説明

細長い部材を出荷及び格納するための装置

リフト用システム(15)は、二つのリフト用フレーム(20)の各端部上に配置されるリフト用プレート(40)を含む。各リフト用フレームは上側セグメント及び下側セグメント並びに随意に一つ以上の中間セグメントを有する。各リフト用プレートは、偏位した延設部(42)内にリフト用アイ(153)を有する一体状本体、及びセグメントの端部を受け入れるための一つ以上の開口部を備える。さらに、リフト用システムは二つの梱包用フレーム(35)を含むこともできる。リフト用システムは、二つのリフト用フレームが四つのフレーム構成の中央部のフレームである一方で二つの梱包用フレームが端部のフレームであるように構成されるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的には、梱包、輸送、及び格納のための装置に関する。より具体的には本発明は、チュービングやパイプのような細長い部材を梱包し、輸送し、及び格納するためのフレームシステムに関する。より具体的には本発明は、細長い部材を梱包し、輸送し、及び格納するためのフレームに取り付けるための一体状のリフト用プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
パイピングやチュービングを含むがそれに限定されない様々な種類の細長い部材が、石油掘削産出事業及び下水道システムプロジェクトのような建設プロジェクトやその他の作業で使用されている。例えば、炭化水素井戸を掘削生産するには、ドリルストリング構成部品として大量のチュービングが必要となるのが代表的である。通常は、このチュービングは長さ12〜40フィート(3.7〜12.2メートル)の区分材として用意される。そしてこれらの個別の区分材が一緒に接続されてドリルストリングを形成する。陸地に掘削される標準的な炭化水素井戸では何千フィートものチュービングを用いることがあり、井戸掘削中に扱うチュービングの個別の区分材は何千も必要となる。深海沖合の井戸ではさらにかなり多くのチュービングが必要となることがある。
【0003】
細長い部材を梱包するシステムが、部材組立場所とその使用場所との間で細長い部材を出荷し、輸送し、取扱い、及び格納するために推奨されている。代表的には、細長い部材は組立施設から井戸がある場所までトラックや補給船により輸送される。細長い部材を効果的に梱包し、格納し、及び輸送できる能力は時間及び費用の実質的な節約を可能とし、プロジェクトの経済性及び効率性に直接影響する。したがって、細長い部材を破損することなく細長い部材を効果的に梱包し、格納し、及び輸送するための装備及び方法をもつことが望ましい。
【特許文献1】米国特許第5,123,547号
【特許文献2】米国特許第4,610,362号
【特許文献3】米国特許第1,940,186号
【特許文献4】米国特許第3,253,707号
【特許文献5】米国特許第2,472,843号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パイプ格納のための様々な従来技術システムには、中に凹部を有する横材が含まれる。凹部は一般的にはパイプが中に入り込んで置かれる凹面キャビティである。代表的には、複数の横材がシステムで使用され、パイプの列が横材の間に配置される。そして複数の横材は、代表的には横材の縁において、一つ以上のスチール若しくはナイロン製のバンド、又は締付フレームによって互いに結合される。これにより横材、したがって細長い部材は一緒に固定される。かかるシステムは細長い部材を適切に梱包するが、細長い部材を移動させるためには、リフト用スリングを梱包された細長い部材の周りに配置する必要がある。これにはいくつかの欠点がある。
【0005】
第一に、リフト用スリングが細長い部材に接触する。細長い部材の中にはクロム合金のように非常に敏感な材料(highly sensitive material)から作られているか、又は無制限な接触に対して敏感な表面を有するものもあるので、部材がリフト用スリングに接触しないようにする必要がある。第二に、リフト用スリングを梱包された部材の周りに配置することは物流上困難であり時間がかかる。というのは、地面と梱包された部材の底部との間に、又は複数のパッケージが互いに積み重ねられている場合には梱包された部材の一組の頂部と梱包された部材のもう一組の底部との間に、人間がスリングを通す必要があるからである。
【0006】
さらに、従来技術のリフト用フレームの中にはスチール製フレームに溶接された穴あきプレートを備えるものもある。かかる場合は、チューブの束がリフトされるときに発生する力が溶接部に集中するようになる。かかる配列はその溶接部に自然に弱点を有するので、リフト用フレームが運搬可能な荷重が減少する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、リフト用アイ(lifting eye)及び開口部を有する一体状のリフト用プレートを利用することにより従来技術の欠点を克服する。一体状構成のためリフト用プレートには溶接部がなく、その結果弱点もない。さらに、開口部により、穴を有する従来技術のプレートと比べて荷重がより均一にフレームにわたって分散される。さらに、リフト用アイにより、スリング又はその他のリフト用装置が細長い部材に接触することなく、スリング又はその他のリフト用装置に、梱包された部材を移動させることが可能となる。
【0008】
本発明の特徴は、二つのリフト用フレームから構成されるリフト用システムにある。各リフト用フレームは二つのリフト用プレート、上側セグメント、及び下側セグメントを備える。各リフト用プレートは、リフト用アイ及び開口部を有する一体状本体を備える。リフト用プレートは上側及び下側セグメントの端部に配置される。リフト用フレームはさらに、上側セグメントと下側セグメントとの間に配置される少なくとも一つの付加的な中間セグメントを有することもできる。
【0009】
