締結部品を受容するための容器
【課題】締結部品の構造化された配置を可能にする容器を提案する。
【解決手段】組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品50を受容するための容器1が、形状及び/又は寸法及び/又は材料が互いに異なる種々異なる締結部品50の個別の受容のために構成されており、種々異なる締結部品50が前記容器1に装填されるようになっており、種々異なる締結部品が、結合される構成部材とそれぞれ対応させられており、容器1によって受容されることができる締結部品50の数が、少なくとも構成部材に設けられた結合部位の数に対応している。
【解決手段】組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品50を受容するための容器1が、形状及び/又は寸法及び/又は材料が互いに異なる種々異なる締結部品50の個別の受容のために構成されており、種々異なる締結部品50が前記容器1に装填されるようになっており、種々異なる締結部品が、結合される構成部材とそれぞれ対応させられており、容器1によって受容されることができる締結部品50の数が、少なくとも構成部材に設けられた結合部位の数に対応している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の導入部による、組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品を受容するための容器に関する。本発明は、さらに、請求項19による締結部品を自動的に供給するための搬送及び貯蔵システムにおける容器の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
独国実用新案第202004007880号明細書から、セッティングケースの形式で小さな部品の保管のために任意に結合されるコンテナが公知であり、このコンテナの側壁には突出部と凹所とが配置されており、これらは、別のコンテナの対応する凹所又は突出部と係合させられる。このような任意に構成されたコンテナは、特に航空機構造において、特に締結部品の自動供給のための搬送システムを用いて組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品の構造化された保管のためには適していないということが証明されたという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国実用新案第202004007880号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の課題は、従来技術の前記欠点を回避し、特に、締結部品の構造化された保管を可能にする容器を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴による容器と、請求項19による搬送システムの使用とによって解決される。
【0006】
請求項1によれば、容器は、形状及び/又は寸法及び/又は材料が互いに異なる種々異なる締結部品を個別に受容するために構成されており、容器に装填される種々異なる締結部品は、個々に結合される構成部材と対応されており、容器によって受容することができる締結部品の数は、少なくとも、構成部材における結合部位の数に対応している。本発明による容器によって、締結部品の構造化された受容を達成することができ、締結部品は、特に航空機の2つ以上の構成部材をユニットに結合する場合に使用される。容器は、複数の異なる締結部品を提供することができ、これらの締結部品は、処理される構成部材に関して構成部材の結合に対する寸法決めに関して、及びいわゆるキット、すなわち容器における様々な締結部品の寄せ集めの形式で生じることができる、結合部位の数に関して、対応されている。このようなキットは、本発明による容器を有しており、この容器において、2つ以上の特定の構成部材の結合のために必要な少なくとも全ての締結部品は、互いに個別に受容することができ、組立て工のために、結合のために必要な種々異なる締結部品の中からの、構成部材における特定の結合部位に対応する締結部品の選択を容易にする。
【0007】
特に、容器は、ベース部材と、フレーム状のカバー部材とを有することができ、これらの間に、種々異なる締結部品を受容するために働く開口が設けられた挿入体を導入することができる。挿入体は、箔として形成することができ、ベース部材とカバー部材との間に固定することができる。
【0008】
挿入体の開口の数は、少なくとも受容される締結部品の数に対応している。これは、結合される構成部材に対する、容器によって受容される締結部品の明確な割り当てを可能にし、組立て工が、結合される個々の構成部材のための個々の要求に対応する多数の締結部品を使用できることを保証する。
【0009】
有利には、開口によって受容される締結部品は、挿入体に互いに間隔を置いて配置されている。特に、互いに対する開口の間隔は、同じになっている。したがって、挿入体に、互いに間隔を置かれた締結部品を位置決めすることにより、装填及び取り出しが単純化される。さらに、締結部品は開口において持ち上げられている若しくは"プラウド"であることができ、これにより、締結部品のヘッドは挿入体の表面から僅かに突出している。これにより、特に、組立て工による手作業の取外しを容易にすることができる。
【0010】
好適には、挿入体は、透明な材料から成ることができる。このために、箔状の挿入体は、弾性のプラスチックから成ることができ、締結部品は、嵌合によって挿入体に保持される。しかしながら、挿入体は、締結部品が締め付けられる開口が設けられたプレートとして形成することもできる。これによって、容器の運搬中及び装填の後のあらゆる化学処理、例えばクリーニングプロセスの間に締結部品は脱落することはできない。さらに、挿入体が透明である場合、装填位置において、挿入体の下側に配置された締結部品の部分を識別することができ、背景照明の使用を可能にする。
【0011】
特に、挿入体は、容器に交換可能に配置することができる。交換可能な挿入体は、定期的に交換することができる消耗部品として提供することができるが、ベース部材及びフレーム状カバー部材は再利用可能である。
【0012】
有利なさらなる発展においては、ベース部材に貫通孔を設けることができ、この貫通孔の数は、少なくとも受容される締結部品の数に対応する。これにより、既に装填されている容器を、化学的な浴又はクリーニング及び乾燥プロセスに供給することができ、貫通孔が設けられていることにより、全ての締結部品に流体を行き渡らせることができる。
【0013】
ベース部材の貫通孔はこの場合、挿入体の開口と対応して配置されるので、締結部品は、ベース部材の貫通孔内へ延びることができる。
【0014】
カバー部材は好適にはベース部材に挿入体を固定するために働く。フレーム状のカバー部材はこの場合、上方へ開放していることができ、カバー部材をベース部材から取り外す必要なく、挿入体から締結手段を除去するためのアクセスを可能にする。同時に、運搬中又は処理中に挿入体が所定の位置に保持されることがカバー部材によって保証される。
【0015】
本発明の択一的な発展においては、容器は、内部において1つ又は複数のクロスピースによって、少なくとも受容される様々な締結部品の数に対応する数の区画に分割されたフレームとして提供することができ、それぞれの区画には、受容部材として提供されたコンテナを、同じ締結部品を受容するために挿入することができる。コンテナは、フレームから個々に取り出すことができるので、組立て工又はアセンブラーは、構成部材の全ての結合部位において、コンテナに収容された同じ寸法の特定の締結部品を用いて作業することができる。個々のコンテナに、この特定のタイプの締結部品が必要とされる構成部材の結合部位の数に対応する特定の締結部品を装填することにより、組立て工は、全ての結合部位に、対応する締結部品が提供されているかどうかを簡単に確認することができる。
【0016】
締結部品の化学的処理又はその他の後処理を行うことができるように、コンテナは、流体透過性の少なくとも1つの壁部を有している。この壁部は、締結部品の寸法に応じて、スクリーン又はグリッドとして提供することができる。
【0017】
容器は、運搬中又はコンテナにおける締結部品の後処理の間に締結部品が脱落するのを防ぐために、カバーによって閉鎖することができる。
【0018】
容器の第3の実施形態において、容器は、内部において1つ又は複数のクロスピースによって、少なくとも受容される種々異なる締結部品の数に対応する数の区画に分割されたフレームとして提供されており、これらの区画は一方の側において少なくとも1つのベース部材によって閉鎖されている。これは、前述の実施形態と比較して、容器の発展を単純化する。
【0019】
本発明による容器のこの第3の実施形態においてもまた締結部品の後処理を行うことができるように、容器の少なくとも1つのベース部材は、流体透過性であることができる。このためには、少なくとも1つのベース部材は、受容される締結部品の寸法に応じて、グリッド又はスクリーンとして構成することができる。
