組合せ作動玩具
【課題】形態変化のバリエーションを増大させ、遊びの幅を広げる。
【解決手段】表面に複数の回転体6が回転自在に設けられ、内部には電動モータ7と回転体6に電動モータ7の回転を伝達する伝達機構を備えたメインボックスaと、メインボックスaと組み合わせて回転体6に磁力により吸着されることにより複数の形態を作り出すに足る程度の数の付属部材1a〜3a、1b〜3bとを備え記メインボックスaには回転体6の周囲に係合部11が形成されているとともに、付属部材には、係合部11に係合可能な係合受け部48が設けられている。
【解決手段】表面に複数の回転体6が回転自在に設けられ、内部には電動モータ7と回転体6に電動モータ7の回転を伝達する伝達機構を備えたメインボックスaと、メインボックスaと組み合わせて回転体6に磁力により吸着されることにより複数の形態を作り出すに足る程度の数の付属部材1a〜3a、1b〜3bとを備え記メインボックスaには回転体6の周囲に係合部11が形成されているとともに、付属部材には、係合部11に係合可能な係合受け部48が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動力源を有するメインボックスの所定位置に複数の付属部材を磁力吸着させ、メインボックスと選択された付属部材との組合せにより、一定の形状の物体を作り出すとともに、メインボックスから付属部材に動力を伝達させて遊ぶ組合せ作動玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車玩具には、普通の乗用車、トラック、バス、救急車、消防車、パトカー、建設車両等、種々あるが、これらを種類別に買い揃えるのはたいへんである。
【0003】
そこで、自動車玩具を、これらの種類に共通のベースと種類別に異なる付属部材とに分け、共通のメインボックスに対して車の種類に応じた付属部材を選択して着脱することによって、いろいろな種類の自動車を組み合わせることが考えられる。さらに、この考え方を発展させ、メインボックスに動力源を搭載させ、この動力を付属部材に伝達すれば、全体の形態を変えたり、付属部材を回転させたりすることができる。
【0004】
このような思想に基づいて特許文献1に示す組合せ作動玩具が提案された。これは、メインボックスの表面に回転体が設けられ、この回転体にいろいろな付属部材を選択的に取り付けることにより、全体の形態を変化させるとともに、メインボックスの動力を付属部材に伝達して作動させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公平3−35953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記玩具では、メインボックスに磁力で吸着させた付属部材が回転してしまうので、組み合わせによる形態が限定されてしまう。つまり、メインボックスに対して付け替えられる付属部材は、例えば車輪、ドリル、回転灯などのように、全て回転することが想定されている部材に限定される。そのため、全体的な形態の変化が単調とならざるを得なかった。
【0007】
本発明は上記問題点を解消し、特に形態変化のバリエーションが増大し、遊びの幅を広げることができる組合せ作動玩具を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、表面に複数の回転体が回転自在に設けられ、内部には電動モータと上記回転体に電動モータの回転を伝達する伝達機構を備えたメインボックスと、メインボックスと組み合わせて上記回転体に磁力により吸着されることにより複数の形態を作り出すに足る程度の数の付属部材とを備え、上記メインボックスには上記回転体の周囲に係合部が形成されているとともに、上記付属部材には、上記係合部に係合可能な係合受け部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記付属部材は、上記係合部に係合可能な付属部材と上記係合部に係合しない付属部材とから構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記回転体には永久磁石が取り付けられ、上記付属部材には回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組合せ作動玩具。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記メインボックスには、上記電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって上記電動モータのスイッチをオン作動させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、1〜4のいずれかにおいて、上記付属部材のうち上記メインボックスの係合部に係合可能な付属部材には、上記回転体に磁力により吸着されるとともに上記回転体の回転に連動して作動する作動部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、1〜5のいずれかにおいて、上記メインボックスに設けられた係合部は、上記回転体の周囲に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に係る発明は、1〜6のいずれかにおいて、上記メインボックスの回転体の周囲には上記付属部材の装着部が形成され、上記付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、共通のメインボックスに対して複数の付属部材を適宜選択して組合せ、メインボックスに磁力で吸着させることによりいろいろな形態を作りだすことができる。しかも、メインボックスの電動モータの回転力を伝達機構を介して付属部材に伝達させ、その係合部に係合する付属部材は、それ自体は回転しないので、作り出そうとする形態の一部を構成することができるとともに、上記回転力を利用して付属部材の一部を作動させることができる。
【0016】
また、付属部材はメインボックスに対して磁力による吸引力で吸着されるだけであるから、簡単に着脱させることができ、メインボックスに対する付属部材の組合せを代え、別の付属部材を選択して組合せることで容易に他の形態を作り出し、別の運動を行わせることができる。
【0017】
要するに、電動モータやその回転伝達機構を装備したメインボックスは、構造が複雑で高価であるが、これを共通の部材とし、構造が簡単な付属部材は多くの種類を準備しておくことで、いろいろな形態を作り出し、作動させることができる。したがって、形態変化のバリエーションを増大させ、遊びの幅を広げることができる。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、メインボックスの電動モータの回転力を伝達機構を介して付属部材に伝達させ、その係合部に係合しない付属部材は、回転体の回転に連動して回転するが、係合する付属部材はそれ自体は回転しないので、作り出そうとする形態の一部を構成することができる。このように、メインボックスの回転体に対して回転させるか、させないかを選択することができる。
【0019】
請求項3に係る発明によれば、回転体には永久磁石が取り付けられるが、付属部材には回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体、例えば鉄板を取り付ければよいので、製造コストを低く抑えることができる。
【0020】
請求項4に係る発明によれば、メインボックスには、電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって電動モータのスイッチをオン作動させるようにしたから、スイッチ用付属部材をスイッチとするとともに、組合せ作動玩具と直接又は間接に関係する人、動物、その他の物体の意匠を施して組み合わせの対象にすることができる。
