結腸直腸細胞増殖障害の分析のための方法及び核酸
該発明は、結腸直腸細胞増殖障害を検出するため又は検出しかつそれらの間又は中での区別を行なうための方法、核酸及びキットを提供する。該発明は、前記の種類の障害の検出及びその間の弁別を改善し、かくして、患者の診断及び治療を改善できるようにするのに役立つメチル化パターンを有するゲノム配列を開示している。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、
i) 血漿、血清、全血、単離された血液細胞、対象から得た血液から単離された細胞から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階であって、隣接ヌクレオチドが少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含んでいる段階、
ii) 80%以上の感度及び80%以上の特異性で提供される、結腸細胞増殖障害を検出するか又は検出しかつそれらの間又は中での区別を行なう段階、
を含んで成る方法。
【請求項2】
標的領域がそれぞれ配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、36、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30、DUX4、SMAD7、GTMBP、EYA4、TCF1−ALPHA、TPEF、P73、APC、CD44、CSPG2、CAV1、H−カドヘリン及びLTBP4から成る群から選択された遺伝子又は配列の少なくとも16個の隣接するヌクレオチドを含むか又はこれらに対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するか又は検出しかつそれらの間又は中での区別を行なうための方法において、前記対象から単離された生体試料中の配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30及びDUX4から成る群から選択された遺伝子又は配列の発現レベルを決定する段階を含んで成る方法。
【請求項4】
前記発現レベルが、前記遺伝子又は配列から転写されたmRNAの存在、不在又はレベルを検出することによって決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記発現レベルが、前記遺伝子又は配列によりコードされるポリペプチドの存在、不在又はレベルを検出することによって決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリペプチドが、免疫検定、ELISA免疫検定、放射免疫検定及び抗体から成る群から選択された単数又は複数の手段によって検出される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記発現が前記遺伝子又は配列内のCpGメチル化の存在又は不在を検出することによって決定され、高メチル化が結腸細胞増殖障害の存在を表わしている、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、対象から、対象から得た生体試料から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階を含んで成り、ここで該標的領域は、それぞれ配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30、DUX4、SMAD7、GTMBP、EYA4及びTCF1−ALPHAから成る群から選択された少なくとも1つの遺伝子又は配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドの1配列を含むか又はストリンジェント条件下でそれに対してハイブリッド形成し、前記隣接ヌクレオチドは少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含み、かくして結腸細胞増殖障害の検出及び検出とそれらの間又は中での区別が少なくとも部分的に提供される、方法。
【請求項9】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、対象から、対象から得た生体試料から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階を含んで成り、ここで該標的領域は、それぞれ配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、36、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30、DUX4、SMAD7、GTMBP、EYA4、TCF1−ALPHA、TPEF、P73、APC、CD44、CSPG2、CAV1、H−カドヘリン及びLTBP4から成る群から選択された少なくとも1つの遺伝子又は配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドの1配列を含むか又はストリンジェント条件下でそれに対してハイブリッド形成し、前記隣接ヌクレオチドは少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含み、かくして結腸細胞増殖障害の検出及び検出とそれらの間又は中での区別が少なくとも部分的に提供される、方法。
【請求項10】
結腸直腸癌腫が、結腸腺腫、正常な結腸組織、非結腸組織及び非結腸組織増殖障害から成る群から選択された少なくとも1つの身体条件から区別される、請求項8及び9に記載の方法。
【請求項11】
結腸腺腫が、結腸癌腫、正常な結腸組織、非結腸組織及び非結腸細胞増殖障害から成る群から選択された少なくとも1つの身体条件から区別される、請求項8及び9に記載の方法。
【請求項12】
結腸直腸癌腫組織又は結腸腺腫のうちの少なくとも1つが、直径1cm未満の結腸ポリープ、炎症性結腸組織及び正常な結腸組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、標的領域が、配列番号1〜12、15〜20、22、25〜36、38〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項13】
結腸直腸癌腫が非結腸健常組織、末梢血リンパ球及び非結腸癌組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、該標的領域が、配列番号1〜23、26〜36、38〜43、45〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はこれらに対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項14】
結腸直腸癌腫が、炎症性結腸組織、正常な結腸組織、非結腸健常組織、末梢血リンパ球、結腸腺腫及び非結腸癌組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、該標的領域が配列番号1〜3、5〜13、15〜23、26〜36、38〜43、45〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むかこれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項15】
