緑化屋根
【課題】人歩行性能に優れてメンテナンスの行いやすい緑化屋根を提供する。
【解決手段】複数の山部1、1…を有する折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設してなる緑化屋根に関する。凸状の固定部4の両側に支持片5を突設して断面略ハット状の下地材6を形成する。山部1の頂部7に固定部4を固定することによって複数本の下地材6、6…を隣り合う山部1、1間に架設する。支持片5に植栽トレイ3を載置することによって隣り合う下地材6、6間に植栽トレイ3を設ける。下地材6で植栽トレイ3を支持して補強することができ、植栽トレイ3に人が乗っても破損することが無い。
【解決手段】複数の山部1、1…を有する折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設してなる緑化屋根に関する。凸状の固定部4の両側に支持片5を突設して断面略ハット状の下地材6を形成する。山部1の頂部7に固定部4を固定することによって複数本の下地材6、6…を隣り合う山部1、1間に架設する。支持片5に植栽トレイ3を載置することによって隣り合う下地材6、6間に植栽トレイ3を設ける。下地材6で植栽トレイ3を支持して補強することができ、植栽トレイ3に人が乗っても破損することが無い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折板屋根の上面を緑化して形成される緑化屋根に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、工場等の建物の屋根を植物で緑化した緑化屋根が提案されている。このような緑化屋根は、ヒートアイランド現象の緩和、CO2の削減、遮熱・断熱効果による冷暖房負荷の低減による省エネ効果、敷地の有効活用などに貢献している。
【0003】
しかし、従来から提案されている緑化屋根では人歩行性能が低いという問題があった。例えば、特許文献1の発明では、繊維質の材質からなる植栽マット材を用いているために、人が歩行できる程度の強度を有さず、また、植栽マット材の長期にわたる保形性を確保するために、植栽マット材全体を下側から支える溝板を施工しなければならず、施工の簡便性や人歩行性能が低いものであった。また、特許文献2の発明では、皿状のトレイ本体に植物の培地となる土壌を入れた植栽トレイを使用しているため、上記の植栽マット材に比べて、それ自身の保形性は優れており、上記溝板等の施工の必要はないが、植栽トレイは薄板の折板の上面に載置されて支持されているために、植栽トレイの重量及び人の体重がかかることにより折板が変形するおそれがあった。従って、人歩行性能が低くてメンテナンスを充分に行えないという問題があった。
【特許文献1】特許第3590020号公報
【特許文献2】特許第3790757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、人歩行性能に優れてメンテナンスの行いやすい緑化屋根を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る緑化屋根は、複数の山部1、1…を有する折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設してなる緑化屋根において、凸状の固定部4の両側に支持片5を突設して断面略ハット状の下地材6を形成し、山部1の頂部7に固定部4を固定することによって複数本の下地材6、6…を隣り合う山部1、1間に架設し、植栽トレイ3の側端部の下端を支持片5に載置して隣り合う下地材6、6の支持片5、5間に植栽トレイ3を載設して成ることを特徴とするものである。
【0006】
本発明の請求項2に係る緑化屋根は、請求項1において、植栽トレイ3の側端面に突設したリブ片8を下地材6の固定部4の上面に載置して成ることを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項3に係る緑化屋根は、請求項1又は2において、挟着部9の上面にボルト部10を突設して固定具11を形成し、山部1の頂部7のハゼ連結部12を挟着部9で挟持することにより山部1に固定具11を取り付け、固定具11のボルト部10を下地材6の固定部4の頂部13に挿着すると共に挟着部9の上部を固定部4の内側に収容し、挟着部9の上面を固定具4の頂部13の下面に当接して成ることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、下地材6で植栽トレイ3を支持して補強することができ、植栽トレイ3に人が乗っても破損することが無く、人歩行性能に優れてメンテナンスが行いやすくなるものである。
【0009】
請求項2の発明では、下地材6の固定部4と支持片5の両方で植栽トレイ3を支持して補強することができ、下地材6の全体により植栽トレイ3を支持して植栽トレイ3の補強性を高くすることができるものである。
【0010】
請求項3の発明では、固定具4の挟着部9で下地材6を補強することができ、下地材6の変形を防止して人歩行性能をさらに高くすることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0012】
