説明

粘着シート

【課題】本発明の目的は、薄膜であっても、十分な遮光性を有することに加えて、表面に遮光性層の影響があらわれず、被着体に優れた装飾性を付与することができる粘着シートを提供することにある。
【解決手段】本発明の粘着シートは、遮光性層、白色又は銀色層、着色層をこの順に積層した積層構造、および、少なくとも一方の表層として粘着層を有する粘着シートであって、少なくとも一方の表面のL*(明度)が30以上、C*(彩度)が3以上であり、粘着シート全体の波長550nmの光の透過率が0.3(%)以下であることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シートに関する。より詳細には、薄膜であっても遮光性に優れ、なおかつ、表面が鮮やかな色に着色されているため装飾性に優れた粘着シートに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話や携帯用ゲーム機の筐体に模様などを印刷した装飾用シートを貼付し、表面に装飾を施すことが行われている。これらの装飾用シートの貼付には一般的に両面粘着シートなどの粘着シートを用いることができる。
【0003】
ところで、近年、携帯電話の筐体には、液晶表示ディスプレー(LCD)が設けられるものが多数あり、それらに用いられる粘着シートには、LCDからの迷光を防いで表面装飾性を向上させる観点から、遮光性を有することが求められてきている。
【0004】
上記のような要求を満たしうる遮光性を有する粘着シートとしては、従来から、黒色の遮光性層を有する粘着シート(テープを含む)が知られている(例えば、特許文献1〜13参照)。しかしながら、携帯電話の薄型化に伴い、装飾用シートおよび粘着シートが薄膜化するに伴い、上記遮光性層を有する粘着シートを用いた場合には、黒色の遮光性層が装飾用シート表面に透けて見える現象が生じ、意匠性、装飾性が低下するという問題が生じることがわかった。
【0005】
【特許文献1】特開2004−59723号公報
【特許文献2】特開2005−213282号公報
【特許文献3】特開2007−9137号公報
【特許文献4】特開2002−235053号公報
【特許文献5】特開2002−350612号公報
【特許文献6】特開2004−161955号公報
【特許文献7】特開2004−184443号公報
【特許文献8】特開2004−231736号公報
【特許文献9】特開2004−156015号公報
【特許文献10】特開2004−244499号公報
【特許文献11】特開2002−249741号公報
【特許文献12】特開2004−053759号公報
【特許文献13】特開2002−023663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、薄膜であっても、十分な遮光性を有することに加えて、表面に遮光性層の影響があらわれず、被着体に優れた装飾性を付与することができる粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、遮光性層上に、白色又は銀色層を設け、さらにその上に着色層を設けることによって、薄膜化した場合であっても、優れた遮光性を有しつつ、表面には鮮やかな色を表現することができる粘着シートが得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、遮光性層、白色又は銀色層、着色層をこの順に積層した積層構造、および、少なくとも一方の表層として粘着層を有する粘着シートであって、少なくとも一方の表面のL*(明度)が30以上、C*(彩度)が3以上であり、粘着シート全体の波長550nmの光の透過率が0.3(%)以下であることを特徴とする粘着シートを提供する。
【0009】
さらに、本発明は、積層構造が、白色又は銀色の反射性層、遮光性層、白色又は銀色層、着色層をこの順に積層した構造である前記の粘着シートを提供する。
【0010】
さらに、本発明は、粘着シートの厚みが10〜50μmである前記の粘着シートを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の粘着シートによれば、優れた遮光性によりLCDからの迷光を防ぐことができる。さらに、薄膜であっても粘着シート表面には遮光性層の影響がなく、鮮やかな色の表面とすることが可能である。このため、上記粘着シートを用いて、装飾用シートを貼付する場合には、装飾用シートの装飾性を損なわないため有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態を、必要に応じて図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0013】
本発明の粘着シートは、遮光性層、白色又は銀色層、着色層をこの順に積層した積層構造、および、少なくとも一方の表層として粘着層(粘着剤(感圧型接着剤)層)を有する粘着シートである。上記の積層構造および粘着層以外にも、樹脂層(フィルム層やコーティング層)、金属蒸着層などが設けられていてもよい。また、本発明の粘着シートは、基材の片面にのみ粘着層を有する片面粘着シートであってもよいし、基材の両面に粘着層が形成された基材付きタイプの両面粘着シートであってもよい。さらに、基材を有しておらず、粘着層のみ(多層の粘着層)、又は粘着層と蒸着層及び/又は印刷層からなる基材レスタイプの両面粘着シートであってもよい。上記の中でも、ハンドリング性、加工性等の観点からは、基材付きタイプの粘着シート(片面、両面)がより好ましい。なお、上記において、基材は、遮光性層、白色又は銀色層、着色層の中のいずれかの1又は2以上の層であってもよいし、これら以外の層を基材として別に設けてもよい。また、上記「粘着シート」にはテープ状のもの、即ち「粘着テープ」も含むものとする。
【0014】
図1は本発明の粘着シート(両面粘着シート)の一例を示す概略断面図である。図1の例では、基材2の一方の面に遮光性層3が設けられ、さらにその反対面側に白色又は銀色層4が設けられ、さらにその反対面側に着色層5が設けられている。さらに、両側の表層として粘着層6が設けられている。なお、粘着層6はいずれか一方の片面のみに設けられていてもよい。
【0015】
また、本発明の粘着シートの粘着面は使用までの間、セパレータ(剥離ライナー)が貼付され、保護されていてもよい。
【0016】
[遮光性層]
本発明の粘着シートにおける遮光性層は、光の透過を遮断する層であり、例えば、LCDを有する携帯電話の表面(LCD近傍)に粘着シートを貼付する場合に、下のLCDからの迷光を遮断し、表面に貼付する装飾フィルムの意匠性の低下を防ぐ役割を担う。本発明の遮光性層の透過率は、特に限定されないが、0.3(%)以下[0〜0.3(%)]であることが好ましく、より好ましくは0.1(%)以下[さらに好ましくは0.05(%)以下]であり、中でも0.03(%)以下[特に0.01(%)以下]であることが好適である。
【0017】
