説明

緑化舗装の構造

【課題】植物生育基盤材の圧密を抑えて耐踏圧性と耐乾燥性に優れた緑化舗装の構造を提供すること。
【解決手段】緑化対象面を植物生育基盤材で覆い、該植物生育基盤材に植物を植生する緑化舗装の構造であって、前記植物生育基盤材が該植物生育基盤材の骨格を形成する粒状体と、前記粒状体の間に収容される土壌基盤材とを均一に混合した混合物で構成し、前記植物生育基盤材の締め固めに伴い、前記粒状体が相互に噛み合って植物生育基盤材の骨格を形成し、前記植物生育基盤材の締め固めに伴い、前記粒状体の隙間内に土壌基盤材を圧縮状態で収容させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は運動場、陸上競技場、ラグビー場、サッカー場、競馬場、テニスコート、学校校庭、歩道、車道、駐車場、屋上緑化等に適用できる緑化舗装の構造に関し、より詳細には耐踏圧性と耐乾燥性、養分供給能に優れた緑化舗装の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に芝生化する場合は、地表を所定の深さに耕すか、或いは層状に良質土砂を敷き詰めて厚さ20cm程度以上の植物生育基盤材を形成した後、張芝または播種して緑化を図ることが知られている。
【0003】
従来の芝生化技術にあっては、つぎのような問題点がある。
(1)根系の生育に配慮して、植物生育基盤材は20cm程度以上の厚みをもち、かつ根系が容易に伸長可能な硬さであることを必要とするが、厚く軟らかなため過度な使用に対しては植物生育基盤材が踏圧に耐え切れず圧密が進行していく。
植物生育基盤材が圧密されると、硬く締まり、内部の空隙が減少して根系の生育環境が悪化するために多くの箇所で芝が枯死するだけでなく、窪みに雨水が溜まって水はけが悪くなり、さらには景観性も悪化するといった問題がある。
(2)上記した事情から、定期的に芝生の養生期間を設けて芝生の蘇生を図っているが、この期間は運動場等の使用が制限されて、一年を通した利用に供することができない。
(3)踏圧を回避するための植物生育基盤材として、こぶし大の粗骨材の空隙部に土壌改良材などを分散させたものが知られている。
この種の植物生育基盤材はこぶし大の粗骨材の噛み合わせにより荷重の分散を図り、粗骨材の空隙部に根系の伸長を図るものであるが、芝生の根系の伸長に対しては空隙が大きく、かつ、空隙部に対し土壌改良材を十分に充填することが困難であるため、主として歩道の荷重分散を図ることの必要な街路樹など高木の植栽に用いられるものである。
(4)踏圧に対抗するため、樹脂製、又はコンクリート製の有孔構造を呈する保護ブロックを使用した緑化技術も知られている。
この緑化技術は多数の保護ブロックを敷設した後に植物生育基盤材を撒き出し、保護ブロックの強度で以って踏圧を支持しつつ、保護ブロックの開口部に収容されて踏圧が作用しない植物生育基盤材に植生するものである。
しかしながら、高価な保護ブロックを多数使用することと、多数の保護ブロックの敷設作業を伴うために、施工コストが高く付くという問題がある。
(5)ヒートアイランド現象を防止する環境対策として、屋上緑化に代表されるように各種の既設構造物に対して緑地を増やすための経済的な新技術の提案が切望されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、植物生育基盤材の圧密を抑えて耐踏圧性と耐乾燥性に優れた緑化舗装の構造を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、各種の既設構造物や各種の地盤を対象として経済的に緑化できて環境対策に大きく貢献できる、緑化舗装の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するため、本願の第1発明は、緑化対象面を植物生育基盤材で覆い、該植物生育基盤材に植物を植生する緑化舗装の構造であって、前記植物生育基盤材が該植物生育基盤材の骨格を形成する粒状体と、前記粒状体の間に収容される土壌基盤材とを均一に混合した混合物で構成し、前記植物生育基盤材の締め固めに伴い、上面からの荷重を伝達し、かつ分散し得るように前記粒状体が相互に噛み合って植物生育基盤材の骨格を形成し、前記植物生育基盤材の締め固めに伴い、前記粒状体の隙間内に土壌基盤材を圧縮状態で収容させたことを特徴とする、緑化舗装の構造を提供する。