本発明の緑化屋根は、図3に示すように、折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設して形成されるものである。
【0013】
折板屋根2は、図4に示すように、屋根勾配の方向(例えば、軒棟方向)に長い複数の山部1、1…と谷部20、20…とを有して形成されており、山部1と谷部20とは屋根勾配と直交する方向に交互に連なって形成されている。このような折板屋根2は複数の折板21、21…を連結して形成することができる。折板21は塗装鋼板などの薄い金属板を折り曲げ加工するなどして長尺に形成されるものであって、谷部20の両側端(長手端部)に半山部1a、1aを斜め上方に突設して形成されるものである。そして、折板屋根2を形成するにあたっては、母屋などの屋根の構造材にタイトフレームを取り付け、このタイトフレームに折板21を固定する。このとき、折板21の長手方向が屋根勾配の方向と同じになるようにする。次に、タイトフレームに固定した折板21の隣に他の折板21を配置し、タイトフレームに固定する。この後、隣接する折板21、21の半山部1a、1aの先端部同士をハゼ折り加工などにより連結する。このようにして複数の折板21、21…タイトフレームに固定しながら隣接する折板21、21の半山部1a、1a同士を連結することによって、折板屋根2を形成することができる。ここで、隣接して連結された半山部1a、1aで山部1が形成され、その山部1の頂部7には上記のハゼ折り加工によりハゼ連結部12が形成されている。
【0014】
植栽トレイ3は、図5に示すように、トレイ本体30と培地31及び植生32とから構成されている。図6(a)(b)に示すように、トレイ本体30は上面が開口する容器などで形成することができ、例えば、高密度ポリエチレンなどのプラスチックの成形品で形成することができる。トレイ本体30の上面開口縁部にはその全周にわたって断面逆U字状の手持ち部33が外側に突出して設けられている。また、トレイ本体30の側端面(側壁の外側面)には複数のリブ片8、8…が一体に突設されている。図6(c)に示すように、リブ片8はその上側略半分の部分が下側略半分の部分よりも外側(側方)に突出しており、このリブ片8の上側略半分の突出部分は載置部34として形成されている。また、トレイ本体30の下面には複数本の脚片35、35…が一体に突設されている。複数本の脚片35、35…は格子状に設けられており、各脚片35の両側端部はリブ片8の下端に連続して一体に形成されている。培地31は植生32を育成するための土壌などを用いることができ、保水性に優れるものが好ましい。また、1m2あたり45〜65kgの軽量なものが好ましい。植生32は培地31に植えられる植物であって、耐久性の高い芝生(例えば、ティフ・ブレア)などを用いるのが好ましい。耐久性の高い植生32を用いると、メンテナンスの際に植栽トレイ3の上を人が歩いて踏まれても摩耗が少なくなり、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0015】
本発明の緑化屋根は、折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設するにあたって、下地材6と固定具11と押さえ具40とを用いる。
【0016】
下地材6はステンレス鋼製の形鋼などの金属材を用いて長尺に形成されるものであって、図7に示すように、凸状の固定部4の両側に支持片5を突設して断面略ハット状に形成されている。すなわち、下地材6は平坦な頂部13と頂部13の両端から下方に向かって突設された側部49とからなる断面略逆U字状の固定部4と、固定部4の両方の側部49の下端から外側(頂部13と反対側の側方)に向かって略垂直に突設される支持片5、5とから形成されている。頂部13には上下に貫通するボルト孔36が形成されている。
【0017】
固定具11はステンレス鋼製などの金属材を用いて形成されるものであって、図8に示すように、挟着部9とボルト部10とを備えて形成されている。挟着部9は一対の断面略コ字状の挟着部材90を連結して形成されている。すなわち、挟着部材90は、図9(a)〜(d)に示すように、上板部9aと、上板部9aの一方の側端部から下方に向かって突設される側壁部9bと、側壁部9bの下端から上板部9a側に向かって斜め上方に突設される下板部9cと、下板部9cの先端に上板部9a側に向かって斜め上方に向かって突設される係止突部9dとを備えて形成されている。また、上板部9aの略中央部には上下に貫通するボルト装着孔91が形成されている。また、上板部9aにはボルト装着孔91から上板部9aの前端又は後端(側端部と直交する端部)のいずれか一端にまで達するスリット92が形成されている。また、上板部9aはボルト装着孔91及びスリット92よりも先端部側の部分が接続部9eとして形成されており、ボルト装着孔91及びスリット92よりも基部側(側壁部9b側)の部分が当接部9fとして形成されている。また、上板部9aのボルト装着孔91を挟んで前側部分又は後側部分にはスリット92が形成されておらず、この部分が軸部9gとして形成されている。この軸部9gを介して当接部9fと接続部9eが連設されている。軸部9gは接続部9e側に向かって下り傾斜しており、これにより、接続部9eは当接部9fよりもやや下方に位置している。
