網戸用振れ止め具
【課題】 網戸の振れと外れを防止でき、少ない部品点数でコスト高になることがなく、スライダーを網戸の外れを防止する位置と建込みをする位置に位置決めできる網戸用振れ止め具を提供する。
【解決手段】 本発明の網戸用振れ止め具1において、スライダー17は、その操作部17aを室外側に押すことにより室外側に弾性変形して係止部が被係止部から外れて網戸走行方向にスライド自在になり、スライダー17が外れ止めアーム側にスライドし係止部31が外れ止めアーム側の被係止部21cに弾性復帰により係止したときに、外れ止めアーム13が下方に回動するのを規制し、係止部31が外れ止めアーム側の被係止部21cよりも外れ止めアーム13から離れた位置にある被係止部21aに弾性復帰により係止したときに、外れ止めアーム13がアーム当接部17bよりも下方に回動自在になる。
【解決手段】 本発明の網戸用振れ止め具1において、スライダー17は、その操作部17aを室外側に押すことにより室外側に弾性変形して係止部が被係止部から外れて網戸走行方向にスライド自在になり、スライダー17が外れ止めアーム側にスライドし係止部31が外れ止めアーム側の被係止部21cに弾性復帰により係止したときに、外れ止めアーム13が下方に回動するのを規制し、係止部31が外れ止めアーム側の被係止部21cよりも外れ止めアーム13から離れた位置にある被係止部21aに弾性復帰により係止したときに、外れ止めアーム13がアーム当接部17bよりも下方に回動自在になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、網戸用振れ止め具に関する。
【背景技術】
【0002】
回動自在に設けた外れ止めアームの上端部を付勢部材により上方に向けて付勢して上端部を上枠レールの下端に当接するようにし、スライダーのスライド操作により、スライダーのアーム当接部に外れ止めアームの下面が当接して外れ止めアームが下方に向けて回動するのを規制する当接位置と、非当接位置とにスライダーを位置決めすることが特許文献1に開示されている。当接位置では、網戸が持ち上げられたときに網戸の外れを防止し、非当接位置に位置決めすることで網戸の建込みができるようにしたものである。
この特許文献1では、スライダーを外れ止めアームの付勢部材と別に設けたスライダー用の付勢部材により常時当接位置に向けて付勢することにより当接位置に位置決めし、スライダーを付勢部材の付勢力に抗してスライド操作し、スライダーを外れ止めアームに係止することにより非当接位置に位置決めしている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2539192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、網戸の外れを防止する位置(当接位置)と建込みをする位置(非当接位置)とにスライダーを位置決めする為に、スライダーを常時付勢するスライダー用の付勢部材が必要になるので、部品点数が増え、コスト高になるという問題がる。
【0005】
そこで、本発明は、網戸の振れと外れを防止でき、少ない部品点数でコスト高になることがなく、スライダーを網戸の外れを防止する位置と建込みをする位置に位置決めできる網戸用振れ止め具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、振れ止め本体と、外れ止めアームと、付勢部材と、スライダーとを備え、振れ止め本体は上枠レールの案内溝と被係止部とを有し、被係止部は網戸走行方向に沿って複数設けてあり、外れ止めアームは下端部を室内外方向の軸により振れ止め本体に回動自在に取付けてあり、上端部に上枠レール下端との当接部を有し、付勢部材は外れ止めアームと振れ止め本体との間に設けてあり、外れ止めアームの上端部を常時上方に向けて付勢しており、スライダーは、アーム当接部と操作部と係止部とを有し、網戸走行方向にスライド自在に振れ止め本体に取付けてあり、操作部を室外側に押すことにより室外側に弾性変形して係止部が被係止部から外れて網戸走行方向にスライド自在になり、スライダーが外れ止めアーム側にスライドし係止部が複数の被係止部のうちの外れ止めアーム側の被係止部に弾性復帰により係止したときに、アーム当接部が外れ止めアームの下面に当接して外れ止めアームが下方に回動するのを規制し、スライダーが外れ止めアームと離間する位置にスライドし係止部が外れ止めアーム側の被係止部よりも外れ止めアームから離れた位置にある被係止部に弾性復帰により係止したときに、外れ止めアームがアーム当接部よりも下方に回動自在になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、操作部を室内側から室外側に押すことにより、スライダーが室外側に弾性変形して係止部が振れ止め本体の被係止部から外れ、その状態でスライダーを外れ止めアーム側にスライドし、弾性復帰することによりスライダーの係止部を外れ止めアーム側の被係止部に係止する。
外れ止めアームの上端部は付勢部材により上方に付勢されて上枠レールの下端に当接した位置にあり、この状態で網戸が持ち上げられると、外れ止めアームの上端部が上枠レールの下端に押されて下方に回動し、スライダーのアーム当接部に外れ止めアームの下面が当接して外れ止めアームの下方への回動を規制して、網戸の外れを防止する。
また、振れ止め本体は案内溝により上枠レールを案内して網戸が振れるのを防止する。
