説明

経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】ソーシャルコマースサーバーにより実行される、経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法において、ユーザー端末から経路要求情報を受信し、受信された前記経路要求情報に基づいて経路情報を算出し、前記算出された経路情報に基づき、推薦ソーシャルコマースディール情報を抽出し、及び前記算出された経路情報と前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報を前記ユーザー端末に提供すること、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より詳しくは、ユーザーが要求した最適経路を算出し、算出された経路周辺に位置する事業所(営業所、店舗、商店、レストラン、宿泊施設などを含む)のソーシャルコマースディール情報を推薦ソーシャルコマースディール情報として抽出してユーザーに提供することができる経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術の発達につれて、物品またはサービスの購買形態が、オフラインの取引から電子商取引へ、その中心が移動している。初期の電子商取引においては、単純に物品/サービスを販売するインターネットサイトに接続して所望の物品/サービスを購買する方式で行われてきたが、近年においては、モバイル機器の発達により活性化されたSNS(SocialNetwork Service)を利用した電子商取引技法が開発されて利用されている。このようなSNSを活用した電子商取引技法は、ソーシャルコマース(SocialCommerce)またはソーシャルショッピング(Social Shopping)といい、一定数以上の購買者が集まる場合、破格的な割引価格で商品を提供する販売方式である。特に、スマートフォンの利用とソーシャルネットワークサービス利用が大衆化され、ソーシャルコマースは、新しい消費市場として注目を浴びている。ソーシャルコマース事業所が登録した商品や役務(以下、「ソーシャルコマースディール(deal)」あるいは「ディール」ともいう)は、普通24時間取引が行われ、単位品目当たりほぼ50%〜90%までの高い割引率が適用される。但し、一定数以上を購買しなければならないという条件が付くが、例えば、100名以上が購買する場合、定価の50%が割引されるという方式である。
【0003】
初期のソーシャルコマースサービスの場合、登録されたソーシャルコマースディールの全てを顧客(ユーザー)に提示する方式でサービスされてきたが、モバイル通信機器などの発達によるユーザー位置に基づくサービス(LBS)と連動して現在ユーザーが接続している地域を判断し、該当地域事業所が登録したソーシャルコマースディールを優先的にユーザーに提示する方式のサービスが開発されて提供されている。このようなユーザー位置ベースのサービスと連動される広告提示方法が韓国公開特許第2011−0043143号公報(ユーザー情報ベースのモバイル広告提供システム及びその方法、2011年04月27日公開)に開示されている。前述した先行技術では、現場所及び時間、そしてユーザーの好みに基づいたモバイル広告を提供し、特に、一地域に一定時間以上位置する場合に広告を提供し、提供した広告履歴を管理して同一広告が繰り返して提供され、また、広告があまりに頻繁に提供されることを制限することで、高い広告効果を得ることができ、特に、ターゲッティングされた広告を適切な時点にユーザーに提供することによって該当広告がスパム広告として認識されることを防止することができるという内容が開示される。
【0004】
しかし、このようなユーザー位置ベースのサービスと連動された広告サービス及び/またはソーシャルコマースディール提供サービスの場合、ユーザーが旅行中、または移動している場合、ユーザーの位置が変化することを反映していないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第2011−0043143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決することである。
【0007】
本発明の一目的は、ユーザーが要求する最適の移動経路を算出し、算出された移動経路に基づいて移動経路から一定の範囲以内にあるソーシャルコマースディールを抽出してユーザーに提供することができる経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、ユーザーが要求する最適の移動経路を算出し、算出された移動経路とユーザーのディール対象事業所(あるいは取引を行うための事業所)への到着予定時刻情報に基づいてユーザーが適切に利用することができるソーシャルコマースディールを抽出してユーザーに提供することができる経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、ユーザーが要求する最適の移動経路を算出し、算出された移動経路に基づいてユーザーが現在移動経路上で利用することができるソーシャルコマースクーポンを有しているかどうかを判断して、使用可能なクーポンを有している場合、クーポン使用推薦をユーザーに提供することができる経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、ユーザーの経路情報を利用してユーザーの特定事業所への到着予想時間を算出し、算出されたユーザーの到着予想時間情報を該当事業所の運営する広告主に提供することによって広告主が訪問時間を予測して統制することができる経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法、サーバー、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記のような本発明の目的を達成し、後述する本発明の特有の効果を達成するための、本発明の特徴的な構成は、以下の通りである。
【0012】
本発明の一態様によると、ソーシャルコマースサーバーにより実行される、経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法において、ユーザー端末から経路要求情報を受信し、受信された前記経路要求情報に基づいて経路情報を算出するステップと、前記算出された経路情報に基づき、推薦ソーシャルコマースディール情報を抽出するステップと、及び前記算出された経路情報と前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報を前記ユーザー端末に提供するステップと、を含むことを特徴とする経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法が提供される。
【0013】