結腸直腸癌腫が、結腸腺腫から区別され、標的領域が配列番号11、25、27、38、40、45、53及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含む、又はそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項16】
結腸直腸癌腫組織又は大型腺腫のうちの少なくとも1つが、炎症性結腸組織及び正常な結腸組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別される、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項17】
結腸直腸癌腫組織が、炎症性結腸組織及び正常な結腸組織のうちの少なくとも1つから区別され、標的領域が配列番号1〜3、5〜23、25〜36、38〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はそれに対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項18】
結腸直腸癌腫組織又は結腸腺腫のうちの少なくとも1つが、炎症性結腸組織、正常な結腸組織、非結腸健常組織、末梢血リンパ球及び非結腸癌組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、該標的領域が、配列番号1〜36、38〜43、45〜58、及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
結腸に由来する組織が、非結腸由来の組織から区別される、請求項8及び9に記載の方法。
【請求項20】
対象の体内の細胞増殖障害及び健常組織を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、対象から得た生体試料から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階を含んで成り、ここで該標的領域は、それぞれ配列番号:&[IDGENSEQクラス9]から成る群から選択された少なくとも2つの配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドの1配列を含むか又はストリンジェント条件下でそれに対してハイブリッド形成し、前記隣接ヌクレオチドは少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含み、該標的領域は、から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、方法。
【請求項21】
a.対象から得られた生体試料からゲノムDNAを抽出するか又はその他の形で単離する段階;
b.その5位置でメチル化されていないシトシン塩基をウラシル又はハイブリダイゼーション特性に関してシトシンと検出可能な形で異なっているもう1つの塩基に転換するべく、a)のゲノムDNA又はそのフラグメントを単数又は複数の試薬で処理する段階;
c.処理済みゲノムDNA又はその処理済みフラグメントを、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも2つのプライマ及び1つの増幅酵素と接触させる段階であって、ここで処理済みゲノムDNA又はそのフラグメントが少なくとも1つの増幅物を産生するべく増幅されるか、または増幅されていない、段階;及び
d.前記増幅物の存在又は不在又はその特性に基づいて、配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された1配列の少なくとも1つのCpGジヌクレオチドのメチル化状態、又は配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された配列の複数のCpGジヌクレオチドの平均メチル化状態又はその平均メチル化状態を示す値を決定する段階であって、かくして結腸細胞増殖障害の検出又は検出とその間の区別のうちの少なくとも1つが少なくとも部分的に提供される段階、
を含んで成る請求項8〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
b)のゲノムDNA又はそのフラグメントの処理段階には、重亜硫酸塩、亜硫酸水素、二亜硫酸塩及びそれらの組合せから成る群から選択された試薬の使用が含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
c)の接触段階又は増幅段階には、増幅酵素としての耐熱性DNAポリメラーゼの使用;5’〜3’エキソヌクレアーゼ活性が欠如したポリメラーゼの使用;ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の使用;検出可能な標識を担持する増幅物核酸分子の生成及びそれらの組合せから成る群から選択された少なくとも1つの方法が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
検出可能な増幅物標識が、蛍光標識;放射性核種又は放射性標識;質量分析計において検出可能である離脱可能な増幅物フラグメント質量標識;増幅物及び質量分析計において検出可能な単一正味正電荷又は単一正味負電荷を有する離脱可能な増幅フラグメント質量標識、及びそれらの組合せから成る群から選択選択されている、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
対象から得られた生体試料が、細胞系列、組織学スライド、生検、パラフィン包埋組織、体液、排泄物、結腸洗浄廃液、尿、血漿、血清、全血、単離された血液細胞、血液から単離された細胞及びそれらの組合せから成る群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
段階d)に中にはさらに、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子の使用が含まれており、ここで前記核酸分子又はペプチド核酸分子は、それがハイブリッド形成される核酸の増幅を抑制する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記核酸分子の配列が、
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
から成る群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記核酸分子又はペプチド核酸分子が、各々の場合において、5’−3’エキソヌクレアーゼ活性をもつ酵素による分解を排除するべくその5’末端で修飾されている、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記核酸分子又はペプチド核酸分子は各々の場合において3’ヒドロキシル基が欠如している、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