一方、網戸を外すときや網戸の建込み時には、スライダーの操作部を室外側に押すことにより弾性変形して係止部が被係止部から外れてスライダーが網戸走行方向にスライド自在になり、スライダーが外れ止めアームと離間する位置にスライドし係止部を外れ止めアーム側の被係止部よりも外れ止めアームから離れた位置にある被係止部に弾性復帰により係止して、アーム当接部を外れ止めアームとの非当接位置にする。この状態で、網戸の上框に上枠レールの下端を挿入するようにして網戸を突き上げると、外れ止めアームの上端部は上枠レール下端に押されて下方に回動するので、網戸を外したりあるいは建て込むことができる。
本発明によれば、スライダーは外れ止めアーム下面との当接位置と非当接位置とで、スライダーの係止部を振れ止め本体の被係止部に係止して位置決めし、スライダーを室外側に弾性変形して係止部を振れ止め本体の被係止部から外してスライドするので、スライダーを位置決めする為に付勢部材を設ける必要がなく、少ない部品点数でコスト高になることがない。
振れ止め本体に上枠レールを案内する案内溝を設けているので網戸の振れ止めができ、振れ止めと外れ止めとの2つの機能を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明するが、まず、図1〜図6を参照して本発明の第1実施の形態について説明する。図1は第1実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図であり、図2はスライダーを第3位置で係止したときに網戸を持ち上げた状態を示す正面図であり、図3は図1(a)に示す網戸の平面図であり、図4は図1(a)に示すA−A位置で切断した網戸の断面図であり、図5は図1に示す振れ止め本体の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であり、図6は図1に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
本発明の実施の形態にかかる網戸用振れ止め具1は、網戸3の上框5と左右の竪框7の各コーナ部に取付けて上枠レール9に対する網戸3の振れを防止するものであり、振れ止め本体11と、外れ止めアーム13と、付勢部材15と、スライダー17とを備えている。
振れ止め本体11は、竪框7側の上端部に上枠レール9の下端が挿入される案内溝19を備え、上框5側に室内側壁11aを備え、室内側壁11aにはスライダー17が係止される複数の被係止部21a〜21cが設けてある。本実施の形態では、網戸走行方向に沿って、第1被係止部21a、第2被係止部21cと、第3被係止部21bとの3つの被係止部が設けてある。各第1〜第3被係止部21a〜21cは各々室内外方向に貫通する孔である。
外れ止めアーム13は下端部13aを室内外方向の軸25により振れ止め本体11に取付けてあり、上端部13bには上枠レール9の下端との当接部27が設けてある。当接部27は車輪である。
付勢部材15はねじりコイルばねであり、一端15aを振れ止め本体11に係止し、他端15bを外れ止めアーム13に係止して、振れ止め本体11に対して外れ止めアーム13の上端部13bを上方に向けて付勢している。
スライダー17は操作部17aとアーム当接部17bと係止部31とを有している。操作部17aは上框5の室内側面に設けた操作孔5aに配置してあり、操作部17aをスライド操作することにより、スライダー17を下枠レール9の長手方向にスライドするようになっている。操作部17aには、十字の溝が形成してあり、プラスドライバやマイナスドライバを係合して操作するようになっている。
また、スライダー17は、室内外方向に弾性変形する弾性部29を有しており、弾性部29の室内側面には係止部31が設けてある。係止部31は振れ止め本体11の室内側壁11aに向けて突設する突起であり、弾性部29の室外方向の弾性変形と室内方向の弾性復帰とに追従して振れ止め本体11の室内側壁11aに対して室外方向に移動したり、室内方向に移動する。
係止部31は操作部17aが弾性部29により室外側に向けて弾性変形すると各被係止部21a、21b、21cとから外れ、各被係止部21a、21b、21cに対向する位置で弾性復帰することにより各被係止部21a、21b、21cに係止する。本実施の形態では、複数の被係止部21a、21b、21cのうち、第1被係止部21aは外れ止めアームから最も離れた位置にある被係止部であり、第2被係止部21b及び第3係止部21cは外れ止めアーム側の被係止部である。
係止部31が第1被係止部21aとの係止位置にあるときには(図1(b)参照)スライダー17のアーム当接部17bは外れ止めアーム13との非当接位置にあり、第2被係止部21cとの係止位置(図1(a)参照)及び第3被係止部21bとの係止位置(図2参照)にあるときにはスライダー17のアーム当接部17bが外れ止めアーム13の下面13cに当接する当接位置にある。本実施の形態では、係止部31が第2被係止部21cに係止した位置では外れ止めアーム13がスライダー17の先端にあるアーム当接部17bに当接する位置にあり(図1(a))、係止部31が第3被係止部21bに係止した位置(図2)では外れ止めアーム13が第2被係止部21cの時よりも低い位置でスライダー17のアーム当接部17bに当接する。即ち、本実施の形態では、外れ止めアーム13は2つの位置でスライダー17のアーム当接部17bに当接して外れ止めアームの回動を規制する高さを選択できるようになっている。
【0009】
次に、第1実施の形態にかかる網戸用振れ止め具1の装着、作用及び効果について説明する。