本発明の他の態様によると、経路情報を利用したソーシャルコマースディールを提供するソーシャルコマースサーバーにおいて、ユーザー端末から経路要求情報を受信し、受信された前記経路要求情報に基づいて経路情報を算出する経路算出部と、及び前記算出された経路情報に基づいて推薦ソーシャルコマースディール情報を抽出し、前記算出された経路情報と前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報を前記ユーザー端末に提供するソーシャルコマースディール抽出部と、を含むことを特徴とするソーシャルコマースサーバーが提供される。
【発明の効果】
【0014】
前述したように本発明によると、ユーザーが要求する最適の移動経路を算出し、算出された移動経路に基づいて移動経路から一定の範囲以内にあるソーシャルコマースディールを抽出してユーザーに提供することができるという効果がある。
【0015】
また、本発明によると、ユーザーが要求する最適の移動経路を算出し、算出された移動経路とユーザーのディール対象事業所への到着予定時刻の情報(以下、「到着予定時刻情報」ともいう)に基づいてユーザーが適切に利用することができるソーシャルコマースディールを抽出してユーザーに提供することができるという効果がある。
【0016】
また、本発明によると、ユーザーが要求する最適の移動経路を算出し、算出された移動経路に基づいてユーザーが現在移動経路上で利用することができるソーシャルコマースクーポンを有しているかどうかを判断し、使用可能なクーポンを有している場合、クーポン使用推薦をユーザーに提供することができるという効果がある。
【0017】
また、本発明によると、ユーザーの経路情報を利用してユーザーの特定事業所への到着予想時間を算出し、算出されたユーザーの到着予想時間情報を該当事業所の運営する広告主に提供することによって広告主が訪問時間を予測して統制することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の望ましい一実施例に係る全体システムの構成ブロック図である。
【図2】本発明の望ましい一実施例に係るソーシャルコマースサーバーの構成ブロック図である。
【図3】本発明の望ましい一実施例に係る経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明を実施するための特定実施例を例示する添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施例は、互いに異なるが、相互排他的でないことを理解すべきである。例えば、ここに記載されている特定形状、構造、及び特性は、一実施例に関連して本発明の思想及び技術的範囲を外れない限り、他の実施例で実現することができる。また、各々開示された実施例内の個別構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を外れない限り、変更可能であることを理解すべきである。従って、後述する詳細な説明は、限定的な意味ではなく、本発明の技術的範囲は、適切に説明されており、その請求項の主張と均等な全ての範囲及び添付された請求項によってのみ限定される。図面で類似の参照符号は、多様な側面にわたって同じ、或いは類似の機能を意味する。
【0020】
以下、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるようにするために、本発明の望ましい実施例に関して添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
本発明の望ましい実施例
【0022】
本発明の実施例で、用語“ソーシャルコマースディール”とは、商品または役務を意味する。特にその商品または役務は、ソーシャルコマース事業所がソーシャルコマースサーバーにソーシャルコマース方式の電子商取引を通じて販売するために登録した商品または役務を意味する。ただし、これに必ずしも限定されるものではなく、本発明の要旨を含んでいる限り、特定電子商取引の種類によって制限的に解析されてはならない。
【0023】
また、用語“ソーシャルコマースクーポン”は、ユーザーが特定ソーシャルコマースディールを購買した結果としてユーザーに提供される有形及び/または無形の情報である。その情報の類型としては、一連番号形態、またはグラフィックイメージ形態、またはその他の情報類型がある。このようなソーシャルコマースクーポンは、ユーザー端末またはその他の類型の情報格納媒体に格納することができる。
【0024】
また、用語“余裕距離”は、ソーシャルコマースディールを抽出するために使われる情報であり、算出された経路に隣接したソーシャルコマース事業所を抽出するために予め設定された距離を意味する。この距離は、経路上の位置からの半径を意味することもできる。
【0025】
全体システムの構成
【0026】
図1は、本発明の望ましい一実施例に係る全体システムの構成ブロック図である。以下、図1を参照し、本発明による全体システムの構成と機能に対して詳細に説明する。
【0027】
図1に示すように、本発明による全体システムは、ユーザー端末100、ネットワーク110、広告主端末120、及びソーシャルコマースサーバー130を含むことができる。
【0028】
ユーザー端末100は、ユーザーの操作によってネットワーク110を通じてソーシャルコマースサーバー130に接続した後、出発地及び目的地を含む経路要求の情報(以下、「経路要求情報」ともいう)をソーシャルコマースサーバー130に送信する。また、ユーザー端末100は、ソーシャルコマースサーバー130から送信される経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報の提供を受けて出力する機能を実行する。この時、ユーザー端末100からソーシャルコマースサーバー130に送信される経路要求の情報には前述した出発地情報及び目的地情報外に経由地情報、移動手段情報がさらに含まれることができる。
【0029】
このような、ユーザー端末100は、一般的に利用される個人用情報通信機器であり、デスクトップコンピュータだけでなく、ノートブックコンピュータ、ワークステーション、パームトップ(palmtop)コンピュータ、個人携帯情報端末(personaldigital assistant;PDA)、パッド端末、スマートフォンを含む移動通信端末、車両に備えられるナビゲーション端末などのようにメモリー手段を具備し、マイクロプロセッサを搭載して演算能力及びネットワークを通じたデータ通信能力を揃えたデジタル機器ならば、本発明によるユーザー端末100として選択することができる。一方、ユーザー端末100が移動通信端末、ナビゲーション端末などを利用して実現される場合、ユーザー端末100には本発明によるソーシャルコマースサーバー130に接続して移動経路を探索し、ソーシャルコマースサービスの提供を受けることができる専用アプリケーションが搭載されるように構成されることがより望ましい。
【0030】