【0020】
好適な別の発展においては、容器は、光学投影系の制御装置と対応された制御モジュールに接続することができ、この制御装置は、特定の結合部位において構成部材に割り当てられる、構成部材における締結部品の位置決め及び寸法設定を決定するために働く。容器を制御モジュールによって光学投影系に接続することにより、2つの構成部材の結合のために使用される締結部品のキットの識別と、容器によって受容された特定の締結部品の選択的な識別とが可能になる。
【0021】
有利には、結合される構成部材に対応して装填された、ユニットの種々異なる構成部材のための容器は、均一な外部寸法を有することができる。均一な外部寸法は、自動化された装填、容器における締結部品の後処理、容器の運搬及び貯蔵のために設けられたシェルフ、ラック等における容器の貯蔵を単純化する。
【0022】
特に、容器における締結部品の化学的な後処理の効果を減じるために、フレームは化学的に耐性の材料から成ることができる。これにより容器の部分又はフレームの再利用性がここでは保証される。
【0023】
2つの構成部材の結合において、キットとして提供された容器の誤った使用を回避するために、各容器及び全ての容器又は全ての区画は、コーディングを有することができる。これは、電子的なコーディング、例えば容器、個々のコンテナ又は容器の個々の区画に配置されたRFIDチップ(高周波個体識別チップ)又はバーコードであってよいが、組立て工によって解釈することができるマーキング、例えばラベル等であってもよい。コーディングにより、特定の寸法を有する締結部品を備えたキットを、結合される構成部材に明瞭に割り当てることができる。
【0024】
請求項20によれば、運搬及び貯蔵システムにおける容器の使用は、本発明による容器の装填ングのために、運搬及び貯蔵システムの下流において、装填装置の締結部品の自動供給のために提案されている。この場合、締結部品の装填ングのために、締結部品のための公知の自動の運搬及び貯蔵システムが、好適にはPLC又はCNC制御される装填装置に関連して使用され、装填装置は、締結部品の数及びタイプに関して、結合される構成部材の仕様に従って容器を装填する。運搬及び貯蔵システムは、個々に複数の同じ締結部品で満たされたカセットのための積み込みステーションと、マガジン部とを有している。複数の満たされたカセットはマガジン部に配置され、これらのカセットは、カセットに収容された内容物のタイプ又は締結部品の寸法に関して異なっている。好適にはPLC又はCNC制御される装填装置は、カセット又はフィーダにおいてマガジン部に保管された種々異なる締結部品で容器を充填するために、マガジン部にアクセスする。充填プロセスの後、容器は、クリーニング装置、例えば超音波クリーニングステーションに供給される。その後に、乾燥部及び化学処理のためのステーションが続くことができる。最後に、容器は、コーディング部及びシーリング部に供給され、容器をさらに搬送することができるように、容器はコーディングされた後、シールされる。
【0025】
特に、装填装置を制御するために、個々の結合部位において使用される締結部品を示すために働く、光学投影系のデータに対応するダウンロードされたデータを評価することができ、これにより、結合される構成部材に対応する種々異なる締結部品の数及び選択に従って容器を装填する。結合される種々異なる構成部材、構成部材における結合部位の配列、これらに対するそれぞれ異なる締結部品の割り当てに関するこのようなデータは、PLC又はCNC制御される装填装置が接続された投影系のデータバンクと対応させられることができる。結合される個々の構成部材に応じて、容器には、装填装置によって締結部品が個々に装填され、装填装置はこれらを運搬システムから回収する。
【0026】
以下に本発明を図面に示された実施形態を用いてさらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】締結手段を受容するための容器の斜視図である。
【図2】図1に示した容器のベース部材の斜視図である。
【図3】図2に示したベース部材を上方から見た図である。
【図4】図2に示したベース部材の側面図である。
【図5】図1に示した容器のカバー部材を上方から見た図である。
【図6】図1に示した容器の挿入体を上方から見た図である。
【図7】容器の第2の実施形態の斜視図である。
【図8】図7に示したコンテナを上方から見た図である。
【図9】図7に示したコンテナの斜視図である。
【図10】容器の第3の実施形態の斜視図である。
【図11】図1、図7及び図10に示した容器を受容するためのハウジングの斜視図である。
【図12】図11に示したハウジングを上方から見た図である。
【図13】本発明による容器の運搬、装填、処理及びデリバリのための複合体の概略的な図である。
【0028】
図1から図6までは、特に航空機又は自動車分野での組立てにおける、構成部材をユニットに結合するために使用される例えばリベット又はボルト等の種々異なる締結部品50を受容するための容器1を示している。例えば航空機の翼又は胴体の部分の組立てのような、航空機の構成部材の組立てにおいて、特に形状、寸法又は材料、又は寸法設定(dimensioning)に関して互いに異なる多くの種々異なる締結部品50が使用される。処理される種々異なる締結部品50の寸法設定の数は、互いに結合される構成部材に依存する。処理される種々異なる締結部品50の数は、構成部材における結合部位の数に関して決定される。さらに、例えば材料厚さ等の構成部材の特定の条件は、個々の結合部位における締結部品の寸法設定に関して適切な締結部品を処理するために、結合部位において考慮される。
【0029】
図1に示された容器1は、ベース部材2と、締結部品50を受容するために働く挿入体3と、カバー部材4とを有している。締結部品50を受容するために、十字形の開口5が、挿入体3において、互いに同じ間隔を置いて配置されており、これらの開口にそれぞれ締結部品50を導入することができ、実質的に締りばめで保持することができる。図2から図4までに示されたベース部材2は、例えばダイカストによって製造することができるか、又は後で処理される中実体を有することができる。ベース部材2には、図4に点線で示されたように、管状の貫通孔6が設けられているか、又はベース部材2のボディの中実態様の場合には通路を設けることができる。ベース部材2と、挿入体3と、カバー部材4とが接合された状態において、貫通孔6の数及び位置は、挿入体3の十字形の開口5の数及び位置に対応している。この場合、締結部品50は、少なくとも部分的に貫通孔6内へ延びている。ベース部材2は、図2及び図3に示したように、少なくとも1つの鉛直方向の外面に、少なくとも1つの凹所7及び/又は突出部を有することができる。ベース部材2の2つ以上の外面に凹所7及び/又は突出部が設けられている場合には、これらの凹所7及び/又は突出部の輪郭は、ベース部材2の明確な空間的整合を達成するために、個々の外面において異なっている。
【0030】
図5に示されたカバー部材は、挿入体3をベース部材3に縁部領域において固定するために働く開放したフレームとして構成されている。フレーム状のカバー部材に設けられた開口は、このカバー部材の下側に位置する挿入体3における締結部品50への制限されないアクセスを可能にする。ベース部材2と、挿入体3と、カバー部材4とは、容器1の安全な搬送を保証するために、ねじ等の解離可能な結合手段によって互いに結合されている。挿入体3がベース部材2上に載置されたときに挿入体3が滑るのを防止するために、ベース部材2は、上側に配置されたピン若しくはロケータ8を有しており、これらのピン若しくはロケータ8は、挿入体3及びカバー部材4に設けられた対応する孔9と係合させることができる。
【0031】
図6に示された挿入体3は、箔又はプレートとして提供されており、弾性のプラスチックから形成されている。挿入体3は好適にはこの場合は透明である。好適には挿入体3を構成するプラスチックの弾性により、締結部品50は挿入体3の十字形の開口5に締め付けられ、これらの開口のうち1つの開口5が、詳細図Aに拡大して示されている。締結部品50を挿入体3に実質的に締りばめにより固定することにより、締結部品50は、挿入体3の表面よりも高くなるように配置することができ、すなわち、締結部品50は挿入体3の表面の上方に僅かに突出している。これにより、締結部品50は、組立て工によってより簡単に掴み、容器1から取り外すことができる。さらに、開口の幅が個々に適応させられるため、異なって寸法設定された締結部品50を、単純な形式で十字形の開口50に確実に締め付けることができる。挿入体3は、さらに別の機能を有する。つまり、挿入体3は、締結部品50が搬送中に脱落しないように、締結部品50を容器1に確実に固定するように働く。さらに、締結部品50は、一連の処理、例えば超音波浴におけるクリーニング、化学的処理、例えばエッチング又は接着剤の塗布、又は空気流中での乾燥を提供される。このためには、締結部品50が装填された容器1は、全体として、個々の処理ステーションへ供給される。ベース部材2の貫通孔6により、流体が制限されることなく供給及び排出され、この流体は、収容された締結部品50を通過することができる。処理を行う間、締結部品50は、挿入体3によって互いに分離させられているので、処理の実施が影響されたり妨げられたりしない。有利には、容器1から取り外すことができる挿入体3のみが、定期的に交換される消耗品として提供されているのに対して、容器1のベース部材2及びカバー部材4は再利用可能であり、この再利用は、ベース部材2及びカバー部材4のための製造材料として使用される材料の化学的耐性によって達成することができる。
