説明

給湯機リモコンおよびそれを備えた給湯機

【課題】給湯機リモコンに利便性よく発電量表示を行う。
【解決手段】本体制御手段201は計時手段203で時刻情報を取得し、取得した時刻情報が昼時間帯(10−17時)であると判断すると、本体制御手段201は、表示切替命令を含む制御電文を給湯機リモコン4に送信し、表示情報切替手段210により表示手段211で表示している給湯機リモコン表示を発電量モニタ表示に表示切替するので、給湯機リモコン利用と発電量モニタ利用を必要性の高い時間帯に応じて自動的に切り替えることができるようになり、給湯機リモコン4の利便性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯式給湯機の給湯機リモコンにおける太陽光発電の発電量情報の表示制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の給湯機リモコンを用いた発電量情報を表示する装置は、発電と給湯を行う燃料電池コージェネレーションシステムにおいて、当該コージェネレーションシステムの操作、表示を行うリモコン装置に発電情報を表示する第1の情報表示器と、発電以外の運転に関する情報を表示する第2の情報表示器を備え、第2の情報表示器が発電以外の運転情報を表示してから所定時間後に第1の情報表示器に発電情報を表示することにより、発電と発電以外の情報表示を分け、リモコン装置の表示の煩雑さをなくし、操作しない状態が所定時間続くと自動的に発電情報の表示に切り替えるようにしているものが、特許文献1に示されている。
【0003】
また、ガスエンジンや燃料電池などの発電機能付きの給湯システムにおいて、リモコンの表示手段にドットマトリクス方式の表示デバイスを用い、発電情報と給湯情報を表示する第1表示部と、発光ダイオードの発光様態によって発電情報を表示する第2表示部を設け、給湯運転の待機状態が続き、省電力モードへ移行した時は、発電運転に関係なく第1表示部を停止し、第2表示部で発電情報を表示するように制御し、少ない消費電力で発電運転に関する情報表示が可能にしたものが特許文献2に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−089249号公報
【特許文献2】特開2009−204276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、ガスエンジンや燃料電池を利用したコージェネレーションシステムのリモコン装置において、始めから発電と給湯機能が1つのシステムにおける情報表示であり、貯湯式給湯機(給湯機リモコンを含む)と太陽光発電装置のように単機能の別装置である場合には適用できない。
【0006】
また、貯湯式給湯機と給湯機リモコンが導入されているユーザが、別装置である太陽光発電装置を新たに導入し、発電量情報表示を行う場合、前記太陽光発電装置の発電量モニタ装置を導入する必要が発生し、導入するために新しく発電量モニタ装置を購入する必要が発生すると共に、ユーザ宅の家屋壁面に給湯機リモコンに加えて、発電量モニタ装置も設置され美観も損なわれるという課題があった。
【0007】
加えて、太陽光発電装置の場合、昼間にしか発電を行わないという特性もあり、発電量モニタ装置を新たに導入しても、太陽が出ていない朝や夜の時間帯においては、あまり必要性がないという課題もある。
【0008】
本発明は、貯湯式給湯機と給湯機リモコンを導入しているユーザが、新たに太陽光発電装置を導入した場合において、発電量情報を安価にかつ利便性よく利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
貯湯式給湯機を制御する給湯機リモコンに設けられ、給湯機の制御情報を表示する表示手段と、前記貯湯式給湯機に設けられ、太陽光発電装置を接続する太陽光発電装置接続手段と、接続した太陽光発電装置より発電量情報を取得する発電量取得手段と、前記貯湯式給湯機の制御情報を前記給湯機リモコンと通信する通信手段を備え、前記発電量取得手段は前記太陽光発電装置より定期的に発電情報を取得し、前記通信手段で発電量情報を給湯機リモコンに送信するシステムであって、貯湯式給湯機の利用頻度が多くなる朝(7−10時)の時間帯または夜(17−23時)の時間帯は、前記貯湯式給湯機の制御情報を表示し、太陽光発電装置の発電量が増加する昼(10−17時)の時間帯は、前記取得した発電量情報の表示に、時間帯に応じて切り替える表示情報切替手段を備えた給湯機リモコンを構成したものである。
【0010】
このようにすることで、給湯機がよく利用される朝(7−10時)や夜の時間帯(17−23時)は、給湯機の制御情報を表示し、また発電量が増加する昼の時間帯(10−17時)の時間帯は、発電量情報を表示するように切替制御することで、給湯機利用と発電量モニタ利用を必要性に応じて、自動的に切り替えることができるようになり、利便性が向上する。
【0011】
また、太陽光発電装置を追加で導入した場合において、新たに太陽光発電モニタ装置を購入せずに済むので、安価に太陽光発電量モニタの機能を利用できる共に、追加で表示装置を設置しないのでユーザ宅の家屋壁面に複数の表示装置を設置することにより美観を損なうこともなくなる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の給湯機リモコンを用いることにより、貯湯式給湯機に、太陽光発電装置を新たに導入しても、給湯機リモコンと共用して、朝と夜の時間帯は給湯機リモコン情報、昼の時間帯は発電量情報の表示に、時間帯に応じて切替制御が可能となる。また、太陽光発電量モニタ装置を新たに導入せずに済むので、安価にかつ利便性よく情報提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1における給湯機リモコンに太陽光発電量情報を表示するシステムのシステム構成図
