耐凍性水フィルタ
耐凍性フィルタカートリッジアセンブリおよび製作方法は、フィルタハウジングとろ材とを含み、凍結事象の間にハウジングの破裂ではなく伸張を可能とする伸びおよびガラス転移特性を有する、高弾性のポリオレフィン重合体から形成されるマイタハウジングと、内部に空気が取り込まれておりフィルタカートリッジの内部に配置されるスリーブと、凍結がもたらす膨張応力に耐えるのに十分大きい壁厚さを有する従来のポリオレフィンから形成されるフィルタハウジングと、からなる構成要素のリストから選択される少なくとも1つの構成要素を有する、フィルタカートリッジを含む。分解カートリッジフィルタは、フィルタキャップと、フィルタハウジングと、フィルタエレメントと、を有する。フィルタキャップおよびフィルタハウジングは回転可能に取り付けられ、キャップ係合部材およびハウジング係合部材は、フィルタキャップおよびフィルタハウジングの回転可能な脱離を防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2002年11月20日に出願された米国仮特許出願第60/427,770号明細書の利益を主張する、2003年2月28日に出願され「耐凍性水フィルタ(FREEZE RESISTANT WATER FILTER)」という名称の米国特許出願第10/377,022号明細書の一部継続出願であり、それらをともに、本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる。
【0002】
本開示は、包括的には採水口水ろ過製品の分野に関する。より詳細には、本開示は、冷蔵庫で使用する交換可能フィルタカートリッジに関し、本フィルタカートリッジは、凍結状態に晒された場合に破裂に耐えるように構成される。
【背景技術】
【0003】
今日販売されている冷蔵庫の多くに見られる共通の特徴は、飲料ディスペンサかまたは製氷機にろ過水を供給することができる内部水ろ過システムである。大部分の適用では、これらフィルタシステムは、源水から塩素および粒状物質を除去してより清浄でより味のよい水および氷をもたらす能力を有するろ材を使用する。
【0004】
これらフィルタシステムを設計するとき、重要な設計考慮事項は、フィルタが占有する空間の量である。これは、フィルタによって占有されるいかなる空間も、冷蔵庫内の利用可能な食料貯蔵空間を低減することになるためである。水フィルタシステムによって占有される空間を低減する1つの方法は、交換可能カートリッジフィルタを使用することである。交換可能カートリッジフィルタは、通常、新しいフィルタと交換することが必要になる前に数ヶ月持つのに十分なろ過能力を有する。
【0005】
以前の冷蔵庫水システム設計は、家屋内給水およびフィルタの前に隔離電磁弁を組み込むことにより水フィルタを保護する手段を含んでいた。この弁は、ろ過水が必要とされる間にのみ開放し、そのため、構造上のフィルタの障害の場合に水が溢れる可能性がなくなる。システムの複雑性およびコストを低減しようとして、冷蔵庫製造業者は、隔離弁をなくしフィルタを連続的な高圧で作動させようとした。隔離電磁弁に取って代る1つの方法は、フィルタシステム自体に遮断手段を組み込むことであった。かかる遮断手段の一例は、フィルタカートリッジが取り除かれるときに給水ラインを閉鎖する、マニホールド内のスプリング弁である。
【0006】
フィルタ遮断手段は、フィルタカートリッジがシステムから取り除かれるときは有効であるが、フィルタカートリッジがまだマニホールドと係合している間に何らかの事象がフィルタカートリッジに構造上の障害をもたらす場合には有効でない。冷蔵庫に隔離弁がない場合、水は、破損したカートリッジ内外を流れ続ける。かかる連続的な流出により、冷蔵庫を取り囲む場所の床板に破損がもたらされる可能性がある。フィルタカートリッジが構造上の破損をこうむる可能性のある1つの場合は、カートリッジ内によどんでいる水が固く凍結する場合である。水は、氷になると膨張し、フィルタハウジングのひび割れまたは破裂をもたらす可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現フィルタカートリッジ設計は、耐疲労性および耐化学性、低コスト、低クリープおよび低毒性のために、従来の硬質ポリオレフィン重合体、通常は非変性タルク充填ポリプロピレンを利用する。不都合なことに、これら材料は、凍結範囲の温度において脆化することになる、ガラス転移温度を有する傾向がある。脆化することに加えて、従来のポリプロピレン樹脂は、ガラス転移温度を上回る間、およそ5〜30%の破断時伸び率を有する。凍結温度におけるこの不十分な弾性と脆性との組合せにより、ポリプロピレンは、凍結状態を耐えなければならない冷蔵庫水フィルタカートリッジで使用するために理想的な重合体ではなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
種々の技法を利用することにより、本開示のフィルタカートリッジの目下好ましい実施形態は、カートリッジ内に圧力吸収要素を含む所望の特性を有する重合体を組み込むことにより、かつ/または壁強度を凍結がもたらす応力に耐えるように増大させることにより、凍結事象における損傷に耐えることができる。一態様では、本開示は、耐凍性水フィルタに関する。耐凍性水フィルタの目下好ましい実施形態は、たとえば、実質的に本明細書で説明するフィルタを含むことができる。本開示はさらに、耐凍性水フィルタを水ろ過システムの構成要素として使用することと、耐凍性水フィルタを製造する方法および構成と、に関する。
【0009】
第1の目下好ましい実施形態では、フィルタハウジングは、凍結事象の間に、フィルタハウジングの破裂ではなく伸張を可能とする伸びおよびガラス転移特性を有する重合体から作製される。ポリオレフィンの化学的性質の進歩により、これら所望の強度および弾性の特性を組み合わせた重合体がもたらされた。従来のポリオレフィンに対する5〜30%の標準伸び率に対し、試験法ASTM D638によって測定されるように、800%を超える破断時伸び率を有する、メタロセン変性ポリプロピレンまたはポリエチレン重合体および共重合体等、種々の高弾性のポリオレフィンが開発された。同様に、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)のDowlex(登録商標)等の低密度ポリエチレン重合体を利用することができる。Dowlex(登録商標)は、750%を超える破断時伸び率を有する。さらに、エクイスター(Equistar)のAlathon(登録商標)等の高密度ポリエチレン重合体を利用することができる。Alathon(登録商標)は、1900%を超える破断時伸び率を有する。これら弾性ポリオレフィン重合体は、700%を超える破断時伸び率を有するが、従来のポリオレフィンの代りに、100%を超える破断時伸び率を有する他の弾性ポリオレフィン重合体を使用することも可能である。選択される重合体に関わらず、これら高弾性のポリオレフィンは、相当な強度、増大した弾性、低クリープおよび低コストという特性を共有する。これら変性ポリオレフィン重合体を使用して、依然として凍結事象に耐えるのに十分な強度および弾性を提供しながらより薄い壁を有するフィルタハウジングを製造することができる。
【0010】
この目下好ましい実施形態に対する変形では、フィルタハウジングは複数の重合体を含むことができる。インターフェイスキャップ重合体は、その強度および硬質特性に対して選択されるが、ハウジング重合体としては、弾性ポリオレフィンを、その弾性および強度特性に基づいて選択することができる。
【0011】
別の目下好ましい実施形態では、製造中にフィルタカートリッジの内部に多量の空気が取り込まれる。この取り込まれた空気は、独立気泡フォームまたは適当なはじけない(non−popping)気泡緩衝材の形態で存在する可能性がある。凍結事象の間、この取り込まれた空気によって氷が、カートリッジハウジングに対して外側に膨張するのではなく取り込まれた空気を圧縮することにより内側に膨張することができる。カートリッジハウジングに対する外側への膨張が低減したため、かかる設計は、カートリッジハウジングに対し低減した壁厚さを含むことができる。
【0012】
別の目下好ましい実施形態では、カートリッジフィルタの内部ボリューム内に取り込まれた空気を組み込む一方で、所望の弾性特性および強度特性を有する重合体から構成されるフィルタハウジングをもたらすように、上述した実施形態を種々の構成で結合することができる。
【0013】
別の目下好ましい実施形態では、カートリッジフィルタを、フィルタハウジング自体に対し標準非変性ポリオレフィン構造、もっとも典型的には非変性タルク充填ポリプロピレンを使用して設計することができる。凍結し得る取り込まれた空気の量が低減するように、厚さを通して有孔率が低いフィルタエレメントが選択される。非変性ポリプロピレンの固有の特性にも関わらず、フィルタカートリッジを、この低減した水体積の凍結がもたらす膨張応力に耐えるために十分大きい壁厚さを使用して構成することができる。
【0014】
別の目下好ましい代表的な実施形態では、本開示のカートリッジフィルタは、フィルタキャップ、フィルタハウジングおよびフィルタエレメントを備える。フィルタキャップおよびフィルタハウジングはともに、フィルタキャップとフィルタハウジングとの回転可能な取付を可能にするねじ式部分を含む。フィルタキャップのキャップ係合部材とフィルタハウジングのハウジング係合部材とにより、フィルタキャップとフィルタハウジングとの回転可能な接続が可能となるが、フィルタキャップとフィルタハウジングとの回転可能な脱離を防止するために締付けて係合する。特に、締付け構造が無効になることにより締付けが壊され、恐らくはカートリッジの他の要素が破壊する可能性があるという意味で、締付け構造により、カートリッジフィルタを永久的に封止することができるようになる。特定の締付け構造について後述し、その締付け構造は、概して、1つの要素の別の要素への挿入を含み、その挿入は、カートリッジの要素を脱離する回転に耐える。これら概略的なパラメータ内に、種々の締付け構造が適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に、長時間凍結状態に晒された後の市販の住宅用フィルタカートリッジ100を示す。大部分の市販のカートリッジに典型的であるように、フィルタカートリッジ100は、従来の硬質な非変性タルク充填ポリプロピレン重合体から作製される。フィルタカートリッジ100は、略円柱状ハウジング102とカートリッジヘッド104とから構成される。フィルタカートリッジ100は、付勢端106と係合端108とによって画定される。カートリッジヘッド104は、水分配マニホールドとインターフェイスする、挿入ランプとして示す相互接続部材110を含む。付勢端106は、フィルタカートリッジ100を水分配マニホールドに取り付けるかまたはそこから取り除くときに使用される突出グリップ112を含む。フィルタカートリッジ100の表面には、フィルタカートリッジ100の長さに沿って直線状に延在する脆性破断114が明らかである。破断114は、実際の使用中に長時間凍結状態にさらされた後の、従来のポリオレフィン重合体から構成されるフィルタカートリッジ100の代表的な破損モードである。破断114は、液体水からの氷の形成中に生成される膨張応力によってもたらされ、それによってフィルタカートリッジが破裂する。
【0016】
図2、図3および図4は、耐凍性フィルタカートリッジ116の一実施形態を示す。フィルタカートリッジ116は、カートリッジヘッド118と弾性カートリッジハウジング120とを備える。カートリッジハウジング120は、少なくとも100%を超える、実施形態によっては700%を超える破断時伸び率を、これら伸び率の間の値とともに有する、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されることが好ましい。適当なポリオレフィン重合体の例には、メタロセン変性ポリプロピレン(すなわち、メタロセン−プラストマー変性ポリプロピレン)およびポリエチレン(すなわち、メタロセン−プラストマー変性ポリエチレン)、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、二峰性ポリエチレン及びポリ(エチレン−コ−プロピレン)がある。カートリッジヘッド118は、カートリッジハウジング120と同じ変性ポリオレフィン重合体から構成されることが好ましい。別法として、カートリッジヘッド118は、それが、カートリッジハウジング120の弾性ポリオレフィン重合体との使用に適合するようにする、接合特性を示す他のポリオレフィン重合体を含むことも可能である。一般に、カートリッジヘッド118およびカートリッジハウジング120は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。カートリッジヘッド118およびカートリッジハウジング120は、同じ重合体を含むことが好ましく、または別法として適合性のある重合体を含むため、フィルタカートリッジ116を構成するために多種多様の接合方法を使用することができる。カートリッジヘッド118およびカートリッジハウジング120を接合する方法には、限定されないが、スピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。概して、カートリッジヘッド118は、挿入端121と接続端122とを含む。挿入端121は、挿入面124と挿入フランジ126とを含む。接続端122は、接続部材128を含む。カートリッジヘッド118はまた、中央入口ボア130および複数の出口ボア132も有する。カートリッジハウジング120は、閉鎖端134、開口端136、内部空間138、カートリッジ壁140および封止面142を含む。
【0017】
