説明

紙葉類集積繰出装置

【課題】テープのメンテナンス内容を適正に指示することができる紙葉類集積繰出装置の提供。
【解決手段】外部の紙葉類搬送手段から送り込まれた紙葉類を、テープ22とともに集積側のドラム20に巻き付けることで集積し、テープ22を巻戻し側のドラム21で巻き取ることで集積側のドラム20に集積されていた紙葉類を紙葉類搬送手段へ繰り出すもので、集積側のドラム20へのテープ22の巻付情報に基づいて、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替え、およびテープ22の交換のいずれか一方を選択して指示する制御部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙葉類集積繰出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、外部の紙葉類搬送手段から送り込まれた紙葉類を、テープとともに集積側のドラムに巻き付けることで集積し、テープを巻戻し側のドラムで巻き取ることで集積側のドラムに集積されていた紙葉類を紙葉類搬送手段へ繰り出す紙葉類集積繰出装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−123219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の紙葉類集積繰出装置においては、例えば、紙葉類をテープとともにドラムに巻き付けて集積する巻付処理の実行回数が、予め設定しておいた所定回数を超過すると、テープを新品に交換する運用がなされている。これは、取り扱う紙葉類の汚れ等がテープに付着することによる各センサの誤認識を防ぐため等によるものである。また、紙葉類集積繰出装置においては、仕様上、取り扱い可能紙葉類の一回あたりの最大集積量が設定されており、テープの最大巻付可能量(最大巻付可能長さ)もこれに合わせて決められているのが通常である。
【0005】
ここで、一般的な顧客の使用状況では、巻付処理一回あたりのテープの巻付量(巻付長さ)は最大巻付可能量(最大巻付可能長さ)の半分以下であることが多く、上記テープ交換時期に対応する巻付回数が到来した場合には、テープは、その集積側の半分の使用頻度が高く、巻戻し側の半分は使用頻度が低い状態のまま、新品に交換されることになってしまう。このため、使用頻度が低かった巻戻し側の半分を有効活用すれば、テープの寿命を延ばしコストを低減することができる。一方で、顧客によっては、最大集積量近くまで紙葉類を集積させる頻度が高い場合もあり、このような使用状況では、上記テープ交換時期に対応する巻付回数が到来した場合に、テープを新品に交換しないと、センサの誤認識等を防ぐことができなくなってしまう。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、テープのメンテナンス内容を適正に指示することができる紙葉類集積繰出装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、外部の紙葉類搬送手段から送り込まれた紙葉類を、テープとともに集積側のドラムに巻き付けることで集積し、前記テープを巻戻し側のドラムで巻き取ることで前記集積側のドラムに集積されていた紙葉類を前記紙葉類搬送手段へ繰り出す紙葉類集積繰出装置において、前記集積側のドラムへの前記テープの巻付情報に基づいて、前記テープの前記集積側と前記巻戻し側との入れ替え、および前記テープの交換のいずれか一方を選択して指示する制御部を有することを特徴としている。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記テープは、略円筒形状の第1のテープ芯に一端側が固定され、略円筒形状であって前記第1のテープ芯と同内径の第2のテープ芯に他端側が固定されており、前記集積側のドラムには、前記第1のテープ芯および前記第2のテープ芯がいずれも取付可能とされ、前記巻戻し側のドラムにも、前記第1のテープ芯および前記第2のテープ芯がいずれも取付可能とされていることを特徴としている。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記集積側のドラムは、軸方向に分割可能であって分割側に前記第1のテープ芯の内周面および前記第2のテープ芯の内周面を嵌合可能な集積側ドラム本体と、該集積側ドラム本体を支持する集積側回転軸とを有し、前記巻戻し側のドラムは、軸方向に分割可能であって分割側に前記第1のテープ芯の内周面および前記第2のテープ芯の内周面を嵌合可能な巻戻し側ドラム本体と、該巻戻し側ドラム本体を支持する巻戻し側回転軸とを有することを特徴としている。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記巻付情報は、前記集積側のドラムへの前記テープの巻付処理の実行回数と、前記巻付処理毎の紙葉類収納量または前記巻付処理1回当たりの紙葉類平均収納量からなることを特徴としている。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記制御部は、前記巻付情報を常時監視しつつ、該巻付情報が所定の入れ替え条件に合致すると、前記テープの前記集積側と前記巻戻し側との入れ替えを指示する一方、前記巻付情報が所定の交換条件に合致すると、前記テープの交換を指示することを特徴としている。