本発明では、遮光性層としては、黒色を呈している黒色層が好適である。黒色層において、黒色とは、基本的には、L***表色系で規定されるL*が、30未満[好ましくは27以下、さらに好ましくは25以下]となる黒色系色のことを意味している。なお、L***表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10の範囲であることが好ましく、より好ましくは−5〜5、さらに好ましくは−3〜3である。
【0018】
上記遮光性層としては、遮光性を発揮する層であればよく、例えば、基材(フィルム基材)や粘着層であってもよいし、その他の、樹脂層(フィルム層等)、インク層(印刷層等)などのいずれの層であってもよい。中でも、黒フィルム基材、黒色印刷層が好ましい。
【0019】
上記遮光性層が、基材(フィルム基材)や粘着層である場合には、後述する各層を形成する際に黒色を呈する色材を含有させることにより、遮光性層(例えば、遮光性基材など)を形成することができる。
【0020】
上記黒色を呈する色材としては、黒系色材の他、黒系色材、シアン系色材(青緑系色材)、マゼンダ系色材(赤紫系色材)およびイエロー系色材(黄系色材)から選ばれた複数の色材が混合された色材混合物を用いることもできる。
【0021】
上記黒系色材としては、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。具体的には、黒系色材としては、例えば、カーボンブラック(ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなど)、グラファイト(黒鉛)、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、ペリレンブラック、チタンブラック、シアニンブラック、活性炭、フェライト(非磁性フェライト、磁性フェライトなど)、マグネタイト、酸化クロム、酸化鉄、二硫化モリブデン、クロム錯体、複合酸化物系黒色色素、アントラキノン系有機黒色色素などが挙げられる。黒系色材は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、コスト、入手性の観点から、カーボンブラックが好ましい。
【0022】
上記シアン系色材において、顔料(シアン系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、同2、同3、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同15:6、同16、同17、同17:1、同18、同22、同25、同56、同60、同63、同65、同66;C.I.バットブルー4;同60、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。また、シアン系色材において、染料(シアン系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントブルー25、同36、同60、同70、同93、同95;C.I.アシッドブルー6、同45などが挙げられる。
【0023】
また、マゼンダ系色材において、顔料(マゼンダ系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントレッド1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同18、同19、同21、同22、同23、同30、同31、同32、同37、同38、同39、同40、同41、同42、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同49、同49:1、同50、同51、同52、同52:2、同53:1、同54、同55、同56、同57:1、同58、同60、同60:1、同63、同63:1、同63:2、同64、同64:1、同67、同68、同81、同83、同87、同88、同89、同90、同92、同101、同104、同105、同106、同108、同112、同114、同122、同123、同139、同144、同146、同147、同149、同150、同151、同163、同166、同168、同170、同171、同172、同175、同176、同177、同178、同179、同184、同185、同187、同190、同193、同202、同206、同207、同209、同219、同222、同224、同238、同245;C.I.ピグメントバイオレット3、同9、同19、同23、同31、同32、同33、同36、同38、同43、同50;C.I.バットレッド1、同2、同10、同13、同15、同23、同29、同35などが挙げられる。
【0024】
また、マゼンダ系色材において、染料(マゼンダ系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントレッド1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同52、同58、同63、同81、同82、同83、同84、同100、同109、同111、同121、同122;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソルベントバイオレット8、同13、同14、同21、同27;C.I.ディスパースバイオレット1;C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同12、同13、同14、同15、同17、同18、同22、同23、同24、同27、同29、同32、同34、同35、同36、同37、同38、同39、同40;C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同7、同10、同14、同15、同21、同25、同26、同27、同28などが挙げられる。
【0025】
さらにまた、イエロー系色材において、顔料(イエロー系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、同43;C.I.ピグメントイエロー1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同23、同24、同34、同35、同37、同42、同53、同55、同65、同73、同74、同75、同81、同83、同93、同94、同95、同97、同98、同100、同101、同104、同108、同109、同110、同113、同114、同116、同117、同120、同128、同129、同133、同138、同139、同147、同150、同151、同153、同154、同155、同156、同167、同172、同173、同180、同185、同195;C.I.バットイエロー1、同3、同20などが挙げられる。また、イエロー系色材において、染料(イエロー系染料)としては、例えばC.I.ソルベントイエロー19、同44、同77、同79、同81、同82、同93、同98、同103、同104、同112、同162などが挙げられる。
