説明

粘着付与剤溶液

【0060】
淡色の、高水素化された、無毒性の松脂と、適切な、無毒性溶媒とを含む粘着付与剤溶液が、使用者と握ることが可能な目的物との間の保持接着性の向上に用いるために記載されている。握ることが可能な目的物は、スポーツ用品又は運動用具であることが好ましく、使用者の手(両手)又はグローブ、或いは目的物のつかみ面に、溶液を添加することによって、未処理の手、グローブ又は面と比べて、握り制御及び力の移動が向上される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
先願情報
本願は、2006年2月22日に出願された米国仮出願60/775,351、及び2006年5月26日に出願されたカナダ特許出願2,549,690の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
運動競技の分野及び他の運動分野において、例えば、野球のバッターのバッティンググローブと野球用バットとの間の、ゴルファーの両手及び/又はグローブとゴルフクラブの柄との間の、或いは、テニスプレーヤの手とテニスラケットのグリップとの間の、一時的及びしっかりした握りを有し、それぞれの手と、バット、クラブ又はラケットとの間の力の移動を最大限にすること、場合によっては、使用者の制御を最大限にしつつ、バット、クラブ又はラケットが、ボールと接触して歪む尤度を最小限にすることが、しばしば望ましい。
【0003】
粘着付与剤は、運動競技及び他の運動分野において、歴史的に使用されてきた。例えば、歴史的に、野球選手は、バッターが野球用バットを握る力を強めるために、パインタールを使用してきており、パインタールは、使用する直前にバットに塗布して、バッターのバットを握る力を強め、それによって、バッターのバットへの力の移動を向上させる一方で、バットがボールと接触して歪む又はうねる尤度を最小限にし、さらには、バッターがバットを握る際に費やす労力を最小限にして、バッターがボールを打つために向けられるエネルギーを最大限にさせることができる。同様に、国防軍及び警察庁に関して、国防軍及び警察庁の構成員は、特に高温多湿下において、構成員の手(又はグローブ)と、ライフル銃又は他の武器との間の握る力を強めるために、松脂を用いることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今まで知られている粘着付与剤には、重大な欠点があった。例えば、パインタールの場合、粘着付与剤として使用されると、パインタールの中には、使用者の手やグローブに移って、使用者がバットや他の道具を離した後でも、使用者の手やグローブに粘着性が残るものがある。このような場合には、粘着付与剤としてパインタールを使用した後、使用者の両手やグローブを洗浄して、パインタールを除く(一般的には、この目的のために溶媒を使用して)だけでなく、さらに、バットや他の道具が、使用者の両手から離れた後も粘着性が残るので、バット(又は他の道具)表面上の粉塵や他の残屑を集めて、適度に綺麗にする必要がある。さらに、パインタールは、それが接触する使用者の両手、衣類及び他の道具を染めることがあるので、使用者の両手のスムーズな使用を制限したり、それが接触する衣類や他の道具を傷つけたり駄目にしたりする。さらに、パインタールは、皮膚を刺激するような特性を有する。
【0005】
したがって、このような欠点を克服し、使用者に、一時的であるが効果的な粘着品質を提供し、望ましい場合、使用者によって、活性化可能な及び不活性可能であり、使用された場合、実質的に透明で無着色の、防水/耐汗性で、非刺激性かつ無毒性の粘着付与剤が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の態様において、気化溶媒中に溶解された熱及び圧力で活性化する樹脂で構成される粘着付与組成物が提供される。粘着付与組成物は、5〜33%の樹脂及び67〜95%の溶媒(又は5〜34%の樹脂及び66〜95%の溶媒)を含んでもよい。樹脂は、Foral AX(登録商標)又はForal DX(登録商標)であってもよい。
【0007】
本発明の第二の態様において、気化溶媒中に溶解された熱及び圧力で活性化する樹脂で基本的に構成される粘着付与組成物が提供される。
【0008】
当業者に明らかなように、用語「基本的に構成される」は、例えば、芳香剤、抗酸化物質などのさらなる成分が添加されてもよいという事実をいう。すなわち、幾つかの実施形態において、粘着付与剤組成物は、樹脂及び溶媒で基本的に構成され、さらなる化学物質として、例えば、芳香剤、抗酸化物質、防腐剤などの化学物質が添加されてもよいが、化学物質は、これらに限られるものではない。
【0009】
本発明の第三の態様において、液化溶媒中に溶解された熱及び圧力で活性化する樹脂で構成された粘着付与剤組成物の有効量を、前記表面に添加することからなる、表面の保持接着性を向上又は強化する方法が提供される。
【0010】
