説明

糸巻取装置およびこれを用いた糸移動方法

【課題】糸切断・移動用の別の装置がなくても、単純に回転ドラムを180°回転させた状態で糸の切断と移動を行える糸巻取装置および方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、回転ドラムに設けられた上下のボビンホルダに空ボビンを装着し、上部に装着した空ボビンが満ボビンとなるまでスライドボックスから糸を巻き取る段階と、上部ボビンが満ボビンとなると、スライドボックスを上昇させ、回転ドラムを反時計回りに回転させるスライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階と、回転ドラムを180°回転させることにより、満ボビンを下部に、空ボビンを上部に位置させ、満ボビンと空ボビンとの間の糸を張力によって切断し、糸を空ボビンに移動させる段階と、満ボビンの回転停止段階と、空ボビンに一定のトラバース幅で糸を巻き取るスライドボックス下降段階とからなる糸移動方法と装置を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸巻取装置およびこれを用いた糸移動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、糸巻取装置は、糸を供給するゴデローラと、前記ゴデローラから供給される糸を一定の幅を有し案内するトラバースローラ部と、供給される糸の上部を押圧するフリクションローラ部とからなるスライドボックスと、前記スライドボックスの下部に設けられた回転ドラムと、前記回転ドラムに設けられると同時に前記スライドボックスのフリクションローラ部に接触し、糸を巻き取る複数のボビンが設けられたボビンホルダとからなっている。ここで、前記の上部のボビンが満ボビンとなると、回転ドラムが反時計回りに270°回転することにより下部の空ボビンが左側に移動し、上部の満ボビンが右側に移動して新たに巻取作業が行われる。すなわち、右側の満ボビンに巻き取られる糸を切断すると同時に左側の空ボビンに糸を移動するが、このために、回転ドラムを最初の位置から約270°回転させた後、別に備えた複雑な糸切断装置および糸移動装置を用いて糸を切断すると共に移動させる。さらに、安定した糸移動および切断のためにボビンホルダの回転速度を大幅に遅くする。また、前記のような糸切断および糸移動作業が完了すると、再度回転ドラムを時計回りに90°回転させてから巻取作業を行わなければならない。
【0003】
図1には、一般的な糸巻取装置において糸切替時にミドルバンチ(middle bunch)が形成される原因が図示されている。
【0004】
上述のように、糸切替時にスライドボックスが上昇すると、糸を押圧しているフリクションローラ部と、糸が特定幅に巻き取られるようにするトラバースローラ部が共に上昇することになる。この時、糸の巻取幅が図1に示すように中央に移動しながら狭くなる。
【0005】
また、フリクションローラ部とボビンに形成されるケーキ(糸が巻き取られて形成された部分)間の摩擦がなくなりボビンとトラバースローラ部の距離が遠くなることにより、前記ケーキの中央にだけ巻き取られる現象のミドルバンチが多量に発生する。このようなミドルバンチは、糸を解く解糸過程で問題となるため、巻取後解いて捨ててしまう。
【0006】
従来の270°の糸移動方式、またはターレット方式は、上述のようにスライドボックスが上昇した後、回転ドラムの移動距離および時間が相対的に長いため前記ミドルバンチが相対的に度々発生し、ミドルバンチが度々発生することにより、その分捨てる糸の量も増えることになる。
【0007】
また、このような270°の糸移動またはターレット方式は、上述のように空ボビンが移動する角度が反時計回りに270°、復帰時は時計回りに90°であり、総360°の移動角度を有することになる。したがって、満ボビンまたは満ケーキは、270°の移動距離および時間だけのミドルバンチを有することになる。
【0008】
このように、従来の糸移動方法は時間が長くかかるので、糸巻取の生産性が低下するという問題がある。また、回転ドラムを反時計回りに270°回転させて糸切断および糸移動をした後、続いて再度回転ドラムを時計回りに90°回転させて糸巻取作業を行うことにより、糸切断不良、移動不良および巻取不良が度々発生する。
【0009】
また、糸切断および糸移動のための別の複雑な構造および装置が必要なので、糸巻取装置の製造コストも高くなるという問題がある。
【0010】
さらに、回転ドラムの回転角度と回転方向が数回変わることから、これを正確にセンシングするための各種センサが必要であり、これを処理するための回路が必要なため糸巻取装置の構造がより一層複雑となり、その製造コストもより一層高くなるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した従来の問題点を克服するためのものであって、本発明の目的は、糸切断や糸移動のための別の装置がなくても、単に回転ドラムを180°回転させた状態で、糸切断および移動を完了できる糸巻取装置およびこれを用いた糸移動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明に係る糸巻取装置は、円筒形状で後方の円周面に沿ってギアが形成され、前方の円周面に沿って180°間隔で切欠溝が形成された回転ドラムと、前記回転ドラムのギアに歯合されて前記回転ドラムを180°回転させるモータと、前記回転ドラムの切欠溝に嵌挿されて前記回転ドラムの回転を停止させるストッパーと、前記回転ドラムの上部と下部にそれぞれ取り付けられたボビンホルダと、前記回転ドラムの上部に位置し、前記ボビンホルダに装着されたボビンに糸を供給するスライドボックスとを含む。