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記制御部は、操作部に照会指示が入力されると、該入力時点での巻付情報が所定の入れ替え条件に合致する場合、前記テープの前記集積側と前記巻戻し側との入れ替えを指示する一方、前記入力時点での巻付情報が所定の交換条件に合致する場合、前記テープの交換を指示し、さらに前記入力時点での巻付情報が前記入れ替え条件および前記交換条件のいずれにも合致しない場合、テープの現状維持を指示することを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、制御部が、集積側のドラムへのテープの巻付情報に基づいて、テープの集積側と巻戻し側との入れ替え、およびテープの交換のいずれか一方を選択して指示するため、テープのメンテナンス内容を適正に指示することができる。よって、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えの指示にしたがって、テープの集積側と巻戻し側とを入れ替えることで、テープの入れ替え前に使用頻度が低かった部分を有効利用でき、テープの寿命を延ばしてコストを低減することができる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、集積側のドラムおよび巻戻し側のドラムは、いずれも、テープの一端側が固定される第1のテープ芯とテープの他端側が固定される第2のテープ芯とが取付可能となっているため、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えの指示が出された場合に、集積側のドラムおよび巻戻し側のドラムのいずれか一方に第1のテープ芯を、いずれか他方に第2のテープ芯を取り付けた状態から、集積側のドラムおよび巻戻し側のドラムのいずれか他方に第1のテープ芯を、いずれか一方に第2のテープ芯を取り付けることで、容易に、テープの集積側と巻戻し側との入れ替え作業を行うことができる。しかも、交換時には、第1のテープ芯、第2のテープ芯およびこれらに介装されたテープを交換すれば良く、交換すべき部品全体の製造コストを低減することができる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、集積側ドラム本体および巻戻し側ドラム本体が、いずれも軸方向に分割可能であって分割側に第1のテープ芯の内周面および第2のテープ芯の内周面を嵌合可能となっているため、テープの集積側と巻戻し側との入れ替え作業の容易化を図った上で、集積側ドラム本体および巻戻し側ドラム本体に、第1のテープ芯および第2のテープ芯を確実に保持することができる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、巻付情報が、集積側のドラムへのテープの巻付処理の実行回数と、巻付処理毎の紙葉類収納量または巻付処理1回当たりの紙葉類平均収納量からなるため、制御部は、例えば、巻付処理の実行回数が所定回数に達した時点での、紙葉類収納量が大量である場合の回数が基準回数以下であるか、または紙葉類平均収納量が所定値以下であれば、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを指示し、逆であれば、テープの交換を指示する等の制御を行うことができる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、制御部が、巻付情報を常時監視しつつ、該巻付情報が所定の入れ替え条件に合致すると、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する一方、巻付情報が所定の交換条件に合致すると、テープの交換を指示することになるため、自動的に最適なタイミングで入れ替えまたは交換を指示することができる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、操作部に照会指示が入力されると、制御部は、この入力時点での巻付情報が所定の入れ替え条件に合致する場合、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する一方、入力時点での巻付情報が所定の交換条件に合致する場合、テープの交換を指示することになり、さらに入力時点での巻付情報が入れ替え条件および交換条件のいずれにも合致しない場合、テープの現状維持を指示するため、任意時点での巻付情報に基づいて、現状維持または入れ替えまたは交換を指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置の側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置の要部の巻取り状態の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置の要部の巻戻し状態の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置の要部の分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置の制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態に係る紙葉類集積繰出装置を図面を参照して以下に説明する。