理解されるように、表面は、例えば、握ることが可能なもの又は握ることが可能な運動用具などの握られるための目的物であってもよいし、或いは、表面は、例えば、手、グローブなどのつかみ面であってもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
別段の定義がない限り、本明細書中で使用される全ての技術用語及び科学用語は、発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同意義を有する。本明細書中に記載された方法及び材料と同じ又は同等の任意の方法及び材料が、本発明の実施又は試験において使用されることができるが、ここでは好ましい方法及び材料が記載される。以下に記載された全ての刊行物は、参照によって本明細書中に援用される。
【0012】
本発明は、表面、例えば、握ることが可能な表面、例えば、野球用バット、クリケット用バット、ゴルフクラブ、テニスラケット、ホッケー及びラクロス用スティックなどの運動用具、野球、ソフトボール、ファストボール、フットボール、ゴルフ、テニス、スカッシュ、ラケットボール、バドミントン、卓球、クリケット、ポロ、ボーリング、体操、つり輪、鞍馬、棒高跳び、やり投げ、重量挙げ、車椅子競技、ラグビー、バスケットボール、魚釣り、アイスホッケー、クロケット、ラクロス、陸上ホッケー、スノーモービル、バトンガール、太鼓演奏、シャッフルボード、岩登り、スタント業、カーリング、サッカー、雄牛乗り、サイクリング、スキート射撃、新体操、モトクロス、カーレース、スキー、アーチェリー、カヌー、カヤック乗り、フェンシング、馬術、ボート及び自転車モトクロスレースなどの運動用具及び他の運動用具、並びに、例えば、大工仕事、手芸、電動及び手作業用具、ライフル銃及び他の武器、警棒及び懐中電灯などの法律で定められた用具を含む、向上又は強化されたグリップが望ましい他の用具、並びに、使用者が向上又は強化されたグリップを持つことが望ましい任意の他の道具又は目的物に対する、使用者の握り力を向上又は強化するために使用され得る粘着付与剤を提供する。本明細書中に提供される本発明の実施形態を記載する目的で、野球用バットの柄を例に挙げるが、野球用バットの柄が、使用者が向上又は強化されたグリップを有することが望ましい全ての用具の代表として、以下に援用されていることが理解されよう。
【0013】
特に、組成物は、樹脂又は松脂と適切な溶媒との混合物を含む。
【0014】
松脂は、色が淡い、すなわち、低ガードナー色の無毒性松脂であることが好ましい。アルコール可溶性のほとんどの松脂は、例えば、5〜9の高ガードナー色を有し、それらが濃い黄色を帯びていることを意味することが知られている。
【0015】
松脂又は樹脂は、熱可塑性酸性樹脂、例えば、ウッドロジンを水素化することによって調製された樹脂であることが好ましい。特に、樹脂又は松脂は、高酸価、例えば、少なくとも150の酸価を有することが好ましい。さらに、樹脂の水素化によって、樹脂の安定性が向上され、耐酸化性が増加されることが知られている。「水素化樹脂」とは、樹脂酸のエチレン不飽和が、部分的に又は実質的に完全に水素化されていることをいう。樹脂は、完全に水素化されていることが好ましい。
【0016】
したがって、本発明の幾つかの実施形態において、樹脂は、実質的に完全に水素化され、例えば、1〜4のガードナー数、或いはより好ましくは、1〜3又は1〜2のガードナー数といった、低ガードナー数を有する少なくとも150の酸価を有する無毒性樹脂である。樹脂は、無毒性の良性溶媒中に可溶性であることが、さらにより好ましい。
【0017】
当業者に理解されるように、適切な樹脂は、上記の特徴を必ずしも全て備えている必要はなく、本発明における使用に適するものがまだあるかもしれない。しかしながら、好ましい実施形態において、樹脂は、低ガードナー数を有する無毒性で、酸性の、高水素化樹脂である。そのような樹脂としては、FORAL AX(登録商標)及びFORAL DX(登録商標)が挙げられ、Hercule社及び/又はEastman Chemicals社の一部門である、Pinova社によって製造されている。
【0018】
FORAL DXは、淡い琥珀色までの範囲を有する高水素化樹脂であることに注目すべきである。FORAL DXは、100℃で1.4970の屈折指数、158の酸価及び70℃の軟化点を有する。当業者に理解されるように、FORAL DXと実質的に類似特性を有する任意の松脂は、本発明の中では、FORAL DXと機能的に同等であると考えられてもよい。
【0019】
また、FORAL AXは、淡い琥珀色までの範囲、75℃の軟化温度、100℃で1.4960の屈折指数及び0.15%のアビエチン酸値、及び一般的に少なくとも約150の酸価を有する高水素化松脂である。当業者に理解されるように、FORAL AXと実質的に類似特性を有する任意の松脂は、本発明の中では、FORAL AXと機能的に同等であると考えられてもよい。
【0020】