上框5と縦枠8とのコーナ部に網戸用振れ止め具1を上から押し込むことにより、網戸用振れ止め具1を網戸3に装着する。
網戸3の建込み時には、上框5の操作孔5aに位置する操作部17aにドライバーの先端を押し当てて、弾性部29を室外側に弾性変形させる。これにより、振れ止め本体11の被係止部21から係止部31が外れるので、弾性部材29を弾性変形させたままスライダー17を操作孔5aの網戸中央部側端までスライドした後、ドライバーを外す。そうすると、弾性部29は弾性復帰して、スライダー17の係止部31は振れ止め本体11の第1被係止部21aに係止する。係止部31が第1被係止部21aに係止した状態では、図1(b)に示すように、スライダー17のアーム当接部17bが外れ止めアーム13との非当接位置にあり、外れ止めアーム13は下方への回動が規制されていないので、網戸3の上框5を上枠レール9の下端から挿入して網戸を突き上げると、外れ止めアーム13の上端部13bは上枠レール9の下端に押されて下方に回動して、網戸をけんどん方式により建て込むことができる。
網戸の建込み後に、スライダー17の操作部17aに建込み時と同様にドライバーを押し付けて操作孔5aの竪框7側端までスライドして、ドライバーを外す。これにより、弾性部29は弾性復帰して、係止部31は第2被係止部21c又は第3被係止部21bに係止するので、各位置でスライダー17が位置決めされる。
係止部31を第2係止部21cに係止した位置では、図1(a)に示すように、スライダー17のアーム当接部17bは外れ止めアーム13の下面13cとの当接位置にある。
外れ止めアーム13の上端部13bは付勢部材15により上方に付勢されて上枠レール9の下端に当接した位置にあり、この状態で網戸3が持ち上げられると、外れ止めアーム13の上端部13bが上枠レール9に押されて下方に回動するが、スライダー17のアーム当接部17bに外れ止めアーム13の下面13cが当接して外れ止めアーム13の下方への回動を規制するので、網戸3の外れを防止する。
また、スライダー17のアーム当接部17bに外れ止めアーム13の下面との当接位置を図1(a)に示す当接位置よりも低く設定したい場合には(図2参照)、スライダー17の操作部17aをスライドして、係止部31を第1被係止部21aと第2被係止部21cとの間にある第3被係止部21bに係止する。
一方、振れ止め本体11の案内溝19には上枠レール9が挿入して、網戸の振れを防止している。
【0010】
本実施の形態によれば、スライダー17の係止部31は各被係止部21a〜21cに係止して、スライダー17のアーム当接部17bと外れ止めアーム下面13cとの当接位置と非当接位置とに位置決めし、弾性部29を弾性変形させてスライダー17の係止部を振れ止め本体11の各被係止部21a〜21cから外してスライドするので、スライダー17を位置決めする為に、付勢部材を設ける必要がなく、少ない部品点数でコスト高になることがない。
振れ止め本体11に上枠レール9を案内する案内溝19を設けているので、網戸3の振れ止めができ、振れ止めと外れ止めとの2つの機能を奏することができる。
スライダー17のアーム当接部17bと外れ止めアーム下面13cとの当接位置を、当接高さの異なる位置で係止する2つの被係止部21b及び21cを設けているので、必要に応じて網戸が持ち上げられたときの外れ防止高さを変更できる。
上枠レール9との当接部27を車輪にしているので、網戸3の走行をスムーズに行うことができる。
【0011】
次に、図7〜図12を参照して本発明の第2実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図7は第2実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図であり、図8は図7(a)に示す網戸の平面図であり、図9は図7(a)に示すB−B位置で切断した網戸の断面図であり、図10は図7に示す振れ止め本体を構成するスライダー保持部品の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であり、図11は図7に示す振れ止め本体を構成する振れ止め部品の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であり、図12は図7に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
この第2実施の形態では、スライダー17の操作部17aが係止部31を兼ねていることが上述した第1実施の形態と異なっている。また、振れ止め本体11には、室内側壁11aに第1被係止部21aと第2被係止部21cとの2つの被係止部が設けてある。2つの被係止部21a、21bは各々スライダー17の操作部17aが入り込む孔であり、第1被係止部21aと第2被係止部21cとは、ドライバー等の操作治具を移動する為の孔33により連通してある。連通孔33は、第1被係止部21aと第2被係止部21cよりも幅が狭くなっており、操作部17aが、第1被係止部21aと第2被係止部21cとの位置で各係止孔内に係止できるようになっている。第1被係止部21aは外れ止めアームから最も離れた位置にある係止部であり、第2被係止部21cはアーム側の係止部である。
尚、上框5には第1被係止部21a、第2被係止部21c及び連通孔33に対応した形状の操作孔5aが形成されている。
室内側壁11aにはスライダー17のスライドを案内する案内溝37が設けてあり、スライダー17の室内側面に設けた突部36が案内溝37に案内されてスライダー17がスライドするようになっている。