図5、図6、図7および図8に、耐凍性フィルタカートリッジ144の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ144は、弾性カートリッジハウジング146と硬質カートリッジヘッド148とを含む。カートリッジハウジング146は、少なくとも100%を超え、実施形態によっては700%を超える破断伸び率を、これら伸び率の間の値とともに有するポリオレフィン重合体を含む。適当なポリオレフィン重合体の例には、メタロセン変性ポリプロピレンおよびポリエチレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンがある。カートリッジヘッド148は、ポリプロピレン等の従来の硬質ポリオレフィン重合体を含む。概して、カートリッジヘッド148およびカートリッジハウジング146は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。本実施形態では、カートリッジハウジング146は、閉鎖端150、開口端152、内部空間154、カートリッジ壁156および封止面158を含む。概して、内部空間154内にフィルタエレメント159が配置される。開口端152には、内壁面154に周囲溝160が位置する。周囲溝160は、内壁面162から延在する複数の成形突起164を含む。これら図に示すように、成形インサート溶接リング166が周囲溝160内に位置しかつ成形突起164に固定して取り付けられている。溶接リング166を、硬質カートリッジヘッド148と同じポリオレフィン重合体から構成することができるが、溶接リング166は、硬質カートリッジヘッド148と接合することができる、カートリッジハウジング146を構成する重合体以外のいかなる重合体を含むことも可能である。たとえば、カートリッジハウジング146を形成するとき、溶接リング166を事前成形し、カートリッジハウジング146用の型内に配置することができるが、他のはめ込み成形技法を使用することも可能である。かかる接合方法には、限定されないが、スピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せがあり得る。概して、カートリッジヘッド148は、挿入端168と接続端170とを含む。挿入端168は、挿入面172と挿入フランジ174とを含む。接続端170は接続部材176を含む。カートリッジヘッド148はまた、中央入口ボア178および複数の出口ボア180も含む。代替実施形態では、カートリッジハウジング146は、弾性カートリッジハウジング146の重合体が硬質カートリッジヘッド148に適当に接合可能である場合、インサート溶接リング166に対応する構造を一体的に含むことができる。この代替実施形態では、構造は、図5、図6、図7および図8に示すようであるが、2つの材料の複合物の代りに、カートリッジハウジング146の材料は均一である。
【0018】
図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15および図16に、耐凍性フィルタカートリッジ184の別の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ184は、弾性カートリッジハウジング186と硬質カートリッジヘッド188とを含む。カートリッジハウジング186は、少なくとも100%を超え、実施形態によっては700%を超える破断伸び率を、これら伸び率の間の値とともに有するポリオレフィン重合体を含む。適当なポリオレフィン重合体の例には、メタロセン変性ポリプロピレンおよびポリエチレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンがある。カートリッジヘッド188は、ポリプロピレン等の従来の硬質ポリオレフィン重合体を含む。概して、カートリッジヘッド188およびカートリッジハウジング186は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。本実施形態では、カートリッジハウジング186は、閉鎖端190、開口端192、内部空間194およびカートリッジ壁196を含む。概して、内部空間194内にはフィルタエレメント198が配置される。開口端192は、外壁面204の周りに案内面200と周囲外部ねじ山202とを含む。カートリッジヘッド188は、挿入端206と接続端208とを含む。挿入端206は挿入壁210を含む。挿入壁210は、開口端192よりわずかに大きい径を有する。挿入壁210は、内部ねじ山214を含む内側面212を有する。挿入端206はまた挿入止め216も含む。接続端208は接続部材218を含む。カートリッジヘッド188はまた、中央入口ボア220と、複数の出口ボア222と、中央入口ボア220を包囲するトラフ223とを含む。カートリッジヘッド188およびカートリッジハウジング186が取り付けられるとき、ギャップ224が形成される。
【0019】
図17および図18は、耐凍性フィルタカートリッジ226の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ226は、カートリッジハウジング228、圧縮スリーブ230、フィルタエレメント232およびカートリッジヘッド234から構成される。概して、カートリッジヘッド234およびカートリッジハウジング228は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。カートリッジハウジング228は、閉鎖端236、開口端238および内壁240によって画定される略円柱状構成を有する。圧縮スリーブ230は、内側スリーブ壁242および外側スリーブ壁244によって画定される略円柱状構造を有する。内側スリーブ壁242は、スリーブ空間246を画定する。内側スリーブ壁242および外側スリーブ壁244は封止エアポケット248を画定する。封止エアポケット248の例は、独立気泡フォームまたは適当なはじけない気泡緩衝材の形態で存在する、取り込まれた空気を含む。フィルタエレメント232は、遠位端250、近位端252、外側エレメント壁254、内側エレメント壁256および連続貫通孔258によって画定される略円柱状構造を有する。カートリッジヘッド234は、突出中間面260、中央入口ボア262、複数の出口ボア264およびカラー266を含む。
【0020】
図19および図20は、耐凍性フィルタカートリッジ268の別の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ268は、カートリッジハウジング270、フィルタエレメント272およびカートリッジヘッド274を含む。概して、カートリッジヘッド274およびカートリッジハウジング270は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成プロセスを使用して形成される。カートリッジハウジング270は、閉鎖端276、開口端278および壁280によって画定される略円柱状構造を有する。壁280は、内壁面284および外壁面286によって画定される壁厚さ282を有する。壁厚さ282は、3.175ミリメートル(1/8インチ)から12.7ミリメートル(1/2インチ)までの範囲から選択されることが好ましい。内壁面284、閉鎖端276および開口端278は、内部空間288を画定する。フィルタエレメント272は、遠位端290、近位端292、外側エレメント壁294、内側エレメント壁296および連続貫通孔298によって画定される略円柱状構造を有する。カートリッジヘッド274は、突出中間面300、中央入口ボア302、複数の出口ボア304およびカラー306を含む。
【0021】
図2、図3および図4に示す第1実施形態では、フィルタカートリッジ116は、内部空間138内に取り付けられるフィルタエレメント(図示せず)を含む。このフィルタエレメントは、外観および構造がフィルタエレメント159に類似する可能性がある。フィルタエレメントは、カートリッジヘッド118を弾性カートリッジハウジング120に永久的に取り付けることによって適所に保持される。挿入面124は、挿入フランジ126が封止面142に接触するまで内部空間138内に挿入される。挿入フランジ126および封止面142は、フィルタカートリッジ116のアセンブリを完成するように永久的に接合される。実際には、フィルタカートリッジ116のカートリッジヘッド118は、フィルタマニホールド(図示せず)と相互接続可能となる。
【0022】
図5、図6、図7および図8に示す代替実施形態では、フィルタカートリッジ144は、内部空間154内に取り付けられるフィルタエレメント159を含む。フィルタエレメント159は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント159を、硬質カートリッジヘッド148を弾性カートリッジハウジング146に永久的に取り付けることにより適所に保持することができる。硬質カートリッジヘッド148および弾性カートリッジハウジング146は異なる重合体を含むため、標準取付方法は適用可能でない場合がある。取付けを促進するために、周囲溝160内に溶接リング166をインサート成形することができる。成形突起164が、溶接リング166と弾性カートリッジハウジング146との接着を促進する。溶接リング166は、硬質カートリッジヘッド148と同じ重合体を含むことができるが、硬質カートリッジヘッド148に接合することができるいかなる重合体を使用することも可能である。挿入面172は、挿入フランジ174が封止面158と接触するまで内部空間154内に挿入される。硬質カートリッジヘッド148および弾性カートリッジハウジング146を、フィルタカートリッジ116のアセンブリを完成するように永久的に接合することができる。上述したように、弾性カートリッジハウジング146は、同じ接合方法を使用して硬質カートリッジヘッド148に接合可能なインサート溶接リング166に対応する構造を一体的に含むことができる。
【0023】
図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15および図16に示す別の代替実施形態では、フィルタカートリッジ184は、内部空間194内に取り付けられるフィルタエレメント198を含む。フィルタエレメント198は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント198は、硬質カートリッジヘッド188を弾性カートリッジハウジング186に取り付けることによって適所に保持される。案内面200は、外部ねじ山202が内部ねじ山214に接触するまで挿入端206内に配置される。そして、硬質カートリッジヘッド188および弾性カートリッジハウジング186は、内部ねじ山214および外部ねじ山202によって回転可能に相互接続される。硬質カートリッジヘッド188を弾性カートリッジハウジング186にねじによって取り付ける前に、エポキシ等、或る量のホットメルトグルーまたは他の適当な接着剤がトラフ223に塗布されることが好ましい。ホットメルトグルーまたは接着剤は、好ましくは内側ねじ山214および外側ねじ山202を接合することにより、フィルタカートリッジ182を完成するように硬質カートリッジヘッド188を弾性カートリッジハウジング186に永久的に接合するのに役立つ。カートリッジヘッド188と弾性カートリッジハウジング186とを接合することに加えて、ホットメルトグルーまたは接着材は、ギャップ224を充填し、水の漏れを防止するガスケットまたはシールとしての役割を果たす。
【0024】
図17および図18に示す別の代替実施形態では、フィルタカートリッジ226は、外側スリーブ壁244と内壁240とが接触するように、圧縮スリーブ230をカートリッジハウジング228の開口端238内に配置することによって組み立てられる。次に、フィルタエレメント232が、圧縮スリーブ230のスリーブ空間246内に配置される。フィルタエレメント226は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント226は、カートリッジヘッド234をカートリッジハウジング228に取り付けることにより適所に保持される。突出中間面260は、フィルタエレメント232の貫通孔258内に挿入するように配置される。カラー266は、カートリッジハウジング228の開口端238内に挿入して、カートリッジヘッド234とカートリッジハウジング228との接合を容易にする。接合を、限定されないがスピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せを含む多数の適当な方法によって行うことができる。
【0025】
図19および図20に示す別の代替実施形態では、フィルタカートリッジ268は、遠位端290が閉鎖端276に近接するように、フィルタエレメント272をカートリッジハウジング270の開口端278内に配置することによって組み立てられる。フィルタエレメント272は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント272は、運ばれる水の容積を低減するのを助けるために内部有孔率が低減するように製造されることが好ましい。フィルタエレメント272は、カートリッジヘッド274をカートリッジハウジング270に取り付けることによって適所に保持される。カラー306は、開口端278に挿入するように配置され、入口ボア302および貫通孔298は整列する。カートリッジヘッド274を、限定されないがスピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せを含む任意の適当な方法でカートリッジハウジング270に接合することができる。
【0026】