FORAL AXとFORAL DXとはともに、わずかな水溶性を有しており、例えば、アルコール、エステル、ケトン、炭化水素、塩素系溶剤及び鉱油などにも可溶性であるが、溶媒の例は、これらに限られない。他の適切な溶媒が、当業者に公知であることに注目すべきである。
【0021】
本明細書中に記載のように、粘着付与剤組成物は、組成物が皮膚と接触するような状況で使用されるために調製される。したがって、本明細書中に記載のように、組成物の成分は、非刺激物及び/又は無毒物であるか、ほとんどの使用者にとって非刺激性及び/又は無毒性である量で、存在することが好ましい。
【0022】
したがって、好ましい実施形態において、溶媒は低級アルコールである。低級アルコールは、例えば、メタノール、ブタノール、イソプロパノール又はエタノールなどの、1乃至4個の炭素原子のアルコールである。組成物が、皮膚に直接適用される場合、無毒性及び非刺激性の低級アルコールが好ましい。それ故に、好ましい実施形態において、溶媒は、エタノール又はイソプロパノールである。さらにまた好ましい実施形態において、溶媒は、イソプロパノールである。
【0023】
化学分野の当業者に公知のように、一般的に、松脂は、イソプロパノールよりエタノールにおいて、高い溶解性を示す。しかしながら、FORAL AX及びFORAL DXは、エタノールに比べてイソプロパノールにおいて高い溶解性を示す。とりわけ、イソプロパノール中のこれら松脂の飽和溶液は、約35〜40%の実際の不溶性含有量を有しているが、エタノールについては、30〜35%しか有していない。
【0024】
化学分野の当業者に公知のように、例えば、加熱又は共溶媒の添加によって、特定の溶媒中で特定の化合物の溶解性を増加させるための数多くの手段が知られている。そのような適切な共溶媒は、化学分野の当業者に、とりわけ、松脂の化学的性質に精通した当業者に周知であることに注目すべきである。
【0025】
好ましい実施形態において、組成物は、無着色、非刺激性、無毒性であり、粉塵及び残屑をはじいて、熱及び/又は圧力によって活性化される。さらにまた、松脂は、淡色の松脂、例えば、低ガードナー数、例えば、3未満の低ガードナー数を有する松脂であることが好ましい。
【0026】
好ましい実施形態において、組成物は、5%〜40%の松脂、例えば、FORAL AX又はFORAL DX、及び60%〜95%の低級アルコール(重量比又は体積比)、例えば、イソプロパノールを含む。より好ましくは、組成物は、7%〜40%の松脂及び60%〜93%の低級アルコールを含んでもよい。より好ましくは、組成物は、7%〜35%の松脂及び65%〜93%の低級アルコールを含んでもよい。より好ましくは、組成物は、5%〜35%の松脂及び65%〜95%の低級アルコールを含んでもよい。特定の配合例は、実施例並びに表1及び2に提供されている。
【0027】
幾つかの実施形態において、組成物は、抗酸化物質をさらに含む。抗酸化物質は、0.1%〜0.3%(体積比)又は0.1%〜0.3%(重量比)で存在してもよい。抗酸化物質は、皮膚投与に適する当該分野で公知の任意の適切な抗酸化物質、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン及びリルガノックス(lrganox)1010が挙げられるが、これらに限られるものではない。アルコール中で機能的かつ安定である抗酸化物質は、当該分野で周知であり、したがって、他の適切な抗酸化物質が、当業者に容易に明らかであろう。上述のように、松脂は、高度に水素化され、それによって、耐酸化性であり、そのようなものとして、抗酸化物質は、全ての実施形態において必須ではない。
【0028】
幾つかの実施形態において、組成物は、芳香剤を含む。適切な溶媒、例えば、低級アルコール中で機能的かつ安定な皮膚上の投与のために適切な芳香剤は、当該分野において周知であることに注目すべきである。したがって、組成物において使用される芳香剤の選択及び割合は、著しく変化し、消費者選好に依存するだろう。
【0029】
好ましい実施形態において、組成物は、スプレー式添加用に調製されている。とりわけ、組成物は、所望のつかみ面に塗布しやすいように、噴霧器ボトル内で液状であってもよい。他の実施形態において、組成物は、塗布器上に吹き付けされ、それからつかみ面に塗布されてもよい。さらに他の実施形態において、組成物は、本明細書中に記載されるように、固形剤とされてもよい。
【0030】
使用時に、組成物は、所望のつかみ面上にスプレー又は別の方法で使用される。当業者に理解されるように、つかみ面は、例えば、グローブ、バット、手又はグリップであってもよい.本明細書中で論じられているように、組成物は、握り向上剤として機能し、本明細書中で論じられているように、熱及び圧力によって活性化されることが好ましい。
【0031】