【図2】本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機、給湯機リモコンの機能を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における給湯機リモコンが時間帯に応じて表示情報を切り替える動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1における給湯機リモコンのGUI画面を示す図
【図5】本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機の機能を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2における給湯機リモコンが発電変化量と所定発電量以上の条件によって表示情報を切り替える動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の発明は、貯湯式給湯機を制御する給湯機リモコンであって、給湯機の制御情報を表示する表示手段と、前記貯湯式給湯機に設けられ、太陽光発電装置を接続する太陽光発電装置接続手段と、接続した太陽光発電装置より発電量情報を取得する発電量取得手段と、前記貯湯式給湯機の制御情報を前記給湯機リモコンと通信する通信手段を備え、前記発電量取得手段は前記太陽光発電装置より定期的に発電情報を取得し、前記通信手段で発電量情報を給湯機リモコンに送信するシステムであって、貯湯式給湯機の利用頻度が多くなる朝(7−10時)の時間帯または夜(17−23時)の時間帯は、前記貯湯式給湯機の
制御情報を表示し、太陽光発電装置の発電量が増加する昼(10−17時)の時間帯は、前記取得した発電量情報の表示に、時間帯に応じて切り替える表示情報切替手段を備えた給湯機リモコンを構成したものである。
【0015】
本発明によれば、給湯機がよく利用される朝(7−10時)や夜の時間帯(17−23時)は、給湯機の制御情報を表示し、また発電量が増加する昼の時間帯(10−17時)の時間帯は、発電量情報を表示するように切替制御することで、給湯機利用と発電量モニタ利用を必要性に応じて、自動的に切り替えることができるようになり利便性が向上する。
【0016】
また、太陽光発電装置を追加で導入した場合において、新たに太陽光発電モニタ装置を購入せずに済むので、安価に太陽光発電量モニタの機能を利用できる共に、追加で表示装置を設置しないので、ユーザ宅の家屋壁面に複数の表示装置を設置することにより美観を損なうこともなくなる。
【0017】
第2の発明は、貯湯式給湯機を制御する給湯機リモコンであって、給湯機の制御情報を表示する表示手段と、前記貯湯式給湯機に設けられ、太陽光発電装置を接続する太陽光発電装置接続手段と、接続した太陽光発電装置より発電量情報を取得する発電量取得手段と、前記貯湯式給湯機の制御情報を前記給湯機リモコンと通信する通信手段を備え、前記発電量取得手段は前記太陽光発電装置より定期的に発電量情報を取得し、前記通信手段で発電量情報を給湯機リモコンに送信するシステムであって、前記発電量取得手段が取得した発電量情報を少なくとも2つ記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した発電量情報から一定時間に変化した単位時間あたりの発電変化量を演算する発電量演算手段と、発電変化量に応じて表示情報の切り替えを判定する判定手段を備え、発電変化量が所定回数増加すると共に、所定量以上の発電量がある時、前記表示情報切替手段で給湯機の制御情報の表示から発電量情報の表示に切り替える給湯機リモコンを構成したものである。
【0018】
本発明によれば、記憶手段の発電量情報から単位時間あたりの発電変化量を、発電量演算手段で計算し、発電変化量が所定回数増加し、所定量以上の発電量がある場合、判定手段で発電量情報を表示する時間帯であると判定し、表示情報を切り替えるようにすることで、季節や天候によって日々状況の違う発電量情報を、より必要性に応じてユーザに情報提供できるようになり、さらに利便性が向上する。
【0019】
第3の発明は、第1または2の発明において、貯湯、出湯などを制御する本体制御手段を備え、本体制御手段で貯湯、出湯などの給湯機の制御を行った時、本体制御手段は通信手段で表示切替命令を給湯機リモコンに送信し、受信した給湯機リモコンは、前記表示手段で発電量情報の表示を行っていた場合、前記表示情報切替手段で、給湯機の制御情報を表示するように切り替える給湯機リモコンを構成したものである。
【0020】
本発明によれば、本体制御手段で、貯湯、給湯などに関わる給湯機制御などを行う時、本体制御手段により給湯機リモコンへの表示切替命令を含む制御電文を送信し、給湯機リモコンの表示情報を切り替えるようにすることで、昼の時間帯で発電量モニタ表示になっている場合であっても、給湯機が利用されると、給湯機リモコン表示に表示切替されるので、給湯機リモコンを操作することなく、貯湯式給湯機1の動作状態を簡単に確認できるようになり利便性が向上する。