【0013】
前記ストッパーは、糸巻取装置のフレームに取り付けられたシリンダと、前記シリンダに回転可能に取り付けられた第1領域、前記第1領域から延びて糸巻取装置のフレームに回転可能に取り付けられた第2領域、前記第1領域および前記第2領域から延びた第3領域からなる三角プレートと、前記三角プレートにおいて前記第3領域に設けられ、前記回転ドラムの切欠溝に嵌挿または分離されるローラとを含んでなる。
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明による糸巻取装置を用いた糸移動方法は、回転ドラムに設けられた上部ボビンホルダと下部ボビンホルダにそれぞれ空ボビンを装着し、上部に装着した空ボビンが満ボビンとなるまで上部ボビンホルダを回転させながらスライドボックスから糸の供給を受けて巻き取る糸巻取段階と、上部ボビンが満ボビンとなると前記スライドボックスを上昇させ、前記回転ドラムを反時計回りに回転させるスライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階と、前記回転ドラムを180°回転させることにより、満ボビンを下部に、空ボビンを上部に位置させると同時に、満ボビンと空ボビンとの間の糸が張力によって切断されながら糸を空ボビンに移動させる糸移動段階と、前記満ボビンの回転を停止させる満ボビンの回転停止段階と、前記スライドボックスを下降させることにより、前記空ボビンに一定のトラバース幅を有し糸を巻き取るスライドボックスの下降段階とを含んでなる。
【0015】
前記スライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階では、空ボビンが装着されたボビンホルダの回転を開始する。
【発明の効果】
【0016】
上述のように、本発明に係る糸巻取装置およびこれを用いた糸移動方法は、糸切断や糸移動のための別の装置がなくても、単に回転ドラムを180°回転させた状態で糸切断および移動を完了することにより、従来の270°の方式に比べて90°分の時間を節約できるため、ミドルバンチの量を減らすことができる。
【0017】
また、本発明は、回転ドラムの一側にストッパーを設けることにより、回転ドラムを正確に180°回転させた状態で停止でき、また、このような状態で別の糸切断や糸移動装置がなくても、空ボビンと満ボビンの回転数の差を用いて糸を切断すると共に、糸を移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】一般的な糸巻取装置において糸切替時にミドルバンチが形成される原因を示す図である。
【図2】本発明に係る糸巻取装置の概略的な構成を示す概略図である。
【図3a】本発明に係る糸巻取装置中の回転ドラム、モータおよびストッパー間の関係を示す正面図である。
【図3b】本発明に係る糸巻取装置中の回転ドラム、モータおよびストッパー間の関係を示す部分断面図である。
【図4】本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示すフローチャートである。
【図5a】図5a〜図5eは本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示す手順説明図である。
【図5b】図5a〜図5eは本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示す手順説明図である。
【図5c】図5a〜図5eは本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示す手順説明図である。
【図5d】図5a〜図5eは本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示す手順説明図である。
【図5e】図5a〜図5eは本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示す手順説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる程度に本発明の望ましい実施例を添付の図面を参照して詳しく説明する。ただし、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0020】
図2は本発明に係る糸巻取装置の概略的な構成を示す概略図である。
【0021】
図2に示すように、糸巻取装置100は、回転可能な回転ドラム110と、前記回転ドラム110の上下部にそれぞれ回転可能に取り付けられたボビンホルダ111、112と、前記回転ドラム110の上部に位置し、ボビンホルダ111、112に装着されたボビンに、糸が所定幅で巻き取られるようにするスライドボックス120とを含む。ここで、前記スライドボックス120は、上下に所定距離移動でき、これは糸(Y)をトラバースさせるトラバース ローラ121と、ボビンに接触して糸に所定圧力を提供するフリクションローラ122とからなっている。ここで、前記ボビンは支管とも言う。
【0022】
このような糸巻取装置100は、例えば、上部のボビンが満ボビン113となると、回転ドラム110が所定角度で回転して満ボビン113と空ボビン114の位置が互いに変わる。すなわち、図2のように、回転ドラム110が回転して空ボビン114が上部に位置し、満ボビン113が下部に位置する。
