説明

給紙装置、及び画像形成装置

【課題】用紙の設置性が良好で、用紙の傷つき等による画像品質低下が発生せず、確実に重送を防止する。
【解決手段】複数の用紙が積層された用紙束100の最上位用紙を分離して搬送する給紙装置である。給紙装置には、サバキノズル24と吹下ノズル25とを備える。サバキノズル24からのサバキエアで用紙束100をさばくと共に吹下ノズル25からの吹下エアで最上位用紙の次に配置された次用紙102をその上面から押し下げる。次用紙102は、サバキエアでその上面から押し下げられ、下げ最上位用紙から分離され確実に重送を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は給紙装置及び画像形成装置に係り、特に用紙収納部に配置された用紙束の最上位用紙を分離して搬送する給紙装置、及びこの給紙装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリや、インクジェットプリンタ等の各種画像形成装置においては、用紙収納部に複数の用紙を積層した用紙束が収納され、この用紙束から一枚ずつ用紙を取り出して画像形成部、印字部に給紙する給紙装置が装備されている。
【0003】
近年、用紙の多様化に伴い、普通紙以外の用紙、例えば、コート紙、アート紙、フィルム紙等が使用されるようになっている。しかし、普通紙以外の各種用紙は、用紙表面の平滑度がよく、通気性が少なく、吸湿生があるという特性を有するため、紙間密着力が大きくなる傾向がある。このため、普通紙に比べて分離性が悪く、用紙の重送や不送りが発生しやすいという問題を有している。
【0004】
このような特性を有する各種用紙を給紙するに際しても、印刷機のように吸盤を用いたエア給紙装置や、フィードコロをベルト状としてエア吹き込みによる負圧を利用した用紙吸着装置を使用することが一般的である。
【0005】
また、上述した問題を解決するために、用紙の側端部または後端部の位置を規制するガイド部の上部にノズルを設け、ブロワ等の送気装置から送られてきた空気を用紙束の上部端面へ吹きつける給紙装置が提案されている(特許文献1〜3参照)。
【0006】
また特許文献2及び3に記載の給紙装置では、この空気を吹き出すノズルの上部に用紙の浮上を規制する用紙押さえが配置されている。これは前述のガイド部端面に設けられたノズルから出たエアが、きちんと用紙の上部端面に当たるよう、浮上した用紙の上面位置を規制するために設けられており、これにより用紙サバキが効率的に行えるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1、2及び3に記載の給紙装置では、いまだ密着紙の重送を完全に解消することができないという問題がある。
【0008】
また、特許文献2及び3に記載の給紙装置にあっては、前記用紙押さえは、エアを吹きつけながら給紙している最中は用紙に常に接触しているため、用紙押さえ自身が磨耗してしまう。また用紙押さえと用紙が摩擦すると、特に用紙表面が光沢面となっているコート紙などは筋状の傷がついてしまうこととなり、画像品質を大きく落としてしまうことがある
【0009】

さらに、前記用紙押さえは常時サイドフェンスから突出した状態で配置されるため、トレイに用紙をセットする際などに用紙の引っ掛かりなどが生じ、操作性が良好でないという問題がある。
【0010】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたものであり、用紙の設置性が良好で、用紙の傷つき等による画像品質低下が発生せず、確実に重送を防止することができる給紙装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決する請求項1の発明は、用紙収納部に配置され複数の用紙が積層された用紙束の最上位用紙を分離して搬送する給紙装置において、前記用紙束に気流を吹きつけ、最上位用紙の次に配置された次用紙を前記最上位用紙から分離する複数のノズルを備えることを特徴とする給紙装置である。
【0012】
同じく請求項2の発明は、請求項1に記載の給紙装置において、前記複数のノズルは、前記次用紙の上面方向から吹きつけられ次用紙を押し下げる気流と、前記用紙束側面方向から吹きつけられ用紙束をさばく気流と、を発生することを特徴とする。
【0013】
同じく請求項3の発明は、請求項2に記載の給紙装置において、前記気流のうち用紙上面方向から吹きつけられる気流は、前記気流発生装置が備える先端を斜め下方向に向けたノズルから発生されることを特徴とする。
