説明

紙幣処理装置、レジスタ装置、釣銭機、配信装置及びネットワークシステム

【課題】 投入された紙幣が偽券か否かを鑑別する紙幣処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、紙幣処理装置と、配信装置を有するネットワークシステムに関する。そして、紙幣処理装置は、配信装置から偽券プロファイル情報を取得する手段と、取得した偽券プロファイル情報を登録する手段と、ユーザから入金された入金紙幣について、少なくとも偽券か否かを、少なくとも登録している情報に基づいて鑑別する手段と、偽券と鑑別された入金紙幣を受け入れない手段とを有することを特徴とする。また、配信装置は、偽券プロファイル情報を保持する手段と、保持している偽券プロファイル情報を、紙幣処理装置に配信する手段とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣処理装置、レジスタ装置、釣銭機、配信装置及びネットワークシステムに関し、例えば、POS(Point of Sales)システムに適用することができる。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ディスカウントショップ、ガソリンスタンド等の店舗におけるレジ精算場では、現金による販売で必要となる釣銭準備金を管理するために、POSレジスタ等のレジスタ機(レジスタ装置)に紙幣釣銭機が取り付けられている。レジスタ機などに紙幣釣銭機として搭載している紙幣処理装置(現金入出金処理装置)には、特許文献1、2に記載の装置がある。
【0003】
特許文献1、2に記載の装置は、投入された紙幣について、その紙幣の種類を鑑別し、鑑別できなかった紙幣をリジェクトする。
【特許文献1】特開2005−293540号公報
【特許文献2】特開2007−34523号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2に記載の装置を、紙幣釣銭機として搭載したレジスタ装置を用いた場合、店舗のレジ精算場においてレジ係等の代金精算業務を行う係員(以下、「店舗係員」という)が、顧客から受取った紙幣について、紙幣釣銭機で種類を鑑別できない(すなわち、本物の紙幣(以下、「真券」という)と鑑別できない)と、店舗係員が目視でその紙幣を確認し、真券と認められるものは受取る運用がなされる場合がある。このため、従来の紙幣釣銭機を用いた場合では、店舗係員が目視で真券か否か鑑別できないような、精巧な偽物の紙幣(以下、「偽券」という)があった場合には店舗側に損害が生じてしまうという問題があった。
【0005】
そのため、投入された紙幣が偽券か否かを鑑別することができる紙幣処理装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明の紙幣処理装置は、(1)外部の配信装置から、偽券の鑑別に用いる偽券プロファイル情報を取得する偽券プロファイル情報取得手段と、(2)上記偽券プロファイル情報取得手段が取得した偽券プロファイル情報を登録する偽券プロファイル情報登録手段と、(3)ユーザから入金された入金紙幣について、少なくとも偽券か否かを、少なくとも上記偽券プロファイル情報登録手段に登録されている情報に基づいて鑑別する紙幣鑑別手段と、(4)上記紙幣鑑別手段により、偽券と鑑別された入金紙幣を受け入れない偽券処理手段とを有することを特徴とする。
【0007】
第2の本発明のレジスタ装置は、第1の本発明の紙幣処理装置を搭載していることを特徴とする。
【0008】
第3の本発明の釣銭機は、(1)紙幣処理装置と硬貨処理装置とを備え、レジスタ装置に搭載される釣銭機において、(2)第1の本発明の紙幣処理装置を適用したことを特徴とする。
【0009】
第4の本発明の配信装置は、(1)紙幣処理装置において偽券の鑑別に用いる偽券プロファイル情報を保持する偽券プロファイル情報保持手段と、(2)上記偽券プロファイル情報保持手段が保持している偽券プロファイル情報を、紙幣処理装置に配信するプロファイル情報配信手段とを有することを特徴とする。
【0010】
第5の本発明のネットワークシステムは、第2の本発明のレジスタ装置と、第4の本発明の配信装置とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、投入された紙幣が偽券か否かを鑑別する紙幣処理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(A)実施形態
以下、本発明による紙幣処理装置、レジスタ装置、釣銭機、配信装置及びネットワークシステムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、この実施形態の紙幣処理装置は、紙幣釣銭機である。
【0013】