【0032】
図7において、締結部品50を受容するための容器1′の第2の実施形態が斜視図で示されている。容器1′は、内部において1つ又は複数のクロスピース11によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品50の数に対応する数の区画12に分割されたフレーム10である。同じ締結部品50を受容するために、一方の側に向かって開放した、受容部材として提供されたコンテナ13は、個々の区画12に個々に挿入することができる。このために、実質的にグリッド状のフレーム10は、2つの開放した側の一方において、個々の区画12における取り囲む突出部(encircling projection)14を有しており、この突出部に、区画12に挿入されたコンテナ13が当接することができる。択一的に、コンテナ13が、取り囲む突出部を備えることができ、この突出部によってコンテナ13はフレーム10、又は個々の区画12を区切っているクロスピース11に当接することができる。コンテナ13は、搬送中に締結部品50が脱落するのを防ぐために、カバーによって閉鎖することができる。
【0033】
コンテナ13には、コンテナ13によって受容された締結部品50に化学的処理又はその他の処理を施すことができるように、流体透過性の少なくとも1つの壁部15が設けられている。好適には、このために、フレーム10の取り囲む突出部において起立する、少なくともコンテナ13の底部が、流体透過性であるようにグリッド15又はスクリーンとして形成されており、これにより、フレーム10は、図8に示したように、受容した締結部品50で満たされたコンテナ13と一緒に、液体又は空気流等の流体に曝すことができる。さらに、図9に示したようにコンテナ13の側壁15も流体透過性であることができ、この場合は側壁もまたグリッド15又はスクリーンとして構成されている。
【0034】
コンテナ13は、構成部材の結合作業のために組立て工によってフレーム1′から取り外すことができるので、組立て工は、この特定のタイプの締結部品を必要とする構成部材の全ての結合部位における特定の寸法設定を備える、個々のコンテナ13に導入された締結部品50を用いて作業することができる。その後、個々のコンテナ13は再びフレーム10に挿入され、装填ために使用される複合体において後で再び装填されることができ、このことは後で詳細に説明する。
【0035】
図10において、締結部品50を受容するための容器1′′の第3の実施形態が斜視図で示されている。この容器も、内部において1つ又は複数のクロスピース21によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品50の数に対応する数の区画22に分割されたフレーム20である。第2の実施形態によるフレーム10とは異なり、フレーム20の一方の側にはグリッド23又はスクリーンが設けられており、このグリッド23又はスクリーンは、区画22に導入された締結部品50が、フレームのこの側において落下するのを防ぎ、同時に流体透過性である。フレーム20の各区画22の反対側はカバー24によって閉鎖される。容器1′′のこの発展も、容器1′′によって受容された締結部品50を、この締結部品の割り当てに従って、結合される構成部材において意図されるように用いられる前に、一連の処理を受けさせることができる。
【0036】
全ての容器1,1′,1′′は、制御モジュールに接続可能及び/又は対応されることができる。制御モジュールは光学投影系と接続しており、共通のデータは、特定の結合部位において構成部材に割り当てられた、構成部材における締結部品の位置決め及び寸法設定を決定するために働く。光学投影系の制御装置はデータバンクを参照し、このデータバンクから、ユニットを成すように結合される構成部材と、構成部材における位置決め及び数及び寸法設定に関するこのために必要な締結部材50との明確な割り当てが取り出すことができる。これらのデータに基づき、容器1,1′,1′′は、締結部材50のいわゆるキットを各構成部材に割り当てることができるように、装填することができる。このようなキットは、構成部材の結合部位の数及び寸法設定に対応する、容器1,1′,1′′のうちの1つによって受容された締結部材の数及び寸法設定から成ることができる。組立て工のために、キットの処理の前に、互いに結合される構成部材に対するこのようなキットの明確な割り当てを可能にするために、容器1,1′,1′′にはコーディングが設けられている。コーディングは、例えばRFIDチップ又は機械読取り可能なバーコードとして提供することができるが、組立て工が、構成部材に属するキットを明確に識別できるようにする、書かれた又は印刷されたラベルであることができる。
【0037】
さらに、全ての容器1,1′,1′′は、容器1,1′,1′′の貯蔵及び/又は搬送のために共通の棚又はラックを使用することができるように、外部の寸法が同じである。同じことが、容器1,1′,1′′の自動化された装填にも当てはまり、この装填は、容器1,1′,1′′の共通の外部寸法により極めて単純化される。なぜならば、対応する装置は容器1,1′,1′′の寸法又は輪郭の変化に合わせる必要がないからである。別の共通の目的は、全ての容器1,1′,1′′に流体が通過できるように構成することである。
【0038】
図11において、容器1,1′,1′′を受容するために働くハウジング30の斜視図が示されている。ハウジング30は上方へ開放したケース31として形成されている。ハウジングの底部32には、識別素子としての複数の発光手段33が一平面に配置されている。
【0039】
識別素子として提供された発光手段33は、発光ダイオード(LED)又は白熱ランプ、特に小形白熱ランプとして提供することができる。容器1,1′,1′′はハウジング30に挿入することができ、締結部材50を装填することができる容器1,1′,1′′の側は発光手段33に対して平行に配置される。ハウジング30にける容器1,1′,1′′の明確な整合を保証するために、ハウジング30の内部には、容器1,1′,1′′の凹所に対応する突出部34が設けられている。凹所7と突出部34とは互いに嵌合し、容器1,1′,1′′は特定の位置においてのみハウジング30に導入することができる。
【0040】
図11及び図12に概略的に示したように、ハウジング30は制御部35を有しており、この制御部35は、ハウジング30の底部32に設けられた発光手段33の系統的な作動のために働く。同様に、制御部35は、容器1,1′,1′′の装填に関する情報を得るために、個々の結合部位において使用される締結部品を決定及び検出するために、投影系のデータバンクに接続及び/又は対応させられることができる。択一的に、容器1,1′,1′′への締結部品50の装填に関する情報が、コーディングに蓄えることができる。ハウジング30内に容器1,1′,1′′を正確に整合させることにより、容器1,1′,1′′が、投影系に共通のデータバンクとのデータ調和により、制御部35に蓄えられた容器1,1′,1′′の装填に対応しない位置においてハウジング30に配置することができないようにする。
【0041】
ハウジング30の底部32における発光手段33の数及び配置は、少なくとも容器1の挿入体3における開口5の数、又は少なくとも容器1′又は1′′の第2又は第3の実施形態によるコンテナ13又は区画22の数に対応している。したがって、例えば、制御部35による1つの発光手段33の系統的な作動により、挿入体3に配置された個々の締結部品を識別することができ、この締結部品を使用して、組立て工は、投影系によって明確に識別可能な構成部材における結合部位において作業する。容器1の場合、挿入体3によって受容された締結部品50は直接に照明される。なぜならば、締結部品と、ベース部材2における通路6と、関連する発光手段3とはそれぞれ、互いに整合して配置されているからである。挿入体3の透明な実施形態は、発光手段33が見えるようにし、ひいては締結部品を識別できるようにする。
【0042】
ハウジング30における容器1,1′,1′′の正確な整合により、制御部35に蓄えられた、挿入体3、コンテナ13又は区画22の装填と、容器1,1′,1′′の実際の装填とが一致することが保証される。
【0043】