さらに、リフト用システムは二つの梱包用フレームを有することもできる。梱包用フレームはリフト用フレームに類似しており、好ましい実施形態における一つの違いは、梱包用フレームにはリフト用プレートが存在しないことである。システムの好ましい実施形態においてリフト用システムは、二つのフレームが四つのフレーム構成の中心部のフレームである一方で、二つの梱包用フレームが端部のフレームであるように構成されている。
【0010】
本発明は、従来装置の様々な問題点を克服することを可能とする特徴及び利点の組み合わせを備える。上述された様々な特性は、その他の特徴と同様に、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読むこと及び添付の図面を参照することにより、当業者にとって容易に明らかとなるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
まず図1を参照すると、リフト用システム15が示されている。リフト用システム15は好ましくは、図示されているパイプのような細長い部材12の束をリフトするために、二つのリフト用フレーム20及び二つの梱包用フレーム35を備える。リフト用フレーム20はリフト用装置150に結合され、リフト用装置150は細長い部材12の束をリフトするのに必要な力を供給する。図1に示されているリフト用装置150は、複数のリフト用ライン又はスリング152の端部の一つに接続される中心リフト用フック又はアイ151を備え、複数のリフト用ライン又はスリング152は、リフト用ライン又はスリング152の他端上の個別のリフト用フック又はアイ153という手段によって、リフト用フレーム20に結合する。当然のことながら、リフト用ライン又はスリング152は一つのリフト用装置150ともう一つのそれとで長さが異なっていてもよい。
【0012】
図1は、細長い物体を束ねてリフトするのに好ましい構成を示している。具体的には、好ましい実施形態において、二つのリフティングフレーム20がそこに配置されるリフト用プレート40を有する一方で、梱包用フレーム35はリフト用プレート40を含まない。リフト用フレーム20は好ましくは、細長い部材12の中点Mからの両端にある梱包用フレーム35の間に位置し、リフトしている最中に部材12の荷重のバランスをとるために中点Mから等距離にある。さらに、リフト用フレーム20は好ましくは、リフト用プレート40の延設部42(図2〜図4参照)に設置される。延設部42は中点Mに向かって、及びお互いに向かい合って延びている。
【0013】
ここで図2及び図3を参照すると、リフト用プレート40がリフト用フレーム20の各端部に配置されている。リフト用プレート40は、内側及び外側長手方向側面69、71各々並びに上側及び下側縁72、73各々を有する一般的には矩形の本体19を備える。延設部42は、上側端72に近接した内側長手方向側面69から延びている。リフト用アイ45は延設部42を貫通して配置されている。本体19は好ましくは、一体状部材である。本明細書で使用される場合、一体状とは単一の材料片から作られること、すなわち溶接部や継ぎ目がないことを意味する。本体19は好ましくはスチールから作られるが、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、プラスチック、又は複合プラスチックを含むがそれに限られることのない非金属材料から作ることもできる。当然のことながら材料及び材料の厚さは、リフト用装置150が細長い部材12の束をリフトできるのに十分な強度をリフト用プレートが有するように選ばれる。
【0014】
ここで図4A及び図4Bを参照すると、リフト用アイ45は中心Cを有し、好ましくは実質的に延設部42内に配置される。図4Aに示されているように、リフト用アイ45は好ましくは、リフト用プレート40の垂直中心軸46から偏位しており、リフト用プレート40の水平中心軸48の上方に偏位している。当然のことながら、リフト用アイ45は、図4Bに示されているように、上側縁72と最上部の開口部100との間の垂直中心軸46上の位置を含むがそれに限られることのない他の位置にあってもよい。リフト用アイ45は図面では円形状として示されている。しかし、本発明はそれに限定されるわけではなく、リフト用アイ45はどんな形状を呈してもよい。
【0015】
また当然のことながら、延設部42はリフト用フレーム20及びリフト用プレート40の長手方向全体に延びてもよい。延設部42の長手方向長さを水平中心軸48上方へ延びる部分のみまで減少させることにより、実質的な材料及び費用が節約される。また、延設部42は好ましくは上側縁72の上方へは延びずに、リフト用アイ45が納まるのに十分な長さだけ内側長手方向側面69から離れて側方にのみ延びる。さらに、延設部42の周縁は好ましくは、丸み51及びテーパ面53を含み、テーパ面53は丸み51から内側長手方向側面69まで延びる。リフト用プレート40の他のかども41において同様に丸くするのが好ましい。
【0016】
好ましくは、プレート40の上側縁72及び下側縁73(図3参照)は各々、上側セグメント50の頂部56を超えて、又は下側セグメント60の底部67よりも下がって延びることはない。これにより、一つのリフト用システム内に存在しうる細長い部材が、第一のリフト用システムの下に積み重ねられているもう一つのリフト用システム20内の細長い部材との間で接触することが避けられる。
【0017】
また、リフト用プレート40は好ましくは、リフト用プレート40をフレーム20へ取り付けるための複数の開口部100を含む。各開口部100は、フレーム20に係合するため及びフレーム20をリフトするためのリフト用支持面101を形成している。
【0018】