【0021】
第4の発明は、第1〜3の発明のいずれかにおいて、表示情報切替手段で表示情報を切り替える時、表示情報を給湯機の制御情報から発電量情報、または発電量情報から給湯機の制御情報へ切り替える内容の報知画面を表示し、一定時間ユーザの操作がなかった場合、表示情報を切り替える請求項1、2または3に記載の給湯機リモコンを構成したもので
ある。
【0022】
本発明によれば、表示情報切替手段で、給湯機の制御情報から発電量情報、または発電量情報から給湯機の制御情報へ表示情報を切り替える時、切り替える内容の報知画面を表示し、一定時間ユーザの操作がなかった場合、表示情報を切り替えることで、ユーザが給湯機リモコンを操作中に自動的に表示情報が切り替わることを防止できる。また報知画面を表示して切り替えるので、ユーザに表示情報の切り替え制御を認知させることができるので、利便性が向上する。
【0023】
第5の発明は、第1〜4の発明のいずれかの給湯機リモコンを備えた給湯機である。本発明によれば、第1〜4の発明のいずれかの利点を備えた給湯機を構成することができる。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0025】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における給湯機リモコンに太陽光発電量情報を表示するシステムのシステム構成図である。以下、図1を用いて本実施の形態1の構成を説明する。
【0026】
図1において、貯湯式給湯機1は、ヒートポンプ式の給湯機である。ヒートポンプユニット2、貯湯ユニット3から構成される。ヒートポンプユニット2は空気の熱を冷媒(CO2冷媒)に吸収させ、コンプレッサーで圧縮することでさらに高温にし、配管に流れる水と熱交換させることで、お湯を作るシステムである。作られたお湯は、貯湯ユニット3に貯められ、ユーザはお湯が必要なとき、貯湯ユニット3に貯められたお湯を利用する。
【0027】
貯湯ユニット3は、貯湯式給湯機1のシステム全体を制御する制御部を備え、後述する給湯機リモコンや分電盤7と通信線で接続される。
【0028】
給湯機リモコン4は、貯湯式給湯機1の制御を行なうリモコンである。給湯機リモコン4には、ドットマトリクス表示デバイスでGUI(グラフィカルユーザーインタフェイス)表示する機能を備え、制御情報、操作用GUI、太陽光発電の発電量情報などを適宜切り替えて表示する。給湯機リモコン4は、通信線で貯湯ユニット3に接続され、貯湯式給湯機1の制御情報や、後述する貯湯ユニット3に入力される発電量情報を受信し情報表示する。
【0029】
また、給湯機リモコン4には操作部を備え、ボタンスイッチ、メンブレンスイッチ、タッチスイッチ(静電式、圧電式)などで構成し、給湯温度の上げ下げや、GUI表示の選択などを行うようにしている。また表示部に表示されたGUIを直接操作できるようにタッチパネルとすることも可能である。
【0030】
給湯機リモコン4では、給湯温度設定、風呂の湯はりのふろ温度設定、湯はり量などを設定するふろ湯量設定などがある。加えて夜間にお湯を沸かし、貯湯ユニット3に貯める湯量設定など、貯湯に関する設定機能も備える。図1では給湯機リモコン4は1つしか図示しないが、台所用、風呂用、増設用など複数接続することが可能である。
【0031】
また、給湯機リモコン4で設定できる給湯温度は、32℃、35℃、37〜48℃、50、55、60℃の範囲で設定できる。風呂の湯はり温度は、33〜48℃である。なお、設定可能な温度範囲は、貯湯式給湯機1の種類によって異なるもので上記範囲に限定されるものではない。
【0032】
太陽光発電装置5は、太陽電池のモジュールで構成され、太陽光で発電を行う。発電された電気は、接続されたパワーコンディショナ6で直流の電気を交流に変換し、分電盤7を介して、家庭内に配電され、ユーザの家庭で電気を利用できるようにする。
【0033】
分電盤7は、図示していないが電力メータに接続され、発電した電気を電力会社に売電する売電メータと、電力会社から購入する通常の買電メータに接続される。各々接続することで、購入電力とは売却電力を計測できるようにしている。加えて、分電盤7は図示しないが電力検出ユニットを内蔵することで、家庭での電気製品で利用する消費電力と、前記太陽光発電装置で発電する発電電力を計測する。
【0034】
分電盤7は貯湯ユニット3に通信線で接続され、前記消費電力、発電電力情報を発電量情報として送信する。貯湯式給湯機1で受信された発電量情報は、給湯機の制御情報と共に、貯湯式給湯機1から給湯機リモコン4へ送信される。
【0035】
なお、図1では説明の為、貯湯式給湯機1と給湯機リモコン4は、有線接続しているよう図示しているが、これに限定されるものでなく無線で通信するようにしてもよい。また図示しないが、貯湯ユニット3には、家屋で利用されるその他の場所、洗面所や台所などのカランにも配管されお湯を供給する。
【0036】
次に、図2は図1で示す貯湯式給湯機1及び給湯機リモコン4の機能を示すブロック構成図である。図2において、図1と同一構成要素に関しては、同じ番号を付して説明は省略する。
【0037】
貯湯式給湯機1は、本体制御手段201、通信手段である本体通信手段202、計時手段203、太陽光発電装置接続手段204、発電量取得手段205、記憶手段である本体記憶手段206、貯湯タンク207及び前述したヒートポンプユニット2で構成される。これらを協働させ、貯湯式給湯機1を形成している。
