説明

美顔管理システム

【課題】本発明は、日々の肌情報をサーバーのデータベースに入力、このデータベースの肌情報を基にインターネットを通じてカウンセリングを受けることができる美顔管理システムを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、双方向の通信手段により顧客からの肌情報を蓄積し、顧客へのカウンセリングを行う美顔管理システムであって、顧客の肌の状態が肌センサー3により測定され、これらの肌情報が入力・格納される顧客側端末装置2と、前記顧客の登録情報と、顧客の肌情報の履歴と、肌情報に基づくカウンセリング情報が格納されるデータベース1とから構成され、前記顧客側端末装置2からの双方向の通信手段により前記データベースに肌情報を送信し、当該肌情報を基に前記データベースからの双方向の通信手段により前記顧客側端末装置2から顧客へのカウンセリング手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美顔管理システムに関する。詳しくはサーバーに蓄積された各顧客の肌情報に基づいてインターネットを通じて肌状態のカウンセリングを行う美顔管理システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりデパートなどに設置される化粧品コーナーでは販売員が顧客(あるいは来客者)の顔の肌状態を測定器具などによって細かくチェックし、肌の状態を顧客に説明した上で適した化粧品を選んで薦めている。
しかし肌の状態は季節や仕事環境によって変化していくために、小まめに肌のカウンセリングをしてもらうのが最適ではあるが、一般的には時間的な余裕がなく、同じ化粧品を長期にわたり使用しているのが現状である。
【0003】
また、美容院等の顧客管理システムとして、例えば美容院などで持ち運びが自在で撮像機能を有する携帯情報端末とサーバー部とをインターネットを介し相互に接続し、該端末から、顧客の個人情報や施術の内容、施術中及び施術後の顧客の髪型の画像などをサーバー部に送信して、データ保存部の顧客DB及び画像保存部に保存しておく。その顧客が再度来店したときに、該顧客に付与したパスワードを用いて端末からサーバー部にアクセスし、過去の施術内容や画像を呼び出して表示部上に表示させ、店舗内のいずれの場所でも、担当者はその表示画面を顧客に見せながら、当日の施術内容などを相談する構成とするものがある(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−174017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら前記美容院等の顧客管理システムでは、顧客の過去の髪型の画像や施術内容を顧客が来店したときにデータベースより呼び出して表示部上に表示させ、担当者が顧客に見せながらカウンセリングを行うものであるが、この顧客管理システムを美顔カウンセリングに適用したとしても顧客は来店して担当者からのカウンセリングを受けなければならず、傷みや老化を生じやすい顔面の肌では美容院のように定期的な来訪では対処できない問題がある。
【0006】
また、肌の状態は体調や環境によって日々かわるために、肌状態を測定器具などによって細かくチェックし、カウンセリングをしてもらう必要があるが、毎日のように化粧品コーナーに出向くことは時間的な余裕の面で無理であり、同じ成分の化粧品を長期にわたり使用続けていることが多い。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、日々の肌情報をサーバーのデータベースに入力、このデータベースの肌情報を基にインターネットを通じてカウンセリングを受けることができる美顔管理システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る美顔管理システムは、双方向の通信手段により顧客からの肌情報を蓄積し、顧客へのカウンセリングを行う美顔管理システムであって、顧客の肌の状態が肌センサーにより測定され、これらの肌情報が入力・格納される顧客側端末装置と、前記顧客の登録情報と、顧客の肌情報の履歴と、肌情報に基づくカウンセリング情報が格納されるデータベースとから構成され、前記顧客側端末装置からの双方向の通信手段により前記データベースに肌情報を送信し、該肌情報を基に前記データベースからの双方向の通信手段により前記顧客側端末装置から顧客へのカウンセリング手段を有する。
【0009】
