説明

紙容器

【課題】紙容器にIDコードを付すことができ、このIDコードを購入者以外の人が認識することを防止すること。
【解決手段】紙容器1は胴部2と、底部5と、上部7とを備え、上部7は一対の傾斜板3,3と、一対の傾斜板3,3間に折り込まれた一対の折込部6,6とを有している。一方の折込部6外面に紙容器1を特定する情報をもつIDコード8Aが形成されている。IDコード8Aを構成する各文字または数字8は、折込部6の折込線6bに沿って配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体紙容器等の紙容器に係り、とりわけレーザー光またはインクジェットを用いて印刷されたIDコードを有する紙容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より飲料が収納された液体紙容器等の紙容器を作製する際、当該紙容器にIDコードが付されることがある。このような紙容器に付されるIDコードは、紙容器の購入者がキャンペーンに応募する際に用いられ、購入者はこのIDコードをインターネット上に入力してキャンペーンに応募している。
【0003】
紙容器に付されるIDコードは、一般にインクジェットを用いて印刷されたり、レーザー光を照射して印刷されたりしている。
【0004】
しかしながら紙容器にIDコードを印刷する場合、紙容器に印刷されたIDコードの位置によっては、IDコードが購入者以外の人に容易に認識されてしまうという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−161291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、とりわけ購入者以外の人に容易に認識できないIDコードを有する紙容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、胴部と、底部と、上部とを備えた紙容器において、胴部、底部および上部のいずれかに、互いに交わる2直線からなり内側に折込まれる一対の折込線を含む折込部が設けられ、この折込部外面に、複数の文字または数字を有し当該紙容器を特定する情報を含むIDコードが形成され、IDコードの文字または数字は、いずれも折込線に沿って配置されていることを特徴とする紙容器である。
【0008】
本発明は、各文字または数字は、いずれも折込線と交わって配置されていることを特徴とする紙容器である。
【0009】
本発明は、各文字または数字は、レーザー光によって折込部外面に印刷されることを特徴とする紙容器である。
【0010】
本発明は、各文字または数字は、インクジェットによって折込部外面に印刷されることを特徴とする紙容器である。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明によれば、紙容器に設けられたIDコードを購入者以外の人が容易に認識することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態による紙容器を示す折込部の拡大図。
【図2】図2は紙容器を示す斜視図。
【図3】図3は包装材料を打抜いて形成されたブランク材を示す図。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態による紙容器を作製するための包装材料を示す図。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態による紙容器を作製するための包装材料を示す図。
【図6】図6(a)(b)は印刷物の作製システムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1乃至図4および図6(a)(b)は、本発明による紙容器、例えばゲーベルトップ型紙容器を示す図である。
【0015】
まず本発明による紙容器、例えばゲーベルトップ型紙容器について説明する。
【0016】
図2に示すように、このような紙容器1は内部に飲料等の液体を収納する液体紙容器となっている。
【0017】
図2に示すように、紙容器1はゲーベルトップ型の紙容器1であって、四角筒状の胴部2と、四角板状の底部5と、ゲーベルトップ型の上部7とを有している。
【0018】
このうちゲーベルトップ型の上部7は対向する一対の傾斜板3,3と、傾斜板3,3間に位置するとともに傾斜板3,3間に折込まれる一対の折込部6,6とを有している。そして一対の傾斜板3,3には各々の上端にのりしろ4,4が設けられ、一対の傾斜板3,3は各々の上端に設けられたのりしろ4,4により互いに接着されている。
【0019】
このようなゲーベルトップ型の紙容器1において、のりしろ4,4を互いに引離し、上部7を開くことにより紙容器1内から飲料等の内容物を取出すことができる。
【0020】
ゲーベルトップ型の紙容器1は、図3に示すようなブランク材1aを組立てることにより作製される。
【0021】
ブランク材1aは後述のように、所望の層構成をもつ包装材料10を打抜くことにより得られる。このブランク材1aは、紙容器1の胴部2に対応する胴部パネル2aと、底部5に対応する底部パネル5aと、一対の傾斜板3,3に対応する傾斜板パネル3a,3aと、一対の傾斜板3,3間に折込まれる一対の折込部6,6に対応する折込部パネル6a,6aとを有している。
【0022】
また図3に示すブランク材1aにおいて、各傾斜板パネル3a,3aに、のりしろ4,4が設けられている。
【0023】
