に回転可能に締結される回転軸と、前記回転軸から螺旋状に延設される少なくとも一つ以上の駆動ブレードとを備える粉砕スクリュー;を含み、
前記駆動ブレードは、前記胴体の内周面と干渉しないように、一定間隔を維持したままで前記胴体内部で回転することを特徴とする、飲食物処理機の粉砕機。
【請求項12】
前記駆動ブレードは、前記回転軸の一側外周面から伸びて時計方向または反時計方向に前記回転軸を取り囲む形状に形成され、前記回転軸の他側外周面に連結されることを特徴とする、請求項11に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項13】
前記駆動ブレードは、前記回転軸の一端部から他端部に連続的に連結される構造でなり、前記ブレードの中央部が他の部分に比べて相対的に前記回転軸から遠く離れることを特徴とする、請求項12に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項14】
前記駆動ブレードは、前記回転軸との間に半径方向に形成された空間を備えることを特徴とする、請求項11に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項15】
前記駆動ブレードの外縁切削刃上には一定厚さの切削片が前記胴体の半径方向に形成され、前記切削片は、前記駆動ブレードの回転の際、前記胴体の内面との相互作用によって生ゴミを粉砕することを特徴とする、請求項11に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項16】
前記胴体の内周面上には一定長さの突条状の粉砕リブが形成されることを特徴とする、請求項15に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項17】
前記粉砕リブは互いに離隔して配列され、それぞれの粉砕リブには一定間隔で多数の陷沒部が形成され、前記陷沒部を連結する軌跡は前記胴体の内周面上で斜線方向に円弧を描くことを特徴とする、請求項16に記載の粉砕機。
【請求項18】
前記切削片が前記陷沒部を連結する軌跡に沿って前記胴体の内周面上で移動可能であることを特徴とする、請求項17に記載の粉砕機。
【請求項19】
前記胴体の上面から中空の円筒形状に伸びる投入口が地面に平行な方向に形成されることを特徴とする、請求項16または17に記載の粉砕機。
【請求項20】
前記胴体の中央下端には、内部の生ゴミを排出するように、開閉可能な排出口が形成されることを特徴とする、請求項11に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項21】
前記排出口はバルブドアによって開閉可能になることを特徴とする、請求項20に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項22】
前記上面と前記投入口が合ってなる円形の折曲部が前記駆動ブレードの外縁切削刃から一定間隔を維持したままで交差することによって切削することを特徴とする、請求項19に記載の飲食物処理機の粉砕機。
【請求項23】
前記駆動ブレードの外縁切削刃上には一定厚さの切削切欠部が前記胴体の半径方向に形成され、前記切削切欠部は、前記駆動ブレードの回転の際、前記胴体の内面に形成された粉砕突起との相互作用によって生ゴミを粉砕することを特徴とする、請求項11に記載の飲食物処理機の粉砕機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−94662(P2010−94662A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−155153(P2009−155153)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(508179431)ウンジン コーウェイ カンパニー リミテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】WOONGJIN COWAY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】658,Yugu−ri,Yugu−eup,Gongju−si,Chungcheongnam−do 314−895,Republic of Korea
【Fターム(参考)】