一方、ソーシャルコマースサーバー130から送信された経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報などは、ユーザー端末100上の一つの画面、即ち、算出された最適経路が表示されたデジタル地図上に次のように表示するように構成することができる。すなわち、推薦ソーシャルコマースディール対象事業所の位置に該当事業所の簡略な情報(商号、電話番号等)及び/またはクーポンの使用が推薦される事業所(以下、「クーポン使用推薦事業所」ともいう)の位置に該当事業所の簡略な情報(商号、電話番号など)が共に表示されるように構成することができる。このような場合、ユーザーがデジタル地図上に表示される特定簡略情報(ディール情報またはクーポン情報)を選択する場合(マウス操作またはタッチ等)、ユーザー端末は、ユーザーが選択した簡略情報に対する詳細情報を画面上に出力するように構成することもできる。
【0031】
他方、ソーシャルコマースサーバー130は、ユーザー端末100に提供されるウェブページ、WAPページまたはスマートフォン用ウェブページなどに提供されるページ上にデジタル地図と共に算出された最適経路と推薦ソーシャルコマースディール情報及び/またはクーポン使用推薦情報を含むように構成し、ユーザー端末100に提供するように構成することができる。または、実施例の構成に応じて、ユーザー端末100を、ナビゲーション端末またはナビゲーションアプリケーションが搭載された情報通信機器のように自動的にデジタル地図を生成/出力することができる機能を有する端末で構成する場合、ソーシャルコマースサーバー130は、算出された最適経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報及び/またはクーポン使用推薦情報をユーザー端末100に送信し、ユーザー端末100に搭載されたアプリケーションを用いて送信された情報を表示するように構成されることもできる。
【0032】
また、本発明によるユーザー端末100は、経路情報と共に送信された推薦ソーシャルコマースディール情報を出力し、ユーザーが特定ソーシャルコマースディールに対する購買を所望する場合には、次のような機能を実行する。すなわち、ソーシャルコマースサーバー130に特定ソーシャルコマースディールに対する購買要求を送信し、ソーシャルコマースサーバー130と連動してソーシャルコマースディールを購買するための一連の電子商取引過程を実行し、ソーシャルコマースディールに対する購買が成功的に完了されると、ソーシャルコマースサーバー130から該当ソーシャルコマースディール対象事業所で使用することができるクーポン情報の送信を受けて格納する機能を実行する。このようなソーシャルコマースサーバー130とユーザー端末100との間のソーシャルコマースディール購買過程自体は、既に公知された技術を採用して実現できるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0033】
また、本発明によるユーザー端末100は、特定クーポンに対する使用確認の情報(以下、「使用確認情報」ともいう)または予約要求をソーシャルコマースサーバー130に送信する機能をさらに実行するように構成することができる。即ち、経路情報と共に表示されたクーポン使用の推薦情報を確認したユーザーが特定ソーシャルコマース事業所のクーポンを使用しようと選択する場合、ユーザー端末100は、ユーザーの操作によって使用確認の情報または予約要求の情報(以下、「予約要求情報」ともいう)をソーシャルコマースサーバー130に送信し、ソーシャルコマースサーバー130は、これを受信し、接続されている該当事業所の広告主端末120に予約などの情報を送信するように構成されることができる。
【0034】
本発明の一実施例によると、ネットワーク110は、有線及び無線などのようなその通信方式に関係なく構成することができ、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN;PersonalArea Network)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN;Local Area Network)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN;MetropolitanArea Network)、広域ネットワーク(WAN;Wide Area Network)等、多様なネットワークで構成することができる。
【0035】
まず、広告主端末120は、一般的なソーシャルコマースディールの登録及び購買処理のための機能を実行するように構成され、より望ましく、ソーシャルコマースサーバー130から送信される特定ユーザーのソーシャルコマースディール購買完了の情報(以下、「ソーシャルコマースディール購買完了情報」ともいう)またはユーザーが有している特定ソーシャルコマースクーポンに対する予約の情報を受信して出力する機能を実行する。この時、ソーシャルコマースサーバー130から送信されるソーシャルコマースディール購買完了の情報またはソーシャルコマースクーポンに対する予約情報には、前述したように算出された移動経路と現在交通状況及びユーザーの移動手段情報に基づいてソーシャルコマースサーバー130で算出されたユーザー端末100のユーザーの該当事業所への到着予定時間の情報を含むことができる。このような場合、広告主は、広告主端末120を通じて出力されるユーザーの事業所への到着予定時間の情報を利用してユーザーの訪問時間を予測することができ、事業所内の座席状況などを考慮して事業所内の状況を制御することができるという効果を期待することができる。もちろん、前述したユーザーの事業所への到着予定時間は、ソーシャルコマースサーバー130により自動的に算出されて送信されるように構成され、もし、ユーザーがユーザー端末100を操作して別の予約時間を設定した場合、ユーザーが設定した予約時間の情報(以下、「予約時間情報」ともいう)が広告主端末120に送信されて表示されることもできる。このような広告主端末120は、一般的に利用される個人用の情報通信機器であり、デスクトップコンピュータだけでなく、ノートブックコンピュータ、ワークステーション、パームトップ(palmtop)コンピュータ、個人携帯情報端末(personaldigital assistant;PDA)、パッド端末、スマートフォンを含む移動通信端末などのようにメモリー手段を具備し、マイクロプロセッサを搭載して演算能力及びネットワークを通じたデータ通信能力を備えたデジタル機器ならば、本発明による広告主端末120として採用することができる。もし、スマートフォンを利用して広告主端末120が実現される場合、広告主端末120には本発明によるソーシャルコマースサーバー130に接続して前述した機能を実行するための専用アプリケーションが搭載されることができる。
【0036】
ソーシャルコマースサーバー130は、ソーシャルコマースディールの提供及び購買処理の機能を実行する。また、このような一般的なソーシャルコマース機能に加えて本発明による経路算出及び算出された経路に隣接したソーシャルコマースディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定して算出された経路と共にユーザー端末100に提供する機能を実行する。ソーシャルコマースサーバー130のソーシャルコマースディールの提供と購買処理自体は、公知の技術を採用することができるので、これ以上の詳細な説明は省略し、以下、本発明によるソーシャルコマースサーバー130の特徴を中心にその構成と機能について説明する。