再び図2及び図3を参照すると、フレーム20は、上側セグメント50、下側セグメント60、及び随意に一つ以上の中間セグメント80を含む複数の支持セグメントを備える。上側セグメント50、下側セグメント60及びあらゆる中間セグメント80も、各々二つの端部55、56、及び82、各々上方を向く頂面56、66、及び86、並びに各々下方を向く底面57、67、及び88を有している。端部55、65、及び82の一方のみが図2及び図3に示されている。端部55、65、及び82は一般的には矩形断面を有するが、その他の断面形状又は大きさを有してもよいし、同一のリフト用フレーム20内においてであっても互いに形状及び/又は大きさが異なってもよい。
【0019】
好ましい実施形態において、本体19は、例えば図2及び図3に示されているように、少なくとも二つの開口部100を有する。より好ましくは本体19の開口部100の数は、特定のリフト用フレーム20に使用される上側、中間、及び下側セグメント50、80、60のすべての数に等しい。かかる実施形態においては、各端部55、65、82はそれに対応する開口部100を有する。しかし、図4Aに示されているように、単一の開口部100のようなその他の形状も可能であり、本発明の範囲内である。
【0020】
開口部100は好ましくは端部55、65、82の大きさ及び形状に匹敵する大きさ及び形状を有し、したがって開口部100がセグメント50、60、80の端部55、65、82各々を摺動して受け入れることが可能となる。当然のことながら、開口部100は形状及び/又は大きさが端部55、65、82と異なっていてもよいし、同一のリフト用プレート40内であっても互いに形状及び/又は大きさが異なっていてもよい。
【0021】
上側及び下側セグメント50、60の端部56、57は好ましくは、各々それを垂直方向に貫通して配置された穴58、68を有する。中間セグメント80の端部82は好ましくは、それを貫通する垂直溝84を形成するU字形断面を有する。端部56、57、及び82はリフト用プレート40の開口部100を貫通して突出している状態にできる。
【0022】
再び図2を参照すると、リフト用フレーム20はさらに結合手段130を備える。結合手段130は細長い部材から構成することもできるし、又はナイロン又はスチール製バンドのようなその他の装置から形成されてもよい。米国特許第5,123,547号を参照すること。図2に示されている結合手段130はロッド135、スリーブ131、及びスリーブ132を備える。
【0023】
ここで図5、図6、及び図7を参照すると、スリーブ131はボア133及び開口部134を有している。スリーブ132は代替実施形態であり、ボア136、開口部137、及びキャビティ143を有し、キャビティ143は開口部137から垂直方向に延びている。スリーブ131及びスリーブ132は互換可能であり、上側セグメント50又は下側セグメント60に対して使用可能である。ボア133、136は、ロッド135のような結合手段130が貫通できるような大きさになっている。
【0024】
図2に示されている実施形態において、スリーブ131及びスリーブ132は上側セグメント50の端部55及び下側セグメント60の端部65と各々結合される。具体的には、端部55は、端部55の穴58がスリーブ131のボア133と整列するように開口部134内に配置される。同様に端部65は、端部65の穴68がスリーブ132のボア136と整列するように開口部137内に配置される。まだ図2を参照しているが、ロッド135は整列されたボア133及び穴58、整列されたボア136及び穴68、並びに、中間セグメント80が使用される場合には、中間セグメント80の垂直溝84を貫通して配置される。当然のことであるが、スリーブ131及び132を使用する必要があるわけではない。より適切にいえば、スリーブがない場合、ロッド135は端部55、65の穴58、68を各々貫通して配置可能である。
【0025】
図7に示されているように、ロッド135は好ましくは、固定端141及びネジ付端142を有する。図2に示されている実施形態においては、固定端141はボア133よりも大きい一方で、ネジ付端142はボア136よりも小さい。固定端141はロッド35がボア133及び穴58をそれ以上貫通しないようにする。ナットその他の固締具102は端部65の下にあるネジ付端132に結合可能なので、上側セグメント50、下側セグメント60、及び使用される場合は中間セグメント80を、そこの細長い部材12と同様に固定する。ナットその他の固締具102はスリーブ132の部分143の中に収容されてもよい。
【0026】
図2及び図3に示されているように、上側、下側、及び中間セグメント50、60、80は細長い部材12の一つの片面を受け入れ支持するために、その頂面56、66及び底面57、67の各々に鞍又はくぼみ75を有してもよい。しかし、上側セグメント50が底面57のみにくぼみ75を有し、下側セグメント60が底面67のみにくぼみ75を有してもよい。
【0027】
ここで図8を参照すると、梱包用フレーム35の実施形態が示されている。好ましくは、梱包用フレーム35は頂部セグメント36及び底部セグメント37を備え、また一つ以上の中間セグメント38も備えてよい。頂部セグメント36は二つの端部34、上面31、及び下面32を有する。底部セグメント37は二つの端部39、上面51及び下面52を有する。一端部41及び一端部51のみが示されている。上面31、下面32、上面51、及び下面52は好ましくはくぼみ85を有し、細長い部材12はその中に配置される。
【0028】
端部34、39は垂直方向に貫通する穴44、49を各々有する。好ましい実施形態においては、梱包用フレーム35はさらに、端部81を備える中間セグメント38を備える(一端部81のみが示され、くぼみ85が示されている)。各端部81は好ましくは、垂直通路83を有するU字形部材を形成するが、貫通する穴を有する部材のような他の形態を呈してもよい。
【0029】
パケージ化フレーム35はさらに結合手段140を備える。結合手段140は頂部セグメント36を底部セグメント37に固定できるどんな装置又は部材も含み、例えば細長い部材並びにスチール又はナイロン製バンドである。所定の実施形態においてはまた、結合部材140は頂部、底部、及び中間セグメント36、37、38を互いに固定することができる。図8に示されている実施形態においては、結合手段140は、ネジ付端144を有する細長いセグメント145である。ネジ付端144は穴44、垂直通路83、及び穴49を貫通することができる。ネジ付端144はスリーブ132を貫通してスリーブ132に結合してもよい(詳細は図6に示されている)。
