説明

編集機能付カメラレコーダ

【課題】ニュース・報道等の取材を行う上で、カメラマンが収録した映像コンテンツの編集、オンエアするまでのワークフローの改善を目的とする。
【解決手段】第1のバッファに蓄積された本編コンテンツを記録する第1の記録媒体と、第2のバッファに蓄積されたプロキシデータを記録する第2の記録媒体と、本編コンテンツを編集するための情報が記載された編集情報を記録する第3の記録媒体と、既に第2の記録媒体に記録されているプロキシデータを外部へ送信し、外部機器によりプロキシデータを基に作成された編集情報を受信する通信部と、編集情報を基に、本編コンテンツの本編集処理を行って本編編集後コンテンツを作成する編集部と、を備えた構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にニュースや取材等で用いられる放送・業務用のカメラレコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
報道業界では、ニュース取材現場で収録した映像コンテンツをいかに早く編集し、いかに早くオンエアできるかが重要視されている。すなわち、報道の一連作業のワークフローの改善が求められている。
【0003】
報道の一連のワークフローの一例として、例えば以下のようなものがある。カメラマンが映像コンテンツを収録する際、本編映像・音声データ(以下、本編コンテンツと呼ぶ)と同時に、本編よりも低ビットレート・低解像度のデータ(以下、プロキシデータと呼ぶ)を別途作成しておく。そして、そのプロキシデータをネットワーク経由で編集機に転送し、編集機側でプロキシデータを基に編集作業を行い、編集情報ファイルの作成を行う。
【0004】
ここで、編集情報ファイルとは、本編コンテンツに対するCUT編集におけるIN/OUT点の情報や、フェードなどのエフェクト情報等、種々の編集に関する情報が記述されたファイルのことである。なお上記のように、プロキシデータを基にして編集情報ファイルを作成することを、ここでは仮編集と呼ぶことにする。
【0005】
上記の要領で仮編集を行った後、本編コンテンツが記録された記録媒体をカメラレコーダから取り出し、その記録媒体を編集機に挿入して本編コンテンツを編集機に取り入れる。そして、仮編集で作成しておいた編集情報ファイルを基に、本編コンテンツのレンダリング処理(加工処理)を行い、編集済みの本編コンテンツ(以下、本編編集後コンテンツと呼ぶ)を作成する。このように、編集情報ファイルを基に本編コンテンツのレンダリング処理を行うことを、ここでは本編集と呼ぶことにする。一般に、編集作業の工程としては、編集情報ファイルを生成するための仮編集の工程と、編集情報ファイルから本編コンテンツのレンダリング処理(加工処理)を行う本編集の工程とに分けることができる。
【0006】
上記のように仮編集および本編集によって生成された本編編集後コンテンツを、オンエア(放送)する。
【0007】
上記のようなワークフローの効率を上げるため、カメラレコーダで本編コンテンツを記録中に、カメラレコーダにネットワークで接続された別端末にリアルタイムにプロキシデータを転送し、本編コンテンツの記録と並行して編集情報ファイルをリアルタイムに作成・更新する(リアルタイムに仮編集を行う)技術が公開されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【特許文献1】特開2003−299010号公報
【特許文献2】特開2004−336728号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述するような従来の技術では、編集作業(仮編集および本編集)を全て完了させるためには、本編コンテンツの記録されている記録媒体をカメラレコーダから一旦取り外し、編集機に移行する作業が必要となるという課題があった。つまり、本編集を開始するためには、カメラレコーダによる収録作業を中断して記録媒体交換等の作業を行う必要があり、収録作業をスムーズに進めることができなかった。
【0009】
例えば実際の取材現場では、カメラマンが次から次へと収録作業に追われ、記録媒体の交換もままならない場合がある。また、本編コンテンツの編集機への移行のため、カメラレコーダから記録媒体を取り外している間に、撮影すべき「決定的瞬間」に遭遇しても収録ができない、といった事態も発生しかねない。
【0010】
このような課題に鑑みて本発明は、映像コンテンツの収録と同時に既に収録済の映像コンテンツの編集を並列に、かつスムーズに行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために本発明では、報道の一連のワークフローを改善するため、映像コンテンツの収録中に既に収録済の映像コンテンツに対するレンダリング処理(本編集)を記録処理のバックグラウンドで行うことのできるカメラレコーダを提供する。
【0012】