増幅酵素は、5’−3’エキソヌクレアーゼ活性が欠如したポリメラーゼである、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
d)における決定段階には、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子のハイブリダイゼーションが含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項32】
前記核酸が
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
から成る群から取られる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
少なくとも1つのかかるハイブリッド形成する核酸分子又はペプチド核酸分子が固相に結合されている、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
複数のかかるハイブリッド形成する核酸分子又はペプチド核酸分子が、線形又は実質的に線形の、六角形又は実質的に六角形の、矩形又は実質的に矩形の、及びそれらの組合せのアレイ群から成る群から選択された核酸又はペプチド核酸アレイの形で固相に対し結合されている、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1つのヌクレオチド塩基だけ少なくとも1つのかかるハイブリッド形成された核酸分子を拡張させる段階をさらに含んで成る請求項31に記載の方法。
【請求項36】
e)における決定段階には増幅物の配列決定段階が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項37】
c)における接触及び増幅段階には、メチル化特異的プライマの使用が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項38】
前記メチル化特異的プライマの配列が
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
から成る群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
d)には、単数又は複数のCpG;TpG又はCpAジヌクレオチドを含むプライマオリゴマーヌクレオチドを使用する段階が含まれ;さらにe)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子内でハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含みかつ固相に結合されている少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成し、少なくとも1つのヌクレオチド塩基だけ少なくとも1つのかかるハイブリッド形成された核酸分子を拡張させること;及び増幅物のe)における配列決定、から成る群から選択された少なくとも1つの方法の使用が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項40】
d)には、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子の使用が含まれ、ここで前記核酸分子又はペプチド核酸分子は、それがハイブリッド形成されている核酸の増幅を抑制し、さらに、e)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子内でハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含みかつ固相に結合されている少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成し、少なくとも1つのヌクレオチド塩基だけ少なくとも1つのかかるハイブリッド形成された核酸分子を拡張させること;及び増幅物のe)における配列決定、から成る群から選択された少なくとも1つの方法の使用が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項41】
c)には、単数又は複数のCpG;TpG又はCpAジヌクレオチドを含むプライマオリゴマーヌクレオチドによる増幅が含まれ、さらにd)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの検出可能な形で標識された核酸分子をハイブリッド形成する段階が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項42】
c)には、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88及びその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子の使用が含まれ、ここで前記核酸分子又はペプチド核酸分子はそれがハイブリッド形成されている核酸の増幅を抑制し、さらにd)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの検出可能な形で標識された核酸分子をハイブリッド形成する段階が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項43】
c)のプライマオリゴマーヌクレオチドが
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【化57】
から成る群から選択されている、請求項39〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、
a.対象のゲノムDNAを有する生体試料を対象から得る段階;
b.ゲノムDNAを抽出する、又はその他の形で単離する段階;
c.配列番号1〜配列番号64及びそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する配列から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むb)のゲノムDNA又はそのフラグメントを、単数又は複数のメチル化感応性制限酵素と接触させる段階であって、ゲノムDNAがその各々の分割認識モチーフとの関係において、それによって分割されて分割フラグメントを形成するか又はそれによって分割されない段階;及び
d.少なくとも1つのかかる分割フラグメントの存在又は不在又はその特性に基づいて、配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された1配列の少なくとも1つのCpGジヌクレオチドのメチル化状態、又は配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された配列の複数のCpGジヌクレオチドの平均又はその平均メチル化状態を示す値を決定する段階であって、かくして結腸細胞増殖障害の検出又は検出とその間又はその中の弁別のうちの少なくとも1つが少なくとも部分的に提供される段階、
