継目付き工業用布地を設置する方法および装置
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1のジッパートラックおよび第2のジッパートラックを互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)ピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる。これらのフラップを用いることによって、継目ループの整列を促進し、後続のピントルの挿入を容易にすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、2010年2月9日に出願された米国仮特許出願第61/302,650号の優先権を主張するものであり、該出願の開示内容は、その全体がここに含まれるものとする。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、一般的に、工業用布地用途に関し、さらに詳細には、パルプまたはスラッジの脱水のような工業用脱水プロセスに用いられる布地に関する。
【背景技術】
【0003】
紙および他のシート材料の形成に関して、最近、ツインワイヤープレスが普及してきている。これらの抄紙機は、シートまたはウエブの形成が(多くの場合、織布から形成されている)1対のワイヤー間で行われ、従って、脱水は、両方のワイヤーの互いに向き合った1対の方向において同時に行われる点において、従来の長網抄紙機と異なっている。このようにして、脱水を著しく促進することができる。この結果、脱水作用の効率が高められ、ツインワイヤー区域が著しく短寸化され、いろいろな意味で、従来の長網抄紙機よりも経済的である。
【0004】
ツインワイヤー抄紙機用の布地は、「平織(flat-woven)」製織され、製織されたあと、エンドレスベルトに形成されたものであってもよいし、またはエンドレス形態に製織されたものであってもよい。一般的には、平織製織法が好ましい。何故なら、平織製織法は、通常、エンドレス製織法よりも安価であり、かつ融通が利くからである。
【0005】
勿論、平織布地の場合、該布地をエンドレスベルトに継ぎ合わせる処置を施す必要がある。このような継合せは、布地の受ける極限的な張力、負荷、温度、および摩耗のそれぞれの条件に耐えるのに十分に強靭であり、さらに継目上の布地の表面がウエブに過度にマークを付けないように、構成されているべきである。布地を継ぎ合わせる1つの一般的な方法は、布地の両端にマシン方向(MD)糸によってループを形成することである。平織布地をエンドレスベルトに形成するために、該布地の両端は、一端のループの各々が他端の2つのループ間に入り込むように、互いに隣接して配置されるようになっている。いったんツインワイヤー抄紙機上の位置が選定されたなら、布地は、該布地を抄紙機上に置き、(通常、より柔軟な)他のモノフィラメントピンまたはピントルをループ内に挿入することによって、設置されることになる。
【0006】
いくつかの平織ツインワイヤー布地は、MD糸によって形成された二重ピン継目(double pin seam)を有している。典型的には、MD糸は、長ループまたは短ループのいずれかにループ織りされている。長ループは、短ループよりも布地から遠くに突出している。これらの長ループおよび短ループは、各長ループがその両側に2つの短ループを有するように、またはその逆に各短ループがその両側に2つの長ループを有するように、ジグザグパターンまたは交互パターンに配置されている。布地の両端を結び付けることによって継目が形成されるとき、布地の一端の長ループが布地の他端の短ループと一直線に配列され、これによって、ピントルを受ける2つの互いに異なる通路がこれらのループによって形成されることになる。二重ピン継目は、典型的には、単一ピン継目よりも所定厚みにおいてより大きい強度を継目に与え、これによって、布地の残りにより近い継目領域をもたらすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ツインワイヤー抄紙機への布地の設置は、特にピントルを受けるための継目ループの位置決めにおいて、時間を浪費することがある。これは、布地が前述した種類の二重ピン継目布地である場合、特に当てはまる。何故なら、両方のピントルが挿入可能になるように、継目ループを注意深く一直線に配列しなければならないからである。従って、継目付き布地、特に、二重ピン継目布地の設置を単純にし、および/または容易にする技術を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様として、本発明の実施形態は、工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法に関する。本方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1のジッパートラックおよび第2のジッパートラックを互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)ピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる。これらのフラップを用いることによって、継目ループの整列を促進し、これによって、後続のピントルの挿入、特に、二重ピン継目内への2つのピントルの挿入を容易にすることができる。
【0009】
第2の態様として、本発明の実施形態は、継目を容易に形成するように設計された工業用布地に関する。本工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えている、第2のフラップと、を備えている。第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている。
【0010】
第3の態様として、本発明の実施形態は、工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法に関する。本方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップは、第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、第2の手段は、第2のフラップの縁領域に配置されており、第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1の取付け用手段および第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)ピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる。
【0011】