【0021】
請求項5に係る発明によれば、付属部材のうちメインボックスの係合部に係合可能な付属部材には、回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体を備えた作動部材が取り付けられているので、付属部材の本体自体は回動しないが、その一部のみを作動させることができる。
【0022】
作動は、回転運動だけではない。付属部材に運動変換機構を設けることにより、メインボックスの回転板の回転を利用してこれを直線運動に変換したり揺動運動に変更することができる。したがって、遊びの幅を格段に増大させることができる。
【0023】
請求項6に係る発明によれば、メインボックスに設けられた係合部は、回転体の周囲に形成された周縁部に形成されているので、小さな付属部材であってもメインボックスに係合させることができる。
【0024】
請求項7に係る発明によれば、メインボックスの回転体の周囲には上記付属部材の装着部が形成され、付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されるので、付属部材をメインボックスに取り付ける場合に位置決めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る組合せ作動玩具の組合せ部品の斜視図
【図2】上記部品を組み合わせて作り上げたパトカーの斜視図
【図3】メインボックスの分解斜視図
【図4】(a)はメインボックスの内部の平面図、(b)は(a)のX−X線上の断面図
【図5】第1の付属部材の分解斜視図
【図6】図2の組合せ作動玩具の縦断面図
【図7】図2の組合せ作動玩具の分解斜視図
【図8】第2の付属部材の断面図
【図9】第3の付属部材の分解斜視図
【図10】図1の他の部品を組合せる場合の部品の斜視図
【図11】上記部品を組み合わせて作り上げたブルドーザの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1において符号Aは本発明に係る組合せ作動玩具で、この組合せ作動玩具Aは、共通のメインボックスaと第1の付属部材1a、1bと第2の付属部材2a、2bと第3の付属部材3a、3bとスイッチ用付属部材4a、4bとから構成されている。メインボックスaは共通であるが、第1〜第3の付属部材とスイッチ用付属部材はそれぞれ2種類ずつ設けられ、メインボックスaに対して各付属部材を選択して組み合わせることにより、パトカー又はブルドーザの形態となるとともに、走行したり一部が回転したりする等の作動をすることができるように設定されている。
【0027】
そこで、図2に示されるように、車体を構成するメインボックスaと、車体前部を構成する第1の付属部材1aと、車輪を構成する第2の付属部材2aと、車体後部を構成する第3の付属部材3aと、運転手を模したスイッチ用付属部材4aとを選択してメインボックスaと組合せることによりパトカーの形態に組み立てる場合について説明する。
【0028】
メインボックスaは、図3、図4(a)(b)に示されるように、ボックス本体5aと上蓋5bとを合わせた直方体状のボックス5の表面に複数の回転体6を回転自在に設け、上記ボックス5の内部には電動モータ7と上記回転体6に電動モータ7の回転を伝達する伝達機構を設けたものである。上蓋5bとボックス本体5aとの合せ部には半円形の凹部8a、8bが形成され、ボックス本体5aと上蓋5bとを結合させることにより円孔が形成されるようになっている。そして、各円孔の内側には略円形の縁材が嵌めこまれて円形周縁部10を構成している。また、円形周縁部10の左右には係合溝(係合部)11が形成されている。同様に、上蓋5bの上面部の後部にも円孔が形成され、その円形周縁部10の左右にも凹溝(係合部)11が形成されている。上蓋5bの前部には円形凹部12が形成されている。このようにして、メインボックスaには付属部材の装着部として、図1に示されるように、ボックス5の前部中央部に1個の円孔による前部装着部13が、両側部の前後に各2個の円孔による側部装着部14、14が設けられ、上面の後部には1個の円孔による上部装着部15が設けられ、上面前部にはスイッチ用装着部16が設けられている。これらは全て同径に形成されている。
【0029】
装着部13〜15の大きさは同じで、その内側には円形の回転体6が回転自在に配置され、外部に露出している。すなわち、前部装着部13には前部回転体6が、左右両側部装着部14、14にはそれぞれ前後に各1対の側部回転体6が、上部装着部15には上部回転体6がそれぞれ設けられている。そして、図4(a)(b)に示されるように、前部回転体6はボックス内部の第1の回転軸21の前端部に、前後各1対の側部回転体6は第2の回転軸22と第3の回転軸23の両端に、上部回転体6は第4の回転軸24の上端部にそれぞれ固定されている。また、各回転体6の周囲には円形周縁部10が設けられている。
【0030】
なお、回転体6は図3及び図4(b)に示されるように、内外挟持板6a、6bとれこれらの間に挟持された永久磁石19とから構成されている。
【0031】
次に、メインボックスaの内側には電動モータ7に電力を供給する蓄電池17が配置されている。蓄電池17と電動モータ7とを接続する回路には、この回路をオンオフするマイクロスイッチ18が設けられている。
【0032】
図4(a)(b)に示されるように、電動モータ7の出力軸には歯車25が固定され、この歯車25は第1〜第5の中間歯車26〜30に噛合連結している。第4の中間歯車29の下部にはこれより小径の第5の中間歯車32aとこれと一体の傘歯車32bとが同軸上に固定され、この傘歯車32bは別の傘歯車33に噛合している。この傘歯車33の回転軸34の端部には歯車35が固定され、該歯車35はさらにその下の第1の駆動歯車(平歯車)36aに噛合している。第1の駆動歯車36aは傘歯車36bと一体に形成され、第1の回転軸21に固定されている。ボックス前部の左右に設けられた第2の回転軸22の中間部には第2の駆動歯車(傘歯車)37が固定され、第1の駆動歯車36aと一体の傘歯車36bと噛合している。また、第4の中間歯車29は第5の中間歯車30を介して第4の回転軸24の駆動歯車40に噛合している。さらに、第4の回転軸24の下端には傘歯車41が固定され、該傘歯車41はボックス後部の第3の回転軸23の中間の駆動歯車(傘歯車)39(第2の駆動歯車37と同様に設けられている)に噛合している。
【0033】
したがって、電動モータ7が回転すると、その回転は第1〜第4の中間歯車26〜29、第5の中間歯車32a、傘歯車32b、33、歯車35、36a等を介して第1の回転軸21を回転させるので、前部装着部13の回転体6が回転する。また、第1の回転軸21の回転は傘歯車37を介して第2の回転軸22を回転させるので、前部の側部装着部14、14の回転体6が回転する。さらに、第5の中間歯車30は同時に第6の中間歯車38を介して第4の回転軸24を回転させるので、上部装着部15の回転体6が回転する。同様に、第4の回転軸24の回転は第3の回転軸23に伝達され、後部の側部装着部14、14の回転体6が回転する。このように、電動モータ7が回転すると、その回転は歯車による伝達機構を介して全ての装着部の回転体6に伝達され、これらの回転体6はほぼ同時に回転する。
【0034】
また、図3に示されるように、上蓋の前部の円形凹部12の裏側下部にはスイッチ押し部材42が配置されている。スイッチ押し部材42は中間部の支軸43を中心にシーソー運動するように設けられ、一端44はモータ回路のマイクロスイッチ18の接点に対して押し離しできるように配置され、他端には永久磁石19が固定され、上蓋5bの前部の円形凹部12の裏側に配置されている。スイッチ押し部材42は、通常は接点から離れるように傾いている。