すなわち本発明のカメラレコーダは、映像の記録処理とコンテンツの本編集処理とを並行して実行可能なカメラレコーダであって、入力された映像を符号化して本編コンテンツとする第1の符号化部と、入力された映像を本編データより低ビットレートで符号化してプロキシデータとする第2の符号化部と、本編コンテンツを一時的に蓄積する第1のバッファと、プロキシデータを一時的に蓄積する第2のバッファと、第1のバッファに蓄積された本編コンテンツを記録する第1の記録媒体と、第2のバッファに蓄積されたプロキシデータを記録する第2の記録媒体と、本編コンテンツを編集するための情報が記載された編集情報を記録する第3の記録媒体と、既に第2の記録媒体に記録されているプロキシデータを外部へ送信し、外部機器によりプロキシデータを基に作成された編集情報を受信する通信部と、編集情報を基に、本編コンテンツの本編集処理を行って本編編集後コンテンツを作成する編集部と、を備えた構成としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、映像コンテンツの度重なる収録作業に追われ、カメラマンが収録した映像コンテンツの編集作業を行うための準備等ができない状況下においても、新規映像コンテンツの収録と同時に既に収録済の映像コンテンツの編集を並列に行うことが可能となる。そのため、収録、編集、オンエアという報道までの一連の流れをより早くスムーズに遂行することが可能となり、ワークフローの改善が可能となる。
【0014】
それに伴い、現場で発生した事件をこれまでよりも早期に放映することが可能となり、視聴者もこれまでよりも早期に最新のニュースを視聴することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図5は、本発明のカメラレコーダを用いたシステムの構成図である。本発明のカメラレコーダを用いたシステムでは、図5に示すように、映像コンテンツを収録するカメラレコーダ201と仮編集を行うための編集機202とがネットワーク経由で通信可能な構成となっている。
【0017】
ニュース取材等の現場で映像コンテンツを収録する際、撮影用のカメラレコーダ201だけでなく、現場で編集を行うためにノンリニア編集機(NLE)等の編集機202を持参することがある。編集機202は、持ち運び可能なモバイル機器でなくともよく、例えば中継車の車内に設置されているような据置の編集機でもよい。
【0018】
図1は、本発明のカメラレコーダ201の構成図である。また、図2は、本カメラレコーダ201を用いたワークフローを説明するための図である。図2を用いて、カメラレコーダ201と編集機202とを用いたワークフローの概略を説明する(詳細は後述する)。ここでは、カメラレコーダ201で映像コンテンツの収録を行うカメラマン203と、編集機202で編集作業(仮編集)を行うエディタ204の、少なくとも2人で作業することを想定している。
【0019】
まず、手順#1(S251)として、カメラマン203が、カメラレコーダ201で撮像した映像コンテンツを本編コンテンツとして記録媒体#1(121)に記録する。その際、本編コンテンツの記録と同時に、本編コンテンツよりも低ビットレートの映像データであるプロキシデータを、記録媒体#2(122)に記録する。
【0020】
次に、手順#2(S252)として、プロキシデータをカメラレコーダ201から編集機202にネットワークを介して転送する。
【0021】
次に、手順#3(S253)として、エディタ204が編集機202を操作して、プロキシデータを基に編集情報ファイルを作成する(仮編集)。
【0022】
次に、手順#4(S254)として、編集情報ファイルを編集機202からカメラレコーダ201にネットワークを介して転送する。
【0023】
次に、手順#5(S255)として、カメラレコーダ201で、編集情報ファイルを基に、本編コンテンツのレンダリング処理(本編集)を行う。
【0024】
最後に、手順#6(S256)として、レンダリング処理によって生成された本編編集後コンテンツをカメラレコーダ201から編集機202にネットワークを介して転送する。
【0025】
次に、図1を用いて、本発明のカメラレコーダの構成について説明する。
【0026】
カメラレコーダ201内に入力された映像・音声情報を符号化部#1(101)で符号化することにより、本編コンテンツを生成する。なお、符号化部#1(101)で生成される本編コンテンツのフォーマットは、DV、DVCPRO、HDV、MPEG、AVI、H.264等、どのような圧縮フォーマットでもよい。また、符号化部#1(101)で生成される本編コンテンツは、AV多重化されていてもよく、または、AVそれぞれを独立のフォーマット、例えば、映像はDVCPRO、音声はWAVE(PCM等)としてもよい。また、符号化部#1(101)で生成される本編コンテンツは必ずしも圧縮されている必要はなく、カメラレコーダ内に入力された映像・音声情報が非圧縮でそのまま本編コンテンツとなってもよい。
【0027】
一方、入力された映像・音声情報を符号化部#2(102)で符号化することにより、プロキシデータを生成する。なお、このプロキシデータとは、本編コンテンツよりも低ビットレートの簡易映像・音声データのことであり、本編コンテンツよりも低ビットレートであればMP4等の任意のフォーマットでよい。
【0028】
なお、符号化部#1(101)および符号化部#2(102)は、本編コンテンツおよびプロキシデータを生成することができれば共通(同一の符号化部)であってもよい。