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態のネットワークシステム1の全体構成を示すブロック図である。まず、ネットワークシステム1全体の概要について説明した後に、ネットワークシステム1の構成要素のそれぞれの詳細について説明する。
【0014】
まず、ネットワークシステム1全体の概要について説明する。ネットワークシステム1は、配信装置2、ストアコンピュータ3、及び、3台のレジスタ装置4(4−1〜4−3)を有している。なお、ネットワークシステム1が、例えば、POSシステムである場合には、図2において図示は省略しているが、在庫管理を行うサーバなど、POSシステムとして必要な他の構成も有しているものとする。
【0015】
レジスタ装置4は、例えば、店舗係員に、顧客が購入する商品やサービスの金額等の情報を入力させ、顧客から受領した代金の額を入力して売上額を集計するとともに、顧客から受領した代金を収納するなどを行う装置である。レジスタ装置4は、例えば、ネットワークシステム1がPOSシステムである場合には、POSレジスタ装置として機能するものが該当する。
【0016】
レジスタ装置4が設置される場所は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ディスカウントショップ、百貨店等の商店、レストラン、喫茶店等の飲食店、ガソリンスタンド等、商品やサービスを販売する場所であれば限定されないものである。
【0017】
また、レジスタ装置4は、顧客から係員に渡された代金が投入されると、投入された代金のうち紙幣について、真券、偽券、真券とも偽券とも鑑別できない紙幣(以下、「鑑別不能券」という)のいずれに該当するかを鑑別する。そして、レジスタ装置4は、真券についてはそのまま内部に収納し、偽券及び鑑別不能券については、収納せずにリジェクトする。また、レジスタ装置4は、投入された紙幣をリジェクトする際には、偽券、鑑別不能券のいずれに該当するかを店舗係員に通知する。そして、レジスタ装置4により、紙幣がリジェクトされると、その紙幣は店舗係員により、例えば、顧客へ返却したり、別の紙幣と交換して投入するなどが行われることになる。
【0018】
さらに、レジスタ装置4は、偽券の鑑別に用いる情報(以下、「偽券プロファイル情報」という)を、後述する配信装置2から、ストアコンピュータ3を経由して、取り込んで登録し、登録した偽券プロファイル情報に基づいて、投入された紙幣が偽券であるか否かを鑑別する。例えば、米ドル紙幣の偽券であれば、いわゆる「スーパーK」や「スーパーZ」などの種類があり、その種類ごとに異なる特徴を有している。ネットワークシステム1では、偽券の種類ごとに定義された偽券プロファイル情報を、配信装置2から、ネットワークシステム1上のレジスタ装置4に配信し、レジスタ装置4では、配信された偽券プロファイル情報に応じて、紙幣が偽券であるか否かを鑑別する。
【0019】
ストアコンピュータ3は、各店舗において、レジスタ装置4−1〜4−3を収容して、例えば、それぞれのレジスタ装置4−1〜4−3の管理制御や、店舗全体の売り上げ、現金管理、商品在庫管理などを行うものである。また、ストアコンピュータ3は、配信装置2から偽券プロファイル情報を取り込んで蓄積し、蓄積した偽券プロファイル情報を、収容しているレジスタ装置4−1〜4−3に配信する。
【0020】
ストアコンピュータ3は、例えば、パソコンなどの情報処理装置(1台に限定されず、複数台を分散処理し得るようにしたものであっても良い。)上に、プロファイル情報配信中継プログラムなどをインストールすることにより、構築されるものであるが、機能的には図2のように表すことができる。ストアコンピュータ3は、プロファイル登録部31を有しており、プロファイル登録部31により、配信装置2から配信された偽券プロファイル情報を記憶する。
【0021】
配信装置2は、ストアコンピュータ3を介してレジスタ装置4−1〜4−3に、偽券プロファイル情報を配信するものである。配信装置2は、例えば、パソコンなどの情報処理装置(1台に限定されず、複数台を分散処理し得るようにしたものであっても良い。)上に、プロファイル情報配信プログラムなどをインストールすることにより、構築されるものであるが、機能的には図2のように表すことができる。配信装置2は、プロファイル登録部21を有しており、プロファイル登録部21により、ストアコンピュータ3に配信する偽券プロファイル情報を登録している。配信装置2において、プロファイル登録部21への、偽券プロファイル情報の登録は、例えば、記録媒体から取り込んだり、外部装置からのダウンロードによって取り込んだりするようにしても良く、その登録方法は限定されないものである。
【0022】
次に、レジスタ装置4の構成の詳細について説明する。
【0023】
図3は、レジスタ装置4の内部の機能的構成について示したブロック図である。
【0024】
図4は、レジスタ装置4の外観の例を示す斜視図である。
【0025】