第4の態様として、本発明の実施形態は、工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法に関する。本方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、MD糸は、布地の第1および第2の端に継目ループを形成しており、継目ループは、二重継目ループである、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップは、第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、第2の手段は、第2のフラップの縁領域に配置されており、第2のフラップは、負荷が第2の取付け用手段に加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2の取付け用手段との間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1の取付け用手段および第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)第1および第2のピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】工業用布地が取り付けられたツインワイヤープレスの略側面図である。
【図2A】布地の両端が継ぎ合わされていない、本発明の布地の継目ループの拡大上面図である。
【図2B】布地の互いに向き合った端の継目ループが互いに噛合わされているが、継ぎ合わされていない、本発明の布地の継目領域の拡大端面図である。
【図3】継合せ位置調整具のフラップが互いにジッパー接続されている、図2Bの布地の継目領域の斜視図である。
【図4】布地の継目ループが互いに噛合わされている、図3に示されている継目領域の斜視図である。
【図4A】布地の継目ループが互いに噛合わされている、図3に示されている継目領域の拡大端面図である。
【図5】布地の継目ループが互いに噛合わされている、図3に示されている継目領域の端面図である。
【図6】駆動ロールに対して平坦な状態に引き伸ばされている布地を示す、図3の継目領域の斜視図である。
【図7】互いに噛合わされ、かつ一直線に配列された継目ループ内へのピントルの挿入を示す、図3の継目領域の斜視図である。
【図8】ピントルが継目ループ内に挿入されている、図7の継目領域の斜視図である。
【図9】継合せ位置調整具が取り外されている、図2の布地の継目領域の拡大端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図示されている本発明の実施形態によって、本発明をさらに十分に説明する。しかし、本発明は、種々の形態で実施されてもよく、ここに記載されている実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が十分かつ完全であって、本発明の範囲を当業者に十分に知らしめるために、提示されている。図面において、同様の番号は、全体を通して、同様の要素を指すものとする。いくつかの構成要素の厚みおよび寸法は、明瞭にするために、誇張されている場合がある。
【0014】
他に規定されない限り、本明細書に用いられる(技術用語および科学用語を含む)用語は、いずれも、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有している。一般的に用いられている辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有していると解釈されるべきであり、本明細書に明示的に規定されない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味に解釈されるべきではないことをさらに理解されたい。
【0015】
本明細書に用いられる専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を限定することを意図していない。本明細書に用いられる単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他の意味を指定しない限り、複数形も含むことを意図している。「備える(comprises)および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書では、記述された特徴、完全体、ステップ、操作、要素、および/または構成部品の存在を特定することになるが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成部品、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。本明細書に用いられる「および/または(and/or)」という表現は、1つまたは複数の互いに関連して記載されている事項のいずれかおよび全ての組合せを含んでいる。
【0016】
加えて、「〜の下に(under)」、「〜の下方に(below)」、「〜の下側の(lower)」、「〜の上方に(over)」、「〜の上側の(upper)」などの空間に関連する用語は、図面に示されている1つの要素または特徴部と1つまたは複数の他の要素または特徴部との関係を説明するための記述を容易にするために、本明細書において用いられることがある。空間に関連するこれらの用語は、図面に描かれている方位に加えて、使用時または操作時における装置の異なる方位を含むことも意図されていることを理解されたい。例えば、もし図面における装置が倒置された場合、他の要素または特徴部の「下(under)」または「真下(beneath)」に位置していると記述されている要素は、他の要素または特徴部の「上(over)」に配向されることになる。従って、「〜下に(under)」という例示的な用語は、上向きの方位と下向きの方位の両方を含んでいることになる。装置は、これ以外に配向されることもあるが、(すなわち、90°または他の方位に回転されることもあるが)、この場合、本明細書に用いられている空間に関連する記述用語も、それに応じて、解釈されるとよい。
【0017】
周知の機能または構成は、簡潔および/または明瞭のために、詳細に説明されない場合がある。
【0018】
本明細書に用いられる「マシン方向(MD)」および「クロスマシン方向(CMD)」という用語は、それぞれ、抄紙機上の製紙布地の走行方向と一致する方向および布地表面と平行に走行方向を横切る方向を指している。また、前述した平織製法およびエンドレス製織法は、いずれもこの業界においてよく知られており、本明細書に用いられる「エンドレスベルト」という用語は、いずれの方法によって作製されたベルトをも指すものとする。
【0019】
以下、図1を参照すると、総称的に10で表されているツインワイヤープレスが示されている。プレス10は、少なくとも1つの張力ロール12、1つの駆動ロール14、および多数のガイドロール13を備えており、これらのロールの周りに、布地20が配置されている。ここでは、布地20は、ツインワイヤー抄紙機用布地として示されているが、ピン継目を備えるどのような種類の工業用布地であってもよい。
【0020】
図2A,2Bに示されているように、布地20は、平織布地であり、各端にMD糸22によって形成された継目ループ24,26を備えている。図2Aから分かるように、継目ループ24,26は、長ループ25および短ループ27からなっている。従って、得られる継目は、二重ピン継目である。布地20が抄紙機10上に配置されたとき、継目ループ24,26を互いに噛合わせ、それらを一直線に配列することによって、(図7,8に示されている)2つのピントル42,43を継目ループ24,26内に挿入し、布地20の両端を接続することが可能である。