ここで、携帯型美顔器とインターネット端末(パソコン and/or モバイル端末)とWebサイトとをネットワークで連動させることによって測定された肌情報に基づき、データベースからの双方向の通信手段により前記顧客側端末装置から顧客へのカウンセリングを行うことができ、顧客はインターネットを通じて自宅や仕事先などいかなる場所でも現時点における肌状態でのカウンセリングを受けることが可能となる。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る美顔管理システムは、双方向の通信手段により顧客からの肌情報を蓄積し、顧客へのカウンセリングを行う美顔管理システムであって、顧客の肌の状態が測定され、これらの肌情報を送信する手段を有する肌センサーと、前記顧客の登録情報と、顧客の肌情報の履歴と、肌情報に基づくカウンセリング情報が格納されるデータベースとから構成され、前記肌センサーからの通信手段により前記データベースに肌情報を送信し、該肌情報を基に前記データベースからの双方向の通信手段により顧客側端末装置から顧客へのカウンセリングを行う手段を有する。
【0011】
ここで、携帯型美顔器とWebサイトとをネットワークで連動させることによって測定された肌情報をWebサイトのデータベースに蓄積させ、このデータベースからの双方向の通信手段により前記顧客側端末装置を通じて顧客へのカウンセリングを行うことができ、顧客はインターネットを通じて自宅や仕事先などいかなる場所でも現時点における肌状態でのカウンセリングを受けることが可能となる。
【0012】
また、携帯型美顔器、あるいは各種の化粧液をスチーム化して顔肌に噴霧するスチーム式美顔装置とPC端末とWebサイトとをネットワークで連動させることによって測定された肌情報に基づき、事前に設定された制御プログラム(作動時間、スチーム温度、振動数、保湿や美白、シワなどの用途の化粧液噴霧時間のバランス調整)をWebサイト側から端末PCに送信して自動制御とメニュー案内をPC画面に表示し、自宅にて携帯型美顔器、あるいはスチーム式美顔装置を自動制御することによってプロの技による肌のケアを行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、肌センサーによって肌情報をパーソナルコンピューター及び携帯通信端末機器(以下「PC」と称する。)にアップすることで日々の肌状態を把握することができる。そしてPCの肌情報をインターネットにて専用サイトにアップすることで、現在の肌状態のカウンセリングを行うと共に、現在の肌情報にあった最適な化粧液噴霧時間や使用量を薦めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を斟酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1に、本発明を適用した美顔管理システムのPC版機能フロー図、図2に、本発明を適用した美顔管理システムのWeb版機能フロー図を示す。
【0015】
ここで、図1における美顔管理システムは、各種データベースが格納されるサーバー1と、顧客側端末装置としての端末PC2とからなり、これらサーバー1と端末PC2とは、相互に例えば電話回線、光ケーブルなどのインターネット回線にて双方向通信可能に接続されている。
【0016】
前記端末PC2は、利用者が通常使用しているインターネット回線に接続されるパーソナルコンピューターに、前記サーバー1からのインターネットにより肌情報登録管理ソフトがインストールされる。
【0017】
この肌情報登録管理ソフトにより利用者の氏名、生年月日などのユーザー情報の入力を行う。また、前記端末PC2には利用者の肌の状態を測定する肌センサー3が接続され、該肌センサー3により肌チェックされた肌情報データが端末PC2に入力される。
【0018】
この肌センサー3は、肌の水分・油分・弾力度などが測定できる機能を有すものであり、個別の測定器、あるいは携帯用美顔器にこのような測定機能を備えたものであっても良い。
ここで、肌の水分・油分・弾力度などの測定数値がデジタル化されて端末PC2に取り込まれるとともにサーバー1へインターネット通信を介して送信される。
【0019】
前記サーバー1には、登録された顧客の氏名、生年月日などの顧客情報が入力される顧客マスター、各端末PC2からの肌チェックデータ登録がカウンセリングオーダーとともに入力される肌チェックファイル、顧客の肌情報を基にカウンセリングを行うカウンセリングファイル、アドバイス履歴ファイルおよび肌チェック履歴ファイル、顧客の肌に適した商品を選び出すお薦め商品ファイル、化粧液噴霧の美顔調節ファイルなどがデータベース化されている。
【0020】
また、図2における美顔管理システムは、インターネットなどの通信機能を備えた肌センサー3とサーバー1とから構成される。この肌センサー3により肌の水分・油分・弾力度などが測定される。そして事前に利用者の氏名、生年月日などのユーザー情報が登録されたサーバー1に肌情報がインターネット等の双方向の通信手段によって送信される。
【0021】
このサーバー1には、図1において詳述したように、顧客マスター、各肌センサー3からの肌チェックデータ登録がカウンセリングオーダーとともに入力される肌チェックファイル、カウンセリングファイル、アドバイス履歴ファイルおよび肌チェック履歴ファイル、お薦め商品ファイル、化粧液噴霧の美顔調節ファイルなどがデータベース化されている。
【0022】
