説明

粉粒体の輸送装置

【課題】簡単な構成で、粉粒体の輸送元にある開閉手段7の開閉作動機構8と、輸送先にある検知器23や吸引気力源17の制御装置19とを信号線で接続しなくて済むようにする。
【解決手段】輸送管5の上流側でかつ開閉手段7よりも下流側に粉粒体一時溜め部11を設ける。吸引気力源17の停止中に開閉手段7を開いて該粉粒体一時溜め部11内に少量の粉粒体Mを溜めておく。この粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mの有無を検知する検知器24を設け、該検知器24による粉粒体一時溜め部11内が空になったという信号に基づいて開閉手段7を開くようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂原料等の粉粒体を吸引気力源の気力により輸送する粉粒体の輸送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の粉粒体の吸引式気力輸送装置としては、例えば、特許文献1に記載されるようなものが知られている。特許文献1に記載される粉粒体の輸送装置は、粉粒体貯留槽と、この粉粒体貯留槽の下部の出口に、入口が接続され作動装置によって作動させられる開閉装置と、この開閉装置の出口に入口が接続された輸送管と、この輸送管の出口に入口が接続され、プラスチック成形機等の粉粒体利用装置の材料入口側に設けた気体・粉粒体分離器と、この気体・粉粒体分離器の気体出口に接続され、輸送管内を負圧とし輸送管内に粉粒体貯留槽から気体・粉粒体分離器に向かう気体の流れを作る吸引装置とを有する粉粒体の輸送装置において、前記粉粒体貯留槽の近傍の輸送管に外気導入口が形成され、この外気導入口の縁部に輸送管の内部に納められた閉塞板がばねの力によって当接するようになされ、輸送管内が設定の負圧状態となると閉塞板がばねの力に抗して外気導入口をあけるようになされ、閉塞板がばねの力に抗して外気導入口をあけたことを検知する検知器が設けられ、この検知器からの、閉塞板がばねの力に抗して外気導入口をあけたという信号に基づいて前記作動装置が開閉装置を開き作動するようになされ、この作動装置は所定時間経過後に開閉装置を閉状態に戻すようになされたものである。
【0003】
このような構成の粉粒体の輸送装置によると、閉塞板の動きに基づいて開閉装置の作動装置を作動させることができるので、粉粒体供給側の開閉装置の作動装置と、一般的にはそれから相当に離れた位置に設置される粉粒体受け側の検知器・吸引装置に近接して設けられた制御装置とを信号線で接続するという面倒な手間がなくなり、また、粉粒体貯留槽の交換、即ち、別の種類の粉粒体用の粉粒体貯留槽を、現在使用している粉粒体貯留槽と交換・接続する作業においても、信号線の接続変えを行なうという面倒さも無くなるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−153922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の上記粉粒体の輸送装置では、輸送管の外気導入口に検知器のみならず、閉塞板をばねにより取り付ける必要があるので、それだけ外気導入口周辺の構造が複雑となり、コスト高になるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成でありながら、輸送元の材料貯留槽の開閉手段と輸送先の粉粒体受け側の検知器や吸引気力源の制御装置とを信号線で接続しなくて済むようにした粉粒体の輸送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、吸引気力源の吸引気力が及ぶ輸送管の上流側に少量の粉粒体を溜めておき、この粉粒体がなくなったことを検知すれば、吸引気力源が作動したか否かを上流側において知ることができるという知見に基づいてなされたものである。
かかる知見に基づき、本発明は、以下のように構成したことを特徴とする。以下、発明の内容を理解し易くするために図1に付した符号を参照して説明する。