【0021】
図2Bは、布地20が継合せ位置調整具30も備えていることを示している。継合せ位置調整具30は、布地20の一端に隣接して縫い込まれるかまたはそれ以外の方法によって取り付けられたフラップ32を備えている。フラップ32は、布地20の一部の下に位置し、布地20の幅の全体に延在している。フラップ32は、その自由端にジッパートラック38を備えている。フラップ32は、典型的には、約0.5−約50インチ(約1.27センチメートル−約127センチメートル)の長さを有している。布地20の他端に隣接して、フラップ34が、介在する弾性伸張具36によって布地20に取り付けられている。弾性伸張具36は、布地20に縫い込まれているかまたは他の方法によって取り付けられている。フラップ34および伸張具36は、布地20の一部の下に位置し、布地20の幅の全体にわたって延在している。ジッパートラック40が、フラップ34の自由端に取り付けられている。フラップ34は、典型的に、約0.5−約50インチ(約1.27センチメートル−約127センチメートル)の長さを有しており、伸張具36は、典型的に、約0.5−約50インチ(約1.27センチメートル−約127センチメートル)の長さを有している。ジッパートラック38,40は、従来構造のジッパー41(図3参照)を介して互いに嵌合するように構成されている。
【0022】
ツインワイヤー抄紙機10上への布地20の設置を容易にするために、継合せ位置調整具30を用いることができる。以下、図3を参照すると、布地20が、ツインワイヤー抄紙機10内において、その作動経路に沿って、張力ロール12、ガイドロール13、および駆動ロール14の上および下に配置されている。所定の箇所において、継合せ位置調整具30が、布地20と下方の駆動ロール14との間に置かれている。ジッパートラック38,40が、ジッパー41と一緒にジッパー接続されている。ジッパートラック38,40が互いに噛合わされたとき、フラップ32,34と弾性伸張具36との組合せ長さは、継合せ位置調整具30の上に位置する布地10の端部分の組合せ長さよりもいくらか短くなっている。典型的には、張力ロール12の位置は、最初、布地20が設置されたとき、該布地20が比較的ピンと張った状態にあり、弾性伸張具がいくらか引き伸ばされるように、調整されている。
【0023】
布地20が適所に配置された状態で、オペレータは、継目ループ24を継目ループ26に噛合わせることができる(図4,4A参照)。このステップが行われるとき、布地20の端部分の1つは、継目ループ26と弾性伸張具36の取付け点との間にCMD糸の膨らみまたは「腹部(belly)」44を形成する傾向にある(図4,5参照)。これによって、継目ループ24,26を互いに噛合わせるプロセスを容易にすることができる。
【0024】
いったん継目ループ24,26が互いに噛合わされたなら、布地20の張力を高めるように、張力ロール12の位置を調整することができる。「腹部」44が消失するまで、張力が高められる(図6参照)。この時点で、布地20は、駆動ロール14上で比較的平坦であり、その結果、継目ループ24,26は、正確に一直線に配列されることになる。もしいくらか位置ずれしているなら、継目ループ24,26が一直線に配列されるまで、張力ロール12の位置がいくらか調整されてもよい。継合せ位置調整具30が存在することによって、互いに噛合わされた継目ループ24,26を乱すことなく、この調整ステップを容易かつ迅速に行うことができる。
【0025】
継目ループ24,26が正確に一直線に配列されたなら、ピントル42,43を継目ループ24,26内に挿入し、布地20の端部分間に継目を形成することができる(図7−9参照)。この実施形態では、2つのピントルが用いられているが、ここに記載されているような継合せ位置調整具30は、1つのみのピントルまたは3つ以上のピントルが用いられる構成にも有用である。
【0026】
ピントル42,43が継目ループ24,26内に挿入されたあと、継合せ位置調整具30を布地20から取り外すことができる(これを達成するには、布地20の張力を低減させる必要がある)。いったん継合せ位置調整具30が取り外されたなら、布地20の張力を操業レベルまで増大させることができる。
【0027】
当業者であれば、継合せ位置調整具30の他の構成が、本発明との使用に好適な場合があることを理解するだろう。例えば、いくつかの実施形態では、弾性伸張具36は、単一片として、フラップ34と組み合わされていてもよい。1つまたは複数のフラップ32,34が、弾性伸張具36のように弾性的であってもよい。フラップ32,34は、ジッパー以外のいくつかの嵌合手段、例えば、スナップ、ベルクロ・フック/ループ締付具に接合されていてもよいし、またはフラップを互いに接合するために、接着剤が用いられてもよい。また、フラップ32,34および/または弾性伸張具は、縫込み以外の方法によって、布地20に取り付けられていてもよい。代わって、接着が用いられてもよい。また、好適な追加的代替的構成も考えられる。
【0028】
さらに、継合せ位置調整具30は、ツインワイヤー抄紙機用布地に関連して示されているが、螺旋継目または金属フック継目のような継目ループを有する他の工業用布地であっても、本明細書において述べたような継合せ位置調整具から利得を得ることができる。
【0029】
前述の説明は、本発明の例示であり、本発明を限定すると解釈されるべきではない。本発明の例示的な実施形態について説明したが、当業者であれば、本発明の新規の示唆および利点から実質的に離脱することなく、これらの例示的な実施形態において多くの変更が可能であることを容易に理解するだろう。従って、このような変更の全てが請求項に記載されている本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、以下の請求項によって定義されており、請求項の均等物は、請求項に含まれるものとする。
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、2010年2月9日に出願された米国仮特許出願第61/302,650号の優先権を主張するものであり、該出願の開示内容は、その全体がここに含まれるものとする。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、一般的に、工業用布地用途に関し、さらに詳細には、パルプまたはスラッジの脱水のような工業用脱水プロセスに用いられる布地に関する。
【背景技術】
【0003】
紙および他のシート材料の形成に関して、最近、ツインワイヤープレスが普及してきている。これらの抄紙機は、シートまたはウエブの形成が(多くの場合、織布から形成されている)1対のワイヤー間で行われ、従って、脱水は、両方のワイヤーの互いに向き合った1対の方向において同時に行われる点において、従来の長網抄紙機と異なっている。このようにして、脱水を著しく促進することができる。この結果、脱水作用の効率が高められ、ツインワイヤー区域が著しく短寸化され、いろいろな意味で、従来の長網抄紙機よりも経済的である。
【0004】
ツインワイヤー抄紙機用の布地は、「平織(flat-woven)」製織され、製織されたあと、エンドレスベルトに形成されたものであってもよいし、またはエンドレス形態に製織されたものであってもよい。一般的には、平織製織法が好ましい。何故なら、平織製織法は、通常、エンドレス製織法よりも安価であり、かつ融通が利くからである。