本願の第2発明は、前記した第1発明において、既設硬質層の上面に前記植物生育基盤材を造成して緑化したことを特徴とする、緑化舗装の構造を提供する。
本願の第3発明は、前記した第1発明、又は第2発明において、前記植物生育基盤材の表面に荷重分散構造体を敷設し、前記荷重分散構造体により前記植物生育基盤材に作用する踏圧を分散支持させたことを特徴とする、緑化舗装の構造を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は次の特有の効果を得ることができる。
(1)粒状体と土壌基盤材との混合体により構成する植物生育基盤材を使用することで、転圧するだけの簡単な作業で以って、既設硬質層の表面、又は地盤に芝草など低草高の植物を良好に生育するための人工土壌を造成することができる。
殊に、植物生育基盤材に安価な資材を使用でき、簡便な施工ができるので、施工コストや資材コストの経済的負担が少なくて済む。
(2)粒状体と土壌基盤材とを所定の割合で混合した植物生育基盤材を施工過程で転圧することで、粒状体が相互に噛み合い、植物生育基盤材の骨格を形成できるので、植物生育基盤材に作用する踏圧に耐えて圧密変形を効果的に防止することが可能となる。
(3)粒状体の隙間に圧縮状態で収容した土壌基盤材が水分の蒸発を抑制し、養分を供給するので、水持ちがよく耐乾燥性、養分供給能に優れ、かつ植物生育基盤材が圧密を受けない人工土壌を提供できる。
(4)従来の20cm以上の厚みをもつ植物生育基盤を造成して芝生化する場合に比較して、植物生育基盤材の層厚を薄く設定できて経済的である。
(5)土壌基盤材は粒状体の隙間に圧縮状態で収容されているため、従来のこぶし大の粗骨材を用いる耐踏圧基盤のように土壌基盤材が粒状体の隙間から落下脱落することはない。
(6)道路や歩道等の各種の既設構造物の上に直接造成できるために経済的に緑化でき、ヒートアイランドなとの環境対策に大きく貢献できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について説明する。
【0008】
(1)植物生育基盤材
図1に本発明に係る緑化舗装の縦断面図を示す。
本例では、アスファルトコンクリート製またはセメントコンクリート製の歩道や車道等の既設硬質層10の上面に形成した植物生育基盤材20に芝生等の植物30を植生した場合について説明する。
【0009】
本発明で使用する植物生育基盤材20は、植物生育基盤材20の骨格を形成する粒状体21と、粒状体21の間に形成された隙間に均一に充填される土壌基盤材22との混合物で構成する。
【0010】
単に粒状体21と土壌基盤材22を混合させただけではこの混合物の圧密変形を阻止することはできない。
そこで、本発明は粒状体21と土壌基盤材22とを所定の割合で混合して略均等にした混合物である植物生育基盤材20を施工過程で転圧することにより、粒状体21を相互に噛み合わせて植物生育基盤材20全体が踏圧に起因した圧密変形を抑止しつつ、粒状体21の隙間に土壌基盤材22を圧縮状態で収容させるようにしたものである。
換言すると本発明は、粒状体21により踏圧に起因した圧密変形を防止できるだけの地盤耐力を確保しつつ、土壌基盤材22を基に植物30を健全に生育できる人工地盤を造成し得るものである。
【0011】
機能的に捉えれば、粒状体21は締め固めることにより踏圧に耐え得るポーラスな踏圧支持構造体を構成するために機能し、また植物30の細毛根31を発達させるための土壌基盤材22は、粒状体21の隙間間に圧密状態で収容して養分の供給、および水分の保持と自然蒸発を抑制するために機能する。
【0012】