【0018】
そして、一対の挟着部材90、90のスリット92、92同士をその先端開口から互いに差し込み合うと共に一方の挟着部材90の軸部9gを他方の挟着部材90のスリット92に差し込むことによって、一対の挟着部材90、90を連結して挟着部9を形成することができる。このとき、一方の挟着部材90の接続部9eは他方の挟着部材90の下側に位置している。従って、この挟着部9では軸部9g及びスリット92を中心として挟着部材90、90が互いに近接離間するように回動自在に枢着して形成されている。
【0019】
また、連結された一対の挟着部材90、90のボルト装着孔91、91は上下に重なり合い、そのボルト装着孔91、91にボルトを差し込んで装着することにより、挟着部9の上面にボルト部10を突設することができる。このときボルト部10の頭部は接続部9e、9eの下面に当接してボルト装着孔91、91の下側開口縁部に係止される。
【0020】
また、挟着部9よりも上側においてボルト部10には複数(二つ)の締結具93、93が螺着されている。締結具93はステンレス鋼などの金属材で形成されるものであって、フランジ付きナットのような形状である。すなわち、締結具93はナット部38の下端に押さえ板37を全周にわたって突設して形成されている。
【0021】
押さえ具40はステンレス鋼などの金属材で形成されるものであって、図10に示すように、平面視で略八角形の固定板41と、固定板41の四辺から下方に向かって突設される四つの係止片42とから形成されている。係止片42は略三角形状であり、固定板41の一辺おきに設けられている。また、固定板41の中心には上下に貫通する挿入孔43が形成されている。
【0022】
そして、本発明の緑化屋根を形成するにあたっては次のようにして行う。まず、折板屋根2の山部1の頂部7に固定具11を取り付ける。固定具11を山部1の頂部7に取り付けるにあたっては、ボルト部10から締結具93、93を外した状態で、挟着部9の一対の挟着部材90、90を互いに回動させることによって、対向する一対の側壁部9b、9b及び下板部9c、9cを互いに離れる方向に移動させて係止突部9d、9dの間に隙間を形成し、この隙間に折板屋根2のハゼ連結部12を挿入するようにして固定具11を山部1の頂部7に配置し、この後、一対の挟着部材90、90を互いに回動させることによって、対向する一対の側壁部9b、9b及び下板部9c、9cを互いに近づく方向に移動させて係止突部9d、9dを互いに近づけ、係止突部9d、9d及び下板部9c、9cの間にハゼ連結部12を挟み込む。次に、図11に示すように、挟着部9の上面に突出したボルト部10に樹脂製のワッシャ94を装着してボルト部10がボルト装着孔91から脱落しないように仮保持する。固定具11は各山部1にその長手方向(屋根の傾斜方向)に並べて複数個ずつ取り付けられるが、隣り合う固定具11、11の間隔は植栽トレイ3の短手寸法とほぼ同じ程度である。
【0023】
次に、図12に示すように、複数本の下地材6、6…を隣り合う山部1、1の頂部7、7間に架設する。このとき、各下地材6はその固定部4を固定具11により山部1の頂部7に固定する。すなわち、まず、下地材6のボルト孔36に下側から固定具11のボルト部10を挿入しながら固定具11の上側に下地材6を配置する。ここで、図1、2に示すように、固定具11の挟着部9の上部(ハゼ連結部12よりも上側に突出する部分)は、下地材6の内側(頂部13と側部49、49で囲まれる空間)に収容すると共に挟持部9の上板部9aの当接部9fの上面を下地材6の頂部13の下面に当接する。このようにして固定具11の挟着部9で下地材6の固定部4の頂部13を支持することにより、下地材6を補強して変形を防止し、人歩行性能を高くすることができる。また、下地材6の支持片5は固定具11の直ぐ横の位置でハゼ連結部12の上に載置される。次に、一つ目の締結具93をボルト部10に螺着する。そして、螺着した締結具93の押さえ板37で下地材6の固定部4の頂部13を上側から押圧し、押さえ板37とボルト部10の頭部の間で挟着部9の上板部9aの当接部9fと下地材6の頂部13とを上下に挟み込んで締め付ける。これにより、ボルト部10の頭部10で接続片9e、9eが下から押圧されて固定具11の下板部9c、9cがさらに互いに近づくように一対の挟着部材90、90が回動するものであり、ハゼ連結部12が係止突部9d、9dでさらに強く挟み込まれると共に係止突部9d、9dがハゼ連結部12に係止される。このようにして固定具11を山部1の頂部7に強固に固定することができると共に固定具11を介して下地材6の固定部4を山部1の頂部7に固定することができる。下地材6は山部1の長手方向と直交する方向に架設して山部1に固定することができる。尚、複数の下地材6を長手方向に接続して必要な長さにしてもよい。
【0024】