【0026】
上記遮光性層がインク層(印刷層)である場合には、遮光性層は、上記黒色を呈する色材、必要に応じてバインダー、分散剤や溶剤などを含むインク組成物(黒色系インク組成物)を支持体(例えば、基材など)上に塗工、必要に応じて、乾燥、硬化させることにより形成することができる。
【0027】
上記バインダーとしては、特に制限されず、例えば、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノキシ樹脂、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂など)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース類(酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂など)、ポリアセタール等の公知の樹脂(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂など)などが挙げられる。バインダーは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、溶剤は、色材、バインダーの種類に応じて適宜選択される。
【0028】
上記インク層の形成方法としては、公知慣用のコーティング方法や、各種印刷法(グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法など)を利用した方法などが挙げられる。
【0029】
また、遮光性層が樹脂層(フィルム層など)である場合には、遮光性層は、樹脂中に上記黒色を呈する色材を混合した樹脂組成物を、公知慣用のシート成型方法(押出成型、インフレーション成型、カレンダー成型、溶液キャスト等)によりシート化し、必要に応じて、他の層(基材層など)と積層することにより形成することができる。
【0030】
上記樹脂としては、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、セルロース類、フッ素系樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホンなどが挙げられる。樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】
なお、上記樹脂組成物中には、必要に応じて、例えば、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよい。
【0032】
本発明では、遮光性層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、特にインク層である場合、多層の形態を有していることが好ましい。このように、遮光性層を多層構造とすることにより、より一層、遮光性層の遮光性を高めることができる。なお、遮光性層が多層の形態を有している場合、遮光性層の層の数としては、2以上であればよく、例えば、2〜10の範囲から適宜選択することができ、好ましくは2〜8(さらに好ましくは2〜5、特に3)である。
【0033】
遮光性層の厚さ(遮光性層が多層構造の場合は、遮光性層全体の厚さ)は、特に制限されないが、例えば、5〜45μmが好ましく、より好ましくは10〜40μmである。遮光性層がインク層(遮光性印刷層)である場合、遮光性印刷層の厚さとしては、1〜20μmが好ましく、より好ましくは2〜15μmである。上記範囲を下回ると十分な遮光性が得られない場合があり、上回ると粘着シートの薄膜化の観点で望ましくない。
【0034】
[白色又は銀色層]
本発明の粘着シートにおいては、上記遮光性層と後述の着色層の間に白色又は銀色層が設けられている。当該白色又は銀色層は、着色層側の表面から入射した光を反射して、遮光性層に吸収されるのを防ぎ、遮光性層の影響を分離する役割を担う。これによって、着色層および着色層上に設ける装飾フィルムの色が鮮やかに見える。白色又は銀色層を設けない場合には、着色層側から入射した光が遮光性層に吸収されることにより、即ち遮光性層の黒色が透けて見えるため、表面の着色層やその上に装飾フィルムを貼付する場合には、装飾フィルムの色が暗くなり、意匠性が低下する。
【0035】
本発明における白色又は銀色層としては、白色または銀色を呈している層であればよい。白色とは、基本的には、L***表色系で規定されるL*が、75以上(75〜100)[好ましくは80以上(80〜100)、より好ましくは85以上(85〜100)]となる白色系色のことを意味している。なお、L***表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2の範囲)であることが好適である。
【0036】
また、銀色とは、基本的には、L***表色系で規定されるL*が、70〜90(好ましくは72〜88、さらに好ましくは75〜85)となる銀色系色のことを意味している。なお、L***表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2)の範囲であることが好適である。
【0037】
本発明の粘着シートの白色又は銀色層は、特に限定されないが、反射率が60(%)以上[60〜100(%)]であることが好ましく、より好ましくは70(%)以上であり、中でも80(%)以上であることが好適である。
【0038】
上記白色又は銀色層としては、例えば、基材(フィルム基材)や粘着層であってもよいし、その他の、樹脂層(フィルム層等)、インク層(印刷層等)、金属蒸着層などのいずれの層であってもよい。中でも、白色印刷層が好ましい。
【0039】
上記白色又は銀色層は、色材として白色を呈する色材(白色色材)または銀色を呈する色材(銀色色材)を用いる以外は、上記遮光性層と同様にして形成することができる。上記白系色材や銀系色材としては、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。
【0040】
上記白系色材としては、例えば、酸化チタン(ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタンなどの二酸化チタン)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化スズ、酸化バリウム、酸化セシウム,酸化イットリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムなど)、炭酸バリウム、炭酸亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、亜鉛華、硫化亜鉛、タルク、シリカ、アルミナ、クレー、カオリン、燐酸チタン、マイカ、石膏、ホワイトカーボン、珪藻土、ベントナイト、リトポン、ゼオライト、セリサイト、加水ハロイサイト等の無機の白系色材や、アクリル系樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂粒子、ポリウレタン系樹脂粒子、アミド系樹脂粒子、ポリカーボネート系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、尿素−ホルマリン系樹脂粒子、メラミン系樹脂粒子等の有機の白系色材などが挙げられる。白系色材として、蛍光増白剤を用いることもでき、該蛍光増白剤としては、公知の蛍光増白剤から適宜選択することができる。白系色材は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0041】