またブランク材1aにおいて、一対の折込部パネル6a,6aのうちの一方の折込部パネル6aに、印刷領域9が形成されている。そしてこの印刷領域9内に、当該ブランク材1aにより得られる紙容器1を特定する情報を含むIDコード8Aがレーザー光を照射して印刷を施すことにより形成されている。
【0024】
次に図1(a)(b)および図3により、折込部6に対応する折込部パネル6aに形成され、紙容器1を特定する情報を含むIDコード8Aについて詳述する。
【0025】
上述のように各折込部6,6は一対のの傾斜板3,3間に折込まれるものであり、この場合、各折込部6,6は互いに交わる2直線からなる一対の折込線6b、6bを介して一対の傾斜板3,3間内側に折込まれる。
【0026】
すなわち、図1(a)(b)および図3に示すように、折込部6,6に対応する各折込部パネル6a,6aには、一対の折込線6b、6bが形成されており、IDコード8Aは一方の折込部パネル6aのうち、一対の折込線6b、6b近傍に設けられている。
【0027】
この場合、IDコード8Aは、複数の文字または数字8からなり、各文字または数字8はいずれも折込線6b、6bに沿って配置され、好ましくは各文字または数字8は折込線6b、6bと交わって配置されている(図1(a))。
【0028】
他方、図1(b)に示すように、2〜3個の文字または数字8を一つの固まりとし、文字または数字8の固まりを折込線6b、6b上に配置してもよい。
【0029】
なお、図1(a)(b)において、文字または数字8として、便宜上数字のみが示されているが、文字のみでIDコード8Aを形成してもよく、数字と文字を混合してIDコード8Aを形成してもよい。
【0030】
次にブランク材1aを形成するための包装材料10について述べる。上述のようにブランク材1aは包装材料10を打抜くことにより得られる。このような包装材料10は、図4に示すように、紙基材14Aと、紙基材14A上に形成された非黒色印刷層12と、非黒色印刷層12上に形成された黒色インキ層11とからなる層構成を有している。
【0031】
このうち、紙基材14Aはポリエチレン層(PE層)13/紙材14/ポリエチレン層(PE層)15からなる。紙基材としては、一般的な積層体を使用することができる。具体的には、PE/紙材、PE/紙材/PE、PE/紙材/PE/PET/PE、PP/紙材、PP/紙材/PP、等がある。PEには高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンを用いることができる。紙材14としては賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有するものが使用できる。
【0032】
具体的には紙材14としては、主強度材であり、強サイド性の晒または未晒の紙材、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク厚紙等の各種紙材を用いることができる。紙材14はこれらの紙材を複数重ねたものであってもよい。
【0033】
また使用する紙材14は、坪量80〜600g/m、好ましくは坪量100〜450g/mのものを使用することができる。紙材14の厚さは110〜860μm、好ましくは140〜640μmのものを使用することができる。
【0034】
また包装材料10のうち印刷領域9において、黒色インキ層11に対してYVO4レーザー光がパターン状に照射される。この場合、黒色インキ層11がレーザー光により昇華されて開口8aが形成され、黒色インキ層11の下方に位置する非黒色印刷層12が開口8aを介して外方へ露出する。
【0035】
このように黒色インキ層11の開口8aを介して外方へ露出される非黒色印刷層12によって、複数の文字または数字8からなるIDコード8Aが形成される。
【0036】
上述のように、複数の文字または数字8からなるIDコード8Aは、ブランク材1aの一方の折込部パネル6aに形成される。このため、ブランク材1aを組立てることにより紙容器1を作製した場合、IDコード8Aは一方の折込部6に位置するため、紙容器1の状態ではIDコード8Aを外方から確認することはむずかしい。
【0037】
とりわけ、IDコード8Aを構成する各文字または数字8を、折込部パネル6aの折込線6bと交わるように配置した場合、一対の傾斜板3,3を多少拡げて折込部6の内側を目視しても、各文字または数字8を外方から確認することは不可能である(図1(a))。
【0038】
またIDコード8Aを構成する文字または数字8の固まりを折込線6bに沿って配置した場合、当該文字または数字8の固まりの端部を外方から確認できたとしても、文字または数字8の固まり全体を外方から確認することはむずかしい(図1(b))。
【0039】
しかしながら、紙容器1の上部7を開封することにより、折込部6上のIDコード8Aを外方から容易に確認することができる。
【0040】
このように紙容器1の状態ではIDコード8Aを外部から容易に確認することができないので、IDコード8Aを第3者に公知とすることが防止できる。
【0041】
上述した本発明の実施の形態において、包装材料10の層構成は、PE層15/紙材14/PE層13/非黒色印刷層12/黒色インキ層11となっており、黒色インキ層11に対してレーザー光を照射することによりIDコード8Aが形成される。この場合、包装材料10はIDコード8Aを有する印刷物となる。
【0042】
また包装材料10を打抜くことにより、ブランク材1aが得られるが、このブランク材1aもIDコード8Aを有する印刷物となる。