上記のようにして複数本の下地材6、6…を互いに略平行に架設した後、隣り合う下地材6、6の支持片5、5間に複数の植栽トレイ3、3…を並べて載設する。植栽トレイ3を配設するにあたっては、まず、地上で空のトレイ本体30に培地31を入れ、その後、培地31に植生32を植え付けることによって、植栽トレイ3を形成する。次に、複数の植栽トレイ3、3…を折板屋根2の上に持ち上げて隣り合う下地材6、6の間に配置する。このとき、トレイ本体30の長手方向に並ぶリブ片8、8…の各載置部34を下地材6の固定部4の上面(頂部13の上面)に載置すると共にトレイ本体30の側端部(長手端部)の下端に設けた脚部35を下地材6の支持片5の上に載置する。また、図13に示すように、下地材6の上側に突出するボルト部10の周囲に四つのトレイ本体30の各角部が位置するようにする。この後、図14に示すように、トレイ本体30よりも上側に突出するボルト部10の上部に押さえ具40を取り付ける。押さえ具40はその挿入孔43をボルト部10の上部に挿入し、その上から二つ目の締結具93をボルト部10に螺着することによって、この螺着した締結具93の押さえ板37で押さえ具40を上側から押圧するようにして取り付ける。また、ボルト部10に取り付けた押さえ具40の係止片42は、ボルト部10の周囲に配置したトレイ本体30の角部の内側に差込まれる。従って、トレイ本体30は、上面開口縁部が押さえ具40の固定板41により押さえつけられると共に角部が係止片42により係止されることで、下地材6に載置されて固定される。このようにして複数の植栽トレイ3、3…を折板屋根2の上に並べて配設することによって、本発明の緑化屋根を形成することができる。尚、緑化屋根の周端部には図1のように断面コ字状の枠材45と取り付けても良いし、図2のような水切り板46を取り付けても良い。また、図12〜14では植栽トレイ3の培地31と植生32が図示省略されている。
【0025】
そして、本発明の緑化屋根では、断面略ハット状の下地材6の固定部4と支持片5との両方で植栽トレイ3の側壁と底部とを支持することができる。従って、植栽トレイ3に人が乗っても破損することが無く、人歩行性能に優れてメンテナンスが行いやすくなるものである。
【0026】
また、図15のグラフで示すように、植栽トレイ3で覆われていない折板屋根2の日射面の温度と、植栽トレイ3で覆われている折板屋根2の緑化面の温度と差は最大で約28℃になるという実験データが得られた。尚、曲線イは日射面の温度変化、曲線ロは緑化面の温度変化、曲線ハは外気の温度変化を示し、縦軸は温度、横軸は時刻を示す。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)(b)は一部の断面図である。
【図2】同上の他の実施の形態の一例を示し、(a)(b)は一部の断面図である。
【図3】同上の一部の斜視図である。
【図4】同上の折板屋根の一例を示す一部の斜視図である。
【図5】同上の植栽トレイの一例を示し、一部を省略した斜視図である。
【図6】同上のトレイ本体の一例を示し、(a)は表面側の斜視図、(b)は裏面側の斜視図、(c)は一部の断面図である。
【図7】同上の下地材の一例を示す一部の斜視図である。
【図8】同上の固定具の一例を示す斜視図である。
【図9】同上の固定具の挟着部材の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は斜視図である。
【図10】同上の押さえ具の一例を示す斜視図である。
【図11】同上の固定具を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図12】同上の施工途中を示す一部の斜視図である。
【図13】同上のトレイ本体の配置を示す一部の平面図である。
【図14】同上の押さえ具を取り付けた状態を示し、(a)(b)は一部の斜視図である。
【図15】同上の緑化屋根の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0028】
1 山部
2 折板屋根
3 植栽トレイ
4 固定部
5 支持片
6 下地材
7 頂部
8 リブ片
9 挟着部
10 ボルト部
11 固定具
12 ハゼ連結部
13 頂部
【技術分野】
【0001】
本発明は、折板屋根の上面を緑化して形成される緑化屋根に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、工場等の建物の屋根を植物で緑化した緑化屋根が提案されている。このような緑化屋根は、ヒートアイランド現象の緩和、CO2の削減、遮熱・断熱効果による冷暖房負荷の低減による省エネ効果、敷地の有効活用などに貢献している。
【0003】