レジスタ装置4は、釣銭機41、及び、レジスタ制御部45を有している。なお、図3においては、図示を省略しているが、レジスタ装置4は、例えば、ディプレイ装置、レシートの印刷部、入力キー、バーコードリーダなどのレジスタ装置として必要な他の構成も有しているものとする。また、釣銭機41は、紙幣釣銭機42及び硬貨釣銭機(硬貨処理装置)43を有している。
【0026】
レジスタ制御部45は、レジスタ装置4の全体を制御するものである。
【0027】
硬貨釣銭機43は、例えば、店舗係員が顧客から代金として受け取った硬貨を投入させて収納し、さらに、レジスタ制御部45の制御に応じて、顧客に釣銭として支払う硬貨を払い出すものであり、既存のレジスタ装置に搭載されている硬貨釣銭機(硬貨処理装置)を適用することができる。
【0028】
紙幣釣銭機42は、例えば、店舗係員が顧客から代金として受け取った紙幣を投入させて収納し、さらに、レジスタ制御部45の制御に応じて、顧客に釣銭として支払う紙幣を払い出すものである。
【0029】
次に、紙幣釣銭機42の構成の詳細について説明する。
【0030】
図1は、紙幣釣銭機42内部の機能的構成を示すブロック図である。
【0031】
図5は、紙幣釣銭機42の側断面の概略を示した説明図である。
【0032】
紙幣釣銭機42は、制御部420、紙幣入金/出金部421、紙幣リジェクト部422、紙幣収納部423、紙幣搬送部424、プロファイル登録部425、紙幣鑑別部426、鑑別結果出力部427を有している。なお、以下の説明において、紙幣釣銭機42(紙幣処理装置)に紙幣を入金したり、紙幣釣銭機42(紙幣処理装置)から出金又はリジェクトされた紙幣を受取ったり、後述する鑑別結果出力部427による鑑別結果の出力を受けたり等、紙幣釣銭機42を利用する者(例えば、店舗係員や顧客など)を単に「ユーザ」とも言う。
【0033】
ここで、紙幣釣銭機42は、例えば、ハードウェア的な紙幣の出し入れや収納の機能を担う部分などの他は、紙幣の鑑別に係る情報処理、プロファイル情報の登録等を実行するためのCPU、ROM、RAM等を有しており、CPUが実行するプログラム(紙幣鑑別プログラムを含む)がインストールされている。上述したプログラムを含め、紙幣釣銭機42の機能的構成を示すと図1のようになる。
【0034】
制御部420は、紙幣釣銭機42の全体の動作を制御するものである。また、制御部420は、レジスタ制御部45と接続しており、レジスタ制御部45から与えられる制御信号に応じて動作するようにしても良い。
【0035】
紙幣入金/出金部421は、店舗係員が顧客から代金として受け取った紙幣(以下、「入金紙幣」という)を取り込み、顧客に釣銭として支払う紙幣(以下、「出金紙幣」という)を店舗係員に払い出すインタフェースの機能を担っている。紙幣入金/出金部421は、店舗係員から取り込んだ入金紙幣を、紙幣搬送部424を介して紙幣収納部423に与える。また、紙幣入金/出金部421は、出金紙幣が、紙幣収納部423から紙幣搬送部424を介して与えられると、店舗係員に払い出す。
【0036】
紙幣搬送部424は、紙幣釣銭機42内において紙幣を搬送する手段である。
【0037】
紙幣収納部423は、入金紙幣及び出金紙幣を収納するものであり、入金紙幣収納部423a及び出金紙幣収納部423bを有している。入金紙幣収納部423aは、紙幣入金/出金部421により取り込まれた紙幣が、紙幣搬送部424を介して与えられると、その紙幣を収納する。出金紙幣収納部423bは、出金紙幣を収納し、出金紙幣を紙幣搬送部424を介して紙幣入金/出金部421に与え、店舗係員に払い出す。
【0038】
紙幣リジェクト部422は、後述する紙幣鑑別部426により、偽券又は鑑別不能券と鑑別された紙幣が、紙幣搬送部424を介して与えられると、その紙幣を店舗係員にリジェクトする手段である。
【0039】
プロファイル登録部425は、配信装置2から配信された偽券プロファイル情報を登録する手段である。レジスタ装置4では、ストアコンピュータ3から与えられた偽券プロファイル情報が、レジスタ制御部45から制御部420に与えられ、制御部420によりプロファイル登録部425に登録される。
【0040】
また、プロファイル登録部425には、真券の鑑別に用いる情報(以下、「真券プロファイル情報」という)を、紙幣釣銭機42が収納する紙幣の種類ごとに登録している。
【0041】
紙幣鑑別部426は、入金紙幣について、プロファイル登録部425に登録されている偽券プロファイル情報及び真券プロファイル情報に基づき、真券、偽券、鑑別不能券のいずれに該当するかを鑑別する。そして、紙幣鑑別部426により、真券と鑑別された紙幣は紙幣収納部423に収納され、偽券又は鑑別不能券と鑑別された紙幣は、受け入れずに紙幣リジェクト部422により、店舗係員にリジェクトする。また、紙幣鑑別部426により、偽券又は鑑別不能券と鑑別された紙幣は、受け入れずに、例えば、図示しない所定の保管庫に格納するようにしても良い。紙幣釣銭機42において、偽券又は鑑別不能券と鑑別された紙幣を受け入れずに、上述の所定の保管庫に格納する場合には、例えば、偽券と、鑑別不能券とで別個の保管庫に格納するようにしても良いし、同一の保管庫に格納するようにしても良い。