【0038】
本体制御手段201は、前述の貯湯ユニット3に備え、貯湯式給湯機1の機能を制御する。また、時間帯を管理し電力会社の安価な夜間電力(23時〜翌日7時)が利用可能な時間帯になると、前述のヒートポンプユニット2でお湯を生成し、設定された貯湯量まで沸き上げを行い貯湯する制御を行う。
【0039】
また、給湯機リモコン4と通信線を介して制御情報を送信したり、ユーザ操作の制御入力を受信しその制御命令に応じて貯湯式給湯機1を制御したりする。
【0040】
給湯機リモコン4と貯湯式給湯機1との通信線は給湯機本体よりリモコンに電源を供給するケーブルに制御信号、発電量情報を重畳し通信される。
【0041】
加えて、後述の太陽光発電装置接続手段204を介して分電盤7より入力される太陽光発電装置5の発電量情報を取得する。また具体的には、マイクロコンピュータなどで形成され、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリに必要な設定情報を記憶し、電気的に弁を駆動し、また検知情報に応じて吐出する湯量を制御し、出湯または出湯停止などを行う。
【0042】
本体通信手段202は、給湯機リモコン4と通信する。貯湯式給湯機1で管理している制御情報を給湯機リモコン4へ送信したり、給湯機リモコン4の操作手段212で入力された制御命令を受信したりする。また、給湯機の制御情報に加えて、分電盤7から入力される発電量情報(発電量+消費電力量の情報)を給湯機リモコン4に対して送信する。
【0043】
計時手段203は、時計機能と時間計測の機能を実現する。設定された時刻情報を監視し、時刻情報や監視している設定時刻を本体制御手段201に通知する。具体的には、電力会社の電気料金の時間帯毎のテーブルに応じて時刻を監視する。
【0044】
電力会社によって異なるが、通常は3つの時間帯に分かれている。朝・夜時間帯(7―10時、17−23時)、昼間時間帯(10−17時)、夜間時間帯(23−翌7時)に分けられ、使用する電気料金が異なり、貯湯式給湯機1は、夜間時間帯の安い電気を使用してお湯を沸かす。
【0045】
また、季節によっても電気料金は異なり、夏季(7/1〜9/30)とそれ以外の季節では、電気料金が異なる。
【0046】
また、前記時間帯は電力会社にサービスによって変更されるものであり、上記時間帯のみに限定されない。
【0047】
太陽光発電装置接続手段204は、貯湯式給湯機1に備えられた、分電盤7と通信線で接続するインターフェイス手段である。分電盤7の電力検出機能で計測した発電量情報(消費電力、発電電力)が入力される。
【0048】
発電量取得手段205は、太陽光発電装置接続手段204を介して入力された前記発電量情報を貯湯式給湯機1に取得する。取得した発電量情報は、本体制御手段201に入力され、給湯機リモコン4との定期的な通信タイミングにおいて、給湯機制御情報に発電量情報を加えて送信される。
【0049】
なお、送信方法はこれに限定されるものではなく、給湯機制御情報を送信するタイミングと発電量情報を送信するタイミングを異なるように構成することも可能である。
【0050】
本体記憶手段206は、発電量取得手段205で取得した発電量情報を記憶するメモリである。本体記憶手段206には、発電量取得手段205で一定時間ごとに取得される発電量を複数個記憶し、本体制御手段201で給湯機リモコン4と通信する制御電文を生成する時に読み出し、制御電文に給湯機制御情報と共に、発電量情報をセットし送信する。
【0051】
貯湯タンク207は、図1の貯湯ユニット3の貯湯タンクである。夜間電力で生成されたお湯は、設定量まで貯湯タンク207に貯湯され、翌日朝〜次の夜間(沸き上げを行う時間帯)の間に利用される。
【0052】
次に給湯機リモコン4は、リモコン通信手段208、リモコン制御手段209、表示情報切替手段210、表示手段211、操作手段212、リモコン記憶手段213で構成される。これらを協働させ、給湯機リモコン4を形成している。
【0053】
リモコン通信手段208は、貯湯式給湯機1の本体通信手段202と制御情報、発電量情報を通信する。貯湯式給湯機1から送信される制御電文を受信し、給湯機の制御状態を受信、取得する。またユーザが操作手段212を操作し、操作入力するとリモコン制御手段209は制御電文を生成し、貯湯式給湯機1の本体通信手段202に対して前記制御電文を送信し、給湯機リモコン4の操作があったことを給湯機本体へ送信し、制御を行わせる。
【0054】
リモコン制御手段209は、給湯機リモコン4の操作入力、表示出力または制御情報・発電量情報の通信を制御する。具体的にはマイクロコンピュータなどで形成され、RAM
やROMなどのメモリに必要な設定情報や、表示情報を記憶し、操作手段212の入力検知、表示手段211の表示情報の作成を行う。
【0055】
また、ユーザの操作入力に応じて制御電文を生成する。また、貯湯式給湯機1の制御電文を受信し、表示情報切替命令が含まれている場合、表示情報切替手段210に通知する。
【0056】
表示情報切替手段210は、通常の給湯機リモコン4が表示する給湯機の制御情報表示(給湯機リモコン表示)と、発電量表示(太陽光発電の発電量モニタ表示)をリモコン制御手段209の通知によって切り替える。
【0057】