【0030】
ここで図9及び図10を参照すると、細長いセグメント70及び複数の短いセグメント90が示されている。細長いセグメント70又は短いセグメント90は、図2及び図3の上側、下側、及び中間セグメント50、60、80、及び/又は図8の頂部、底部、及び中間セグメント36、37、38を構成することもできる。細長い部材70及び短いセグメント90は好ましくは、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、プラスチック、又は複合プラスチックを含むがそれに限られることのない軽量の中実非金属材料である。細長いセグメント70及び短いセグメント90の例は、本明細書において参照として組み入れられている米国特許第5,123,547号の中にいくつか見つけることができる。細長いセグメント70は鞍又はくぼみ95を少なくとも片側の面に有するが、好ましくは鞍又はくぼみ95を両面に有する。
【0031】
図9から図13までを参照すると、短いセグメント90は鞍又はくぼみ105を少なくとも片側の面に有するが、好ましくは両面に有する。例えば、短いセグメント90は一体部材91(図7)、第一部分101及び第二部分102を有する垂直分割部材92(図8)、又は第一部分103及び第二部分104を有する水平分割部材93(図9)であってよい。垂直分割部材92は、くぼみ105の大きさを必要に応じて増大可能とするスペーサ94を含んでもよい。
【0032】
細長いセグメント70及び短いセグメント90は中実部材であってよいが、好ましくは通路110を有する。通路110により細長いセグメント70及び短いセグメント90が支持部材120へ配置可能となる。支持部材120は好ましくは亜鉛めっきスチールから作られるが、梱包され又は輸送される細長い物体の種類に対応するのに十分な強度を備えていればあらゆる材料から作られてもよい。支持部材120はあらゆる断面形状を備えるあらゆる形態を呈してもよく、中空又は中実の矩形部材であることも含む。さらに支持部材120は、同一又は異なる形態及び/又は断面形状を各々有する一つ以上の部材から構成されてもよい。
【0033】
複数の短いセグメント90は支持部材120に配置可能であるため、リフト用フレーム20又は梱包用フレーム35の幅に、したがってリフト用フレーム20又は梱包用フレーム35に配置可能な中空円筒又はその他の細長い部材の数に、柔軟性が与えられる。また、細長いセグメント70は射出成形により支持部材120に取り付けることもできる。
【0034】
リフト用システム20を使用する好ましい方法は、二つの下側セグメント60を所定距離だけ離して互いに離れた間隔に配置し、そして細長い部材12を下側セグメント60のくぼみ75の中に配置する。一旦すべてのくぼみ75が細長い部材12で占められると、上側セグメント50は下側セグメント60直上の細長い部材12の頂部に配置される。一つ以上の中間セグメントも使用される場合であれば、上側セグメント50が使用される前に、中間セグメント80が細長い部材12の頂部及び下側セグメント60の直上に配置される。この工程が繰り返されて、望ましい数の層だけの細長い部材が積み重ねられる。
【0035】
上側セグメント50が設置された後に、上側セグメント50、下側セグメント60、及び中間セグメント80の端部55、65、82がリフト用プレート40の本体19の一つ以上の開口部100の中に挿入される。また、同様のリフト用プレート40も上側セグメント50、下側セグメント60、及び中間セグメント80の反対側の端部55、65、82に設置される。図2及び図3に最もよく示されているように、開口部100は端部55、65、82を摺動して受け入れるように構成され、その結果、開口部のリフト用支持表面101は、上側セグメント50、下側セグメント60、及び単数又は複数の中間セグメント80の底面57、67、及び88を各々係合して支持する。さらに、開口部100によって形成される残り三つの表面103は、上側セグメント50、下側セグメント60、及び中間セグメント80の頂面56、66、及び86を含むその他の側面に各々係合する。結合手段130はセグメント50及び60(使用される場合は80も)を一緒に結合するために使用され、したがってリフト準備が整った状態の細長い部材12の束が作られる。
【0036】
リフト用プレートの表面101及び103とセグメントの側面との間の摺動係合によって、リフト用プレート40はリフト用フレーム20に固定され、さらに、リフト用装置150が細長い部材12の束へリフト力を及ぼすとリフト用プレート40とリフト用フレーム20との間に支承表面の係合が与えられる。図1に示されているように、当然のことながら、リフト用ライン又はスリング152の一つから個別のリフト用フック又はアイ153によって及ぼされる力は、リフト用プレート40及びリフト用フレーム20にモーメントを及ぼす。このモーメントは、リフト用プレートの表面とリフト用セグメントの側面との間の支承係合によって対抗される。
【0037】
図2に示されているように、開口部100により作られる支持表面101は、リフト用フレーム20のセグメント50、60及び80の間にリフト力を展開し、リフト力のすべてがリフト用フレームの上側支持体に及ぼされないようにセグメント50、60及び80にリフト荷重を分け与える。
【0038】