振れ止め本体11には、室内側壁11aと室外側壁11bを有するスライダー保持部12と振れ止め溝を有する振れ止め部14とが別体に設けてあり、スライダー保持部12と振れ止め部14とは嵌合部35により嵌合して一体にしてある。
この第2実施の形態では、スライダー17の操作部17aが第1被係止部21aにあるときにはスライダー17のアーム当接部17bは外れ止めアーム13との非当接位置にあり、網戸の建込みを可能にしている。第2被係止部21cにあるときには、スライダー17のアーム当接部17bが外れ止めアーム13の下面13cと当接する位置にあり網戸の外れを防止する。
【0012】
この第2実施の形態によれば、スライダー17の係止部31は振れ止め本体11の各被係止部21a、21bに係止して、スライダー17のアーム当接部17bと外れ止めアーム下面13cとの当接位置と非当接位置とに位置決めし、弾性部29を弾性変形させて各被係止部21a、21bから外してスライダー17をスライドするので、スライダー17を位置決めする為に、スライダー用の付勢部材を設ける必要がなく、少ない部品点数でコスト高になることがない。
振れ止め本体11に上枠レール9を案内する案内溝19を設けているので、網戸3の振れ止めができ、振れ止めと外れ止めとの2つの機能を奏することができる。
上枠レール9との当接部27を車輪にしているので、網戸3の走行をスムーズに行うことができる。
振れ止め本体11はスライダー保持部12と振れ止め部14とを嵌合により一体に組み立てているので、必要に応じて振れ止め部14やスライダー保持部12を単体で利用することもできる。
【0013】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、第1実施の形態において、被係止部21を第1〜第3被係止部21a、21b、21cの3つとしたが、第2被係止部21c又は第3被係止部21bはいずれか一方のみとして合計2箇所でスライダーを係止するものであってもよい。
また、第2実施の形態において、第1実施の形態と同様に被係止部21a、21b、21cの3箇所設けるものであってもよい。
外れ止めアーム13の上端部13aに設けた上枠レール9との当接部27は車輪に限らず、外れ止めアーム13の上端面としてもよい。
スライダー17と外れ止めアーム13の下面との当接は、外れ止めアーム13の上端部13bに限らず、外れ止めアーム13の上端部13bと下端部13aの間であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図である。
【図2】図1に示す網戸において、スライダーを第3位置で係止したときに網戸を持ち上げた状態を示す正面図である。
【図3】図1(a)に示す網戸の平面図である。
【図4】図1(a)に示すA−A位置で切断した網戸の断面図である。
【図5】図1に示す振れ止め本体の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図6】図1に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図7】第2実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図である。
【図8】図7(a)に示す網戸の平面図である。
【図9】図7(a)に示すB−Bで切断した網戸の断面図である。
【図10】図1に示す振れ止め本体のスライダー保持部の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図11】図7に示す振れ止め本体を構成する振れ止め部の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図12】図7に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 網戸用振れ止め具
3 網戸
9 上枠レール
11 振れ止め本体
13 外れ止めアーム
13a 下端部
13b 上端部
13c 下面
15 付勢部材
17 スライダー
17a 操作部
17b アーム当接部
19 案内溝
21a、21b、21c 被係止部
25 軸
27 当接部
29 弾性部
31 係止部
【技術分野】
【0001】
本発明は、網戸用振れ止め具に関する。
【背景技術】
【0002】
回動自在に設けた外れ止めアームの上端部を付勢部材により上方に向けて付勢して上端部を上枠レールの下端に当接するようにし、スライダーのスライド操作により、スライダーのアーム当接部に外れ止めアームの下面が当接して外れ止めアームが下方に向けて回動するのを規制する当接位置と、非当接位置とにスライダーを位置決めすることが特許文献1に開示されている。当接位置では、網戸が持ち上げられたときに網戸の外れを防止し、非当接位置に位置決めすることで網戸の建込みができるようにしたものである。
この特許文献1では、スライダーを外れ止めアームの付勢部材と別に設けたスライダー用の付勢部材により常時当接位置に向けて付勢することにより当接位置に位置決めし、スライダーを付勢部材の付勢力に抗してスライド操作し、スライダーを外れ止めアームに係止することにより非当接位置に位置決めしている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2539192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、網戸の外れを防止する位置(当接位置)と建込みをする位置(非当接位置)とにスライダーを位置決めする為に、スライダーを常時付勢するスライダー用の付勢部材が必要になるので、部品点数が増え、コスト高になるという問題がる。