しかし、従来から提案されている緑化屋根では人歩行性能が低いという問題があった。例えば、特許文献1の発明では、繊維質の材質からなる植栽マット材を用いているために、人が歩行できる程度の強度を有さず、また、植栽マット材の長期にわたる保形性を確保するために、植栽マット材全体を下側から支える溝板を施工しなければならず、施工の簡便性や人歩行性能が低いものであった。また、特許文献2の発明では、皿状のトレイ本体に植物の培地となる土壌を入れた植栽トレイを使用しているため、上記の植栽マット材に比べて、それ自身の保形性は優れており、上記溝板等の施工の必要はないが、植栽トレイは薄板の折板の上面に載置されて支持されているために、植栽トレイの重量及び人の体重がかかることにより折板が変形するおそれがあった。従って、人歩行性能が低くてメンテナンスを充分に行えないという問題があった。
【特許文献1】特許第3590020号公報
【特許文献2】特許第3790757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、人歩行性能に優れてメンテナンスの行いやすい緑化屋根を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る緑化屋根は、複数の山部1、1…を有する折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設してなる緑化屋根において、凸状の固定部4の両側に支持片5を突設して断面略ハット状の下地材6を形成し、山部1の頂部7に固定部4を固定することによって複数本の下地材6、6…を隣り合う山部1、1間に架設し、植栽トレイ3の側端部の下端を支持片5に載置して隣り合う下地材6、6の支持片5、5間に植栽トレイ3を載設して成ることを特徴とするものである。
【0006】
本発明の請求項2に係る緑化屋根は、請求項1において、植栽トレイ3の側端面に突設したリブ片8を下地材6の固定部4の上面に載置して成ることを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項3に係る緑化屋根は、請求項1又は2において、挟着部9の上面にボルト部10を突設して固定具11を形成し、山部1の頂部7のハゼ連結部12を挟着部9で挟持することにより山部1に固定具11を取り付け、固定具11のボルト部10を下地材6の固定部4の頂部13に挿着すると共に挟着部9の上部を固定部4の内側に収容し、挟着部9の上面を固定具4の頂部13の下面に当接して成ることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、下地材6で植栽トレイ3を支持して補強することができ、植栽トレイ3に人が乗っても破損することが無く、人歩行性能に優れてメンテナンスが行いやすくなるものである。
【0009】
請求項2の発明では、下地材6の固定部4と支持片5の両方で植栽トレイ3を支持して補強することができ、下地材6の全体により植栽トレイ3を支持して植栽トレイ3の補強性を高くすることができるものである。
【0010】
請求項3の発明では、固定具4の挟着部9で下地材6を補強することができ、下地材6の変形を防止して人歩行性能をさらに高くすることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0012】
本発明の緑化屋根は、図3に示すように、折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設して形成されるものである。
【0013】
折板屋根2は、図4に示すように、屋根勾配の方向(例えば、軒棟方向)に長い複数の山部1、1…と谷部20、20…とを有して形成されており、山部1と谷部20とは屋根勾配と直交する方向に交互に連なって形成されている。このような折板屋根2は複数の折板21、21…を連結して形成することができる。折板21は塗装鋼板などの薄い金属板を折り曲げ加工するなどして長尺に形成されるものであって、谷部20の両側端(長手端部)に半山部1a、1aを斜め上方に突設して形成されるものである。そして、折板屋根2を形成するにあたっては、母屋などの屋根の構造材にタイトフレームを取り付け、このタイトフレームに折板21を固定する。このとき、折板21の長手方向が屋根勾配の方向と同じになるようにする。次に、タイトフレームに固定した折板21の隣に他の折板21を配置し、タイトフレームに固定する。この後、隣接する折板21、21の半山部1a、1aの先端部同士をハゼ折り加工などにより連結する。このようにして複数の折板21、21…タイトフレームに固定しながら隣接する折板21、21の半山部1a、1a同士を連結することによって、折板屋根2を形成することができる。ここで、隣接して連結された半山部1a、1aで山部1が形成され、その山部1の頂部7には上記のハゼ折り加工によりハゼ連結部12が形成されている。
【0014】