また当然のことながら、リフト用アイ45は好ましくは円弧状の支承表面47を有し、リフト用装置150によって束がリフトされている間、支承表面47に対して個別のリフト用フック又はアイレット153が係合する。リフト用ライン又はスリング152はリフト用装置150ごとに異なるので、図1に示されているように係合角度49もリフト用装置150ごとに異なり、したがって円弧状の支承表面47は、どんな特定の係合角度49にも適合するのに十分な円弧長を有する必要がある。具体的には円弧状の支承表面47は、リフト用フック及びアイレット153が係合角度49まで移動できるような曲率を備える。したがって、リフト用アイ45はどんな形状を有していてもよいのだが、リフト用アイの形状は円弧状の支承表面47を含むのが好ましい。もちろんリフト用アイ45はリフト用フック又はアイレット153を受け入れるのに十分な大きさを有する必要がある。
【0039】
また、当然のことながら、中点M及び他方のリフト用アイ45に向かって内側に延びる延設部42内にリフト用アイ45の位置を定めることにより、リフト用ライン又はスリング152は細長い部材12から遠ざかる方向に向くため、細長い部材12とリフト用ライン又はスリング152とのあらゆる係合接触が避けられる。
【0040】
当然気づくことであるが、前述したのは、二つのリフト用フレーム20を使用するが梱包用フレーム35はまったく使用しないシステムである。梱包用フレーム35が使用される場合も、工程は、二つの底部セグメント37が互いに離間する点において類似する。そして細長い部材12は底部セグメント37のくぼみ85の中に配置される。一旦すべてのくぼみ85が細長い部材12で占められると、頂部セグメント37は底部セグメント37直上の細長い部材12の頂部に配置される。一つ以上の中間セグメント38も使用される場合であれば、頂部セグメント36が使用される前に、中間セグメント38が細長い部材12の頂部及び底部セグメント37の直上に配置される。この工程が繰り返されて、望ましい数だけの中間セグメント38が使用される。
【0041】
頂部セグメント37が配置された後、結合手段140は結合セグメント36及び37(使用される場合は38も)を一緒に結合するために使用され、したがってリフト準備が整った状態の細長い部材12の束が作られる。
【0042】
本発明の好ましい実施形態が示され記載されてきたが、本発明の精神及び教示から逸脱しなければ、当業者によってそれにかかる変更がなされることも可能である。本明細書において記載された実施形態は単なる例示であって、それに限られるものではない。本システム及びフレームに対しては多くの変化及び変更が可能であり、それも本発明の範囲内である。したがって、保護範囲は本明細書に記載された実施形態に限定されるものではないが、以下の請求項によってのみ限定され、その範囲は請求項の主題のすべての均等物を含む。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】リフト用システムの一実施形態の斜視図である。
【図2】リフト用フレームの一実施形態の斜視図である。
【図3】リフト用フレームの一実施形態の分解斜視図である。
【図4A】開口部の代替配列を示すリフト用プレートの一実施形態の斜視図である。
【図4B】リフト用アイの代替位置を示すリフト用プレートの一実施形態の斜視図である。
【図5】スリーブの一実施形態の斜視図である。
【図6】スリーブの一実施形態の斜視図である。
【図7】結合手段の一実施形態を示している。
【図8】梱包用フレームの分解斜視図である。
【図9】リフト用フレームの上側及び下側セグメント及び/又は梱包用フレームの頂部及び底部の一実施形態の斜視図である。
【図10】リフト用フレームの上側及び下側セグメント及び/又は梱包用フレームの頂部及び底部の一実施形態の斜視図である。
【図11】短いセグメントの一実施形態の斜視図である。
【図12】短いセグメントの一実施形態の斜視図である。
【図13】短いセグメントの一実施形態の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い部材をリフトし又は格納するためのフレームを固定するために使用され、フレームは端部を有する装置であって、
一体状本体を備え、
前記本体はリフト用アイを有し、
前記本体はさらに、フレームの端部を受け入れ可能な少なくとも一つの開口部を有する装置。
【請求項2】
前記本体は延設部を有し、前記リフト用アイは実質的に前記延設部に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記本体は垂直中心軸及び水平中心軸を有し、前記リフト用アイは中心を有し、前記リフト用アイの前記中心は前記水平中心軸の上方にあり前記垂直中心軸から偏位している請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記本体は垂直中心軸を有し前記リフト用アイは中心を有し、前記リフト用アイの前記中心は前記垂直中心軸上に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記本体は少なくとも二つの開口部を有し、各開口部はフレームの端部を受け入れ可能である請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記本体はスチール製である請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記本体は非金属材料製である請求項1に記載の装置。
【請求項8】
細長い物体をリフトするために使用されるリフト用フレームであって、
第一の一体状本体を有する第一リフト用プレートと、
第二の一体状本体を有する第二リフト用プレートと、
第一端及び第二端を有する上側セグメントと、
第一端及び第二端を有する下側セグメントと、
前記リフト用プレートを前記上側セグメント及び前記下側セグメントに結合するための結合手段とを備え、
前記第一の一体状本体はリフト用アイ及び少なくとも一つの開口部を有し、
前記第二の一体状本体はリフト用アイ及び少なくとも一つの開口部を有し、
前記上側セグメントの前記第一端及び前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端及び前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の一体状本体の前記開口部に配置されるリフト用フレーム。