【0005】
そこで、本発明は、網戸の振れと外れを防止でき、少ない部品点数でコスト高になることがなく、スライダーを網戸の外れを防止する位置と建込みをする位置に位置決めできる網戸用振れ止め具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、振れ止め本体と、外れ止めアームと、付勢部材と、スライダーとを備え、振れ止め本体は上枠レールの案内溝と被係止部とを有し、被係止部は網戸走行方向に沿って複数設けてあり、外れ止めアームは下端部を室内外方向の軸により振れ止め本体に回動自在に取付けてあり、上端部に上枠レール下端との当接部を有し、付勢部材は外れ止めアームと振れ止め本体との間に設けてあり、外れ止めアームの上端部を常時上方に向けて付勢しており、スライダーは、アーム当接部と操作部と係止部とを有し、網戸走行方向にスライド自在に振れ止め本体に取付けてあり、操作部を室外側に押すことにより室外側に弾性変形して係止部が被係止部から外れて網戸走行方向にスライド自在になり、スライダーが外れ止めアーム側にスライドし係止部が複数の被係止部のうちの外れ止めアーム側の被係止部に弾性復帰により係止したときに、アーム当接部が外れ止めアームの下面に当接して外れ止めアームが下方に回動するのを規制し、スライダーが外れ止めアームと離間する位置にスライドし係止部が外れ止めアーム側の被係止部よりも外れ止めアームから離れた位置にある被係止部に弾性復帰により係止したときに、外れ止めアームがアーム当接部よりも下方に回動自在になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、操作部を室内側から室外側に押すことにより、スライダーが室外側に弾性変形して係止部が振れ止め本体の被係止部から外れ、その状態でスライダーを外れ止めアーム側にスライドし、弾性復帰することによりスライダーの係止部を外れ止めアーム側の被係止部に係止する。
外れ止めアームの上端部は付勢部材により上方に付勢されて上枠レールの下端に当接した位置にあり、この状態で網戸が持ち上げられると、外れ止めアームの上端部が上枠レールの下端に押されて下方に回動し、スライダーのアーム当接部に外れ止めアームの下面が当接して外れ止めアームの下方への回動を規制して、網戸の外れを防止する。
また、振れ止め本体は案内溝により上枠レールを案内して網戸が振れるのを防止する。
一方、網戸を外すときや網戸の建込み時には、スライダーの操作部を室外側に押すことにより弾性変形して係止部が被係止部から外れてスライダーが網戸走行方向にスライド自在になり、スライダーが外れ止めアームと離間する位置にスライドし係止部を外れ止めアーム側の被係止部よりも外れ止めアームから離れた位置にある被係止部に弾性復帰により係止して、アーム当接部を外れ止めアームとの非当接位置にする。この状態で、網戸の上框に上枠レールの下端を挿入するようにして網戸を突き上げると、外れ止めアームの上端部は上枠レール下端に押されて下方に回動するので、網戸を外したりあるいは建て込むことができる。
本発明によれば、スライダーは外れ止めアーム下面との当接位置と非当接位置とで、スライダーの係止部を振れ止め本体の被係止部に係止して位置決めし、スライダーを室外側に弾性変形して係止部を振れ止め本体の被係止部から外してスライドするので、スライダーを位置決めする為に付勢部材を設ける必要がなく、少ない部品点数でコスト高になることがない。
振れ止め本体に上枠レールを案内する案内溝を設けているので網戸の振れ止めができ、振れ止めと外れ止めとの2つの機能を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明するが、まず、図1〜図6を参照して本発明の第1実施の形態について説明する。図1は第1実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図であり、図2はスライダーを第3位置で係止したときに網戸を持ち上げた状態を示す正面図であり、図3は図1(a)に示す網戸の平面図であり、図4は図1(a)に示すA−A位置で切断した網戸の断面図であり、図5は図1に示す振れ止め本体の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であり、図6は図1に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
本発明の実施の形態にかかる網戸用振れ止め具1は、網戸3の上框5と左右の竪框7の各コーナ部に取付けて上枠レール9に対する網戸3の振れを防止するものであり、振れ止め本体11と、外れ止めアーム13と、付勢部材15と、スライダー17とを備えている。
振れ止め本体11は、竪框7側の上端部に上枠レール9の下端が挿入される案内溝19を備え、上框5側に室内側壁11aを備え、室内側壁11aにはスライダー17が係止される複数の被係止部21a〜21cが設けてある。本実施の形態では、網戸走行方向に沿って、第1被係止部21a、第2被係止部21cと、第3被係止部21bとの3つの被係止部が設けてある。各第1〜第3被係止部21a〜21cは各々室内外方向に貫通する孔である。