植栽トレイ3は、図5に示すように、トレイ本体30と培地31及び植生32とから構成されている。図6(a)(b)に示すように、トレイ本体30は上面が開口する容器などで形成することができ、例えば、高密度ポリエチレンなどのプラスチックの成形品で形成することができる。トレイ本体30の上面開口縁部にはその全周にわたって断面逆U字状の手持ち部33が外側に突出して設けられている。また、トレイ本体30の側端面(側壁の外側面)には複数のリブ片8、8…が一体に突設されている。図6(c)に示すように、リブ片8はその上側略半分の部分が下側略半分の部分よりも外側(側方)に突出しており、このリブ片8の上側略半分の突出部分は載置部34として形成されている。また、トレイ本体30の下面には複数本の脚片35、35…が一体に突設されている。複数本の脚片35、35…は格子状に設けられており、各脚片35の両側端部はリブ片8の下端に連続して一体に形成されている。培地31は植生32を育成するための土壌などを用いることができ、保水性に優れるものが好ましい。また、1m2あたり45〜65kgの軽量なものが好ましい。植生32は培地31に植えられる植物であって、耐久性の高い芝生(例えば、ティフ・ブレア)などを用いるのが好ましい。耐久性の高い植生32を用いると、メンテナンスの際に植栽トレイ3の上を人が歩いて踏まれても摩耗が少なくなり、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0015】
本発明の緑化屋根は、折板屋根2の上方に植栽トレイ3を配設するにあたって、下地材6と固定具11と押さえ具40とを用いる。
【0016】
下地材6はステンレス鋼製の形鋼などの金属材を用いて長尺に形成されるものであって、図7に示すように、凸状の固定部4の両側に支持片5を突設して断面略ハット状に形成されている。すなわち、下地材6は平坦な頂部13と頂部13の両端から下方に向かって突設された側部49とからなる断面略逆U字状の固定部4と、固定部4の両方の側部49の下端から外側(頂部13と反対側の側方)に向かって略垂直に突設される支持片5、5とから形成されている。頂部13には上下に貫通するボルト孔36が形成されている。
【0017】
固定具11はステンレス鋼製などの金属材を用いて形成されるものであって、図8に示すように、挟着部9とボルト部10とを備えて形成されている。挟着部9は一対の断面略コ字状の挟着部材90を連結して形成されている。すなわち、挟着部材90は、図9(a)〜(d)に示すように、上板部9aと、上板部9aの一方の側端部から下方に向かって突設される側壁部9bと、側壁部9bの下端から上板部9a側に向かって斜め上方に突設される下板部9cと、下板部9cの先端に上板部9a側に向かって斜め上方に向かって突設される係止突部9dとを備えて形成されている。また、上板部9aの略中央部には上下に貫通するボルト装着孔91が形成されている。また、上板部9aにはボルト装着孔91から上板部9aの前端又は後端(側端部と直交する端部)のいずれか一端にまで達するスリット92が形成されている。また、上板部9aはボルト装着孔91及びスリット92よりも先端部側の部分が接続部9eとして形成されており、ボルト装着孔91及びスリット92よりも基部側(側壁部9b側)の部分が当接部9fとして形成されている。また、上板部9aのボルト装着孔91を挟んで前側部分又は後側部分にはスリット92が形成されておらず、この部分が軸部9gとして形成されている。この軸部9gを介して当接部9fと接続部9eが連設されている。軸部9gは接続部9e側に向かって下り傾斜しており、これにより、接続部9eは当接部9fよりもやや下方に位置している。
【0018】
そして、一対の挟着部材90、90のスリット92、92同士をその先端開口から互いに差し込み合うと共に一方の挟着部材90の軸部9gを他方の挟着部材90のスリット92に差し込むことによって、一対の挟着部材90、90を連結して挟着部9を形成することができる。このとき、一方の挟着部材90の接続部9eは他方の挟着部材90の下側に位置している。従って、この挟着部9では軸部9g及びスリット92を中心として挟着部材90、90が互いに近接離間するように回動自在に枢着して形成されている。
【0019】
また、連結された一対の挟着部材90、90のボルト装着孔91、91は上下に重なり合い、そのボルト装着孔91、91にボルトを差し込んで装着することにより、挟着部9の上面にボルト部10を突設することができる。このときボルト部10の頭部は接続部9e、9eの下面に当接してボルト装着孔91、91の下側開口縁部に係止される。
【0020】
また、挟着部9よりも上側においてボルト部10には複数(二つ)の締結具93、93が螺着されている。締結具93はステンレス鋼などの金属材で形成されるものであって、フランジ付きナットのような形状である。すなわち、締結具93はナット部38の下端に押さえ板37を全周にわたって突設して形成されている。
【0021】
押さえ具40はステンレス鋼などの金属材で形成されるものであって、図10に示すように、平面視で略八角形の固定板41と、固定板41の四辺から下方に向かって突設される四つの係止片42とから形成されている。係止片42は略三角形状であり、固定板41の一辺おきに設けられている。また、固定板41の中心には上下に貫通する挿入孔43が形成されている。
【0022】