紙葉類集積繰出装置は、例えば、紙葉類としての紙幣を取り扱う紙幣処理機内に設けられて、紙幣を繰り出し可能に一時貯留させるものである。
【0021】
図1に示す紙葉類集積繰出装置11は、外部の搬送部(紙葉類搬送手段)12から一枚ずつ分離された状態で搬送されてくる紙葉類を順次受け入れて収納し、収納した紙葉類を内部から一枚ずつ分離した状態で順次繰り出すものである。紙葉類集積繰出装置11の筐体14には、その搬送部12側の前面に、搬送部12との間で紙葉類の受け渡しを行う入出口13が形成されており、この入出口13の近傍には、入出口13を通過した紙葉類を計数するセンサ15が設けられている。
【0022】
紙葉類集積繰出装置11は、筐体14内の入出口13側に集積側のドラム20を有しており、筐体14内の入出口13とは反対側に巻戻し側のドラム21を有している。これらドラム20,21は、互いに平行をなすように筐体14内に設置されている。そして、集積側のドラム20にテープ22の一端が固定され、このテープ22の他端が巻戻し側のドラム21に固定されることで、これら一対のドラム20,21間にテープ22が張り渡されている。
【0023】
集積側のドラム20に巻き付けられたテープ22は、集積側のドラム20の下部から、搬送部12と略同一直線をなすように入出口13側に延出されることになり、ローラ24によって下側に折り返され、ローラ25とローラ26とローラ27とで案内されて入出口13とは反対側に延出した後、ローラ27から上方に向けて延出して巻戻し側のドラム21に巻き付けられる。このとき、テープ22は巻戻し側のドラム21の入出口13側から下方に延出するように巻戻し側のドラム21に巻き付けられる。ここで、上記したローラ24の上側にはローラ28が配置されている。
【0024】
紙葉類集積繰出装置11は、図2に示すように、集積側のドラム20を駆動する巻取りモータ31と、巻戻し側のドラム21を駆動する巻戻しモータ32と、これらを制御する制御部33とを有している。この制御部33は、この紙葉類集積繰出装置11が設置される紙幣処理機の全体を制御するもので、紙幣処理機の操作部34と表示部35とにも接続されている。
【0025】
そして、紙葉類の収納時には、搬送部12で一枚ずつ分離された状態で搬送されてきた紙葉類が、搬送部12側の搬送駆動力で搬送部12の末端から紙葉類集積繰出装置11の入出口13へ一定速度で送り込まれる。このとき、紙葉類集積繰出装置11では、集積側のドラム20および巻戻し側のドラム21が、所定の紙葉類収納方向(図1における時計回り方向)に回転しており、集積側のドラム20でテープ22を巻き取りながら巻戻し側のドラム21でテープ22を繰り出すことになる。これにより、搬送部12から入出口13へ送り込まれた紙葉類は、上下のローラ28,24で案内され、テープ22に重ね合わせられてテープ22とともに、テープ22のすでに集積側のドラム20に巻き付けられている部分に巻き付けられることでテープ22の間に挟持されることになる。このようにして、紙葉類集積繰出装置11に順次送り込まれる紙葉類が、集積側のドラム20にテープ22とともに巻き付けられることになって集積される。このように、巻戻し側のドラム21でテープ22を繰り出しつつ集積側のドラム20でテープ22を巻き取って、集積側のドラム20に、搬送部12から送り込まれた紙葉類を収納する動作が巻取り動作である(図1,図3参照)。なお、一の巻取り動作中にセンサ15で計数される紙葉類の計数値が、紙葉類集積繰出装置11の一の収納処理による紙葉類の収納枚数となり、制御部33は各収納処理毎に紙葉類の収納枚数を記憶することになる。
【0026】
逆に、巻戻し側のドラム21および集積側のドラム20が、上記と反対の所定の紙葉類繰出方向(図1における反時計回り方向)に回転することで、巻戻し側のドラム21でテープ22を巻き取りながら集積側のドラム20でテープ22を繰り出すことになる。これにより、集積側のドラム20に集積されていた紙葉類は、テープ22のこれに重なる部分が集積側のドラム20からテープ22とともに離れることでドラム20から繰り出され、ローラ24,28間から入出口13側に出る際にテープ22から分離されて搬送部12へと繰り出される。このように、巻戻し側のドラム21でテープ22のみを巻取りつつ集積側のドラム20でテープ22および紙葉類を繰り出して、集積側のドラム20に収納していた紙葉類を、搬送部12に繰り出す動作が巻戻し動作である(図4参照)。
【0027】
このように、集積側のドラム20と巻戻し側のドラム21との間でテープ22の巻取り動作および巻戻し動作を行うことにより、紙葉類集積繰出装置11は、一枚ずつ導入される紙葉類の集積収納および分離繰り出しを行う。
【0028】