【0029】
符号化部#1(101)で生成された本編コンテンツは、一旦バッファ#1(111)に蓄積され、その後に記録媒体#1(121)に記録される。一方、符号化部#2(102)で生成されたプロキシデータは、一旦バッファ#2(112)に蓄積され、その後に記録媒体#2(122)に記録される。バッファ#1(111)およびバッファ#2(112)の詳細は後述する。
【0030】
なお、記録媒体#1(121)、記録媒体#2(122)および記録媒体#3(123)は、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等、映像コンテンツを記録することができればその種類を問わない。また、記録媒体#1(121)、記録媒体#2(122)および記録媒体#3(123)は、機器から取り外し可能(リムーバブルメディア)であってもよく、または機器に内蔵されている形態でもよい。また、記録媒体#1(121)、記録媒体#2(122)および記録媒体#3(123)は、それぞれ共通(同一の記録媒体)であってもよい。
【0031】
また、記録時のモード設定によっては、本編コンテンツのみを記録し、プロキシデータは記録しない時もある。その場合、符号化部#2(102)およびバッファ#2(112)および記録媒体#2(122)は使用しないことになる。
【0032】
記録媒体#2(122)に記録されたプロキシデータは、通信部133により外部機器に送信される。また、本編コンテンツをどのように編集すべきかを記載した編集情報ファイルは、編集機202で作成されたものがネットワーク経由で通信部133を介して入力され、記録媒体#3(123)に記録される。
【0033】
なお、通信部133は、カメラレコーダ201と編集機202との間でデータの送受信が可能であれば、有線LAN、無線LAN等のデータ転送のI/Fは問わず、転送プロトコルもTCP/IP、UDP等の任意の転送プロトコルでよい。また、プロキシデータは、バッファ#2(112)から記録媒体#2(122)を介さずに直接通信部133より送信されるようにしてもよい。この場合、プロキシデータは映像コンテンツの収録と同時に(リアルタイムに)送信されることになる。
【0034】
編集部131は、編集機202で作成され、カメラレコーダ201に送信された編集情報ファイルを基に、本編コンテンツのレンダリング処理(本編集)を行う。
【0035】
制御部132は、バッファ#1(111)を監視することにより、記録媒体#1(121)、通信部133および編集部131を制御する。制御部132の詳細については後述する。
【0036】
図6は、編集機202の構成を示した図である。図6を用いて、編集機202の構成について説明する。
【0037】
通信部603は、外部から転送されてくるプロキシデータを受信し、記録媒体602に記録する。編集部601は、ユーザからの入力により、プロキシデータ内の映像・音声情報から編集情報ファイルを作成する(仮編集)。その際、プロキシデータの映像・音声データを出力モニタ605に出力しながらIN/OUT点の設定やフェード処理の設定等を行う。作成された編集情報ファイルは、記録媒体602に記録される。
【0038】
通信部603は、編集部601により作成された編集情報ファイルを外部に転送する。この時、編集部601による編集作業(仮編集作業)および通信部603による外部との通信作業を制御部604で制御する。
【0039】
なお、編集機202の構成は、図6に示すような構成である必要はなく、プロキシデータをネットワーク経由で入力することができ、プロキシデータを用いて編集情報ファイルを生成することができ、編集情報ファイルをネットワーク経由でカメラレコーダ201へ送信することができれば、任意の構成でよい。
【0040】
本発明のカメラレコーダの具体的な運用方法について説明する。
【0041】
第1の例として、既に記録された1つの映像コンテンツの編集方法(仮編集および本編集)を説明する。図3は、第1の例を説明するための図である。
【0042】
まず、手順#1(S251)として、カメラマン203が、カメラレコーダ201で映像コンテンツを収録する。この時、符号化部#1(101)は入力された映像・音声情報を符号化して本編コンテンツを生成し、符号化部#2(102)は入力された映像・音声情報を符号化してプロキシデータを生成する。そして、それぞれバッファ#1(111)およびバッファ#2(112)を介して記録媒体#1(121)および記録媒体#2(122)に記録する。ここで、この時記録した本編コンテンツおよびプロキシデータを本編コンテンツ#1(302)および図示しないプロキシデータ#1とする。
【0043】
カメラマン203が行う作業は手順#1(S251)のみでよく、以降、カメラマン203は次の映像コンテンツを収録する等の任意の作業を行ってよい。すなわち、手順#1は手順#2〜#6と並行して行えるため、カメラマン203は、映像コンテンツ収録後の転送、編集作業中(手順#2〜#6(S252〜S256)の期間中)であっても、別の映像コンテンツの収録を行うことができる。
【0044】