【請求項9】
前記第一の本体は上側開口部及び下側開口部を有し、
前記上側セグメントの前記第一端は前記第一の本体の前記上側開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端は前記第二の本体の前記上側開口部に配置され、
前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の本体の前記下側開口部に配置され、
前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の本体の前記下側開口部に配置される請求項8に記載のリフト用フレーム。
【請求項10】
第一端及び第二端を有する少なくとも一つの中間セグメントをさらに備え、
前記中間セグメントは前記上側セグメントと前記下側セグメントとの間に配置される請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記上側及び下側セグメントの前記第一及び第二端の各々は垂直穴を有し、
前記結合手段は、第一端及び第二端を有する細長い部材と、前記細長い部材の前記第一又は第二端の一つに配置されて前記上側セグメントを前記下側セグメントに結合するロック部材とを備え、
前記細長い部材は前記垂直穴を通り抜け可能である請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記中間セグメントは中心垂直通路を有し、前記細長い部材は前記中心垂直通路を通り抜け可能である請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記リフト用プレートは延設部を有する本体を有し、前記リフト用アイは実質的に前記延設部に配置されている請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記リフト用プレートは中心垂直軸及び中心水平軸を有する本体を有し、前記リフト用アイは中心を有し、前記リフト用アイの前記中心は前記水平軸の上方にあり前記垂直軸から偏位している請求項8に記載の装置。
【請求項15】
各々が垂直ボア及び開口部を有する二つの上側スリーブと、
各々が垂直ボア及び開口部を有する二つの下側スリーブとをさらに備え、
前記上側スリーブの各々の前記開口部は前記上側セグメントの前記第一端及び第二端を受け入れ可能であり、
前記下側スリーブの各々の前記開口部は前記下側セグメントの前記第一及び第二端を受け入れ可能である請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記上側スリーブの前記垂直ボアは前記上側セグメントの前記第一及び第二端の前記垂直ボアと整列し、
前記下側スリーブの前記垂直ボアは前記下側セグメントの前記第一及び第二端の前記垂直ボアと整列する請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記細長い部材は前記上側スリーブの前記垂直ボアを通り抜け可能であり、及び前記下側スリーブの前記垂直ボアを通り抜け可能である請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記結合手段のうち少なくとも一つはストラップ(strap)である請求項8に記載の装置。
【請求項19】
細長い物体をリフトし及び格納するためのシステムであって、
外側部分を有する第一リフト用フレームと、
外側部分を有する第二リフト用フレームとを備え、
前記第一及び第二リフト用フレームは前記外側部分に一体状リフト用プレートを有し、前記一体状リフト用プレートの各々はリフト用アイを有するシステム。
【請求項20】
前記第一リフト用フレーム及び前記第二リフト用フレームは細長い物体の中心から両端に向かって等距離に配置される請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
第一梱包用フレームと、
第二梱包用フレームとをさらに備える請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記リフト用フレームは前記二つの梱包用フレームの間の位置に定められる請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
細長い部材の束を支持する複数の支持体をリフトするためのリフト用プレートであって、
各支持体を受け入れるように適合された複数の開口部を有する一体状本体を備え、
前記開口部は垂直軸上に整列され、
前記開口部は支持体に係合するように適合された支持表面を形成し、
前記本体は前記垂直軸から偏位した穴を備える延設部を有するリフト用プレート。
【請求項24】
前記本体は細長い部材の束の垂直側面に位置が定められる請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項25】
前記延設部はもう一つのリフト用プレートに向かって延びる請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項26】
前記穴は円弧状の支承表面を含む請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項27】
前記開口部はリフトしている最中に本体に及ぼされるあらゆるモーメントに対抗するため支持体に係合する表面を形成する請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項28】
リフト力は、係合によって前記支持表面と支持体とに分配される請求項23に記載のリフト用プレート。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い部材をリフトし又は格納するためのフレームを固定するために使用され、フレームは上側及び下側端部を有する装置であって、