実際には、本開示のカートリッジフィルタは、冷蔵庫等の機器で使用される水ろ過システムとともに使用される。代表的なフィルタシステムの例は、すべて本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる、米国特許第5,753,107号明細書、同第6,027,644号明細書および同第6,193,884号明細書と、「低漏出交換可能水フィルタセンブリ(Low Spillage Replaceable Water Filter Assembly)」という名称の米国特許出願第09/918,316号明細書および「ホット切断交換可能水フィルタセンブリ(Hot Disconnect Replaceable Water Filter Assembly)」という名称の米国特許第10/202,290号明細書と、において開示されている。一般に、未ろ過水は、水源(図示せず)から水マニホールド(図示せず)まで流れる。水マニホールドから、水はフィルタカートリッジ内に向けられる。このフィルタカートリッジは、上述した実施形態のうちのいずれであってもよい。未ろ過水はフィルタカートリッジ内に流れ込み、フィルタエレメントを通過し、フィルタカートリッジを出て、ろ過水としてマニホールド内に流れ込んだ後、採水口まで流れる。ろ過水が使用されていないとき、フィルタカートリッジの開放ボリュームには水が充填されている。フィルタカートリッジが凍結状態に晒される場合、水は凍結を開始し膨張を開始する可能性がある。水が氷となり膨張する際、氷は外側に膨張し、フィルタカートリッジに膨張応力がかかる。
【0027】
フィルタカートリッジ116が膨張応力に晒されると、弾性カートリッジハウジング120は、破裂し破断114等の破損がもたらされるのではく、伸張、膨張および変形を開始する。カートリッジハウジング120は、破断時伸び率が増大した、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されるため、フィルタカートリッジ116の完全性が維持される。
【0028】
フィルタカートリッジ144が膨張応力に晒されると、弾性カートリッジハウジング146は、破裂し脆性破断112等の破損がもたらされるのではなく、伸張、膨張および変形を開始する。カートリッジハウジング146が、破断時伸び率が増大した、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されるため、フィルタカートリッジ144の完全性が維持される。さらに、硬質カートリッジヘッド148の強度により、硬質カートリッジヘッド148は、伸張、膨張または変形しない。硬質カートリッジヘッド148は、その物理的形状を維持することにより、マニホールドに取り付けられたままであり、歪みおよびマニホールドからの脱離によって発生する可能性のあるいかなるあり得る漏れもなくなる。
【0029】
フィルタカートリッジ184が膨張応力に晒されると、弾性カートリッジハウジング186は、破裂し破断112等の破損がもたらされるのではなく、伸張、膨張および変形を開始する。カートリッジハウジング186は、破断時伸び率が増大した、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されるため、フィルタカートリッジ184の完全性が維持される。さらに、硬質カートリッジヘッド188の強度により、硬質カートリッジヘッド188が伸張、膨張または変形しない。硬質カートリッジヘッド188は、その物理的形状を維持することにより、マニホールドに取り付けられたままであり、歪みおよびマニホールドからの脱離によって発生する可能性のあるいかなるあり得る漏れもなくなる。
【0030】
フィルタカートリッジ226を取り付ける前、圧縮スリーブ230は、大気圧のみに晒される。フィルタカートリッジ226が取り付けられると、圧縮スリーブ230はライン圧にさらされ、その結果、圧縮スリーブ230が第1圧縮まで圧縮する。凍結状態にさらされると、氷がもたらす膨張応力は圧縮スリーブ230に対して膨張し、エアポケット248が第2圧縮まで圧縮される。この膨張は、カートリッジハウジング228に結果としての膨張力のすべてがもたらされないようにエアポケット248を圧縮する役割を果たす。圧縮スリーブ230は、氷が膨張する際に圧縮するため、カートリッジハウジング228には、破裂圧力を超える可能性のある完全な圧縮力がかからない。捕らえられた空気の厚さおよび体積を含む圧縮スリーブ230の物理特性を、カートリッジハウジング228の壁厚さ、形状または重合体組成に対する調整を可能にするように変更することができる。
【0031】
フィルタカートリッジ268が凍結状態に晒されるとき、カートリッジハウジング270に存在する水の体積は、氷の膨張応力によってフィルタカートリッジ268の過度な伸張、膨張および変形がもたらされないように十分低いことが好ましい。水を運ぶ能力が低減するフィルタエレメント272を使用することにより、凍結する水が少なくなる。さらに、壁厚さ282は、氷になり得る水によってもたらされるいかなる膨張応力にも耐えるために十分高い。
【0032】
上述した実施形態では、フィルタカートリッジ内にろ材を封止するためにいくつかの手法を説明している。カートリッジハウジングが、上述した手法に基づいて凍結に耐えるように設計されてもされなくても、締付用ねじ式係合機構を含む2つの構成要素を使用して封止されるフィルタハウジングを使用して、処理利点を得ることができる。このため、自動締付け係合構造を使用して、2つの構成要素は、締付け構造が係合するまでねじ山に係合するように回転する。そして、フィルタカートリッジは、フィルタカートリッジ内のろ材により永久的に封止される。
【0033】
カートリッジフィルタ400の別の目下好ましい代表的な実施形態を図21および図22に示す。そこでは、フィルタカートリッジ400は、2つのねじ式締付け可能な構成要素の接合物から形成されるハウジングを有する。特に、本実施形態では、カートリッジフィルタ400は、フィルタキャップ402、フィルタシール404、フィルタダム406、フィルタエレメント408およびフィルタハウジング410を備える。フィルタシール404は、たとえば、たとえばポリプロピレン、シリコン、EPDM、フルオロエラストマ(fluroelastomer)等の適当なエラストマから製作されるオーリング等のゴム状シールを備えることができる。フィルタシール404は、たとえば、フィルタキャップ402またはフィルタハウジング410に一体的にオーバーモールドされるシール等の代替構造を有することも可能である。フィルタダム406は、フィルタエレメント408からの流れを流体的に封止し方向付けるダム係合面412を備える。別法としてまたはさらに、フィルタダム406をフィルタキャップ402に取り付けることができ、またはフィルタキャップ402と一体的に成形することができる。カートリッジフィルタ400が完全に組み立てられると、ダム貫通孔414は、フィルタキャップ402をフィルタエレメント408の内部部分と流体的に相互接続する。フィルタエレメント408は、中空内部部分を有する円柱状フィルタエレメントを備えることができ、それにより、ろ過がフィルタ壁416を通して中空内部部分まで達成される。フィルタ壁416を、たとえば活性炭媒体、セラミックフィルタ媒体、ブローンファイバ媒体等の適当なろ材から構成することができる。
【0034】
図23、図24、図25、図26および図27に示すように、フィルタキャップ402は、係合端418および取付端420を有するキャップ本体417を備える。係合端418は、一対の対向する係合タブ424a、424bと複数の送り貫通孔425とを有する突出壁422を備える。係合タブ424a、424bは、図26に示すように、角度付き係合部428a、428bを有するタブ426の形態をとることができ、または別法として、係合タブ424a、424bの代りに、たとえば突出壁422の周囲に巻きつけられる連続した螺旋状ねじ山を用いることができ、または別の代替実施形態では、係合タブ424a、424bの代りに、たとえば、突出壁422上に配置される多段係合ランプを用いることができ、連続した螺旋状ねじ山および多段係合ランプについては、本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる米国特許出願第11/013,269号明細書に開示されている。基本的に、係合タブ424a、424bおよびそれらの代替形態は、ろ過システムを提供するように、マニホールドアセンブリを備えたフィルタカートリッジの回転可能、解放可能な係合を提供する。さらに、フィルタキャップ402は、たとえば、すべて本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる、米国特許出願第4,735,716号明細書、同第4,877,521号明細書および同第4,948,505号明細書に示されているような特徴および構造等のマニホールドアセンブリを備えたカートリッジフィルタ400の封止可能な取付を可能とするように、他の適当な特徴および構造を備えることができる。係合端418はさらに、戻り貫通孔430と一対の対向する係合ランプ432とを有するマニホールド係合面426を備える。送り貫通孔428および戻り貫通孔430は、係合端418を取付端420に流体的に相互接続する。
【0035】
取付端420は、内壁434と内部分配面436とを備える。内壁434は、フィルタハウジング410のねじ山に係合するために適当なサイズに一致する内径438を有する。内壁434は、キャップねじ山440を備える。内部分配面436は、内部突出壁442と封止溝444とを備える。内部突出壁442は、複数の一定の間隔で離して配置されたキャップ係合部材445を備える。キャップ係合部材445は、たとえば溝、キャビティおよび水路等の受け部を備えることができ、またはキャップ係合部材445は、たとえば角度付きタブ、バンプおよび畝等の突起を備えることができ、または別法として、キャップ係合部材445は、受け部および突起の組合せを備えることができる。
【0036】
いくつかの目下好ましい代表的な実施形態では、フィルタキャップ402を、たとえばポリプロピレン等の適当な硬質ポリオレフィン重合体から製作することができる。代替的な代表的実施形態によっては、フィルタキャップ402を、たとえば少なくとも100%を超える破断時伸び率を有するポリオレフィン重合体のキャップ本体417を製作する等、複数の重合体から製作することができ、係合タブ424a、424bは、たとえばインサート成形等の適当な製作方法を使用することによって硬質ポリオレフィン重合体を含み、それにより、フィルタキャップ402は、耐凍性に対して弾性が増大することと、カートリッジフィルタ400をマニホールドアセンブリに結合するための強度が増大することと、の2つの利点を有する。
【0037】
図28、図29、図30および図31に示すように、フィルタハウジング410は、概して、開口端448と閉鎖端450とを有するハウジング本体446を備える。ハウジング本体442は、概して、外部ハウジング壁452および内部ハウジング壁454によって画定される。外部ハウジング壁452は、複数の一定の間隔で離して配置された握りくぼみ456と回転方向インジケータ458とを備えることができる。外部ハウジング壁452は、開口端448に近接するくぼみ領域460をさらに備えることができる。くぼみ領域460は、キャップ402がくぼみ領域460に係合することができるように内径438に類似するように選択されるくぼみ外径461を備える。くぼみ領域460は、ハウジングねじ山462と封止面464とをさらに備える。内部ハウジング壁454は、閉鎖端450にフィルタ位置決め突起466を備え、開口端448に近接して複数の一定の間隔で離して配置されたハウジング係合部材468を備える。ハウジング係合部材468は、たとえば溝、キャビティおよび水路等の受け部を備えることができ、またはハウジング係合部材468は、たとえば角度付きタブ、バンプおよび畝等の突起を備えることができ、または別法として、ハウジング係合部材468は、受け部および突起の組合せを備えることができる。目下好ましい代表的実施形態によっては、フィルタハウジング410を、少なくとも100%を超える破断時伸び率を有するポリオレフィン重合体から製作することができる。
【0038】
カートリッジフィルタ400を、最初に、たとえば接着剤で、超音波でまたは熱で、もしくは当業者に現在既知であるかまたは後にこのように使用することが可能になるような他の十分に有効な取付手段等の適当な取付機構を使用することにより、フィルタダム406をフィルタエレメント408に取り付けることによって組み立てることができる。そして、フィルタエレメント408は、フィルタ位置決め突起466によって当接係合され位置決めされるように、フィルタハウジング410の開口端448内に向けられる。フィルタエレメント408をフィルタハウジング410内に位置決めする前もしくは位置決めした後のいずれかにおいて、フィルタシール404がフィルタキャップ402のシール溝444内に配置される。
【0039】
フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410は、図21に示すように、取付端420が開口端448に近接するように向けられる。くぼみ領域460は、ハウジングねじ山462をキャップねじ山440に係合するように取付端420内に摺動して挿入される。そして、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410を、開口端448が内部分配面436に向かって引かれるようにハウジングねじ山462とキャップねじ山440との間の中間面を通して回転可能に係合することができる。開口端448が内部分配面436に近づくに従い、フィルタシール404は、図32に示すようにフィルタキャップ402とフィルタハウジング410との間に流体密封シールを形成するように、シール溝444と封止面464との間で軸方向に圧縮される。他の目下考えられる構成では、フィルタシール404を、フィルタキャップ402とフィルタハウジング401との間に流体密封放射状シールを形成するように配置することができる。同時に、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410の回転可能な係合により、キャップ係合部材445とハウジング係合部材468とが係合する。1つの目下好ましい代表的実施形態では、キャップ係合部材445を、単一方向の回転を可能にするようにハウジング係合部材468と係合することができるように角度を付けることができ、一方で、キャップ係合部材445とハウジング係合部材468との係合は、反対の回転可能な方向に締付け構造を有する。したがって、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410が回転可能に取り付けられる際にキャップ係合部材445とハウジング係合部材468とのラチェット式係合を可能にし、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410が回転可能に脱離される反対方向にキャップ係合部材445およびハウジング係合部材468の締付け配置を形成することにより、フィルタキャップ402をフィルタハウジング410に保持可能に、実質的永久的に接合することができる。キャップ係合部材445とハウジング係合部材468との間で画定される締付け構造強度を、キャップ係合部材445およびハウジング係合部材468のサイズ、形状、数および間隔を変更することによって、潜在的に無限に、選択的に構成することができる。1つの目下好ましい実施形態では、フィルタキャップ402をフィルタハウジング410にねじ式に取り付けるための回転可能な方向は、カートリッジフィルタ400をマニホールドアセンブリから取り外すための回転可能な脱離方向に対応する。
【0040】
図21〜図32に示す実施形態は、ハウジング雄キャップ雌の係合構造を有する。この構造を、拡大開口端を有するハウジングとくぼみ取付端を有するキャップとの設計により逆にすることができ、それにより、ねじ山が内面対外面に関して相応じて逆になって、雄キャップが雌ハウジングに係合することができる。
【0041】
また、締付け構造は、キャップ係合部材445のハウジング係合部材468との中間面から形成される。キャップ係合部材およびハウジング係合部材の構造を、キャップおよびハウジングに関して突出部材および受け部材の位置を逆にする等、逆にすることができる。同様に、キャップ係合部材およびハウジング係合部材の構造は、キャップおよびハウジング両方に位置する突出部材および受け部材の混合物を備えることができる。さらに、キャップ係合部材445およびハウジング係合部材の数を、1から大きい数までおよびその間のすべての数に亙る数で、所望の機械的強度および設計特徴を提供するように選択することができ、その場合、たとえば、キャップ係合部材468の数は、必ずしもハウジング係合部材468の数と同じでなくてもよい。実施形態によっては、単一キャップ係合部材445およびハウジング係合部材468は、それぞれ円柱状に対称であり、部材の係合は、キャップをハウジングから脱離するキャップおよびハウジングの軸方向の移動に耐える。また、キャップ係合部材445およびハウジング係合部材468の位置を、ねじ山が適当に係合しているときにそれら要素がカートリッジフィルタ400を締付けるように互いに係合する限り、移動することができる。
【0042】
本開示のさまざまな実施形態の利点について開示したが、当業者は、これら実施形態が容易に組合せ可能であり、多数の耐凍性実施形態が達成可能であることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】破裂したフィルタカートリッジの斜視図である。
【図2】耐凍性フィルタカートリッジ一実施形態の分解斜視図である。
【図3】図2の耐凍性フィルタカートリッジの端部の斜視図である。
【図4】図2の耐凍性フィルタカートリッジの端部の断面斜視図である。
【図5】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の分解斜視図である。
【図6】図5のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの断面斜視図である。
【図7】図5のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの断面斜視図である。
【図8】図5のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図9】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の分解斜視図である。
【図10】図9のフィルタカートリッジの側面図である。
【図11】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジヘッドの上部斜視図である。
【図12】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジヘッドの底部斜視図である。
【図13】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの斜視図である。
【図14】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの側面図である。
【図15】図9のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図16】図9のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図17】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の分解斜視図である。
【図18】図17のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図19】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の側面図である。
【図20】図19のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図21】締付け式ねじ山で組み立てられるカートリッジフィルタの目下好ましい代表的実施形態の分解斜視図である。
【図22】図21のカートリッジフィルタの側面図である。
【図23】図21のカートリッジフィルタで使用されるねじ式取付可能なフィルタキャップの端面斜視図である。
【図24】図23のねじ式取付可能なフィルタキャップのねじ止め端面図である。
【図25】図24に対して反対の端面図を示す、図23のねじ式取付可能なフィルタキャップの反対端面図である。
【図26】図23のねじ式取付可能なフィルタキャップの側面図である。
【図27】図26の線27−27に沿った図23のねじ式取付可能なフィルタの断面図である。
【図28】図21のカートリッジフィルタで使用されるねじ式取付可能なフィルタハウジングの端面斜視図である。
【図29】図28のねじ式取付可能なフィルタハウジングの側面図である。
【図30】図29の線30−30に沿った図28のねじ式取付可能なフィルタハウジングの断面図である。
【図31】図28のねじ式取付可能なフィルタハウジングのくぼみ領域の断面図である。
【図32】図21のカートリッジフィルタの部分断面図である。
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2002年11月20日に出願された米国仮特許出願第60/427,770号明細書の利益を主張する、2003年2月28日に出願され「耐凍性水フィルタ(FREEZE RESISTANT WATER FILTER)」という名称の米国特許出願第10/377,022号明細書の一部継続出願であり、それらをともに、本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる。
【0002】
本開示は、包括的には採水口水ろ過製品の分野に関する。より詳細には、本開示は、冷蔵庫で使用する交換可能フィルタカートリッジに関し、本フィルタカートリッジは、凍結状態に晒された場合に破裂に耐えるように構成される。
【背景技術】
【0003】
今日販売されている冷蔵庫の多くに見られる共通の特徴は、飲料ディスペンサかまたは製氷機にろ過水を供給することができる内部水ろ過システムである。大部分の適用では、これらフィルタシステムは、源水から塩素および粒状物質を除去してより清浄でより味のよい水および氷をもたらす能力を有するろ材を使用する。
【0004】
これらフィルタシステムを設計するとき、重要な設計考慮事項は、フィルタが占有する空間の量である。これは、フィルタによって占有されるいかなる空間も、冷蔵庫内の利用可能な食料貯蔵空間を低減することになるためである。水フィルタシステムによって占有される空間を低減する1つの方法は、交換可能カートリッジフィルタを使用することである。交換可能カートリッジフィルタは、通常、新しいフィルタと交換することが必要になる前に数ヶ月持つのに十分なろ過能力を有する。
【0005】
以前の冷蔵庫水システム設計は、家屋内給水およびフィルタの前に隔離電磁弁を組み込むことにより水フィルタを保護する手段を含んでいた。この弁は、ろ過水が必要とされる間にのみ開放し、そのため、構造上のフィルタの障害の場合に水が溢れる可能性がなくなる。システムの複雑性およびコストを低減しようとして、冷蔵庫製造業者は、隔離弁をなくしフィルタを連続的な高圧で作動させようとした。隔離電磁弁に取って代る1つの方法は、フィルタシステム自体に遮断手段を組み込むことであった。かかる遮断手段の一例は、フィルタカートリッジが取り除かれるときに給水ラインを閉鎖する、マニホールド内のスプリング弁である。
【0006】
フィルタ遮断手段は、フィルタカートリッジがシステムから取り除かれるときは有効であるが、フィルタカートリッジがまだマニホールドと係合している間に何らかの事象がフィルタカートリッジに構造上の障害をもたらす場合には有効でない。冷蔵庫に隔離弁がない場合、水は、破損したカートリッジ内外を流れ続ける。かかる連続的な流出により、冷蔵庫を取り囲む場所の床板に破損がもたらされる可能性がある。フィルタカートリッジが構造上の破損をこうむる可能性のある1つの場合は、カートリッジ内によどんでいる水が固く凍結する場合である。水は、氷になると膨張し、フィルタハウジングのひび割れまたは破裂をもたらす可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現フィルタカートリッジ設計は、耐疲労性および耐化学性、低コスト、低クリープおよび低毒性のために、従来の硬質ポリオレフィン重合体、通常は非変性タルク充填ポリプロピレンを利用する。不都合なことに、これら材料は、凍結範囲の温度において脆化することになる、ガラス転移温度を有する傾向がある。脆化することに加えて、従来のポリプロピレン樹脂は、ガラス転移温度を上回る間、およそ5〜30%の破断時伸び率を有する。凍結温度におけるこの不十分な弾性と脆性との組合せにより、ポリプロピレンは、凍結状態を耐えなければならない冷蔵庫水フィルタカートリッジで使用するために理想的な重合体ではなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
種々の技法を利用することにより、本開示のフィルタカートリッジの目下好ましい実施形態は、カートリッジ内に圧力吸収要素を含む所望の特性を有する重合体を組み込むことにより、かつ/または壁強度を凍結がもたらす応力に耐えるように増大させることにより、凍結事象における損傷に耐えることができる。一態様では、本開示は、耐凍性水フィルタに関する。耐凍性水フィルタの目下好ましい実施形態は、たとえば、実質的に本明細書で説明するフィルタを含むことができる。本開示はさらに、耐凍性水フィルタを水ろ過システムの構成要素として使用することと、耐凍性水フィルタを製造する方法および構成と、に関する。
【0009】
第1の目下好ましい実施形態では、フィルタハウジングは、凍結事象の間に、フィルタハウジングの破裂ではなく伸張を可能とする伸びおよびガラス転移特性を有する重合体から作製される。ポリオレフィンの化学的性質の進歩により、これら所望の強度および弾性の特性を組み合わせた重合体がもたらされた。従来のポリオレフィンに対する5〜30%の標準伸び率に対し、試験法ASTM D638によって測定されるように、800%を超える破断時伸び率を有する、メタロセン変性ポリプロピレンまたはポリエチレン重合体および共重合体等、種々の高弾性のポリオレフィンが開発された。同様に、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)のDowlex(登録商標)等の低密度ポリエチレン重合体を利用することができる。Dowlex(登録商標)は、750%を超える破断時伸び率を有する。さらに、エクイスター(Equistar)のAlathon(登録商標)等の高密度ポリエチレン重合体を利用することができる。Alathon(登録商標)は、1900%を超える破断時伸び率を有する。これら弾性ポリオレフィン重合体は、700%を超える破断時伸び率を有するが、従来のポリオレフィンの代りに、100%を超える破断時伸び率を有する他の弾性ポリオレフィン重合体を使用することも可能である。選択される重合体に関わらず、これら高弾性のポリオレフィンは、相当な強度、増大した弾性、低クリープおよび低コストという特性を共有する。これら変性ポリオレフィン重合体を使用して、依然として凍結事象に耐えるのに十分な強度および弾性を提供しながらより薄い壁を有するフィルタハウジングを製造することができる。
【0010】
この目下好ましい実施形態に対する変形では、フィルタハウジングは複数の重合体を含むことができる。インターフェイスキャップ重合体は、その強度および硬質特性に対して選択されるが、ハウジング重合体としては、弾性ポリオレフィンを、その弾性および強度特性に基づいて選択することができる。