【0023】
また、このような状態で糸(Y)を上部の空ボビン114側に移動すると同時に切断する。このために、トラバースローラ121およびフリクションローラ122を有するスライドボックス120が、前記回転ドラム110から上部へ所定の高さ上昇し、続いて下部の満ボビン113が回転を停止する。すると、上部の空ボビン114は回転し続けているため上部の空ボビン114に糸(Y)が移動すると同時に、満ボビン113と空ボビン114との間で糸(Y)が強制的に切断される。この糸移動方法は次で再度説明する。
【0024】
図3aおよび図3bは、本発明に係る糸巻取装置中の回転ドラム、モータおよびストッパー間の関係を示す正面図および部分断面図である。
【0025】
図3aおよび図3bに示すように、糸巻取装置100は回転ドラム110以外にモータ130およびストッパー140等をさらに含む。
【0026】
前記回転ドラム110は、円筒形状であり、後方の円周面に沿ってギア110aが形成され、前方の円周面に沿って180°間隔で切欠溝110bが形成されている。実際に、前記切欠溝110bは90°間隔で4つを形成し得る。もちろん、この回転ドラム110は回転軸110cにより巻取装置のフレーム101に回転可能に設けられている。
【0027】
前記モータ130は、前記回転ドラム110の略上部に設けられているが、本発明でこの設置位置を限定するのではない。もちろん、このようなモータ130は前記回転ドラム110のギア110aに歯結されて前記回転ドラム110を180°回転させる役割をする。
【0028】
前記ストッパー140は、前記回転ドラム110の略下部に設けられているが、本発明でこの設置位置を限定するのではない。このようなストッパー140は前記回転ドラム110の回転を正確な位置、すなわち、180°回転位置に停止させる役割をする。
【0029】
前記ストッパー140はシリンダ141、三角プレート142およびローラ143を含む。前記シリンダ141は、例えば空気圧シリンダまたは油圧シリンダであるが、ここでその種類を限定するのではない。前記三角プレート142は、前記シリンダ141に回転可能に取り付けられた第1領域142aと、前記第1領域142aから延びて前記巻取装置のフレーム101に回転可能に取り付けられた第2領域142bと、前記第1領域142aおよび前記第2領域142bから延びた第3領域142cとからなる。さらに、前記ローラ143は、前記三角プレート142において前記第3領域142cに設けられ、前記回転ドラム110の切欠溝110bに嵌挿または分離する。
【0030】
このような構成により前記シリンダ141がロード144を左側に移動させると、前記三角プレート142が第2領域142bを中心に略時計回りに所定角度回転することにより、第3領域142cに設けられたローラ143が回転ドラム110の切欠溝110bから離脱する。したがって前記回転ドラム110は所望の角度だけ自由に回転することができる。さらに、前記回転ドラム110が180°回転した後、前記シリンダ141がロード144を右側に移動させると、前記三角プレート142が第2領域142bを中心に略反時計回りに所定角度で回転し、第3領域142cに設けられたローラ143が回転ドラム110の切欠溝110bに強く嵌挿される。したがって前記回転ドラム110の回転が停止する。
【0031】
上述のように、回転ドラム110にはボビンホルダ111、112が上部と下部にそれぞれ設けられている。もちろん、このボビンホルダ111、112には複数のボビンが挿通することにより糸が巻き取られる。さらに、上部のボビンホルダ111に挿通されたボビンに先に糸が巻き取られる。
【0032】
図4は本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示すフローチャートである。
【0033】
図4に示すように、本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法は、糸巻取段階(S1)と、スライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階(S2)と、糸移動段階(S3)と、満ボビンの回転停止段階(S5)と、スライドボックスの下降段階(S4)とを含む。
【0034】
図5a〜図5eは、本発明に係る糸巻取装置を用いた糸移動方法を示す手順説明図である。ここでは図2〜図4を共に参照して糸移動方法を説明する。
【0035】
図5aに示すように、糸巻取段階(S1)では、回転ドラム110に設けられた上部ボビンホルダ111と下部ボビンホルダ112にそれぞれ空ボビンを装着し、上部に装着した空ボビンが満ボビン113となるまで、上部ボビンホルダ111を回転させながらスライドボックス120から糸の供給を受けて巻き取る。もちろん、前記スライドボックス120は、トラバースローラ121とフリクションローラ122とを含み、前記フリクションローラ122が上部の満ボビン113に接触して回転する。
【0036】
図5bに示すように、スライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階(S2)では、上部ボビンが満ボビン113となると、前記スライドボックス120を上昇させ、前記回転ドラム110を反時計回りに回転させる。すなわち、上部ボビンが満ボビン113となると、スライドボックス120を上昇させて満ボビン113とフリクションローラ122が互いに分離するようにし、続いてモータ130に電源を印加することにより、回転ドラム110が反時計回りに回転するようにする。さらに、この時、下部の他の空ボビン114が装着されたボビンホルダ112の回転も開始させる。