本発明の他の実施形態において、握ることが可能な面上の握り力を向上させるための方法であって、低級アルコール溶媒中の淡色の、高水素化された、無毒性の松脂からなる粘着付与剤溶液の提供、皮膚以外の握ることが可能な面上への、有効量の粘着付与剤溶液の添加、及び使用者が握ることが可能な面を握ることから構成され、実質的に同様の、未処理の握ることが可能な面と比べて、握ることが可能な面上での使用者の握りが向上される方法が提供される。
【0032】
本発明の他の実施形態において、握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法であって、低級アルコール溶媒中の淡色の、高水素化された、無毒性の松脂からなる粘着付与剤溶液の提供、目的物の皮膚以外の握ることが可能な面上、又は使用者の少なくとも片手への、有効量の粘着付与剤溶液の添加、及び使用者が握ることが可能な面を握ることから構成され、実質的に同様の、未処理の握ることが可能な面と比べて、握ることが可能な面上での使用者の握りが向上される方法が提供される。
【0033】
本発明の他の実施形態において、使用者から目的物の握ることが可能な面への力の移動を最大にするための方法であって、低級アルコール溶媒中の淡色の、高水素された、無毒性の松脂からなる粘着付与剤溶液の提供、目的物の皮膚以外の握ることが可能な面上への有効量の粘着付与剤溶液の添加、及び使用者が握ることが可能な面を握ることから構成され、実質的に同様の、未処理の目的物と比べて、使用者から目的物への力の移動が向上される方法が提供される。
【0034】
本発明の他の実施形態において、使用者から目的物の握ることが可能な面への力の移動を最大にするための方法であって、低級アルコール溶媒中の淡色の、高水素された、無毒性の松脂からなる粘着付与剤溶液の提供、目的物の皮膚以外の握ることが可能な面、又は使用者の少なくとも片手への、有効量の粘着付与剤溶液の添加、及び使用者が握ることが可能な面を握ることから構成され、実質的に同様の、未処理の目的物と比べて、使用者から目的物への力の移動が向上される方法が提供される。当該分野で公知の力の移動を決定及び測定するための多様な手段があることが知られている。未処理の目的物との比較が、必ずしも毎回繰り返される必要がないことが、さらに知られている。
【0035】
幾つかの実施形態において、目的物は、スポーツ用目的物又は運動用具目的物、例えば、バット、ラケット、バトン又は本明細書中で定義される他の目的物であることが好ましい。使用者は目的物を握ることを目的とするか、目的物を握るか又は目的物に接触して握りを確立したいこと、未処理の目的物又は未処理の握り用グローブ、或いは手(両手)と比べて、目的物の使用目的に特有の向上された握り制御を獲得することを望むことを理解されるべきである。
【0036】
当業者に理解されるように、幾つかの実施形態において、粘着付与剤組成物及び握られる目的物の使用は、事実上、非医療用及び/又は非治療用及び/又は非医薬性である。
【0037】
当業者に明らかなように、本明細書中で使用される場合、用語「添加」は、多くの形態を有する。例えば、粘着付与剤組成物は、スプレーとして、例えば、エアゾールスプレー又は噴霧器として用いられるか、粘着付与剤組成物は、塗布器、例えば、布地や他の適切な道具に塗布されてもよく、それから、塗布器はつかみ面上で使用されるか、或いは、粘着付与剤は、本明細書中で論じられているように、実質的に固形であってもよいし、
つかみ面に固形物として添加されてもよい。
【0038】
幾つかの実施形態において、粘着付与剤組成物は、スプレー形式、例えば、エアゾールスプレー又は噴霧器として、(本明細書中で交互に使用される)つかみ面又はつかむことが可能な面に投与されるように調製されている。好ましい実施形態において、粘着付与剤組成物は、噴霧器及び各ポンプから投与され、つかみ面上に、約50マイクロリットル〜500マイクロリットルの粘着付与剤組成物又は粘着付与剤溶液を送る。幾つかの実施形態において、各ポンプは、約50マイクロリットル〜250マイクロリットル、又は約50マイクロリットル〜200マイクロリットル送るようにしてもよい。
【0039】
当業者に理解されるように、そして後述するように、粘着付与剤溶液にかかる発明内で使用可能な広範囲の松脂濃度は、特定的用法及び指示のための豊富な選択の幅を、使用者に提供する。例えば、ある使用者は、35%溶液の単一噴霧器添加がその使用者にとって望ましい結果を提供することを見出すかもしれないが、異なる使用者は、10%溶液の複数噴霧が望ましい結果を提供することを見出すかもしれない。
【0040】
一般的に、粘着付与剤溶液を調製するための方法は、X%の淡色の、高水素化された、無毒性の松脂と、Y%の良性の、無毒性溶媒とを、XとYとの合計が約100となるように混合することを含む。
【0041】
上述のように、粘着付与剤溶液は、5〜40%の、5〜38%の、又は5〜35%の淡色の、高水素化された無毒性の松脂、及び60〜95%の、62〜95%の、又は65〜95%の良性の、無毒性溶媒を含むか、基本的に構成される。上述のように、幾つかの実施形態において、溶液は、さらなる成分、例えば、抗酸化物質、芳香剤、共溶媒などを含んでもよい。したがって、松脂と溶媒との合計は、全ての実施形態において、必ずしも100%とはならないかもしれないが、粘着付与剤溶液は、依然として松脂及び溶媒とで、「基本的に構成される」と考えられてもよい。