【0042】
紙幣鑑別部426は、例えば、センサを用いて、入金紙幣に係る情報(例えば、紙幣を撮影した画像データなど)を取得し、その取得した情報と一致する真券プロファイル情報、又は、偽券プロファイル情報を検索することにより、紙幣の鑑別を行うようにしても良い。また、紙幣鑑別部426は、まず、真券プロファイル情報だけを検索して、入金紙幣に係る情報と一致するものが検出された場合には、偽券プロファイル情報を検索せずに、その入金紙幣を真券と鑑別するようにしても良いし、真券プロファイル情報及び偽券プロファイル情報の両方を検索した結果から総合的に鑑別するようにしても良い。紙幣鑑別部426における、偽券及び真券の鑑別には、既存の紙幣鑑別機を適用することができる。また、偽券プロファイル情報の内容も、既存の紙幣鑑別機に設定されているデータの形式及び内容を適用することができる。
【0043】
鑑別結果出力部427は、紙幣鑑別部426の鑑別結果を出力する手段である。鑑別結果出力部427は、例えば、紙幣鑑別部426の鑑別結果に応じて点灯するランプを備えて、店舗係員に鑑別結果を出力するようにしたり、スピーカを備えて音声により出力するようにしても良い。また、鑑別結果出力部427は、レジスタ装置4がディスプレイを備えている場合にはそのディスプレイ上に鑑別結果を表示させて、店舗係員に出力させるようにしても良い。このように、鑑別結果出力部427が、鑑別結果を店舗係員に出力する方法は限定されないものである。
【0044】
次に、紙幣釣銭機42の各機能構成部の詳細について、図5を用いて補足説明をする。
【0045】
紙幣搬送部424は、例えば、図5に示すように、搬送路103、切り替えブレード104−1〜104−5などを用いて実現しても良い。搬送路103は、紙幣を挟持して搬送するベルト等で構成される。切り替えブレード104−1〜104−5は、搬送路103上の分岐または合流部に配置され、紙幣の搬送方向を切り替えるものである。紙幣搬送部424では、紙幣の搬送先に応じて、搬送路103が紙幣を搬送する方向と、それぞれの切り替えブレード104−1〜104−5の方向が制御される。搬送路103、切り替えブレード104−1〜104−5は、それぞれ既存の紙幣釣銭機に用いられているものを適用することができる。
【0046】
紙幣入金/出金部421は、例えば、図5に示すように、紙幣入出金口101を用いて実現しても良い。紙幣入出金口101は、入金紙幣を取り込む入金口、及び、出金紙幣を払い出して蓄積する出金口の機能を担っている。紙幣入出金口101に投入された入金紙幣は、分離ローラなどを用いて一枚ずつ分離され、搬送路103に繰り出される。また、紙幣入出金口101は、出金紙幣が搬送路103上を搬送されて到着すると、到着した出金紙幣を蓄積して、店舗係員に払いだす。紙幣入出金口101は、既存の紙幣釣銭機に用いられている紙幣入出金口を適用することができる。
【0047】
紙幣リジェクト部422は、例えば、図5に示すように、紙幣リジェクト口102を用いて実現しても良い。紙幣リジェクト部422は、偽券又は鑑別不能券と鑑別された入金紙幣が、搬送路103上を搬送されて到着すると、その紙幣を蓄積して、店舗係員に払いだす。紙幣リジェクト部422は、既存の紙幣釣銭機に用いられている紙幣出金口を適用することができる。
【0048】
紙幣鑑別部426では、例えば、図5に示すように、搬送路103上に、センサ107を配置し、このセンサ107を利用して、搬送路103上を流れる入金紙幣に係る情報を取得するようにしても良い。センサ107は、例えば、可視光、赤外線、紫外線などを用いて撮影した画像のデータを取得したり、紙幣の大きさや紙質などを検知したりするものである。センサ107は、既存の紙幣鑑別機に用いられているセンサを適用することができる。
【0049】
入金紙幣収納部423aは、例えば、図5に示すように入金紙幣収納庫105−1〜105−3を用いて実現しても良い。入金紙幣収納庫105−1〜105−3は、それぞれ異なる種類の入金紙幣を収納するものである。なお、図5では、紙幣釣銭機42に、3つの入金紙幣収納庫105−1〜105−3が配置されているが、紙幣釣銭機42において入金紙幣として収納する紙幣の種類数に応じた数を配置するようにしても良く、紙幣釣銭機42において、入金紙幣収納庫を配置する数は限定されないものである。入金紙幣収納庫105−1〜105−3は、既存の紙幣釣銭機に用いられている入金紙幣の収納庫を適用することができる。
【0050】