外れ止めアーム13は下端部13aを室内外方向の軸25により振れ止め本体11に取付けてあり、上端部13bには上枠レール9の下端との当接部27が設けてある。当接部27は車輪である。
付勢部材15はねじりコイルばねであり、一端15aを振れ止め本体11に係止し、他端15bを外れ止めアーム13に係止して、振れ止め本体11に対して外れ止めアーム13の上端部13bを上方に向けて付勢している。
スライダー17は操作部17aとアーム当接部17bと係止部31とを有している。操作部17aは上框5の室内側面に設けた操作孔5aに配置してあり、操作部17aをスライド操作することにより、スライダー17を下枠レール9の長手方向にスライドするようになっている。操作部17aには、十字の溝が形成してあり、プラスドライバやマイナスドライバを係合して操作するようになっている。
また、スライダー17は、室内外方向に弾性変形する弾性部29を有しており、弾性部29の室内側面には係止部31が設けてある。係止部31は振れ止め本体11の室内側壁11aに向けて突設する突起であり、弾性部29の室外方向の弾性変形と室内方向の弾性復帰とに追従して振れ止め本体11の室内側壁11aに対して室外方向に移動したり、室内方向に移動する。
係止部31は操作部17aが弾性部29により室外側に向けて弾性変形すると各被係止部21a、21b、21cとから外れ、各被係止部21a、21b、21cに対向する位置で弾性復帰することにより各被係止部21a、21b、21cに係止する。本実施の形態では、複数の被係止部21a、21b、21cのうち、第1被係止部21aは外れ止めアームから最も離れた位置にある被係止部であり、第2被係止部21b及び第3係止部21cは外れ止めアーム側の被係止部である。
係止部31が第1被係止部21aとの係止位置にあるときには(図1(b)参照)スライダー17のアーム当接部17bは外れ止めアーム13との非当接位置にあり、第2被係止部21cとの係止位置(図1(a)参照)及び第3被係止部21bとの係止位置(図2参照)にあるときにはスライダー17のアーム当接部17bが外れ止めアーム13の下面13cに当接する当接位置にある。本実施の形態では、係止部31が第2被係止部21cに係止した位置では外れ止めアーム13がスライダー17の先端にあるアーム当接部17bに当接する位置にあり(図1(a))、係止部31が第3被係止部21bに係止した位置(図2)では外れ止めアーム13が第2被係止部21cの時よりも低い位置でスライダー17のアーム当接部17bに当接する。即ち、本実施の形態では、外れ止めアーム13は2つの位置でスライダー17のアーム当接部17bに当接して外れ止めアームの回動を規制する高さを選択できるようになっている。
【0009】
次に、第1実施の形態にかかる網戸用振れ止め具1の装着、作用及び効果について説明する。
上框5と縦枠8とのコーナ部に網戸用振れ止め具1を上から押し込むことにより、網戸用振れ止め具1を網戸3に装着する。
網戸3の建込み時には、上框5の操作孔5aに位置する操作部17aにドライバーの先端を押し当てて、弾性部29を室外側に弾性変形させる。これにより、振れ止め本体11の被係止部21から係止部31が外れるので、弾性部材29を弾性変形させたままスライダー17を操作孔5aの網戸中央部側端までスライドした後、ドライバーを外す。そうすると、弾性部29は弾性復帰して、スライダー17の係止部31は振れ止め本体11の第1被係止部21aに係止する。係止部31が第1被係止部21aに係止した状態では、図1(b)に示すように、スライダー17のアーム当接部17bが外れ止めアーム13との非当接位置にあり、外れ止めアーム13は下方への回動が規制されていないので、網戸3の上框5を上枠レール9の下端から挿入して網戸を突き上げると、外れ止めアーム13の上端部13bは上枠レール9の下端に押されて下方に回動して、網戸をけんどん方式により建て込むことができる。
網戸の建込み後に、スライダー17の操作部17aに建込み時と同様にドライバーを押し付けて操作孔5aの竪框7側端までスライドして、ドライバーを外す。これにより、弾性部29は弾性復帰して、係止部31は第2被係止部21c又は第3被係止部21bに係止するので、各位置でスライダー17が位置決めされる。
係止部31を第2係止部21cに係止した位置では、図1(a)に示すように、スライダー17のアーム当接部17bは外れ止めアーム13の下面13cとの当接位置にある。
外れ止めアーム13の上端部13bは付勢部材15により上方に付勢されて上枠レール9の下端に当接した位置にあり、この状態で網戸3が持ち上げられると、外れ止めアーム13の上端部13bが上枠レール9に押されて下方に回動するが、スライダー17のアーム当接部17bに外れ止めアーム13の下面13cが当接して外れ止めアーム13の下方への回動を規制するので、網戸3の外れを防止する。
また、スライダー17のアーム当接部17bに外れ止めアーム13の下面との当接位置を図1(a)に示す当接位置よりも低く設定したい場合には(図2参照)、スライダー17の操作部17aをスライドして、係止部31を第1被係止部21aと第2被係止部21cとの間にある第3被係止部21bに係止する。
一方、振れ止め本体11の案内溝19には上枠レール9が挿入して、網戸の振れを防止している。
【0010】
本実施の形態によれば、スライダー17の係止部31は各被係止部21a〜21cに係止して、スライダー17のアーム当接部17bと外れ止めアーム下面13cとの当接位置と非当接位置とに位置決めし、弾性部29を弾性変形させてスライダー17の係止部を振れ止め本体11の各被係止部21a〜21cから外してスライドするので、スライダー17を位置決めする為に、付勢部材を設ける必要がなく、少ない部品点数でコスト高になることがない。