フレームの上側及び下側端に垂直方向に配置された一体状本体を備え、
前記本体はリフト用アイを有し、
前記本体はさらに、フレームの上側及び下側端部を受け入れ可能な少なくとも一つの開口部を有する装置。
【請求項2】
前記本体は延設部を有し、前記リフト用アイは実質的に前記延設部に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
細長い部材をリフトし又は格納するためのフレームを固定するために使用され、フレームは端部を有する装置であって、
一体状本体を備え、
前記本体はリフト用アイを有し、
前記本体は、フレームの端部を受け入れ可能な少なくとも一つの開口部をさらに有し、
前記本体は垂直中心軸及び水平中心軸を有し、前記リフト用アイは中心を有し、前記リフト用アイの前記中心は前記水平中心軸の上方にあり前記垂直中心軸から偏位している装置。
【請求項4】
前記本体は垂直中心軸を有し前記リフト用アイは中心を有し、前記リフト用アイの前記中心は前記垂直中心軸上に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記本体は少なくとも二つの開口部を有し、各開口部はフレームの端部を受け入れ可能である請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記本体はスチール製である請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記本体は非金属材料製である請求項1に記載の装置。
【請求項8】
細長い物体をリフトするために使用されるリフト用フレームであって、
第一の一体状本体を有する第一リフト用プレートと、
第二の一体状本体を有する第二リフト用プレートと、
第一端及び第二端を有する上側セグメントと、
第一端及び第二端を有する下側セグメントと、
前記リフト用プレートを前記上側セグメント及び前記下側セグメントに結合するための結合手段とを備え、
前記第一の一体状本体はリフト用アイ及び少なくとも一つの開口部を有し、
前記第二の一体状本体はリフト用アイ及び少なくとも一つの開口部を有し、
前記上側セグメントの前記第一端及び前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端及び前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の一体状本体の前記開口部に配置されるリフト用フレーム。
【請求項9】
請求項8に記載のリフト用フレームであって、
前記第一本体は上側開口部及び下側開口部を有し、
前記上側セグメントの前記第一端は前記第一の本体の前記上側開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端は前記第二の本体の前記上側開口部に配置され、
前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の本体の前記下側開口部に配置され、
前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の本体の前記下側開口部に配置されるリフト用フレーム。
【請求項10】
第一端及び第二端を有する少なくとも一つの中間セグメントをさらに備え、
前記中間セグメントは前記上側セグメントと前記下側セグメントとの間に配置される請求項8に記載の装置。
【請求項11】
細長い物体をリフトするために使用されるリフト用フレームであって、
第一の一体状本体を有する第一リフト用プレートと、
第二の一体状本体を有する第二リフト用プレートと、
第一端及び第二端を有する上側セグメントと、
第一端及び第二端を有する下側セグメントと、
前記リフト用プレートを前記上側セグメント及び前記下側セグメントに結合するための結合手段とを備え、
第一端及び第二端を有する少なくとも一つの中間セグメントをさらに備え、
前記第一の一体状本体はリフト用アイ及び少なくとも一つの開口部を有し、
前記第二の一体状本体はリフト用アイ及び少なくとも一つの開口部を有し、
前記上側セグメントの前記第一端及び前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端及び前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記中間セグメントは前記上側セグメントと前記下側セグメントとの間に配置され、
前記上側及び下側セグメントの前記第一及び第二端の各々は垂直穴を有し、
前記結合手段は、第一端及び第二端を有する細長い部材と、前記細長い部材の前記第一又は第二端の一つに配置されて前記上側セグメントを前記下側セグメントに結合するロック部材とを備え、
前記細長い部材は前記垂直穴を通り抜け可能であるリフト用フレーム
【請求項12】
前記中間セグメントは中心垂直通路を有し、前記細長い部材は前記中心垂直通路を通り抜け可能である請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記リフト用プレートは延設部を有する本体を有し、前記リフト用アイは実質的に前記延設部に配置されている請求項8に記載の装置。
【請求項14】
細長い物体をリフトするために使用されるリフト用フレームであって、
第一の一体状本体を有する第一リフト用プレートと、
第二の一体状本体を有する第二リフト用プレートと、
第一端及び第二端を有する上側セグメントと、
第一端及び第二端を有する下側セグメントと、
前記リフト用プレートを前記上側セグメント及び前記下側セグメントに結合するための結合手段とを備え、
前記上側セグメントの前記第一端及び前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端及び前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記リフト用プレートは中心垂直軸及び中心水平軸を有する本体を有し、前記リフト用アイは中心を有し、前記リフト用アイの前記中心は前記水平軸の上方にあり前記垂直軸から偏位しているリフト用フレーム