すなわち、粉粒体利用装置1の材料入口側に設けた気体・粉粒体分離器2と、粉粒体Mを貯留する材料貯留槽4とを輸送管5で接続し、この輸送管5の上流側と材料貯留槽4の出口側との間に該材料貯留槽4からの粉粒体Mの排出を開閉制御する開閉手段7を設け、前記気体・粉粒体分離器2には吸引気力源17を接続してなり、この吸引気力源17の吸引気力により前記材料貯留槽4内の粉粒体Mを前記輸送管5、前記気体・粉粒体分離器2を経て前記粉粒体利用装置1へ吸引輸送する粉粒体の輸送装置において、前記輸送管5の上流側でかつ前記開閉手段7よりも下流側に粉粒体一時溜め部11を設け、前記吸引気力源17の停止中に前記開閉手段7を開いて該粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mを溜めるようにし、前記粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mの有無を検知する検知器24を設け、この検知器24で前記粉粒体一時溜め部11内の空を検知することにより前記開閉手段7を開くようにしたことを特徴とする。
【0008】
上記構成の粉粒体の輸送装置によると、吸引気力源17の作動に伴い粉粒体一時溜め部11内が空になることから、この空を検知器24で検知すれば、間接的に吸引気力源17の作動を知ることができる。これにより、輸送元にある開閉手段7の開閉作動機構8と、輸送先にある検知器23や吸引気力源17の制御装置19とを信号線で接続する必要が無くなる。
【0009】
本発明の開閉手段7は、タイマーにより、吸引気力源17の作動が停止するのに十分な時間を置いて閉じるように構成しても良いし、検知器24を用いて、粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mが溜まったことを検知して閉じるように構成しても良い。
【0010】
本発明の粉粒体一時溜め部11は、請求項2に記載のように、開閉手段7側に向かって上方に延びる縦向き管部11aと、この縦向き管部11aの下端から斜め上方へ連通状に延びる横向き管部11bとを有する「レ」の字形状の管体からなるという構成を採用することができる。このように構成すれば、輸送管5の上流部を粉粒体一時溜め部11として兼用することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、粉粒体一時溜め部内の粉粒体の有無を検知することにより吸引気力源の作動を上流側で知ることができるので、輸送元の開閉手段の開閉作動機構と輸送先の検知器や吸引気力源の制御装置とを信号線で接続しなくて済み、輸送装置全体の構成を簡素化することができる。また、検知のために少量の粉粒体Mを上流側に溜めるだけで良いので、簡便な方法で上記目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の粉粒体の輸送装置の一実施例の全体構成を示す概略説明図である。
【図2】図1の輸送装置における開閉手段の動作図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づき説明する。
【0014】
本発明に係る粉粒体の輸送装置は、図1に示すように、プラスチック成形機等の粉粒体利用装置1の材料入口側に設けた気体・粉粒体分離器2と、吸入管3a、フレキシブルホース3b及びローダーホッパー3cを介して投入される樹脂ペレット等の粉粒体Mを貯留する材料貯留槽4とを輸送管5で接続する。ローダーホッパー3cには、導管3eを介してブロワや真空ポンプ等の吸引気力源(吸引装置)3dが接続されている。図示例の材料貯留槽4は乾燥ヒータ6を接続した乾燥ホッパーを採用しているが、このような構成に限定されず任意である。また、図示例の材料貯留槽4は一つであるが、二つ以上並列して設置することもある。逆に輸送先が複数個存在する場合もある。本発明では、輸送元である材料貯留槽4及び輸送先である粉粒体利用装置1の個数は各1個に限られず、それぞれ複数個存在する場合も含んでいる。さらに、本実施例では、粉粒体利用装置1としてプラスチック成形機を例示するが、成形機に限らず、別の貯留槽(第2の貯留槽)であっても良い。
【0015】
輸送管5の上流端側と材料貯留槽4の出口端側との間には、弁やスライドシャッター等の開閉手段7を設ける。この開閉手段7は、操作シリンダー等による開閉作動機構8によって開閉作動されるように構成されている。開閉作動機構8は、マイクロコンピューター・シーケンサー等を有する第1の制御装置9に信号線10によって接続されている。
