説明

組み立て式の箱

【課題】 使用時においてはロックが外れず、使用後においては容易にロックを外すことができて解体が容易となる組み立て式の箱を提供すること。
【解決手段】 フラップC2(第1のフラップ)は、組み立てられた状態で底面の略中央部に位置して、鋭角に切り込まれた切り込み15(第1の切り込み)を備え、フラップC4(第2のフラップ)は、鋭角に切り込まれ、フラップC2の切り込み15と係合する鋭角の切り込み15(第2の切り込み)を備える。これら切り込み15が互いに他方に挟み込まれ、両鋭角先端が突き合わされることにより、フラップC2,C4が相互に他方の動きを規制する。さらに、フラップC2,C4には、一端が前記切り込み15の鋭角先端に対して連続する切れ目列16が形成されていることで、容易に解体することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば医薬品や飲食品を充填する包装箱に好適な組み立て式の箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、組み立て式の箱として、紙により構成され、平面状に展開されたものを立体的に組み立てることにより箱形状とするものが知られている。このような箱では、組み立ての際にフラップが組み合わせられて底面が形成される。
【0003】
例えば、特許文献1には、フラップを折り重ねて底面とする組み立て式の箱が開示されている。この特許文献1では、対向する2枚のフラップに設けられたタブが係止して互いにロックし合うことにより、底面が解体非容易となるように形成され、かつ、形成された底面に大きな隙間が生じないようになっている。
【特許文献1】実用新案登録第3107199号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、箱に充填される充填物として、例えば医薬品等が充填される組み立て式の箱においては、充填物を抜き取ったり改竄したりすることができないように、厳重な管理が必要である。上記の従来技術例においては、底面のロックがはずれにくいために充填物の抜き取り防止には有効であるが、使用済みの箱を廃棄等するために解体する際には、逆に底面のロックを外すのが困難となるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、使用時においては底面のロックが外れず、使用後においては容易に底面のロックを外すことができて解体が容易となる組み立て式の箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明においては上記の課題を解決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項1に記載の発明は、少なくとも筒状の胴部を有し、該胴部の一端側には、対向する二縁部からそれぞれ第1及び第2のフラップが延び、これら一対のフラップが互いに折り重なることで前記胴部の前記一端側を覆う面が形成される組み立て式の箱において、前記第1のフラップは、鋭角に切り込まれた第1の切り込みを備え、前記第2のフラップは、組み立てられた状態で前記第1の切り込みと係合する、鋭角の第2の切り込みを備え、前記第1の切り込みと前記第2の切り込みとが互いに他方に挟み込まれ、前記第1の切り込みの先端と前記第2の切り込みの先端とが突き合わされることにより、前記第1のフラップと前記第2のフラップとが相互に他方の動きを規制し、さらに、前記第1のフラップと第2のフラップのうち少なくとも一方には、前記切り込みの先端側から複数の切れ目が互いに間隔をおいて所定方向に延在してなる切れ目列を備えていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、箱が組み立てられた状態では、互いに挟み込まれた切り込みが他方を係止し、フラップの移動が互いに規制される。特に鋭角の先端が互いに突き合わされていることにより、僅かな緩みをも抑制される。好ましくは、切り込み形成角度を縁部に対して斜め方向とする、または、後述のように切り込みに向けて膨出するタブを設けることにより、フラップが離間する方向に移動することを抑えることができる。
【0008】
使用済みとなった箱は、切れ目列に力を加えて切れ目列を破ることで、上記の切り込みの係止を破壊する。これにより、箱を容易に解体して折畳むことができる。
【0009】