出金紙幣収納部423bは、例えば、図5に示すように出金紙幣収納庫106−1、106−2を用いて実現しても良い。出金紙幣収納庫106−1、106−2は、それぞれ異なる種類の出金紙幣を収納するものである。なお、図5では、紙幣釣銭機42に、2つの出金紙幣収納庫106−1、106−2が配置されているが、紙幣釣銭機42において出金紙幣として収納する紙幣の種類数に応じた数を配置するようにしても良く、紙幣釣銭機42において、出金紙幣収納庫を配置する数は限定されないものである。出金紙幣収納庫106−1、106−2は、例えば、図示しない上下動するステージを備え、収納される紙幣はこのステージ上に集積し、収納された紙幣は図示しないローラ機構で1枚ずつ分離して搬送路103上に繰り出すようにしても良い。出金紙幣収納庫106−1、106−2には、既存の紙幣釣銭機に用いられている出金紙幣の収納庫を適用することができる。
【0051】
鑑別結果出力部427は、例えば、図5に示すように、鑑別結果表示ランプ108、109を用いて実現しても良い。鑑別結果出力部427は、例えば、紙幣鑑別部426において、偽券と鑑別された紙幣があった場合には、鑑別結果表示ランプ108のランプを点灯させ、真券と鑑別された紙幣があった場合には、鑑別結果表示ランプ109のランプを点灯させることにより、店舗係員に鑑別結果を知らせるようにしても良い。また、例えば、鑑別結果表示ランプ108のランプを黄色、鑑別結果表示ランプ109のランプを赤色に点灯させるように色を変えて点灯させても良い。また、図5では、鑑別結果表示ランプ108、109は、紙幣釣銭機42の前面に配置するように記載されているが、店舗係員が確認することができればその位置や大きさなどは限定されないものである。
【0052】
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の紙幣釣銭機42の動作を説明する。
【0053】
図6は、紙幣釣銭機42における入金の動作について説明したフローチャートである。
【0054】
まず、店舗係員により、入金紙幣が紙幣入金/出金部421に投入されると、紙幣入金/出金部421において、入金紙幣の投入が検知される(S101)。
【0055】
紙幣入金/出金部421において入金紙幣の投入が検知されると、紙幣搬送部424により、投入された入金紙幣が一枚ずつ紙幣鑑別部426に搬送され、紙幣鑑別部426により、その入金紙幣が「真券」、「偽券」、「鑑別不能券」のいずれに該当するのか鑑別される(S102)。
【0056】
上述のステップS102において、「偽券」又は「鑑別不能券」と鑑別された入金紙幣は、紙幣搬送部424により、紙幣リジェクト部422に搬送されて店舗係員にリジェクトされ「鑑別不能券」は顧客に返却される(S103、S107)。なお、「偽券」と判定されたものは顧客に返却することもできるが図示せぬ所定の保管庫に格納するようにしても良い。そして、上述のステップS102における鑑別結果が店舗係員にランプ表示などによって出力され(S108)処理が終了する。なお、上述のステップS102において、「偽券」又は「鑑別不能券」と鑑別された場合には、それまでに紙幣収納部423に収納された真券と同額の紙幣を紙幣入金/出金部421に払い出すようにしても良い。
【0057】
一方、上述のステップS102において、「真券」と鑑別された入金紙幣は、紙幣搬送部424により、紙幣収納部423(入金紙幣収納部423a)に搬送され、その紙幣の種類に応じた入金紙幣収納庫に収納される(S103、S104)。
【0058】
そして、紙幣入金/出金部421に入金紙幣が残っているか否かが判定され(S105)、残っている場合には上述のステップS102から再度動作し、紙幣入金/出金部421に投入された全ての入金紙幣について、紙幣鑑別部426による鑑別が行われる。
【0059】
一方、上述のステップS104において、紙幣入金/出金部421に入金紙幣が残っていないと判定された場合には、それまでに紙幣鑑別部426により真券と鑑別された入金紙幣の合計額が、レジスタ装置4(レジスタ制御部45)に通知され、処理が終了する(S106)。なお、入金紙幣の合計額については、紙幣釣銭機42が計算せずに、例えば、店舗係員に手動(例えば、レジスタ装置4におけるキー操作など)により入力させるようにしても良い。
【0060】
次に、配信装置偽券プロファイル情報が配信される動作について説明する。
【0061】
図7は、配信装置2から、レジスタ装置4(紙幣釣銭機42)に偽券プロファイル情報が配信される動作について説明したシーケンス図である。
【0062】
まず、配信装置2において、プロファイル登録部21に偽券プロファイル情報が、新規に登録されたものとする(S201)。
【0063】
そして、配信装置2から、プロファイル登録部21に登録された偽券プロファイル情報が、ストアコンピュータ3に配信され(S202)、プロファイル登録部31に登録される(S203)。上述のステップS202における、配信装置2からストアコンピュータ3への偽券プロファイル情報の配信する偽券プロファイル情報は、配信装置2(プロファイル登録部21)に登録されている情報と、ストアコンピュータ3(プロファイル登録部31)に登録されている情報との差分など、一部だけでも良いし、配信装置2(プロファイル登録部21)に登録されている情報全てを送信するようにしても良い。また、上述のステップS202における、配信装置2からストアコンピュータ3への偽券プロファイル情報の配信は、上述のステップS201において、配信装置2に新規に情報が登録された時点で全てのストアコンピュータ3に配信しても良いし、それぞれのストアコンピュータ3の要求に応じた時点で要求元に配信しても良いし、新たに起動したストアコンピュータ3に配信しても良いし、定期的に配信装置2が配信を行うようにしても良い。