【0043】
次に非黒色印刷層12、黒色インキ層11およびYVO4レーザー光について、以下詳述する。
【0044】
(非黒色印刷層12)
非黒色印刷層12は後述する黒色インキ層11の黒色インキ顔料以外のインキ顔料を含む印刷層12からなっている。
【0045】
このような非黒色印刷層12としては、シアニンブルー、カーミン6B、ジスアゾエロー等のようなインキ顔料を含む印刷層が考えられる。
【0046】
(黒色インキ層11)
黒色インキ層11は黒色インキ顔料を含む印刷層となっており、このような黒色インキ顔料としては、カーボン、カーボンブラック等のようなインキ顔料が考えられる。
【0047】
(YVO4レーザー光)
上述のように黒色インキ層11の所望部分に対してYVO4レーザー光を照射し、黒色インキ層11の当該部分を除去して、IDコード8Aを形成する(図4)。
【0048】
本発明において使用するレーザー光はシングルモードのYVO4レーザー光である。シングルモードのレーザー光とは、一つのピークからなるレーザー光であって、焦点が絞られるため微細な加工に適している。
【0049】
YVO4レーザーは、YAGレーザーの一種で、当該レーザー光の波長は1064nmで、黒色以外の色に吸収されにくい性質がある。しかしながら、印字に長時間を要し、かつ、印字精度が低下するので好ましくない。
【0050】
<レーザー印字条件>
レーザー印字の実施に際し特に重要な条件は出力、走査速度、パルス周波数であるが、レーザー出力装置の能力、印字面積、黒インキの材質、要求される印字時間、および、要求されるシンボルのグレード等によってレーザー印字条件は異なるため、具体的に範囲を限定することはできない。
【0051】
レーザー印字速度を上げたい場合、出力を大きくして走査速度を上げるが、あまり走査速度が高すぎると走査精度が低下して印字物の仕上がりが雑になる。
【0052】
レーザー印字物の仕上がりを良くしたい場合、出力を小さくして走査速度を下げると良いが、印字時間が長くなる。
【0053】
パルス周波数は、黒インキ層11の黒色顔料の材質によって最も効果的にインキを除去できる数値が異なる。パルス周波数は一般的にあまり大きく変動する数値ではないので、レーザー印字条件を求めるに際して、最初は適当な周波数に設定する。
【0054】
そしてレーザー印字条件の選定にあたっては、レーザー印字物のシンボルを検証機で検証しながら出力と走査速度の組合せを何通りか試みてレーザー印字テストを実施し、希望に近い印字時間とグレードが得られたら、出力と走査速度を固定して周波数を何通りか変えてレーザー印字を試みてレーザー印字物の検証を実施する。最後に出力と走査速度の微調整を行って、最も好適なレーザー印字条件を選定する。
【0055】
好適なレーザー印字条件を求める際、最も重要なことはコントラストであり、大抵のレーザー印字物のグレードはコントラストのグレードに左右される。
【0056】
次にこのような構成からなる印刷物の作製方法について、図6(a)(b)により説明する。
【0057】
ここで図6(a)(b)は印刷物の作製システムを示す図である。
【0058】
図6(a)(b)に示す印刷物の作製システム20において、PP層13/紙材14/PP層15からなり、予め巻かれた巻体状の紙基材14Aが供給部21に装着されている。
【0059】
図6(a)(b)に示すように、供給部21から紙基材14Aが繰り出され、紙基材14AのPE層13上にオフセット印刷部22により印刷が施され、多色の非黒色印刷層12が形成される。
【0060】
この場合、非黒色印刷層12は、少なくとも折込部パネル6aに対応する印刷領域9に形成される。
【0061】
次に紙基材14A上に形成された印刷領域9の非黒色印刷層12上に、黒色インキ顔料を含む黒色インキ層11が形成される。
【0062】
このようにして、紙基材14Aの少なくとも印刷領域9上に非黒色印刷層12が形成され、非黒色印刷層12上に黒色インキ層11が形成された紙基材14Aは、その後、レーザーマーカー23に至る。
【0063】
そしてこのレーザーマーカー23により、黒色インキ層11に対してYVO4レーザー光をパターン状に照射することにより黒色インキ層11を昇華させて黒色インキ層11パターン状の開口8aが形成される。このことにより、黒色インキ層11の開口8aを介して黒色インキ層11の下地となる非黒色印刷層12が外方へ現れ、開口8aを介して外方へ露出する非黒色印刷層12によって、IDコード8Aを構成する文字または数字8が形成される。
【0064】
このようにして文字または数字8からなるIDコード8Aを有する包装材料10が得られる。
【0065】
この場合、包装材料10のIDコード8Aは、対応するブランク材1aおよび紙容器を特定するIDコードとなる。
【0066】
次に包装材料10は打抜装置24に至り、この打抜装置24において包装材料10が打抜かれて紙容器1用のブランク材1aが得られる。
【0067】
次にブランク材1aは、コンベア25により搬送された後、集積部26上に集積される。
【0068】
以上のように本実施の形態によれば、包装材料10あるいはブランク材1aに複数の文字または数字8を含むIDコード8Aを付す場合、YVO4レーザー光を用いて容易かつ確実に、精度良くIDコード8Aを形成することができる。
【0069】
なお、紙基材14A上に黒色インキ層11を設け、さらに黒色インキ層11上に非黒色インキ層12を設け、黒色インキ層11をYVO4レーザー光により昇華させて、紙基材14Aを外方へ露出させてもよい。