【0016】
開閉手段7の出口端側と輸送管5の上流端側との間には、コレクションボックス等の粉粒体一時溜め部11を設ける。図示例の粉粒体一時溜め部11は、図1において開閉手段5側に向かって上方に延びる形の縦向き管部11aと、この縦向き管部11aの下端から斜め上方へ連通状に延びる形の横向き管部11bとを有する「レ」の字形状の管体からなり、開閉手段7を開けると、材料貯留槽4内から粉粒体Mが自重で落下して該粉粒体一時溜め部11内に溜まるようになっている。粉粒体一時溜め部11の横向き管部11bには外気導入口12が形成されている。外気導入口12には外気調整バルブ13、フィルター14を備え付けている。なお、粉粒体一時溜め部11は、「レ」の字形状に形成されるもの以外に、図示は省略するが、縦向き管部と、この縦向き管部の下端から一側方へ略直角に連通状に延びる形の横向き管部とを有する「L」の字形状の管体により形成することもできる。また、異なる材料への変更作業(材料替え)を容易にするために、粉粒体一時溜め部11に、材料を抜き取るための開閉可能な開口を設けてもよい。例えば、粉粒体一時溜め部11が「レ」の字形状の管体の場合、横向き管部11bと縦向き管部11aとが接続する部位にかかる開口を設けておけば、横向き管11bの傾斜を利用して材料を斜め下に抜き取ることができ、利便性が向上する。さらに、粉粒体一時溜め部11は、「レ」の字形状や「L」の字形状に限らず、逆Tの字形状であってもよい。これは、複数の材料貯留槽4が並列に設けられている場合の中間部の材料貯留槽(最上流に位置する材料貯留槽ではない材料貯留槽)に本発明を適用した場合が相当する。粉粒体一時溜め部11が逆Tの字形状であっても、粉粒体自らの性質(安息角を形成して堆積するという性質)を利用して、かかる部位を一時溜め部として利用することができる。
【0017】
気体・粉粒体分離器2の上部に形成された排気口15には、導管16を介してブロワや真空ポンプ等の吸引気力源(吸引装置)17が接続されている。吸引気力源17は作動装置18によって作動させられるようになされ、この作動装置18はマイクロコンピューター・シーケンサー等を有する第2の制御装置19に信号線20を介して接続されている。
【0018】
気体・粉粒体分離器2の出口21には透明筒22が接続され、この透明筒22の下端は、プラスチック成形機等の粉粒体利用装置1の入口に接続されている。透明筒22の外部には気体・粉粒体分離器2が空になったことを検知するレベル計(第2の検知器23)が対向配備させられている。第2の検知器23には、光電スイッチや近接スイッチ等を使用することができる。第2の検知器23は第2の制御装置19に信号線20によって接続されている。このような構成によって、透明筒22内に粉粒体がなくなると、第2の検知器23はそのことを検知してその検知信号を第2の制御装置19に送る。制御装置19は、検知器23からの検知信号を受信すると、吸引気力源17の作動装置18を作動させる。この実施例では、吸引気力源17は、図示しない第1のタイマーにより予め定められた時間だけ作動するようになっている。
【0019】
この作動装置18が作動することで、後述するように、吸引気力源17の吸引気力により、材料貯留槽4内の粉粒体Mを、輸送管5、気体・粉粒体分離器2を経て粉粒体利用装置1へ吸引輸送するようにしてある。
【0020】
本発明は、このような粉粒体の輸送装置において、吸引気力源17の停止中に前記開閉手段7を開いて粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mを溜めるようにし、粉粒体一時溜め部11の近傍位置に、粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mが空になったことを検知する第1の検知器24を設けたことに特徴を有する。第1の検知器24としては、例えば、粉粒体一時溜め部11の縦向き管11aの上部に設けたガラス管部11cの両側に受光器25と投光器26を相対向させて設置したビームセンサを採用することができる。しかし、ビームセンサに限らず、広くレベル計として使用されている他の形式のものを使用することができる。第1の検知器24は信号線10を介して第1の制御装置9に接続されている。第1の検知器24により粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mの有無を検知し、粉粒体一時溜め部11内が空になったという検知信号(空信号)に基づいて上記開閉作動機構8が開閉手段7を開くように構成されている。