【0014】
同じく請求項4の発明は、請求項2に記載の給紙装置において、用紙収納部の上方に最上位用紙を搬送する給紙装置を備え、前記気流のうち用紙上面方向から吹きつけられる気流は、前記給紙装置またはこれに吸着している最上位紙に吹きつけ、方向を変えて得られることを特徴とする。
【0015】
同じく請求項5の発明は、前記用紙に画像形成を行う画像形成部と、請求項1から請求項4のいずれかに記載の給紙装置とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、次用紙は、気流でその上面から押し下げられるので、確実に重送を防止することができると共に、用紙の設置性を阻害せず、また用紙の傷つき等による画像品質低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例1が適用される画像形成装置を示す模式図である。
【図2】実施例1に係る給紙装置を示す斜視図である。
【図3】同じく給紙装置を用紙給送方向側方から見た斜視図である。
【図4】同じく給紙装置の送気状態を示す模式図である。
【図5】同じく給紙装置の送気状態を示す断面図である。
【図6】実施例2に係る給紙装置の送気状態を示す模式図である。
【図7】実施例3に係る給紙装置の送気状態を示す模式図である。
【図8】同じく給紙装置の送気量の変更状態を示す模式図である。
【図9】同じく給紙装置の送気量の変更状態を示す模式図である。
【図10】実施例4に係る給紙装置の斜視図である。
【図11】同じく給紙装置のノズルの配置状態を示す正面図である。
【図12】同じく給紙装置の分離エアの作用を示す正面図である。
【図13】同じく給紙装置における用紙の分離状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施形態に係る給紙装置は、画像形成装置の用紙収納部に配置され複数の用紙が積層された用紙束の最上位用紙を分離して搬送する給紙装置である。給紙装置には、用紙束に気流を吹きつけ、最上位用紙の次に配置された次用紙を前記最上位用紙から分離する気流を発生する複数のノズルを備える。次用紙は、気流発生装置からの気流でその上面から押し下げられ、確実に重送を防止することができる。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の実施例(以下では単に実施例と記載する)に係る画像形成装置について説明する。以下、実施例としていくつかの例について説明するが、本発明はこれらに限定されず、かつ本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱せずに、数多くの改良、変更、変形、置換をなすこと及び応用例を想到することが当業者には可能であろう。
【0020】
<実施例1>
まず実施例1に係る画像形成装置について説明する。図1は実施例1が適用される画像形成装置を示す模式図、図2は給紙装置の内部構成を示す斜視図である。図1に示すように、画像形成装置11は、画像形成装置本体12と、画像形成装置本体12の一側面に接続された給紙装置13とから構成されている。画像形成装置本体12には、給紙装置13から搬送された用紙に画像形成を行う、電子写真方式、インクジェット方式等の画像形西部が設けられている。また、給紙装置13は内部に搭載された異なるサイズの用紙束から指定されたサイズの用紙を1枚ずつ分離して画像形成装置本体12に搬送する。
【0021】
図2に示すように、給紙装置13には、複数の用紙を積層した用紙束を積載する底板6を有した給紙トレイ(用紙収納部)21と、用紙束の最上部の用紙を一枚ずつ取り出して画像形成装置本体12側へ給紙する吸引ベルトユニット(給紙手段)22と、を備えている。
【0022】
給紙トレイ21内には、底板6上に積載された用紙束の幅方向(給紙方向と直交する方向)側面をガイドするサイドフェンス23を両側に設け、用紙束の後方には後端面を押さえるエンドフェンス10を設けている。
【0023】
実施例1に係る給紙装置13では、用紙束にエアを送気して用紙のサバキを行う。図3は実施例1に係る給紙装置を用紙給送方向側方から見た斜視図、図4は同じく給紙装置の送気状態を示す模式図、図5は同じく給紙装置の送気状態を示す断面図である。なお、各図は、給紙装置13から吸引ベルトユニット22を取り外した状態を示している。給紙装置13には、吸引ベルトユニット22の直下に用紙浮上を行うための浮上用送風手段1を設けている。この浮上用送風手段1は、用紙束100の最上位用紙を浮上させ吸引ベルトユニット22で搬送できるようにするものである。
