緑化ネット保持具
【課題】 ベランダや窓前をゴーヤやアサガオなどの蔓性植物で壁面緑化をする際に、簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするために、横架材を使用せずに、フックのみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようにする。
【解決手段】 壁面緑化をする際に簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするため手段として、緑化ネット保持具が一辺に2以上の切込みによって歯が形成されている板状のネット固定部と、ネット固定部に固定された躯体に取り付く取付き部を含むことによって、横架材を使用せずに緑化ネット保持具のみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようする。
【解決手段】 壁面緑化をする際に簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするため手段として、緑化ネット保持具が一辺に2以上の切込みによって歯が形成されている板状のネット固定部と、ネット固定部に固定された躯体に取り付く取付き部を含むことによって、横架材を使用せずに緑化ネット保持具のみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベランダや窓前に取り付けて、蔓性植物を這わせることによって壁面緑化するために用いられる緑化ネットを固定するための緑化ネット保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
ベランダや窓前をゴーヤやアサガオなどの蔓性植物で壁面緑化することが広く行われている。最近では、ベランダや窓前に樹脂等でできたグリッド形状の緑化ネットを張り、その緑化ネットに蔓性植物を這わせることが行われている。緑化ネットをベランダや窓前に張る方法として一般的なのは、軒天にヒートンや洋灯吊のようなフックを複数つけ、そのフックに横架材を渡し、その横架材にひもを縦横に渡し緑化ネットを取り付ける方法である(例えば特許文献1または特許文献2参照)。
しかし、横架材の使用は、設置時にしばしば問題を生じさせる。例えばフックの間隔が横架材より短い場合には、横架材を切断する手間や時間を要する。逆にフックの間隔が横架材よりも長い場合には、横架材の重ねシロが外見上見苦しくなることがあり、また、横架材を接続する工夫が必要になることがある。そのほか、横架材にネットを取り付けることにも手間を要することがある。とくに腰壁よりも低い位置にある植栽スペースから上部軒天までのベランダ空間に緑化ネットを張る場合には横架材を用いて撓まないようにネットを張るのは作業に手間がかかる。また取り付けたネットの取り外しも手間のかかる作業になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2008−124108号公報
【特許文献2】実用新案登録3136160号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は壁面緑化をする際に、簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするために、横架材を使用せずに、フックのみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようにするための緑化ネット保持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、壁面緑化をする際に簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするための手段として、緑化ネット保持具が一辺に2以上の切込みによって歯が形成されている板状のネット固定部と、ネット固定部に固定され躯体に取り付く取付き部を有することによって、横架材を使用せずに緑化ネット保持具のみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようにし、課題を解決する。
【0006】
第2の解決手段は、第1の解決手段でさらにネット固定部の歯をひとつおきに板厚方向にずれて変位させるようにすることである。
【0007】
第3の解決手段は、第1の解決手段でさらにネット固定部の切込みをV字型の切込みとすることである。
【0008】
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段で取付き部を、ネット固定部と垂直であり互いに平行な2枚の側板と、ネット固定部と平行で2枚の側板を貫通する棒状の引っかかり部を有するようにすることである。
【0009】
第5の解決手段は、第4の解決手段で引っかかり部に雄ネジ部を形成し、2枚の側板の一方をネット固定部に固定し、2枚の側板の他方を可動とし、引っかかり部によって2枚の側板をネジ留めすることができるようにすることである。
【0010】
第6の解決手段は、第1〜第3の解決手段でネット固定部に対して取付き部が板厚方向に延びるようにすることである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の緑化ネット保持具はネット固定部の切込みにネットの横紐を引っかけることができるので、横架材を必要とせずに簡単に撓みなくネットを張ることができる。
【0012】