好適な別の発展において、制御装置35は、1つのフィールドに統一された複数の発光手段33を作動させることもできる。これは、第2又は第3の実施形態に従って提供された容器1′,1′′がハウジング30に挿入される場合に必要である場合がある。容器1′,1′′のこれらの実施形態は区画11,22に分割されているので、区画のベース面は挿入体3の1つの開口5のベース面よりも大きく、複数の発光手段33の相互結合により、特定の寸法設定の複数の締結部品50で満たされた個々のコンテナ13又は個々の区画22は識別可能になり、これにより、組立て工はこれらの締結部品50の内の1つを、投影系によって明確に識別可能な構成部材の結合部位に割り当てることができる。
【0044】
別の選択は、発光手段33が、発光手段33の異なる色によって互いに異なる2つ以上のフィールドに分割されている場合に生じる。この場合、2人以上の組立て工が、共有された容器1,1′,1′′に同時にアクセスすることができ、組立て工は、締結部品50の明確な識別のための発光素子33のそれぞれ異なる色に対応し、この締結部品を用いて作業される。
【0045】
図13は、締結部品50の運搬及び貯蔵のために、及び種々異なる締結部品が装填された容器1,1′,1′′の装填、処理、マーキング及びデリバリのために使用される運搬及び貯蔵システム40を概略的に示している。運搬及び貯蔵システム40は、カセット又はマガジンのための積み込みステーション41を有しており、カセット又はマガジンには複数の個々に寸法設定された締結部品50が装填される。運搬及び貯蔵システム40は、マガジン部42を有しており、このマガジン部42は、同類の締結部品50で装填されたカセットの大量の分類及び貯蔵のために働く。運搬及び貯蔵システム40の下流には、好適にはPLC又はCNC制御される装填装置42が配置されており、この装填装置には、1つ又は2つ以上の処理部43、又は乾燥部44及びマーキング部45が配置されている。複合体の構成部材は、締結部品50のためのコンベヤライン46と、装填された容器1,1′,1′′のための搬送部47とによって互いに接続されている。
【0046】
運搬及び貯蔵システム40と、PLC又はCNC制御される装填部42とは、容器1,1′,1′′の装填のための装填部42がキットとして運搬及び貯蔵システム40から個々の締結部品50を要求し、そのために、前述のように、光学投影系のデータバンクが参照される。運搬システム及び貯蔵システム40は、コンベヤライン45を介して装填部42に異なる締結部品50を供給する。装填部42によって装填された容器1,1′,1′′は、第1の運搬部47によって処理部43に供給される。処理装置43において、容器1,1′,1′′収容された締結部品50は、クリーニング、化学処理及び乾燥される。処理の後、容器1,1′,1′′マーキング部45に供給される。マーキング部45において、容器1,1′,1′′には、前述のように、明確なコーディングが提供される。容器1,1′,1′′のコーディング提供の後、容器1,1′,1′′は、容器1,1′,1′′をシールするために、シーリング部48に供給される。
【符号の説明】
【0047】
1,1′,1′′ 容器、 2 ベース部材、 3 挿入体、 4 カバー部材、 5 開口、 6 貫通孔、 7 凹所、 8 ピン、 9 孔、 10 フレーム、 11 クロスピース、 12 区画、 13 コンテナ、 14 取り囲む突出部、 15 壁部、 16 グリッド、 17 スクリーン、 20 フレーム、 21 クロスピース、 22 区画、 23 グリッド、 24 カバー、 30 ハウジング、 31 ケース、 32 底部、 33 発光手段、 34 突出部、 35 制御装置、 40 運搬及び貯蔵システム、 41 積み込みステーション、 42 マガジン部、 43 装填システム、 44 処理部、 45 乾燥部、 46 マーキング部、 47 コンベヤライン、 48 搬送部、 49 シーリング部、 50 締結部品
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の導入部による、組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品を受容するための容器に関する。本発明は、さらに、請求項19による締結部品を自動的に供給するための搬送及び貯蔵システムにおける容器の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
独国実用新案第202004007880号明細書から、セッティングケースの形式で小さな部品の保管のために任意に結合されるコンテナが公知であり、このコンテナの側壁には突出部と凹所とが配置されており、これらは、別のコンテナの対応する凹所又は突出部と係合させられる。このような任意に構成されたコンテナは、特に航空機構造において、特に締結部品の自動供給のための搬送システムを用いて組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品の構造化された保管のためには適していないということが証明されたという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国実用新案第202004007880号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の課題は、従来技術の前記欠点を回避し、特に、締結部品の構造化された保管を可能にする容器を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴による容器と、請求項19による搬送システムの使用とによって解決される。
【0006】
請求項1によれば、容器は、形状及び/又は寸法及び/又は材料が互いに異なる種々異なる締結部品を個別に受容するために構成されており、容器に装填される種々異なる締結部品は、個々に結合される構成部材と対応されており、容器によって受容することができる締結部品の数は、少なくとも、構成部材における結合部位の数に対応している。本発明による容器によって、締結部品の構造化された受容を達成することができ、締結部品は、特に航空機の2つ以上の構成部材をユニットに結合する場合に使用される。容器は、複数の異なる締結部品を提供することができ、これらの締結部品は、処理される構成部材に関して構成部材の結合に対する寸法決めに関して、及びいわゆるキット、すなわち容器における様々な締結部品の寄せ集めの形式で生じることができる、結合部位の数に関して、対応されている。このようなキットは、本発明による容器を有しており、この容器において、2つ以上の特定の構成部材の結合のために必要な少なくとも全ての締結部品は、互いに個別に受容することができ、組立て工のために、結合のために必要な種々異なる締結部品の中からの、構成部材における特定の結合部位に対応する締結部品の選択を容易にする。
【0007】
特に、容器は、ベース部材と、フレーム状のカバー部材とを有することができ、これらの間に、種々異なる締結部品を受容するために働く開口が設けられた挿入体を導入することができる。挿入体は、箔として形成することができ、ベース部材とカバー部材との間に固定することができる。
【0008】
挿入体の開口の数は、少なくとも受容される締結部品の数に対応している。これは、結合される構成部材に対する、容器によって受容される締結部品の明確な割り当てを可能にし、組立て工が、結合される個々の構成部材のための個々の要求に対応する多数の締結部品を使用できることを保証する。
【0009】
有利には、開口によって受容される締結部品は、挿入体に互いに間隔を置いて配置されている。特に、互いに対する開口の間隔は、同じになっている。したがって、挿入体に、互いに間隔を置かれた締結部品を位置決めすることにより、装填及び取り出しが単純化される。さらに、締結部品は開口において持ち上げられている若しくは"プラウド"であることができ、これにより、締結部品のヘッドは挿入体の表面から僅かに突出している。これにより、特に、組立て工による手作業の取外しを容易にすることができる。
【0010】
好適には、挿入体は、透明な材料から成ることができる。このために、箔状の挿入体は、弾性のプラスチックから成ることができ、締結部品は、嵌合によって挿入体に保持される。しかしながら、挿入体は、締結部品が締め付けられる開口が設けられたプレートとして形成することもできる。これによって、容器の運搬中及び装填の後のあらゆる化学処理、例えばクリーニングプロセスの間に締結部品は脱落することはできない。さらに、挿入体が透明である場合、装填位置において、挿入体の下側に配置された締結部品の部分を識別することができ、背景照明の使用を可能にする。
【0011】
特に、挿入体は、容器に交換可能に配置することができる。交換可能な挿入体は、定期的に交換することができる消耗部品として提供することができるが、ベース部材及びフレーム状カバー部材は再利用可能である。
【0012】
有利なさらなる発展においては、ベース部材に貫通孔を設けることができ、この貫通孔の数は、少なくとも受容される締結部品の数に対応する。これにより、既に装填されている容器を、化学的な浴又はクリーニング及び乾燥プロセスに供給することができ、貫通孔が設けられていることにより、全ての締結部品に流体を行き渡らせることができる。
【0013】
ベース部材の貫通孔はこの場合、挿入体の開口と対応して配置されるので、締結部品は、ベース部材の貫通孔内へ延びることができる。