を含んで成る方法。
【請求項45】
処理が、ゲノムDNA配列の少なくとも1つの未メチル化シトシン塩基を、ウラシル又は、ハイブリダイゼーションに関してシトシンと検出可能な形で異なっているもう1つの塩基に転換させるのに適したものである、ゲノム配列番号1〜配列番号64から誘導された処理済み核酸。
【請求項46】
配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88及びそれに相補的な配列から成る群から選択された処理済みゲノムDNA配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含む核酸において、該処理が、ゲノムDNA配列の少なくとも1つの未メチル化シトシン塩基を、ウラシル又はハイブリダイゼーションに関してシトシンと検出可能な形で異なっているもう1つの塩基に転換させるのに適したものである、核酸。
【請求項47】
隣接塩基配列が少なくとも1つのCpG、TpG又はCpAジヌクレオチド配列を含む、請求項45及び46に記載の核酸。
【請求項48】
処理が、重亜硫酸塩、亜硫酸水素、二亜硫酸塩及びそれらの組合せから成る群から選択された試薬の使用を含んで成る、請求項45及び46に記載の核酸。
【請求項49】
配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88から成る群から選択された処理済みのゲノムDNA配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する少なくとも9ヌクレオチドの1配列を含むオリゴマー。
【請求項50】
少なくとも1つのCpG、CpA又はTpGジヌクレオチド配列を含んで成る、請求項49に記載のオリゴマー。
【請求項51】
結腸細胞増殖障害の検出及び/又はその間の区別を目的とした、請求項1〜44に記載の方法、請求項45〜48に記載の核酸又は請求項49〜50に記載のオリゴマーヌクレオチドの使用。
【請求項1】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、
i) 血漿、血清、全血、単離された血液細胞、対象から得た血液から単離された細胞から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階であって、隣接ヌクレオチドが少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含んでいる段階、
ii) 80%以上の感度及び80%以上の特異性で提供される、結腸細胞増殖障害を検出するか又は検出しかつそれらの間又は中での区別を行なう段階、
を含んで成る方法。
【請求項2】
標的領域がそれぞれ配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、36、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30、DUX4、SMAD7、GTMBP、EYA4、TCF1−ALPHA、TPEF、P73、APC、CD44、CSPG2、CAV1、H−カドヘリン及びLTBP4から成る群から選択された遺伝子又は配列の少なくとも16個の隣接するヌクレオチドを含むか又はこれらに対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するか又は検出しかつそれらの間又は中での区別を行なうための方法において、前記対象から単離された生体試料中の配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30及びDUX4から成る群から選択された遺伝子又は配列の発現レベルを決定する段階を含んで成る方法。
【請求項4】
前記発現レベルが、前記遺伝子又は配列から転写されたmRNAの存在、不在又はレベルを検出することによって決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記発現レベルが、前記遺伝子又は配列によりコードされるポリペプチドの存在、不在又はレベルを検出することによって決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリペプチドが、免疫検定、ELISA免疫検定、放射免疫検定及び抗体から成る群から選択された単数又は複数の手段によって検出される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記発現が前記遺伝子又は配列内のCpGメチル化の存在又は不在を検出することによって決定され、高メチル化が結腸細胞増殖障害の存在を表わしている、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、対象から、対象から得た生体試料から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階を含んで成り、ここで該標的領域は、それぞれ配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30、DUX4、SMAD7、GTMBP、EYA4及びTCF1−ALPHAから成る群から選択された少なくとも1つの遺伝子又は配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドの1配列を含むか又はストリンジェント条件下でそれに対してハイブリッド形成し、前記隣接ヌクレオチドは少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含み、かくして結腸細胞増殖障害の検出及び検出とそれらの間又は中での区別が少なくとも部分的に提供される、方法。
【請求項9】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、対象から、対象から得た生体試料から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階を含んで成り、ここで該標的領域は、それぞれ配列番号1〜3、14、16、21、22、23、44〜46、48、50、59〜64、36、COX7B、CST5、EYA3、FTH1、RNF4、SOX21、RNF4、ALX4、ONC2、NGFR、DLX−5、HVIAAT、BTF3相同体1、ADCY9、BCL−5、BCOR、TAFII28、HOMEOBOX PROTEIN SIX6、GSK−3BETA、ELK−L、HLA−F、TGFBR2、AR、RNF30、DUX4、SMAD7、GTMBP、EYA4、TCF1−ALPHA、TPEF、P73、APC、CD44、CSPG2、CAV1、H−カドヘリン及びLTBP4から成る群から選択された少なくとも1つの遺伝子又は配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドの1配列を含むか又はストリンジェント条件下でそれに対してハイブリッド形成し、前記隣接ヌクレオチドは少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含み、かくして結腸細胞増殖障害の検出及び検出とそれらの間又は中での区別が少なくとも部分的に提供される、方法。