一方、充填物を抜き取ろうとして無理にロックを外そうとすると、同様に切れ目列が破れ、改竄の痕跡が残る。したがって、充填物に対する不正な改竄を目視により容易に発見することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の組み立て式の箱において、前記切れ目列は、前記切り込みの先端から所定の距離をおいた位置を始端にして形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、通常の使用においては容易に破れずに十分な強度を得ることができる一方で、力を加えてロックを外そうとすれば、切れ目列が容易に破壊されるように構成することが可能となる。
【0012】
切れ目列の始端部の位置は、紙の厚さと箱の大きさによって適宜選択する。例えば、紙の厚さが200〜750μm、奥行きと幅が50〜1000mmの場合であれば、通常1〜10mm、好ましくは1〜5mm、さらに好ましくは1〜3mmに設定される。一方、切れ目列における切れ目と切れ目の間隔(ミシン目間隔)は、0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmに設定される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の組み立て式の箱において、前記第1及び第2のフラップには、各々前記第1及び第2の切り込みに隣接した位置に、前記切り込みに対して膨出する第1及び第2のタブを各々備え、これら第1及び第2のタブの基端には、折り目が形成され、前記切れ目列の長さは、該切れ目列と平行な方向における前記タブの折り目の長さよりも長いことを特徴とする
【0014】
本発明によれば、切れ目列を破ったときに、互いに係止している切り込みのロックが外れやすくなる。したがって、解体の際に容易に折畳むことが可能となる。また、タブが互いに係止することにより、フラップの緩みを防止する。組み立ての際には、折り目にしたがってタブを折ることで、スムーズな組み立てが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明においては、通常使用時においては第1及び第2の切り込みの一方が他方の切り込みに対して挟み込まれていることにより、ロックが外れず、使用後においては切れ目列でフラップを破壊することで、容易にロックを外すことができる。したがって、容易に解体して折畳むことが可能となる。
【0016】
さらに、充填物を抜き取ろうとして無理にロックを外そうとすると、同様に切れ目列が破れ、改竄の痕跡が残る。したがって、充填物に対する不正な改竄を目視により容易に発見することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態として示した包装箱(組み立て式の箱)の展開図である。本包装箱1は、紙に展開状態で印刷されたものを打抜き、箱状に組み立てられる。包装箱1は組み立てられると図2に示したように箱形状となり、胴部3と、底面4と、蓋部5とを備える。
【0018】
なお、以下においては包装箱1の奥行き方向、高さ方向、および幅方向を図2に示した矢印の方向で定義し、図1の展開図等の説明においてもこの定義を用いて説明する。
【0019】
胴部3は、図1に示した4つの面A1〜A4により構成される角筒形状である。面A2が正面となり、面A4が背面となる。帯状に連続した面A1〜A4は、各境界において折曲されるとともに、面A4の幅方向端縁に設けられた糊代片A5が面A1の縁部に接着されることにより、筒状の胴部3が形成される。なお、図1においては糊代片A5および後述の接着部7、11に対して、便宜的に斜線を付して示した。
【0020】
面A4の上縁部からは、蓋部5を構成する上面B1および封止面B2が連なって延びている。面B1は角筒状をなす胴部3の上部開口を覆い、封止面B2の縁部に設けられた接着部7が面A2に接着されることで、蓋部5の固定が可能となる。封止面B2には切れ目が形成された開封口6が設けられている。また、胴部3の幅方向両側の面A1、A3の上縁からは、蓋部5の内側に折畳まれる面B3、B4が延びている。
【0021】
他方、胴部3を構成する面A1〜A4の下縁部には、それぞれフラップC1〜C4が設けられている。これらフラップC1〜C4が折り重なることで、底面4が構成される。詳細には、胴部3の下端側において、面A1及び面A3の下縁部には、それぞれ組み立てられた状態(以下、組立状態)において該面A1,A3に対向する面A3,面A1に向かって延びる、フラップC1およびフラップC3が設けられている。
【0022】