次に、手順#2(S252)として、手順#1(S251)にて記録したプロキシデータをカメラレコーダ201から編集機202に転送する。一般的に、業務用途で記録する本編コンテンツは高ビットレートのものが多いため、本編コンテンツ#1(302)の全データをカメラレコーダ201から編集機202に転送するのは時間がかかってしまう。実際にオンエアで使用される部分は、本編コンテンツ#1(302)のほんの一部であることが多く、時間をかけて本編コンテンツ#1(302)の全データを編集機202に転送するのは効率が悪い。そこで、ここでは本編コンテンツ#1(302)よりもビットレートの低いプロキシデータ#1を編集機202に転送する。このプロキシデータ#1の転送処理は、カメラレコーダ201側がマスターとなり、制御部132の転送命令(送信命令)により実行するとよい。または、この転送処理のマスターは編集機202であってもよく、その場合は、制御部604の転送命令(受信命令)により実行してもよい。
【0045】
この時、カメラレコーダ201が次の映像コンテンツの収録中である場合、記録以外の他の処理(ここではプロキシデータ#1の外部への転送処理)の負荷が重くなってしまうと、収録処理に失敗する恐れがある。よって、プロキシデータ#1の転送処理を行うときには、制御部132がバッファ#1(111)を監視し、バッファ#1(111)に余裕のある時にはプロキシデータ#1の転送処理を行い、バッファ#1(111)に余裕のない時には一時的にプロキシデータ#1の転送処理を停止させ、収録処理を優先させる。このような制御部132における動作の詳細については後述する。
【0046】
上述する処理により、手順#2(S252)において、カメラレコーダ201が別の映像コンテンツの収録中でもバッファ#1(111)のオーバーフローによる記録失敗を防ぎつつ、プロキシデータ#1を編集機202に転送することが可能となる。
【0047】
次に、手順#3(S253)として、編集機202にてエディタ204がプロキシデータ#1の編集(仮編集)を行う。その際、IN/OUT点のカット情報やフェード処理等の各種付加情報等の編集に関わる情報が記載された編集情報ファイルを作成する。
【0048】
編集機202において、エディタ204は図示しない再生系操作釦(再生釦、停止釦、サーチ釦等)を用いて、記録媒体602に記録されているプロキシデータ#1に含まれる映像を出力モニタ605に出力させる。エディタ204は出力モニタ605を見ながらIN/OUT点等の編集点を決め、図示しない編集系操作釦を用いてIN/OUT点登録を行う。ここで、必要に応じてフェード設定等を行ってもよい。意図した編集(仮編集)作業が完了したら、図示しない編集情報ファイル作成釦を用いて、編集情報ファイルを生成し、記録媒体602に記録する。
【0049】
なお、編集機202の構成や仮編集の方法および編集情報ファイルを生成する手段は上記以外の方法でもよく、その手段は問わない。
【0050】
また、ここで作成された編集情報ファイルを以降は編集情報ファイル#1(301)と呼ぶことにする。
【0051】
次に、手順#4(S254)として、手順#3(S253)で生成された編集情報ファイル#1(301)を、編集機202からカメラレコーダ201に転送する。この編集情報ファイル#1(301)の転送処理は、編集機202側がマスターとなり、制御部604の転送命令(送信命令)により実行するとよい。または、この転送処理のマスターはカメラレコーダ201であってもよく、その場合は、制御部132の転送命令(受信命令)により実行してもよい。
【0052】
この時、手順#2(S252)の時と同様の手法で制御部132によりバッファ#1(111)を監視し、バッファ#1(111)に余裕がある時のみ編集情報ファイル#1(301)を受信する。
【0053】
上述する手法により、カメラレコーダ201が別の映像コンテンツの収録中でもバッファ#1(111)のオーバーフローによる記録失敗を防ぎつつ、編集情報ファイル#1(301)をカメラレコーダ201が受信することが可能となる。
【0054】
次に、手順#5(S255)として、カメラレコーダ201が、手順#4(S254)で受信した編集情報ファイル#1(301)を基に、編集部131により本編コンテンツ#1(302)をレンダリング(本編集)する。
【0055】
編集情報ファイルには、編集対象となる本編コンテンツを示す情報と、IN点およびOUT点のフレームオフセットの組が1組以上記載されている。図3の例では、編集情報ファイル#1(301)は、本編コンテンツ#1(302)を編集対象とし、そのうちフレームオフセット100からフレームオフセット200までの映像・音声情報を本編編集後コンテンツ#1(303)として使用することを示している。編集部131は、編集情報ファイル#1(301)に記載されているIN/OUT点等の情報に従い、本編コンテンツ#1(302)の必要な部分のみを切り出して本編編集後コンテンツ#1(303)として生成し、記録媒体#1(121)に記録する。
【0056】
なお、レンダリング処理(本編集)については上述する方法である必要ではなく、その手法については問わない。この時、手順#2(S252)の時と同様の手法で制御部132によりバッファ#1(111)を監視し、バッファ#1(111)に余裕がある時のみレンダリング処理(本編集)を行う。