【0037】
前述したように、ソーシャルコマースサーバー130は、ユーザー端末100から送信される経路要求の情報を利用して最適化された経路情報を算出し、データベース132に登録されているソーシャルコマースディール情報のうち算出された経路周辺のソーシャルコマースディール情報を推薦ソーシャルコマースディール情報として決定して抽出し、経路を要求したユーザー端末100に算出された経路情報と抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報を提供する機能を実行する。このようなソーシャルコマースサーバー130の詳細構成と機能については図2を参照して後述する。
【0038】
ソーシャルコマースサーバーの構成
【0039】
図2は、本発明の好ましい一実施例に係るソーシャルコマースサーバーの構成ブロック図である。図2に示すように、本発明によるソーシャルコマースサーバー130は、経路算出部200、ソーシャルコマースディール抽出部202、ソーシャルコマースディール処理部204、クーポン管理部206、及び広告主管理部208を含むことができる。
【0040】
本発明による経路算出部200は、ユーザー端末100から送信される経路要求の情報を受信し、データベース132に格納されているデジタル地図データをもとにして予め設定された最適経路算出アルゴリズムによって経路要求に含まれている情報、即ち、出発地情報、目的地情報、経由地情報、移動手段情報を利用し、ユーザーが要求した最適の経路を算出する機能を実行する。このような経路算出部200は、一般的に利用されるナビゲーション端末、デジタル地図サーバーなどでサポートされるユーザーが設定した条件(例えば、最短距離、最短時間、費用有無等)による最適経路を算出する機能を実行するようになり、より好ましくは、外部の交通情報サーバー(図示せず)から提供される現在交通状況情報を受信し、ユーザーが選択した移動手段を利用して算出された経路周辺の特定地点まで到着するために所要する予想時間を算出することによって特定地点(ユーザーが購買したソーシャルコマースディール事業所の売り場またはユーザーが使用を確定したクーポンを提供した事業所の売り場等)の到着予定時刻の情報を算出するようにさらに機能することもできる。このような方式に、経路算出部200により算出される経路周辺の特定地点への到着予定時刻の情報は、推薦ソーシャルコマースディール決定とユーザーが選択したソーシャルコマース事業所へのユーザーの到着予定時刻の情報の提供に利用されることができる。このような到着予定時刻の情報を算出するために、本発明による経路算出部200は、出発時刻(または、‘現在移動中’という情報等)を経路要求の情報としてユーザー端末100から提供を受けて特定地点の到着予定時刻の情報を算出する。
【0041】
本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、経路算出部200で算出された最適経路に基づいてソーシャルコマースサーバー130にディールとして登録された複数のソーシャルコマースディールのうち適合したソーシャルコマースディールを判断し、これをユーザー端末100に提供する機能を実行する。このような本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、大きく2つの基準(実施例の構成に応じて、2個の基準のうち一つの基準のみ適用することもでき、または、2つの基準を適用することもできる)に基づいて推薦ソーシャルコマースディールを決定するように構成することができる。
【0042】
まず、本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、ソーシャルコマース事業所の位置と算出された最適経路との間の距離を基準に推薦ソーシャルコマースディールを決定することができる。即ち、ソーシャルコマースディール抽出部202は、経路算出部200で算出された最適経路に基づいて最適経路から予め設定された距離(以下、「余裕距離」ともいう)以内に位置したソーシャルコマース事業所のディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定し、ユーザー端末100に提供する機能を実行する。例えば、余裕距離が100mに設定されている場合、ソーシャルコマースディール抽出部202は、登録されたソーシャルコマースディールのうちソーシャルコマース対象事業所の位置情報に基づいて該当事業所の所在地が算出された最適経路から100m以内に位置する事業所のソーシャルコマースディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定する。このような余裕距離は、基本値が設定された状態に一次的な検索/抽出時に利用されることができ、推薦ソーシャルコマースディール情報がユーザー端末100に提供された後、ユーザーの操作によって余裕距離が再設定される場合に再設定された余裕距離に基づいて再び推薦ソーシャルコマースディール情報を抽出してユーザー端末100に提供することもできる。もちろん、ソーシャルコマースサーバー130の管理者また管理者端末(図示せず)を利用してソーシャルコマースサーバー130に設定されている余裕距離の基本値を変更することができる。このような余裕距離は、実施例の構成に応じて、半径としての距離(経路の中心点を基準にした事業所の所在地までの直線距離を意味する。以下「半径距離」ともいう。)、または追加される移動距離(経路を中心に該当事業所の所在地まで経路を外れて移動しなければならない距離を意味する)である。例えば、余裕距離が半径距離であり、100mに設定されている場合、ソーシャルコマースディール抽出部202は、算出された経路から半径距離100m以内に売り場を有している事業所のソーシャルコマースディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定して抽出する。一方、例えば、余裕距離が追加移動距離であり、1kmに設定されている場合、ソーシャルコマースディール抽出部202は、算出された経路から追加移動距離が1Km以内に売り場を有している事業所のソーシャルコマースディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定して抽出する。このような余裕距離(推薦ソーシャルコマースディールを決定するために使われる余裕距離の種類及び/または距離設定)は、ソーシャルコマースサーバー130の管理者が設定することもでき、またはユーザー端末100に余裕距離を設定することができるインターフェースが提供され、ユーザーの操作によって該当インターフェースに入力する設定情報を利用して設定または再設定がされるように構成することもできる。
【0043】