請求項2の緑化ネット保持具では側面にV字型隙間が形成されるので、固定されたネットは外れにくくなるとともに、左右へもずれにくくなる。また、ネットの位置調節がより容易である。さらに、太さが異なる横紐を持つネットを固定することができる。
【0013】
請求項3の緑化ネット保持具では切込みがV字型であるので、固定されたネットは外れにくくなるとともに、左右へもずれにくくなる。また、ネットの位置調節がより容易である。さらに、太さが異なる横紐を持つネットを固定することができる。
【0014】
請求項4の緑化ネット保持具は、引っかかり部を既存フックに引っかけて躯体に取り付けることができる。平行な2枚の側板は横ぶれを阻止する。
【0015】
請求項5の緑化ネット保持具では、側板の一方が可動であるので、引っかかる既存フックの大きさに関する制限が緩和される。また、既存フックがヒートンであっても引っかけるのが容易である。さらにネジで2枚の側板を締め付けることによって横ぶれ防止の機能が向上する。
【0016】
請求項6の緑化ネット保持具は取付き部が板厚方向に延びているので腰壁等の垂直面に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具にネットの横紐を引っかけた例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の変形例を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の別の変形例を示す正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の使用状態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による緑化ネット保持具の使用状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す正面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す正面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による緑化ネット保持具の取り付け状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第5の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の緑化ネット保持具を設置したベランダ空間緑化の例を示す図である。
【符号の説明】
【0018】
100、110、120、200、300、400、500、600: 緑化ネット保持具
1、6、11、21、31、41、51、61: ネット固定部
2、7、12、22、32、42、52、62: 取付き部
3、8、13、23、33、43、53、63: 切込み
4、9、14、24、34、44、54、64: 歯
15: 略円形に拡げられた切込みの下端部
24A、24B、24C、24D: 個々の歯
25: 隙間
45、46、55、56: 側板
47、57: 引っかかり部
68: 取付き部の板状形状部分
1001: 躯体
1002: 上部庇
1003: ベランダ腰壁
1100: 緑化ネット
1201、1202、1203、1204、1210: 緑化ネット横紐
1251、1252: 緑化ネットの結び目
1300: 蔓性植物
1301: 緑化スペース
1500: 既存フック
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜5を参照して本発明の緑化ネット保持具の第1の実施形態について説明する。図1において緑化ネット保持具100はネット固定部1と取付き部2により構成されている。図1では取付き部2がネット固定部1に対し、鉛直上向きに延びるように緑化ネット保持具100を置いた場合を示している。ネット固定部1は緑化ネット保持具100にネット1100(図2)を留めるための部位である。ネット固定部1は板状であり、所定の間隔で上縁部に開放する同じ長さの切込み3が入っている。切込み3によって上方に延びる鍬状の歯4が形成されている。ネット固定部1に対して取付き部2は切込み3の延びる方向と平行な方向で切込み3が開いている向きに延びている。この取付き部2は緑化ネット保持具100を躯体1001(図5)に取付けるための部位である。取付き部2の形状はネジ状や尖状の形状で躯体1001(図5)に取り付けることができる。第1の実施形態の緑化ネット保持具100は軒天に取り付けるのが好適である。取付き部2を天井面に取り付けるとネット固定部1は切込み3が正面から見て鉛直上側に並ぶようにすることができる。
【0020】
取付き部2の形状については接着剤や治具等を介して躯体1001(図5)に取り付けることができる形状を有していてもよい。
【0021】
図2に緑化ネット保持具100のネット固定部1の切込み3にネット1100の横紐1201を引っかけて固定する様子を示している。切込み3を縫うようにネットの横紐1201を通すことによって、ネットの横紐1201を固定する。横紐1201を左右に移動させることによってネット1100の位置を調節することができる。結び目1251が切込み3に引っかかることで、ネットの横紐1201の過度の移動が阻止される。
【0022】
図3の緑化ネット保持具110では歯9の幅が切込み8の幅よりも小さくなっている。図3の実施例の緑化ネット保持具110は図1の緑化ネット保持具100よりも太いネットの横紐を固定することに好適である。