【0021】
次に、このような構成を有する粉粒体の輸送装置の動作について説明する。気体・粉粒体分離器2の透明筒22内に粉粒体がなくなると、第2の検知器23はそのことを検知してその検知信号を第2の制御装置19に送る。第2の制御装置19が第2の検知器23からの検知信号を受信すると、作動装置18が作動し、吸引気力源17が作動する。吸引気力源17が作動すると、この吸引気力源17の吸引気力により、材料貯留槽4内の粉粒体Mを、輸送管5及び気体・粉粒体分離器2を経て粉粒体利用装置1へ吸引輸送する。具体的には、以下のとおりである。
【0022】
まず、第1の検知器24により粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mの有無を検知する。
【0023】
吸引輸送が開始されて粉粒体一時溜め部11内が空になると、これが第1の検知器24により検知され、この検知信号(空信号)が第1の制御装置9に送られる。第1の制御装置9が空信号を受信すると、開閉作動機構8が作動して開閉手段7を開き、図示しない第2のタイマーが作動して材料貯留槽4内の粉粒体Mを切り出す。第2のタイマーは、開閉手段7の開時間を定めるものであり、開閉手段7は、第2のタイマーの作動時間中、開状態を維持する。この間、材料貯留槽4から切り出された粉粒体Mは、吸引気力により輸送管5を通って下流へ輸送される。
【0024】
第2のタイマーが切れると、開閉手段7が閉まるとともに、図示しない第3のタイマーが作動する。第3のタイマーは、所謂「空吸い」(材料供給は停止しエアーのみを吸引することにより、輸送管5内に残った粉粒体Mを輸送先へ送る作業)を行うためのものであるが、後述するように、吸引気力源17の作動時間を定める第1のタイマーは、この第3のタイマーが作動している間に切れるように予め設定してある。
【0025】
第3のタイマーが切れると、第1の検知器24により粉粒体一時溜め部11内の空を検知する(上述のとおり、吸引気力源17はこのときすでに停止している)。第1の検知器24が空を検知すると、開閉手段7が再び開き、材料貯留槽4内の粉粒体Mを切り出す。これにより、粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mが落下して、粉粒体Mを溜めることができる。なお、このときの開閉手段7の開時間を定めるものとして前記第2のタイマーを用いることができる。吸引気力源17は停止しているため、第2のタイマーにより開閉手段7を比較的長時間開状態に維持したとしても、粉粒体がとめどなく排出され続けることはない。むしろ、タイマーを兼用することにより別途タイマーを設ける必要がなくなり、構成を簡素化することができる。
【0026】
このタイマー(本実施例では第2のタイマー)が切れると、開閉手段7を再び閉じ、次回の吸引輸送に備えて待機状態となる。
【0027】
以上のうち開閉手段7を中心とした動作について、さらに図2(1)〜(8)に基づいて説明すると、以下のとおりである。
【0028】
(1)待機状態
待機状態では、図2(1)に示すように、開閉手段7が閉じた状態で、粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mが溜まった状態にある。
(2)吸引開始
図2(2)に示すように、吸引開始時にも開閉手段7は閉状態にある。吸引気力源17の吸引気力が輸送管5の上流にも及びはじめると、粉粒体一時溜め部11内に貯留されていた粉粒体Mが下流へ運ばれ、第1の検知器24が粉粒体一時溜め部11内の空を検知する。
(3)粉粒体供給開始
図2(3)に示すように、粉粒体一時溜め部11内の空を検知することにより、開閉手段7が開き、材料貯留槽4内の粉粒体Mを切り出す第2のタイマーが作動する。
(4)粉粒体供給完了