上記銀系色材としては、例えば、銀、アルミニウムなどが挙げられる。銀系色材は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0042】
なお、上記白色又は銀色層が、金属蒸着層である場合、当該層は、銀やアルミニウムなどの銀色系色を呈することが可能な金属成分による蒸着法を利用しても形成することができる。蒸着法としては、減圧蒸着法(真空蒸着法)、物理スパッタリング法、化学スパッタリング法などを採用することができる。
【0043】
上記白色又は銀色層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、下層である遮光性層の影響を遮断する観点から、多層の形態を有していることが好ましい。多層形態の場合の層の数としては、2以上であればよく、例えば、2〜10の範囲から適宜選択することができ、好ましくは2〜6(さらに好ましくは2〜4、特に2)である。
【0044】
白色又は銀色層の厚さ(白色又は銀色層が多層構造の場合は、多層構造の白色又は銀色層全体の厚さ)としては、特に制限されず、例えば、0.001〜10μmが好ましく、より好ましくは0.005〜8μmである。白色又は銀色層がインク層(白色又は銀色印刷層)である場合、白色又は銀色層の厚さとしては、0.05〜10μmが好ましく、より好ましくは0.1〜8μmである。また、金属蒸着層である場合には、例えば、0.001〜2μmが好ましく、より好ましくは0.005〜1μmである。上記範囲を下回ると遮光性層の影響を十分に遮断できず、着色層表面または着色層上に貼付する装飾フィルム表面の色が暗くなり、装飾性が低下する場合があり、上回ると粘着シートの薄膜化の観点で望ましくない。
【0045】
なお、上記白色又は銀色層は、本発明の積層構造の一部として以外にも、反射性を発揮する反射性層(反射性基材、反射性印刷層、反射性粘着層など)としても用いることが可能である。本発明の粘着シートに、反射性層を設ける場合には、遮光性層の着色層が設けられた側と反対側に設けることが好ましい。
【0046】
[着色層]
本発明の粘着シートにおいては、上記白色又は銀色層の、遮光性層と反対側に、着色層が設けられている。当該着色層は、粘着シートの表面に青色、赤色などを色を発現する役割を担う。これによって、例えば、本発明の粘着シートを着色層を外側として携帯電話等の筐体に貼付することにより、それ自体で装飾性を付与する装飾シートとして用いることもできるし、さらに着色層上に設けた粘着層を介して、さらにその上に装飾フィルムを貼付することにより、装飾フィルムの色を鮮やかに見せ、装飾性を向上させることができる。
【0047】
本発明における着色層としては、例えば、赤色、青色、黄色、緑色、黄緑色、橙色、紫色、金色など、黒色、白色または銀色以外の色を呈している層であればよい。着色層の色は、L***表色系で規定されるL*が、30以上が好ましく、より好ましくは35以上、さらに好ましくは40以上である。L*が30未満では色が暗くなり、表面装飾性が低下する場合がある。なお、C*は、装飾性の観点から、3以上が好ましく、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上である。なお、C*は、JIS Z 8729で規定されるabクロマであって、C*={(a*2+(b*21/2で定義される。
【0048】
上記着色層としては、例えば、基材(フィルム基材)や粘着層であってもよいし、その他の、樹脂層(フィルム層等)、インク層(印刷層等)、金属蒸着層などのいずれの層であってもよい。中でも、着色印刷層が好ましい。
【0049】
上記着色層は、用いる色材を変更する以外は、上記遮光性層と同様にして形成することができる。着色層に用いる色材は、上記の着色ができれば特に限定されず、前述のシアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材、黒色色材、白色色材、銀色色材などを適宜用いることができる。これらの色材は、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材の場合であれば単独で用いてもよいし、それ以外の色材を含めた複数の色材を混合して、色材混合物として使用してもよい。また、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。
【0050】
上記着色層に用いる色材(色材混合物)としては、特に白色又は銀色層が薄膜である場合には、白色又は銀色層の効果に加えて、さらに遮光性層の影響を低減させる観点から、白色又は銀色色材を添加することが好ましい。添加量としては、色材混合物の総量に対して、40〜95重量%が好ましく、より好ましくは50〜90重量%である。
【0051】
上記着色層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、多層形態の場合の層の数としては、2以上であればよく、例えば、2〜10の範囲から適宜選択することができ、好ましくは2〜6(さらに好ましくは2〜4、特に2)である。
【0052】
着色層の厚さ(着色層が多層構造の場合は、多層構造の着色層全体の厚さ)としては、特に制限されず、例えば、0.1〜5μmが好ましく、より好ましくは0.5〜3μmである。上記範囲を下回ると下地の影響を受けて、鮮やかな発色ができない場合があり、上回ると粘着シートの薄膜化の観点で望ましくない。
【0053】
[積層構造]
上記の遮光性層、白色又は銀色層、着色層は、遮光性層、白色又は銀色層、着色層の順に積層された積層構造を有している必要がある。これらの層は、他の層を介さずに直接積層されていてもよいが、上記の順に積層されている限りは、接着層など他の層を介して積層されていてもよい。ただし、上記「他の層」には遮光性層、白色又は銀色層および着色層は含まないものとする。
【0054】
なお、遮光性層、白色又は銀色層、着色層の各層が多層構成の場合、多層からなる各層部分全体で、前述の各層の特性を有していればよい。例えば、遮光性層を例にとると、多層からなる遮光性層全体で、前述の遮光性層(黒色層)の特性を満たしていればよい。多層構造からなる上記各層(例えば、遮光性層)は、一般的には同一組成の層(構成層)が複数層積層された構造であるが、異なる組成の構成層が積層されていてもよい。ただし、異なる組成の構成層を用いる場合、用いる各構成層は該層のみを複数積層した場合に上記各層を構成しうる層であることが好ましい。即ち、例えば、遮光性層が異なる組成の構成層1と構成層2で構成されている場合には、構成層1(又は構成層2)のみを複数層積層した場合にも遮光性層の要件を満たすことが好ましい。また、白色層と銀色層が連続して積層されている部分(例えば、白色層/白色層/銀色層など)は全体で「白色又は銀色層」とする。