【0011】
別の目下好ましい実施形態では、製造中にフィルタカートリッジの内部に多量の空気が取り込まれる。この取り込まれた空気は、独立気泡フォームまたは適当なはじけない(non−popping)気泡緩衝材の形態で存在する可能性がある。凍結事象の間、この取り込まれた空気によって氷が、カートリッジハウジングに対して外側に膨張するのではなく取り込まれた空気を圧縮することにより内側に膨張することができる。カートリッジハウジングに対する外側への膨張が低減したため、かかる設計は、カートリッジハウジングに対し低減した壁厚さを含むことができる。
【0012】
別の目下好ましい実施形態では、カートリッジフィルタの内部ボリューム内に取り込まれた空気を組み込む一方で、所望の弾性特性および強度特性を有する重合体から構成されるフィルタハウジングをもたらすように、上述した実施形態を種々の構成で結合することができる。
【0013】
別の目下好ましい実施形態では、カートリッジフィルタを、フィルタハウジング自体に対し標準非変性ポリオレフィン構造、もっとも典型的には非変性タルク充填ポリプロピレンを使用して設計することができる。凍結し得る取り込まれた空気の量が低減するように、厚さを通して有孔率が低いフィルタエレメントが選択される。非変性ポリプロピレンの固有の特性にも関わらず、フィルタカートリッジを、この低減した水体積の凍結がもたらす膨張応力に耐えるために十分大きい壁厚さを使用して構成することができる。
【0014】
別の目下好ましい代表的な実施形態では、本開示のカートリッジフィルタは、フィルタキャップ、フィルタハウジングおよびフィルタエレメントを備える。フィルタキャップおよびフィルタハウジングはともに、フィルタキャップとフィルタハウジングとの回転可能な取付を可能にするねじ式部分を含む。フィルタキャップのキャップ係合部材とフィルタハウジングのハウジング係合部材とにより、フィルタキャップとフィルタハウジングとの回転可能な接続が可能となるが、フィルタキャップとフィルタハウジングとの回転可能な脱離を防止するために締付けて係合する。特に、締付け構造が無効になることにより締付けが壊され、恐らくはカートリッジの他の要素が破壊する可能性があるという意味で、締付け構造により、カートリッジフィルタを永久的に封止することができるようになる。特定の締付け構造について後述し、その締付け構造は、概して、1つの要素の別の要素への挿入を含み、その挿入は、カートリッジの要素を脱離する回転に耐える。これら概略的なパラメータ内に、種々の締付け構造が適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に、長時間凍結状態に晒された後の市販の住宅用フィルタカートリッジ100を示す。大部分の市販のカートリッジに典型的であるように、フィルタカートリッジ100は、従来の硬質な非変性タルク充填ポリプロピレン重合体から作製される。フィルタカートリッジ100は、略円柱状ハウジング102とカートリッジヘッド104とから構成される。フィルタカートリッジ100は、付勢端106と係合端108とによって画定される。カートリッジヘッド104は、水分配マニホールドとインターフェイスする、挿入ランプとして示す相互接続部材110を含む。付勢端106は、フィルタカートリッジ100を水分配マニホールドに取り付けるかまたはそこから取り除くときに使用される突出グリップ112を含む。フィルタカートリッジ100の表面には、フィルタカートリッジ100の長さに沿って直線状に延在する脆性破断114が明らかである。破断114は、実際の使用中に長時間凍結状態にさらされた後の、従来のポリオレフィン重合体から構成されるフィルタカートリッジ100の代表的な破損モードである。破断114は、液体水からの氷の形成中に生成される膨張応力によってもたらされ、それによってフィルタカートリッジが破裂する。
【0016】
図2、図3および図4は、耐凍性フィルタカートリッジ116の一実施形態を示す。フィルタカートリッジ116は、カートリッジヘッド118と弾性カートリッジハウジング120とを備える。カートリッジハウジング120は、少なくとも100%を超える、実施形態によっては700%を超える破断時伸び率を、これら伸び率の間の値とともに有する、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されることが好ましい。適当なポリオレフィン重合体の例には、メタロセン変性ポリプロピレン(すなわち、メタロセン−プラストマー変性ポリプロピレン)およびポリエチレン(すなわち、メタロセン−プラストマー変性ポリエチレン)、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、二峰性ポリエチレン及びポリ(エチレン−コ−プロピレン)がある。カートリッジヘッド118は、カートリッジハウジング120と同じ変性ポリオレフィン重合体から構成されることが好ましい。別法として、カートリッジヘッド118は、それが、カートリッジハウジング120の弾性ポリオレフィン重合体との使用に適合するようにする、接合特性を示す他のポリオレフィン重合体を含むことも可能である。一般に、カートリッジヘッド118およびカートリッジハウジング120は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。カートリッジヘッド118およびカートリッジハウジング120は、同じ重合体を含むことが好ましく、または別法として適合性のある重合体を含むため、フィルタカートリッジ116を構成するために多種多様の接合方法を使用することができる。カートリッジヘッド118およびカートリッジハウジング120を接合する方法には、限定されないが、スピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。概して、カートリッジヘッド118は、挿入端121と接続端122とを含む。挿入端121は、挿入面124と挿入フランジ126とを含む。接続端122は、接続部材128を含む。カートリッジヘッド118はまた、中央入口ボア130および複数の出口ボア132も有する。カートリッジハウジング120は、閉鎖端134、開口端136、内部空間138、カートリッジ壁140および封止面142を含む。
【0017】
図5、図6、図7および図8に、耐凍性フィルタカートリッジ144の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ144は、弾性カートリッジハウジング146と硬質カートリッジヘッド148とを含む。カートリッジハウジング146は、少なくとも100%を超え、実施形態によっては700%を超える破断伸び率を、これら伸び率の間の値とともに有するポリオレフィン重合体を含む。適当なポリオレフィン重合体の例には、メタロセン変性ポリプロピレンおよびポリエチレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンがある。カートリッジヘッド148は、ポリプロピレン等の従来の硬質ポリオレフィン重合体を含む。概して、カートリッジヘッド148およびカートリッジハウジング146は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。本実施形態では、カートリッジハウジング146は、閉鎖端150、開口端152、内部空間154、カートリッジ壁156および封止面158を含む。概して、内部空間154内にフィルタエレメント159が配置される。開口端152には、内壁面154に周囲溝160が位置する。周囲溝160は、内壁面162から延在する複数の成形突起164を含む。これら図に示すように、成形インサート溶接リング166が周囲溝160内に位置しかつ成形突起164に固定して取り付けられている。溶接リング166を、硬質カートリッジヘッド148と同じポリオレフィン重合体から構成することができるが、溶接リング166は、硬質カートリッジヘッド148と接合することができる、カートリッジハウジング146を構成する重合体以外のいかなる重合体を含むことも可能である。たとえば、カートリッジハウジング146を形成するとき、溶接リング166を事前成形し、カートリッジハウジング146用の型内に配置することができるが、他のはめ込み成形技法を使用することも可能である。かかる接合方法には、限定されないが、スピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せがあり得る。概して、カートリッジヘッド148は、挿入端168と接続端170とを含む。挿入端168は、挿入面172と挿入フランジ174とを含む。接続端170は接続部材176を含む。カートリッジヘッド148はまた、中央入口ボア178および複数の出口ボア180も含む。代替実施形態では、カートリッジハウジング146は、弾性カートリッジハウジング146の重合体が硬質カートリッジヘッド148に適当に接合可能である場合、インサート溶接リング166に対応する構造を一体的に含むことができる。この代替実施形態では、構造は、図5、図6、図7および図8に示すようであるが、2つの材料の複合物の代りに、カートリッジハウジング146の材料は均一である。
【0018】
図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15および図16に、耐凍性フィルタカートリッジ184の別の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ184は、弾性カートリッジハウジング186と硬質カートリッジヘッド188とを含む。カートリッジハウジング186は、少なくとも100%を超え、実施形態によっては700%を超える破断伸び率を、これら伸び率の間の値とともに有するポリオレフィン重合体を含む。適当なポリオレフィン重合体の例には、メタロセン変性ポリプロピレンおよびポリエチレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンがある。カートリッジヘッド188は、ポリプロピレン等の従来の硬質ポリオレフィン重合体を含む。概して、カートリッジヘッド188およびカートリッジハウジング186は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。本実施形態では、カートリッジハウジング186は、閉鎖端190、開口端192、内部空間194およびカートリッジ壁196を含む。概して、内部空間194内にはフィルタエレメント198が配置される。開口端192は、外壁面204の周りに案内面200と周囲外部ねじ山202とを含む。カートリッジヘッド188は、挿入端206と接続端208とを含む。挿入端206は挿入壁210を含む。挿入壁210は、開口端192よりわずかに大きい径を有する。挿入壁210は、内部ねじ山214を含む内側面212を有する。挿入端206はまた挿入止め216も含む。接続端208は接続部材218を含む。カートリッジヘッド188はまた、中央入口ボア220と、複数の出口ボア222と、中央入口ボア220を包囲するトラフ223とを含む。カートリッジヘッド188およびカートリッジハウジング186が取り付けられるとき、ギャップ224が形成される。
【0019】
図17および図18は、耐凍性フィルタカートリッジ226の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ226は、カートリッジハウジング228、圧縮スリーブ230、フィルタエレメント232およびカートリッジヘッド234から構成される。概して、カートリッジヘッド234およびカートリッジハウジング228は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成工程を使用して形成される。カートリッジハウジング228は、閉鎖端236、開口端238および内壁240によって画定される略円柱状構成を有する。圧縮スリーブ230は、内側スリーブ壁242および外側スリーブ壁244によって画定される略円柱状構造を有する。内側スリーブ壁242は、スリーブ空間246を画定する。内側スリーブ壁242および外側スリーブ壁244は封止エアポケット248を画定する。封止エアポケット248の例は、独立気泡フォームまたは適当なはじけない気泡緩衝材の形態で存在する、取り込まれた空気を含む。フィルタエレメント232は、遠位端250、近位端252、外側エレメント壁254、内側エレメント壁256および連続貫通孔258によって画定される略円柱状構造を有する。カートリッジヘッド234は、突出中間面260、中央入口ボア262、複数の出口ボア264およびカラー266を含む。
【0020】
図19および図20は、耐凍性フィルタカートリッジ268の別の代替実施形態を示す。フィルタカートリッジ268は、カートリッジハウジング270、フィルタエレメント272およびカートリッジヘッド274を含む。概して、カートリッジヘッド274およびカートリッジハウジング270は、限定されないが射出成形、圧縮成形および押出成形を含む種々の形成プロセスを使用して形成される。カートリッジハウジング270は、閉鎖端276、開口端278および壁280によって画定される略円柱状構造を有する。壁280は、内壁面284および外壁面286によって画定される壁厚さ282を有する。壁厚さ282は、3.175ミリメートル(1/8インチ)から12.7ミリメートル(1/2インチ)までの範囲から選択されることが好ましい。内壁面284、閉鎖端276および開口端278は、内部空間288を画定する。フィルタエレメント272は、遠位端290、近位端292、外側エレメント壁294、内側エレメント壁296および連続貫通孔298によって画定される略円柱状構造を有する。カートリッジヘッド274は、突出中間面300、中央入口ボア302、複数の出口ボア304およびカラー306を含む。
【0021】