ここで、顧客は端末PC2からWebサイトにログインし、登録された個人情報の保護のために登録された顧客番号を入力することにより、データベース化された肌情報を基に、ログイン画面上においてカウンセリングを受けることができる。
【0023】
そしてカウンセリングによって美顔器による肌の手入れ方法や肌に適合した化粧品の紹介が行われ、これらの化粧品はインターネットを通じて申し込むことができるシステムが構成される。
【0024】
次に、端末PCによる肌測定の具体例を図3および図4に示す。
肌診断センサーを端末PCに接続し、例えば額、Tゾーン、目じり右、目じり左、鼻、ほほ右、ほほ左、鼻下、口元および顎などの定点測定位置の設定登録を行う。そして肌診断センサーで定点測定位置の登録順序に従い測定し、該測定データをPCのデータファイルに蓄積する。
【0025】
前記肌診断センサーによって各登録位置における水分、油分および弾力度などが測定され、これらの蓄積された肌情報を基に、年齢、あるいは前回との比較のデータ表示が行える構成とするものである。
【0026】
これらの肌情報はWebサイトのデータファイルにインターネット通信によって送信・データ化され、自宅や出先など自由な場所でのカウンセリングを受けることが可能となる。
【0027】
さらに、携帯型美顔器とPC端末とWebサイトとをネットワークで連動させることによって測定された肌情報に基づき、事前に設定された制御プログラム(作動時間、スチーム温度、振動数、保湿や美白、シワなどの用途の化粧液噴霧時間のバランス調整)をWebサイト側から端末PCに送信して自動制御とメニュー案内をPC画面に表示し、自宅にて携帯型美顔器と端末PCを自動制御することによってプロの技による肌のケアを行うことが可能となる。
【0028】
また、各種の化粧液をスチーム化して顔肌に噴霧するスチーム式美顔装置とPC端末とWebサイトとをネットワークで連動させることによって化粧液の種類や使用量が肌診断センサーによって測定された肌情報に基づき、事前に設定された制御プログラムによって自動制御されて現時点での肌環境に適した美顔が行えることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明を適用した美顔管理システムのPC版機能フロー図である。
【図2】本発明を適用した美顔管理システムのWeb版機能フロー図である。
【図3】本発明を適用した美顔管理システムの肌診断センサーによる測定位置登録の一例を示す説明図である。
【図4】本発明を適用した美顔管理システムの肌診断センサーによる測定例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0030】
1 サーバー(データベース)
2 端末PC(顧客側端末装置)
3 肌センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
双方向の通信手段により顧客からの肌情報を蓄積し、顧客へのカウンセリングを行う美顔管理システムであって、
顧客の肌の状態が肌センサーにより測定され、これらの肌情報が入力・格納される顧客側端末装置と、
前記顧客の登録情報と、顧客の肌情報の履歴と、肌情報に基づくカウンセリング情報が格納されるデータベースから構成され、
前記顧客側端末装置からの双方向の通信手段により前記データベースに肌情報を送信し、該肌情報を基に前記データベースからの双方向の通信手段により前記顧客側端末装置から顧客へのカウンセリング手段を有する
ことを特徴とする美顔管理システム。
【請求項2】
双方向の通信手段により顧客からの肌情報を蓄積し、顧客へのカウンセリングを行う美顔管理システムであって、
顧客の肌の状態が測定され、これらの肌情報を送信する手段を有する肌センサーと、
前記顧客の登録情報と、顧客の肌情報の履歴と、肌情報に基づくカウンセリング情報が格納されるデータベースとから構成され、
前記肌センサーからの双方向の通信手段により前記データベースに肌情報を送信し、該肌情報を基に前記データベースからの双方向の通信手段により顧客側端末装置から顧客へのカウンセリングを行う手段を有する
ことを特徴とする美顔管理システム。
【請求項3】
前記顧客の肌情報に応じた携帯用美顔器の制御プログラムを作動させる手段を有する
ことを特徴とする請求項1または2記載の美顔管理システム。
【請求項4】
前記顧客の肌情報に応じたスチーム式美顔装置の化粧液噴霧時間の制御プログラムを作動させる手段を有する
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の美顔管理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−310652(P2007−310652A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−139019(P2006−139019)
【出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(500036129)株式会社アスカコーポレーション (16)
【Fターム(参考)】