ここで、土壌基盤材22を圧密するとは、土壌基盤材22の内部に適度の空隙を残存し、かつ植物30の根の進入が可能な土壌状態(山中式土壌硬度計により23mm〜25mm)を意味するものであって、内部に空隙がまったくなく、植物30の根の進入限界である土壌硬度を超えることを意味するものではない。
【0013】
土壌基盤材22を圧密状態にする理由は、締め固めた植物生育基盤材20を、水分の蒸発を抑制する蓋材として機能させて水持ちを良くすることで、植物生育基盤材20の耐乾燥性を高めるためである。
以降に粒状体21と土壌基盤材22の詳細について説明する。
【0014】
[粒状体]
粒状体21としては、骨材等の砂利、砕石やアスファルトコンクリート、セメントコンクリート等を破砕して得られた再生砕石、煉瓦の破砕物、瓦の破砕物、火山砂利、礫、ブロックの破砕物、ALCの破砕物、硬質プラスチック破砕物等荷重を支えることの出来る強度を有す粒状物を使用することができる。
【0015】
粒状体21の粒径は2.5mm〜40mmの範囲で、略均一粒径の硬質粒体を使用し、実用上は安価で入手が容易なS−5(7号砕石)、S13(6号砕石)、S―20(5号砕石),S−30(4号砕石)、S−40(3号砕石)で、6号砕石や7号砕石が好適である。
このように粒状体21として粒径の比較的小さなものを用いるのは、土壌基盤材22との混合性を均一にするためである。
粒径が2.5mm以下であると粒状体21の間に十分な隙間を確保できず、また粒状体21の粒径が40mmを超えると土壌基盤材22との均一混合性が損なわれる不具合がある。
【0016】
[土壌基盤材]
粒状体21間の空隙を充填する土壌基盤材22としては、例えば黒土、赤土、赤玉土、山砂等の自然土壌の他に、バーク堆肥、ピートモス、ココイアダスト等の有機物系土壌改良材、或いはパーライト、バーミキューライト、ベントナイト等の無機系土壌改良材等の様々な一般に流通する資材を適宜組み合わせて使用することができる。
【0017】
これらの資材は一般に流通するものであるため、植物30の立地条件や粒状体21の性状等により植物根系の伸長に対し要求される養水分供給能に応じた組み合わせを適宜行う。これにより使用する資材を安価とすることが可能となって経済的である。
【0018】
[配合割合]
植物生育基盤材20を製造するには、例えば図2に示す混合手段40内に、前記した粒状体21と土壌基盤材22とを所定の配合比で投入して撹拌混合する。
混合手段40としては、例えば公知の二軸のパッグミキサやショベルローダによる撹拌混合を採用できる。
【0019】
植物生育基盤材20を構成する粒状体21と土壌基盤材22との配合割合は、植生する植物30の種類や、緑化用途によって若干増減があるが、基本的に体積比で粒状体21と土壌基盤材22の割合は、粒状体21が多いか同量程度に設定する。
土壌基盤材22がバーク堆肥等の有機物土壌改良材を主とする場合は、概ね粒状体21に対し土壌基盤材22を1:1の割合で混合し、粒状体21、1に対し土壌基材22が0.3程度となるまで締め固めて仕上げる。
【0020】
又、加圧(締め固め)前における土壌基盤材22の単位体積が、締め固めて形成される粒状体21の単位隙間量より大きくなるように、粒状体21の粒径を考慮して粒状体21と土壌基盤材22との配合割合を適宜選択するものとする。
要は、転圧して噛み合った粒状体21の隙間(容積)内に、この隙間(容積)量以上の体積の土壌基盤材22を圧縮状態で収容できる配合比になっていればよい。
【0021】
(2)施工方法
つぎに緑化舗装の施工方法について説明する。
【0022】
[植物生育基盤材の製造]
図2に示すように粒状体21と土壌基盤材22とを混合して植物生育基盤材20を製造する。
【0023】
[植物生育基盤材の播き出し、転圧]
この植物生育基盤材20を、緑化対象である歩道や車道等の既設硬質層10の上面に所定の厚さに撒き出す。
【0024】
撒き出したときの植物生育基盤材20の状態を図3に拡大して示す。
転圧前における植物生育基盤材20は、土壌基盤材22と略均一に混合された粒状体21は相互に噛み合っておらず、又、土壌基盤材22も圧密状態にない。
【0025】