振れ止め本体11に上枠レール9を案内する案内溝19を設けているので、網戸3の振れ止めができ、振れ止めと外れ止めとの2つの機能を奏することができる。
スライダー17のアーム当接部17bと外れ止めアーム下面13cとの当接位置を、当接高さの異なる位置で係止する2つの被係止部21b及び21cを設けているので、必要に応じて網戸が持ち上げられたときの外れ防止高さを変更できる。
上枠レール9との当接部27を車輪にしているので、網戸3の走行をスムーズに行うことができる。
【0011】
次に、図7〜図12を参照して本発明の第2実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図7は第2実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図であり、図8は図7(a)に示す網戸の平面図であり、図9は図7(a)に示すB−B位置で切断した網戸の断面図であり、図10は図7に示す振れ止め本体を構成するスライダー保持部品の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であり、図11は図7に示す振れ止め本体を構成する振れ止め部品の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図であり、図12は図7に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
この第2実施の形態では、スライダー17の操作部17aが係止部31を兼ねていることが上述した第1実施の形態と異なっている。また、振れ止め本体11には、室内側壁11aに第1被係止部21aと第2被係止部21cとの2つの被係止部が設けてある。2つの被係止部21a、21bは各々スライダー17の操作部17aが入り込む孔であり、第1被係止部21aと第2被係止部21cとは、ドライバー等の操作治具を移動する為の孔33により連通してある。連通孔33は、第1被係止部21aと第2被係止部21cよりも幅が狭くなっており、操作部17aが、第1被係止部21aと第2被係止部21cとの位置で各係止孔内に係止できるようになっている。第1被係止部21aは外れ止めアームから最も離れた位置にある係止部であり、第2被係止部21cはアーム側の係止部である。
尚、上框5には第1被係止部21a、第2被係止部21c及び連通孔33に対応した形状の操作孔5aが形成されている。
室内側壁11aにはスライダー17のスライドを案内する案内溝37が設けてあり、スライダー17の室内側面に設けた突部36が案内溝37に案内されてスライダー17がスライドするようになっている。
振れ止め本体11には、室内側壁11aと室外側壁11bを有するスライダー保持部12と振れ止め溝を有する振れ止め部14とが別体に設けてあり、スライダー保持部12と振れ止め部14とは嵌合部35により嵌合して一体にしてある。
この第2実施の形態では、スライダー17の操作部17aが第1被係止部21aにあるときにはスライダー17のアーム当接部17bは外れ止めアーム13との非当接位置にあり、網戸の建込みを可能にしている。第2被係止部21cにあるときには、スライダー17のアーム当接部17bが外れ止めアーム13の下面13cと当接する位置にあり網戸の外れを防止する。
【0012】
この第2実施の形態によれば、スライダー17の係止部31は振れ止め本体11の各被係止部21a、21bに係止して、スライダー17のアーム当接部17bと外れ止めアーム下面13cとの当接位置と非当接位置とに位置決めし、弾性部29を弾性変形させて各被係止部21a、21bから外してスライダー17をスライドするので、スライダー17を位置決めする為に、スライダー用の付勢部材を設ける必要がなく、少ない部品点数でコスト高になることがない。
振れ止め本体11に上枠レール9を案内する案内溝19を設けているので、網戸3の振れ止めができ、振れ止めと外れ止めとの2つの機能を奏することができる。
上枠レール9との当接部27を車輪にしているので、網戸3の走行をスムーズに行うことができる。
振れ止め本体11はスライダー保持部12と振れ止め部14とを嵌合により一体に組み立てているので、必要に応じて振れ止め部14やスライダー保持部12を単体で利用することもできる。
【0013】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、第1実施の形態において、被係止部21を第1〜第3被係止部21a、21b、21cの3つとしたが、第2被係止部21c又は第3被係止部21bはいずれか一方のみとして合計2箇所でスライダーを係止するものであってもよい。
また、第2実施の形態において、第1実施の形態と同様に被係止部21a、21b、21cの3箇所設けるものであってもよい。
外れ止めアーム13の上端部13aに設けた上枠レール9との当接部27は車輪に限らず、外れ止めアーム13の上端面としてもよい。
スライダー17と外れ止めアーム13の下面との当接は、外れ止めアーム13の上端部13bに限らず、外れ止めアーム13の上端部13bと下端部13aの間であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図である。
【図2】図1に示す網戸において、スライダーを第3位置で係止したときに網戸を持ち上げた状態を示す正面図である。