【0023】
図4の緑化ネット保持具120では切込み13の下端部15が略円形に拡げられている。切込み13の幅はネット1100の太さよりもやや細く、下端部15の大きさはネット1100の太さよりも大きく、かつネットの結び目1252よりも小さいとよい。図4の実施例の緑化ネット保持具120では、ネットの横紐1210が切込みの下端部15を通ると左右への移動が容易になるのでネットの位置の調節が一層しやすくなる。また、下端部15の大きさはネットの結び目1252よりも小さいので横紐1210の過度の移動が阻止される。
【0024】
図5は第1の実施形態の緑化ネット保持具100を躯体1001の軒天に取り付けてネット1100を張り、下方より蔓性植物1300を這わせる使用例を示している。
【0025】
図6、7を参照して本発明の緑化ネット保持具の第2の実施形態について説明する。図6に示す緑化ネット保持具200では、第1の実施形態についての説明と同様に、ネット固定部21に対し、取付き部22が鉛直上向きに延びるように緑化ネット保持具200を置いた場合を示している。第2の実施形態の緑化ネット保持具200は軒天に取り付けるのが好適である。ネット固定部21は板状であり、所定の間隔で上縁部に開放する同じ長さの切込み23が入っている。切込み23に隣接して上方に延びる歯24が並ぶのも同様である。第2の実施形態の緑化ネット保持具200ではネット固定部21の歯24は一つおきに板厚方向に折り曲がっており、断面に対して隙間25を形成している。図6、7を参照すると上記の構成を理解しやすい。図中、24A,24B,・・・は個々の歯を指す。図6では歯24Bは板厚方向に折り曲げられている。歯24Dも板厚方向に折り曲げられている。このように一つおきに歯24を板厚方向に折り曲げると図7の側面図に示したように断面について隙間25が形成される。同様に板厚方向、互い違いの向きにひとつおきの歯を折り曲げることによって、隙間25を形成してもよい。ネット固定部21の隙間25にネットの横紐1202を引っかけて固定する。
【0026】
図7の側面図を参照してネットの横紐の固定について説明する。ネットの横紐1202を隙間25に通すことで固定することができる。横紐1202をV字型隙間25の底に向かって引き込むことで横紐1202がより確実に固定され、外れにくくなるとともに、左右へもよりずれにくくなる。横紐1202の引き込みを緩和すると、横紐1202の左右への移動が容易になるのでネットの位置の調節が一層しやすくなる。また、ネットの結び目がV字型隙間25に引っかかるので横紐1202の過度の移動が阻止される。さらに、隙間25の断面がV字形状のため、同じ緑化ネット保持具を用いて横紐1202、1203の太さが異なるネットを固定することができる。
【0027】
図8を参照して本発明の緑化ネット保持具の第3の実施形態を説明する。図8に示す緑化ネット保持具300は、第1の実施形態についての説明と同様に、ネット固定部31に対し、取付き部32が鉛直上向きに延びるように緑化ネット保持具300を置いた場合を示している。第3の実施形態の緑化ネット保持具300は軒天に取り付けるのが好適である。ネット固定部31は板状であり、正面から見て切込み33がV字型である。ネットの横紐1204は切込み33を縫うように通すことで固定される。横紐1204をV字型切込み33の底に向かって引き込むことで横紐1204がより確実に固定され、外れにくくなるとともに、左右へもよりずれにくくなる。横紐1204の引き込みを緩和すると、横紐1204の左右への移動が容易になるのでネットの位置の調節が一層しやすくなる。また、ネットの結び目がV字型切込み33に引っかかるので横紐1204の過度の移動が阻止される。さらに切込み自体がV字型形状のため、同じ緑化ネット保持具300を用いて異なる太さの横紐を有するネットを固定することができる。
【0028】
図9、10を参照して本発明の緑化ネット保持具の第4の実施形態について説明する。図9は、ネット固定部41の切込み43が正面を向くように置いた場合の緑化ネット保持具400の正面図である。図10は同じく側面図である。第4の実施形態の緑化ネット保持具400の取付き部42は2枚の側板45、46と引っかかり部47から構成されている。2枚の側板45、46は一対の板状の部品であり、その各々はネット固定部41と垂直であり、互いに平行である。そして、下端部がネット固定部41に取り付けられている。引っかかり部47はピン状であり、2枚の側板45、46を貫通して差し渡している。
【0029】
第4の実施形態の緑化ネット保持具400は、躯体1001に直接取り付けずに、躯体1001に付いたヒートンや洋灯吊を例とする既存のフック1500を利用して躯体1001に取り付けることができる。引っかかり部47を既存のフック1500に引っかけることによって、緑化ネット保持具400を既存のフック1500に取り付ける。その際、既存のフック1500を両側から挟みこむ2枚の側板45、46があるため、ネット方向から横向きの力が加わっても2枚の側板45、46が既存のフック1500に当たり横ぶれが阻止される。そのため、横ぶれによるネットの撓みが抑制される。
【0030】
図9および図10ではネット固定部41の形状は図1に示した第1の実施形態の緑化ネット保持具100と同様の切込み43を有しているが、この形状に限定されるものではなく、ネット固定部41の形状は第2の実施形態のように鍬状の歯44はひとつおきに板厚方向に折り曲げられていることによってV字型の隙間が形成されていて、隙間にネットの横紐を引っ掛けてネットを固定できるようにされていてもよいし、あるいは、第3の実施形態のようにV字型の切込みが形成されていてもよい。また、ネット固定部41は左右別体から成っていてもよい。ネット固定部41及び切込み43は水平であってもよい。