【0055】
本発明の粘着シート中の、上記積層構造部分の厚み(遮光性層、白色又は銀色層、着色層の合計厚み)は、1〜30μmが好ましく、より好ましくは5〜25μmである。本発明は、当該積層部分の厚みが上記のような比較的薄い範囲であっても、遮光性と表面の装飾性を両立できるため好ましい。積層部分の厚みを30μmを超える範囲にできる場合には、本発明を用いる実益が小さい。また、薄膜化の観点から好ましくない。
【0056】
[基材]
本発明の粘着シートが基材付きタイプである場合、基材としては、特に限定されず、各種基材を用いることが可能であり、例えば、布、不織布、フェルト、ネットなどの繊維系基材;各種の紙などの紙系基材;金属箔、金属板などの金属系基材;各種樹脂によるフィルムやシートなどのプラスチック系基材;ゴムシートなどのゴム系基材;発泡シートなどの発泡体や、これらの積層体等の適宜な薄葉体を用いることができる。上記プラスチック系基材の材質又は素材としては、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、セルロース類、フッ素系樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホンなどが挙げられる。なお、基材は単層の形態を有していてもよく、また、複層の形態を有していてもよい。
【0057】
基材の厚さとしては、特に限定されないが、薄型軽量化と加工性の観点から、1〜30μmが好ましく、より好ましくは4〜25μmである。
【0058】
上記基材は、前述の色材(黒系色材、白系色材、銀系色材、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材など)を含有することにより、遮光性層(遮光性基材)、白色又は銀色層(白色基材又は銀色基材)、着色層(着色基材)として、上記積層構造の一部を構成していてもよい。また、上記積層構造を構成しない場合であってもよく、その場合、透明性を有する基材(透明基材)であってもよい。
【0059】
また、基材の表面には、必要に応じて、慣用の表面処理、例えば、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理等の化学的又は物理的方法による酸化処理等が施されていてもよい。
【0060】
本発明の基材としては、上記の中でも、ポリエステルなどの極性の高いポリマーなどからなる基材や表面が上記酸化処理等が施された基材などの強接着性基材が好ましい。
【0061】
[粘着層]
本発明の粘着シートは、少なくとも一方の表層として、粘着層(粘着剤層)を有する。なお、両方の表層が粘着層である両面粘着シートであってもよい。中でも、装飾フィルムなどを携帯電話等の筐体に貼付する等、携帯電話貼付用途の場合には、両面粘着シートであることが好ましい。
【0062】
本発明の粘着シートに用いられる粘着層を形成するための粘着剤としては、特に制限されず、例えば、ウレタン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの公知の粘着剤が挙げられる。粘着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、粘着剤は、いずれの形態を有している粘着剤であってもよく、例えば、エマルジョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)などが挙げられる。
【0063】
粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤を好適に用いることができる。アクリル系粘着剤は、アクリル系重合体を主成分又はベースポリマーとして含んでいる。アクリル系重合体としては、特に制限されないが、主構成単量体成分(モノマー主成分)として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル)が用いられていることが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0064】
アクリル系重合体を構成するモノマー成分としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルをモノマー主成分としていれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合が可能な他のモノマー成分(「共重合性モノマー成分」と称する場合がある)が用いられていてもよい。なお、(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全量に対して50重量%以上の割合で用いることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合が、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全量に対して50重量%未満であると、アクリル系重合体としての特性(粘着性など)が発現しにくくなる場合がある。
【0065】
共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体に架橋点を導入させるためや、アクリル系重合体の凝集力を高めるために用いることができる。共重合性モノマー成分は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0066】
具体的には、共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体に架橋点を導入させるために、官能基含有モノマー成分(特に、アクリル系重合体に熱架橋する架橋点を導入させるための熱架橋性官能基含有モノマー成分)を用いることができる。このような官能基含有モノマー成分としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合が可能であり、且つ架橋点となる官能基を有しているモノマー成分であれば特に制限されず、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イソクロトン酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその酸無水物(無水マレイン酸、無水イコタン酸など);(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルの他、ビニルアルコール、アリルアルコールなどの水酸基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド系モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ含有モノマー;N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−ビニルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイルモルホリンなどの窒素原子含有環を有するモノマーなどが挙げられる。官能基含有モノマー成分としては、アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその酸無水物を好適に用いることができる。