【0005】
勿論、平織布地の場合、該布地をエンドレスベルトに継ぎ合わせる処置を施す必要がある。このような継合せは、布地の受ける極限的な張力、負荷、温度、および摩耗のそれぞれの条件に耐えるのに十分に強靭であり、さらに継目上の布地の表面がウエブに過度にマークを付けないように、構成されているべきである。布地を継ぎ合わせる1つの一般的な方法は、布地の両端にマシン方向(MD)糸によってループを形成することである。平織布地をエンドレスベルトに形成するために、該布地の両端は、一端のループの各々が他端の2つのループ間に入り込むように、互いに隣接して配置されるようになっている。いったんツインワイヤー抄紙機上の位置が選定されたなら、布地は、該布地を抄紙機上に置き、(通常、より柔軟な)他のモノフィラメントピンまたはピントルをループ内に挿入することによって、設置されることになる。
【0006】
いくつかの平織ツインワイヤー布地は、MD糸によって形成された二重ピン継目(double pin seam)を有している。典型的には、MD糸は、長ループまたは短ループのいずれかにループ織りされている。長ループは、短ループよりも布地から遠くに突出している。これらの長ループおよび短ループは、各長ループがその両側に2つの短ループを有するように、またはその逆に各短ループがその両側に2つの長ループを有するように、ジグザグパターンまたは交互パターンに配置されている。布地の両端を結び付けることによって継目が形成されるとき、布地の一端の長ループが布地の他端の短ループと一直線に配列され、これによって、ピントルを受ける2つの互いに異なる通路がこれらのループによって形成されることになる。二重ピン継目は、典型的には、単一ピン継目よりも所定厚みにおいてより大きい強度を継目に与え、これによって、布地の残りにより近い継目領域をもたらすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ツインワイヤー抄紙機への布地の設置は、特にピントルを受けるための継目ループの位置決めにおいて、時間を浪費することがある。これは、布地が前述した種類の二重ピン継目布地である場合、特に当てはまる。何故なら、両方のピントルが挿入可能になるように、継目ループを注意深く一直線に配列しなければならないからである。従って、継目付き布地、特に、二重ピン継目布地の設置を単純にし、および/または容易にする技術を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様として、本発明の実施形態は、工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法に関する。本方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1のジッパートラックおよび第2のジッパートラックを互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)ピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる。これらのフラップを用いることによって、継目ループの整列を促進し、これによって、後続のピントルの挿入、特に、二重ピン継目内への2つのピントルの挿入を容易にすることができる。
【0009】
第2の態様として、本発明の実施形態は、継目を容易に形成するように設計された工業用布地に関する。本工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えている、第2のフラップと、を備えている。第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている。
【0010】
第3の態様として、本発明の実施形態は、工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法に関する。本方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップは、第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、第2の手段は、第2のフラップの縁領域に配置されており、第2のフラップは、負荷が第2のジッパートラックに加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1の取付け用手段および第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)ピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる。
【0011】
第4の態様として、本発明の実施形態は、工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法に関する。本方法は、第1のステップとして、(a)工業用布地を準備するステップであって、該工業用布地は、複数のマシン方向(MD)糸であって、MD糸は、布地の第1および第2の端に継目ループを形成しており、継目ループは、二重継目ループである、複数のマシン方向(MD)糸と、第1の端に隣接して取り付けられ、布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、第2の端に隣接して取り付けられ、布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、第2のフラップは、第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、第2の手段は、第2のフラップの縁領域に配置されており、第2のフラップは、負荷が第2の取付け用手段に加えられたとき、布地の第2の部分への第2のフラップの取付け部と第2の取付け用手段との間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、を有している、ステップを含んでいる。本方法は、さらに他のステップ:(b)工業用布地を機械内に位置決めするステップと、(c)第1の取付け用手段および第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、(d)第1の端および第2の端における継目ループを互いに噛合わせるステップと、(e)第1および第2のピントルを噛合された継目ループ内に挿入するステップと、を含んでいる
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】工業用布地が取り付けられたツインワイヤープレスの略側面図である。
【図2A】布地の両端が継ぎ合わされていない、本発明の布地の継目ループの拡大上面図である。
【図2B】布地の互いに向き合った端の継目ループが互いに噛合わされているが、継ぎ合わされていない、本発明の布地の継目領域の拡大端面図である。
【図3】継合せ位置調整具のフラップが互いにジッパー接続されている、図2Bの布地の継目領域の斜視図である。
【図4】布地の継目ループが互いに噛合わされている、図3に示されている継目領域の斜視図である。