【0031】
図11を参照して本発明の緑化ネット保持具の第5の実施形態について説明する。図11に示す緑化ネット保持具500の取付き部52は、第4の実施形態の緑化ネット保持具400と同様に2枚の側板55、56と引っかかり部57から構成されている。2枚の側板55、56の一方55はネット固定部51と垂直にネット固定部51に固定された固定プレートであり、他方56は可動プレートである。既存フックに引っかかる引っかかり部57は雄ネジであり、頭部にはすりわりが設けられている。固定プレート55には引っかかり部57の軸部を通すが頭部を通さない穴が開けられている。可動プレート56には雌ネジが切られており、引っかかり部57によって既存フックを挟み込んで固定プレート55と可動プレート56を締め付けることができるようになっている。この締め付けにより、固定プレート55はネット固定部51に固定されているので、可動プレート56もネット固定部51に対して固定される。
【0032】
図11ではネット固定部51の形状は図6に示した第2の実施形態の緑化ネット保持具200と同様に鍬状の歯54がひとつおきに板厚方向に折り曲げられていることによってV字型の隙間が形成されているが、この形状に限定されるものではなく、ネット固定部51の形状は第1の実施形態のように所定の間隔で上縁部に開放する同じ長さの切込みが形成されていてもよいし、あるいは、第3の実施形態のようにV字型の切込みが形成されていてもよい。また、引っかかり部57のネジの形態は上記のものに制限されることはなく、可動プレート56には雌ネジが切られておらず、引っかかり部57の軸部が貫通する穴が開いており、締め付けにはナットを用いてもよい。また、引っかかり部57の頭部の形状も固定プレート55と可動プレート56を締め付けることができるネジあるいはボルトとしての機能を持つものであれば特に制限されない。
【0033】
第5の実施形態の緑化ネット保持具500では側板56は可動プレートであるので、利用できる既存フックの大きさに関する制限が緩和される。また、既存フックがヒートンであっても引っかかり部57をヒートンの輪に通せばよいので、緑化ネット保持具500を引っかけるのが容易である。さらに、雄ネジの引っかかり部57で2枚の側板55、56を締め付けることによって、既存フックに引っかけた緑化ネット保持具500の横ぶれ防止の機能が向上する。
【0034】
図12を参照して本発明の第6の実施形態について説明する。図12に示す緑化ネット保持具600において、取付き部62はネット固定部61に対して垂直な方向、すなわちネット固定部61の板厚方向に延びている。第6の実施形態の緑化ネット保持具600は躯体の垂直壁に取り付けるのが好適である。取付き部62の躯体への固定部はネット固定部61に平行な板状の形状68を有しており、躯体の垂直壁に木ネジ等で取り付けられるようになっているとさらによい。
【0035】
図13を参照して本発明の緑化ネット保持具を用いたベランダ緑化の例を説明する。ベランダ上部の庇に第1の実施形態の緑化ネット保持具100を設置し、ベランダ手摺の凡そ笠木、手摺付近に第6の実施形態の緑化ネット保持具600を設置する。ネット1100を、ベランダ手摺付近のベランダ床の植物1300を植えた緑化スペース1301からベランダ腰壁1003の垂直面に沿わせ、ベランダ手摺の凡そ笠木、手摺付近に設置した緑化ネット保持具600に固定する。さらにネットを空中に張り、ベランダ上部庇1002に設置した緑化ネット保持具100に固定する。以上の手順によれば横架材を使用せず、ネット1100を撓まないように簡単に張ることができる。さらにベランダ腰壁1003を太陽光の透過性の高い素材でつくれば、緑化スペースに光があたりやすくなる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の緑化ネット保持具によればベランダや窓前をゴーヤやアサガオなどの蔓性植物で壁面緑化することがより手軽になされるようになると考えられる。
【技術分野】
【0001】
本発明はベランダや窓前に取り付けて、蔓性植物を這わせることによって壁面緑化するために用いられる緑化ネットを固定するための緑化ネット保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
ベランダや窓前をゴーヤやアサガオなどの蔓性植物で壁面緑化することが広く行われている。最近では、ベランダや窓前に樹脂等でできたグリッド形状の緑化ネットを張り、その緑化ネットに蔓性植物を這わせることが行われている。緑化ネットをベランダや窓前に張る方法として一般的なのは、軒天にヒートンや洋灯吊のようなフックを複数つけ、そのフックに横架材を渡し、その横架材にひもを縦横に渡し緑化ネットを取り付ける方法である(例えば特許文献1または特許文献2参照)。
しかし、横架材の使用は、設置時にしばしば問題を生じさせる。例えばフックの間隔が横架材より短い場合には、横架材を切断する手間や時間を要する。逆にフックの間隔が横架材よりも長い場合には、横架材の重ねシロが外見上見苦しくなることがあり、また、横架材を接続する工夫が必要になることがある。そのほか、横架材にネットを取り付けることにも手間を要することがある。とくに腰壁よりも低い位置にある植栽スペースから上部軒天までのベランダ空間に緑化ネットを張る場合には横架材を用いて撓まないようにネットを張るのは作業に手間がかかる。また取り付けたネットの取り外しも手間のかかる作業になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2008−124108号公報