図5に示すように、テープ22は、略円筒形状のテープ芯(第1のテープ芯)41に一端側が固定され、略円筒形状のテープ芯(第2のテープ芯)42に他端側が固定されている。これらテープ芯41,42は、同一形状をなしており、それぞれの内周面には、軸方向中央から径方向に沿って内方に突出する円柱状の突起44が、180度位相を異ならせて一対(二箇所)設けられている。これらのテープ芯41,42は、同一形状であることから、同じ内径、同じ外径、同じ軸方向長となっており、それぞれに設けられた突起44の径および軸方向長も同じとなっている。
【0029】
集積側のドラム20は、軸方向に分割された一対の分割体48,48とこれら分割体48,48同士を接合する図示略のボルトおよびナット等の締結具とを有する集積側ドラム本体49と、集積側ドラム本体49を着脱可能に支持する集積側回転軸50とを有している。なお、集積側回転軸50は、図2に示す巻取りモータ31で駆動されるもので、図示略の相対回転規制機構により集積側ドラム本体49と一体回転する。
【0030】
図5に示すように、一対の分割体48,48は、同形状をなしており、テープ芯41,42の内周面を嵌合可能な嵌合部52と、嵌合部52の軸方向一端側から径方向に段差状をなす嵌合部52よりも大径の大径部53とを有している。嵌合部52は、テープ芯41,42の軸方向長の半分の長さ部分を嵌合させることになり、その軸方向における大径部53とは反対側の端部の外周側には、テープ芯41,42の一対の突起44,44の径方向の半分を嵌合させるための半円筒面状の嵌合凹部54が180度位相を異ならせて一対(二箇所)形成されている。さらに、嵌合部52には、図示略の締結具を挿通させるための取付穴55が複数形成されている。
【0031】
一対の分割体48,48は、互いの嵌合部52,52にテープ芯41あるいはテープ芯42を、それぞれの一対の嵌合凹部54,54の位相を一対の突起44,44と合わせながら嵌合させることになり、互いの嵌合部52,52同士が当接した状態で図示略の締結具で連結される。この状態で、一対の分割体48,48およびテープ芯41あるいはテープ芯42が一体となる。これにより、集積側のドラム20は、テープ芯41およびテープ芯42がいずれも取付可能とされており、集積側ドラム本体49は、分割側にテープ芯41,42の内周面を嵌合可能となっている。なお、大径部53の外径は、テープ芯41,42の外径と同等になっている。また、集積側ドラム本体49の軸方向長は、紙葉類の搬送方向に直交する方向の幅に対して同等以上となっている。
【0032】
巻戻し側のドラム21は、軸方向に分割された一対の分割体58,58とこれら分割体58,58同士を接合する図示略のボルトおよびナット等の締結具とを有する巻戻し側ドラム本体59と、巻戻し側ドラム本体59を着脱可能に支持する巻戻し側回転軸60とを有している。なお、巻戻し側回転軸60は、図2に示す巻戻しモータ32で駆動されるもので、図示略の相対回転規制機構により巻戻し側ドラム本体59と一体回転する。
【0033】
図5に示すように、一対の分割体58,58は、同形状をなしており、テープ芯41,42の内周面を嵌合可能な嵌合部62と、嵌合部62の軸方向一端側から径方向に広がるフランジ部63とを有している。嵌合部62は、テープ芯41,42の軸方向長の半分の長さ部分を嵌合させることになり、その軸方向におけるフランジ部63とは反対側の端部の外周側には、テープ芯41,42の一対の突起44,44の径方向の半分を嵌合させるための半円筒面状の嵌合凹部64が180度位相を異ならせて一対(二箇所)形成されている。さらに、嵌合部62には、図示略の締結具を挿通させるための取付穴65が複数形成されている。
【0034】
一対の分割体58,58は、互いの嵌合部62,62にテープ芯41あるいはテープ芯42を、それぞれの一対の嵌合凹部64,64の位相を一対の突起44,44と合わせながら嵌合させることになり、互いの嵌合部62,62同士が当接した状態で図示略の締結具で連結される。この状態で、一対の分割体58,58およびテープ芯41あるいはテープ芯42が一体となる。これにより、巻戻し側のドラム21も、テープ芯41およびテープ芯42がいずれも取付可能とされており、巻戻し側ドラム本体59は、分割側にテープ芯41,42の内周面を嵌合可能となっている。なお、フランジ部63の外径は、テープ芯41,42にテープ22を最大量巻き付けたときの外径よりも大きくなっている。
【0035】
次に、本実施形態に係る紙葉類集積繰出装置11の制御部33の制御内容の要部を図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0036】
制御部33は、集積側のドラム20へのテープ22および紙葉類の巻付処理、つまり紙葉類集積繰出装置11での紙葉類の収納処理を実行したか否かを判定し(ステップS1)、集積側のドラム20へのテープ22および紙葉類の巻付処理を実行すると(ステップS1:YES)、巻付情報である巻付処理の実行回数nを1加算する(ステップS2)。次に、制御部33は、巻付情報である当該巻付処理で収納した紙葉類の収納枚数mが所定の判断値M(例えば、最大収納可能枚数100枚の場合にその半分の50枚)以上であったか否かを判定し(ステップS3)、収納枚数mが判断値M以上であった場合(ステップS3:YES)、大量収納実行回数aを1加算する(ステップS4)。
【0037】