【0042】
ある実施形態において、本発明の粘着付与剤溶液は、実質的に透明で無色の、防水/耐汗性で、非刺激性かつ無毒性の熱可塑性物質、熱及び圧力によって活性化される(その用語は後述される)酸性の水素化された、木製及び/又はゴム樹脂(又はそれらの組み合わせ)の溶液であり、好ましくは、低級アルコール(すなわち、1乃至4個の炭素原子を有するアルコール)、及び好ましくは、イソプロパノール、プロパノール-2又はイソプロピルアルコールなどの、適切な溶媒中に溶解された、樹脂FORAL AX(登録商標)、或いは樹脂FORAL DX(登録商標)(これらの樹脂は、Hercule社及び/又はEastman Chemicals社の一部門である、Pinova社によって、現在製造されている)である。Hercule社は、FORAL AXを次のように言う。「FORAL AX完全水素化松脂は、非常に高温で樹脂を水素化することによって製造された熱可塑性、酸性樹脂である。」本明細書中に記載する目的で、この生成物が樹脂と称される。
【0043】
本明細書中に提供される発明の記載に関連して、「熱及び圧力によって活性化される」は、粘着付与剤は、野球用バットの柄又は他の目的物に一度添加され固着された場合、野球用バットの柄又は他の目的物を握る際に使用者によって提供されるような、熱及び圧力の両方の非存在下で、露出した粘着性表面を全く(又は高々わずかしか)提供せず(そして、この活性化されていない、又は不活性化された状態で、粉塵や他の残屑を結合させたり、付着させたりしないだろう)、そして野球用バットの柄又は他の目的物を握る際に使用者によって提供されるような、熱及び圧力の両方の付与時には、粘着付与剤が添加された表面に、最大限の粘着特性を提供することを意味する。
【0044】
当業者は、本発明の中で代わりに使用され得る熱及び圧力によって活性化される、実質的に透明で無色の、防水/耐汗性で、非刺激性かつ無毒性の熱可塑性物質、酸性の水素化された、木製及び/又はゴム樹脂(又はそれらの組み合わせ)の代替物について知っていること、及び、また、本発明の溶液の中で使用され得る種々の代替的な無毒性、非刺激性及び高気化溶媒について知っていることが理解される。
【0045】
好ましい実施形態において、本発明の粘着付与剤溶液は、室温、及び−26℃〜40℃の温度範囲で液状であり、他の実施形態において、異なる温度範囲を通して液体であり得る。好ましい実施形態において、粘着付与剤は、野球用バット又は他の道具の柄表面に、(例えば、適切な噴霧剤又は非エアロゾル噴霧器を有するエアロゾルを用いて)噴霧され、塗布され、吸収されるか、或いは別の方法で添加されてもよく、イソプロピルアルコール(又は他の適切な溶媒)が急速に気化するとすぐに(例えば、局所的な湿度及び温度に依存する気化速度で)、FORAL AX(或いは、他の実施形態において、FORAL DX、又は熱及び圧力によって活性化され得る、他の適切な実質的に透明で無色の、防水/耐汗性で、非刺激性かつ無毒性の熱可塑性物質、酸性の水素化された、木製及び/又はゴム樹脂)の薄膜を、野球用バット又は他の道具の柄表面上に塗布する。本実施形態において、野球用バット又は他の道具表面上のFORAL AX(或いは、他の実施形態において、FORAL DX、又は他の適切な樹脂)の薄膜は、実質的に透明で無色の、防水/耐汗性で、無毒性の、非刺激性、無着色、熱及び圧力によって活性化された粘着付与剤を、使用者に提供する。当業者が理解するように、イソプロピルアルコールは、輸送手段として効果的に機能し、同じ/同様な望ましい特性(好ましくは、実質的に透明で無色の、非刺激性で、急速に気化して毒性残渣を全く残さない)を有する他の適切な輸送手段が、イソプロピルアルコールの代わりに、使用/置換され得る。
【0046】
好ましい実施形態において、粘着付与剤の用途に応じて、異なる配合の粘着付与剤が提供され得る。好ましい実施形態において、例えば、野球用バットに使用するための粘着付与剤の提供に関連して、33%のFORAL AX及び67%のイソプロピルアルコール(重量比)(或いは、33%のFORAL DX及び67%のイソプロピルアルコール(重量比))溶液が使用可能であり、FORAL AXとイソプロピルアルコールとの割合(或いは、FORAL DXとイソプロピルアルコールとの割合)は、例えば、5%のFORAL AX:95%のイソプロピルアルコール(或いは、5%のFORAL DX:95%のイソプロピルアルコール)から33%のFORAL AX:67%のイソプロピルアルコール(或いは、33%のFORAL DX:67%のイソプロピルアルコール)までの広い範囲に渡って、変化され得ることが理解されよう。