【0057】
上述する手法により、カメラレコーダ201が別の映像コンテンツの収録中であってもバッファ#1(111)のオーバーフローによる記録失敗を防ぎつつ、レンダリング処理(本編集)を行うことが可能となる。
【0058】
なお、図3に示す編集情報ファイル#1(301)は、この図ではIN/OUT点のみが記載されているだけだが、記載内容はフェード処理等の任意の編集情報を記載してもよい。また、編集情報ファイル#1(301)の形式は、XML、AAF、EDL等の任意の形式でよい。
【0059】
また、図3に示す本編コンテンツ#1(302)にはファイルのヘッダ、フッタは記載していない。実際の本編コンテンツ#1(302)にはファイルヘッダまたはフッタが存在してもよく、またはヘッダおよびフッタが存在しなくてもよい。
【0060】
また、図3に示す本編コンテンツ#1(302)は1つのファイルでなくてもよく、例えば音声を記録するファイルと映像を記録するファイルが別々であってもよく、また、音声に関しては各チャンネルで別々のファイルであってもよい。また、図3において、映像および音声の各チャンネル単位で編集点(IN/OUT点)が異なってもよい(AudioSplit編集)。また、図3では編集点(IN/OUT点)としてフレームオフセットの値を用いたが、編集点を示す情報はタイムコードでもよい。また、編集部131では、CUT編集(IN/OUT点編集)のみを行っているが、フェード等のデータ加工を行ってもよい。
【0061】
次に、手順#6(S256)として、本編編集後コンテンツ#1(303)をカメラレコーダ201から編集機202に転送する。この本編編集後コンテンツ#1(303)の転送処理は、カメラレコーダ201側がマスターとなり、制御部132の転送命令(送信命令)により実行するとよい。または、この転送処理のマスターは編集機202であってもよく、その場合は、制御部604の転送命令(受信命令)により実行してもよい。
【0062】
この時、手順#2(S252)の時と同様の手法で制御部132によりバッファ#1(111)を監視し、バッファ#1(111)に余裕がある時のみ転送処理を行う。
【0063】
上述する手法により、カメラレコーダ201が別の映像コンテンツの収録中でもバッファ#1(111)のオーバーフローによる記録失敗を防ぎつつ、転送処理を行うことが可能となる。
【0064】
上述した通り、手順#1〜#6(S251〜S256)により、収録から編集までの一連の作業において、カメラマン203は、収録済の本編コンテンツ#1(302)の記録された記録媒体#1(121)をカメラレコーダ201から取り出すことなく、本編編集後コンテンツ#1(303)を生成し、さらに編集機202に転送することが可能となる。すなわち、カメラレコーダ201が本編コンテンツ全体を編集機202に転送するよりも、本編編集後コンテンツを転送するほうが転送すべきデータ量が少なくなり、収録からオンエアまでにかかる時間を短縮することができる。さらに、これらの一連の作業を他の映像コンテンツの収録中に行うことが可能なので、収録から編集(仮編集および本編集)までのワークフローの改善が期待できる。
【0065】
次に第2の例として、既に記録された複数の映像コンテンツの編集方法(仮編集および本編集)について説明する。図4は、第2の例を説明するための図である。
【0066】
第2の例では、手順#2〜#6(S252〜S256)の時には、第1の例と同様の手法で、制御部132によりバッファ#1(111)を監視し、バッファ#1(111)に余裕がある時のみ作業を行うものとする。
【0067】
カメラレコーダ201の記録媒体#1(121)内には、手順#1(S251)において過去に収録した複数の映像コンテンツが存在しているとする。例えば3つの映像コンテンツが収録されていたとき、1つ目の映像コンテンツの本編コンテンツを本編コンテンツ#1(302)、プロキシデータをプロキシデータ#1とする。同様に、2つ目の映像コンテンツについて、本編コンテンツ#2(402)およびプロキシデータ#2とし、さらに3つ目の映像コンテンツについて、本編コンテンツ#3(403)およびプロキシデータ#3とする。
【0068】
手順#2(S252)として、プロキシデータ#1〜#3を編集機202に転送する。
【0069】
手順#3(S253)として、プロキシデータ#1〜#3を基に編集(仮編集)を行う。上記3つのコンテンツの編集情報が記載された編集情報ファイルを編集情報ファイル#13(401)とする。
【0070】
手順#4(S254)として、編集情報ファイル#13(401)をカメラレコーダ201に転送する。
【0071】
手順#5(S255)として、カメラレコーダ201が、手順#4(S254)で受信した編集情報ファイル#13(401)を基に、編集部131により本編コンテンツ#1(302)〜#3(403)を編集(本編集)する。
【0072】