【請求項10】
結腸直腸癌腫が、結腸腺腫、正常な結腸組織、非結腸組織及び非結腸組織増殖障害から成る群から選択された少なくとも1つの身体条件から区別される、請求項8及び9に記載の方法。
【請求項11】
結腸腺腫が、結腸癌腫、正常な結腸組織、非結腸組織及び非結腸細胞増殖障害から成る群から選択された少なくとも1つの身体条件から区別される、請求項8及び9に記載の方法。
【請求項12】
結腸直腸癌腫組織又は結腸腺腫のうちの少なくとも1つが、直径1cm未満の結腸ポリープ、炎症性結腸組織及び正常な結腸組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、標的領域が、配列番号1〜12、15〜20、22、25〜36、38〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項13】
結腸直腸癌腫が非結腸健常組織、末梢血リンパ球及び非結腸癌組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、該標的領域が、配列番号1〜23、26〜36、38〜43、45〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はこれらに対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項14】
結腸直腸癌腫が、炎症性結腸組織、正常な結腸組織、非結腸健常組織、末梢血リンパ球、結腸腺腫及び非結腸癌組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、該標的領域が配列番号1〜3、5〜13、15〜23、26〜36、38〜43、45〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むかこれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項15】
結腸直腸癌腫が、結腸腺腫から区別され、標的領域が配列番号11、25、27、38、40、45、53及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含む、又はそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項16】
結腸直腸癌腫組織又は大型腺腫のうちの少なくとも1つが、炎症性結腸組織及び正常な結腸組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別される、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項17】
結腸直腸癌腫組織が、炎症性結腸組織及び正常な結腸組織のうちの少なくとも1つから区別され、標的領域が配列番号1〜3、5〜23、25〜36、38〜49、51〜58及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はそれに対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項18】
結腸直腸癌腫組織又は結腸腺腫のうちの少なくとも1つが、炎症性結腸組織、正常な結腸組織、非結腸健常組織、末梢血リンパ球及び非結腸癌組織から成る群から選択された少なくとも1つの組織から区別され、該標的領域が、配列番号1〜36、38〜43、45〜58、及びその補体から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
結腸に由来する組織が、非結腸由来の組織から区別される、請求項8及び9に記載の方法。
【請求項20】
対象の体内の細胞増殖障害及び健常組織を検出するため及び/又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、対象から得た生体試料から単離されたゲノムDNAを、該ゲノムDNAの少なくとも1つの標的領域内のメチル化及び非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する少なくとも1つの試薬又は一連の試薬と接触させる段階を含んで成り、ここで該標的領域は、それぞれ配列番号:&[IDGENSEQクラス9]から成る群から選択された少なくとも2つの配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドの1配列を含むか又はストリンジェント条件下でそれに対してハイブリッド形成し、前記隣接ヌクレオチドは少なくとも1つのCpGジヌクレオチド配列を含み、該標的領域は、から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むか又はそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する、方法。
【請求項21】
a.対象から得られた生体試料からゲノムDNAを抽出するか又はその他の形で単離する段階;
b.その5位置でメチル化されていないシトシン塩基をウラシル又はハイブリダイゼーション特性に関してシトシンと検出可能な形で異なっているもう1つの塩基に転換するべく、a)のゲノムDNA又はそのフラグメントを単数又は複数の試薬で処理する段階;
c.処理済みゲノムDNA又はその処理済みフラグメントを、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも2つのプライマ及び1つの増幅酵素と接触させる段階であって、ここで処理済みゲノムDNA又はそのフラグメントが少なくとも1つの増幅物を産生するべく増幅されるか、または増幅されていない、段階;及び
d.前記増幅物の存在又は不在又はその特性に基づいて、配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された1配列の少なくとも1つのCpGジヌクレオチドのメチル化状態、又は配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された配列の複数のCpGジヌクレオチドの平均メチル化状態又はその平均メチル化状態を示す値を決定する段階であって、かくして結腸細胞増殖障害の検出又は検出とその間の区別のうちの少なくとも1つが少なくとも部分的に提供される段階、
を含んで成る請求項8〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
b)のゲノムDNA又はそのフラグメントの処理段階には、重亜硫酸塩、亜硫酸水素、二亜硫酸塩及びそれらの組合せから成る群から選択された試薬の使用が含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