制御部33は、ステップS3にて収納枚数mが判断値M未満であった場合は大量収納実行回数aをそのままとし、ステップS3にて収納枚数mが所定値M以上であった場合はステップS4で大量収納実行回数aを1加算した後、巻付処理の実行回数nが、所定の判断回数N(例えば10000回)以上となったか否かを判定する(ステップS5)。実行回数nが判断回数Nに達していない場合(ステップS5:NO)は、ステップS1に戻り、実行回数nが判断回数Nに達している場合(ステップS5:YES)は、大量収納実行回数aが所定の基準回数A(例えば判断回数10000回の半分の5000回)以下であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0038】
そして、制御部33は、大量収納実行回数aが所定の基準回数A以下の場合(ステップS6:YES)は、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを行ったか否かを示す入替済フラグF(後述)がセットされている(F=1)か否かを判定する(ステップS7)。入替済フラグFがセットされていなければ(ステップS7:NO)、制御部33は、表示部35に、入替指示信号を出力して、現在使用中のテープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する表示を表示させる(ステップS8)。他方、大量収納実行回数aが所定の基準回数A以下であっても(ステップS6:YES)、入替済フラグFがセットされている場合(ステップS7:YES)、つまり現在使用中のテープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを一度行っている場合と、大量収納実行回数aが所定の基準回数Aを超える場合(ステップS6:NO)については、制御部33は、表示部35に、交換指示信号を出力して、新品のテープ22への交換を指示する表示を表示させる(ステップS9)。なお、外部の管理担当部署の管理機に入替指示信号および交換指示信号を出力することで、この管理機を用いて、現在使用中のテープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示したり、新品のテープ22への交換を指示したりしても良い。入替指示信号および交換指示信号は、紙葉類集積繰出装置11を強制ストップさせないレベルの注意信号となっている。
【0039】
ステップS8の実行により、表示部35に、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する表示が表示されると、操作者は、集積側回転軸50および巻戻し側回転軸60から、テープ芯41を保持する集積側ドラム本体49、テープ芯42を保持する巻戻し側ドラム本体59およびテープ芯41とテープ芯42との間に張られたテープ22を取り外すことになる。そして、操作者は、集積側ドラム本体49の分割体48,48を分割してテープ芯41を取り外すとともに、巻戻し側ドラム本体59の分割体58,58を分割してテープ芯42を取り外す。
【0040】
次に、操作者は、このテープ芯42の内周面に分割体48,48の嵌合部52,52を嵌合させつつ分割体48,48同士を結合させて集積ドラム本体49とするとともに、テープ芯41の内周面に分割体58,58の嵌合部62,62を嵌合させつつ分割体58,58同士を結合させて巻戻し側ドラム本体59とする。そして、操作者は、集積側ドラム本体49を集積側回転軸50に、巻戻し側ドラム本体59を巻戻し側回転軸60に、それぞれ取り付けることになる。
【0041】
このとき、操作者は、上記したように、集積側のドラム20に巻き付けられたテープ22が、集積側のドラム20の下部から、搬送部12と略同一直線をなすように入出口13側に延出され、ローラ24によって下側に折り返され、ローラ25とローラ26とローラ27とで案内されて入出口13とは反対側に延出した後、ローラ27から上方に向けて延出して巻戻し側のドラム21に前部に至る状態となるように、取り付けることになる。
【0042】
以上により、テープ22の集積側と巻戻し側とがそれまでとは逆となるように入れ替えられた状態となる。なお、このとき、集積側のドラム20および巻戻し側のドラム21への巻き付け関係から、テープ22は、集積側のドラム20に対してそれまでとは表裏逆側の面で巻き付くことになり、巻戻し側のドラム21にもそれまでとは表裏逆側の面で巻き付くことになる。よって、テープ22は、それまでとは表裏逆側の面で紙葉類を集積側のドラム20に巻き付けることになる。
【0043】
そして、テープ22の集積側と巻戻し側とを入れ替える作業が終了すると、操作者は操作部34にリセット操作を行うことになり(ステップS10:YES)、これにより、制御部33は、入替済フラグFをセットし(ステップS11)、表示部35に、入替指示停止信号を出力して、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する表示を停止させる(ステップS12)。加えて、巻付処理の実行回数nおよび大量収納実行回数aをそれぞれ0にリセットする(ステップS13)。
【0044】