また、本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、経路算出部200で算出される経路周辺のソーシャルコマースディール対象事業所への到着予定時刻の情報を利用して推薦ソーシャルコマースディールを決定/抽出するように構成されることができる。この時、より望ましく、本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、到着予定時刻をもとにして予め設定された推薦基準によって推薦ソーシャルコマースディールを決定するように機能することができる。これはユーザーに一層の意味を有するソーシャルコマースディールを推薦するために備えられる機能であり、例えば、ユーザーがユーザー端末100を操作して出発地をソウル市に設定し、到着地を釜山に設定し、出発時間を午前10時に設定した状態で、ソーシャルコマースサーバー130に経路情報を要求すると、ソーシャルコマースサーバー130の経路算出部200は、ユーザーの経路要求の情報に含まれている情報を利用してユーザーの設定によるソウルから釜山までの最適経路を算出し、ソーシャルコマースディール抽出部202は、算出された経路周辺のソーシャルコマースディール情報を全て抽出した後、設定されている推薦情報に基づいて抽出された経路周辺(この時、経路周辺であると判断する基準は、前述した余裕距離を基準とすることもでき、または別途の基準が適用されることもできる)のソーシャルコマースディール情報のうち推薦ソーシャルコマースディール情報を決定する。この時、利用される推薦情報は、時間帯別に推薦対象となる業種情報をテーブル形態で格納するように構成することができる。例えば、推薦情報は、食事時間帯(例えば、午前7時〜9時、午前11:30〜午後1:30、午後6:00〜8:30等)にはユーザーが食事をすることができる料食業種を推薦対象業種に設定し、観光/レジャーが可能な時間帯(例えば、午前9時〜午後7時まで等)にはユーザーが利用することができる観光/レジャー業種を推薦対象業種に設定し、宿泊時間帯(例えば、午後8時〜翌日午前6時等)にはユーザーが利用することができる宿泊業種を推薦対象業種に設定するように構成されることができる。前述した例で、算出された経路周辺で検索されたソーシャルコマースディールが料食業種に2個(AディールとBディール)であり、Aディールを提供する事業所の売り場への到着予定時刻が10時30分であり、Bディールを提供する事業所の売り場への到着予定時刻が12時である場合、ソーシャルコマースディール抽出部202は、該当事業所への到着予定時刻を基準にAディールの場合、料食業種の推薦時間帯(食事時間帯)に到着しないと予想されるため、推薦対象から除き、Bディールの場合、料食業種の推薦時間帯に該当事業所の売り場に到着すると予想されるため、Bディールを推薦対象として決定してユーザーに提供する。以下の表1は、例示的な推薦情報の構成を示す表であり、このような推薦情報の構成は、必要に応じて多様に変更/変容されることができ、以下の表に限定されるものではないことを留意しなければならない。
【0044】
【表1】

【0045】
一方、このような方式として実施例が構成される場合、重複する時間帯にあまりに多くの業種に対するソーシャルコマースディール情報が抽出されることがあるため、時間帯によって業種別優先順位が設定することもできる。例えば、料食業種と観光/レジャー業種が競合する時間帯の場合、料食業種を1順位に設定し、観光/レジャー業種を2順位に設定し、料食業種に対して優先的により多くの情報を提供し、相対的に観光/レジャー業種に対する情報をより少なく提供するように構成することもできる。このような優先順位の設定、優先順位によって提供される情報の量は、必要に応じて管理者端末から送信される制御/説明命令により設定/変更することができる。
【0046】
また、本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、登録されたソーシャルコマースディールとして算出された経路周辺の複数のソーシャルコマースディールのうちユーザーのソーシャルコマースディール対象事業所への到着予定時刻に使用が可能なソーシャルコマースディール情報を推薦ソーシャルコマースディール情報として決定して抽出するように構成されることもできる。ソーシャルコマースの特性上、ソーシャルコマースディールの場合、ディールの購買可能時間と利用可能時間が予め設定されている場合が大部分である。従って、本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、経路を要求した時点でディールの購買が可能であり、ユーザーが算出された経路に沿って移動中にディール購買によるクーポンの使用が可能な事業所のソーシャルコマースディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定してユーザーに提供するように構成することができる。例えば、10月1日にユーザーがユーザー端末100を利用して経路要求の情報(出発地:ソウル市、到着地:釜山市、出発時刻:翌日午前10時)を送信すると、経路算出部200は、ユーザーが設定した条件によってソウル市から釜山市までの最適経路(特定地点別の到着予想時刻の情報など含む)を算出するようになり、ソーシャルコマースディール抽出部202は、算出された経路周辺の全てのソーシャルコマースディールを抽出する。ソーシャルコマースディール抽出部202は、抽出されたソーシャルコマースディール対象事業所に対して算出された該当事業所への到着予定時刻の情報を利用し、経路情報を要求した時点から算出された該当事業所への到着予定時刻以内に購買が可能であり、また、算出された該当事業所への到着予定時刻に該当事業所でのディール購買によるクーポン使用が可能な事業所のソーシャルコマースディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定するように構成されることができる。前述した例で、算出された最適経路周辺で3個のソーシャルコマースディール[(Aディール−購買可能期間:10月1日〜10月2日、使用可能期間:10月2日午前10時〜午後2時、対象事業所への到着予想時刻:10月2日午前11時30分)、(Bディール−購買可能期間:10月1日、使用可能期間:10月2日午後6時〜午後10時、対象事業所への到着予想時刻:10月2日午後1時30分)、(Cディール−購買可能期間:10月1日〜10月3日、使用可能期間:10月3日午前10時〜午後2時、対象事業所への到着予想時刻:10月2日午前11時30分)]が検索される場合、ソーシャルコマースディール抽出部202は、検索された3個のAディール、Bディール、及びCディールのうち現在時点で購買が可能であり、移動中に利用が可能なAディールを推薦ソーシャルコマースディールとして決定してユーザーに提供する。以下の表2は、前述した3個のディールに対する情報と推薦可否を簡単に整理した表である。
【0047】
【表2】

【0048】
前述した表2の例は実施例に過ぎず、多様な条件の設定と適用が可能ならば、本発明の要旨を含んでいる限り、本発明の権利範囲に属することは当業者に自明なことである。
【0049】
以上、説明したように、本発明によるソーシャルコマースディール抽出部202は、多様な基準(余裕距離及び/または対象事業所への到着予定時刻)により推薦ソーシャルコマースディールを決定し、これを抽出するように構成されることができ、一つまたはその以上の基準が必要に応じて適切に設定することができる。
【0050】