図4の例では、編集情報ファイル#13(401)は、次のような編集内容を示している。即ち、本編コンテンツ#1(302)のうちフレームオフセット10からフレームオフセット50までの映像・音声情報、本編コンテンツ#2(402)のうちフレームオフセット100からフレームオフセット130までの映像・音声情報、および本編コンテンツ#3(403)のうちフレームオフセット500からフレームオフセット550までの映像・音声情報を、順に接続して本編編集後コンテンツ#13(404)とすることを示している。編集部131は、編集情報ファイル#13(401)に記載されている情報に従い、本編コンテンツ#1(302)〜#3(403)の必要な部分のみを切り出して本編編集後コンテンツ#13(404)として生成する。この場合、3つの異なる本編コンテンツから1つの新たな本編コンテンツを生成する(レンダリング:本編集)。生成された本編編集後コンテンツ#13(404)を記録媒体#1(121)に記録する。
【0073】
最後に、手順#6(S256)として、本編編集後コンテンツ#13(404)をカメラレコーダ201から編集機202に転送する。
【0074】
手順#2(S252)および手順#4〜#6(S254〜S256)における制御部132の詳細について記載する。
【0075】
以降、手順#2(S252)および手順#4〜#6(S254〜S256)のように、記録処理のバックグラウンドで行うべき処理をバックグラウンド処理と記載する。
【0076】
バッファ#1(111)は、符号化部#1(101)で生成した本編コンテンツを記録媒体#1(121)に記録するまでの間、一時的に蓄積しておくためのバッファである。
【0077】
一般的に、カメラレコーダが備えるバッファは、本来、半導体メモリ等の非同期系の記録媒体に対して映像コンテンツ等の同期系データ(リアルタイムで処理する必要のあるデータ)を記録する際に用いられるものである。ここで、非同期系の記録媒体とは、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等が挙げられる。なお、同期系の記録媒体としては、磁気テープ等が挙げられる。バッファが用いられる主なる目的としては、記録失敗によるリトライのためや、記録開始処理等のオーバーヘッドによる記録遅延等を補うため、等が挙げられる。また、PreRec機能でもバッファが用いられることがある。
【0078】
ここで、PreRec機能について簡単に説明する。通常、カメラレコーダが映像コンテンツの記録を開始するのは、記録釦が押下された時点以降だが、PreRec機能を用いた場合には、記録釦が押された時点よりも前にカメラに映っていた映像を記録することができる。
【0079】
一般的に、カメラレコーダが記録モード(記録待機状態)に移行した時には、カメラに映っている映像は記録媒体には記録されないものの、ビューファインダや液晶画面等に映し出される場合が多い。PreRec機能を有するカメラレコーダでは、これら記録開始前の映像データをカメラレコーダ内部の記録バッファに貯めておくことができる。貯めておくことのできるデータ量はカメラレコーダのバッファ容量や映像データのビットレート等によって異なる。
【0080】
記録バッファにデータが貯まった状態でかつ、PreRec設定がONのカメラレコーダ(ここではPreRec時間が10秒に設定されているものとする)に対して、記録釦(またはPreRec釦)を押下すると、10秒前の映像データから記録媒体に記録を開始する。この時、カメラ内部の記録バッファから記録媒体までの転送レートは、現在記録中の映像・音声データのビットレートよりも高いことが前提となっている。よって、PreRecを開始した直後は記録バッファの使用量は約10秒相当分であるが、記録が進むにつれて、その使用量が減っていき、最終的には記録バッファは空に近い状態で記録処理を行うようになる(記録の定常状態)。
【0081】
このように、記録バッファはPreRec機能でも用いられている。
【0082】
制御部132は、上記のような目的で使用されているバッファ#1(111)を監視することにより、手順#2(S252)および手順#4〜#6(S254〜S256)のような処理を記録処理のバックグラウンドで行うべきかどうかを判定する。判定する基準としては、バッファ#1(111)の利用率(本編コンテンツがバッファ#1(111)内にどの程度蓄積されているか)に閾値を設け、これを基準として用いるとよい。
【0083】
例えばバッファ#1(111)の利用率の閾値を50%とした場合、バッファ#1(111)の利用率が50%未満の時にはバックグラウンド処理を行い、バッファ#1(111)の利用率が50%以上の時にはバックグラウンド処理を行わないようにする。最初にバッファ利用率が50%未満でバックグラウンド処理を開始した後、記録処理の過程でバッファ#1(111)の利用率が50%以上になった場合は、バックグラウンド処理を一時的に中断する。その後、再度バッファ#1(111)の利用率が50%未満に戻った場合は、再度バックグラウンド処理を再開させる。
【0084】
なお、このバッファ利用率の閾値は0%〜100%の任意の閾値でよいものとする。また、バッファ#1(111)の利用率の閾値は動的に可変であってもよい。記録するデータのフォーマットやビットレートによって閾値を動的に切り替える場合、例えばビットレートが比較的低いフォーマット(例えば25[Mbps]のデータ)の閾値は80%、一方、ビットレートが比較的高いフォーマット(例えば100[Mbps])の閾値は50%に設定する、といったことも可能である。つまり、記録ビットレートが高いほど閾値を低く設定するようにすればよい。なお、この時の閾値はこの条件を満たしていれば0%〜100%の任意でよい。