【図4A】布地の継目ループが互いに噛合わされている、図3に示されている継目領域の拡大端面図である。
【図5】布地の継目ループが互いに噛合わされている、図3に示されている継目領域の端面図である。
【図6】駆動ロールに対して平坦な状態に引き伸ばされている布地を示す、図3の継目領域の斜視図である。
【図7】互いに噛合わされ、かつ一直線に配列された継目ループ内へのピントルの挿入を示す、図3の継目領域の斜視図である。
【図8】ピントルが継目ループ内に挿入されている、図7の継目領域の斜視図である。
【図9】継合せ位置調整具が取り外されている、図2の布地の継目領域の拡大端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図示されている本発明の実施形態によって、本発明をさらに十分に説明する。しかし、本発明は、種々の形態で実施されてもよく、ここに記載されている実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が十分かつ完全であって、本発明の範囲を当業者に十分に知らしめるために、提示されている。図面において、同様の番号は、全体を通して、同様の要素を指すものとする。いくつかの構成要素の厚みおよび寸法は、明瞭にするために、誇張されている場合がある。
【0014】
他に規定されない限り、本明細書に用いられる(技術用語および科学用語を含む)用語は、いずれも、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有している。一般的に用いられている辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有していると解釈されるべきであり、本明細書に明示的に規定されない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味に解釈されるべきではないことをさらに理解されたい。
【0015】
本明細書に用いられる専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を限定することを意図していない。本明細書に用いられる単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他の意味を指定しない限り、複数形も含むことを意図している。「備える(comprises)および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書では、記述された特徴、完全体、ステップ、操作、要素、および/または構成部品の存在を特定することになるが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成部品、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。本明細書に用いられる「および/または(and/or)」という表現は、1つまたは複数の互いに関連して記載されている事項のいずれかおよび全ての組合せを含んでいる。
【0016】
加えて、「〜の下に(under)」、「〜の下方に(below)」、「〜の下側の(lower)」、「〜の上方に(over)」、「〜の上側の(upper)」などの空間に関連する用語は、図面に示されている1つの要素または特徴部と1つまたは複数の他の要素または特徴部との関係を説明するための記述を容易にするために、本明細書において用いられることがある。空間に関連するこれらの用語は、図面に描かれている方位に加えて、使用時または操作時における装置の異なる方位を含むことも意図されていることを理解されたい。例えば、もし図面における装置が倒置された場合、他の要素または特徴部の「下(under)」または「真下(beneath)」に位置していると記述されている要素は、他の要素または特徴部の「上(over)」に配向されることになる。従って、「〜下に(under)」という例示的な用語は、上向きの方位と下向きの方位の両方を含んでいることになる。装置は、これ以外に配向されることもあるが、(すなわち、90°または他の方位に回転されることもあるが)、この場合、本明細書に用いられている空間に関連する記述用語も、それに応じて、解釈されるとよい。
【0017】
周知の機能または構成は、簡潔および/または明瞭のために、詳細に説明されない場合がある。
【0018】
本明細書に用いられる「マシン方向(MD)」および「クロスマシン方向(CMD)」という用語は、それぞれ、抄紙機上の製紙布地の走行方向と一致する方向および布地表面と平行に走行方向を横切る方向を指している。また、前述した平織製法およびエンドレス製織法は、いずれもこの業界においてよく知られており、本明細書に用いられる「エンドレスベルト」という用語は、いずれの方法によって作製されたベルトをも指すものとする。
【0019】
以下、図1を参照すると、総称的に10で表されているツインワイヤープレスが示されている。プレス10は、少なくとも1つの張力ロール12、1つの駆動ロール14、および多数のガイドロール13を備えており、これらのロールの周りに、布地20が配置されている。ここでは、布地20は、ツインワイヤー抄紙機用布地として示されているが、ピン継目を備えるどのような種類の工業用布地であってもよい。
【0020】
図2A,2Bに示されているように、布地20は、平織布地であり、各端にMD糸22によって形成された継目ループ24,26を備えている。図2Aから分かるように、継目ループ24,26は、長ループ25および短ループ27からなっている。従って、得られる継目は、二重ピン継目である。布地20が抄紙機10上に配置されたとき、継目ループ24,26を互いに噛合わせ、それらを一直線に配列することによって、(図7,8に示されている)2つのピントル42,43を継目ループ24,26内に挿入し、布地20の両端を接続することが可能である。
【0021】
図2Bは、布地20が継合せ位置調整具30も備えていることを示している。継合せ位置調整具30は、布地20の一端に隣接して縫い込まれるかまたはそれ以外の方法によって取り付けられたフラップ32を備えている。フラップ32は、布地20の一部の下に位置し、布地20の幅の全体に延在している。フラップ32は、その自由端にジッパートラック38を備えている。フラップ32は、典型的には、約0.5−約50インチ(約1.27センチメートル−約127センチメートル)の長さを有している。布地20の他端に隣接して、フラップ34が、介在する弾性伸張具36によって布地20に取り付けられている。弾性伸張具36は、布地20に縫い込まれているかまたは他の方法によって取り付けられている。フラップ34および伸張具36は、布地20の一部の下に位置し、布地20の幅の全体にわたって延在している。ジッパートラック40が、フラップ34の自由端に取り付けられている。フラップ34は、典型的に、約0.5−約50インチ(約1.27センチメートル−約127センチメートル)の長さを有しており、伸張具36は、典型的に、約0.5−約50インチ(約1.27センチメートル−約127センチメートル)の長さを有している。ジッパートラック38,40は、従来構造のジッパー41(図3参照)を介して互いに嵌合するように構成されている。