つぎに既設硬質層10を覆った層状の植物生育基盤材20を公知の締め固め手段により転圧する。
これにより、図4に拡大して示すように粒状体21は互いに噛み合って植物生育基盤材20の骨格を形成すると共に、粒状体21の間に存在する土壌基盤材22は圧密状態で粒状体21の隙間内に充填された、最終的な植物生育基盤材20を造成する。
植物生育基盤材20層厚は、植生する植物30の種類により選択し、例えば芝生、草花類であれば層厚が5cm〜10cm程度、低木本類であれば10cm以上の層厚が必要である。
【0026】
以上のように本発明は、粒状体21と土壌基盤材22とを混合した植物生育基盤材20を播き出し、転圧するだけの簡単な作業で以って、既設硬質層10の表面に植物30を生育するための人工土壌を造成することができ、しかも植物生育基盤材20に安価な資材を使用できるので、施工コストや資材コストの経済的負担が少なくて済む。
尚、植物生育基盤材20の層厚が厚い場合は、植物生育基盤材20の巻き出しと転圧作業を何回かに分けて行う。
【0027】
[植生]
最後に、植物生育基盤材20上に張り芝マットを敷き詰めて植物30を植生する。植物30の他の植生手段としては、播種や植栽であってもよい。
【0028】
又、運動場等を芝生化する場合は、使用する粒状体21よりも目の小さな編み目をもつネットを植物生育基盤材20の上に施設した後に、植物30を植生しても良い。
植物生育基盤材20の上にネットを施設したことにより、芝生等が破損した場合に、粒状体21が表層に浮き上がることを防いで、利用者の裂傷事故の発生を防止することができる。
【0029】
(3)植物生育基盤材の特性
本発明の特徴を理解し易くするため、本発明と同一配合の植物生育基盤材を使用し、転圧しない植物生育基盤材に植物30を植生した対比例の特性についてまず説明する。
転圧しない植物生育基盤材は自重により経時的に圧密変形するだけでなく、踏圧によっても大きく圧密変形する。さらに、転圧しない植生成育基盤材は透水性が良好である反面、浸透水が蒸発し易く水持ちが悪い。
【0030】
又、他の対比例としては、植生成育基盤材20の代わりに関東ロームを用いた場合で、この場合は、芝の生育に最低でも20cmの層厚が必要であるため、不経済である。
【0031】
これに対して、本発明は粒状体21と土壌基盤材22とを所定の割合で混合した植物生育基盤材20を施工過程で転圧することで、粒状体21が相互に噛み合う。
したがって、多数の粒状体21が相互に接触、噛み合わせ状態となって植物生育基盤材20の骨格が維持されるので、植物生育基盤材20に作用する踏圧に耐えて圧密変形を効果的に防止することが可能となる。
しかも、粒状体21の隙間に圧縮状態で収容された土壌基盤材22が養分を供給するとともに、保水性を高め水分の蒸発を抑制するので、水持ちがよく耐乾燥性に優れるから、植物30にとり良好な養水分の供給環境を作り出すことができる。
【0032】
又、本発明にあっては植生成育基盤材として関東ロームのみを用いた場合のような20cmの層厚を必要とせず、関東ロームの半分以下の薄い層厚の植物生育基盤材20で以って、同等の養水分の供給環境を造成することができる。
【0033】
又、土壌基盤材22は粒状体21の隙間に圧縮状態で収容されているため、従来のこぶし大の粗骨材を用いる耐踏圧基盤のように粒状体21の隙間から落下する心配もないうえに、植物30の根系の生育が阻害されない。
【0034】
(4)その他の実施の形態1
図5に示すように植物生育基盤材20の造成後、荷重分散構造体50を敷設して植物生育基盤材20の耐荷重性を向上させることもできる。
荷重分散構造体50としては、例えば図示の如き所定の間隔を隔てて交差させた複数の鉄筋の交差部を溶接して形成した剛性構造体等を使用できる。
耐荷重性を向上させた植物生育基盤材20の造成法は、荷重分散構造体50を敷設する工程が追加になるだけで簡便に実施できる。
【0035】
本例のように、植物生育基盤材20のうえに荷重分散構造体50を敷設することで、自動車の車輪等の点荷重を植物生育基盤材20に分散・支持させることができるので植物生育基盤材20の耐踏圧性が格段に向上させることができる。