好ましい実施形態において、例えば、ゴルフクラブの柄に使用するための粘着付与剤の提供に関連して、5%のFORAL AX:95%のイソプロピルアルコール(或いは、5%のFORAL DX:95%のイソプロピルアルコール)溶液が使用可能であり、FORAL AX(或いは、FORAL AX)とイソプロピルアルコールとの割合は、例えば、5%のFORAL AX:95%のイソプロピルアルコールから33%のFORAL AX:67%のイソプロピルアルコール(或いは、5%のFORAL DX:95%のイソプロピルアルコールから33%のFORAL DX:67%のイソプロピルアルコール)の広い範囲に渡って変化され得ることが理解されよう。−26℃でのFORAL AX イソプロピルアルコール溶液(及びFORAL DX イソプロピルアルコール溶液)は、溶液中のFORAL AX(又はFORAL DX)量の任意の相対的増加に伴って、約33%〜34%のFORAL AX:66%〜67%のイソプロピルアルコール(或いは、33%〜34%のFORAL DX:66〜67%のイソプロピルアルコール)の割合で、FORAL AX (FORAL DX)で飽和するようになり、その結果、FORAL AX(又はFORAL DX)の幾つかは、溶液中に懸濁されるか、溶液から沈殿されて、飽和したFORAL AX イソプロピルアルコール溶液中に(又は、飽和したFORAL DX イソプロピルアルコール溶液中に)溶解されなくなる。−26℃〜40℃の溶液の温度範囲に渡って、FORAL AX(又は、FORAL DX)が、FORAL AX イソプロピルアルコール溶液中に(又は、飽和したFORAL DX イソプロピルアルコール溶液中に)完全に溶解されたままのFORAL AX とイソプロピルアルコールとの割合(又は、FORAL DXとイソプロピルアルコールとの割合)を維持することが望ましいが、本発明の一実施形態において、FORAL AX とイソプロピルアルコールとの割合(FORAL DXとイソプロピルアルコールとの割合)が、例えば、溶液がより高い温度範囲において貯蔵されるのみの場合及び使用される場合、−26℃におけるFORAL AXの飽和限界を越える(或いは、−26℃におけるFORAL DXの飽和限界を越える)溶液が提供される。溶液が−26℃より高い温度で添加された場合、又は、溶液の実質的に透明かつ無色という特性が、使用者にとってあまり重要ではない状況で、溶液が使用された場合、及びさらなる懸濁FORAL AX(又はFORAL DX)を有する完全に飽和した粘着付与剤溶液が望ましい状況で、本発明のこの実施形態は有用であり得る。
【0047】
他の実施形態において、本発明の粘着付与剤溶液は、室温で固体状又はゲル状であり、−26℃〜40℃の温度範囲に渡って、溶解されている脂、例えば、固体粘性マトリクスを提供するために当業者に公知の物質である。
【0048】
本発明について、実施例を用いて説明する。しかし、本発明は、例示の目的である実施例に限定されない。
【0049】
組成物の7種の異なる製剤を調製し、90度剥離試験及びZ方向試験を行った。7種の製剤は、35%のFORAL AX(試料#1)、27.5%のFORAL AX(試料#2)、20%のFORAL AX(試料#3)、12.5%のFORAL AX(試料#4)、5%のFORAL AX(試料#5)、27.5%のFORAL DX(試料#6)及び5%のFORAL DX(試料#7)であった。
(引き剥がし粘着試験)
EZ 実験用ソフトウェアプログラムと連動して、ChemiInstruments AR−1000 接着解除試験機を用いて、引き剥がし粘着試験を行った。
【0050】
25mmのポリエステルフィルム片で、製剤の一つを被覆し、23℃、50±5%の相対湿度で、10分間、風乾した。方法に従って、4.5ポンド(2.04キログラム)のゴム被覆ローラを用いて、1分当たり24インチ(60.96センチメートル)の割合で、25mmの調製試料を、標準ステンレス鋼試験パネルに適用した。次に、1分間の滞留時間後、90度の角度で、試料を基質から剥がした。表1に示すように、引き剥がしに必要な力を測定した。
(Z方向引き剥がし)
Tinius Olsen(ティニアスオルセン)引張試験機を用いて、Z方向引き剥がし試験を行った。一方のブロック上に、25mm幅の面を、他方のブロック上に、38mm幅の面を用いて、特に調製されたTブロックを加工した。前述と同じ方法で、小さい方のブロック面上に製剤を噴霧した。処理後、ブロック面を、20分間風乾した。乾燥中に、小さい方のTブロック面を、大きい方のTブロック面に、その中央で結合させた。
【0051】
結合したTブロックを、引張試験機の顎部内に配置して、10ポンド(4.54キログラム)の力に達するまで、1分当たり0.05インチ(0.127センチメートル)の速度で、試験機を圧縮モードで作動させた。その際、動きを止めて、その力を10秒間維持した。次に、Tブロックが分離するまで、1分当たり0.05インチ(0.127センチメートル)の速度で、試験機を引張作動させた。分離に必要な最大力を測定し、表2に示した。
【0052】