本発明によるソーシャルコマースディール処理部204は、まず、広告主端末120から送信されるソーシャルコマースディール登録要求を受信して該当広告主のソーシャルコマースディールをサーバーに登録する機能を実行する。また、ソーシャルコマースディール処理部204は、ユーザー端末100から特定ソーシャルコマースディールに対する購買が要求される場合、ユーザー端末100と連動してソーシャルコマースディールを購買するための一連の電子商取引過程を実行し、ソーシャルコマースディールに対する購買が成功し完了すると、ユーザー端末100に該当ソーシャルコマースディール対象事業所で使用することができるクーポン情報を送信すると同時にソーシャルコマースディール完了情報を広告主端末120に送信する機能を実行する。このようなソーシャルコマースディール処理部204の機能は、通常的なソーシャルコマースサーバー130の機能と類似するため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0051】
一方、本発明によるクーポン管理部206は、経路算出部200で算出された経路情報に基づいて経路周辺にユーザーが有しているクーポンを使用することができる事業所があるかどうかを検索し、ユーザーが有しているクーポンを使用することができるソーシャルコマース事業所が存在する場合、クーポン使用推薦情報を生成してユーザー端末100に提供する機能を実行する。この時、最適経路周辺とは、前述したような最適経路から余裕距離または予め設定されたクーポン使用推薦距離以内に事業所の売り場が存在する場合を意味する。このような機能を実行するために、本発明によるソーシャルコマースサーバー130のデータベース132には会員として登録したユーザーのクーポン情報を構造化して格納し、このようなクーポン使用推薦機能を実行するために、ソーシャルコマースサーバー130は、ユーザー端末100にユーザー識別情報(ID/パスワード、住民登録番号など固有識別情報)を要求することができ、クーポン管理部206は、ユーザー端末100から送信されるユーザー識別情報を利用してデータベース132に格納された該当ユーザーのクーポン情報を抽出し、予め設定された基準によって推薦対象クーポンを決定するように構成される。この時、推薦対象クーポンを決定するために利用される基準は、推薦ソーシャルコマースディールを決定するための基準、即ち、余裕距離及び/または該当事業所への到着予定時刻を同一に適用することができる。クーポン管理部206は、設定された推薦基準によって決定されたユーザーが有している推薦クーポンに対するクーポン使用推薦情報を生成してユーザー端末100に送信する。
【0052】
本発明による広告主管理部208は、広告主に対する全般的な管理機能(登録、登録情報格納/変更等)を実行するようになり、さらに、ユーザー端末100からの要求によって特定ソーシャルコマースディールに対する購買が行われた場合、購買情報(ユーザーの到着予想時刻の情報(以下、「到着予想時刻情報」ともいう)を含む)またはユーザー端末100からの要求によって特定クーポンに対する使用確認の要求(予約の要求)が受信された場合、予約の情報(自動に算出された該当事業所への到着予想時刻の情報またはユーザーが予約要求した時刻情報を含む)を広告主端末120に送信する機能を実行する。もちろん、ディール購買情報は、前述したソーシャルコマースディール処理部204により広告主端末120に送信するように構成することもできる。
【0053】
一方、図2のソーシャルコマースサーバー130の各構成部(経路算出部200、ソーシャルコマースディール抽出部202、ソーシャルコマースディール処理部204、クーポン管理部206、広告主管理部208)は、一つの装置内に実現することもでき、一部またはその各々が物理的に他の装置に実現することもでき、または同様な機能をする物理的に複数個存在する装置が並列的に存在するとすることもできる。このように、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者ならば、本発明の各構成部が設置された装置またはデータベースの物理的な個数及び位置に限定されずに多様な方式に設計変更可能であることは自明なことである。
【0054】
経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供過程の例示
【0055】
図3は、本発明の望ましい一実施例に係る経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供過程を示すフローチャートである。以下、図3を参照して本発明によるソーシャルコマースサーバー130で実行されるソーシャルコマースディール提供過程を詳細に説明する。
【0056】
まず、ユーザー端末100をユーザーの操作によってネットワーク110を通じてソーシャルコマースサーバー130に接続し、ユーザーの操作によって入力される経路要求の情報(出発地情報、目的地情報、経由地情報、移動手段情報、出発時刻情報、その他の経路算出のための設定情報のうち少なくとも一つ以上の情報を含む)をソーシャルコマースサーバー130に送信する(S300)。この時、ソーシャルコマースサーバー130は、ネットワーク110を通じて接続したユーザー端末100にログインのためのユーザー識別情報を要求するように構成することができる。このような場合、ユーザー端末100は、ユーザーの操作によって入力されるユーザー識別情報(ID/パスワード等)を経路要求の情報の送信前または同時または送信後、ソーシャルコマースサーバー130に送信する。
【0057】
ソーシャルコマースサーバー130は、ユーザー端末100から送信された経路要求の情報を受信し、受信された経路要求の情報に含まれた情報に基づいてユーザーの設定による最適経路を算出する(S302)。この時、前述したように、ソーシャルコマースサーバー130は、外部の交通情報サーバーと連動して実時間での交通状況情報を獲得し、獲得された実時間での交通状況情報を最適経路算出に利用するように構成することができる。
【0058】
最適経路算出が完了すると、ソーシャルコマースサーバー130は、予め設定された推薦基準(余裕距離及び/または事業所の売り場への到着予想時刻)を利用して登録された複数のソーシャルコマースディールのうちユーザーに推薦する推薦ソーシャルコマースディール情報を決定/抽出する過程を実行する(S304)。例えば、余裕距離と事業所の売り場への到着予想時刻の両方とも基準として使用するように構成された実施例の場合、ソーシャルコマースサーバー130は、算出された最適経路から設定された余裕距離内にある全てのソーシャルコマースディールを抽出し、抽出された各々のソーシャルコマースディール対象事業所への到着予想時刻に基づいてディール購買及びディール購買によるクーポン使用が可能なソーシャルコマースディールを2次的に抽出し、2次的に抽出されたソーシャルコマースディールのうち推薦基準情報テーブルを参照し、到着予想時刻によって適合した業種のソーシャルコマースディールを最終的に推薦ソーシャルコマースディールとして決定する。
【0059】