表示手段211は、ドットマトリクスの液晶デバイス、蛍光表示管、ELなどの表示デバイスで形成され、貯湯式給湯機1の制御情報(設定給湯温度、設定ふろ温度、タンク残湯量、時計、各種給湯機の設定状態)を表示したり、分電盤7の電力検出機能で計測された発電量情報(消費電力量、発電電力量)をGUI表示したりする。また、給湯機本体で検知した時刻情報に応じて出力される制御電文の表示情報切替命令によって、前記給湯機の制御情報と発電量情報を切り替えて表示する。
【0058】
操作手段212は、操作入力用のボタンスイッチや、タッチスイッチ(抵抗膜式、静電式など)である。ユーザは、貯湯式給湯機1の設定変更、情報表示を行う場合、操作手段212を操作入力させる。
【0059】
リモコン記憶手段213は、リモコン制御手段209によって、貯湯式給湯機1から受信される制御電文に含まれる発電量情報や各種制御情報を記憶する。
【0060】
次に、時間帯に応じて給湯機リモコン表示と発電量モニタ表示を切り替える動作、作用について説明する。図3は、給湯機リモコン4が、時間帯に応じて表示情報を切り替える動作を示すフローチャートである。
【0061】
午前10時になった時、朝時間帯から昼時間帯に変わったことで、給湯機リモコン表示から発電量モニタ表示に切り替わる動作を説明する。
【0062】
貯湯式給湯機1の本体制御手段201は、給湯機制御情報(現在の給湯機動作状態を示す設定値や動作状態を示す制御値)を本体記憶手段206より取得する(S301)。
【0063】
また、同時に本体制御手段201は、発電量取得手段205で取得され本体記憶手段206に記憶されている発電量情報を取得する(S302)。
【0064】
そして、本体制御手段201は、給湯機制御情報に含まれるリモコン表示状態を取得する(S303)。具体的には、貯湯式給湯機1の制御情報を表示する給湯機リモコン表示か、あるいは太陽光発電装置5の発電量モニタ表示かを確認する。本実施の形態の貯湯式給湯機1は、制御状態の管理や状態遷移判定は、給湯機本体側の本体制御手段201で判定し、給湯機リモコン4に制御電文を送信し、給湯機リモコン4の表示を変更する。
【0065】
そして、本体制御手段201は、取得したリモコン表示状態が、給湯機リモコン表示であった場合(S304)、現在の時刻がどの時間帯であるかを確認する為、本体制御手段201は、計時手段203より時刻情報を取得し、発電量モニタ表示に変更する昼時間帯(10−17時)であるかを確認する(S305)。
【0066】
取得した時刻情報、例えば10:00だった場合、本体制御手段201は、昼時間帯(
10−17時)になったことを判定し、給湯機リモコン4への報知画面表示命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ送信する。
【0067】
受信された制御電文は、リモコン制御手段209で解析され、報知画面表示命令であることを判断すると、給湯機リモコン表示から発電量モニタ表示へ切り替えることをユーザに通知するメッセージ「発電量モニタ表示に切り替えます。○秒後自動で切り替わります。」のポップアップ報知画面を生成し、表示手段211に表示する(S306)。
【0068】
前記報知画面表示後、本体制御手段201は、ユーザ操作や設定による給湯機の沸き上げや出湯等の制御動作が、一定時間(数秒〜数十秒程度)ないことを検知すると(S307)、本体制御手段201は、給湯機リモコン4への表示情報切替命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ送信する。
【0069】
そして、リモコン制御手段209は、表示情報切替手段210に切替通知を行い、給湯機リモコン表示から発電量モニタ表示に切り替え、リモコン記憶手段213に記憶された発電量情報(消費電力量、発電電力量)でGUI表示情報を生成し、表示手段211に表示する(S309)。
【0070】
この動作の時の給湯機リモコン4のGUI画面を図4に示す。図4(a)は、給湯機リモコン表示のGUI画面である。朝時間帯(7−10時)、夜時間帯(17−23時)の時間帯の表示情報である。図4(b)は、発電量モニタ表示のGUI画面である。昼(10−17時)時間帯の表示情報である。
【0071】
なお、図4(a)、図4(b)に図示しているように、給湯機リモコン表示、発電量モニタ表示のいずれのGUI画面になっている場合でも、相互に画面切替が可能なように表示切替のGUIボタン401を用意し、いずれの表示中でも互い表示画面に切り替えることが可能である。なお、表示切替ボタンは、GUIボタンでなくてもよくハードスイッチで構成してもよい。
【0072】
なお、23−翌7時の時間帯は、貯湯式給湯機1が、夜間電力でお湯を生成し、貯湯する時間帯の為、給湯機リモコンの表示を行うようにしている。
【0073】
また、S304において、本体制御手段201が、現表示情報が給湯機リモコン表示でなかったと判定した場合、すなわち発電量モニタ表示の場合、現在時刻が給湯機リモコン表示の時間帯である朝(7−10時)または夜(17−23時)時間帯になっているかを判定する。通常は23−翌7時の時間帯も夜時間帯として扱う為、本体制御手段201の判断としては、昼時間帯(10−17時)以外になっているかを判定する。
【0074】
そして、本体制御手段201は、計時手段203より時刻情報を取得し、発電量モニタ表示に変更する昼時間帯(10−17時)以外になっているかを判定する(S310)。
【0075】