c)の接触段階又は増幅段階には、増幅酵素としての耐熱性DNAポリメラーゼの使用;5’〜3’エキソヌクレアーゼ活性が欠如したポリメラーゼの使用;ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の使用;検出可能な標識を担持する増幅物核酸分子の生成及びそれらの組合せから成る群から選択された少なくとも1つの方法が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
検出可能な増幅物標識が、蛍光標識;放射性核種又は放射性標識;質量分析計において検出可能である離脱可能な増幅物フラグメント質量標識;増幅物及び質量分析計において検出可能な単一正味正電荷又は単一正味負電荷を有する離脱可能な増幅フラグメント質量標識、及びそれらの組合せから成る群から選択選択されている、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
対象から得られた生体試料が、細胞系列、組織学スライド、生検、パラフィン包埋組織、体液、排泄物、結腸洗浄廃液、尿、血漿、血清、全血、単離された血液細胞、血液から単離された細胞及びそれらの組合せから成る群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
段階d)に中にはさらに、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子の使用が含まれており、ここで前記核酸分子又はペプチド核酸分子は、それがハイブリッド形成される核酸の増幅を抑制する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記核酸分子の配列が、
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
から成る群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記核酸分子又はペプチド核酸分子が、各々の場合において、5’−3’エキソヌクレアーゼ活性をもつ酵素による分解を排除するべくその5’末端で修飾されている、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記核酸分子又はペプチド核酸分子は各々の場合において3’ヒドロキシル基が欠如している、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
増幅酵素は、5’−3’エキソヌクレアーゼ活性が欠如したポリメラーゼである、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
d)における決定段階には、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子のハイブリダイゼーションが含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項32】
前記核酸が
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
から成る群から取られる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
少なくとも1つのかかるハイブリッド形成する核酸分子又はペプチド核酸分子が固相に結合されている、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
複数のかかるハイブリッド形成する核酸分子又はペプチド核酸分子が、線形又は実質的に線形の、六角形又は実質的に六角形の、矩形又は実質的に矩形の、及びそれらの組合せのアレイ群から成る群から選択された核酸又はペプチド核酸アレイの形で固相に対し結合されている、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1つのヌクレオチド塩基だけ少なくとも1つのかかるハイブリッド形成された核酸分子を拡張させる段階をさらに含んで成る請求項31に記載の方法。
【請求項36】
e)における決定段階には増幅物の配列決定段階が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項37】
c)における接触及び増幅段階には、メチル化特異的プライマの使用が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項38】
前記メチル化特異的プライマの配列が
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
から成る群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
d)には、単数又は複数のCpG;TpG又はCpAジヌクレオチドを含むプライマオリゴマーヌクレオチドを使用する段階が含まれ;さらにe)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子内でハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含みかつ固相に結合されている少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成し、少なくとも1つのヌクレオチド塩基だけ少なくとも1つのかかるハイブリッド形成された核酸分子を拡張させること;及び増幅物のe)における配列決定、から成る群から選択された少なくとも1つの方法の使用が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項40】
d)には、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子の使用が含まれ、ここで前記核酸分子又はペプチド核酸分子は、それがハイブリッド形成されている核酸の増幅を抑制し、さらに、e)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子内でハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含みかつ固相に結合されている少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成すること;配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88又はその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子をハイブリッド形成し、少なくとも1つのヌクレオチド塩基だけ少なくとも1つのかかるハイブリッド形成された核酸分子を拡張させること;及び増幅物のe)における配列決定、から成る群から選択された少なくとも1つの方法の使用が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項41】