【0024】
また、サイドフェンス23にはサバキノズル24を設けている。このサバキノズル24は、用紙束の側面に用紙サバキを行うためのエア(以下、サバキエアという)を吹きつける。さらに、サバキノズル24の上部には、吹下ノズル25を設けている。この吹下ノズル25は、用紙束100のうち最上位用紙の次の用紙である次用紙102の上面に斜め上から吹下エアを吹きつける。
【0025】
図4に示すように、サバキノズル24は、サバキ送風手段26に接続され、サバキ送風手段26で発生した気流がサバキノズル24から用紙の側部にサバキエアとして吹きつけられる。また、吹下ノズル25は、吹下送風手段27に接続され、吹下送風手段27で発生した気流が吹下ノズル25からは吹下エアとして吹きつけられる。両送風手段26、27は駆動源であるモータとこのモータで回転駆動されるファンを備えて気流を発生する。
【0026】
なお、両ノズル24、25から送気がされるとき、用紙束100の最上位用紙は、吸引ベルトユニット22で搬送状態にあり、各図には図示されていない。また、吹下ノズル25からのエア吹きつけは、給紙中のサバキノズル24の動作と同時に行う。
【0027】
図4及び図5に示すように、吹下ノズル25からの吹下エアは、サバキノズル24からのサバキエアにより浮上した次用紙102の上面を押さえるようして、この次用紙102の過浮上を防止する。これにより、サバキノズル24の位置に用紙端面の高さを適切に保つことができ、用紙サバキを十分に行うことができる。そしてその際、用紙の印画面にはなにも接触しないため、用紙を傷つけることがなく、画像品質を低下させることはまったくない。また、サイドフェンス23からはなにも突出しないので、用紙への引っ掛かりなどは発生せず、用紙のセット性が格段に向上する。
【0028】
ここで、用紙の密着力については、紙種・紙厚・用紙サイズ・環境によって大きく変わる。具体的には、普通紙よりコート紙が、薄紙より厚紙が、小サイズよりは大サイズが、低温低湿環境より高温高湿環境が、それぞれ密着力が高くなる。
【0029】
そのため、実施例1では、サバキ送風手段26をサバキエア制御手段51で駆動制御することができる。そして、用紙の密着力が高い状況では、サバキノズル24から吹きつけるサバキエアの強さを、サバキエア制御手段51で自動的、もしくは手動で強くする。サバキエア制御手段51は、サバキ送風手段26のモータの回転を制御する。
【0030】
このように、サバキエアを強くすると用紙の浮上量が大きくなる、このため、吹下ノズル25からの吹下エアの強さを制御して、用紙の浮上を防止し用紙の高さを適正なものとする必要がある。このため、吹下ノズル25からの吹下エアの強さを制御する吹下エア制御手段52を設けることができる。吹下エア制御手段52は、吹下送風手段27の駆動源であるモータ等の回転を制御する。これにより、サバキノズル24からのサバキエアが強い条件では用紙の浮上を押さえるため、吹き下げエアの吹きつけ量を大きくできる。
【0031】
このように、実施例1では、サバキエアの条件に合わせて、吹き下げエアのエア吹きつけ量を調整することができるため、常に用紙の高さを適正な高さに保つことができ、用紙サバキを十分に行うことができる。
【0032】
なお、実施例1ではサバキエアの風量を大きくするにつれて吹下エアの風量も大きくする制御を行うものとしたが、用紙の浮上量自体をセンサ等で検知して、用紙の上面高さが規定値を超えた場合に吹下エアを強くするなどの制御を行うことができる。
【0033】
<実施例2>
次に実施例2について説明する。図6は実施例2に係る給紙装置の送気状態を示す模式図である。実施例2では、サバキノズル24と吹下ノズル25にエアを送風する送風手段41を共通のものとして配置し、この送風手段41からの流路をサバキ側流路42と吹下側流路43に分け、両ノズル24、25からエアの吹きつけを行えるようにしている。
【0034】
実施例2によれば、それぞれのノズルに送風を行う送風手段を1台にでき、部品点数を削減でき、コスト低減、消費電力低減及び組み付け工数低減を図ることができる。
【0035】
<実施例3>
次に実施例3について説明する。図7は実施例3に係る給紙装置の送気状態を示す模式図、図8及び図9は同じく給紙装置の送気量の変更状態を示す模式図である。実施例3は、実施例2に記載したサバキ側流路42及び吹下側流路43の流路の分岐部に、支点28aを軸としてその取り付け角度を可変とした流量調整板28を設けたものである。この流量調整板28は、図示しないモータ、電磁ソレノイドなどの駆動手段で駆動され、これらの駆動手段を駆動制御する制御手段でその角度が制御する。