他方、ステップS9に実行により、表示部35に、新品のテープ22への交換を指示する表示が表示されると、操作者は、上記と同様に、集積側回転軸50および巻戻し側回転軸60から、集積側ドラム本体49および巻戻し側ドラム本体59を、テープ芯41、テープ芯42およびテープ22とともに取り外し、集積側ドラム本体49の分割体48,48を分割し、巻戻し側ドラム本体59の分割体58,58を分割して、テープ芯41およびテープ芯42を取り外す。
【0045】
次に、操作者は、テープ芯41およびテープ芯42とこれらの間に張られたテープ22からなる新品の交換部品を準備し、この交換部品を、テープ芯41の内周面に分割体48,48の嵌合部52,52を嵌合させつつ分割体48,48同士を結合させて集積ドラム本体49とするとともに、テープ芯42の内周面に分割体58,58の嵌合部62,62を嵌合させつつ分割体58,58同士を結合させて巻戻し側ドラム本体59とする。そして、操作者は、集積側ドラム本体49を集積側回転軸50に、巻戻し側ドラム本体59を巻戻し側回転軸60に、それぞれ取り付けることになる。このときも、操作者は、上記したように、テープ22が集積側のドラム20の下部から入出口13側に延出され、ローラ24によって下側に折り返され、ローラ25とローラ26とローラ27とで案内されて入出口13とは反対側に延出した後、ローラ27から上方に向けて延出して巻戻し側のドラム21に前部に至る状態となるように、取り付けることになる。
【0046】
そして、新品のテープ22への交換作業が終了すると、操作者は操作部34にリセット操作を行うことになり(ステップS14:YES)、これにより、制御部33は、表示部35に、交換指示停止信号を出力して、新品のテープ22への交換を指示する表示を停止させる(ステップS15)。加えて、巻付処理の実行回数n、大量収納実行回数aおよび入替済フラグFをそれぞれ0にリセットする(ステップS16)。
【0047】
以上により、制御部33は、集積側のドラム20へのテープ22の巻付情報に基づいて、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替え、およびテープ22の交換のいずれか一方の指示を選択し、この指示を表示部35を用いて、この紙葉類集積繰出装置11の操作者に発信することになる。
【0048】
つまり、制御部33は、巻付情報である巻付処理の実行回数nと巻付処理毎の紙葉類収納量に基づく大量収納実行回数aとを常時監視しつつ、巻付情報が所定の入れ替え条件である、巻付処理の実行回数n≧判断回数Nかつ大量収納実行回数a≦基準回数Aに合致すると、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する一方、巻付情報が所定の交換条件(巻付処理の実行回数n≧判断回数N、かつ大量収納実行回数a>基準回数A)に合致すると、テープの交換を指示する。
【0049】
具体的に、一回の巻付処理の紙葉類の最大集積量が100枚/回に設定されている場合に、制御部33は、巻付処理の実行回数nが、判断回数Nである10000回に達したときをテープ交換時期とし、その際に、最大集積量の半分以上、つまり収納枚数mが判断値Mである50枚以上の巻付処理が10000回のうち何回発生したかを算出し、判断値Mである50枚以上の巻付処理の実行回数である大量収納実行回数aが、基準回数Aである5000回以下の場合には、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する一方、大量収納実行回数aが、基準回数Aである5000回より多い場合には、新品のテープ22への交換を指示する。なお、判断回数N、判断値M、基準回数A等は任意に設定可能であり、例えば、紙葉類として特に流通紙幣が汚れているものが多い国の紙幣を取り扱う場合にあっては、テープ交換時期を判断する判断回数Nを通常回数の80%(例えば8000回)に設定する等、低く設定することが好ましい。
【0050】
以上に述べた本実施形態の紙葉類集積繰出装置11によれば、制御部33が、集積側のドラム20へのテープ22の巻付情報(巻付処理の実行回数nおよび大量収納実行回数a)に基づいて、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替え、およびテープ22の新品への交換のいずれか一方を選択して指示するため、テープ22のメンテナンス内容を適正に指示することができ、円滑な業務運用が図れる。そして、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えの指示にしたがって、テープ22の集積側と巻戻し側とを入れ替えることで、テープ22の入れ替え前に使用頻度が低かった部分を有効利用でき、テープ22の寿命を延ばしてコストを低減することができる。
【0051】
また、集積側のドラム20および巻戻し側のドラム21は、いずれも、テープ22の一端側が固定されるテープ芯41とテープ22の他端側が固定されるテープ芯42とが取付可能となっているため、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えの指示が出された場合に、集積側のドラム20および巻戻し側のドラム21のいずれか一方にテープ芯41を、いずれか他方にテープ芯42を取り付けた状態から、集積側のドラム20および巻戻し側のドラム21のいずれか他方にテープ芯41を、いずれか一方にテープ芯42を取り付けることで、容易に、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替え作業を行うことができる。しかも、交換時には、テープ芯41、テープ芯42およびこれらに介装されたテープ22を交換すれば良く、交換すべき部品全体の製造コストを低減することができる。