【特許文献2】実用新案登録3136160号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は壁面緑化をする際に、簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするために、横架材を使用せずに、フックのみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようにするための緑化ネット保持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、壁面緑化をする際に簡単に施工できかつ仕上がりが美しく見せられるようにするための手段として、緑化ネット保持具が一辺に2以上の切込みによって歯が形成されている板状のネット固定部と、ネット固定部に固定され躯体に取り付く取付き部を有することによって、横架材を使用せずに緑化ネット保持具のみでベランダや窓前に市販の緑化ネットを保持できるようにし、課題を解決する。
【0006】
第2の解決手段は、第1の解決手段でさらにネット固定部の歯をひとつおきに板厚方向にずれて変位させるようにすることである。
【0007】
第3の解決手段は、第1の解決手段でさらにネット固定部の切込みをV字型の切込みとすることである。
【0008】
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段で取付き部を、ネット固定部と垂直であり互いに平行な2枚の側板と、ネット固定部と平行で2枚の側板を貫通する棒状の引っかかり部を有するようにすることである。
【0009】
第5の解決手段は、第4の解決手段で引っかかり部に雄ネジ部を形成し、2枚の側板の一方をネット固定部に固定し、2枚の側板の他方を可動とし、引っかかり部によって2枚の側板をネジ留めすることができるようにすることである。
【0010】
第6の解決手段は、第1〜第3の解決手段でネット固定部に対して取付き部が板厚方向に延びるようにすることである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の緑化ネット保持具はネット固定部の切込みにネットの横紐を引っかけることができるので、横架材を必要とせずに簡単に撓みなくネットを張ることができる。
【0012】
請求項2の緑化ネット保持具では側面にV字型隙間が形成されるので、固定されたネットは外れにくくなるとともに、左右へもずれにくくなる。また、ネットの位置調節がより容易である。さらに、太さが異なる横紐を持つネットを固定することができる。
【0013】
請求項3の緑化ネット保持具では切込みがV字型であるので、固定されたネットは外れにくくなるとともに、左右へもずれにくくなる。また、ネットの位置調節がより容易である。さらに、太さが異なる横紐を持つネットを固定することができる。
【0014】
請求項4の緑化ネット保持具は、引っかかり部を既存フックに引っかけて躯体に取り付けることができる。平行な2枚の側板は横ぶれを阻止する。
【0015】
請求項5の緑化ネット保持具では、側板の一方が可動であるので、引っかかる既存フックの大きさに関する制限が緩和される。また、既存フックがヒートンであっても引っかけるのが容易である。さらにネジで2枚の側板を締め付けることによって横ぶれ防止の機能が向上する。
【0016】
請求項6の緑化ネット保持具は取付き部が板厚方向に延びているので腰壁等の垂直面に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具にネットの横紐を引っかけた例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の変形例を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の別の変形例を示す正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による緑化ネット保持具の使用状態を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による緑化ネット保持具の使用状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す正面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す正面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による緑化ネット保持具の取り付け状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第5の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施形態による緑化ネット保持具の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の緑化ネット保持具を設置したベランダ空間緑化の例を示す図である。
【符号の説明】
【0018】
100、110、120、200、300、400、500、600: 緑化ネット保持具