【0036】
実施例3では、前記流量調整板28の角度を変更することにより、サバキエアと吹下エアの割合を実施例1と同様に変更することができる。例えばサバキエアが強すぎて用紙が適正な位置まで浮上しない場合には、図8に示すように、流量調整板28を吹下側流路43側に傾け、吹下エアの風量の割合を小さくすることができる。
【0037】
一方、サバキエアが強すぎて用紙が過浮上してしまうような場合は、図9に示すように、流量調整板28をサバキ側流路42側に揺動し、サバキエアの風量を制限する方向に傾け、サバキエアの風量の割合を小さくすることができる。
【0038】
実施例3によれば、サバキエアが条件に合わせて、流量調整板28を傾けてサバキエアと吹下エアの吹きつけ量の割合を調整することができるため、常に用紙の高さを適正な高さに保つことができ、用紙サバキを十分に行うことができる。
【0039】
なお、前記実施例1及び実施例3では、サバキ送風手段26、吹下送風手段27、流量調整板28の動作を給紙装置もしくは画像形成装置本体の操作部から調整することができるようでき、ユーザーは給紙装置の分解等によらず、それぞれの風量の調整を行うことができ、画像形成装置の運用労力が大幅に低減する。
【0040】
また、前記各給紙装置を備えた画像形成装置によれば、エアによるサバキを行っても用紙の傷つき等による画像品質低下が発生せず、また用紙のセット性も良好となり、機器としての品質が高まる。
【0041】
以上のように実施例1から3に係る画像形成装置によれば、エア吹きつけにより浮上した用紙の上面を押さえるように、吹下ノズルからエア吹きつけを行うことにより用紙の過浮上を防ぐことができるため、サバキノズルの位置に用紙端面の高さを適切に保って、用紙サバキを十分に行うことができる。そしてその際、用紙の印画面に接触するものはなにもないため、用紙を傷つけることがなく、画像品質を低下させることはまったくない。またサイドフェンスからはなにも突出しないため、用紙の引っ掛かりなどは発生せず、用紙のセット性が格段に向上する。
【0042】
<実施例4>
次に実施例4に係る給紙装置について説明する。図10は実施例4に係る給紙装置の斜視図、図11は同じく給紙装置のノズルの配置状態を示す正面図、図12は同じく給紙装置の送気の作用を示す正面図、図13は同じく給紙装置の用紙の分離状態を示す模式図である。
【0043】
実施例4において、用紙束100は、図10に示すように、給紙台82に積載され、給紙台82は図示しない昇降機能によって昇降することができる。給紙台82の上に積載された用紙束100は、給紙方向と直角方向に相当する幅方向をサイドフェンス83(一方のみ図示)によって位置決めされ、給紙方向に相当する長さ方向は前端を前端ガイド板81、後端をエンドフェンス84によって位置決めされ、斜行しない状態に維持されるようになっている。そして、用紙束100から最上位用紙101を分離して搬送するため、給紙装置80が配置されている。
【0044】
給紙装置80は、前記給紙台82に載置された用紙束100の上方に配置される吸引ベルトユニット60と、用紙束100の前端ガイド板81側に配置された送気装置70とを備えている。吸引ベルトユニット60は、駆動ローラ62及び従動ローラ63に掛け渡された無端状の給紙ベルト61と、内部を負圧に保たれた負圧エアチャンバー65とを備える。駆動ローラ62は駆動軸64で回転駆動される。また、負圧エアチャンバー65は、給紙ベルト61内に配置され、給紙ベルト61に開けられた吸引穴で、送気装置70によって浮き上がった最上位用紙101を吸着する。
【0045】
送気装置70は、内部に圧縮エアが保持されるエアチャンバー71と、このエアチャンバー71に接続された2種類のノズル、浮上エアを噴出する浮上ノズル72と分離エアを発生する分離ノズル73とを備える。図11に示すように、浮上ノズル72は、エアチャンバー71に離間して2つ設けられ、分離ノズル73は、浮上ノズル72の間に3つ設けられる。
【0046】
分離ノズル73は、図12に示すように、両端に配置された分離ノズル73a、73bとそれらの中央に設けられた分離ノズル73cとからなる。両側の分離ノズル73a、73bは、給紙ベルト61面の幅方向内側であって給紙ベルト61の反搬送を指向して分離エアを吹き出す。また、中央の分離ノズル73cは、給紙ベルト61の幅方向に略垂直で給紙ベルトの反搬送方向に向け浮上エアを吹き出す。