【0035】
次に、図5〜図7に示されるように、第1の付属部材1aは車体前部を構成するもので、前部本体45の前面左右にヘッドライト部46が設けられている。前部本体45の背面板31の中央には円孔49が形成され、円孔49の縁部の左右には後方に突出する係合突起(係合受け部)48が形成されている。また、円孔49の内側には皿状体50が回転自在に配置され、皿状体50の内部には、磁着体として永久磁石51a(円形でなくてもよい)が配置されている。鉄製円板51は皿状体50と中央歯車52との間に挟持固定されている。中央歯車52の中央には軸53が突出し、軸53は前部本体45の内部に固定された固定板54の軸受孔55に回転自在でかつ抜け出し不可能に支持されている。これにより、皿状体50と円板51と中央歯車52とは一体に回転するようになっている。また、皿状体50の一部は背面板46の外方に突出し、これにより円形凸部47が形成されている。この円形凸部47は、メインボックスaの装着部に嵌り合う大きさに形成されている。
【0036】
固定板54には中央歯車52のほか、これに噛合する左右の歯車56、56が回転自在に支持され、左右の歯車56、56の回転軸57、57の前端はヘッドライト部46の背面に固定されている。ヘッドライト部46は眼球形状に形成され、前部本体45の内部に配置され、その左右の穴58から外部に露出している。ヘッドライト部46の前面の偏心位置には黒丸59が表示されている。
【0037】
したがって、皿状体50と鉄製円板51と中央歯車52とがともに回転すると、その回転は左右の歯車56、56に伝達され、左右の歯車56、56が回転すると、左右のヘッドライト部46が同方向に回転し、回転に伴って黒丸59が円運動をする。
【0038】
なお、皿状体50の内部の永久磁石51aに代えて鉄製の板を使用してもよい。磁石を使うかどうかは、第1の付属部材1aが前部装着部13の永久磁石19の磁力によって十分に保持されるほど強く吸着されるかどうかを基準にすればよい。
【0039】
次に、図8に示されるように、車輪を構成する第2の付属部材2aは、背面側が開口した車輪本体60と円形の背面板61と鉄製円板51とからなり、円板51は車輪本体60の中央部の内側に嵌合し、背面板61との間に挟持されている。背面板61の中央部分には外方に突出する円形凸部47が形成されている。円形凸部47は、メインボックスaの装着部の円形周縁部10に嵌り合う大きさに形成されている。
【0040】
さらに、図6及び図9に示されるように、第3の付属部材3aは車体後部を構成するもので、後部本体62の上部に回転灯(パトライト)63を回転自在に設けたもので、後部本体62は後部が起立した方形の部材で、内部には空間が形成され、その下部は開口して背面板64が固定されている。背面板64の中央には円孔65が形成され、円孔65の縁部の左右には後方に突出する係合突起(係合受け部)48が形成されている。また、円孔65の内側には円環状の皿状体50が回転自在に配置され、皿状体50の内部には、磁着体として鉄製円板51が配置され、円板51は皿状体50と固定板66との間に挟持されている。そして、皿状体50の一部は背面板64の円孔65から外方に突出して円形凸部47が形成されている。この円形凸部47は、メインボックスaの装着部の円形周縁部10に嵌り合う大きさに形成されている。
【0041】
回転灯63は、上端に星形の装飾が設けられている軸状体67の両側に固定され、軸状体67の下部周囲には環状突部68が形成され、その下部には小径軸69が形成されている。小径軸69は円孔65を貫通し、固定板66の上方に突出する短筒70に嵌合して一体的に結合している。なお、軸状体67の環状突部68は円孔65の縁部に係合し、軸状体67は後部本体62の上部に回転自在に保持されている。したがって、皿状体50と円板51とが回転すると、軸状体67も回転するので、それに伴い回転灯63が回転運動をする。
【0042】
第1〜第3の付属部材3aにおいて、背面板の円孔49、65、皿状体50、円板51等の大きさは同じである。
【0043】
スイッチ用付属部材4aは、図6に示されるように、運転手を模した形状で、底部は円形で、ボックスの前部の円形凹部12に嵌合する大きさに形成されている。スイッチ用付属部材4aの底部には鉄板、磁石等の磁着体51が設けられている。したがって、スイッチ用付属部材4aを円形凹部12に嵌合させると、スイッチ押し部材42の永久磁石19との吸引作用により、スイッチ押し部材42を揺動させるとともに、吸引力によって円形凹部12に吸着固定される。
【0044】
なお、ボックスの円形凹部12の左右に係合溝11、スイッチ用付属部材4aの底部には係合突起48を形成し、両者が係合するように構成すれば、正確な位置決めができ、玩具が動作中もスイッチ用付属部材4aが円形凹部12内で回るようなことがない。
【0045】
上述の構成において、第1の付属部材1aをメインボックスaの前部装着部13に嵌合させると、メインボックスaの前部装着部13の永久磁石19と第1の付属部材1aの鉄製円板51とが磁力によって吸着されて第1の付属部材1aは前部装着部13の回転板に取り外し可能に固定される。このとき、第1の付属部材1aの係合突起48を前部装着部13の係合溝11に係合させる。同様にして、第2の付属部材2aをメインボックスaの側部装着部14、14に、第3の付属部材3aを上部装着部15に磁力によって吸着させる。このとき、それぞれの係合突起48を前部装着部13の係合溝11に係合させる。さらに、スイッチ用付属部材4aをボックス前部の円形凹部12に嵌合させる。これにより、図2に示されるように、全体がパトカーの形態となるとともに、スイッチ用付属部材4aの底部磁着体71が円形凹部12の内側のスイッチ押し部材42を揺動させ、電動モータ7の回路の接点が閉じられるので、電動モータ7が回転し、その回転力は伝達機構を介して各装着部の回転体6を回転させる。これに伴い、車輪を構成する第2の付属部材2aは回転するので、組合せ作動玩具Aは走行する。また、第1の付属部材1aは、前部本体45はメインボックスaと係合しているので回転できないが、皿状体50と鉄製円板51と中央歯車52とが回転し、その回転は左右の歯車56に伝達され、左右のヘッドライト部46が同方向に回転し、回転に伴って黒丸が旋回運動をする。前部本体45はやや擬人化されているので、ヘッドライト部46は目が廻っているように見える。同様に、第3の付属部材3aにあっては、皿状体50と鉄製円板51が回転すると、軸状体67も回転するので、それに伴い回転灯63が回転運動をする。このように、組合せ作動玩具Aは、メインボックスaに選択した付属部材を磁着させるだけで、パトカーの形態となり、ヘッドライト部46が回転し、回転灯63が回転しながら走行運動するという複雑な運動をする。
【0046】
次に、第1〜第3の付属部材1a〜3aとスイッチ用付属部材4aに別のものを選択してメインボックスaと組み合せることによりブルドーザの形態にする場合の実施形態を、図10及び図11に基づいて説明する。
【0047】
この場合は、ブレードを構成する第1の付属部材1bとキャタピラを構成する第2の付属部材2bと、機関部を構成する第3の付属部材3bと、運転席を構成するスイッチ用付属部材4bを選択すればよい。
【0048】
ブレードを構成する第1の付属部材1bにはブレード支持板75が設けられ、ブレード支持部材75の背面に、図示しないが、車体前部を構成する第1の付属部材1aと同様に、ブレード支持部材75の背面中央には円形凸部が形成され、円孔の縁部の左右には後方に突出する係合突起48が形成され、円孔の内側には皿状体50と鉄製円板51が配置固定されている。