また、面A2の下縁部には、組立状態にて該面A2に対向する面A4に向かって延びる、フラップ(第1のフラップ)C2が設けられている。同様に、面A2に対向する面A4の下縁部には、面A2に向かって延びるフラップ(第2のフラップ)C4が設けられている。以下、一方のフラップC2について詳細に説明するが、フラップC4はフラップC2と同じ形状であるので、説明を省略する。
【0023】
フラップC2は、包装箱1の奥行き方向の略中央部まで延びる。幅方向においては中心よりも面A3側に、面A4に対してさらに張り出す張出し部10を備える。また、幅方向中心に対して張出し部10とは反対側はテーパ状に傾斜しているとともに、該傾斜部にはフラップC1と接着される接着部11が張り出して設けられている。
【0024】
張出し部10の幅方向中央側端部には、扇状のタブ(第1のタブ)12が設けられている。以下、図3を用いてタブ12とその近傍の構成について詳細に説明する。図3(a)は、タブ12の近傍の構成について示した部分拡大図であり、図3(b)は(a)と同じ範囲であり、タブ12の設計寸法について示した図である。
【0025】
図3(b)において、l1は包装箱1の奥行き方向の中央線である。図3(a)に示したように、フラップC2は、中央線l1に沿った位置に部分的に端縁を有する。以下、この部位を当接縁13と呼ぶ。張出し部10は、当接縁13よりもさらに寸法Cだけ外側に張り出した状態となっている。
【0026】
張出し部10と当接縁13との境界部には、タブ12が設けられており、タブ12と当接縁13の端縁が鋭角的に接続していることで、フラップC2に鋭角の切り込み(第1の切り込み)15が設けられた状態となっている。換言すると、切り込み15に隣接した位置に、切り込み15に向かって膨出するタブ12が設けられた状態となっている。切り込み15の鋭角先端は、底面4の幅方向及び奥行き方向の中心点aに位置している。
【0027】
なお、フラップC2に設けられているタブ12及び切り込み15に対して、フラップC4に設けられているタブ12は、本発明における第2のタブとなり、切り込み15は本発明における第2の切り込みとなる。
【0028】
タブ12の寸法は、以下のようにして定められる。図3(b)において、l2は包装箱1の幅方向の中央線である。中央線l1、l2の交点が底面4の中心点aとなる。符号l4は、中心点aを通り、張出し部10の端縁延長線l3と60°の角で交わる直線である。また、l5は中心点aを通り、直線l4と直交する直線である。
【0029】
タブ12は、直線l4上に中心点fを持ち、中心点aで直線l5と接し、さらに直線l3に対して点cで接する円c0により輪郭が定められた扇状形状を有する。すなわちタブ12は、中心点fを中心として中心点aから点cまでの円弧と、点cから点bまでの直線により輪郭が定められている。点bは直線l4と直線l3との交点である。
【0030】
直線l2と直線l3との交点をeとおくと、円c0の半径Rは、以下のようにして求められる。三角形abeについて、三平方の定理により辺abの長さは2C/√3となる。同様に三角形fbcについて辺fcの長さがRになることから、辺fbの長さは2R/√3となる。
【0031】
直線afの長さは円c0の半径Rに等しいため、辺abの長さについて、afの長さ+fbの長さ=2C/√3となることから、R+2R/√3=2C/√3、R=2C/(2−√3)となる。すなわち、このときにタブ12が中央線l2から張り出す張出し幅dが最大となる。また、フラップC2には直線l4に沿って折り目14が設けられている。
【0032】
図3(a)に示したように、フラップC2には一端が切り込み15の鋭角先端、すなわち中心点aに対して連続するミシン目状の切れ目列16が形成されている。この切れ目列16は、フラップC2に貫通(せん断)形成されたスリット状の切れ目が所定の間隔をおいて複数並んでなるものであり、直線l1に沿って設けられ、その長さは、直線l1に沿った方向における折り目14の長さx0よりも長い。
【0033】
また、切れ目列16の中心点a側の端部と中心点aとの距離(残し間隔x1)は、紙の厚さが200〜750μm、奥行きと幅が50〜1000mmの場合であれば、通常1〜10mm、好ましくは1〜5mm、さらに好ましくは1〜3mmに設定される。一方、切れ目列16における切れ目と切れ目の間隔(ミシン目間隔)は、0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmに設定される。
【0034】
なお、張出し部10の寸法Cは、包装箱1の奥行き方向寸法B(図1参照)の20%程度とする。したがって、奥行き方向寸法Bが小さい場合には張出し部10の寸法Cも小さくなり、それに応じてタブ12は小さくなり、切れ目列16の長さも短くなる。ただし、奥行き方向寸法Bが75mm以下となる場合には、ロックを掛けやすいようにCを15mm以上とする。