【0052】
また、集積側ドラム本体49および巻戻し側ドラム本体59が、いずれも軸方向に分割可能であって分割側にテープ芯41の内周面およびテープ芯42の内周面を嵌合可能となっているため、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替え作業の容易化を図った上で、集積側ドラム本体49および巻戻し側ドラム本体59に、テープ芯41およびテープ芯42を確実に保持することができる。
【0053】
また、巻付情報が、集積側のドラム20へのテープ22の巻付処理の実行回数nと、巻付処理毎の紙葉類収納量に基づく大量収納実行回数aとからなるため、制御部33は、例えば、巻付処理の実行回数nが所定回数Nに達した時点で、紙葉類収納量が大量である場合の大量収納実行回数aが基準回数A以下であれば、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示し、逆であれば、テープ22の新品への交換を指示する制御を行うことができる。
【0054】
また、制御部33が、巻付情報(巻付処理の実行回数nおよび大量収納実行回数a)を常時監視しつつ、該巻付情報が所定の入れ替え条件(巻付処理の実行回数n≧判断回数N、かつ大量収納実行回数a≦基準回数A)に合致すると、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する一方、巻付情報が所定の交換条件(巻付処理の実行回数n≧判断回数Nかつ大量収納実行回数a>基準回数A)に合致すると、テープ22の交換を指示することになるため、自動的に最適なタイミングで入れ替えまたは交換を指示することができる。
【0055】
なお、以上の実施形態では、テープ芯41、テープ22およびテープ芯42を一つの部品として、この部品全体を入れ替えることで、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを行う場合を例にとり説明したが、テープ22が集積側のドラム20および巻戻し側のドラム21に対して着脱可能である場合、テープ22のみで集積側と巻戻し側との入れ替えを行っても良い。また、一方のドラムを集積側および巻戻し側の両用とし、他方のドラムも集積側および巻戻し側の両用とすることで、ドラム、テープおよびドラムを一つの部品として、この部品全体を入れ替えることで、テープの集積側と巻戻し側との入れ替えを行うようにしても良い。しかしながら、上記実施形態のようにテープ芯41、テープ22およびテープ芯42を一つの部品として、この部品全体を入れ替えるようにすれば、テープのみを交換する場合と比べてテープ22の脱落等の可能性が低くなって信頼性が向上することになり、ドラム、テープおよびドラムを入れ替える場合と比べて交換用の新品部品のコストを低減できる。
【0056】
また、以上の実施形態では、制御部33が、巻付情報を常時監視しつつ、この巻付情報が条件に合致すると、入れ替えや交換を指示するようにしたが、紙葉類集積繰出装置11の操作者により操作部34に照会指示が入力されたり、外部の管理担当部署の管理機で照会指示が入力されたりした場合に、この入力時点での巻付情報(巻付処理の実行回数nおよび大量収納実行回数a)を読み出し、この巻付情報が所定の入れ替え条件(巻付処理の実行回数n≧判断回数N、かつ大量収納実行回数a≦基準回数A)に合致する場合、テープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する一方、上記した入力時点での巻付情報が所定の交換条件(巻付処理の実行回数n≧判断回数Nかつ大量収納実行回数a>基準回数A)に合致する場合、テープ22の新品への交換を指示し、さらに上記した入力時点での巻付情報が入れ替え条件および交換条件のいずれにも合致しない場合、テープ22の現状維持を指示するようにしても良い。つまり、操作部34に照会指示が入力されると、照会指示に対して解答するように、表示部35に、入替指示信号を出力して、現在使用中のテープ22の集積側と巻戻し側との入れ替えを指示する表示を表示させたり、交換指示信号を出力して、現在使用中のテープ22の新品のテープ22への交換を指示する表示を表示させたり、現状維持信号を出力して、現在使用中のテープ22に入れ替えおよび交換がいずれも不要である旨を表示させたりする。このようにすれば、任意時点での巻付情報に基づいて、現状維持または入れ替えまたは交換を指示することができる。
【0057】
また、以上の実施形態では、巻付情報として、巻付処理毎の紙葉類収納量に基づく大量収納実行回数aを用いる場合を例にとり説明したが、巻付処理1回当たりの紙葉類平均収納量を用いても良い。この場合、入れ替え条件を、巻付処理の実行回数nが判断回数N以上であり、かつ紙葉類平均収納量bが所定の閾値B以下であることとし、交換条件を、巻付処理の実行回数nが判断回数N以上であり、かつ紙葉類平均収納量bが所定の閾値Bより大きいこととすることができる。