【0067】
また、共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体の凝集力を高めるために、他の共重合性モノマー成分を用いることができる。他の共重合性モノマー成分としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル系モノマー;スチレン、置換スチレン(α−メチルスチレン等)、ビニルトルエンなどのスチレン系モノマー;(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル[(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、シクロペンチルジ(メタ)アクリレートなど]や、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの非芳香族性環含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸アリールエステル[(メタ)アクリル酸フェニルなど]、(メタ)アクリル酸アリールオキシアルキルエステル[(メタ)アクリル酸フェノキシエチルなど]や、(メタ)アクリル酸アリールアルキルエステル[(メタ)アクリル酸ベンジルエステル]などの芳香族性環含有(メタ)アクリル酸エステル;エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンなどのオレフィン系モノマー;塩化ビニル、塩化ビニリデン;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどのアルコキシ基含有モノマー;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマーの他、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、ジビニルベンゼン、ブチルジ(メタ)アクリレート、ヘキシルジ(メタ)アクリレートなどの多官能モノマー等が挙げられる。
【0068】
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SISブロック共重合体)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBSブロック共重合体)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBSブロック共重合体)、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー等のゴム成分をベースポリマーとするゴム系粘着剤などが挙げられる。
【0069】
なお、粘着剤中には、必要に応じて、例えば、架橋剤、交叉結合剤、粘着付与樹脂、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよい。また、熱膨張性微小球を添加してもよい。その場合には、粘着層は熱剥離性粘着層となる。
【0070】
上記粘着層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。
【0071】
なお、上記粘着層は、前述の黒色を呈する色材を本発明の効果を損なわない範囲内で添加することにより、遮光性層の役割を担う遮光性粘着層とすることもできる。また、前述の各種色材(黒系色材、白系色材、銀系色材、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材など)を含有することにより、着色層の役割を担う着色粘着層とすることができる。これらの場合には、上記積層構造の一部を構成していてもよい。また、上記積層構造を構成しない場合は、透明性を有する粘着層(透明粘着層)であることが好ましい。
【0072】
粘着層の厚さとしては、特に制限されないが、粘着シートの薄膜化の観点から、1〜25μmが好ましく、より好ましくは2〜15μmである。
【0073】
粘着層の形成方法は、特に制限されず、例えば、所定の面上に、粘着剤を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させる方法や、セパレータ(剥離ライナー)上に、粘着剤を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させて粘着層を形成した後、該粘着層を所定の面上に貼り合わせて転写させる方法などが挙げられる。なお、粘着剤の塗布に際しては、慣用の塗工機(例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなど)を用いることができる。
【0074】
[粘着シート]
本発明の粘着シートは、前述のように、少なくとも一方の表層に粘着層を有しており、シート内に遮光性層/白色又は銀色層/着色層の積層構成を含んでいればよく、特に限定されないが、中でも、以下の具体的構成が好ましく例示される。
(1)透明粘着層/透明基材/遮光性印刷層/白色又は銀色印刷層/着色印刷層;
(2)透明粘着層/透明基材/遮光性印刷層/白色又は銀色印刷層/着色印刷層/透明粘着層;
(3)透明粘着層/白色基材(反射性基材)/遮光性印刷層/白色又は銀色印刷層/着色印刷層;
(4)透明粘着層/白色基材(反射性基材)/遮光性印刷層/白色又は銀色印刷層/着色印刷層/透明粘着層;
(5)透明粘着層/白色基材(反射性基材)/白色又は銀色印刷層/遮光性印刷層/白色又は銀色印刷層/着色印刷層/透明粘着層。
上記の中でも、特に好ましくは、(5)の構成である。なお、上記(3)〜(5)の構成では粘着シートは反射性および遮光性を有する粘着シート(反射遮光性粘着シート)となる。
【0075】
このように、本発明の粘着シートは、片面にのみ粘着層が形成された構成を有していてもよく、両面に粘着層が形成された構成を有していてもよい。また、粘着シートは、シート状のものが積層された形態を有していてもよく、ロール状に巻回された形態を有していてもよい。
【0076】