図2、図3および図4に示す第1実施形態では、フィルタカートリッジ116は、内部空間138内に取り付けられるフィルタエレメント(図示せず)を含む。このフィルタエレメントは、外観および構造がフィルタエレメント159に類似する可能性がある。フィルタエレメントは、カートリッジヘッド118を弾性カートリッジハウジング120に永久的に取り付けることによって適所に保持される。挿入面124は、挿入フランジ126が封止面142に接触するまで内部空間138内に挿入される。挿入フランジ126および封止面142は、フィルタカートリッジ116のアセンブリを完成するように永久的に接合される。実際には、フィルタカートリッジ116のカートリッジヘッド118は、フィルタマニホールド(図示せず)と相互接続可能となる。
【0022】
図5、図6、図7および図8に示す代替実施形態では、フィルタカートリッジ144は、内部空間154内に取り付けられるフィルタエレメント159を含む。フィルタエレメント159は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント159を、硬質カートリッジヘッド148を弾性カートリッジハウジング146に永久的に取り付けることにより適所に保持することができる。硬質カートリッジヘッド148および弾性カートリッジハウジング146は異なる重合体を含むため、標準取付方法は適用可能でない場合がある。取付けを促進するために、周囲溝160内に溶接リング166をインサート成形することができる。成形突起164が、溶接リング166と弾性カートリッジハウジング146との接着を促進する。溶接リング166は、硬質カートリッジヘッド148と同じ重合体を含むことができるが、硬質カートリッジヘッド148に接合することができるいかなる重合体を使用することも可能である。挿入面172は、挿入フランジ174が封止面158と接触するまで内部空間154内に挿入される。硬質カートリッジヘッド148および弾性カートリッジハウジング146を、フィルタカートリッジ116のアセンブリを完成するように永久的に接合することができる。上述したように、弾性カートリッジハウジング146は、同じ接合方法を使用して硬質カートリッジヘッド148に接合可能なインサート溶接リング166に対応する構造を一体的に含むことができる。
【0023】
図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15および図16に示す別の代替実施形態では、フィルタカートリッジ184は、内部空間194内に取り付けられるフィルタエレメント198を含む。フィルタエレメント198は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント198は、硬質カートリッジヘッド188を弾性カートリッジハウジング186に取り付けることによって適所に保持される。案内面200は、外部ねじ山202が内部ねじ山214に接触するまで挿入端206内に配置される。そして、硬質カートリッジヘッド188および弾性カートリッジハウジング186は、内部ねじ山214および外部ねじ山202によって回転可能に相互接続される。硬質カートリッジヘッド188を弾性カートリッジハウジング186にねじによって取り付ける前に、エポキシ等、或る量のホットメルトグルーまたは他の適当な接着剤がトラフ223に塗布されることが好ましい。ホットメルトグルーまたは接着剤は、好ましくは内側ねじ山214および外側ねじ山202を接合することにより、フィルタカートリッジ182を完成するように硬質カートリッジヘッド188を弾性カートリッジハウジング186に永久的に接合するのに役立つ。カートリッジヘッド188と弾性カートリッジハウジング186とを接合することに加えて、ホットメルトグルーまたは接着材は、ギャップ224を充填し、水の漏れを防止するガスケットまたはシールとしての役割を果たす。
【0024】
図17および図18に示す別の代替実施形態では、フィルタカートリッジ226は、外側スリーブ壁244と内壁240とが接触するように、圧縮スリーブ230をカートリッジハウジング228の開口端238内に配置することによって組み立てられる。次に、フィルタエレメント232が、圧縮スリーブ230のスリーブ空間246内に配置される。フィルタエレメント226は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント226は、カートリッジヘッド234をカートリッジハウジング228に取り付けることにより適所に保持される。突出中間面260は、フィルタエレメント232の貫通孔258内に挿入するように配置される。カラー266は、カートリッジハウジング228の開口端238内に挿入して、カートリッジヘッド234とカートリッジハウジング228との接合を容易にする。接合を、限定されないがスピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せを含む多数の適当な方法によって行うことができる。
【0025】
図19および図20に示す別の代替実施形態では、フィルタカートリッジ268は、遠位端290が閉鎖端276に近接するように、フィルタエレメント272をカートリッジハウジング270の開口端278内に配置することによって組み立てられる。フィルタエレメント272は、限定されないが深層ろ過媒体、絶対ろ過媒体、活性炭媒体、イオン交換媒体およびそれらの任意の組合せを含む種々のろ材を含むことができる。フィルタエレメント272は、運ばれる水の容積を低減するのを助けるために内部有孔率が低減するように製造されることが好ましい。フィルタエレメント272は、カートリッジヘッド274をカートリッジハウジング270に取り付けることによって適所に保持される。カラー306は、開口端278に挿入するように配置され、入口ボア302および貫通孔298は整列する。カートリッジヘッド274を、限定されないがスピン溶接、ホットプレート、電磁放射加熱、超音波溶接、接着接合、レーザ溶接またはそれらの任意の組合せを含む任意の適当な方法でカートリッジハウジング270に接合することができる。
【0026】
実際には、本開示のカートリッジフィルタは、冷蔵庫等の機器で使用される水ろ過システムとともに使用される。代表的なフィルタシステムの例は、すべて本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる、米国特許第5,753,107号明細書、同第6,027,644号明細書および同第6,193,884号明細書と、「低漏出交換可能水フィルタセンブリ(Low Spillage Replaceable Water Filter Assembly)」という名称の米国特許出願第09/918,316号明細書および「ホット切断交換可能水フィルタセンブリ(Hot Disconnect Replaceable Water Filter Assembly)」という名称の米国特許第10/202,290号明細書と、において開示されている。一般に、未ろ過水は、水源(図示せず)から水マニホールド(図示せず)まで流れる。水マニホールドから、水はフィルタカートリッジ内に向けられる。このフィルタカートリッジは、上述した実施形態のうちのいずれであってもよい。未ろ過水はフィルタカートリッジ内に流れ込み、フィルタエレメントを通過し、フィルタカートリッジを出て、ろ過水としてマニホールド内に流れ込んだ後、採水口まで流れる。ろ過水が使用されていないとき、フィルタカートリッジの開放ボリュームには水が充填されている。フィルタカートリッジが凍結状態に晒される場合、水は凍結を開始し膨張を開始する可能性がある。水が氷となり膨張する際、氷は外側に膨張し、フィルタカートリッジに膨張応力がかかる。
【0027】
フィルタカートリッジ116が膨張応力に晒されると、弾性カートリッジハウジング120は、破裂し破断114等の破損がもたらされるのではく、伸張、膨張および変形を開始する。カートリッジハウジング120は、破断時伸び率が増大した、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されるため、フィルタカートリッジ116の完全性が維持される。
【0028】
フィルタカートリッジ144が膨張応力に晒されると、弾性カートリッジハウジング146は、破裂し脆性破断112等の破損がもたらされるのではなく、伸張、膨張および変形を開始する。カートリッジハウジング146が、破断時伸び率が増大した、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されるため、フィルタカートリッジ144の完全性が維持される。さらに、硬質カートリッジヘッド148の強度により、硬質カートリッジヘッド148は、伸張、膨張または変形しない。硬質カートリッジヘッド148は、その物理的形状を維持することにより、マニホールドに取り付けられたままであり、歪みおよびマニホールドからの脱離によって発生する可能性のあるいかなるあり得る漏れもなくなる。
【0029】
フィルタカートリッジ184が膨張応力に晒されると、弾性カートリッジハウジング186は、破裂し破断112等の破損がもたらされるのではなく、伸張、膨張および変形を開始する。カートリッジハウジング186は、破断時伸び率が増大した、高弾性のポリオレフィン重合体から構成されるため、フィルタカートリッジ184の完全性が維持される。さらに、硬質カートリッジヘッド188の強度により、硬質カートリッジヘッド188が伸張、膨張または変形しない。硬質カートリッジヘッド188は、その物理的形状を維持することにより、マニホールドに取り付けられたままであり、歪みおよびマニホールドからの脱離によって発生する可能性のあるいかなるあり得る漏れもなくなる。
【0030】
フィルタカートリッジ226を取り付ける前、圧縮スリーブ230は、大気圧のみに晒される。フィルタカートリッジ226が取り付けられると、圧縮スリーブ230はライン圧にさらされ、その結果、圧縮スリーブ230が第1圧縮まで圧縮する。凍結状態にさらされると、氷がもたらす膨張応力は圧縮スリーブ230に対して膨張し、エアポケット248が第2圧縮まで圧縮される。この膨張は、カートリッジハウジング228に結果としての膨張力のすべてがもたらされないようにエアポケット248を圧縮する役割を果たす。圧縮スリーブ230は、氷が膨張する際に圧縮するため、カートリッジハウジング228には、破裂圧力を超える可能性のある完全な圧縮力がかからない。捕らえられた空気の厚さおよび体積を含む圧縮スリーブ230の物理特性を、カートリッジハウジング228の壁厚さ、形状または重合体組成に対する調整を可能にするように変更することができる。
【0031】
フィルタカートリッジ268が凍結状態に晒されるとき、カートリッジハウジング270に存在する水の体積は、氷の膨張応力によってフィルタカートリッジ268の過度な伸張、膨張および変形がもたらされないように十分低いことが好ましい。水を運ぶ能力が低減するフィルタエレメント272を使用することにより、凍結する水が少なくなる。さらに、壁厚さ282は、氷になり得る水によってもたらされるいかなる膨張応力にも耐えるために十分高い。
【0032】
上述した実施形態では、フィルタカートリッジ内にろ材を封止するためにいくつかの手法を説明している。カートリッジハウジングが、上述した手法に基づいて凍結に耐えるように設計されてもされなくても、締付用ねじ式係合機構を含む2つの構成要素を使用して封止されるフィルタハウジングを使用して、処理利点を得ることができる。このため、自動締付け係合構造を使用して、2つの構成要素は、締付け構造が係合するまでねじ山に係合するように回転する。そして、フィルタカートリッジは、フィルタカートリッジ内のろ材により永久的に封止される。
【0033】
カートリッジフィルタ400の別の目下好ましい代表的な実施形態を図21および図22に示す。そこでは、フィルタカートリッジ400は、2つのねじ式締付け可能な構成要素の接合物から形成されるハウジングを有する。特に、本実施形態では、カートリッジフィルタ400は、フィルタキャップ402、フィルタシール404、フィルタダム406、フィルタエレメント408およびフィルタハウジング410を備える。フィルタシール404は、たとえば、たとえばポリプロピレン、シリコン、EPDM、フルオロエラストマ(fluroelastomer)等の適当なエラストマから製作されるオーリング等のゴム状シールを備えることができる。フィルタシール404は、たとえば、フィルタキャップ402またはフィルタハウジング410に一体的にオーバーモールドされるシール等の代替構造を有することも可能である。フィルタダム406は、フィルタエレメント408からの流れを流体的に封止し方向付けるダム係合面412を備える。別法としてまたはさらに、フィルタダム406をフィルタキャップ402に取り付けることができ、またはフィルタキャップ402と一体的に成形することができる。カートリッジフィルタ400が完全に組み立てられると、ダム貫通孔414は、フィルタキャップ402をフィルタエレメント408の内部部分と流体的に相互接続する。フィルタエレメント408は、中空内部部分を有する円柱状フィルタエレメントを備えることができ、それにより、ろ過がフィルタ壁416を通して中空内部部分まで達成される。フィルタ壁416を、たとえば活性炭媒体、セラミックフィルタ媒体、ブローンファイバ媒体等の適当なろ材から構成することができる。
【0034】