したがって、自動車が走行する道路や駐車場の緑化を実現することができる。
又、荷重分散構造体50により、張り付けられた芝生と車輪などの点荷重を加えるものの間を空けることができるために、張芝終了後、その上に荷重分散構造体を敷設することで、施工完了後に養生期間を設けることなく供用することができる。
又、荷重分散構造体50は、植物生育基盤材20と芝生等の植物30の間に敷設する場合もある。
必要に応じて、植物生育基盤材20を層状に締め固めた場合、各層の間に荷重分散構造体50を埋設するようにしてもよい。荷重分散構造体50を埋設することで荷重分散構造体50が隠れて芝生等の植物30の景観性がよくなる。
又、荷重分散構造体50としては、一般の溶接金網等のようにもっと手軽で安価なものを使用することが可能となって、景観的にも、経済的にも優れたものとなる。
【0036】
(5)その他の実施の形態2
本発明は既設硬質層10だけでなく、図6に示すように地盤11の上に植物生育基盤材20を造成して緑化することに適用してもよい。
地盤11は事前処理をしないで直接地盤11の上に植物生育基盤材20を造成してもよいが、地盤11を予め所定の深さに耕しておく場合もある。
【0037】
地盤11を予め所定の深さに耕しておけば、植物生育基盤材20を越えて植物30の根系の伸長域を地盤11に求められるから、植物生育基盤材20の造成厚をより薄厚にすることができる。
また本例は各種の運動場の緑化に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る緑化舗装の構造のモデル図
【図2】植物生育基盤材の製造方法の説明図
【図3】転圧前における植物生育基盤材の拡大図
【図4】転圧後における植物生育基盤材の拡大図
【図5】植物生育基盤材の上に荷重分散構造体を敷設したその他の実施の形態1に係る緑化舗装の構造のモデル図
【図6】地盤上に植物生育基盤材を造成したその他の実施の形態2に係る緑化舗装の構造のモデル図
【符号の説明】
【0039】
10・・・・・既設硬質層
11・・・・・地盤
20・・・・・植物生育基盤材
21・・・・・粒状体
22・・・・・土壌基盤材
30・・・・・植物
40・・・・・混合手段
50・・・・・荷重分散構造体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
緑化対象面を植物生育基盤材で覆い、該植物生育基盤材に植物を植生する緑化舗装の構造であって、
前記植物生育基盤材が該植物生育基盤材の骨格を形成する粒状体と、
前記粒状体の間に収容される土壌基盤材とを均一に混合した混合物で構成し、
前記植物生育基盤材の締め固めに伴い、上面からの荷重を伝達し、かつ分散し得るように前記粒状体が相互に噛み合って植物生育基盤材の骨格を形成し、
前記植物生育基盤材の締め固めに伴い、前記粒状体の隙間内に土壌基盤材を圧縮状態で収容させたことを特徴とする、
緑化舗装の構造。
【請求項2】
請求項1において、既設硬質層の上面に前記植物生育基盤材を造成して緑化したことを特徴とする、緑化舗装の構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、前記植物生育基盤材の表面に荷重分散構造体を敷設し、前記荷重分散構造体により前記植物生育基盤材に作用する踏圧を分散支持させたことを特徴とする、緑化舗装の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−217898(P2007−217898A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−37235(P2006−37235)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(390019998)東亜道路工業株式会社 (42)
【出願人】(505156178)株式会社富士グリーンテック (1)
【出願人】(505215589)
【Fターム(参考)】