そして、本発明の緑化屋根を形成するにあたっては次のようにして行う。まず、折板屋根2の山部1の頂部7に固定具11を取り付ける。固定具11を山部1の頂部7に取り付けるにあたっては、ボルト部10から締結具93、93を外した状態で、挟着部9の一対の挟着部材90、90を互いに回動させることによって、対向する一対の側壁部9b、9b及び下板部9c、9cを互いに離れる方向に移動させて係止突部9d、9dの間に隙間を形成し、この隙間に折板屋根2のハゼ連結部12を挿入するようにして固定具11を山部1の頂部7に配置し、この後、一対の挟着部材90、90を互いに回動させることによって、対向する一対の側壁部9b、9b及び下板部9c、9cを互いに近づく方向に移動させて係止突部9d、9dを互いに近づけ、係止突部9d、9d及び下板部9c、9cの間にハゼ連結部12を挟み込む。次に、図11に示すように、挟着部9の上面に突出したボルト部10に樹脂製のワッシャ94を装着してボルト部10がボルト装着孔91から脱落しないように仮保持する。固定具11は各山部1にその長手方向(屋根の傾斜方向)に並べて複数個ずつ取り付けられるが、隣り合う固定具11、11の間隔は植栽トレイ3の短手寸法とほぼ同じ程度である。
【0023】
次に、図12に示すように、複数本の下地材6、6…を隣り合う山部1、1の頂部7、7間に架設する。このとき、各下地材6はその固定部4を固定具11により山部1の頂部7に固定する。すなわち、まず、下地材6のボルト孔36に下側から固定具11のボルト部10を挿入しながら固定具11の上側に下地材6を配置する。ここで、図1、2に示すように、固定具11の挟着部9の上部(ハゼ連結部12よりも上側に突出する部分)は、下地材6の内側(頂部13と側部49、49で囲まれる空間)に収容すると共に挟持部9の上板部9aの当接部9fの上面を下地材6の頂部13の下面に当接する。このようにして固定具11の挟着部9で下地材6の固定部4の頂部13を支持することにより、下地材6を補強して変形を防止し、人歩行性能を高くすることができる。また、下地材6の支持片5は固定具11の直ぐ横の位置でハゼ連結部12の上に載置される。次に、一つ目の締結具93をボルト部10に螺着する。そして、螺着した締結具93の押さえ板37で下地材6の固定部4の頂部13を上側から押圧し、押さえ板37とボルト部10の頭部の間で挟着部9の上板部9aの当接部9fと下地材6の頂部13とを上下に挟み込んで締め付ける。これにより、ボルト部10の頭部10で接続片9e、9eが下から押圧されて固定具11の下板部9c、9cがさらに互いに近づくように一対の挟着部材90、90が回動するものであり、ハゼ連結部12が係止突部9d、9dでさらに強く挟み込まれると共に係止突部9d、9dがハゼ連結部12に係止される。このようにして固定具11を山部1の頂部7に強固に固定することができると共に固定具11を介して下地材6の固定部4を山部1の頂部7に固定することができる。下地材6は山部1の長手方向と直交する方向に架設して山部1に固定することができる。尚、複数の下地材6を長手方向に接続して必要な長さにしてもよい。
【0024】
上記のようにして複数本の下地材6、6…を互いに略平行に架設した後、隣り合う下地材6、6の支持片5、5間に複数の植栽トレイ3、3…を並べて載設する。植栽トレイ3を配設するにあたっては、まず、地上で空のトレイ本体30に培地31を入れ、その後、培地31に植生32を植え付けることによって、植栽トレイ3を形成する。次に、複数の植栽トレイ3、3…を折板屋根2の上に持ち上げて隣り合う下地材6、6の間に配置する。このとき、トレイ本体30の長手方向に並ぶリブ片8、8…の各載置部34を下地材6の固定部4の上面(頂部13の上面)に載置すると共にトレイ本体30の側端部(長手端部)の下端に設けた脚部35を下地材6の支持片5の上に載置する。また、図13に示すように、下地材6の上側に突出するボルト部10の周囲に四つのトレイ本体30の各角部が位置するようにする。この後、図14に示すように、トレイ本体30よりも上側に突出するボルト部10の上部に押さえ具40を取り付ける。押さえ具40はその挿入孔43をボルト部10の上部に挿入し、その上から二つ目の締結具93をボルト部10に螺着することによって、この螺着した締結具93の押さえ板37で押さえ具40を上側から押圧するようにして取り付ける。また、ボルト部10に取り付けた押さえ具40の係止片42は、ボルト部10の周囲に配置したトレイ本体30の角部の内側に差込まれる。従って、トレイ本体30は、上面開口縁部が押さえ具40の固定板41により押さえつけられると共に角部が係止片42により係止されることで、下地材6に載置されて固定される。このようにして複数の植栽トレイ3、3…を折板屋根2の上に並べて配設することによって、本発明の緑化屋根を形成することができる。尚、緑化屋根の周端部には図1のように断面コ字状の枠材45と取り付けても良いし、図2のような水切り板46を取り付けても良い。また、図12〜14では植栽トレイ3の培地31と植生32が図示省略されている。
【0025】
そして、本発明の緑化屋根では、断面略ハット状の下地材6の固定部4と支持片5との両方で植栽トレイ3の側壁と底部とを支持することができる。従って、植栽トレイ3に人が乗っても破損することが無く、人歩行性能に優れてメンテナンスが行いやすくなるものである。
【0026】