図23、図24、図25、図26および図27に示すように、フィルタキャップ402は、係合端418および取付端420を有するキャップ本体417を備える。係合端418は、一対の対向する係合タブ424a、424bと複数の送り貫通孔425とを有する突出壁422を備える。係合タブ424a、424bは、図26に示すように、角度付き係合部428a、428bを有するタブ426の形態をとることができ、または別法として、係合タブ424a、424bの代りに、たとえば突出壁422の周囲に巻きつけられる連続した螺旋状ねじ山を用いることができ、または別の代替実施形態では、係合タブ424a、424bの代りに、たとえば、突出壁422上に配置される多段係合ランプを用いることができ、連続した螺旋状ねじ山および多段係合ランプについては、本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる米国特許出願第11/013,269号明細書に開示されている。基本的に、係合タブ424a、424bおよびそれらの代替形態は、ろ過システムを提供するように、マニホールドアセンブリを備えたフィルタカートリッジの回転可能、解放可能な係合を提供する。さらに、フィルタキャップ402は、たとえば、すべて本開示に矛盾しない程度に参照により本明細書に取り込んでいる、米国特許出願第4,735,716号明細書、同第4,877,521号明細書および同第4,948,505号明細書に示されているような特徴および構造等のマニホールドアセンブリを備えたカートリッジフィルタ400の封止可能な取付を可能とするように、他の適当な特徴および構造を備えることができる。係合端418はさらに、戻り貫通孔430と一対の対向する係合ランプ432とを有するマニホールド係合面426を備える。送り貫通孔428および戻り貫通孔430は、係合端418を取付端420に流体的に相互接続する。
【0035】
取付端420は、内壁434と内部分配面436とを備える。内壁434は、フィルタハウジング410のねじ山に係合するために適当なサイズに一致する内径438を有する。内壁434は、キャップねじ山440を備える。内部分配面436は、内部突出壁442と封止溝444とを備える。内部突出壁442は、複数の一定の間隔で離して配置されたキャップ係合部材445を備える。キャップ係合部材445は、たとえば溝、キャビティおよび水路等の受け部を備えることができ、またはキャップ係合部材445は、たとえば角度付きタブ、バンプおよび畝等の突起を備えることができ、または別法として、キャップ係合部材445は、受け部および突起の組合せを備えることができる。
【0036】
いくつかの目下好ましい代表的な実施形態では、フィルタキャップ402を、たとえばポリプロピレン等の適当な硬質ポリオレフィン重合体から製作することができる。代替的な代表的実施形態によっては、フィルタキャップ402を、たとえば少なくとも100%を超える破断時伸び率を有するポリオレフィン重合体のキャップ本体417を製作する等、複数の重合体から製作することができ、係合タブ424a、424bは、たとえばインサート成形等の適当な製作方法を使用することによって硬質ポリオレフィン重合体を含み、それにより、フィルタキャップ402は、耐凍性に対して弾性が増大することと、カートリッジフィルタ400をマニホールドアセンブリに結合するための強度が増大することと、の2つの利点を有する。
【0037】
図28、図29、図30および図31に示すように、フィルタハウジング410は、概して、開口端448と閉鎖端450とを有するハウジング本体446を備える。ハウジング本体442は、概して、外部ハウジング壁452および内部ハウジング壁454によって画定される。外部ハウジング壁452は、複数の一定の間隔で離して配置された握りくぼみ456と回転方向インジケータ458とを備えることができる。外部ハウジング壁452は、開口端448に近接するくぼみ領域460をさらに備えることができる。くぼみ領域460は、キャップ402がくぼみ領域460に係合することができるように内径438に類似するように選択されるくぼみ外径461を備える。くぼみ領域460は、ハウジングねじ山462と封止面464とをさらに備える。内部ハウジング壁454は、閉鎖端450にフィルタ位置決め突起466を備え、開口端448に近接して複数の一定の間隔で離して配置されたハウジング係合部材468を備える。ハウジング係合部材468は、たとえば溝、キャビティおよび水路等の受け部を備えることができ、またはハウジング係合部材468は、たとえば角度付きタブ、バンプおよび畝等の突起を備えることができ、または別法として、ハウジング係合部材468は、受け部および突起の組合せを備えることができる。目下好ましい代表的実施形態によっては、フィルタハウジング410を、少なくとも100%を超える破断時伸び率を有するポリオレフィン重合体から製作することができる。
【0038】
カートリッジフィルタ400を、最初に、たとえば接着剤で、超音波でまたは熱で、もしくは当業者に現在既知であるかまたは後にこのように使用することが可能になるような他の十分に有効な取付手段等の適当な取付機構を使用することにより、フィルタダム406をフィルタエレメント408に取り付けることによって組み立てることができる。そして、フィルタエレメント408は、フィルタ位置決め突起466によって当接係合され位置決めされるように、フィルタハウジング410の開口端448内に向けられる。フィルタエレメント408をフィルタハウジング410内に位置決めする前もしくは位置決めした後のいずれかにおいて、フィルタシール404がフィルタキャップ402のシール溝444内に配置される。
【0039】
フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410は、図21に示すように、取付端420が開口端448に近接するように向けられる。くぼみ領域460は、ハウジングねじ山462をキャップねじ山440に係合するように取付端420内に摺動して挿入される。そして、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410を、開口端448が内部分配面436に向かって引かれるようにハウジングねじ山462とキャップねじ山440との間の中間面を通して回転可能に係合することができる。開口端448が内部分配面436に近づくに従い、フィルタシール404は、図32に示すようにフィルタキャップ402とフィルタハウジング410との間に流体密封シールを形成するように、シール溝444と封止面464との間で軸方向に圧縮される。他の目下考えられる構成では、フィルタシール404を、フィルタキャップ402とフィルタハウジング401との間に流体密封放射状シールを形成するように配置することができる。同時に、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410の回転可能な係合により、キャップ係合部材445とハウジング係合部材468とが係合する。1つの目下好ましい代表的実施形態では、キャップ係合部材445を、単一方向の回転を可能にするようにハウジング係合部材468と係合することができるように角度を付けることができ、一方で、キャップ係合部材445とハウジング係合部材468との係合は、反対の回転可能な方向に締付け構造を有する。したがって、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410が回転可能に取り付けられる際にキャップ係合部材445とハウジング係合部材468とのラチェット式係合を可能にし、フィルタキャップ402およびフィルタハウジング410が回転可能に脱離される反対方向にキャップ係合部材445およびハウジング係合部材468の締付け配置を形成することにより、フィルタキャップ402をフィルタハウジング410に保持可能に、実質的永久的に接合することができる。キャップ係合部材445とハウジング係合部材468との間で画定される締付け構造強度を、キャップ係合部材445およびハウジング係合部材468のサイズ、形状、数および間隔を変更することによって、潜在的に無限に、選択的に構成することができる。1つの目下好ましい実施形態では、フィルタキャップ402をフィルタハウジング410にねじ式に取り付けるための回転可能な方向は、カートリッジフィルタ400をマニホールドアセンブリから取り外すための回転可能な脱離方向に対応する。
【0040】
図21〜図32に示す実施形態は、ハウジング雄キャップ雌の係合構造を有する。この構造を、拡大開口端を有するハウジングとくぼみ取付端を有するキャップとの設計により逆にすることができ、それにより、ねじ山が内面対外面に関して相応じて逆になって、雄キャップが雌ハウジングに係合することができる。
【0041】
また、締付け構造は、キャップ係合部材445のハウジング係合部材468との中間面から形成される。キャップ係合部材およびハウジング係合部材の構造を、キャップおよびハウジングに関して突出部材および受け部材の位置を逆にする等、逆にすることができる。同様に、キャップ係合部材およびハウジング係合部材の構造は、キャップおよびハウジング両方に位置する突出部材および受け部材の混合物を備えることができる。さらに、キャップ係合部材445およびハウジング係合部材の数を、1から大きい数までおよびその間のすべての数に亙る数で、所望の機械的強度および設計特徴を提供するように選択することができ、その場合、たとえば、キャップ係合部材468の数は、必ずしもハウジング係合部材468の数と同じでなくてもよい。実施形態によっては、単一キャップ係合部材445およびハウジング係合部材468は、それぞれ円柱状に対称であり、部材の係合は、キャップをハウジングから脱離するキャップおよびハウジングの軸方向の移動に耐える。また、キャップ係合部材445およびハウジング係合部材468の位置を、ねじ山が適当に係合しているときにそれら要素がカートリッジフィルタ400を締付けるように互いに係合する限り、移動することができる。
【0042】
本開示のさまざまな実施形態の利点について開示したが、当業者は、これら実施形態が容易に組合せ可能であり、多数の耐凍性実施形態が達成可能であることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】破裂したフィルタカートリッジの斜視図である。
【図2】耐凍性フィルタカートリッジ一実施形態の分解斜視図である。
【図3】図2の耐凍性フィルタカートリッジの端部の斜視図である。
【図4】図2の耐凍性フィルタカートリッジの端部の断面斜視図である。
【図5】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の分解斜視図である。
【図6】図5のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの断面斜視図である。
【図7】図5のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの断面斜視図である。
【図8】図5のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図9】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の分解斜視図である。
【図10】図9のフィルタカートリッジの側面図である。
【図11】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジヘッドの上部斜視図である。
【図12】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジヘッドの底部斜視図である。
【図13】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの斜視図である。
【図14】図9のフィルタカートリッジのためのカートリッジハウジングの側面図である。
【図15】図9のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図16】図9のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図17】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の分解斜視図である。
【図18】図17のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図19】耐凍性フィルタカートリッジの一実施形態の側面図である。
【図20】図19のフィルタカートリッジの側断面図である。
【図21】締付け式ねじ山で組み立てられるカートリッジフィルタの目下好ましい代表的実施形態の分解斜視図である。
【図22】図21のカートリッジフィルタの側面図である。
【図23】図21のカートリッジフィルタで使用されるねじ式取付可能なフィルタキャップの端面斜視図である。
【図24】図23のねじ式取付可能なフィルタキャップのねじ止め端面図である。
【図25】図24に対して反対の端面図を示す、図23のねじ式取付可能なフィルタキャップの反対端面図である。
【図26】図23のねじ式取付可能なフィルタキャップの側面図である。
【図27】図26の線27−27に沿った図23のねじ式取付可能なフィルタの断面図である。
【図28】図21のカートリッジフィルタで使用されるねじ式取付可能なフィルタハウジングの端面斜視図である。
【図29】図28のねじ式取付可能なフィルタハウジングの側面図である。
【図30】図29の線30−30に沿った図28のねじ式取付可能なフィルタハウジングの断面図である。
【図31】図28のねじ式取付可能なフィルタハウジングのくぼみ領域の断面図である。
【図32】図21のカートリッジフィルタの部分断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
締付用ねじ式アセンブリを備えたカートリッジフィルタであって、
ハウジングねじ山およびハウジング係合部材を備えるフィルタハウジングと、
キャップねじ山およびキャップ係合部材を備えるフィルタキャップと、ここで前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングが、前記キャップねじ山および前記ハウジングねじ山によって回転可能にねじ式に接続され、
前記カートリッジフィルタ内に封止されるフィルタエレメントと、
を備え、