取得した時刻情報、例えば17:01だった場合、本体制御手段201は、夜時間帯(17−23時)になったことを検知し、給湯機リモコン4への報知画面表示命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ送信する。
【0076】
受信された制御電文は、リモコン制御手段209で解析され、報知画面表示命令であることを判断すると、発電量モニタ表示から給湯機リモコン表示へ切り替えることをユーザに通知するメッセージ「給湯機リモコン表示に切り替えます。○秒後自動で切り替わります。」のポップアップの報知画面を生成し、表示手段211に表示する(S311)。
【0077】
前記報知画面表示後、本体制御手段201は、発電量モニタ表示に対する制御入力が、一定時間(数秒〜数十秒程度)なかったことを検知すると(S312)、本体制御手段201は、給湯機リモコン4への表示情報切替命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ送信する。
【0078】
そして、リモコン制御手段209は、表示情報切替手段210に切替通知を行い、発電量モニタ表示から給湯機リモコン表示に切り替え、同時に取得された給湯機制御情報の内容を表示手段211に表示する(S313、S314)。
【0079】
また、S305、S310で条件を満たさなかった場合、次の定期処理のタイミングで、またS301から順番に処理が行われる。
【0080】
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機1の機能を示すブロック構成図である。システム構成は実施の形態1と同様の為、説明は省略する。
【0081】
本実施の形態2が、前記実施の形態1と異なるのは、太陽光発電の発電量が増える昼時間帯を、時刻情報ではなく発電量の変化量で判定し、給湯機リモコン4の表示情報を切り替える点について異なる。図5において前記実施の形態1と同一の構成要素に関しては同一番号を付して説明を省略する。
【0082】
発電量演算手段501は、一定時間(例えば10分毎など)の間隔で本体記憶手段206に記憶された連続した2つの発電量より発電変化量(単位 kW/単位時間)を演算し、本体記憶手段206に記憶する。
【0083】
例えば、8時10分0.5kWの発電量、8時20分0.6kW、8:30分 0.8kW、8:40分 1.1kWのように10分毎の記憶された発電量より、変化量を演算する。具体的には、前々回[8時20分−8時10分]△0.1kW、前回[8時30分−8時20分]△0.2kW、今回[8時40分−8時30分]△0.3kWのように発電変化量を演算する。
【0084】
表示切替判定手段502は、判定手段として機能し、本体記憶手段206に保存した連続した所定回数の発電変化量を取得し、発電変化量が順番に大きくなっている場合、すなわち前々回の発電変化量<前回の発電変化量<今回の発電変化量のように大きくなっていて、かつ所定量以上の発電量(例えば、最後に取得した発電量が2kW以上)がある場合の両方の条件を満足した時に、発電量モニタ表示に切り替えする時間帯と判定する(太陽が昇ってきて太陽光発電が多くなる時間帯と判断する)。
【0085】
また、逆に順番に小さくなっていて、かつ所定量以下の発電量の時、給湯機リモコン表示に切り替えする時間帯と判定する(太陽が沈んできているか或いは曇っていて太陽光発電が少なくなる時間帯と判断する)。
【0086】
なお、回数や発電量基準値は、一例でありこれに限定されないものであり、ユーザによって設定することも可能である。
【0087】
次に、発電変化量と所定発電量以上の条件によって、給湯機リモコン表示と発電量モニタ表示を切り替える動作、作用について説明する。
【0088】
図6は、給湯機リモコン4が発電変化量と所定発電量以上の条件によって表示情報を切り替える動作を示すフローチャートである。
【0089】
貯湯式給湯機1の本体制御手段201は、定期的に発電量取得手段205より分電盤7より出力される発電量情報を取得し、発電量情報を本体記憶手段206に保存する(S601)。
【0090】
発電量演算手段501は一定時間ごとに本体記憶手段206に保存された発電量情報を取得し、今回取得分と前回取得分(10分前)に取得した発電量情報より発電変化量を演算し、本体記憶手段206に保存する(S602)。
【0091】
本体制御手段201は、本体記憶手段206に保存された給湯機リモコン4のリモコン表示状態を取得する(S603)。具体的には、貯湯式給湯機1の制御情報を表示する給湯機リモコン表示か、あるいは太陽光発電装置5の発電量モニタ表示状態かを確認する。
【0092】
そして、本体制御手段201は、取得したリモコン表示状態が、給湯機リモコン表示であると確認する(S604)。
【0093】
また、表示切替判定手段502は、本体記憶手段206に保存された直前3回の発電変化量を取得し、連続で増加してきているかを確認する。発電変化量が、今回の発電量>前回の発電量>前々回の発電量のように増加していることを検知する(S605)。なお判定回数は一例であり回数は限定されない。
【0094】
表示切替判定手段502は、太陽光発電量の絶対量が多くなっているかを確認する。直前に取得した発電量が所定値以上の発電量であった場合、例えば1kW以上あった場合、本体記憶手段206より直前の発電量情報(例えば1.2kW)を取得すると、1kW以上の発電量があると判断し、本体制御手段201へ表示切替通知を送信する(S606)。