【0047】
3つの分離ノズル73a、73b、73cから噴出された分離エアは、図12に示すように、給紙ベルト61に当たって給紙ベルト61または給紙ベルト61で搬送される最上位用紙101に沿って流れて合流し、水平方向から下方向に向きを変え、2枚目以降の用紙102、103を押し下げ最上位用紙101から分離させる。
【0048】
実施例3では、用紙束100は、前記浮上ノズル72からの浮上エアによりさばかれ、最上位用紙101が浮き上がる。浮上した最上位用紙101は負圧エアチャンバー65により給紙ベルト61に吸着される。この状態で、分離ノズル73から分離エアが噴出されると、この分離エアは、上述のように最上位用紙101に沿って下方に向け流れ、浮上エアと共に最上位用紙101の下方に配置された次用紙102の上面に当たり最上位用紙101を押し下げる。また、この分離エア及び浮上ノズル72からの浮上エアは、浮上エアと共に次用紙102の下方にも流れ込み、さらに下段の用紙103を下方に押し下げ、各用紙102、103を分離する。これにより、最上位用紙101は、用紙102、103から確実に分離され、給紙ベルト61で1枚ずつ搬送される。
【0049】
なお、各ノズルから吹き出すエアを温風にすれば、記録紙への除湿作用が加わり、サバキがより効果的に行える。
【符号の説明】
【0050】
1 浮上用送風手段
6 底板
10 エンドフェンス
11 画像形成装置
12 画像形成装置本体
13 給紙装置
21 給紙トレイ(用紙収納部)
22 吸引ベルトユニット(給紙手段)
23 サイドフェンス
24 サバキノズル
25 吹下ノズル
26 サバキ送風手段
27 吹下送風手段
27 送風手段
28 流量調整板
28a 支点
42 サバキ側流路
43 吹下側流路
51 サバキエア制御手段
52 吹下エア制御手段
60 吸引ベルトユニット
61 給紙ベルト
62 駆動ローラ
63 従動ローラ
64 駆動軸
65 負圧エアチャンバー
70 送気装置
71 エアチャンバー
72 浮上ノズル
73、73a、73b、73c 分離ノズル
80 給紙装置
81 前端ガイド板
82 給紙台
83 サイドフェンス
84 エンドフェンス
100 用紙束
101 最上位用紙
102 次用紙
103 用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0051】
【特許文献1】特開2005−1855号公報
【特許文献2】特許4095656号公報
【特許文献3】特開2007−223700号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙収納部に配置され複数の用紙が積層された用紙束の最上位用紙を分離して搬送する給紙装置において、
前記用紙束に気流を吹きつけ、最上位用紙の次に配置された次用紙を前記最上位用紙から分離する複数のノズルを備えることを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
前記複数のノズルは、前記次用紙の上面方向から吹きつけられ次用紙を押し下げる気流と、前記用紙束側面方向から吹きつけられ用紙束をさばく気流と、を発生することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記気流のうち用紙上面方向から吹きつけられる気流は、前記気流発生装置が備える先端を斜め下方向に向けたノズルから発生されることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
【請求項4】
用紙収納部の上方に最上位用紙を搬送する給紙装置を備え、
前記気流のうち用紙上面方向から吹きつけられる気流は、前記給紙装置またはこれに吸着している最上位紙に吹きつけ、方向を変えて得られることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記用紙に画像形成を行う画像形成部と、請求項1から請求項4のいずれかに記載の給紙装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−116610(P2012−116610A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267569(P2010−267569)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】