【0014】
カバー部材は好適にはベース部材に挿入体を固定するために働く。フレーム状のカバー部材はこの場合、上方へ開放していることができ、カバー部材をベース部材から取り外す必要なく、挿入体から締結手段を除去するためのアクセスを可能にする。同時に、運搬中又は処理中に挿入体が所定の位置に保持されることがカバー部材によって保証される。
【0015】
本発明の択一的な発展においては、容器は、内部において1つ又は複数のクロスピースによって、少なくとも受容される様々な締結部品の数に対応する数の区画に分割されたフレームとして提供することができ、それぞれの区画には、受容部材として提供されたコンテナを、同じ締結部品を受容するために挿入することができる。コンテナは、フレームから個々に取り出すことができるので、組立て工又はアセンブラーは、構成部材の全ての結合部位において、コンテナに収容された同じ寸法の特定の締結部品を用いて作業することができる。個々のコンテナに、この特定のタイプの締結部品が必要とされる構成部材の結合部位の数に対応する特定の締結部品を装填することにより、組立て工は、全ての結合部位に、対応する締結部品が提供されているかどうかを簡単に確認することができる。
【0016】
締結部品の化学的処理又はその他の後処理を行うことができるように、コンテナは、流体透過性の少なくとも1つの壁部を有している。この壁部は、締結部品の寸法に応じて、スクリーン又はグリッドとして提供することができる。
【0017】
容器は、運搬中又はコンテナにおける締結部品の後処理の間に締結部品が脱落するのを防ぐために、カバーによって閉鎖することができる。
【0018】
容器の第3の実施形態において、容器は、内部において1つ又は複数のクロスピースによって、少なくとも受容される種々異なる締結部品の数に対応する数の区画に分割されたフレームとして提供されており、これらの区画は一方の側において少なくとも1つのベース部材によって閉鎖されている。これは、前述の実施形態と比較して、容器の発展を単純化する。
【0019】
本発明による容器のこの第3の実施形態においてもまた締結部品の後処理を行うことができるように、容器の少なくとも1つのベース部材は、流体透過性であることができる。このためには、少なくとも1つのベース部材は、受容される締結部品の寸法に応じて、グリッド又はスクリーンとして構成することができる。
【0020】
好適な別の発展においては、容器は、光学投影系の制御装置と対応された制御モジュールに接続することができ、この制御装置は、特定の結合部位において構成部材に割り当てられる、構成部材における締結部品の位置決め及び寸法設定を決定するために働く。容器を制御モジュールによって光学投影系に接続することにより、2つの構成部材の結合のために使用される締結部品のキットの識別と、容器によって受容された特定の締結部品の選択的な識別とが可能になる。
【0021】
有利には、結合される構成部材に対応して装填された、ユニットの種々異なる構成部材のための容器は、均一な外部寸法を有することができる。均一な外部寸法は、自動化された装填、容器における締結部品の後処理、容器の運搬及び貯蔵のために設けられたシェルフ、ラック等における容器の貯蔵を単純化する。
【0022】
特に、容器における締結部品の化学的な後処理の効果を減じるために、フレームは化学的に耐性の材料から成ることができる。これにより容器の部分又はフレームの再利用性がここでは保証される。
【0023】
2つの構成部材の結合において、キットとして提供された容器の誤った使用を回避するために、各容器及び全ての容器又は全ての区画は、コーディングを有することができる。これは、電子的なコーディング、例えば容器、個々のコンテナ又は容器の個々の区画に配置されたRFIDチップ(高周波個体識別チップ)又はバーコードであってよいが、組立て工によって解釈することができるマーキング、例えばラベル等であってもよい。コーディングにより、特定の寸法を有する締結部品を備えたキットを、結合される構成部材に明瞭に割り当てることができる。
【0024】
請求項20によれば、運搬及び貯蔵システムにおける容器の使用は、本発明による容器の装填ングのために、運搬及び貯蔵システムの下流において、装填装置の締結部品の自動供給のために提案されている。この場合、締結部品の装填ングのために、締結部品のための公知の自動の運搬及び貯蔵システムが、好適にはPLC又はCNC制御される装填装置に関連して使用され、装填装置は、締結部品の数及びタイプに関して、結合される構成部材の仕様に従って容器を装填する。運搬及び貯蔵システムは、個々に複数の同じ締結部品で満たされたカセットのための積み込みステーションと、マガジン部とを有している。複数の満たされたカセットはマガジン部に配置され、これらのカセットは、カセットに収容された内容物のタイプ又は締結部品の寸法に関して異なっている。好適にはPLC又はCNC制御される装填装置は、カセット又はフィーダにおいてマガジン部に保管された種々異なる締結部品で容器を充填するために、マガジン部にアクセスする。充填プロセスの後、容器は、クリーニング装置、例えば超音波クリーニングステーションに供給される。その後に、乾燥部及び化学処理のためのステーションが続くことができる。最後に、容器は、コーディング部及びシーリング部に供給され、容器をさらに搬送することができるように、容器はコーディングされた後、シールされる。
【0025】
特に、装填装置を制御するために、個々の結合部位において使用される締結部品を示すために働く、光学投影系のデータに対応するダウンロードされたデータを評価することができ、これにより、結合される構成部材に対応する種々異なる締結部品の数及び選択に従って容器を装填する。結合される種々異なる構成部材、構成部材における結合部位の配列、これらに対するそれぞれ異なる締結部品の割り当てに関するこのようなデータは、PLC又はCNC制御される装填装置が接続された投影系のデータバンクと対応させられることができる。結合される個々の構成部材に応じて、容器には、装填装置によって締結部品が個々に装填され、装填装置はこれらを運搬システムから回収する。
【0026】
以下に本発明を図面に示された実施形態を用いてさらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】締結手段を受容するための容器の斜視図である。
【図2】図1に示した容器のベース部材の斜視図である。
【図3】図2に示したベース部材を上方から見た図である。
【図4】図2に示したベース部材の側面図である。
【図5】図1に示した容器のカバー部材を上方から見た図である。
【図6】図1に示した容器の挿入体を上方から見た図である。
【図7】容器の第2の実施形態の斜視図である。
【図8】図7に示したコンテナを上方から見た図である。
【図9】図7に示したコンテナの斜視図である。
【図10】容器の第3の実施形態の斜視図である。
【図11】図1、図7及び図10に示した容器を受容するためのハウジングの斜視図である。
【図12】図11に示したハウジングを上方から見た図である。
【図13】本発明による容器の運搬、装填、処理及びデリバリのための複合体の概略的な図である。
【0028】
図1から図6までは、特に航空機又は自動車分野での組立てにおける、構成部材をユニットに結合するために使用される例えばリベット又はボルト等の種々異なる締結部品50を受容するための容器1を示している。例えば航空機の翼又は胴体の部分の組立てのような、航空機の構成部材の組立てにおいて、特に形状、寸法又は材料、又は寸法設定(dimensioning)に関して互いに異なる多くの種々異なる締結部品50が使用される。処理される種々異なる締結部品50の寸法設定の数は、互いに結合される構成部材に依存する。処理される種々異なる締結部品50の数は、構成部材における結合部位の数に関して決定される。さらに、例えば材料厚さ等の構成部材の特定の条件は、個々の結合部位における締結部品の寸法設定に関して適切な締結部品を処理するために、結合部位において考慮される。
【0029】
図1に示された容器1は、ベース部材2と、締結部品50を受容するために働く挿入体3と、カバー部材4とを有している。締結部品50を受容するために、十字形の開口5が、挿入体3において、互いに同じ間隔を置いて配置されており、これらの開口にそれぞれ締結部品50を導入することができ、実質的に締りばめで保持することができる。図2から図4までに示されたベース部材2は、例えばダイカストによって製造することができるか、又は後で処理される中実体を有することができる。ベース部材2には、図4に点線で示されたように、管状の貫通孔6が設けられているか、又はベース部材2のボディの中実態様の場合には通路を設けることができる。ベース部材2と、挿入体3と、カバー部材4とが接合された状態において、貫通孔6の数及び位置は、挿入体3の十字形の開口5の数及び位置に対応している。この場合、締結部品50は、少なくとも部分的に貫通孔6内へ延びている。ベース部材2は、図2及び図3に示したように、少なくとも1つの鉛直方向の外面に、少なくとも1つの凹所7及び/又は突出部を有することができる。ベース部材2の2つ以上の外面に凹所7及び/又は突出部が設けられている場合には、これらの凹所7及び/又は突出部の輪郭は、ベース部材2の明確な空間的整合を達成するために、個々の外面において異なっている。