【0070】
第2の実施の形態
次に図5により、本発明による紙容器、例えばゲーベルトップ型紙容器の第2の実施の形態について説明する。
【0071】
図5に示す第2の実施の形態は包装材料10の層構成が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図4および図6(a)(b)に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0072】
図5に示すように、包装材料10は紙基材14Aと、紙基材14Aのうち折込部パネル6aの印刷領域9に形成された黒色インキ顔料を含むパターン状の黒色インキ層11と、パターン状の黒色インキ層11以外の部分に形成された非黒色印刷層12とを備えている。
【0073】
このうち、紙基材14Aはポリエチレン層(PE層)13/紙材14/ポリエチレン層(PE層)15からなる。紙基材としては、一般的な積層体を使用することができる。具体的には、PE/紙材、PE/紙材/PE、PE/紙材/PE/PET/PE、PP/紙材、PP/紙材/PP、等がある。PEには高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンを用いることができる。紙材14としては賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有するものが使用できる。
【0074】
具体的には紙材14としては、主強度材であり、強サイド性の晒または未晒の紙材、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク厚紙等の各種紙材を用いることができる。紙材14はこれらの紙材を複数重ねたものであってもよい。
【0075】
また使用する紙材14は、坪量80〜600g/m、好ましくは坪量100〜450g/mのものを使用することができる。紙材14の厚さは110〜860μm、好ましくは140〜640μmのものを使用することができる。
【0076】
また包装材料10のうち印刷領域9において、黒色インキ層11を含めた周辺領域YVO4レーザー光がパターン状に照射される。この場合、黒色インキ層11がレーザー光により昇華されて非黒色印刷層12間に開口8aが形成され、黒色インキ層11の下方に位置する紙基材14Aが開口8aを介して外方へ露出する。
【0077】
このようにして、非黒色印刷層12と、開口8aを介して外方へ露出される紙基材14Aとによって、複数の文字または数字8からなるIDコード8Aが形成される。
【0078】
上述のように、複数の文字または数字8からなるIDコード8Aは、ブランク材1aの一方の折込部パネル6aに形成される。このため、ブランク材1aを組立てることにより紙容器1を作製した場合、IDコード8Aは一方の折込部6に位置するため、紙容器1の形ではIDコード8Aを外方から確認することはむずかしい。
【0079】
しかしながら、紙容器1の上部7を開封することにより、折込部6上のIDコード8Aを外方から容易に確認することができる。
【0080】
このように紙容器1の状態ではIDコード8Aを外部から容易に確認することができないので、IDコード8Aを第3者に公知とすることが防止できる。
【0081】
上述した本発明の実施の形態において、包装材料10の層構成は、PP層15/紙材14/PP層13/非黒色印刷層12および黒色インキ層11となっており、黒色インキ層11に対してレーザー光を照射することによりIDコード8Aが形成される。この場合、包装材料10はIDコード8Aを有する印刷物となる。
【0082】
また包装材料10を打抜くことにより、ブランク材1aが得られるが、このブランク材1aもIDコード8Aを有する印刷物となる。
【符号の説明】
【0083】
1 紙容器
1a ブランク材
2 胴部
2a 胴部パネル
3 傾斜板
3a 傾斜板パネル
5 底部
5a 底部パネル
6 折込部
6a 折込部パネル
6b 折込線
7 上部
8 文字または数字
8A IDコード
9 印刷領域
10 包装材料
11 黒色インキ層
12 非黒色印刷層
13 PE層
14 紙材
14A 紙基材
15 PE層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部と、底部と、上部とを備えた紙容器において、
胴部、底部および上部のいずれかに、互いに交わる2直線からなり内側に折込まれる一対の折込線を含む折込部が設けられ、
この折込部外面に、複数の文字または数字を有し当該紙容器を特定する情報を含むIDコードが形成され、IDコードの文字または数字は、いずれも折込線に沿って配置されていることを特徴とする紙容器。
【請求項2】
各文字または数字は、いずれも折込線と交わって配置されていることを特徴とする請求項1記載の紙容器。
【請求項3】
各文字または数字は、レーザー光によって折込部外面に印刷されることを特徴とする請求項1記載の紙容器。
【請求項4】
各文字または数字は、インクジェットによって折込部外面に印刷されることを特徴とする請求項1記載の紙容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−76773(P2012−76773A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222468(P2010−222468)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】