【0085】
また、カメラレコーダの状態によって閾値を切り替えてもよい。例えばPreRec設定がONのカメラレコーダは、記録開始直後には、とにかく記録処理を最優先し、なるべく早くバッファの使用量を減少させ、記録の定常状態に戻す必要がある。この場合、全てのバックグラウンド処理を禁止して記録処理のみを行い、記録の定常状態に戻った時には再度閾値を監視し、上述したようなバックグラウンド処理の制御を行えばよい。
【0086】
また、バックグラウンド処理の内容に応じて閾値を可変にしてもよい。例えば、手順#4(S254)での編集情報ファイルの受信処理の負荷が比較的小さいとした場合、バックグラウンド処理として手順#4(S254)を行う時の閾値は比較的高い値(例えば70%)に設定しておくと、記録バッファの利用率が多少高くなっても、バックグラウンド処理は可能な限り継続させることができる。一方、手順#5(S255)での本編コンテンツの編集処理(本編集)の負荷が編集情報ファイル受信の負荷よりも大きいとした場合、バックグラウンド処理として手順#5(S255)を行う時の閾値は、編集情報ファイル受信時のそれよりも低い値(例えば30%)に設定しておくと、記録バッファの利用率がそれほど高くならなくても、バックグラウンド処理を一時的に停止するようにする。つまり、負荷の大きいバックグラウンド処理ほど閾値を低く設定するようにすればよい。なお、この時の閾値は上記の条件式を満たしていれば0%〜100%の任意でよい。
【0087】
上述するような制御により、映像コンテンツの収録を安全に行うことができる。
【0088】
なお、バックグラウンド処理の内容に応じて閾値を可変にする場合、バックグラウンド処理の負荷の大小に関わらず、閾値は用途に合わせて任意の値に設定してもよい。また、閾値をユーザが任意の値に設定可能にしてもよい。また、常にバックグラウンド処理を行わずに記録を優先させるモードや、逆にバッファ#1(111)の利用率に関わらず、常にバックグラウンド処理を行うようなモードで動作してもよい。また、記録を行っていない状態にバックグラウンド処理を行った場合、バックグラウンド処理は常に行えるようにするとよい。
【0089】
(実施の形態2)
実施の形態1では、制御部132はバッファ#1(111)の状態を監視して制御を行っていたが、本実施の形態では、バッファ#1(111)だけでなく、その他のバッファも監視して制御を行う。
【0090】
前述した通り、本発明のカメラレコーダでは記録時には本編コンテンツと同時にプロキシデータも記録するモードがある。この時、バッファ#1(111)を監視すると同時に、バッファ#2(112)も監視する。
【0091】
例えば、バッファ#1(111)には、20秒相当の本編コンテンツが蓄積可能であり、バッファ#2(112)には、10秒相当のプロキシデータが蓄積可能であったとする。この時、制御部132は、蓄積可能時間の短い方のバッファ、すなわちこの場合はバッファ#2(112)をバッファ監視対象として、実施の形態1で説明した要領で制御を行う。
【0092】
一方、プロキシデータの記録が仮に失敗しても、本編データの記録が成功していれば致命的な事態にはならないケースもある。すなわち、プロキシデータの記録がなんらかの理由により失敗しても、本編データの記録のみを継続するように動作することがある。そのような場合、制御部132は、バッファ#2(112)の蓄積可能時間に関わらず、常に優先してバッファ#1(111)をバッファ監視対象にするとよい。
【0093】
また、制御部132は、バッファ#1(111)およびバッファ#2(112)のいずれか一方のみを監視するのではなく、両バッファを同時に監視してもよい。例えば、バッファ#1(111)の閾値とバッファ#2(112)の閾値を別々に設定可能であるようにしておき、それぞれの閾値を閾値#1および閾値#2とする。バッファ#1(111)の使用量が閾値#1を越える時、または、バッファ#2(112)の使用量が閾値#2を越える時に、バックグラウンド処理を一時的に中断させる。なお、閾値#1および閾値#2は同じ値であってもよい。
【0094】
上述する手法により、制御部132がバックグラウンド処理を制御する上で、複数のバッファを監視することが可能となり、より安全に記録処理を行うことが可能となる。
【0095】
(実施の形態3)
実施の形態1および実施の形態2では、監視対象のバッファが閾値を越えた場合、バックグラウンド処理を一時的に中断していたが、本実施の形態では、監視対象のバッファが閾値を越えた場合には、バックグラウンド処理を「中断」せずに「抑制」する。ここで言う「抑制」とは、定常時(記録処理を優先するモードでない時)のバックグラウンド処理に対して、より低いパフォーマンスでバックグラウンド処理を継続させることを意味する。
【0096】
バックグラウンド処理を抑制する方法としては、例えばバックグラウンド処理の合間に定期的にWait処理を挿入する。この処理により、Wait時間中はバックグラウンド処理に対して記録処理を優先的に行うことが可能となる。