【0064】
そして、ストアコンピュータ3から、プロファイル登録部31に登録された偽券プロファイル情報が、それぞれのレジスタ装置4−1〜4−3の紙幣釣銭機42−1〜42−3に配信され(S204)、紙幣釣銭機42−1〜42−3において、その偽券プロファイル情報がプロファイル登録部425に登録される(S205)。上述のステップS204における、ストアコンピュータ3から紙幣釣銭機42−1〜42−3への偽券プロファイル情報の配信する偽券プロファイル情報は、ストアコンピュータ3に登録されている情報と、それぞれの紙幣釣銭機42−1〜42−3に登録されている情報との差分など、一部だけでも良いし、ストアコンピュータ3に登録されている情報全てを配信するようにしても良い。また、上述のステップS205における、ストアコンピュータ3からそれぞれの紙幣釣銭機42−1〜42−3への偽券プロファイル情報の配信は、上述のステップS203において、ストアコンピュータ3に新規に情報が登録された時点で全てのレジスタ装置4−1〜4−3に配信しても良いし、それぞれのレジスタ装置4−1〜4−3の要求に応じた時点で要求元に配信しても良いし、新たに起動したレジスタ装置4−1〜4−3に配信しても良いし、定期的にストアコンピュータ3が配信を行うようにしても良い。
【0065】
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0066】
従来のレジスタ装置では、入金紙幣について「真券」か「鑑別不能券」のいずれかを鑑別するだけであったが、レジスタ装置4では、「真券」、「鑑別不能券」に加えて、「偽券」であるか否かも鑑別することができる。これにより、店舗係員が目視では鑑別できない精巧な偽券も偽券と鑑別し、店舗係員は偽券を顧客に返却できるため、店舗の損害を軽減することができる。
【0067】
また、店舗係員が目視では鑑別できない精巧な偽券も偽券と鑑別できることにより、従来は偽券の存在を恐れて、店舗係員が顧客から受取ることができなかった高額紙幣(例えば、米国における50ドル紙幣や100ドル紙幣)でも安心して顧客から受取ることができるため、店舗において顧客の利便性を向上させることができる。
【0068】
さらに、ネットワークシステム1では、上述の図7に示すように、配信装置2に登録している偽券プロファイル情報を、レジスタ装置4に配信するため、レジスタ装置4では、最新の偽券プロファイル情報に基づいて投入された紙幣が偽券であるか否かを鑑別することができる。偽券の種類は日々増えていくものであるため、レジスタ装置4は、最新の偽券プロファイル情報に基づいて投入された紙幣の鑑別を行うことにより、偽券を鑑別する精度を向上させることができる。
【0069】
さらにまた、ネットワークシステム1では、配信装置2から、ネットワークを経由してストアコンピュータ3及びその配下のレジスタ装置4に偽券プロファイル情報を配信しているため、多数のレジスタ装置4が配置されている場合でも、迅速かつ容易に偽券プロファイル情報を配信することができる。
【0070】
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
【0071】
(B−1)上記の実施形態では、紙幣釣銭機42は、偽券を検出した場合、鑑別結果出力部427によりランプ表示などにより店舗係員に鑑別結果を出力していたが、店舗係員だけでなく、例えば、警察、店舗の管理者、店舗の警備担当者などの他の者に通知するようにしても良い。店舗係員以外の者に鑑別結果を通知する方法としては、例えば、ネットワークNやその他の通信回線などを介し、メール(メッセージ)や音声などを用いて、外部の装置に通知するようにしても良く、通知する方法は限定されないものである。これにより、店舗係員は、迅速に偽券の発生を他の者に知らせることができる。
【0072】
(B−2)上記の実施形態では、配信装置2からレジスタ装置4(紙幣釣銭機42)に配信されるのは偽券プロファイル情報のみであったが、他の情報も配信するようにしても良い。
【0073】
例えば、配信装置2からレジスタ装置4に真券プロファイル情報も配信するようにしても良い。これにより、例えば、新しい種類の紙幣が導入された場合でも、紙幣釣銭機42では、その新しい紙幣の鑑別を行う環境を、容易に構築することができる。また、例えば、より認識精度の高い真券プロファイル情報が作成された場合にも、すぐに適用することができる。
【0074】