【0058】
また、以上の実施形態では、各収納処理毎の紙葉類の収納枚数をセンサ15で計数する場合を例にとり説明したが、例えば、この紙葉類集積繰出装置11が設けられた紙幣処理機において入金された紙幣を識別する識別部等、外部の搬送部12に紙葉類を計数可能な構成部品がある場合には、その計数結果を用いても良い。あるいは、集積側のドラム20の紙葉類の収納枚数を、ドラム20の回転量や、巻取りモータ31の回転量で検出することも可能である。
【0059】
また、以上の実施形態では、テープ芯41,42を同形状のものを用いる場合を例にとり説明したが、集積側ドラム本体49および巻戻し側ドラム本体59のいずれにも取付可能とするためには、最低限内径を同等にすれば良い(内径をスペーサ等で調整する作業は煩雑なため)。例えば、軸方向長が相違していてもスペーサ等で容易に調整可能であり、外径については相違していても調整も不要である。ただし、外径が異なれば紙葉類を集積する際に、テープ芯41,42で外周面に巻き付くテープの角速度が異なってくるため、制御が煩雑になってしまうが、外径を同一とすれば、制御が容易となるメリットがある。テープ芯41,42を同形状のものを用いることにより、製造コストおよび管理コストを大幅に低減することができるメリットがある。
【符号の説明】
【0060】
11 紙葉類集積繰出装置
12 搬送部(紙葉類搬送手段)
20 集積側のドラム
21 巻戻し側のドラム
22 テープ
33 制御部
41 テープ芯(第1のテープ芯)
42 テープ芯(第2のテープ芯)
49 集積側ドラム本体
50 集積側回転軸
59 巻戻し側ドラム本体
60 巻戻し側回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の紙葉類搬送手段から送り込まれた紙葉類を、テープとともに集積側のドラムに巻き付けることで集積し、前記テープを巻戻し側のドラムで巻き取ることで前記集積側のドラムに集積されていた紙葉類を前記紙葉類搬送手段へ繰り出す紙葉類集積繰出装置において、
前記集積側のドラムへの前記テープの巻付情報に基づいて、前記テープの前記集積側と前記巻戻し側との入れ替え、および前記テープの交換のいずれか一方を選択して指示する制御部を有することを特徴とする紙葉類集積繰出装置。
【請求項2】
前記テープは、略円筒形状の第1のテープ芯に一端側が固定され、略円筒形状であって前記第1のテープ芯と同内径の第2のテープ芯に他端側が固定されており、
前記集積側のドラムには、前記第1のテープ芯および前記第2のテープ芯がいずれも取付可能とされ、
前記巻戻し側のドラムにも、前記第1のテープ芯および前記第2のテープ芯がいずれも取付可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類集積繰出装置。
【請求項3】
前記集積側のドラムは、軸方向に分割可能であって分割側に前記第1のテープ芯の内周面および前記第2のテープ芯の内周面を嵌合可能な集積側ドラム本体と、該集積側ドラム本体を支持する集積側回転軸とを有し、
前記巻戻し側のドラムは、軸方向に分割可能であって分割側に前記第1のテープ芯の内周面および前記第2のテープ芯の内周面を嵌合可能な巻戻し側ドラム本体と、該巻戻し側ドラム本体を支持する巻戻し側回転軸とを有することを特徴とする請求項2に記載の紙葉類集積繰出装置。
【請求項4】
前記巻付情報は、前記集積側のドラムへの前記テープの巻付処理の実行回数と、前記巻付処理毎の紙葉類収納量または前記巻付処理1回当たりの紙葉類平均収納量からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類集積繰出装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記巻付情報を常時監視しつつ、該巻付情報が所定の入れ替え条件に合致すると、前記テープの前記集積側と前記巻戻し側との入れ替えを指示する一方、前記巻付情報が所定の交換条件に合致すると、前記テープの交換を指示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紙葉類集積繰出装置。
【請求項6】
前記制御部は、操作部に照会指示が入力されると、該入力時点での巻付情報が所定の入れ替え条件に合致する場合、前記テープの前記集積側と前記巻戻し側との入れ替えを指示する一方、前記入力時点での巻付情報が所定の交換条件に合致する場合、前記テープの交換を指示し、さらに前記入力時点での巻付情報が前記入れ替え条件および前記交換条件のいずれにも合致しない場合、テープの現状維持を指示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紙葉類集積繰出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−16625(P2011−16625A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−162582(P2009−162582)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(500265501)ローレル精機株式会社 (191)
【Fターム(参考)】