c)には、単数又は複数のCpG;TpG又はCpAジヌクレオチドを含むプライマオリゴマーヌクレオチドによる増幅が含まれ、さらにd)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの検出可能な形で標識された核酸分子をハイブリッド形成する段階が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項42】
c)には、各々の場合において配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88及びその補体から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの核酸分子又はペプチド核酸分子の使用が含まれ、ここで前記核酸分子又はペプチド核酸分子はそれがハイブリッド形成されている核酸の増幅を抑制し、さらにd)には、配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88から成る群から選択された1配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する長さが少なくとも9ヌクレオチドの隣接配列を含む少なくとも1つの検出可能な形で標識された核酸分子をハイブリッド形成する段階が含まれている、請求項21に記載の方法。
【請求項43】
c)のプライマオリゴマーヌクレオチドが
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【化57】
から成る群から選択されている、請求項39〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
対象の体内の結腸細胞増殖障害を検出するため又は検出しかつそれらの間又は中で区別を行なうための方法において、
a.対象のゲノムDNAを有する生体試料を対象から得る段階;
b.ゲノムDNAを抽出する、又はその他の形で単離する段階;
c.配列番号1〜配列番号64及びそれに対してストリンジェント条件下でハイブリッド形成する配列から成る群から選択された1配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含むb)のゲノムDNA又はそのフラグメントを、単数又は複数のメチル化感応性制限酵素と接触させる段階であって、ゲノムDNAがその各々の分割認識モチーフとの関係において、それによって分割されて分割フラグメントを形成するか又はそれによって分割されない段階;及び
d.少なくとも1つのかかる分割フラグメントの存在又は不在又はその特性に基づいて、配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された1配列の少なくとも1つのCpGジヌクレオチドのメチル化状態、又は配列番号1〜配列番号64から成る群から選択された配列の複数のCpGジヌクレオチドの平均又はその平均メチル化状態を示す値を決定する段階であって、かくして結腸細胞増殖障害の検出又は検出とその間又はその中の弁別のうちの少なくとも1つが少なくとも部分的に提供される段階、
を含んで成る方法。
【請求項45】
処理が、ゲノムDNA配列の少なくとも1つの未メチル化シトシン塩基を、ウラシル又は、ハイブリダイゼーションに関してシトシンと検出可能な形で異なっているもう1つの塩基に転換させるのに適したものである、ゲノム配列番号1〜配列番号64から誘導された処理済み核酸。
【請求項46】
配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88及びそれに相補的な配列から成る群から選択された処理済みゲノムDNA配列の少なくとも16の隣接ヌクレオチドを含む核酸において、該処理が、ゲノムDNA配列の少なくとも1つの未メチル化シトシン塩基を、ウラシル又はハイブリダイゼーションに関してシトシンと検出可能な形で異なっているもう1つの塩基に転換させるのに適したものである、核酸。
【請求項47】
隣接塩基配列が少なくとも1つのCpG、TpG又はCpAジヌクレオチド配列を含む、請求項45及び46に記載の核酸。
【請求項48】
処理が、重亜硫酸塩、亜硫酸水素、二亜硫酸塩及びそれらの組合せから成る群から選択された試薬の使用を含んで成る、請求項45及び46に記載の核酸。
【請求項49】
配列番号304〜配列番号535及び配列番号65〜配列番号88から成る群から選択された処理済みのゲノムDNA配列と相補的であるか又はそれに対して穏やかにストリンジェントな又はストリンジェントな条件下でハイブリッド形成する少なくとも9ヌクレオチドの1配列を含むオリゴマー。
【請求項50】
少なくとも1つのCpG、CpA又はTpGジヌクレオチド配列を含んで成る、請求項49に記載のオリゴマー。
【請求項51】
結腸細胞増殖障害の検出及び/又はその間の区別を目的とした、請求項1〜44に記載の方法、請求項45〜48に記載の核酸又は請求項49〜50に記載のオリゴマーヌクレオチドの使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
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【図26】
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【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
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【図37】
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【図39】
【図40】
【図41】
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【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【図87】
【図88】
【図89】
【図90】
【図91】
【図92】
【図93】
【図94】
【図95】
【図96】
【公表番号】特表2007−528206(P2007−528206A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517638(P2006−517638)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/020336
【国際公開番号】WO2005/001141
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505476250)エピゲノミクス アクチェンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/020336
【国際公開番号】WO2005/001141
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505476250)エピゲノミクス アクチェンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】
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