また、例えば、配信装置2からレジスタ装置4に特定の紙幣の識別番号を配信するようにしても良い。そして、レジスタ装置4側では、入金紙幣について紙幣の識別番号を、既存のOCR(Optical Character Reader)などにより読み取り、配信装置2から配信された識別番号と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合には、その紙幣をリジェクトすると共に、判定結果を鑑別結果と同様に出力するようにしても良い。これにより、例えば、銀行強盗などで盗まれた紙幣など、真券であっても不正な紙幣について、上述の特定の紙幣として検出し、不正な紙幣の使用を防ぐことができる。
【0075】
(B−3)上記の実施形態では、紙幣釣銭機42において、紙幣鑑別部426は一つの構成となっているが、複数配置するようにしても良い。例えば、一つを真券か否かを鑑別するものとして配置し、もう一つを偽券か否かを鑑別するものとして配置するようにしても良い。これにより、一方の紙幣鑑別部が真券か否かを鑑別している間に、もう一方の紙幣鑑別部では他の紙幣について偽券か否かを鑑別することができる。すなわち、紙幣釣銭機42は、パイプライン的に複数の紙幣を同時に鑑別することができるため、鑑別速度を向上させることができる。
【0076】
(B−4)上記の実施形態において、紙幣収納部423では、入金紙幣収納部423aと出金紙幣収納部423bとで、別個の紙幣収納庫を備えている(図1、図5参照)が、同じ種類の紙幣について紙幣収納庫を共有し、入金紙幣をリサイクルして、顧客へ渡す釣銭として出金するようにしても良い。例えば、図5において、紙幣釣銭機42では、3つの入金紙幣収納庫105−1〜105−3と、2つの出金紙幣収納庫106−1、106−2を備えているが、これらの紙幣収納庫を、3つの入金/出金紙幣収納庫に置き換えるようにしても良い。入金/出金紙幣収納庫としては、例えば、既存の紙幣釣銭機で、入金紙幣をリサイクルして出金するものに搭載されている紙幣収納庫を適用することができる。
【0077】
(B−5)上記の実施形態において、配信装置2は、ストアコンピュータ3を介して、レジスタ装置4(紙幣釣銭機42)に情報を配信しているが、直接レジスタ装置4(紙幣釣銭機42)に配信するようにしても良い。
【0078】
(B−6)上記の実施形態では、紙幣入金/出金部421において、紙幣の入金と出金について、一つの紙幣入出金口101を用いて実現しているが、入金と出金でそれぞれ別の口を配置したり、紙幣リジェクト部422と共用の口、すなわち紙幣リジェクト口102に出金したりするようにしても良い。
【0079】
(B−7)上記の実施形態では、レジスタ装置4の釣銭機41に、紙幣釣銭機42と硬貨釣銭機43とが搭載されているが、紙幣釣銭機42だけを搭載する構成としても良い。
【0080】
(B−8)上記の実施形態では、紙幣鑑別部426において入金紙幣についてのみ紙幣の鑑別を行っていたが、出金紙幣についても同様に紙幣の鑑別を行っても良い。そして、紙幣鑑別部426において、出金紙幣が、偽券又は鑑別不能券と鑑別された場合には、入金紙幣の場合と同様に、紙幣リジェクト部422によりその出金紙幣を店舗係員にリジェクトすると共に、鑑別結果出力部427に鑑別結果を出力するようにしても良い。これにより、紙幣鑑別部426に鑑別されていない紙幣が、紙幣収納部423に収納されていた場合でも、店舗係員が顧客に釣銭として偽券を渡してしまうことを防ぐことができる。
【0081】
また、真券と鑑別された入金紙幣が収納された後に、新しい偽券プロファイル情報が配信された際に、入金紙幣をリサイクルする場合でも、最新の偽券プロファイル情報に基づいて鑑別を行った紙幣だけを出金することができる。
【0082】
(B−9)上記の実施形態では、紙幣釣銭機42は、紙幣鑑別部426により、真券、偽券、鑑別不能券のいずれに該当するかを鑑別しているが、偽券か否かだけを鑑別するようにしても良い。
【0083】
例えば、紙幣釣銭機42において、新しい偽券プロファイル情報が配信された場合などに、紙幣収納部423に収納されている紙幣全てについて、新しい偽券プロファイル情報に基づいて偽券か否かだけを鑑別し、偽券でないと鑑別された紙幣のみを再度収納することにより、常に最新の偽券プロファイル情報に基づいて鑑別された紙幣だけを収納しておくことができる。その際、店舗係員に、紙幣収納部423から手動で紙幣を取り出させて投入させても良いし、紙幣収納部423に収納されている紙幣を一旦退避する退避用紙幣収納庫を別途設けて、自動的にその退避用紙幣収納庫に紙幣を退避し、退避した紙幣を入金するようにしても良い。
【0084】