また、図15のグラフで示すように、植栽トレイ3で覆われていない折板屋根2の日射面の温度と、植栽トレイ3で覆われている折板屋根2の緑化面の温度と差は最大で約28℃になるという実験データが得られた。尚、曲線イは日射面の温度変化、曲線ロは緑化面の温度変化、曲線ハは外気の温度変化を示し、縦軸は温度、横軸は時刻を示す。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)(b)は一部の断面図である。
【図2】同上の他の実施の形態の一例を示し、(a)(b)は一部の断面図である。
【図3】同上の一部の斜視図である。
【図4】同上の折板屋根の一例を示す一部の斜視図である。
【図5】同上の植栽トレイの一例を示し、一部を省略した斜視図である。
【図6】同上のトレイ本体の一例を示し、(a)は表面側の斜視図、(b)は裏面側の斜視図、(c)は一部の断面図である。
【図7】同上の下地材の一例を示す一部の斜視図である。
【図8】同上の固定具の一例を示す斜視図である。
【図9】同上の固定具の挟着部材の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は斜視図である。
【図10】同上の押さえ具の一例を示す斜視図である。
【図11】同上の固定具を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図12】同上の施工途中を示す一部の斜視図である。
【図13】同上のトレイ本体の配置を示す一部の平面図である。
【図14】同上の押さえ具を取り付けた状態を示し、(a)(b)は一部の斜視図である。
【図15】同上の緑化屋根の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0028】
1 山部
2 折板屋根
3 植栽トレイ
4 固定部
5 支持片
6 下地材
7 頂部
8 リブ片
9 挟着部
10 ボルト部
11 固定具
12 ハゼ連結部
13 頂部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の山部を有する折板屋根の上方に植栽トレイを配設してなる緑化屋根において、凸状の固定部の両側に支持片を突設して断面略ハット状の下地材を形成し、山部の頂部に固定部を固定することによって複数本の下地材を隣り合う山部間に架設し、植栽トレイの側端部の下端を支持片に載置して隣り合う下地材の支持片間に植栽トレイを載設して成ることを特徴とする緑化屋根。
【請求項2】
植栽トレイの側端面に突設したリブ片を下地材の固定部に載置して成ることを特徴とする請求項1に記載の緑化屋根。
【請求項3】
挟着部の上面にボルト部を突設して固定具を形成し、山部の頂部のハゼ連結部を挟着部で挟持することにより山部に固定具を取り付け、固定具のボルト部を下地材の固定部の頂部に挿着すると共に挟着部の上部を固定部の内側に収容し、挟着部の上面を固定具の頂部の下面に当接して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化屋根。
【請求項1】
複数の山部を有する折板屋根の上方に植栽トレイを配設してなる緑化屋根において、凸状の固定部の両側に支持片を突設して断面略ハット状の下地材を形成し、山部の頂部に固定部を固定することによって複数本の下地材を隣り合う山部間に架設し、植栽トレイの側端部の下端を支持片に載置して隣り合う下地材の支持片間に植栽トレイを載設して成ることを特徴とする緑化屋根。
【請求項2】
植栽トレイの側端面に突設したリブ片を下地材の固定部に載置して成ることを特徴とする請求項1に記載の緑化屋根。
【請求項3】
挟着部の上面にボルト部を突設して固定具を形成し、山部の頂部のハゼ連結部を挟着部で挟持することにより山部に固定具を取り付け、固定具のボルト部を下地材の固定部の頂部に挿着すると共に挟着部の上部を固定部の内側に収容し、挟着部の上面を固定具の頂部の下面に当接して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化屋根。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−285849(P2008−285849A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−130249(P2007−130249)
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【出願人】(000163419)株式会社きんでん (37)
【出願人】(505417839)タカシマパッケージングジャパン株式会社 (1)
【出願人】(000207436)日鉄住金鋼板株式会社 (178)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【出願人】(000163419)株式会社きんでん (37)
【出願人】(505417839)タカシマパッケージングジャパン株式会社 (1)
【出願人】(000207436)日鉄住金鋼板株式会社 (178)
【Fターム(参考)】
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