【0030】
図5に示されたカバー部材は、挿入体3をベース部材3に縁部領域において固定するために働く開放したフレームとして構成されている。フレーム状のカバー部材に設けられた開口は、このカバー部材の下側に位置する挿入体3における締結部品50への制限されないアクセスを可能にする。ベース部材2と、挿入体3と、カバー部材4とは、容器1の安全な搬送を保証するために、ねじ等の解離可能な結合手段によって互いに結合されている。挿入体3がベース部材2上に載置されたときに挿入体3が滑るのを防止するために、ベース部材2は、上側に配置されたピン若しくはロケータ8を有しており、これらのピン若しくはロケータ8は、挿入体3及びカバー部材4に設けられた対応する孔9と係合させることができる。
【0031】
図6に示された挿入体3は、箔又はプレートとして提供されており、弾性のプラスチックから形成されている。挿入体3は好適にはこの場合は透明である。好適には挿入体3を構成するプラスチックの弾性により、締結部品50は挿入体3の十字形の開口5に締め付けられ、これらの開口のうち1つの開口5が、詳細図Aに拡大して示されている。締結部品50を挿入体3に実質的に締りばめにより固定することにより、締結部品50は、挿入体3の表面よりも高くなるように配置することができ、すなわち、締結部品50は挿入体3の表面の上方に僅かに突出している。これにより、締結部品50は、組立て工によってより簡単に掴み、容器1から取り外すことができる。さらに、開口の幅が個々に適応させられるため、異なって寸法設定された締結部品50を、単純な形式で十字形の開口50に確実に締め付けることができる。挿入体3は、さらに別の機能を有する。つまり、挿入体3は、締結部品50が搬送中に脱落しないように、締結部品50を容器1に確実に固定するように働く。さらに、締結部品50は、一連の処理、例えば超音波浴におけるクリーニング、化学的処理、例えばエッチング又は接着剤の塗布、又は空気流中での乾燥を提供される。このためには、締結部品50が装填された容器1は、全体として、個々の処理ステーションへ供給される。ベース部材2の貫通孔6により、流体が制限されることなく供給及び排出され、この流体は、収容された締結部品50を通過することができる。処理を行う間、締結部品50は、挿入体3によって互いに分離させられているので、処理の実施が影響されたり妨げられたりしない。有利には、容器1から取り外すことができる挿入体3のみが、定期的に交換される消耗品として提供されているのに対して、容器1のベース部材2及びカバー部材4は再利用可能であり、この再利用は、ベース部材2及びカバー部材4のための製造材料として使用される材料の化学的耐性によって達成することができる。
【0032】
図7において、締結部品50を受容するための容器1′の第2の実施形態が斜視図で示されている。容器1′は、内部において1つ又は複数のクロスピース11によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品50の数に対応する数の区画12に分割されたフレーム10である。同じ締結部品50を受容するために、一方の側に向かって開放した、受容部材として提供されたコンテナ13は、個々の区画12に個々に挿入することができる。このために、実質的にグリッド状のフレーム10は、2つの開放した側の一方において、個々の区画12における取り囲む突出部(encircling projection)14を有しており、この突出部に、区画12に挿入されたコンテナ13が当接することができる。択一的に、コンテナ13が、取り囲む突出部を備えることができ、この突出部によってコンテナ13はフレーム10、又は個々の区画12を区切っているクロスピース11に当接することができる。コンテナ13は、搬送中に締結部品50が脱落するのを防ぐために、カバーによって閉鎖することができる。
【0033】
コンテナ13には、コンテナ13によって受容された締結部品50に化学的処理又はその他の処理を施すことができるように、流体透過性の少なくとも1つの壁部15が設けられている。好適には、このために、フレーム10の取り囲む突出部において起立する、少なくともコンテナ13の底部が、流体透過性であるようにグリッド15又はスクリーンとして形成されており、これにより、フレーム10は、図8に示したように、受容した締結部品50で満たされたコンテナ13と一緒に、液体又は空気流等の流体に曝すことができる。さらに、図9に示したようにコンテナ13の側壁15も流体透過性であることができ、この場合は側壁もまたグリッド15又はスクリーンとして構成されている。
【0034】
コンテナ13は、構成部材の結合作業のために組立て工によってフレーム1′から取り外すことができるので、組立て工は、この特定のタイプの締結部品を必要とする構成部材の全ての結合部位における特定の寸法設定を備える、個々のコンテナ13に導入された締結部品50を用いて作業することができる。その後、個々のコンテナ13は再びフレーム10に挿入され、装填ために使用される複合体において後で再び装填されることができ、このことは後で詳細に説明する。
【0035】
図10において、締結部品50を受容するための容器1′′の第3の実施形態が斜視図で示されている。この容器も、内部において1つ又は複数のクロスピース21によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品50の数に対応する数の区画22に分割されたフレーム20である。第2の実施形態によるフレーム10とは異なり、フレーム20の一方の側にはグリッド23又はスクリーンが設けられており、このグリッド23又はスクリーンは、区画22に導入された締結部品50が、フレームのこの側において落下するのを防ぎ、同時に流体透過性である。フレーム20の各区画22の反対側はカバー24によって閉鎖される。容器1′′のこの発展も、容器1′′によって受容された締結部品50を、この締結部品の割り当てに従って、結合される構成部材において意図されるように用いられる前に、一連の処理を受けさせることができる。
【0036】
全ての容器1,1′,1′′は、制御モジュールに接続可能及び/又は対応されることができる。制御モジュールは光学投影系と接続しており、共通のデータは、特定の結合部位において構成部材に割り当てられた、構成部材における締結部品の位置決め及び寸法設定を決定するために働く。光学投影系の制御装置はデータバンクを参照し、このデータバンクから、ユニットを成すように結合される構成部材と、構成部材における位置決め及び数及び寸法設定に関するこのために必要な締結部材50との明確な割り当てが取り出すことができる。これらのデータに基づき、容器1,1′,1′′は、締結部材50のいわゆるキットを各構成部材に割り当てることができるように、装填することができる。このようなキットは、構成部材の結合部位の数及び寸法設定に対応する、容器1,1′,1′′のうちの1つによって受容された締結部材の数及び寸法設定から成ることができる。組立て工のために、キットの処理の前に、互いに結合される構成部材に対するこのようなキットの明確な割り当てを可能にするために、容器1,1′,1′′にはコーディングが設けられている。コーディングは、例えばRFIDチップ又は機械読取り可能なバーコードとして提供することができるが、組立て工が、構成部材に属するキットを明確に識別できるようにする、書かれた又は印刷されたラベルであることができる。
【0037】
さらに、全ての容器1,1′,1′′は、容器1,1′,1′′の貯蔵及び/又は搬送のために共通の棚又はラックを使用することができるように、外部の寸法が同じである。同じことが、容器1,1′,1′′の自動化された装填にも当てはまり、この装填は、容器1,1′,1′′の共通の外部寸法により極めて単純化される。なぜならば、対応する装置は容器1,1′,1′′の寸法又は輪郭の変化に合わせる必要がないからである。別の共通の目的は、全ての容器1,1′,1′′に流体が通過できるように構成することである。
【0038】
図11において、容器1,1′,1′′を受容するために働くハウジング30の斜視図が示されている。ハウジング30は上方へ開放したケース31として形成されている。ハウジングの底部32には、識別素子としての複数の発光手段33が一平面に配置されている。
【0039】
識別素子として提供された発光手段33は、発光ダイオード(LED)又は白熱ランプ、特に小形白熱ランプとして提供することができる。容器1,1′,1′′はハウジング30に挿入することができ、締結部材50を装填することができる容器1,1′,1′′の側は発光手段33に対して平行に配置される。ハウジング30にける容器1,1′,1′′の明確な整合を保証するために、ハウジング30の内部には、容器1,1′,1′′の凹所に対応する突出部34が設けられている。凹所7と突出部34とは互いに嵌合し、容器1,1′,1′′は特定の位置においてのみハウジング30に導入することができる。