【0035】
次に、包装箱1の組み立て方法について説明する。まず、用紙に図1の展開図を表面デザインとともに印刷する。展開図の輪郭を打抜き、この際に開封口6、切れ目列16および折り目14も同時に形成する。また各面A1〜A5、B1〜B4、フラップC1〜C4および接着部11の境界に対しても折り目を形成する。各折り目は、線状に圧迫することで形成しても良いし、強度を下げない程度にミシン罫線を打ち抜くことにより形成してもよい。
【0036】
次に、糊代片A5を面A1に対して接着し、胴部3を形成する。しかる後、フラップC2の接着部11をフラップC1に接着し、フラップC4の接着部11をフラップC3に接着する。このときフラップC2,C4がフラップC1,C3よりも外側となるように重ねて接着する。この状態では、折畳むことができるために箱自体の搬送・納品等を容易に行うことができる。
【0037】
折畳み状態からは、以下のようにして立体的な箱形状とする。すなわち、対向する一対のフラップC2,C4の切り込み15が互いに他方を挟み込むように、折り畳み状態から箱形状へと徐々に移行させる。その移行過程で、それぞれのタブ12は、互いに干渉しながら折り目14に沿って折れ曲がる。最終的には、フラップC2,C4の一方のタブ12を他方のフラップC4,C2の内面側に潜り込こませ、切り込み15の先端(中心点a)が一致するように二つの切り込み15を組み合わせる。
【0038】
以上のようにして蓋部5が開いた箱体が完成し、適宜内容物を充填した後、封止面B2の接着部7を面A2に接着することで胴部3の上部開口が覆われ、蓋部5が固定される。
【0039】
図4は組み立てられた状態であり、底面4を包装箱1の外側から見た斜視図である。図5は包装箱1の内側から見た底面4の平面図である。
【0040】
このように、中央線l2に対して60度の折り目14がタブ12に入っていることで、フラップC2とC4の組み合わせの際にタブ12が相互にガイドし、スムーズな組み立てを行うことができる。
【0041】
組み立てられた状態においては、互いに挟み込まれた切り込み15が他方を係止し、箱の幅方向、奥行き方向、および高さ方向におけるフラップC2とC4の移動が互いに規制される。すなわち、包装箱1の奥行き方向に圧縮しようとする力に対しては、当接縁13が互いに係合することでフラップC2,C4が固定され、奥行き方向に膨張しようとする力に対してはタブ12が互いに係合することで隙間の発生が抑えられる。
【0042】
包装箱1の幅方向に作用する力に対しては、切り込み15の先端で切り込み15が相互に係止され、さらに、フラップC2,C4がそれぞれフラップC1,C3に接着されていることにより、フラップC2,C4のずれが規制される。高さ方向においては、タブ12及び張出し部10が互いに他方を支持することにより、フラップC2,C4のずれが規制される。
【0043】
このように、底面4におけるフラップC1〜C4の僅かな緩み、隙間の発生が抑えられる。また、タブ12の張出し幅dが最大であるため、最大のロック効果を得ることができる。
【0044】
さらに、ロックを外すためには多大な力を包装箱1に加える必要があるため、無理に外そうとすると切れ目列16が破壊され、改竄の痕跡が残る。したがって、包装箱1の充填物に対する不正な改竄を目視により容易に発見することができる。
【0045】
しかも、この切れ目列16は、残し間隔x1が1mm以上であるため、通常の使用においては容易に破れずに十分な強度を得ることができる一方で、残し間隔x1が3mm以下であるため、無理にロックを外そうとすれば、容易に破損可能である。
【0046】
使用済みとなった包装箱1は、切れ目列16に力を加えて切れ目列16を破ることで、図6のようにタブ12のロックを破壊する。これにより、包装箱1を容易に折畳むことができる。特に切れ目列16の長さが直線l1に沿った方向における折り目14の長さx0よりも長いため、切れ目列16が破れたときに切り込み15のロックを外しやすい。
【0047】
以上説明したように、本実施形態によれば、通常時においては一方の切り込み15が他方の切り込み15に対して挟み込まれていることにより、ロックが外れず、使用後においては切れ目列16でフラップC2,C4を破壊することで、容易にロックを外すことができて解体が容易となる。
【0048】