【0049】
第2の付属部材2bは、上述の前後の駆動輪を構成する付属部材76、76と駆動輪76に掛け渡したキャタピラ77とから構成され、前後の駆動輪が回転することによりキャタピラも回動するようになっている。
【0050】
第3の付属部材3bは機関部を構成するもので、上方には排煙筒が突出されている。
【0051】
なお、第1の付属部材1bのブレード支持部材75の背面、第2の付属部材1bの背面及び第3の付属部材3bの底部には、図示しないが、上述の付属部材と同様に、円形凸部47が形成され、円形凸部47の内部には磁着体が取り付けられている。係合突起も同様である。
【0052】
スイッチ用付属部材4bは運転席を構成するもので、底部には前述のものと同様に磁着体が設けられている。
【0053】
上述の実施形態によれば、第1〜第3の付属部材1b〜3bを上述の要領でメインボックスaの前部、側部及び上部装着部に磁力によって吸着させ、第1及び第3の付属部材3bの係合突起を前部及び上部装着部13、15の係合溝11に係合させる。さらに、スイッチ用付属部材4bをボックス前部の円形凹部12に嵌合させる。これにより、図11に示されるように、全体がブルドーザの形態を形作ることができるとともに、キャタピラが回転して直進運動する。
【0054】
上述のように、共通のメインボックスに対して複数の付属部材を適宜選択して組合せ、メインボックスに磁力で吸着させることによりいろいろな形態を作り出すことができる。しかも、メインボックスの電動モータの回転力を伝達機構を介して付属部材に伝達させ、その係合部と係合受け部に係合しない付属部材は、回転体の回転に連動して回転するが、係合する付属部材はそれ自体は回転しないので、作り出そうとする形態の一部を構成することができるとともに、上記回転力を利用して付属部材の一部を作動させることができる。このように、メインボックスの回転体に対して回転させるか、させないかを選択することができる。
【0055】
要するに、電動モータやその回転伝達機構を装備したメインボックスは、構造が複雑で高価であるが、これを共通の部材とし、構造が簡単な付属部材は多くの種類を準備しておくことで、いろいろな形態を作り出し、作動させることができる。しかも、作動は、回転運動だけではない。付属部材に運動変換機構を設けることにより、メインボックスaの回転板の回転を利用してこれを直線運動に変換したり揺動運動に変更することができる。したがって、形態変化のバリエーションを増大させ、遊びの幅を広げることができる。
【0056】
また、メインボックスの装着部には永久磁石が取り付けられるが、付属部材には永久磁石に吸着可能な磁着体、例えば鉄製円板を取り付ければよいので、製造コストを低く抑えることができる。
【0057】
さらに、メインボックスには、電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって電動モータのスイッチをオン作動させるようにしたから、スイッチ用付属部材を見掛け上のスイッチとするとともに、組合せ作動玩具と直接又は間接に関係する人、動物、その他の物体の意匠を施して組み合わせの対象にすることができる。
【0058】
なお、スイッチ用付属部材で直接にマイクロスイッチを押すように構成してもよい。
【0059】
また、メインボックスに設けられた係合部は、上記回転体の周囲に形成された周縁部に形成されているので、小さな付属部材であっても係合させることができる。
【0060】
さらに、メインボックスの回転体の周囲には付属部材の装着部が形成され、付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されるので、付属部材をメインボックスに取り付ける場合に容易に位置決めを行うことができる。
【0061】
また、装着部の数や位置は限定されない。メインボックスの形状も直方体に限定されない。装着部の形状も円形に限定されない。方形等であってもよい。方形にすれば、ここに嵌合する全ての付属部材の本体は回転しないが、その一部を作動部として作動させることができる。
【0062】
付属部材は2種類以上備えているのが好ましいが、付属部材に共通のものがあってもよい。付属部材の作動は回転運動に限定されない。上下運動などをするように構成してもよい。
【0063】
係合部と係合受け部は互いに係合すればよいのであり、係合部を係合突起48とし、係合溝11を係合受け部としてもよい。
【0064】
ところで、本発明は、動力源を有する車体を構成するメインボックスの所定位置に複数の付属部材を磁力吸着させ、メインボックスと付属部材との組合せにより、一定の形状の物体を構成するとともに、メインボックスaから付属部材に動力を伝達させて遊ぶものである。したがって、本発明の実施形態はパトカーとブルドーザにのみ限定されるわけではない。付属部材の種類を増加させることにより、その組み合わせるにより、バス、トラック、消防車等の自動車の形態にも変化させることができる。さらに、自動車に限定されない。例えば、遊園地、店舗、家、キッチン等に適用することもできる。付属部材の作動も、遊園地であれば、遊具を回転したり上下動したりさせることができ、店舗や店であれば、窓、時計等を作動させることができ、キッチンであれば、冷蔵庫の蓋、食洗機、電子レンジ内の皿等を作動させることができる。
【符号の説明】
【0065】
A 組合せ作動玩具
a メインボックス
1a、1b 第1の付属部材
2a、2b 第2の付属部材
3a、3b 第3の付属部材
4a、4b スイッチ用付属部材
6 回転体
7 電動モータ
11 係合溝(係合部)
13 前部装着部
14 側部装着部
15 上部装着部
19 永久磁石
47 円形凸部
48 係合突起(係合受け部)
【技術分野】
【0001】
本発明は動力源を有するメインボックスの所定位置に複数の付属部材を磁力吸着させ、メインボックスと選択された付属部材との組合せにより、一定の形状の物体を作り出すとともに、メインボックスから付属部材に動力を伝達させて遊ぶ組合せ作動玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車玩具には、普通の乗用車、トラック、バス、救急車、消防車、パトカー、建設車両等、種々あるが、これらを種類別に買い揃えるのはたいへんである。
【0003】
そこで、自動車玩具を、これらの種類に共通のベースと種類別に異なる付属部材とに分け、共通のメインボックスに対して車の種類に応じた付属部材を選択して着脱することによって、いろいろな種類の自動車を組み合わせることが考えられる。さらに、この考え方を発展させ、メインボックスに動力源を搭載させ、この動力を付属部材に伝達すれば、全体の形態を変えたり、付属部材を回転させたりすることができる。
【0004】
このような思想に基づいて特許文献1に示す組合せ作動玩具が提案された。これは、メインボックスの表面に回転体が設けられ、この回転体にいろいろな付属部材を選択的に取り付けることにより、全体の形態を変化させるとともに、メインボックスの動力を付属部材に伝達して作動させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公平3−35953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記玩具では、メインボックスに磁力で吸着させた付属部材が回転してしまうので、組み合わせによる形態が限定されてしまう。つまり、メインボックスに対して付け替えられる付属部材は、例えば車輪、ドリル、回転灯などのように、全て回転することが想定されている部材に限定される。そのため、全体的な形態の変化が単調とならざるを得なかった。
【0007】