【0022】
ツインワイヤー抄紙機10上への布地20の設置を容易にするために、継合せ位置調整具30を用いることができる。以下、図3を参照すると、布地20が、ツインワイヤー抄紙機10内において、その作動経路に沿って、張力ロール12、ガイドロール13、および駆動ロール14の上および下に配置されている。所定の箇所において、継合せ位置調整具30が、布地20と下方の駆動ロール14との間に置かれている。ジッパートラック38,40が、ジッパー41と一緒にジッパー接続されている。ジッパートラック38,40が互いに噛合わされたとき、フラップ32,34と弾性伸張具36との組合せ長さは、継合せ位置調整具30の上に位置する布地10の端部分の組合せ長さよりもいくらか短くなっている。典型的には、張力ロール12の位置は、最初、布地20が設置されたとき、該布地20が比較的ピンと張った状態にあり、弾性伸張具がいくらか引き伸ばされるように、調整されている。
【0023】
布地20が適所に配置された状態で、オペレータは、継目ループ24を継目ループ26に噛合わせることができる(図4,4A参照)。このステップが行われるとき、布地20の端部分の1つは、継目ループ26と弾性伸張具36の取付け点との間にCMD糸の膨らみまたは「腹部(belly)」44を形成する傾向にある(図4,5参照)。これによって、継目ループ24,26を互いに噛合わせるプロセスを容易にすることができる。
【0024】
いったん継目ループ24,26が互いに噛合わされたなら、布地20の張力を高めるように、張力ロール12の位置を調整することができる。「腹部」44が消失するまで、張力が高められる(図6参照)。この時点で、布地20は、駆動ロール14上で比較的平坦であり、その結果、継目ループ24,26は、正確に一直線に配列されることになる。もしいくらか位置ずれしているなら、継目ループ24,26が一直線に配列されるまで、張力ロール12の位置がいくらか調整されてもよい。継合せ位置調整具30が存在することによって、互いに噛合わされた継目ループ24,26を乱すことなく、この調整ステップを容易かつ迅速に行うことができる。
【0025】
継目ループ24,26が正確に一直線に配列されたなら、ピントル42,43を継目ループ24,26内に挿入し、布地20の端部分間に継目を形成することができる(図7−9参照)。この実施形態では、2つのピントルが用いられているが、ここに記載されているような継合せ位置調整具30は、1つのみのピントルまたは3つ以上のピントルが用いられる構成にも有用である。
【0026】
ピントル42,43が継目ループ24,26内に挿入されたあと、継合せ位置調整具30を布地20から取り外すことができる(これを達成するには、布地20の張力を低減させる必要がある)。いったん継合せ位置調整具30が取り外されたなら、布地20の張力を操業レベルまで増大させることができる。
【0027】
当業者であれば、継合せ位置調整具30の他の構成が、本発明との使用に好適な場合があることを理解するだろう。例えば、いくつかの実施形態では、弾性伸張具36は、単一片として、フラップ34と組み合わされていてもよい。1つまたは複数のフラップ32,34が、弾性伸張具36のように弾性的であってもよい。フラップ32,34は、ジッパー以外のいくつかの嵌合手段、例えば、スナップ、ベルクロ・フック/ループ締付具に接合されていてもよいし、またはフラップを互いに接合するために、接着剤が用いられてもよい。また、フラップ32,34および/または弾性伸張具は、縫込み以外の方法によって、布地20に取り付けられていてもよい。代わって、接着が用いられてもよい。また、好適な追加的代替的構成も考えられる。
【0028】
さらに、継合せ位置調整具30は、ツインワイヤー抄紙機用布地に関連して示されているが、螺旋継目または金属フック継目のような継目ループを有する他の工業用布地であっても、本明細書において述べたような継合せ位置調整具から利得を得ることができる。
【0029】
前述の説明は、本発明の例示であり、本発明を限定すると解釈されるべきではない。本発明の例示的な実施形態について説明したが、当業者であれば、本発明の新規の示唆および利点から実質的に離脱することなく、これらの例示的な実施形態において多くの変更が可能であることを容易に理解するだろう。従って、このような変更の全てが請求項に記載されている本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、以下の請求項によって定義されており、請求項の均等物は、請求項に含まれるものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
工業用布地において、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2のジッパートラックに加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を備えている、ことを特徴とする工業用布地。
【請求項2】
前記第2のフラップは、介在する弾性伸張具によって、前記第2の端に隣接して取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項3】
前記継目ループは、二重継目ループである、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項4】
前記第1のフラップは、約0.5インチから約50インチの間の長さを有している、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項5】
前記工業用布地は、ツインワイヤー抄紙機用布地を含んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項6】
前記第1のジッパートラックは、前記第2のジッパートラックに噛合されるようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項7】
前記布地の前記第1および第2の部分の少なくとも1つは、前記第1の端の前記継目ループが前記第2の端の前記継目ループと互いに噛合わされるとき、膨らみ部を形成するようになっている、ことを特徴とする請求項6に記載の工業用布地。
【請求項8】
前記互いに噛合された継目ループに挿入されるピントルをさらに備えている、ことを特徴とする請求項7に記載の工業用布地。
【請求項9】
前記継目ループは、二重継目ループから構成されており、前記布地は、前記互いに噛合された継目ループ内に挿入される第2のピントルをさらに備えている、ことを特徴とする請求項8に記載の工業用布地。
【請求項10】
前記第1のフラップは、前記布地に縫い込まれている、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項11】
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法において、
(a)工業用布地を準備するステップであって、前記工業用布地は、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2のジッパートラックに加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を有している、ステップと、