【請求項15】
各々が垂直ボア及び開口部を有する二つの上側スリーブと、
各々が垂直ボア及び開口部を有する二つの下側スリーブとをさらに備え、
前記上側スリーブの各々の前記開口部は前記上側セグメントの前記第一端及び第二端を受け入れ可能であり、
前記下側スリーブの各々の前記開口部は前記下側セグメントの前記第一及び第二端を受け入れ可能である請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記上側スリーブの前記垂直ボアは前記上側セグメントの前記第一及び第二端の前記垂直ボアと整列し、
前記下側スリーブの前記垂直ボアは前記下側セグメントの前記第一及び第二端の前記垂直ボアと整列する請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記細長い部材は前記上側スリーブの前記垂直ボアを通り抜け可能であり、及び前記下側スリーブの前記垂直ボアを通り抜け可能である請求項16に記載の装置。
【請求項18】
細長い物体をリフトするために使用されるリフト用フレームであって、
第一の一体状本体を有する第一リフト用プレートと、
第二の一体状本体を有する第二リフト用プレートと、
第一端及び第二端を有する上側セグメントと、
第一端及び第二端を有する下側セグメントと、
前記リフト用プレートを前記上側セグメント及び前記下側セグメントに結合するための結合手段とを備え、
前記上側セグメントの前記第一端及び前記下側セグメントの前記第一端は前記第一の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記上側セグメントの前記第二端及び前記下側セグメントの前記第二端は前記第二の一体状本体の前記開口部に配置され、
前記結合手段のうち少なくとも一つはストラップ(strap)であるリフト用フレーム
【請求項19】
細長い物体をリフトし及び格納するためのシステムであって、
二つの外側部分を有して各外側部分は上側端及び下側端を含む第一リフト用フレームと、
外側部分を有して各外側部分は上側端及び下側端を含む第二リフト用フレームとを備え、
前記第一及び第二リフト用フレームは前記外側部分の各々垂直方向に配置された一体状リフト用プレートを有し、前記一体状リフト用プレートの各々はリフト用アイを有するシステム。
【請求項20】
前記第一リフト用フレーム及び前記第二リフト用フレームは細長い物体の中心から両端に向かって等距離に配置される請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
第一梱包用フレームと、
第二梱包用フレームとをさらに備える請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記リフト用フレームは前記二つの梱包用フレームの間の位置に定められる請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
細長い部材の束を支持する複数の支持体をリフトするためのリフト用プレートであって、
各支持体を受け入れるように適合された複数の開口部を有する一体状本体を備え、
前記開口部は垂直軸上に整列され、
前記開口部は支持体に係合するように適合された支持表面を形成し、
前記本体は前記垂直軸から偏位した穴を備える延設部を有するリフト用プレート。
【請求項24】
前記本体は細長い部材の束の垂直側面に位置が定められる請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項25】
前記延設部はもう一つのリフト用プレートに向かって延びる請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項26】
前記穴は円弧状の支承表面を含む請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項27】
前記開口部はリフトしている最中に本体に及ぼされるあらゆるモーメントに対抗するため支持体に係合する表面を形成する請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項28】
リフト力は、係合によって前記支持表面と支持体とに分配される請求項23に記載のリフト用プレート。
【請求項29】
請求項8に記載のリフト用フレームであって、
前記第一の一体状本体は第一上側縁を有し、
前記第二の一体状本体は第二上側縁を有し、
前記上側セグメントは頂面を有し、
前記上側セグメントの前記頂面は前記第一上側縁及び前記第二上側縁とほぼ同じ平面上にあるリフト用フレーム。
【請求項30】
請求項29に記載のリフト用フレームであって、
前記第一の一体状本体は第一下側縁を有し、
前記第二の一体状本体は第二下側縁を有し、
前記下側セグメントは底面を有し、
前記下側セグメントの前記底面は前記第一下側縁及び前記第二下側縁とほぼ同じ平面上にあるリフト用フレーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2006−508001(P2006−508001A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−501303(P2004−501303)
【出願日】平成15年3月4日(2003.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2003/006511
【国際公開番号】WO2003/093160
【国際公開日】平成15年11月13日(2003.11.13)
【出願人】(500035524)ドリルテック・パテンツ・アンド・テクノロジーズ・カンパニ・インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】