また、ソーシャルコマースサーバー130は、最適経路算出が完了すると、ユーザー端末100から送信されたユーザー識別情報を利用して該当ユーザーが現在有している全てのクーポン情報を抽出した後、予め設定された推薦基準(余裕距離及び/または事業所の売り場到着予想時刻)を利用し、ユーザーが現在有しているクーポンのうち算出された経路を通じて移動時に使用可能なクーポンを使用推薦クーポンとして決定してクーポン情報を抽出する(S306)。このような使用推薦クーポンの決定は、前述した推薦ソーシャルコマースディール決定と同時にまたは決定と異なる時点に実行することができ、実質的に実行の順序と関係ない。
【0060】
最適経路算出、推薦ソーシャルコマースディール情報抽出及び/または使用推薦クーポンの抽出が完了すると、ソーシャルコマースサーバー130は、算出された経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報をユーザー端末100に送信する(S308)。前述したように、情報自体がユーザー端末100に送信され、ユーザー端末100に搭載されたアプリケーションを用いて表示することもでき、または算出された経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報がデジタル地図に表示されたウェブページ(またはWAPページ)がユーザー端末100に提供されることもできる。
【0061】
ソーシャルコマースサーバー130から経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報の送信を受けたユーザー端末100は、搭載されたアプリケーションを用いて受信された情報を表示したり、または経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報が含まれたウェブページ(WAPページ)を出力したりする(S310)。この時、ユーザー端末100に表示される推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報は、画面の一端側にデジタル地図上に簡略情報(アイコン等)で表示され、関連した詳細情報が画面の他端側に表示されるように構成することもできる。
【0062】
一方、ユーザー端末100を通じて出力される経路情報、推薦ソーシャルコマースディール情報、クーポン使用推薦情報を確認したユーザーは、購買しようとするソーシャルコマースディール情報をクリック(タッチ)したり、または使用確定しようとするクーポン情報をクリック(タッチ)したりし、このようなユーザーの操作によって、ユーザー端末100は、ソーシャルコマースディール購買要求またはクーポン使用要求をソーシャルコマースサーバー130に送信する(S312)。
【0063】
ユーザー端末100から情報の送信を受けたソーシャルコマースサーバー130は、受信された情報を分析し、受信された情報がディール購買要求に該当する場合、ソーシャルコマースディール購買のためのインターフェース画面をユーザー端末100に提供し、該当インターフェースを通して送信される情報を利用してソーシャルコマースディール購買手順を進行する(S314、S316)。
【0064】
ユーザーのソーシャルコマースディール購買手順が正常に完了すると、ソーシャルコマースサーバー130は、ディール購買情報をユーザー端末100及び広告主端末120に送信し(S318)、この時、広告主端末120に送信されるディール購買情報には算出されたユーザーの該当事業所への到着予想時刻の情報が含まれることが望ましい。
【0065】
一方、ユーザー端末100から送信された情報がクーポン使用要求である場合、ソーシャルコマースサーバー130は、当該ユーザーが有しているクーポン情報と該当ユーザーの到着予想時刻情報(または、ユーザーが設定した予約時刻)を広告主端末120に送信する(S320)。
【0066】
広告主端末120は、ソーシャルコマースサーバー130から送信された情報(ディール購買情報、ユーザーの訪問(到着)予想時刻の情報、予約情報等)を受信して表示する(S322)。
【0067】
本発明による実施例は、多様なコンピュータ手段により実行されることができるプログラム命令形態で実現されてコンピュータ読み取り可能媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独にまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであり、或いはコンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものである。コンピュータ読み取り可能記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magneticmedia)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(Flopticaldisk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリーなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラにより作成される機械語コードだけでなく、インタープリターなどを使用してコンピュータにより実行されることができる高級言語コードを含む。前記ハードウェア装置は、本発明の動作を実行するために、一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動されるように構成されることができ、その逆も同様である。
【0068】
以上、本発明では具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面により説明されたが、これは本発明の全般的な理解のために提供されたものに過ぎず、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0069】
従って、本発明の思想は、前記実施例に限定されて決定されてはならず、添付する特許請求の範囲だけでなく、特許請求の範囲と均等または等価に変形された全ては、本発明の思想の範疇に属するというべきである。
【符号の説明】
【0070】
100 ユーザー端末
110 ネットワーク
120 広告主端末
130 ソーシャルコマースサーバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャルコマースサーバーにより実行され、経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法において、
前記ソーシャルコマースサーバーが、ユーザー端末から経路要求情報を受信し、受信された前記経路要求情報に基づいて経路情報を算出し、
ソーシャルコマースサーバーが、前記算出された経路情報に基づき、推薦ソーシャルコマースディール情報を抽出し、
ソーシャルコマースサーバーが、前記算出された経路情報と前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報を前記ユーザー端末に提供する、
ことを含むことを特徴とする経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項2】