(b)前記工業用布地を前記機械内に位置決めするステップと、
(c)前記第1のジッパートラックおよび前記第2のジッパートラックを互いに噛合わせるステップと、
(d)前記第1の端および前記第2の端における前記継目ループを互いに噛合わせるステップと、
(e)ピントルを前記噛合された継目ループ内に挿入するステップと、
を含んでいる、ことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記ステップ(e)のあと、前記噛合された第1および第2のジッパートラックを開けるステップをさらに含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ステップ(e)のあと、前記第1および第2のフラップを取り外すステップをさらに含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のフラップは、介在する弾性伸張具によって、前記布地の前記第2の端に隣接して取り付けられている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップ(d)のあと、前記布地の張力を高めるステップをさらに含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記工業用布地は、ツインワイヤー抄紙機用の布地を含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ステップ(d)のあと、前記布地の前記第1および第2の部分の少なくとも1つは、膨らみ部を形成するようになっている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のフラップは、前記布地に縫い込まれている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法において、
(a)工業用布地を準備するステップであって、前記工業用布地は、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップは、前記第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、前記第2の手段は、前記第2のフラップの縁領域に配置されており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2の取付け用手段に加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2の取付け用手段との間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を有している、ステップと、
(b)前記工業用布地を前記機械内に位置決めするステップと、
(c)前記第1の取付け用手段および前記第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、
(d)前記第1の端および前記第2の端における前記継目ループを互いに噛合わせるステップと、
(e)ピントルを前記噛合された継目ループ内に挿入するステップと、
を含んでいる、ことを特徴とする方法。
【請求項20】
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法において、
(a)工業用布地を準備するステップであって、前記工業用布地は、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記MD糸は、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成しており、前記継目ループは、二重継目ループである、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップは、前記第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、前記第2の手段は、前記第2のフラップの縁領域に配置されており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2の取付け用手段に加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2の取付け用手段との間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を有している、ステップと、
(b)前記工業用布地を前記機械内に位置決めするステップと、
(c)前記第1の取付け用手段および前記第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、
(d)前記第1の端および前記第2の端における前記継目ループを互いに噛合わせるステップと、
(e)第1および第2のピントルを前記噛合された継目ループ内に挿入するステップと、
を含んでいる、ことを特徴とする方法。
【請求項1】
工業用布地において、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2のジッパートラックに加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を備えている、ことを特徴とする工業用布地。
【請求項2】
前記第2のフラップは、介在する弾性伸張具によって、前記第2の端に隣接して取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項3】
前記継目ループは、二重継目ループである、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項4】
前記第1のフラップは、約0.5インチから約50インチの間の長さを有している、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項5】
前記工業用布地は、ツインワイヤー抄紙機用布地を含んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項6】
前記第1のジッパートラックは、前記第2のジッパートラックに噛合されるようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項7】
前記布地の前記第1および第2の部分の少なくとも1つは、前記第1の端の前記継目ループが前記第2の端の前記継目ループと互いに噛合わされるとき、膨らみ部を形成するようになっている、ことを特徴とする請求項6に記載の工業用布地。
【請求項8】
前記互いに噛合された継目ループに挿入されるピントルをさらに備えている、ことを特徴とする請求項7に記載の工業用布地。
【請求項9】
前記継目ループは、二重継目ループから構成されており、前記布地は、前記互いに噛合された継目ループ内に挿入される第2のピントルをさらに備えている、ことを特徴とする請求項8に記載の工業用布地。
【請求項10】
前記第1のフラップは、前記布地に縫い込まれている、ことを特徴とする請求項1に記載の工業用布地。
【請求項11】