上述のように、約23℃及び約50%の相対湿度で、実験を行われたことに注目すべきである。当業者に理解されるように、異なる温度及び異なる湿度で、異なる値が得られるだろう。
【0053】
表1及び2を参照して、35%のFORAL AX(試料#1)及び27.5%のFORAL AX(試料#2)は、90度引き剥がし粘着試験において極めてよく似た結果を示しが、Z方向引き剥がし試験において、35%製剤は、27.5%製剤よりも約5%高い結果を示した。90度引き剥がし粘着試験において、27.5%のFORAL DX製剤(試料#6)は、27.5%のFORAL AX製剤(試料#2)より約10〜15%低い値を示したが、20%のFORAL AX製剤(試料#3)より約50%高い値を示した。しかしながら、Z方向引き剥がし試験において、27.5%のFORAL DX製剤及び20%のFORAL AX製剤は、極めてよく似た値を示した。90度引き剥がし粘着試験において、5%のFORAL DX製剤(試料#7)は、5%のFORAl AX製剤(試料#5)と比べて、高い値を示したが、Z方向引き剥がし試験において、両試料は似た値を示した。
【0054】
上記データから分かるように、異なる濃度のFORAL AX及びFORAL DXは、幾分異なった特性を有する粘着付与剤組成物を生成する。例えば、幾つかの使用において、握る道具が使用者の手に接触したままであるように、より高い180度接着力を有するが、
例えば、試合中に握りが頻繁に調整されるラケットスポーツにおいて、使用者によって道具が回転されるように、より低い90度接着力を有することが望ましい。他の使用において、握る道具が使用中に歪むことなく、より容易に離れることができるような、より高い90度接着力及びより低い180度接着力であることが好ましい。明らかなように、このことは、ユーザ選択に直接関係しており、使用者の中には、特定の使用のための特定の製剤を好む者がいる一方で、幾分高い又は低い強度組成を用いて、より大きな成功又は快適さを見出す者もいるかもしれない。さらに、上述のように、異なる使用者は、定量の所定溶液の複数使用が、定量のより高い濃度溶液の単一使用と比べて、大体望ましい結果を提供することを見出すかもしれない。同様に、一定の条件下、例えば、より低い又はより高い湿度及び/又はより低い又はより高い温度下、それに周囲の条件下、例えば、スポーツコンテスト内のステージや状況下で、所定濃度及び/又は所定使用法を用いることを好むかもしれない。
【0055】
室温で、攪拌しながら、7グラムのFORAL AXを、93グラムのイソプロパノールに添加した。FORAL AXを、5分以内で完全に溶解して、7% FORAL AX,93% イソプロパノール溶液を生成した。還流冷却器、熱電対,及び攪拌器を装着した500mlフラスコ内で、35℃でFORAL AXをイソプロパノール中に溶解させることによって、50% FORAL AX/50%イソプロパノール組成物を調製した。蒸発後のイソプロパノールの損失を防ぐために、還流冷却器を使用した。加熱マントル中にフラスコを組み込むことによって、熱を提供した。125グラムのイソプロパノールをフラスコに添加して、中速で攪拌を開始した。熱電対の隔壁を外して、じょうごを用いて、125グラムのFORAL AXを添加した。ゴム槌を用いて、アルミホイルのシートに挟んで叩くことによって、FORAL樹脂を、粗い粉末にした。還流冷却器を通して、低流の冷水を添加し始めた。加熱して、温度を約35〜37℃に調整した。樹脂が完全に溶解されるまで、約10分間、攪拌を続けた。加熱マントルを外して、溶液を室温まで冷却した。室温に達した後、溶液を密閉瓶に移した。冷却されるにつれて、溶液は濁るようになった。
(製法例1)
5% FORAL AX
95% イソプロパノール
(製法例2)
7% FORAL AX
93% イソプロパノール
(製法例3)
20% FORAL AX
80% イソプロパノール
(製法例4)
20% FORAL AX
80% 無水エタノール
(製法例5)
30% FORAL AX
70% イソプロパノール
(製法例6)
30% FORAL AX
70% 無水エタノール
(製法例7)
35% FORAL AX
65% イソプロパノール
(製法例8)
25% FORAL AX
75% 無水エタノール
(製法例9)
15% FORAL AX
85% イソプロパノール
(製法例10)
15% FORAL AX
85% 無水エタノール
発明の好ましい実施形態を上述したが、その中に様々な改良が行われてもよいこと、及び添付の特許請求の範囲が、発明の精神と範囲内に入り得るそのような全ての改良をカバーすることを意図することが認識されるとともに理解されるだろう。
【0056】
表1は、ステンレス鋼上の90度引き剥がし粘着力(ASTM D 3330F)(25mm幅当たりのグラム数)を示す。
【0057】
表2は、アルミホイル上のZ方向引き剥がし(改良TAPPI T−541法)(1平方インチ当たりのポンド数)を表す。
【0058】
【表1】