【0040】
図11及び図12に概略的に示したように、ハウジング30は制御部35を有しており、この制御部35は、ハウジング30の底部32に設けられた発光手段33の系統的な作動のために働く。同様に、制御部35は、容器1,1′,1′′の装填に関する情報を得るために、個々の結合部位において使用される締結部品を決定及び検出するために、投影系のデータバンクに接続及び/又は対応させられることができる。択一的に、容器1,1′,1′′への締結部品50の装填に関する情報が、コーディングに蓄えることができる。ハウジング30内に容器1,1′,1′′を正確に整合させることにより、容器1,1′,1′′が、投影系に共通のデータバンクとのデータ調和により、制御部35に蓄えられた容器1,1′,1′′の装填に対応しない位置においてハウジング30に配置することができないようにする。
【0041】
ハウジング30の底部32における発光手段33の数及び配置は、少なくとも容器1の挿入体3における開口5の数、又は少なくとも容器1′又は1′′の第2又は第3の実施形態によるコンテナ13又は区画22の数に対応している。したがって、例えば、制御部35による1つの発光手段33の系統的な作動により、挿入体3に配置された個々の締結部品を識別することができ、この締結部品を使用して、組立て工は、投影系によって明確に識別可能な構成部材における結合部位において作業する。容器1の場合、挿入体3によって受容された締結部品50は直接に照明される。なぜならば、締結部品と、ベース部材2における通路6と、関連する発光手段3とはそれぞれ、互いに整合して配置されているからである。挿入体3の透明な実施形態は、発光手段33が見えるようにし、ひいては締結部品を識別できるようにする。
【0042】
ハウジング30における容器1,1′,1′′の正確な整合により、制御部35に蓄えられた、挿入体3、コンテナ13又は区画22の装填と、容器1,1′,1′′の実際の装填とが一致することが保証される。
【0043】
好適な別の発展において、制御装置35は、1つのフィールドに統一された複数の発光手段33を作動させることもできる。これは、第2又は第3の実施形態に従って提供された容器1′,1′′がハウジング30に挿入される場合に必要である場合がある。容器1′,1′′のこれらの実施形態は区画11,22に分割されているので、区画のベース面は挿入体3の1つの開口5のベース面よりも大きく、複数の発光手段33の相互結合により、特定の寸法設定の複数の締結部品50で満たされた個々のコンテナ13又は個々の区画22は識別可能になり、これにより、組立て工はこれらの締結部品50の内の1つを、投影系によって明確に識別可能な構成部材の結合部位に割り当てることができる。
【0044】
別の選択は、発光手段33が、発光手段33の異なる色によって互いに異なる2つ以上のフィールドに分割されている場合に生じる。この場合、2人以上の組立て工が、共有された容器1,1′,1′′に同時にアクセスすることができ、組立て工は、締結部品50の明確な識別のための発光素子33のそれぞれ異なる色に対応し、この締結部品を用いて作業される。
【0045】
図13は、締結部品50の運搬及び貯蔵のために、及び種々異なる締結部品が装填された容器1,1′,1′′の装填、処理、マーキング及びデリバリのために使用される運搬及び貯蔵システム40を概略的に示している。運搬及び貯蔵システム40は、カセット又はマガジンのための積み込みステーション41を有しており、カセット又はマガジンには複数の個々に寸法設定された締結部品50が装填される。運搬及び貯蔵システム40は、マガジン部42を有しており、このマガジン部42は、同類の締結部品50で装填されたカセットの大量の分類及び貯蔵のために働く。運搬及び貯蔵システム40の下流には、好適にはPLC又はCNC制御される装填装置42が配置されており、この装填装置には、1つ又は2つ以上の処理部43、又は乾燥部44及びマーキング部45が配置されている。複合体の構成部材は、締結部品50のためのコンベヤライン46と、装填された容器1,1′,1′′のための搬送部47とによって互いに接続されている。
【0046】
運搬及び貯蔵システム40と、PLC又はCNC制御される装填部42とは、容器1,1′,1′′の装填のための装填部42がキットとして運搬及び貯蔵システム40から個々の締結部品50を要求し、そのために、前述のように、光学投影系のデータバンクが参照される。運搬システム及び貯蔵システム40は、コンベヤライン45を介して装填部42に異なる締結部品50を供給する。装填部42によって装填された容器1,1′,1′′は、第1の運搬部47によって処理部43に供給される。処理装置43において、容器1,1′,1′′収容された締結部品50は、クリーニング、化学処理及び乾燥される。処理の後、容器1,1′,1′′マーキング部45に供給される。マーキング部45において、容器1,1′,1′′には、前述のように、明確なコーディングが提供される。容器1,1′,1′′のコーディング提供の後、容器1,1′,1′′は、容器1,1′,1′′をシールするために、シーリング部48に供給される。
【符号の説明】
【0047】
1,1′,1′′ 容器、 2 ベース部材、 3 挿入体、 4 カバー部材、 5 開口、 6 貫通孔、 7 凹所、 8 ピン、 9 孔、 10 フレーム、 11 クロスピース、 12 区画、 13 コンテナ、 14 取り囲む突出部、 15 壁部、 16 グリッド、 17 スクリーン、 20 フレーム、 21 クロスピース、 22 区画、 23 グリッド、 24 カバー、 30 ハウジング、 31 ケース、 32 底部、 33 発光手段、 34 突出部、 35 制御装置、 40 運搬及び貯蔵システム、 41 積み込みステーション、 42 マガジン部、 43 装填システム、 44 処理部、 45 乾燥部、 46 マーキング部、 47 コンベヤライン、 48 搬送部、 49 シーリング部、 50 締結部品
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品(50)を受容するための容器(1,1′,1′′)において、該容器(1,1′,1′′)が、形状及び/又は寸法及び/又は材料が互いに異なる種々異なる締結部品(50)の個別の受容のために構成されており、前記容器(1,1′,1′′)に装填される種々異なる締結部品(50)が、それぞれに結合される構成部材と対応させられており、容器(1,1′,1′′)によって受容することができる締結部品(50)の数が、少なくとも構成部材に設けられた結合部位の数に対応していることを特徴とする、容器。
【請求項2】
前記容器(1)が、ベース部材(2)と、フレーム状のカバーエレメント(4)とを有しており、ベース部材とカバーエレメントとの間に、開口(5)が設けられた挿入体(3)を導入することができ、該挿入体が、種々異なる締結部品(50)を受容するために働くようになっている、請求項1記載の容器。
【請求項3】
前記挿入体(3)に設けられた開口(5)の数が、少なくとも受容される締結部品(50)の数に対応している、請求項2記載の容器。
【請求項4】
前記開口(5)によって受容される締結部品(50)が、互いに間隔を置いて挿入体(3)に配置される、請求項2又は3記載の容器。
【請求項5】
前記挿入体(3)が、透明な材料から成る、請求項2から4までのいずれか1項記載の容器。
【請求項6】
前記挿入体(3)が、交換可能であるように容器(1)に配置されている、請求項2から5までのいずれか1項記載の容器。
【請求項7】
前記ベース部材(2)に貫通孔(6)が設けられており、該貫通孔の数が、少なくとも受容される締結部品(50)の数に対応している、請求項2から6までのいずれか1項記載の容器。
【請求項8】
前記ベース部材(2)の貫通孔(6)が、挿入体(3)に設けられた開口(5)に対応して配置されている、請求項7記載の容器。
【請求項9】
前記カバーエレメント(4)が、ベース部材(2)に挿入体(3)を固定するために働く、請求項2から8までのいずれか1項記載の容器。
【請求項10】
前記容器(1′)が、内部において1つ又は複数のクロスピース(11)によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品(50)の数に対応する数の区画(12)に分割されたフレーム(10)として構成されており、前記区画にそれぞれ、同じ締結部品(50)を受容するための受容部材として構成されたコンテナ(13)を挿入することができる、請求項1記載の容器。
【請求項11】
前記コンテナ(13)が、流体に対して透過性の少なくとも1つの壁部(15)を有している、請求項10記載の容器。
【請求項12】
前記コンテナ(13)をカバーによって閉鎖することができる、請求項10又は11記載の容器。
【請求項13】
前記容器(1′′)が、内部において1つ又は複数のクロスピース(21)によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品(50)の数に対応する数の区画(22)に分割されたフレーム(20)として構成されており、前記区画が、一方の側において少なくとも1つの底部部材(23)によって閉鎖されている、請求項1記載の容器。