本発明は上記問題点を解消し、特に形態変化のバリエーションが増大し、遊びの幅を広げることができる組合せ作動玩具を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、表面に複数の回転体が回転自在に設けられ、内部には電動モータと上記回転体に電動モータの回転を伝達する伝達機構を備えたメインボックスと、メインボックスと組み合わせて上記回転体に磁力により吸着されることにより複数の形態を作り出すに足る程度の数の付属部材とを備え、上記メインボックスには上記回転体の周囲に係合部が形成されているとともに、上記付属部材には、上記係合部に係合可能な係合受け部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記付属部材は、上記係合部に係合可能な付属部材と上記係合部に係合しない付属部材とから構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記回転体には永久磁石が取り付けられ、上記付属部材には回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組合せ作動玩具。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記メインボックスには、上記電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって上記電動モータのスイッチをオン作動させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、1〜4のいずれかにおいて、上記付属部材のうち上記メインボックスの係合部に係合可能な付属部材には、上記回転体に磁力により吸着されるとともに上記回転体の回転に連動して作動する作動部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、1〜5のいずれかにおいて、上記メインボックスに設けられた係合部は、上記回転体の周囲に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に係る発明は、1〜6のいずれかにおいて、上記メインボックスの回転体の周囲には上記付属部材の装着部が形成され、上記付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、共通のメインボックスに対して複数の付属部材を適宜選択して組合せ、メインボックスに磁力で吸着させることによりいろいろな形態を作りだすことができる。しかも、メインボックスの電動モータの回転力を伝達機構を介して付属部材に伝達させ、その係合部に係合する付属部材は、それ自体は回転しないので、作り出そうとする形態の一部を構成することができるとともに、上記回転力を利用して付属部材の一部を作動させることができる。
【0016】
また、付属部材はメインボックスに対して磁力による吸引力で吸着されるだけであるから、簡単に着脱させることができ、メインボックスに対する付属部材の組合せを代え、別の付属部材を選択して組合せることで容易に他の形態を作り出し、別の運動を行わせることができる。
【0017】
要するに、電動モータやその回転伝達機構を装備したメインボックスは、構造が複雑で高価であるが、これを共通の部材とし、構造が簡単な付属部材は多くの種類を準備しておくことで、いろいろな形態を作り出し、作動させることができる。したがって、形態変化のバリエーションを増大させ、遊びの幅を広げることができる。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、メインボックスの電動モータの回転力を伝達機構を介して付属部材に伝達させ、その係合部に係合しない付属部材は、回転体の回転に連動して回転するが、係合する付属部材はそれ自体は回転しないので、作り出そうとする形態の一部を構成することができる。このように、メインボックスの回転体に対して回転させるか、させないかを選択することができる。
【0019】
請求項3に係る発明によれば、回転体には永久磁石が取り付けられるが、付属部材には回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体、例えば鉄板を取り付ければよいので、製造コストを低く抑えることができる。
【0020】
請求項4に係る発明によれば、メインボックスには、電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって電動モータのスイッチをオン作動させるようにしたから、スイッチ用付属部材をスイッチとするとともに、組合せ作動玩具と直接又は間接に関係する人、動物、その他の物体の意匠を施して組み合わせの対象にすることができる。
【0021】
請求項5に係る発明によれば、付属部材のうちメインボックスの係合部に係合可能な付属部材には、回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体を備えた作動部材が取り付けられているので、付属部材の本体自体は回動しないが、その一部のみを作動させることができる。
【0022】
作動は、回転運動だけではない。付属部材に運動変換機構を設けることにより、メインボックスの回転板の回転を利用してこれを直線運動に変換したり揺動運動に変更することができる。したがって、遊びの幅を格段に増大させることができる。
【0023】
請求項6に係る発明によれば、メインボックスに設けられた係合部は、回転体の周囲に形成された周縁部に形成されているので、小さな付属部材であってもメインボックスに係合させることができる。
【0024】
請求項7に係る発明によれば、メインボックスの回転体の周囲には上記付属部材の装着部が形成され、付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されるので、付属部材をメインボックスに取り付ける場合に位置決めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る組合せ作動玩具の組合せ部品の斜視図
【図2】上記部品を組み合わせて作り上げたパトカーの斜視図
【図3】メインボックスの分解斜視図
【図4】(a)はメインボックスの内部の平面図、(b)は(a)のX−X線上の断面図
【図5】第1の付属部材の分解斜視図
【図6】図2の組合せ作動玩具の縦断面図
【図7】図2の組合せ作動玩具の分解斜視図
【図8】第2の付属部材の断面図
【図9】第3の付属部材の分解斜視図
【図10】図1の他の部品を組合せる場合の部品の斜視図
【図11】上記部品を組み合わせて作り上げたブルドーザの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1において符号Aは本発明に係る組合せ作動玩具で、この組合せ作動玩具Aは、共通のメインボックスaと第1の付属部材1a、1bと第2の付属部材2a、2bと第3の付属部材3a、3bとスイッチ用付属部材4a、4bとから構成されている。メインボックスaは共通であるが、第1〜第3の付属部材とスイッチ用付属部材はそれぞれ2種類ずつ設けられ、メインボックスaに対して各付属部材を選択して組み合わせることにより、パトカー又はブルドーザの形態となるとともに、走行したり一部が回転したりする等の作動をすることができるように設定されている。
【0027】
そこで、図2に示されるように、車体を構成するメインボックスaと、車体前部を構成する第1の付属部材1aと、車輪を構成する第2の付属部材2aと、車体後部を構成する第3の付属部材3aと、運転手を模したスイッチ用付属部材4aとを選択してメインボックスaと組合せることによりパトカーの形態に組み立てる場合について説明する。