【0059】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着付与剤組成物であって、気化溶媒中に溶解された熱及び圧力によって活性化される松脂を含む、粘着付与剤組成物。
【請求項2】
5〜40%の前記松脂と、
60〜95%の前記溶媒と、
を含む、請求項1に記載の粘着付与剤組成物。
【請求項3】
前記松脂は、Foral AX(登録商標)又はForal DX(登録商標)である、請求項2に記載の粘着付与剤組成物。
【請求項4】
前記溶媒は、イソプロパノール又はエタノールである、請求項3に記載の粘着付与剤組成物。
【請求項5】
粘着付与剤組成物であって、気化溶媒中に溶解された熱及び圧力によって活性化される松脂を基本的に含む、粘着付与剤組成物。
【請求項6】
前記松脂は、Foral AX(登録商標)又はForal DX(登録商標)である、請求項5に記載の粘着付与剤組成物。
【請求項7】
前記溶媒は、イソプロパノール又はエタノールである、請求項6に記載の粘着付与剤組成物。
【請求項8】
表面の保持接着性を向上又は強化する方法であって、気化溶媒中に溶解された熱及び圧力によって活性化される松脂を含む有効量の粘着付与剤組成物を、前記表面に添加することを含む、表面の保持接着性を向上又は強化する方法。
【請求項9】
前記組成物は、
5〜40%の前記松脂と、
60〜95%の前記溶媒と、
を含む、請求項8に記載の表面の保持接着性を向上又は強化する方法。
【請求項10】
前記松脂は、Foral AX(登録商標)又はForal DX(登録商標)である、請求項9に記載の表面の保持接着性を向上又は強化する方法。
【請求項11】
前記溶媒は、イソプロパノール又はエタノールである、請求項10に記載の表面の保持接着性を向上又は強化する方法。
【請求項12】
握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法であって、低級アルコール溶媒中の淡色の、高水素化された、無毒性の松脂からなる粘着付与剤溶液の提供、皮膚以外の握ることが可能な面上への、有効量の前記粘着付与剤溶液の添加、及び使用者が前記握ることが可能な面を握ることから構成され、実質的に同様の、未処理の握ることが可能な面と比べて、握ることが可能な面上の前記使用者の握りが向上される方法。
【請求項13】
前記組成物は、5〜40%の松脂と、60〜95%の溶媒とを含む、請求項12に記載の握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法。
【請求項14】
前記松脂は、Foral AX(登録商標)又はForal DX(登録商標)である、請求項13に記載の握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法。
【請求項15】
前記溶媒は、イソプロパノール又はエタノールである、請求項14に記載の握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法。
【請求項16】
握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法であって、低級アルコール溶媒中の淡色の、高水素化された、無毒性の松脂からなる粘着付与剤溶液の提供、目的物の皮膚以外の握ることが可能な面上、又は使用者の少なくとも片手への、有効量の前記粘着付与剤溶液の添加、及び前記使用者が前記握ることが可能な面を握ることから構成され、実質的に同様の、未処理の握ることが可能な面と比べて、前記握ることが可能な面の前記使用者の握りが向上される方法。
【請求項17】
前記組成物は、
5〜40%の前記松脂と、
60〜95%の前記溶媒と、
を含む、請求項16に記載の握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法。
【請求項18】
前記松脂は、Foral AX(登録商標)又はForal DX(登録商標)である、請求項17に記載の握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法。
【請求項19】
前記溶媒は、イソプロパノール又はエタノールである、請求項18に記載の握ることが可能な面上の握りを向上させるための方法。

【公表番号】特表2009−527599(P2009−527599A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555580(P2008−555580)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【国際出願番号】PCT/CA2007/000251
【国際公開番号】WO2007/095727
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(508252147)フィドゥス インターナショナル インコーポレイティッド (1)
【Fターム(参考)】