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法において、
(a)工業用布地を準備するステップであって、前記工業用布地は、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1のジッパートラックを備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップがその縁部分に第2のジッパートラックを備えており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2のジッパートラックに加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2のジッパートラックとの間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を有している、ステップと、
(b)前記工業用布地を前記機械内に位置決めするステップと、
(c)前記第1のジッパートラックおよび前記第2のジッパートラックを互いに噛合わせるステップと、
(d)前記第1の端および前記第2の端における前記継目ループを互いに噛合わせるステップと、
(e)ピントルを前記噛合された継目ループ内に挿入するステップと、
を含んでいる、ことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記ステップ(e)のあと、前記噛合された第1および第2のジッパートラックを開けるステップをさらに含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ステップ(e)のあと、前記第1および第2のフラップを取り外すステップをさらに含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のフラップは、介在する弾性伸張具によって、前記布地の前記第2の端に隣接して取り付けられている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップ(d)のあと、前記布地の張力を高めるステップをさらに含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記工業用布地は、ツインワイヤー抄紙機用の布地を含んでいる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ステップ(d)のあと、前記布地の前記第1および第2の部分の少なくとも1つは、膨らみ部を形成するようになっている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のフラップは、前記布地に縫い込まれている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法において、
(a)工業用布地を準備するステップであって、前記工業用布地は、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成している、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップは、前記第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、前記第2の手段は、前記第2のフラップの縁領域に配置されており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2の取付け用手段に加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2の取付け用手段との間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を有している、ステップと、
(b)前記工業用布地を前記機械内に位置決めするステップと、
(c)前記第1の取付け用手段および前記第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、
(d)前記第1の端および前記第2の端における前記継目ループを互いに噛合わせるステップと、
(e)ピントルを前記噛合された継目ループ内に挿入するステップと、
を含んでいる、ことを特徴とする方法。
【請求項20】
工業用布地をこのような布地を利用するように構成された機械に設置する方法において、
(a)工業用布地を準備するステップであって、前記工業用布地は、
複数のマシン方向(MD)糸であって、前記MD糸は、前記布地の第1および第2の端に継目ループを形成しており、前記継目ループは、二重継目ループである、複数のマシン方向(MD)糸と、
前記第1の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第1の部分の下に位置する第1のフラップであって、その縁部分に第1の取付け用手段を備えている、第1のフラップと、
前記第2の端に隣接して取り付けられ、前記布地の第2の部分の下に位置する第2のフラップであって、前記第2のフラップは、前記第1の取付け用手段に嵌合可能な第2の取付け用手段を備えており、前記第2の手段は、前記第2のフラップの縁領域に配置されており、前記第2のフラップは、負荷が前記第2の取付け用手段に加えられたとき、前記布地の前記第2の部分への前記第2のフラップの取付け部と前記第2の取付け用手段との間の距離が大きくなるように、弾性的に伸びることが可能になっている、第2のフラップと、
を有している、ステップと、
(b)前記工業用布地を前記機械内に位置決めするステップと、
(c)前記第1の取付け用手段および前記第2の取付け用手段を互いに噛合わせるステップと、
(d)前記第1の端および前記第2の端における前記継目ループを互いに噛合わせるステップと、
(e)第1および第2のピントルを前記噛合された継目ループ内に挿入するステップと、
を含んでいる、ことを特徴とする方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2013−519002(P2013−519002A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552076(P2012−552076)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2011/023555
【国際公開番号】WO2011/100157
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(512227041)ハイク・ライセンスコ・インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2011/023555
【国際公開番号】WO2011/100157
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(512227041)ハイク・ライセンスコ・インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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