【0097】
ここで、バッファの使用率の閾値を複数個(ここでは2つ)登録し、その閾値を小さい方からそれぞれ閾値#3、閾値#4とする。記録中にバックグラウンド処理を行っている状態で、記録バッファが閾値#3を超えた時、上述した手法により、バックグラウンド処理を抑制する。この時、バックグラウンド処理を中断することなく、定常時よりも低パフォーマンスでバックグラウンド処理を実行することになる。この場合、記録処理のパフォーマンスは定常時に比べて向上する。この処理により、バックグラウンド処理を中断することなく、バッファの使用率が下降してくる可能性があり、より効果的に両者の処理を並行して行うことが可能となる。ただし、バックグラウンド処理を抑制した状態でもバッファの使用率が上昇し、バッファの使用率が閾値#4を超えた時は、バックグラウンド処理を中断し、記録処理を最優先して行う。
【0098】
なお、本実施の形態では、バックグラウンド処理を抑制する方法としてWait処理を用いたが、バックグラウンド処理を抑制することができるのであれば、その手段は問わない。また、バッファの使用率の閾値を2つ登録したが、3つ以上の閾値を登録し、それぞれの閾値に応じてバックグラウンド処理の抑制レベルを複数設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、収録からオンエアまでのワークフローの改善が可能となるため、主にニュースや取材等で用いられる放送・業務用のカメラレコーダ等に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明のカメラレコーダの構成を示した図
【図2】本カメラレコーダを用いたワークフローを説明するための図
【図3】本編コンテンツの編集処理を説明するための図
【図4】複数の本編コンテンツの編集処理を説明するための図
【図5】本発明のカメラレコーダを用いたシステムの構成を示した図
【図6】編集機の構成を示した図
【符号の説明】
【0101】
101 符号化部#1
102 符号化部#2
111 バッファ#1
112 バッファ#2
121 記録媒体#1
122 記録媒体#2
123 記録媒体#3
131 編集部(本編集部)
132 制御部
133 通信部
201 カメラレコーダ
202 編集機
203 カメラマン
204 エディタ
301 編集情報ファイル#1
302 本編コンテンツ#1
303 本編編集後コンテンツ#1
401 編集情報ファイル#13
402 本編コンテンツ#2
403 本編コンテンツ#3
404 本編編集後コンテンツ#13
601 編集部(仮編集部)
602 記録媒体
603 通信部
604 制御部
605 出力モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像の記録処理とコンテンツの本編集処理とを並行して実行可能なカメラレコーダであって、
入力された映像を符号化して本編コンテンツとする第1の符号化部と、
入力された前記映像を前記本編データより低ビットレートで符号化してプロキシデータとする第2の符号化部と、
前記本編コンテンツを一時的に蓄積する第1のバッファと、
前記プロキシデータを一時的に蓄積する第2のバッファと、
前記第1のバッファに蓄積された前記本編コンテンツを記録する第1の記録媒体と、
前記第2のバッファに蓄積された前記プロキシデータを記録する第2の記録媒体と、
前記本編コンテンツを編集するための情報が記載された編集情報を記録する第3の記録媒体と、
既に前記第2の記録媒体に記録されている前記プロキシデータを外部へ送信し、外部機器により前記プロキシデータを基に作成された前記編集情報を受信する通信部と、
前記編集情報を基に、前記本編コンテンツの本編集処理を行って本編編集後コンテンツを作成する編集部と、
を備えたカメラレコーダ。
【請求項2】
前記第1のバッファに蓄積された前記本編コンテンツが所定量より多い場合には、前記通信部での通信処理および前記編集部でのレンダリング処理に対して、前記第1の記録媒体への記録処理および前記第2の記録媒体への記録処理を優先的に実行する制御部をさらに備えた請求項1記載のカメラレコーダ。
【請求項3】
前記通信部は、前記編集部で作成された前記本編編集後コンテンツを外部に送信する、請求項1記載のカメラレコーダ。
【請求項4】
前記編集部は、前記第1のバッファに蓄積された前記本編コンテンツが第1の所定量よりも多く、かつ前記第2のバッファに蓄積された前記プロキシデータが第2の所定量より多い場合には、前記通信部での通信処理および前記編集部での本編集処理に対して、前記第1の記録媒体への記録処理および前記第2の記録媒体への記録処理を優先的に実行する、請求項1または請求項2に記載のカメラレコーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−153739(P2008−153739A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336822(P2006−336822)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】