【0028】
メインボックスaは、図3、図4(a)(b)に示されるように、ボックス本体5aと上蓋5bとを合わせた直方体状のボックス5の表面に複数の回転体6を回転自在に設け、上記ボックス5の内部には電動モータ7と上記回転体6に電動モータ7の回転を伝達する伝達機構を設けたものである。上蓋5bとボックス本体5aとの合せ部には半円形の凹部8a、8bが形成され、ボックス本体5aと上蓋5bとを結合させることにより円孔が形成されるようになっている。そして、各円孔の内側には略円形の縁材が嵌めこまれて円形周縁部10を構成している。また、円形周縁部10の左右には係合溝(係合部)11が形成されている。同様に、上蓋5bの上面部の後部にも円孔が形成され、その円形周縁部10の左右にも凹溝(係合部)11が形成されている。上蓋5bの前部には円形凹部12が形成されている。このようにして、メインボックスaには付属部材の装着部として、図1に示されるように、ボックス5の前部中央部に1個の円孔による前部装着部13が、両側部の前後に各2個の円孔による側部装着部14、14が設けられ、上面の後部には1個の円孔による上部装着部15が設けられ、上面前部にはスイッチ用装着部16が設けられている。これらは全て同径に形成されている。
【0029】
装着部13〜15の大きさは同じで、その内側には円形の回転体6が回転自在に配置され、外部に露出している。すなわち、前部装着部13には前部回転体6が、左右両側部装着部14、14にはそれぞれ前後に各1対の側部回転体6が、上部装着部15には上部回転体6がそれぞれ設けられている。そして、図4(a)(b)に示されるように、前部回転体6はボックス内部の第1の回転軸21の前端部に、前後各1対の側部回転体6は第2の回転軸22と第3の回転軸23の両端に、上部回転体6は第4の回転軸24の上端部にそれぞれ固定されている。また、各回転体6の周囲には円形周縁部10が設けられている。
【0030】
なお、回転体6は図3及び図4(b)に示されるように、内外挟持板6a、6bとれこれらの間に挟持された永久磁石19とから構成されている。
【0031】
次に、メインボックスaの内側には電動モータ7に電力を供給する蓄電池17が配置されている。蓄電池17と電動モータ7とを接続する回路には、この回路をオンオフするマイクロスイッチ18が設けられている。
【0032】
図4(a)(b)に示されるように、電動モータ7の出力軸には歯車25が固定され、この歯車25は第1〜第5の中間歯車26〜30に噛合連結している。第4の中間歯車29の下部にはこれより小径の第5の中間歯車32aとこれと一体の傘歯車32bとが同軸上に固定され、この傘歯車32bは別の傘歯車33に噛合している。この傘歯車33の回転軸34の端部には歯車35が固定され、該歯車35はさらにその下の第1の駆動歯車(平歯車)36aに噛合している。第1の駆動歯車36aは傘歯車36bと一体に形成され、第1の回転軸21に固定されている。ボックス前部の左右に設けられた第2の回転軸22の中間部には第2の駆動歯車(傘歯車)37が固定され、第1の駆動歯車36aと一体の傘歯車36bと噛合している。また、第4の中間歯車29は第5の中間歯車30を介して第4の回転軸24の駆動歯車40に噛合している。さらに、第4の回転軸24の下端には傘歯車41が固定され、該傘歯車41はボックス後部の第3の回転軸23の中間の駆動歯車(傘歯車)39(第2の駆動歯車37と同様に設けられている)に噛合している。
【0033】
したがって、電動モータ7が回転すると、その回転は第1〜第4の中間歯車26〜29、第5の中間歯車32a、傘歯車32b、33、歯車35、36a等を介して第1の回転軸21を回転させるので、前部装着部13の回転体6が回転する。また、第1の回転軸21の回転は傘歯車37を介して第2の回転軸22を回転させるので、前部の側部装着部14、14の回転体6が回転する。さらに、第5の中間歯車30は同時に第6の中間歯車38を介して第4の回転軸24を回転させるので、上部装着部15の回転体6が回転する。同様に、第4の回転軸24の回転は第3の回転軸23に伝達され、後部の側部装着部14、14の回転体6が回転する。このように、電動モータ7が回転すると、その回転は歯車による伝達機構を介して全ての装着部の回転体6に伝達され、これらの回転体6はほぼ同時に回転する。
【0034】
また、図3に示されるように、上蓋の前部の円形凹部12の裏側下部にはスイッチ押し部材42が配置されている。スイッチ押し部材42は中間部の支軸43を中心にシーソー運動するように設けられ、一端44はモータ回路のマイクロスイッチ18の接点に対して押し離しできるように配置され、他端には永久磁石19が固定され、上蓋5bの前部の円形凹部12の裏側に配置されている。スイッチ押し部材42は、通常は接点から離れるように傾いている。
【0035】
次に、図5〜図7に示されるように、第1の付属部材1aは車体前部を構成するもので、前部本体45の前面左右にヘッドライト部46が設けられている。前部本体45の背面板31の中央には円孔49が形成され、円孔49の縁部の左右には後方に突出する係合突起(係合受け部)48が形成されている。また、円孔49の内側には皿状体50が回転自在に配置され、皿状体50の内部には、磁着体として永久磁石51a(円形でなくてもよい)が配置されている。鉄製円板51は皿状体50と中央歯車52との間に挟持固定されている。中央歯車52の中央には軸53が突出し、軸53は前部本体45の内部に固定された固定板54の軸受孔55に回転自在でかつ抜け出し不可能に支持されている。これにより、皿状体50と円板51と中央歯車52とは一体に回転するようになっている。また、皿状体50の一部は背面板46の外方に突出し、これにより円形凸部47が形成されている。この円形凸部47は、メインボックスaの装着部に嵌り合う大きさに形成されている。
【0036】
固定板54には中央歯車52のほか、これに噛合する左右の歯車56、56が回転自在に支持され、左右の歯車56、56の回転軸57、57の前端はヘッドライト部46の背面に固定されている。ヘッドライト部46は眼球形状に形成され、前部本体45の内部に配置され、その左右の穴58から外部に露出している。ヘッドライト部46の前面の偏心位置には黒丸59が表示されている。
【0037】
したがって、皿状体50と鉄製円板51と中央歯車52とがともに回転すると、その回転は左右の歯車56、56に伝達され、左右の歯車56、56が回転すると、左右のヘッドライト部46が同方向に回転し、回転に伴って黒丸59が円運動をする。
【0038】
なお、皿状体50の内部の永久磁石51aに代えて鉄製の板を使用してもよい。磁石を使うかどうかは、第1の付属部材1aが前部装着部13の永久磁石19の磁力によって十分に保持されるほど強く吸着されるかどうかを基準にすればよい。
【0039】
次に、図8に示されるように、車輪を構成する第2の付属部材2aは、背面側が開口した車輪本体60と円形の背面板61と鉄製円板51とからなり、円板51は車輪本体60の中央部の内側に嵌合し、背面板61との間に挟持されている。背面板61の中央部分には外方に突出する円形凸部47が形成されている。円形凸部47は、メインボックスaの装着部の円形周縁部10に嵌り合う大きさに形成されている。
【0040】
さらに、図6及び図9に示されるように、第3の付属部材3aは車体後部を構成するもので、後部本体62の上部に回転灯(パトライト)63を回転自在に設けたもので、後部本体62は後部が起立した方形の部材で、内部には空間が形成され、その下部は開口して背面板64が固定されている。背面板64の中央には円孔65が形成され、円孔65の縁部の左右には後方に突出する係合突起(係合受け部)48が形成されている。また、円孔65の内側には円環状の皿状体50が回転自在に配置され、皿状体50の内部には、磁着体として鉄製円板51が配置され、円板51は皿状体50と固定板66との間に挟持されている。そして、皿状体50の一部は背面板64の円孔65から外方に突出して円形凸部47が形成されている。この円形凸部47は、メインボックスaの装着部の円形周縁部10に嵌り合う大きさに形成されている。