【請求項14】
前記少なくとも1つの底部部材(23)が、流体に対して透過性に形成されている、請求項13記載の容器。
【請求項15】
前記容器(1,1′,1′′)は、特定の結合部位において構成部材に割り当てられる、構成部材における締結部品(50)の位置決め及び寸法設定を決定するために働く光学投影系の制御装置と対応させられた制御モジュールに接続することができる、請求項1から14までのいずれか1項記載の容器。
【請求項16】
結合される構成部材に関して装填される、ユニットの種々異なる構成部材のための容器(1,1′,1′′)が、同じ外部寸法を有している、請求項1から15までのいずれか1項記載の容器。
【請求項17】
前記フレーム(10,20)が、化学的に耐性の材料から成る、請求項1から16記載の容器。
【請求項18】
各容器(1,1′,1′′)が、コーディングを有している、請求項1から17までのいずれか1項記載の容器。
【請求項19】
前記コーディングが、RFIDチップ、機械読取り可能なコード又は人間が解釈可能なコードとして提供されている、請求項18記載の容器。
【請求項20】
容器(1,1′,1′′)の装填のための、運搬及び貯蔵システム(40)の下流に配置された、装填部(42)への締結部品(50)の自動供給のための運搬及び貯蔵システム(40)における、請求項1から18までのいずれか1項記載の容器(1,1′,1′′)の使用。
【請求項21】
装填部(42)の作動のために、個々の結合部位において使用される締結部品(50)を決定及び検出するために働く投影系のデータが評価され、結合される構成部材に関する種々異なる締結部品(50)の数及び選択に従って容器(1,1′,1′′)を装填する、請求項20記載の容器(1,1′,1′′)の使用。
【請求項22】
装填部(42)の下流に、少なくとも1つの処理部(43)が配置されており、装填部(42)と処理部(43)とが互いにそれぞれ搬送部(46)によって接続されている、請求項20又は21記載の容器(1,1′,1′′)の使用。
【請求項1】
組み立てられるユニットの2つの構成部材を結合するために使用される締結部品(50)を受容するための容器(1,1′,1′′)において、該容器(1,1′,1′′)が、形状及び/又は寸法及び/又は材料が互いに異なる種々異なる締結部品(50)の個別の受容のために構成されており、前記容器(1,1′,1′′)に装填される種々異なる締結部品(50)が、それぞれに結合される構成部材と対応させられており、容器(1,1′,1′′)によって受容することができる締結部品(50)の数が、少なくとも構成部材に設けられた結合部位の数に対応していることを特徴とする、容器。
【請求項2】
前記容器(1)が、ベース部材(2)と、フレーム状のカバーエレメント(4)とを有しており、ベース部材とカバーエレメントとの間に、開口(5)が設けられた挿入体(3)を導入することができ、該挿入体が、種々異なる締結部品(50)を受容するために働くようになっている、請求項1記載の容器。
【請求項3】
前記挿入体(3)に設けられた開口(5)の数が、少なくとも受容される締結部品(50)の数に対応している、請求項2記載の容器。
【請求項4】
前記開口(5)によって受容される締結部品(50)が、互いに間隔を置いて挿入体(3)に配置される、請求項2又は3記載の容器。
【請求項5】
前記挿入体(3)が、透明な材料から成る、請求項2から4までのいずれか1項記載の容器。
【請求項6】
前記挿入体(3)が、交換可能であるように容器(1)に配置されている、請求項2から5までのいずれか1項記載の容器。
【請求項7】
前記ベース部材(2)に貫通孔(6)が設けられており、該貫通孔の数が、少なくとも受容される締結部品(50)の数に対応している、請求項2から6までのいずれか1項記載の容器。
【請求項8】
前記ベース部材(2)の貫通孔(6)が、挿入体(3)に設けられた開口(5)に対応して配置されている、請求項7記載の容器。
【請求項9】
前記カバーエレメント(4)が、ベース部材(2)に挿入体(3)を固定するために働く、請求項2から8までのいずれか1項記載の容器。
【請求項10】
前記容器(1′)が、内部において1つ又は複数のクロスピース(11)によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品(50)の数に対応する数の区画(12)に分割されたフレーム(10)として構成されており、前記区画にそれぞれ、同じ締結部品(50)を受容するための受容部材として構成されたコンテナ(13)を挿入することができる、請求項1記載の容器。
【請求項11】
前記コンテナ(13)が、流体に対して透過性の少なくとも1つの壁部(15)を有している、請求項10記載の容器。
【請求項12】
前記コンテナ(13)をカバーによって閉鎖することができる、請求項10又は11記載の容器。
【請求項13】
前記容器(1′′)が、内部において1つ又は複数のクロスピース(21)によって、少なくとも受容される種々異なる締結部品(50)の数に対応する数の区画(22)に分割されたフレーム(20)として構成されており、前記区画が、一方の側において少なくとも1つの底部部材(23)によって閉鎖されている、請求項1記載の容器。
【請求項14】
前記少なくとも1つの底部部材(23)が、流体に対して透過性に形成されている、請求項13記載の容器。
【請求項15】
前記容器(1,1′,1′′)は、特定の結合部位において構成部材に割り当てられる、構成部材における締結部品(50)の位置決め及び寸法設定を決定するために働く光学投影系の制御装置と対応させられた制御モジュールに接続することができる、請求項1から14までのいずれか1項記載の容器。
【請求項16】
結合される構成部材に関して装填される、ユニットの種々異なる構成部材のための容器(1,1′,1′′)が、同じ外部寸法を有している、請求項1から15までのいずれか1項記載の容器。
【請求項17】
前記フレーム(10,20)が、化学的に耐性の材料から成る、請求項1から16記載の容器。
【請求項18】
各容器(1,1′,1′′)が、コーディングを有している、請求項1から17までのいずれか1項記載の容器。
【請求項19】
前記コーディングが、RFIDチップ、機械読取り可能なコード又は人間が解釈可能なコードとして提供されている、請求項18記載の容器。
【請求項20】
容器(1,1′,1′′)の装填のための、運搬及び貯蔵システム(40)の下流に配置された、装填部(42)への締結部品(50)の自動供給のための運搬及び貯蔵システム(40)における、請求項1から18までのいずれか1項記載の容器(1,1′,1′′)の使用。
【請求項21】
装填部(42)の作動のために、個々の結合部位において使用される締結部品(50)を決定及び検出するために働く投影系のデータが評価され、結合される構成部材に関する種々異なる締結部品(50)の数及び選択に従って容器(1,1′,1′′)を装填する、請求項20記載の容器(1,1′,1′′)の使用。
【請求項22】
装填部(42)の下流に、少なくとも1つの処理部(43)が配置されており、装填部(42)と処理部(43)とが互いにそれぞれ搬送部(46)によって接続されている、請求項20又は21記載の容器(1,1′,1′′)の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−56658(P2011−56658A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−197558(P2010−197558)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(310008354)ブレーティエ オートメーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (2)
【氏名又は名称原語表記】Broetje Automation GmbH
【住所又は居所原語表記】Stahlstr. 1−5, D−26215 Wiefelstede, Germany
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−197558(P2010−197558)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(310008354)ブレーティエ オートメーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (2)
【氏名又は名称原語表記】Broetje Automation GmbH
【住所又は居所原語表記】Stahlstr. 1−5, D−26215 Wiefelstede, Germany
【Fターム(参考)】
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