【図3】図1(a)に示す網戸の平面図である。
【図4】図1(a)に示すA−A位置で切断した網戸の断面図である。
【図5】図1に示す振れ止め本体の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図6】図1に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図7】第2実施の形態にかかる網戸用振れ止め具を装着した網戸を室内側から見た正面図であり、(a)は建込み後の状態を示しており、(b)は建込み時の状態を示す図である。
【図8】図7(a)に示す網戸の平面図である。
【図9】図7(a)に示すB−Bで切断した網戸の断面図である。
【図10】図1に示す振れ止め本体のスライダー保持部の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図11】図7に示す振れ止め本体を構成する振れ止め部の図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図12】図7に示すスライダーの図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 網戸用振れ止め具
3 網戸
9 上枠レール
11 振れ止め本体
13 外れ止めアーム
13a 下端部
13b 上端部
13c 下面
15 付勢部材
17 スライダー
17a 操作部
17b アーム当接部
19 案内溝
21a、21b、21c 被係止部
25 軸
27 当接部
29 弾性部
31 係止部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振れ止め本体と、外れ止めアームと、付勢部材と、スライダーとを備え、振れ止め本体は上枠レールの案内溝と被係止部とを有し、被係止部は網戸走行方向に沿って複数設けてあり、外れ止めアームは下端部を室内外方向の軸により振れ止め本体に回動自在に取付けてあり、上端部に上枠レール下端との当接部を有し、付勢部材は外れ止めアームと振れ止め本体との間に設けてあり、外れ止めアームの上端部を常時上方に向けて付勢しており、スライダーは、アーム当接部と操作部と係止部とを有し、網戸走行方向にスライド自在に振れ止め本体に取付けてあり、操作部を室外側に押すことにより室外側に弾性変形して係止部が被係止部から外れて網戸走行方向にスライド自在になり、スライダーが外れ止めアーム側にスライドし係止部が複数の被係止部のうちの外れ止めアーム側の被係止部に弾性復帰により係止したときに、アーム当接部が外れ止めアームの下面に当接して外れ止めアームが下方に回動するのを規制し、スライダーが外れ止めアームと離間する位置にスライドし係止部が外れ止めアーム側の被係止部よりも外れ止めアームから離れた位置にある被係止部に弾性復帰により係止したときに、外れ止めアームがアーム当接部よりも下方に回動自在になることを特徴とする網戸用振れ止め具。
【請求項1】
振れ止め本体と、外れ止めアームと、付勢部材と、スライダーとを備え、振れ止め本体は上枠レールの案内溝と被係止部とを有し、被係止部は網戸走行方向に沿って複数設けてあり、外れ止めアームは下端部を室内外方向の軸により振れ止め本体に回動自在に取付けてあり、上端部に上枠レール下端との当接部を有し、付勢部材は外れ止めアームと振れ止め本体との間に設けてあり、外れ止めアームの上端部を常時上方に向けて付勢しており、スライダーは、アーム当接部と操作部と係止部とを有し、網戸走行方向にスライド自在に振れ止め本体に取付けてあり、操作部を室外側に押すことにより室外側に弾性変形して係止部が被係止部から外れて網戸走行方向にスライド自在になり、スライダーが外れ止めアーム側にスライドし係止部が複数の被係止部のうちの外れ止めアーム側の被係止部に弾性復帰により係止したときに、アーム当接部が外れ止めアームの下面に当接して外れ止めアームが下方に回動するのを規制し、スライダーが外れ止めアームと離間する位置にスライドし係止部が外れ止めアーム側の被係止部よりも外れ止めアームから離れた位置にある被係止部に弾性復帰により係止したときに、外れ止めアームがアーム当接部よりも下方に回動自在になることを特徴とする網戸用振れ止め具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−51511(P2007−51511A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−238883(P2005−238883)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(000175560)三協立山アルミ株式会社 (529)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)
【出願人】(593099104)タカラ産業株式会社 (40)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(000175560)三協立山アルミ株式会社 (529)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)
【出願人】(593099104)タカラ産業株式会社 (40)
【Fターム(参考)】
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