図2(4)に示すように、第2のタイマーが切れると、開閉手段7が閉まるとともに、図示しない第3のタイマーが作動する。
(5)空吸い
図2(5)に示すように、吸引気力源17の作動時間を定める第1のタイマーが切れて吸引気力源17が停止するまで、空吸いを行う。
(6)待機準備
図2(6)に示すように、第3のタイマーが切れると、第1の検知器24により粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mの有無を検知する。
(7)充填(溜め)
図2(7)に示すように、粉粒体一時溜め部11内の空を検知することにより、開閉手段7が再び開き、第2のタイマーが作動する。これにより粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mが溜まり始める。
(8)充填(溜め)完了(「(1)待機状態」と同じ)
図2(8)に示すように、第2のタイマーが切れると、粉粒体一時溜め部11内への粉粒体Mの充填(溜め)が完了し、開閉手段7が再び閉まり、「(1)待機状態」と同じ状態になる。なお、粉粒体一時溜め部11内に粉粒体Mが充填されたことを第1の検知器24で検知することにより、開閉手段7を閉じるように構成しても良い。
【0029】
ここで、上記の第1〜3のタイマーの設定時間については次式が成り立つように設定することが好ましい。
(第2のタイマー時間)+(第3のタイマー時間)>(第1のタイマー時間)
理由;
上記「(6)待機準備」において、第3のタイマーが切れると、第1の検知器24で粉粒体一時溜め部11内の空を検知し、この検知により開閉手段7が開くが、このときも依然として吸引気力源17が作動していると(吸引し続けていると)、次工程の「(7)充填(溜め)」において開閉手段7を再び開いたときに、材料貯留槽4内から切り出された粉粒体Mが粉粒体一時溜め部11内に貯留せずに、吸引気力により輸送管5内を下流へ運ばれるおそれがあるためである。
【0030】
以上のとおり、上記構成の粉粒体の輸送装置によれば、粉粒体一時溜め部11内の粉粒体Mの有無を検知することにより、吸引気力源17の作動を上流側で知ることができるので、輸送元にある材料貯留槽4の開閉手段7の開閉作動機構8と、輸送先にある粉粒体受け側の第2の検知器23及び吸引気力源17の制御装置19とを信号線で接続する必要が無くなり、輸送装置全体の構成を簡素化することができる。また、検知のために必要最小限の量の粉粒体Mを上流側に溜めるだけで良いので、簡便な方法で上記目的を達成することができる。
【符号の説明】
【0031】
M 粉粒体
1 粉粒体利用装置
2 気体・粉粒体分離器
4 材料貯留槽
5 輸送管
7 開閉手段
8 開閉作動機構
11 粉粒体一時溜め部
17 吸引気力源
24 検知器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体利用装置の材料入口側に設けた気体・粉粒体分離器と、粉粒体を貯留する材料貯留槽とを輸送管で接続し、この輸送管の上流側と前記材料貯留槽の出口側との間に該材料貯留槽からの粉粒体の排出を開閉制御する開閉手段を設け、前記気体・粉粒体分離器には吸引気力源を接続してなり、この吸引気力源の吸引気力により前記材料貯留槽内の粉粒体を前記輸送管、前記気体・粉粒体分離器を経て前記粉粒体利用装置へ吸引輸送する粉粒体の輸送装置において、
前記輸送管の上流側でかつ前記開閉手段よりも下流側に粉粒体一時溜め部を設け、前記吸引気力源の停止中に前記開閉手段を開いて該粉粒体一時溜め部内に粉粒体を溜めるようにし、
前記粉粒体一時溜め部内の粉粒体の有無を検知する検知器を設け、この検知器で前記粉粒体一時溜め部内の空を検知することにより前記開閉手段を開くようにしたことを特徴とする粉粒体の輸送装置。
【請求項2】
前記粉粒体一時溜め部は、前記開閉手段側に向かって上方に延びる縦向き管部と、この縦向き管部の下端から斜め上方へ連通状に延びる横向き管部とを有する「レ」の字形状の管体からなる請求項1に記載の粉粒体の輸送装置。

【図1】
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【図2】
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