なお、本発明の粘着シートにおいて、粘着層の表面は、公知のセパレータ(剥離ライナー)により保護されていてもよい。また、粘着シートが、片面にのみ粘着層が形成された構成を有している場合、例えば、粘着層と反対側の表面(背面)に、公知の剥離処理剤(シリコーン系剥離処理剤など)による剥離処理層を形成し、該剥離処理層と粘着剤層とが接触する形態でロール状に巻回させることにより、粘着剤層の表面を保護してもよい。
【0077】
本発明の粘着シートの透過率(波長550nm)は、0.3(%)以下[0〜0.3(%)]であり、好ましくは0.1(%)以下、さらに好ましくは0.05(%)以下であり、中でも0.03(%)以下、特に0.01(%)以下であることが好適である。透過率が0.3(%)を超える場合には、例えば、LCDを有する携帯電話の表面(LCD近傍)に粘着シートを貼付する場合に、下のLCDからの迷光によって、粘着シート表面または粘着シート表面に貼付する装飾フィルムの意匠性が低下する場合がある。なお、粘着シートの透過率(%)は、例えば、(株)日立ハイテクノロジーズ製「U−4100型分光光度計」を用いて、波長550nmにおける粘着シートの一方の面側から照射して他方の面側に透過した光の強度を測定することにより求められる。
【0078】
本発明の粘着シートの少なくとも一方の表面のL***表色系で規定されるL*(明度)は、30以上であり、好ましくは35以上、より好ましくは40以上である。である。L*が30未満では、粘着シートまたは粘着シート上に貼付する装飾シート表面の色が暗くなり、意匠性・装飾性が低下する。また、上記表面のC*(彩度)は、装飾性の観点から、3以上であり、好ましくは5以上、より好ましくは7以上である。
【0079】
本発明において上記L*およびC*の範囲を満足する表面は、通常、着色層が設けられた側の表面であり、当該表面は、粘着シートを携帯電話などに貼付する場合、外側を構成する表面である。さらに、装飾シートが貼付される場合には、装飾シートと接する側の表面である。
【0080】
本発明において、L***表色系で規定されるL*、a*、b*は、色彩色差計(商品名「CR−200」、コニカミノルタ(株)製;色彩色差計)を用いて測定することにより求められる。また、C*は、a*およびb*の二乗和の平方根であり、以下の式で表される。
*={(a*2+(b*21/2
なお、L***表色系は、国際照明委員会(CIE)が1976年に推奨した色空間であり、CIE1976(L***)表色系と称される色空間のことを意味している。また、L***表色系は、日本工業規格では、JIS Z 8729に規定されている。
【0081】
本発明の粘着シートが、反射性層を有する反射遮光性粘着シートである場合、粘着シートの反射性層(反射性基材など)を有する側の面の反射率は60(%)以上[例えば、60〜100(%)が好ましく、より好ましくは70(%)以上、さらに好ましくは80(%)以上]である。上記反射性層を有することにより、透過光を低減し、比較的薄い遮光層で良好な遮光性能を発揮できる。
【0082】
本発明の粘着シートの厚み(セパレータは含まない)は、特に限定されないが、10〜50μmが好ましく、より好ましくは15〜45μm、さらに好ましくは20〜40μmである。厚みが50μmを超える場合には、携帯電話などの薄型化にとって不利となる。また、10μm未満では、遮光性層が薄くなりすぎて遮光性が低下したり、白色又は銀色層が薄くなりすぎて、遮光性層の影響を遮断する性能を発揮できなくなる場合がある。
【0083】
本発明の粘着シートは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)や小型ゲーム機等の装飾用、部品の貼り合わせ、固定用に好ましく用いられる。中でも、携帯電話、小型ゲーム機等の筐体に貼付して意匠性・装飾性を付与する装飾フィルムとして、または装飾フィルムを携帯電話等の筐体に貼付するための固定用フィルム(両面テープ)として好ましく用いられる。
【0084】
[セパレータ]
本発明の粘着シートには、粘着層表面の保護、ブロッキング防止の観点などから、粘着層表面にセパレータ(剥離ライナー)が設けられていてもよい。セパレータは粘着シートを被着体に貼着する際に剥がされるものであり、必ずしも設けなくてもよい。用いられるセパレータとしては、特に限定されず、公知慣用の剥離紙などを使用できる。例えば、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデン等の剥離剤により表面処理されたプラスチックフィルムや紙等の剥離層を有する基材;ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、クロロフルオロエチレン・フッ化ビニリデン共重合体等のフッ素系ポリマーからなる低接着性基材;オレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)等の無極性ポリマーからなる低接着性基材などを用いることができる。なお、本発明の粘着シートが基材レスタイプである場合には、セパレータは、粘着層の支持基材としての役割を果たす。
【0085】
上記セパレータは、両面粘着テープの場合には、両側の粘着層表面に設けられてもよいし、片方の粘着面に背面剥離層を有するセパレータを設け、シートを巻回することによって、反対側の粘着面にセパレータの背面剥離層が接するようにしてもよい。
【0086】
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]
以下に、本願で用いられる測定方法および効果の評価方法について例示する。
【0087】
(1)L*、a*、b*、C*(反射色調)
色彩色差計(コニカミノルタ(株)製、装置名「CR−200」)を用いて、L***表色系で規定されるL*、a*、b*を測定した。また、C*は前述のとおり、a*およびb*の二乗和の平方根により算出した。なお、サンプルの下にSUS(BA)板を置いて測定した。
【0088】
(2)透過率
(株)日立ハイテクノロジーズ製「U−4100型分光光度計」を用いて、波長550nmにおける粘着シートの一方の面側から照射して他方の面側に透過した光の強度を測定することにより求めた。
なお、剥離ライナーは剥がした状態で測定を行った。
【0089】
(3)反射率
(株)日立ハイテクノロジーズ製「U−4100型分光光度計」を用いて、波長が550nmの光を粘着シート表面に照射して、前記光を照射した面で反射した光の強度を測定することにより、反射率(%)を求める。
なお、実施例、比較例においては、白色PETフィルム側の表面の反射率を測定した。
【0090】
(4)テープ厚み
(株)尾崎製作所製、0.001mmダイヤルゲージを用いて測定した。
【実施例】
【0091】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。また、実施例、比較例の評価結果を表1に記載する。
【0092】
(アクリル系粘着剤)