1、6、11、21、31、41、51、61: ネット固定部
2、7、12、22、32、42、52、62: 取付き部
3、8、13、23、33、43、53、63: 切込み
4、9、14、24、34、44、54、64: 歯
15: 略円形に拡げられた切込みの下端部
24A、24B、24C、24D: 個々の歯
25: 隙間
45、46、55、56: 側板
47、57: 引っかかり部
68: 取付き部の板状形状部分
1001: 躯体
1002: 上部庇
1003: ベランダ腰壁
1100: 緑化ネット
1201、1202、1203、1204、1210: 緑化ネット横紐
1251、1252: 緑化ネットの結び目
1300: 蔓性植物
1301: 緑化スペース
1500: 既存フック
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜5を参照して本発明の緑化ネット保持具の第1の実施形態について説明する。図1において緑化ネット保持具100はネット固定部1と取付き部2により構成されている。図1では取付き部2がネット固定部1に対し、鉛直上向きに延びるように緑化ネット保持具100を置いた場合を示している。ネット固定部1は緑化ネット保持具100にネット1100(図2)を留めるための部位である。ネット固定部1は板状であり、所定の間隔で上縁部に開放する同じ長さの切込み3が入っている。切込み3によって上方に延びる鍬状の歯4が形成されている。ネット固定部1に対して取付き部2は切込み3の延びる方向と平行な方向で切込み3が開いている向きに延びている。この取付き部2は緑化ネット保持具100を躯体1001(図5)に取付けるための部位である。取付き部2の形状はネジ状や尖状の形状で躯体1001(図5)に取り付けることができる。第1の実施形態の緑化ネット保持具100は軒天に取り付けるのが好適である。取付き部2を天井面に取り付けるとネット固定部1は切込み3が正面から見て鉛直上側に並ぶようにすることができる。
【0020】
取付き部2の形状については接着剤や治具等を介して躯体1001(図5)に取り付けることができる形状を有していてもよい。
【0021】
図2に緑化ネット保持具100のネット固定部1の切込み3にネット1100の横紐1201を引っかけて固定する様子を示している。切込み3を縫うようにネットの横紐1201を通すことによって、ネットの横紐1201を固定する。横紐1201を左右に移動させることによってネット1100の位置を調節することができる。結び目1251が切込み3に引っかかることで、ネットの横紐1201の過度の移動が阻止される。
【0022】
図3の緑化ネット保持具110では歯9の幅が切込み8の幅よりも小さくなっている。図3の実施例の緑化ネット保持具110は図1の緑化ネット保持具100よりも太いネットの横紐を固定することに好適である。
【0023】
図4の緑化ネット保持具120では切込み13の下端部15が略円形に拡げられている。切込み13の幅はネット1100の太さよりもやや細く、下端部15の大きさはネット1100の太さよりも大きく、かつネットの結び目1252よりも小さいとよい。図4の実施例の緑化ネット保持具120では、ネットの横紐1210が切込みの下端部15を通ると左右への移動が容易になるのでネットの位置の調節が一層しやすくなる。また、下端部15の大きさはネットの結び目1252よりも小さいので横紐1210の過度の移動が阻止される。
【0024】
図5は第1の実施形態の緑化ネット保持具100を躯体1001の軒天に取り付けてネット1100を張り、下方より蔓性植物1300を這わせる使用例を示している。
【0025】
図6、7を参照して本発明の緑化ネット保持具の第2の実施形態について説明する。図6に示す緑化ネット保持具200では、第1の実施形態についての説明と同様に、ネット固定部21に対し、取付き部22が鉛直上向きに延びるように緑化ネット保持具200を置いた場合を示している。第2の実施形態の緑化ネット保持具200は軒天に取り付けるのが好適である。ネット固定部21は板状であり、所定の間隔で上縁部に開放する同じ長さの切込み23が入っている。切込み23に隣接して上方に延びる歯24が並ぶのも同様である。第2の実施形態の緑化ネット保持具200ではネット固定部21の歯24は一つおきに板厚方向に折り曲がっており、断面に対して隙間25を形成している。図6、7を参照すると上記の構成を理解しやすい。図中、24A,24B,・・・は個々の歯を指す。図6では歯24Bは板厚方向に折り曲げられている。歯24Dも板厚方向に折り曲げられている。このように一つおきに歯24を板厚方向に折り曲げると図7の側面図に示したように断面について隙間25が形成される。同様に板厚方向、互い違いの向きにひとつおきの歯を折り曲げることによって、隙間25を形成してもよい。ネット固定部21の隙間25にネットの横紐1202を引っかけて固定する。
【0026】
図7の側面図を参照してネットの横紐の固定について説明する。ネットの横紐1202を隙間25に通すことで固定することができる。横紐1202をV字型隙間25の底に向かって引き込むことで横紐1202がより確実に固定され、外れにくくなるとともに、左右へもよりずれにくくなる。横紐1202の引き込みを緩和すると、横紐1202の左右への移動が容易になるのでネットの位置の調節が一層しやすくなる。また、ネットの結び目がV字型隙間25に引っかかるので横紐1202の過度の移動が阻止される。さらに、隙間25の断面がV字形状のため、同じ緑化ネット保持具を用いて横紐1202、1203の太さが異なるネットを固定することができる。