ここで前記ハウジング係合部材および前記キャップ係合部材が、前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングの回転脱離に耐えるように互いに係合する、カートリッジフィルタ。
【請求項2】
カートリッジシールを備え、ここで前記カートリッジシールが、前記フィルタハウジングおよび前記フィルタキャップのねじ式接続中に、流体密封シールを形成するように圧縮される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項3】
前記フィルタハウジングが、高弾性のポリオレフィン重合体を含み、ここで前記高弾性のポリオレフィン重合体が、100%を超える破断時伸び率を有する、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項4】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が、700%を超える破断時伸び率を有する、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項5】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が、メタロセン−プラストマー変性ポリエチレン、メタロセン−プラストマー変性ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、二峰性ポリエチレンおよびポリ(エチレン−コ−プロピレン)を含む群から選択される、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項6】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が750%を超える破断時伸びを有する低密度ポリエチレン重合体である、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項7】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が、1900%を超える破断時伸びを有する高密度ポリエチレン重合体である、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項8】
前記フィルタキャップが、従来の硬質ポリオレフィン重合体から形成される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項9】
前記フィルタキャップが、キャップ本体とマニホールド係合部材とを備え、ここで、前記キャップ本体が、高弾性のポリオレフィン重合体から形成され、前記マニホールド係合部材が、硬質ポリオレフィン重合体から形成される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項10】
前記ハウジング係合部材が、
角度付きタブ、溝、畝、バンプまたはキャビティ
を含む、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項11】
前記キャップ係合部材が、
角度付きタブ、溝、畝、バンプまたはキャビティ
を含む、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項12】
前記フィルタエレメントが、
深層ろ過エレメント、表面ろ過エレメント、活性炭ろ過エレメント、クロスフローろ過エレメントまたはセラミックろ過エレメント
を含む、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項13】
前記フィルタハウジングが、
複数のハウジング係合部材
を備える、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項14】
前記フィルタキャップが、前記フィルタハウジングに永久的に封止される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項15】
前記係合されたハウジング係合部材およびキャップ係合部材が、前記ねじ山の緊締回転を可能にする、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項16】
請求項1に記載の前記カートリッジフィルタに動作可能に接続される流れマニホールド
を備える、ろ過アセンブリ。
【請求項17】
締付け用ねじ式アセンブリを備えたカートリッジフィルタを形成する方法であって、
フィルタエレメントを係留して保持するようにフィルタキャップをフィルタハウジングに取り付ける工程と、
前記フィルタハウジングに対して前記フィルタキャップを回転させる工程と、前記フィルタキャップが、前記フィルタハウジングのハウジングねじ山と回転可能に係合するキャップねじ山を有し、ここで前記フィルタキャップのキャップ係合部材が、前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングの回転可能な取付の結果として前記フィルタハウジングのハウジング係合部材と係合し、
前記フィルタキャップと前記フィルタハウジングの脱離を防止するために前記キャップ係合部材を前記ハウジング係合部材に締付けて係合させる工程と、
を含む、方法。
【請求項18】
前記フィルタキャップと前記フィルタハウジングとの間に流体密封シールを形成するようにシール部材を圧縮する工程を含み、前記シール部材が、前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングの回転可能な取付中に圧縮される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記フィルタキャップの複数の係合部材が、前記フィルタハウジングの複数の係合部材と係合する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記キャップねじ山が、雌ねじ山を含み、前記ハウジングねじ山が、雄ねじ山を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項1】
締付用ねじ式アセンブリを備えたカートリッジフィルタであって、
ハウジングねじ山およびハウジング係合部材を備えるフィルタハウジングと、
キャップねじ山およびキャップ係合部材を備えるフィルタキャップと、ここで前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングが、前記キャップねじ山および前記ハウジングねじ山によって回転可能にねじ式に接続され、
前記カートリッジフィルタ内に封止されるフィルタエレメントと、
を備え、
ここで前記ハウジング係合部材および前記キャップ係合部材が、前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングの回転脱離に耐えるように互いに係合する、カートリッジフィルタ。
【請求項2】
カートリッジシールを備え、ここで前記カートリッジシールが、前記フィルタハウジングおよび前記フィルタキャップのねじ式接続中に、流体密封シールを形成するように圧縮される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項3】
前記フィルタハウジングが、高弾性のポリオレフィン重合体を含み、ここで前記高弾性のポリオレフィン重合体が、100%を超える破断時伸び率を有する、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項4】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が、700%を超える破断時伸び率を有する、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項5】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が、メタロセン−プラストマー変性ポリエチレン、メタロセン−プラストマー変性ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、二峰性ポリエチレンおよびポリ(エチレン−コ−プロピレン)を含む群から選択される、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項6】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が750%を超える破断時伸びを有する低密度ポリエチレン重合体である、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項7】
前記高弾性のポリオレフィン重合体が、1900%を超える破断時伸びを有する高密度ポリエチレン重合体である、請求項3に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項8】
前記フィルタキャップが、従来の硬質ポリオレフィン重合体から形成される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項9】
前記フィルタキャップが、キャップ本体とマニホールド係合部材とを備え、ここで、前記キャップ本体が、高弾性のポリオレフィン重合体から形成され、前記マニホールド係合部材が、硬質ポリオレフィン重合体から形成される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項10】
前記ハウジング係合部材が、
角度付きタブ、溝、畝、バンプまたはキャビティ
を含む、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項11】
前記キャップ係合部材が、
角度付きタブ、溝、畝、バンプまたはキャビティ
を含む、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項12】
前記フィルタエレメントが、
深層ろ過エレメント、表面ろ過エレメント、活性炭ろ過エレメント、クロスフローろ過エレメントまたはセラミックろ過エレメント
を含む、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項13】
前記フィルタハウジングが、
複数のハウジング係合部材
を備える、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項14】
前記フィルタキャップが、前記フィルタハウジングに永久的に封止される、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項15】
前記係合されたハウジング係合部材およびキャップ係合部材が、前記ねじ山の緊締回転を可能にする、請求項1に記載のカートリッジフィルタ。
【請求項16】
請求項1に記載の前記カートリッジフィルタに動作可能に接続される流れマニホールド
を備える、ろ過アセンブリ。
【請求項17】
締付け用ねじ式アセンブリを備えたカートリッジフィルタを形成する方法であって、
フィルタエレメントを係留して保持するようにフィルタキャップをフィルタハウジングに取り付ける工程と、
前記フィルタハウジングに対して前記フィルタキャップを回転させる工程と、前記フィルタキャップが、前記フィルタハウジングのハウジングねじ山と回転可能に係合するキャップねじ山を有し、ここで前記フィルタキャップのキャップ係合部材が、前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングの回転可能な取付の結果として前記フィルタハウジングのハウジング係合部材と係合し、
前記フィルタキャップと前記フィルタハウジングの脱離を防止するために前記キャップ係合部材を前記ハウジング係合部材に締付けて係合させる工程と、
を含む、方法。
【請求項18】
前記フィルタキャップと前記フィルタハウジングとの間に流体密封シールを形成するようにシール部材を圧縮する工程を含み、前記シール部材が、前記フィルタキャップおよび前記フィルタハウジングの回転可能な取付中に圧縮される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記フィルタキャップの複数の係合部材が、前記フィルタハウジングの複数の係合部材と係合する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記キャップねじ山が、雌ねじ山を含み、前記ハウジングねじ山が、雄ねじ山を含む、請求項17に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公表番号】特表2008−526489(P2008−526489A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550374(P2007−550374)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/045072
【国際公開番号】WO2006/073704
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(506067903)スリーエム イノベーティブ プロパティーズ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/045072
【国際公開番号】WO2006/073704
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(506067903)スリーエム イノベーティブ プロパティーズ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】
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