説明

粉粒体供給機

【課題】 従来の供給機では粉粒体に対し自重以上の圧力を、ホッパー壁面、ホッパー底面、回転部と固定部の境界などで与えてしまう。
【解決手段】 ホッパー底部に配したローターを鉛直方向に対して斜めに配し、またローター自体も斜めにカットすることにより、回転中のあらゆる角度においてホッパー壁面、底面方向へ力が加わらない構造とすることにより、ローターに押されて撹拌、移動、対流する粉粒体は、自重および回転に伴う角加速度以外の力が加わらないので、ホッパー底部の開口を通過する際、安定した自然落下をする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒体の供給機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の粉粒体の供給装置には、スクリュー式、ピストン式、回転式等があり、いずれの場合も粉粒体に対して圧力を加える行程が存在し、変質、硬化などの悪影響を与えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の供給機では粉粒体に対し自重以上の圧力を、ホッパー壁面、ホッパー底面、回転部と固定部の境界などで与えてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ホッパー底部に配したローターを鉛直方向に対して斜めに配し、またローター自体も斜めにカットすることにより、回転中のあらゆる角度においてホッパー壁面、底面方向へ力が加わらない構造となり、ローターに押されて撹拌、移動、対流する粉粒体は、自重および回転に伴う角加速度以外の力が加わらないので、ホッパー底部の開口を通過する際、安定した自然落下をする。
【発明の効果】
【0005】
従来困難だった粉粒体の安定供給が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の実施形態を示す粉粒体供給機の部分断面図
【図2】 別の角度から見たホッパーとローターの外観図
【図3】 同図2におけるローター回転角0°時部分断面図
【図4】 同図2におけるローター回転角45°時部分断面図
【図5】 同図2におけるローター回転角90°時部分断面図
【図6】 同図2におけるローター回転角135°時部分断面図
【図7】 同図2におけるローター回転角180°時部分断面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0008】
図においては、1は粉チーズなどの粉粒体である。
【0009】
2は粉粒体を蓄えるホッパーであり上部は解放され下部に粉粒体を落下させる穴2aがあいている。
【0010】
3はローターであり、回転することにより粉粒体をホッパー下部に設けた穴2aの上を強制的に通過させる。
【0011】
以下、上記構成の動作を説明する。ホッパー2に供給された粉粒体1はローター3によりホッパー下部に設けられた穴2aの上を強制的に通過させられる。この時、ホッパー2及びローター3の形状により粉粒体1には自重以外の圧力がかからないので、穴2aから落下する粉粒体1の量は一定となる。
【符号の説明】
【0012】
1 粉粒体
2 ホッパー
2a 穴
3 回転ローター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッパー及びローターから構成され、ローターが鉛直方向対し角度を持って配置され、ローター自体の形状にも角度を持たせることにより、粉粒体に圧力をかけること無く撹拌、移動、対流させ、ホッパー下部穴等より定量を落下させる粉粒体供給機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−222142(P2010−222142A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100352(P2009−100352)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(509108571)札幌工業デザイン株式会社 (1)
【Fターム(参考)】