【0027】
図8を参照して本発明の緑化ネット保持具の第3の実施形態を説明する。図8に示す緑化ネット保持具300は、第1の実施形態についての説明と同様に、ネット固定部31に対し、取付き部32が鉛直上向きに延びるように緑化ネット保持具300を置いた場合を示している。第3の実施形態の緑化ネット保持具300は軒天に取り付けるのが好適である。ネット固定部31は板状であり、正面から見て切込み33がV字型である。ネットの横紐1204は切込み33を縫うように通すことで固定される。横紐1204をV字型切込み33の底に向かって引き込むことで横紐1204がより確実に固定され、外れにくくなるとともに、左右へもよりずれにくくなる。横紐1204の引き込みを緩和すると、横紐1204の左右への移動が容易になるのでネットの位置の調節が一層しやすくなる。また、ネットの結び目がV字型切込み33に引っかかるので横紐1204の過度の移動が阻止される。さらに切込み自体がV字型形状のため、同じ緑化ネット保持具300を用いて異なる太さの横紐を有するネットを固定することができる。
【0028】
図9、10を参照して本発明の緑化ネット保持具の第4の実施形態について説明する。図9は、ネット固定部41の切込み43が正面を向くように置いた場合の緑化ネット保持具400の正面図である。図10は同じく側面図である。第4の実施形態の緑化ネット保持具400の取付き部42は2枚の側板45、46と引っかかり部47から構成されている。2枚の側板45、46は一対の板状の部品であり、その各々はネット固定部41と垂直であり、互いに平行である。そして、下端部がネット固定部41に取り付けられている。引っかかり部47はピン状であり、2枚の側板45、46を貫通して差し渡している。
【0029】
第4の実施形態の緑化ネット保持具400は、躯体1001に直接取り付けずに、躯体1001に付いたヒートンや洋灯吊を例とする既存のフック1500を利用して躯体1001に取り付けることができる。引っかかり部47を既存のフック1500に引っかけることによって、緑化ネット保持具400を既存のフック1500に取り付ける。その際、既存のフック1500を両側から挟みこむ2枚の側板45、46があるため、ネット方向から横向きの力が加わっても2枚の側板45、46が既存のフック1500に当たり横ぶれが阻止される。そのため、横ぶれによるネットの撓みが抑制される。
【0030】
図9および図10ではネット固定部41の形状は図1に示した第1の実施形態の緑化ネット保持具100と同様の切込み43を有しているが、この形状に限定されるものではなく、ネット固定部41の形状は第2の実施形態のように鍬状の歯44はひとつおきに板厚方向に折り曲げられていることによってV字型の隙間が形成されていて、隙間にネットの横紐を引っ掛けてネットを固定できるようにされていてもよいし、あるいは、第3の実施形態のようにV字型の切込みが形成されていてもよい。また、ネット固定部41は左右別体から成っていてもよい。ネット固定部41及び切込み43は水平であってもよい。
【0031】
図11を参照して本発明の緑化ネット保持具の第5の実施形態について説明する。図11に示す緑化ネット保持具500の取付き部52は、第4の実施形態の緑化ネット保持具400と同様に2枚の側板55、56と引っかかり部57から構成されている。2枚の側板55、56の一方55はネット固定部51と垂直にネット固定部51に固定された固定プレートであり、他方56は可動プレートである。既存フックに引っかかる引っかかり部57は雄ネジであり、頭部にはすりわりが設けられている。固定プレート55には引っかかり部57の軸部を通すが頭部を通さない穴が開けられている。可動プレート56には雌ネジが切られており、引っかかり部57によって既存フックを挟み込んで固定プレート55と可動プレート56を締め付けることができるようになっている。この締め付けにより、固定プレート55はネット固定部51に固定されているので、可動プレート56もネット固定部51に対して固定される。
【0032】
図11ではネット固定部51の形状は図6に示した第2の実施形態の緑化ネット保持具200と同様に鍬状の歯54がひとつおきに板厚方向に折り曲げられていることによってV字型の隙間が形成されているが、この形状に限定されるものではなく、ネット固定部51の形状は第1の実施形態のように所定の間隔で上縁部に開放する同じ長さの切込みが形成されていてもよいし、あるいは、第3の実施形態のようにV字型の切込みが形成されていてもよい。また、引っかかり部57のネジの形態は上記のものに制限されることはなく、可動プレート56には雌ネジが切られておらず、引っかかり部57の軸部が貫通する穴が開いており、締め付けにはナットを用いてもよい。また、引っかかり部57の頭部の形状も固定プレート55と可動プレート56を締め付けることができるネジあるいはボルトとしての機能を持つものであれば特に制限されない。
【0033】
第5の実施形態の緑化ネット保持具500では側板56は可動プレートであるので、利用できる既存フックの大きさに関する制限が緩和される。また、既存フックがヒートンであっても引っかかり部57をヒートンの輪に通せばよいので、緑化ネット保持具500を引っかけるのが容易である。さらに、雄ネジの引っかかり部57で2枚の側板55、56を締め付けることによって、既存フックに引っかけた緑化ネット保持具500の横ぶれ防止の機能が向上する。
【0034】