また、打抜き、製函工程での作業に特殊な治具、技術を必要とせず、特殊貼りのような特別工賃が発生しない。かつ、従来と展開寸法が全く変らないことから、用紙利用率も変らず、材料コストの上昇がない。
【0049】
なお、上記実施形態において、切り込み15の先端aが底面4の中央に位置するように設けられているが、切り込み15の設置位置は必ずしも中央でなくても良い。
【0050】
また、上記においてはタブ12の張出し幅dを最大としたことで高いロック性を得ているが、逆にロックを掛ける際には高い荷重をかける必要がある。そこで、図3(b)に示したように、中心点aを通り、直線l3に接する半径の大きい円c1を輪郭とするタブとしてもよい。この場合、上記で示した例よりもロックを掛けやすくなる。
【0051】
また、解体容易、改竄防止の効果を得る上では、鋭角の切り込み15の先端で二つの切り込み15が互いに挟み込まれる形状であればタブ12の形状は問わない。例えば矩形状、三角状であってもよい。しかしながら、本実施形態のようにタブ12を扇状とし、さらに60度の折り目14を設けることにより、スムーズな組み立てが可能となる。
【0052】
また、切れ目列16は少なくともフラップC2,C4の一方に設けられていれば、解体容易、改竄発見の効果を得ることができる。
【0053】
さらに、この切れ目列16は、上記実施形態のように必ずしも奥行き方向の中心線l1に沿って設けられていなくてもよく、例えば図7に示すように、奥行き方向外側に傾斜して設けられていてもよい。同図においては、タブ12の切れ込み15側に位置する外縁12aの略延長線上に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態として示した包装箱の展開図である。
【図2】同包装箱の斜視図である。
【図3】同包装箱のタブ近傍の構成について部分的に拡大して示した平面図である。
【図4】同包装箱の底面を外側から見た斜視図である。
【図5】同包装箱の底面を内側から見た平面図である。
【図6】同包装箱を折畳む状態について示した斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る包装箱の要部拡大図である。
【符号の説明】
【0055】
1…包装箱(組み立て式の箱)、3…胴部、4…底面、5…蓋部、C2…フラップ(第1のフラップ)、C4…フラップ(第2のフラップ)、12…タブ(第1のタブ、第2のタブ)、14…折り目、15…切り込み(第1の切り込み、第2の切り込み)、16…切れ目列


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも筒状の胴部を有し、該胴部の一端側には、対向する二縁部からそれぞれ第1及び第2のフラップが延び、これら一対のフラップが互いに折り重なることで前記胴部の前記一端側を覆う面が形成される組み立て式の箱において、
前記第1のフラップは、鋭角に切り込まれた第1の切り込みを備え、前記第2のフラップは、組み立てられた状態で前記第1の切り込みと係合する、鋭角の第2の切り込みを備え、
前記第1の切り込みと前記第2の切り込みとが互いに他方に挟み込まれ、前記第1の切り込みの先端と前記第2の切り込みの先端とが突き合わされることにより、前記第1のフラップと前記第2のフラップとが相互に他方の動きを規制し、
さらに、前記第1のフラップと第2のフラップのうち少なくとも一方には、前記切り込みの先端側から複数の切れ目が互いに間隔をおいて所定方向に延在してなる切れ目列を備えていることを特徴とする組み立て式の箱。
【請求項2】
前記切れ目列は、前記切り込みの先端から所定の距離をおいた位置を始端にして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組み立て式の箱。
【請求項3】
前記第1及び第2のフラップには、各々前記第1及び第2の切り込みに隣接した位置に、前記切り込みに対して膨出する第1及び第2のタブを各々備え、
これら第1及び第2のタブの基端には、折り目が形成され、前記切れ目列の長さは、該切れ目列と平行な方向における前記タブの折り目の長さよりも長いことを特徴とする請求項2に記載の組み立て式の箱。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−347552(P2006−347552A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−172184(P2005−172184)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【Fターム(参考)】