【0041】
回転灯63は、上端に星形の装飾が設けられている軸状体67の両側に固定され、軸状体67の下部周囲には環状突部68が形成され、その下部には小径軸69が形成されている。小径軸69は円孔65を貫通し、固定板66の上方に突出する短筒70に嵌合して一体的に結合している。なお、軸状体67の環状突部68は円孔65の縁部に係合し、軸状体67は後部本体62の上部に回転自在に保持されている。したがって、皿状体50と円板51とが回転すると、軸状体67も回転するので、それに伴い回転灯63が回転運動をする。
【0042】
第1〜第3の付属部材3aにおいて、背面板の円孔49、65、皿状体50、円板51等の大きさは同じである。
【0043】
スイッチ用付属部材4aは、図6に示されるように、運転手を模した形状で、底部は円形で、ボックスの前部の円形凹部12に嵌合する大きさに形成されている。スイッチ用付属部材4aの底部には鉄板、磁石等の磁着体51が設けられている。したがって、スイッチ用付属部材4aを円形凹部12に嵌合させると、スイッチ押し部材42の永久磁石19との吸引作用により、スイッチ押し部材42を揺動させるとともに、吸引力によって円形凹部12に吸着固定される。
【0044】
なお、ボックスの円形凹部12の左右に係合溝11、スイッチ用付属部材4aの底部には係合突起48を形成し、両者が係合するように構成すれば、正確な位置決めができ、玩具が動作中もスイッチ用付属部材4aが円形凹部12内で回るようなことがない。
【0045】
上述の構成において、第1の付属部材1aをメインボックスaの前部装着部13に嵌合させると、メインボックスaの前部装着部13の永久磁石19と第1の付属部材1aの鉄製円板51とが磁力によって吸着されて第1の付属部材1aは前部装着部13の回転板に取り外し可能に固定される。このとき、第1の付属部材1aの係合突起48を前部装着部13の係合溝11に係合させる。同様にして、第2の付属部材2aをメインボックスaの側部装着部14、14に、第3の付属部材3aを上部装着部15に磁力によって吸着させる。このとき、それぞれの係合突起48を前部装着部13の係合溝11に係合させる。さらに、スイッチ用付属部材4aをボックス前部の円形凹部12に嵌合させる。これにより、図2に示されるように、全体がパトカーの形態となるとともに、スイッチ用付属部材4aの底部磁着体71が円形凹部12の内側のスイッチ押し部材42を揺動させ、電動モータ7の回路の接点が閉じられるので、電動モータ7が回転し、その回転力は伝達機構を介して各装着部の回転体6を回転させる。これに伴い、車輪を構成する第2の付属部材2aは回転するので、組合せ作動玩具Aは走行する。また、第1の付属部材1aは、前部本体45はメインボックスaと係合しているので回転できないが、皿状体50と鉄製円板51と中央歯車52とが回転し、その回転は左右の歯車56に伝達され、左右のヘッドライト部46が同方向に回転し、回転に伴って黒丸が旋回運動をする。前部本体45はやや擬人化されているので、ヘッドライト部46は目が廻っているように見える。同様に、第3の付属部材3aにあっては、皿状体50と鉄製円板51が回転すると、軸状体67も回転するので、それに伴い回転灯63が回転運動をする。このように、組合せ作動玩具Aは、メインボックスaに選択した付属部材を磁着させるだけで、パトカーの形態となり、ヘッドライト部46が回転し、回転灯63が回転しながら走行運動するという複雑な運動をする。
【0046】
次に、第1〜第3の付属部材1a〜3aとスイッチ用付属部材4aに別のものを選択してメインボックスaと組み合せることによりブルドーザの形態にする場合の実施形態を、図10及び図11に基づいて説明する。
【0047】
この場合は、ブレードを構成する第1の付属部材1bとキャタピラを構成する第2の付属部材2bと、機関部を構成する第3の付属部材3bと、運転席を構成するスイッチ用付属部材4bを選択すればよい。
【0048】
ブレードを構成する第1の付属部材1bにはブレード支持板75が設けられ、ブレード支持部材75の背面に、図示しないが、車体前部を構成する第1の付属部材1aと同様に、ブレード支持部材75の背面中央には円形凸部が形成され、円孔の縁部の左右には後方に突出する係合突起48が形成され、円孔の内側には皿状体50と鉄製円板51が配置固定されている。
【0049】
第2の付属部材2bは、上述の前後の駆動輪を構成する付属部材76、76と駆動輪76に掛け渡したキャタピラ77とから構成され、前後の駆動輪が回転することによりキャタピラも回動するようになっている。
【0050】
第3の付属部材3bは機関部を構成するもので、上方には排煙筒が突出されている。
【0051】
なお、第1の付属部材1bのブレード支持部材75の背面、第2の付属部材1bの背面及び第3の付属部材3bの底部には、図示しないが、上述の付属部材と同様に、円形凸部47が形成され、円形凸部47の内部には磁着体が取り付けられている。係合突起も同様である。
【0052】
スイッチ用付属部材4bは運転席を構成するもので、底部には前述のものと同様に磁着体が設けられている。
【0053】
上述の実施形態によれば、第1〜第3の付属部材1b〜3bを上述の要領でメインボックスaの前部、側部及び上部装着部に磁力によって吸着させ、第1及び第3の付属部材3bの係合突起を前部及び上部装着部13、15の係合溝11に係合させる。さらに、スイッチ用付属部材4bをボックス前部の円形凹部12に嵌合させる。これにより、図11に示されるように、全体がブルドーザの形態を形作ることができるとともに、キャタピラが回転して直進運動する。
【0054】
上述のように、共通のメインボックスに対して複数の付属部材を適宜選択して組合せ、メインボックスに磁力で吸着させることによりいろいろな形態を作り出すことができる。しかも、メインボックスの電動モータの回転力を伝達機構を介して付属部材に伝達させ、その係合部と係合受け部に係合しない付属部材は、回転体の回転に連動して回転するが、係合する付属部材はそれ自体は回転しないので、作り出そうとする形態の一部を構成することができるとともに、上記回転力を利用して付属部材の一部を作動させることができる。このように、メインボックスの回転体に対して回転させるか、させないかを選択することができる。
【0055】
要するに、電動モータやその回転伝達機構を装備したメインボックスは、構造が複雑で高価であるが、これを共通の部材とし、構造が簡単な付属部材は多くの種類を準備しておくことで、いろいろな形態を作り出し、作動させることができる。しかも、作動は、回転運動だけではない。付属部材に運動変換機構を設けることにより、メインボックスaの回転板の回転を利用してこれを直線運動に変換したり揺動運動に変更することができる。したがって、形態変化のバリエーションを増大させ、遊びの幅を広げることができる。
【0056】
また、メインボックスの装着部には永久磁石が取り付けられるが、付属部材には永久磁石に吸着可能な磁着体、例えば鉄製円板を取り付ければよいので、製造コストを低く抑えることができる。
【0057】
さらに、メインボックスには、電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって電動モータのスイッチをオン作動させるようにしたから、スイッチ用付属部材を見掛け上のスイッチとするとともに、組合せ作動玩具と直接又は間接に関係する人、動物、その他の物体の意匠を施して組み合わせの対象にすることができる。