前記経路要求情報は、出発地情報、目的地情報、及び移動手段情報のうち少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の経路情報を利用したソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項3】
前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報は、前記算出された経路から予め設定された距離以内に位置した事業所のディール情報であることを特徴とする請求項1または2に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項4】
前記距離は、前記ユーザー端末から送信される距離設定情報によって設定が可能であることを特徴とする請求項3に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項5】
前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報は、前記経路情報に基づいて算出される事業所への到着予定時刻をもとにして抽出されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項6】
前記推薦ソーシャルコマースディール情報は、前記事業所への到着予定時刻に使用可能かどうかにさらに基づいて抽出されることを特徴とする請求項5に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項7】
前記ソーシャルコマースディール提供方法は、前記ユーザー端末のユーザーが有しているソーシャルコマースクーポンのうち前記算出された経路情報周辺に位置する事業所のソーシャルコマースクーポンが存在するかどうかを判断し、存在する場合、該当クーポンの使用推薦情報を前記ユーザー端末にさらに提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項8】
前記ソーシャルコマースディール提供方法は、前記ソーシャルコマースサーバーが、前記ユーザー端末から前記ユーザーが有している特定ソーシャルコマースクーポンに対する使用予約要求を受信し、前記特定ソーシャルコマースクーポンの広告主端末に予約情報を送信することをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項9】
前記予約情報は、前記経路情報に基づいて算出された前記ユーザー端末を使用するユーザーの該当事業所への到着予定時刻を含むことを特徴とする請求項8に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項10】
前記ソーシャルコマースディール提供方法は、前記ユーザー端末から送信される前記ソーシャルコマースディールの購買要求を受信して前記ソーシャルコマースディールの購買処理を実行し、前記ソーシャルコマースディールの購買完了情報を前記ユーザー端末及び広告主端末に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項11】
前記ソーシャルコマースディールの購買完了情報は、前記経路情報に基づいて算出された前記ユーザー端末を使用するユーザーの該当事業所への到着予定時刻を含むことを特徴とする請求項10に記載のソーシャルコマースディール提供方法。
【請求項12】
請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
経路情報を利用したソーシャルコマースディールを提供するソーシャルコマースサーバーにおいて、
ユーザー端末から経路要求情報を受信し、受信された前記経路要求情報に基づいて経路情報を算出する経路算出部と、及び
前記算出された経路情報に基づいて推薦ソーシャルコマースディール情報を抽出し、前記算出された経路情報と前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報を前記ユーザー端末に提供するソーシャルコマースディール抽出部と、
を含むことを特徴とするソーシャルコマースサーバー。
【請求項14】
前記経路要求情報は、出発地情報、目的地情報、及び移動手段情報のうち少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項13に記載のソーシャルコマースサーバー。
【請求項15】
前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報は、前記算出された経路から予め設定された距離以内に位置した事業所のディール情報であることを特徴とする請求項13または14に記載のソーシャルコマースサーバー。
【請求項16】
前記抽出された推薦ソーシャルコマースディール情報は、前記経路情報に基づいて算出された事業所への到着予定時刻をもとにして抽出されることを特徴とする請求項13乃至15のうちいずれか一項に記載のソーシャルコマースサーバー。
【請求項17】
前記推薦ソーシャルコマースディール情報は、前記事業所への到着予定時刻に使用可能かどうかにさらに基づいて抽出されることを特徴とする請求項16に記載のソーシャルコマースサーバー。
【請求項18】
前記ソーシャルコマースサーバーは、前記ユーザー端末のユーザーが有しているソーシャルコマースクーポンのうち前記算出された経路情報周辺に位置した事業所のソーシャルコマースクーポンが存在するかどうかを判断し、存在する場合、該当クーポンの使用推薦情報を前記ユーザー端末にさらに提供するクーポン管理部をさらに含むことを特徴とする請求項13乃至17のうちいずれか一項に記載のソーシャルコマースサーバー。
【請求項19】
前記ソーシャルコマースサーバーは、前記ユーザー端末から前記ユーザーが有している特定ソーシャルコマースクーポンに対する使用予約要求を受信し、前記特定ソーシャルコマースクーポンの広告主端末に予約情報を送信する広告主管理部をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のソーシャルコマースサーバー。
【請求項20】
前記ソーシャルコマースサーバーは、前記ユーザー端末から送信されるソーシャルコマースディールの購買要求を受信して前記ソーシャルコマースディールの購買処理を実行し、前記ソーシャルコマースディールの購買完了情報を前記ユーザー端末及び広告主端末に送信するソーシャルコマースディール処理部をさらに含むことを特徴とする請求項13乃至19のうちいずれか一項に記載のソーシャルコマースサーバー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−84265(P2013−84265A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−219709(P2012−219709)
【出願日】平成24年10月1日(2012.10.1)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】