温度計、攪拌機、窒素導入管および環流冷却管を備えた反応器に、アクリル酸n−ブチル70重量部、アクリル酸2−エチルヘキシル27重量部、アクリル酸3重量部、アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部及び重合溶媒として酢酸エチル235重量部を投入し、窒素ガスを導入しながら1時間攪拌した。このように、重合系内の酸素を除去した後、63℃に昇温し、10時間反応させた。その後、室温まで冷却し、固形分濃度30重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。このアクリル系ポリマー溶液100重量部(固形分換算)に4官能エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学(株)製「テトラッドC」)0.05重量部を加え、透明なアクリル系粘着剤を調製した。
【0093】
実施例1
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)(厚み:13μm)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/白/白/紅の順に多層印刷を行い、厚さが24μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層(粘着層)の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み34μmの両面接着テープ(両面粘着シート)を得た。
なお、前記の「白」、「墨」などは、それぞれ用いた印刷インキの種類であり、詳細は後述する。
両面粘着シートの構成は、透明粘着層/白色基材(PETフィルム)/白色又は銀色印刷層(2層)/遮光性印刷層(3層)/白色印刷層(2層)/着色印刷層/透明粘着層である。
【0094】
実施例2
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/白/白/ピンクの順に多層印刷を行い、厚さが24μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み34μmの両面接着テープを得た。
【0095】
実施例3
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/白/白/藍の順に多層印刷を行い、厚さが24μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み34μmの両面接着テープを得た。
【0096】
実施例4
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/白/白/水色の順に多層印刷を行い、厚さが24μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み34μmの両面接着テープを得た。
【0097】
実施例5
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/銀/紅の順に多層印刷を行い、厚さが22μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み32μmの両面接着テープを得た。
【0098】
実施例6
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/銀/藍の順に多層印刷を行い、厚さが22μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み32μmの両面接着テープを得た。
【0099】
比較例1
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/紅の順に多層印刷を行い、厚さが21μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み31μmの両面接着テープを得た。
【0100】
比較例2
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/藍の順に多層印刷を行い、厚さが21μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み31μmの両面接着テープを得た。
【0101】
比較例3
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製テトロンフィルム「TU3#13」)の一方の面に、大日精化工業(株)製NB−300インキを、グラビア印刷法を利用して、白/銀/墨/墨/墨/銀の順に多層印刷を行い、厚さが21μmの基材を得た。この基材の両面に上記アクリル系粘着剤を粘着剤層の厚さが5μmとなるように塗布し、厚み31μmの両面接着テープを得た。
【0102】
なお、上記実施例及び比較例の多層印刷に用いた印刷インキは以下の通りである。
白 : 大日精化工業(株)製「NB−300白」
銀 : 大日精化工業(株)製「NB−300銀」
墨 : 大日精化工業(株)製「NB−300墨」
紅 : 大日精化工業(株)製「NB−300紅」
藍 : 大日精化工業(株)製「NB−300藍」
ピンク: 上記「NB−300紅」と「NB−300白」を2:8(重量比)で配合。
水色 : 上記「NB−300藍」と「NB−300白」を2:8(重量比)で配合。
【0103】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の粘着シートの一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0105】
1 粘着シート
2 基材
3 遮光性層(黒色層)
4 白色又は銀色層
5 着色層
6 粘着層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮光性層、白色又は銀色層、着色層をこの順に積層した積層構造、および、少なくとも一方の表層として粘着層を有する粘着シートであって、少なくとも一方の表面のL*(明度)が30以上、C*(彩度)が3以上であり、粘着シート全体の波長550nmの光の透過率が0.3(%)以下であることを特徴とする粘着シート。
【請求項2】
積層構造が、白色又は銀色の反射性層、遮光性層、白色又は銀色層、着色層をこの順に積層した構造である請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
粘着シートの厚みが10〜50μmである請求項1または2に記載の粘着シート。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2008−308538(P2008−308538A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−156005(P2007−156005)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】