【0095】
本体制御手段201は、給湯機リモコン4への表示情報切替命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ送信し、リモコン制御手段209で解析され表示情報切替命令であると判断すると、リモコン制御手段209は、表示情報切替手段210に切替通知を行い、給湯機リモコン表示から発電量モニタ表示に切り替え、リモコン記憶手段213に記憶された発電量情報(消費電力量、発電電力量)でGUI表示情報を生成し、表示手段211に表示する(S607、S608)。
【0096】
また、S604において、本体制御手段201が、現表示情報を給湯機リモコン表示でないと判定した場合、すなわち発電量モニタ表示の場合には、表示切替判定手段502は、本体記憶手段206に保存された直前3回の発電変化量を取得し、連続で減少してきているかを確認する。発電変化量が、前々回の発電量>前回の発電量>今回の発電量のように減少していることを検知する(S609)。
【0097】
表示切替判定手段502は、太陽光発電量の絶対量が少なくなっているかを確認する。前に取得した発電量が所定値以下の発電量であった場合、例えば0.6kW以下あった場合とすると、本体記憶手段206より直前の発電量情報(例えば0.5kW)を取得すると、0.6kW以下の発電量であると判断し、本体制御手段201へ表示切替通知を送信する(S610)。
【0098】
本体制御手段201は、給湯機リモコン4への表示情報切替命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ送信し、リモコン制御手段209で解析され表示情報切替命令であると判断すると、リモコン制御手段209は、表示情報切替手段210に切替通知を行い、発電量モニタ表示から給湯機リモコン表示に切り替え
、リモコン記憶手段213に記憶された給湯機制御情報で給湯機リモコンのGUI表示情報を生成し、表示手段211に表示する(S611、S612)。
【0099】
また、S605、S606、S609,S610で条件を満たさなかった場合、次の定期処理のタイミングで、またS601から順番に処理が行われる。
【0100】
また、図示しないが、発電量モニタ表示中に本体制御手段201が、貯湯式給湯機1でお湯の生成、出湯制御、お湯張り制御など給湯機の動作状態である時、表示情報切替命令を含む制御電文を生成し、本体通信手段202よりリモコン通信手段208へ制御電文を送信し、同様に給湯機リモコン表示に切り替えるようにしている。
【0101】
このように本実施の形態によれば、実施の形態1のように、本体制御手段201は計時手段203で時刻情報を取得して時間帯を管理し、時間帯に応じて表示切替命令を含む制御電文を給湯機リモコン4に送信し、表示切替するように制御するので、一般的に貯湯式給湯機1がよく利用される朝(7−10時)や夜の時間帯(17−23時)は給湯機の制御情報を表示し、発電量が増加する昼の時間帯(10−17時)は、発電量情報を表示するように切替制御するので、給湯機利用と発電量モニタ利用を必要性に応じて、自動的に切り替えることができるようになり、給湯機リモコン4の利便性が向上する。
【0102】
また、太陽光発電装置5を追加で導入した場合において、新たに太陽光発電モニタ装置を購入せずに済むので、安価に太陽光発電量モニタの機能を利用できるようになり、追加で表示装置を設置しないので、ユーザ宅の家屋壁面に複数の表示装置を設置されることにより美観を損なうこともなくなる。
【0103】
また、実施の形態2のように、本体記憶手段206に記憶した複数の発電量情報から単位時間あたりの発電変化量を、発電量演算手段501で演算し、発電変化量が所定回数連続で増加してかつ直前の発電量が所定量以上ある場合、表示切替判定手段502で表示切替通知を本体制御手段201に送り、本体制御手段201により給湯機リモコン4への表示情報切替命令を含む制御電文を生成、送信し、給湯機リモコン4の表示情報を切り替えるようにすることで、時間帯では季節や天候によって日々状況の違う発電量情報を、より必要性に応じてユーザに情報提供できるようになり、給湯機リモコン4の利便性がさらに向上する。
【0104】
また、実施の形態2のように、本体制御手段201で、貯湯、給湯などに関わる給湯機制御などを行うと、本体制御手段201により給湯機リモコン4への表示情報切替命令を含む制御電文を生成、送信し、給湯機リモコン4の表示情報を切り替えるようにすることで、昼の時間帯で発電量モニタ表示なっている場合であっても、給湯機が利用されると、給湯機リモコン表示に表示切替されるので、給湯機リモコンを操作することなく、貯湯式給湯機1の動作状態を簡単に確認できるようになり利便性が向上する。
【0105】
また、実施の形態1のように、表示情報切替手段210で、給湯機リモコン表示から発電量モニタ表示、または発電量モニタ表示から給湯機リモコン表示へ表示情報を切り替える時、切り替える内容の報知画面を表示し、一定時間ユーザの操作がなかった場合、表示情報を切り替えることで、ユーザが給湯機リモコン4を操作中に自動的に表示情報が切り替わることを防止でき、利便性が向上する。また報知画面を表示して切り替えるので、ユーザに表示情報の切替制御を認知させることができるのでさらに利便性が向上する。
【0106】