【0058】
なお、スイッチ用付属部材で直接にマイクロスイッチを押すように構成してもよい。
【0059】
また、メインボックスに設けられた係合部は、上記回転体の周囲に形成された周縁部に形成されているので、小さな付属部材であっても係合させることができる。
【0060】
さらに、メインボックスの回転体の周囲には付属部材の装着部が形成され、付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されるので、付属部材をメインボックスに取り付ける場合に容易に位置決めを行うことができる。
【0061】
また、装着部の数や位置は限定されない。メインボックスの形状も直方体に限定されない。装着部の形状も円形に限定されない。方形等であってもよい。方形にすれば、ここに嵌合する全ての付属部材の本体は回転しないが、その一部を作動部として作動させることができる。
【0062】
付属部材は2種類以上備えているのが好ましいが、付属部材に共通のものがあってもよい。付属部材の作動は回転運動に限定されない。上下運動などをするように構成してもよい。
【0063】
係合部と係合受け部は互いに係合すればよいのであり、係合部を係合突起48とし、係合溝11を係合受け部としてもよい。
【0064】
ところで、本発明は、動力源を有する車体を構成するメインボックスの所定位置に複数の付属部材を磁力吸着させ、メインボックスと付属部材との組合せにより、一定の形状の物体を構成するとともに、メインボックスaから付属部材に動力を伝達させて遊ぶものである。したがって、本発明の実施形態はパトカーとブルドーザにのみ限定されるわけではない。付属部材の種類を増加させることにより、その組み合わせるにより、バス、トラック、消防車等の自動車の形態にも変化させることができる。さらに、自動車に限定されない。例えば、遊園地、店舗、家、キッチン等に適用することもできる。付属部材の作動も、遊園地であれば、遊具を回転したり上下動したりさせることができ、店舗や店であれば、窓、時計等を作動させることができ、キッチンであれば、冷蔵庫の蓋、食洗機、電子レンジ内の皿等を作動させることができる。
【符号の説明】
【0065】
A 組合せ作動玩具
a メインボックス
1a、1b 第1の付属部材
2a、2b 第2の付属部材
3a、3b 第3の付属部材
4a、4b スイッチ用付属部材
6 回転体
7 電動モータ
11 係合溝(係合部)
13 前部装着部
14 側部装着部
15 上部装着部
19 永久磁石
47 円形凸部
48 係合突起(係合受け部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に複数の回転体が回転自在に設けられ、内部には電動モータと上記回転体に電動モータの回転を伝達する伝達機構を備えたメインボックスと、メインボックスと組み合わせて上記回転体に磁力により吸着されることにより複数の形態を作り出すに足る程度の数の付属部材とを備え、上記メインボックスには上記回転体の周囲に係合部が形成されているとともに、上記付属部材には、上記係合部に係合可能な係合受け部が設けられていることを特徴とする組合せ作動玩具。
【請求項2】
上記付属部材は、上記係合部に係合可能な付属部材と上記係合部に係合しない付属部材とから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の組合せ作動玩具。
【請求項3】
上記回転体には永久磁石が取り付けられ、上記付属部材には回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組合せ作動玩具。
【請求項4】
上記メインボックスには、上記電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって上記電動モータ7のスイッチをオン作動させるようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項5】
上記付属部材のうち上記メインボックスの係合部に係合可能な付属部材には、上記回転体に磁力により吸着されるとともに上記回転体の回転に連動して作動する作動部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項6】
上記メインボックスに設けられた係合部は、上記回転体の周囲に形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項7】
上記メインボックスの回転体の周囲には上記付属部材の装着部が形成され、上記付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項1】
表面に複数の回転体が回転自在に設けられ、内部には電動モータと上記回転体に電動モータの回転を伝達する伝達機構を備えたメインボックスと、メインボックスと組み合わせて上記回転体に磁力により吸着されることにより複数の形態を作り出すに足る程度の数の付属部材とを備え、上記メインボックスには上記回転体の周囲に係合部が形成されているとともに、上記付属部材には、上記係合部に係合可能な係合受け部が設けられていることを特徴とする組合せ作動玩具。
【請求項2】
上記付属部材は、上記係合部に係合可能な付属部材と上記係合部に係合しない付属部材とから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の組合せ作動玩具。
【請求項3】
上記回転体には永久磁石が取り付けられ、上記付属部材には回転体の永久磁石に吸着可能な磁着体が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組合せ作動玩具。
【請求項4】
上記メインボックスには、上記電動モータを作動させるスイッチ用付属部材を着脱可能に設け、スイッチ用付属部材を装着したときは、磁力による吸着作用によって上記電動モータ7のスイッチをオン作動させるようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項5】
上記付属部材のうち上記メインボックスの係合部に係合可能な付属部材には、上記回転体に磁力により吸着されるとともに上記回転体の回転に連動して作動する作動部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項6】
上記メインボックスに設けられた係合部は、上記回転体の周囲に形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【請求項7】
上記メインボックスの回転体の周囲には上記付属部材の装着部が形成され、上記付属部材は上記装着部に嵌り合うように装着されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の組合せ作動玩具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−120613(P2012−120613A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272257(P2010−272257)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(599131996)株式会社シャイン (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(599131996)株式会社シャイン (9)
【Fターム(参考)】
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