【0037】
図5cに示すように、糸移動段階(S3)では、前記回転ドラム110を180°回転させることにより、満ボビン113を下部に、空ボビン114を上部に位置させると同時に、満ボビン113と空ボビン114との間の糸が張力により切断されながら、糸を空ボビン114に移動させる。すなわち、モータ130に電源を印加して回転ドラム110が反時計回りに完全に180°回転した状態で、ストッパー140を動作させることによって回転ドラム110の回転を停止させる。すると、前記満ボビン113は下端に位置し、前記空ボビン114は上部に位置する。さらに、糸は空ボビン114を通じて満ボビン113に依然と巻き取られている状態である。ここで、前記糸は空ボビン114に十分接触する。また、前記空ボビン114と前記満ボビン113は回転速度の差が発生する。したがって、空ボビン114と満ボビン113との間の糸は張力によりスムーズに切断され、続いて切断された糸は空ボビン114にスムーズに移動する。
【0038】
図5dに示すように、満ボビンの回転停止段階(S4)では、前記満ボビン113の回転を停止させる。もちろん、この時、前記満ボビン113をボビンホルダ111から引き出す。
【0039】
図5eに示すように、スライドボックスの下降段階(S5)では、前記スライドボックス120を下降させて、糸が前記空ボビン114に一定のトラバース幅を有し巻き取られるようにする。すなわち、スライドボックス120のフリクションローラ122が空ボビン114に接触して所定圧力を加え、トラバースローラ121により所定トラバース幅を有し糸が前記空ボビン114に供給される。
【符号の説明】
【0040】
100…糸巻取装置、101…フレーム、110…回転ドラム、110a…ギア、110b…切欠溝、111、112…ボビンホルダ、113…満ボビン、114…空ボビン、120…スライドボックス、121…トラバースローラ、122…フリクションローラ、130…モータ、140…ストッパー、141…シリンダ、142…三角プレート、142a…第1領域、142b…第2領域、142c…第3領域、143…ローラ、144…ロード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形状であり、後方の円周面に従ってギアが形成され、前方の円周面に沿って180°間隔で切欠溝が形成された回転ドラムと、
前記回転ドラムのギアに歯合されて前記回転ドラムを180°回転させるモータと、
前記回転ドラムの切欠溝に嵌挿されて前記回転ドラムの回転を停止させるストッパーと、
前記回転ドラムの上部と下部にそれぞれ取り付けられたボビンホルダと、
前記回転ドラムの上部に位置し、前記ボビンホルダに装着されたボビンに糸を供給するスライドボックスと
を含んでなることを特徴とする糸巻取装置。
【請求項2】
前記ストッパーは、
糸巻取装置のフレームに取り付けられたシリンダと、
前記シリンダに回転可能に取り付けられた第1領域、前記第1領域から延びて糸巻取装置のフレームに回転可能に取り付けられた第2領域、前記第1領域および前記第2領域から延びた第3領域からなる三角プレートと、
前記三角プレートにおいて前記第3領域に設けられ、前記回転ドラムの切欠溝に嵌挿または分離されるローラと
を含んでなることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取装置。
【請求項3】
回転ドラムに設けられた上部ボビンホルダと下部ボビンホルダにそれぞれ空ボビンを装着し、上部に装着した空ボビンが満ボビンとなるまで、上部ボビンホルダを回転させながらスライドボックスから糸の供給を受けて巻き取る糸巻取段階と、
上部ボビンが満ボビンとなると、前記スライドボックスを上昇させ、前記回転ドラムを反時計回りに回転させるスライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階と、
前記回転ドラムを180°回転させることにより、満ボビンを下部に、空ボビンを上部に位置させると同時に満ボビンと空ボビンとの間の糸が張力によって切断されながら、糸を空ボビンに移動させる糸移動段階と、
前記満ボビンの回転を停止させる満ボビンの回転停止段階と、
前記スライドボックスを下降させることにより、前記空ボビンに一定のトラバース幅を有し糸を巻き取るスライドボックスの下降段階と
を含んでなること特徴とする糸移動方法。
【請求項4】
前記スライドボックスの上昇および回転ドラムの回転段階は、空ボビンが装着されたボビンホルダの回転を開始することを特徴とする請求項3に記載の糸移動方法。



【図1】
image rotate

【図4】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図5b】
image rotate

【図5c】
image rotate

【図5d】
image rotate

【図5e】
image rotate


【公開番号】特開2010−137986(P2010−137986A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5029(P2009−5029)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(509013655)イルジン エー‐テック カンパニー リミテッド (3)
【Fターム(参考)】