(B−10)上記の実施形態では、紙幣処理装置は、レジスタ装置に適用される紙幣釣銭機として説明したが、上記の実施形態の紙幣処理装置は、銀行などに設置されるATM(Automated Teller Machine)や、自動両替装置や、自動販売機などにおける紙幣の処理に適用するようにしても良く、適用する対象は限定されないものである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】実施形態に係る紙幣釣銭機内部の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態に係るレジスタ装置内部の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態に係るレジスタ装置の外観を示す斜視図である。
【図5】実施形態に係る紙幣釣銭機の側断面の概略の構成図である。
【図6】実施形態に係る紙幣釣銭機の動作を示したフローチャートである。
【図7】実施形態に係るネットワークシステムにおける偽券プロファイル情報を配信する動作について示したシーケンス図である。
【符号の説明】
【0086】
1…ネットワークシステム、2…配信装置、21…プロファイル登録部、3…ストアコンピュータ、31…プロファイル登録部、4,4−1〜4−3…レジスタ装置、41…釣銭機、42…紙幣釣銭機(紙幣処理装置)、43…硬貨釣銭機(硬貨処理装置)、45…レジスタ制御部、420…制御部、421…紙幣入金/出金部、422…紙幣リジェクト部、423…紙幣収納部、423a…入金紙幣収納部、423b…出金紙幣収納部、424…紙幣搬送部、425…プロファイル登録部、426…紙幣鑑別部、427…鑑別結果出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の配信装置から、偽券の鑑別に用いる偽券プロファイル情報を取得する偽券プロファイル情報取得手段と、
上記偽券プロファイル情報取得手段が取得した偽券プロファイル情報を登録している偽券プロファイル情報登録手段と、
ユーザから入金された入金紙幣について、少なくとも偽券か否かを、少なくとも上記偽券プロファイル情報登録手段に登録されている情報に基づいて鑑別する紙幣鑑別手段と、
上記紙幣鑑別手段により、偽券と鑑別された入金紙幣を受け入れない偽券処理手段と、
を有することを特徴とする紙幣処理装置。
【請求項2】
真券の鑑別に用いる真券プロファイル情報を登録している真券プロファイル情報登録手段をさらに有し、
上記紙幣鑑別手段は、入金紙幣について、さらに真券か否かを、少なくとも上記真券プロファイル情報登録手段に登録されている情報に基づいて鑑別し、
上記紙幣鑑別手段により真券と鑑別された入金紙幣を収納する入金紙幣収納手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
【請求項3】
上記紙幣鑑別手段は、真券とも偽券とも鑑別できない入金紙幣を鑑別不能券として鑑別し、
上記紙幣鑑別手段により鑑別不能券と鑑別された入金紙幣を受け入れない鑑別不能券処理手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
【請求項4】
上記紙幣鑑別手段による鑑別結果を出力する鑑別結果出力手段を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙幣処理装置。
【請求項5】
上記配信装置から、真券プロファイル情報を取得する真券プロファイル情報取得手段をさらに有し、
上記真券プロファイル情報登録手段は、上記プロファイル情報取得手段が取得した真券プロファイル情報を登録する
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の紙幣処理装置。
【請求項6】
レジスタ装置に搭載されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の紙幣処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の紙幣処理装置を搭載していることを特徴とするレジスタ装置。
【請求項8】
紙幣処理装置と硬貨処理装置とを備え、レジスタ装置に搭載される釣銭機において、上記紙幣処理装置として請求項1に記載の紙幣処理装置を適用したことを特徴とする釣銭機。
【請求項9】
紙幣処理装置において偽券の鑑別に用いる偽券プロファイル情報を保持する偽券プロファイル情報保持手段と、
上記偽券プロファイル情報保持手段が保持している偽券プロファイル情報を、紙幣処理装置に配信するプロファイル情報配信手段と
を有することを特徴とする配信装置。
【請求項10】
請求項7に記載のレジスタ装置と、請求項9に記載の配信装置とを有することを特徴とするネットワークシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−265844(P2009−265844A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112979(P2008−112979)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】