図12を参照して本発明の第6の実施形態について説明する。図12に示す緑化ネット保持具600において、取付き部62はネット固定部61に対して垂直な方向、すなわちネット固定部61の板厚方向に延びている。第6の実施形態の緑化ネット保持具600は躯体の垂直壁に取り付けるのが好適である。取付き部62の躯体への固定部はネット固定部61に平行な板状の形状68を有しており、躯体の垂直壁に木ネジ等で取り付けられるようになっているとさらによい。
【0035】
図13を参照して本発明の緑化ネット保持具を用いたベランダ緑化の例を説明する。ベランダ上部の庇に第1の実施形態の緑化ネット保持具100を設置し、ベランダ手摺の凡そ笠木、手摺付近に第6の実施形態の緑化ネット保持具600を設置する。ネット1100を、ベランダ手摺付近のベランダ床の植物1300を植えた緑化スペース1301からベランダ腰壁1003の垂直面に沿わせ、ベランダ手摺の凡そ笠木、手摺付近に設置した緑化ネット保持具600に固定する。さらにネットを空中に張り、ベランダ上部庇1002に設置した緑化ネット保持具100に固定する。以上の手順によれば横架材を使用せず、ネット1100を撓まないように簡単に張ることができる。さらにベランダ腰壁1003を太陽光の透過性の高い素材でつくれば、緑化スペースに光があたりやすくなる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の緑化ネット保持具によればベランダや窓前をゴーヤやアサガオなどの蔓性植物で壁面緑化することがより手軽になされるようになると考えられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一辺に2以上の切込みによって歯が形成されている板状のネット固定部と、前記ネット固定部に固定された、躯体に取り付くための取付き部とを有することを特徴とする緑化ネット保持具。
【請求項2】
前記ネット固定部の前記歯は、ひとつおきに板厚方向にずれて変位していることを特徴とする請求項1に記載の緑化ネット保持具。
【請求項3】
前記ネット固定部の前記切込みは、V字型の切込みであることを特徴とする請求項1に記載の緑化ネット保持具。
【請求項4】
前記取付き部は、前記ネット固定部と垂直であり互いに平行な2枚の側板と、前記ネット固定部と平行で前記2枚の側板を貫通する棒状の引っかかり部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の緑化ネット保持具。
【請求項5】
前記取付き部の前記引っかかり部は雄ネジ部を有しており、前記2枚の側板の一方は前記ネット固定部に固定されており、前記2枚の側板の他方は可動であり、前記引っかかり部によって前記2枚の側板をネジ留めすることができるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の緑化ネット保持具。
【請求項6】
前記ネット固定部に対して前記取付き部が板厚方向に延びていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の緑化ネット保持具。
【請求項1】
一辺に2以上の切込みによって歯が形成されている板状のネット固定部と、前記ネット固定部に固定された、躯体に取り付くための取付き部とを有することを特徴とする緑化ネット保持具。
【請求項2】
前記ネット固定部の前記歯は、ひとつおきに板厚方向にずれて変位していることを特徴とする請求項1に記載の緑化ネット保持具。
【請求項3】
前記ネット固定部の前記切込みは、V字型の切込みであることを特徴とする請求項1に記載の緑化ネット保持具。
【請求項4】
前記取付き部は、前記ネット固定部と垂直であり互いに平行な2枚の側板と、前記ネット固定部と平行で前記2枚の側板を貫通する棒状の引っかかり部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の緑化ネット保持具。
【請求項5】
前記取付き部の前記引っかかり部は雄ネジ部を有しており、前記2枚の側板の一方は前記ネット固定部に固定されており、前記2枚の側板の他方は可動であり、前記引っかかり部によって前記2枚の側板をネジ留めすることができるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の緑化ネット保持具。
【請求項6】
前記ネット固定部に対して前記取付き部が板厚方向に延びていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の緑化ネット保持具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−24036(P2012−24036A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−167122(P2010−167122)
【出願日】平成22年7月26日(2010.7.26)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【出願人】(000154853)株式会社北浦工業 (21)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月26日(2010.7.26)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【出願人】(000154853)株式会社北浦工業 (21)
【Fターム(参考)】
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