なお、実施の形態1、2では、朝時間帯(7−10時)、昼(10−17時)、夜時間帯(7−23時)、夜間時間帯(23−翌7時)として説明を行ったが、電力会社が提供する電気料金テーブルに合わせて設定してもよいし、季節や天候によって昼時間帯は変わ
るのでカレンダーに応じて、昼時間帯を変化させることも可能であり、発電量モニタ表示がより必要な状況に適用できるので、さらに利便性は高まる。
【0107】
また、屋外に設置された貯湯式給湯機1に照度センサを設け、照度センサの検知情報が所定レベル以上であった場合との両条件が成立した時に、発電量モニタ表示に切り替えるようにすることもでき、精度が高まり利便性が向上する。
【0108】
なお、実施の形態1、2で説明した所定時間、所定回数は一例であり、これに限定されない。表示切替命令を含む制御電文を送信するタイミングは、一定時間間隔でもよいし、任意のタイミングに送信することも可能である。
【0109】
なお、実施の形態では、貯湯式給湯機1として、ヒートポンプ給湯機で説明したが、電気温水器などの電気料金の安い夜間電力を使用してお湯を沸かす給湯装置であれば何でもよい。
【0110】
また、貯湯式給湯機1と給湯機リモコン4の間の通信において電力線に制御信号を重畳したシステムで説明したが通信線を独立させてもよい。また無線通信であっても同様の効果が得られる。
【0111】
また、利用される場所には依存せず、一般家庭、商用施設、業務用途であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明にかかる給湯機リモコンは、家庭用、業務用など給湯機を操作する給湯機リモコンを太陽光発電量モニタとして兼用するシステムに適用できる。
【符号の説明】
【0113】
1 貯湯式給湯機
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯ユニット
4 給湯機リモコン
5 太陽光発電装置
6 パワーコンディショナ
7 分電盤
201 本体制御手段
202 本体通信手段
203 計時手段
204 太陽光発電装置接続手段
205 発電量取得手段
206 本体記憶手段
207 貯湯タンク
208 リモコン通信手段
209 リモコン制御手段
210 表示情報切替手段
211 表示手段
212 操作手段
213 リモコン記憶手段
401 ボタン
501 発電量演算手段
502 表示切替判定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯式給湯機を制御する給湯機リモコンであって、給湯機の制御情報を表示する表示手段と、前記貯湯式給湯機に設けられ、太陽光発電装置を接続する太陽光発電装置接続手段と、接続した太陽光発電装置より発電量情報を取得する発電量取得手段と、前記貯湯式給湯機の制御情報を前記給湯機リモコンと通信する通信手段を備え、前記発電量取得手段は前記太陽光発電装置より定期的に発電情報を取得し、前記通信手段で発電量情報を給湯機リモコンに送信するシステムであって、貯湯式給湯機の利用頻度が多くなる朝の時間帯または夜の時間帯は、前記貯湯式給湯機の制御情報を表示し、太陽光発電装置の発電量が増加する昼の時間帯は、前記取得した発電量情報の表示に、時間帯に応じて切り替える表示情報切替手段を備えた給湯機リモコン。
【請求項2】
貯湯式給湯機を制御する給湯機リモコンであって、給湯機の制御情報を表示する表示手段と、前記貯湯式給湯機に設けられ、太陽光発電装置を接続する太陽光発電装置接続手段と、接続した太陽光発電装置より発電量情報を取得する発電量取得手段と、前記貯湯式給湯機の制御情報を前記給湯機リモコンと通信する通信手段を備え、前記発電量取得手段は前記太陽光発電装置より定期的に発電量情報を取得し、前記通信手段で発電量情報を給湯機リモコンに送信するシステムであって、前記発電量取得手段が取得した発電量情報を少なくとも2つ記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した発電量情報から一定時間に変化した単位時間あたりの発電変化量を演算する発電量演算手段と、発電変化量に応じて表示情報の切り替えを判定する判定手段を備え、発電変化量が所定回数増加すると共に、所定量以上の発電量がある時、前記表示情報切替手段で給湯機の制御情報の表示から発電量情報の表示に切り替える給湯機リモコン。
【請求項3】
貯湯、出湯などを制御する本体制御手段を備え、本体制御手段で貯湯、出湯などの給湯機の制御を行った時、本体制御手段は通信手段で表示切替命令を給湯機リモコンに送信し、受信した給湯機リモコンは、前記表示手段で発電量情報の表示を行っていた場合、前記表示情報切替手段で、給湯機の制御情報を表示するように切り替える請求項1または2に記載の給湯機リモコン。
【請求項4】
表示情報切替手段で表示情報を切り替える時、表示情報を給湯機の制御情報から発電量情報、または発電量情報から給湯機の制御情報へ切り替える内容の報知画面を表示し、一定時間ユーザの操作がなかった場合、表示情報を切り替える請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯機リモコン。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯機リモコンを備えた給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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