説明

耕うん付種肥回転散布器

【課題】 菜園で土を耕しながら液体肥料の散布と種の散布が容易に連続的かつ効率的に行うことができる耕うん付種肥回転散布器を提供する。
【解決手段】 液体肥料を入れるための円形容器の両端に耕うん刃と回転輪を設け、円筒容器のタンクの中にボトルケースを設ける。回転輪の外側面にプッシュボタンと注水液口とネジ蓋を設け、円筒容器の円弧面の適所に液肥散布用開閉具と種蒔用開閉具と種一筋蒔用開閉具を設け、液肥散布用開閉具にキャップと排出孔を設ける。更に種蒔用開閉具と種一筋蒔用開閉具に収納ケースとキャップと注種口と排出孔を設けたことを特徴とする耕うん付種肥回転散布器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、菜園で土を耕しながら液体肥料の散布と種の散布が容易に連続的かつ効率的に行うことができる耕うん付種肥回転散布器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の可搬式散布器は噴射式ノズルによる液体肥料散布器が主体であった(特許文献1、特許文献2)。
耕うんと種蒔と液体肥料散布は別々の手段で行っていた。
【特許文献1】特開2001−017894号公報
【特許文献2】特開2003−236413号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために次のような問題点があった。
(イ)土を耕す、液体肥料を散布する、種を蒔くという作業が別々に3度手間になって効率が悪かった。
(ロ)耕して、液体肥料を散布して種を蒔く場合は手や肩や腰が疲れたり、衣類や手が汚れてしまった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
液体肥料を入れるための円筒容器の両端に耕うん刃と回転輪を設け、円筒容器のタンクの中にボトルケースを設ける。回転輪の外側面にプッシュボタンと注水液口とネジ蓋を設ける。円筒容器の円弧面の適所に液肥散布用開閉具と種蒔用開閉具と種一筋蒔用開閉具を設ける。液肥散布用開閉具にキャップと排出孔を設ける。種蒔用開閉具と種一筋蒔用開閉具に収納ケースとキャップと注種口と排出孔を設ける。
以上を特徴とする耕うん付種肥回転散布器である。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、土を耕し、液体肥料と種蒔の散布が一行程で行うことができる。
また、身体の疲労と身体の汚れや衣類の汚れが大変軽減され、連続的かつ効率的に作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(イ)円筒容器(1)の両端に回転輪(2)を設け、それを被覆するように耕うん刃(3)を設ける。
(ロ)円筒容器(1)のタンク(23)の中にノズル(15)の付いた液体肥料の原液ボトル(18)を収納するボトルケース(17)を設ける。
(ハ)円筒容器(1)の回転輪(2)の外側面にノズル(15)の付いた原液ボトル(18)の原液(19)を放出させるパッキン(14)の付いたプッシュボタン(4)を設ける。
(ニ)円筒容器(1)の外壁の円弧面の適所に円弧状の底部を有する液肥散布用開閉具(5)を設ける。
(ホ)円筒容器(1)の外壁の円弧面の別の適所に円弧状の底部を有する種蒔用開閉具(6)を設ける。
(ヘ)円筒容器(1)の外壁の円弧面の別の適所に円弧状の底部を有する種一筋蒔用開閉具(7)を設ける。
(ト)円筒容器(1)の回転輪(2)の外側面にノズル(15)の付いた原液ボトル(18)の台座用のネジ蓋(8)を設ける。
(チ)円筒容器(1)の回転輪(2)の外側面の別の位置に水道水と希釈液の注水液口(9)を設ける。
(リ)液体散布用開閉具(5)にキャップ(11)と排出孔(21)を設ける。
(ヌ)種蒔用開閉具(6)に収納ケース(10)とキャップ(11)と注種口(12)と排出孔(21)を設ける。
(ル)種一筋蒔用開閉具(7)に収納ケース(10)とキャップ(11)と注種口(12)と排出孔(21)を設ける。
本発明は以上のような構成である。
これを使用するときは、円筒容器(1)のタンク(23)の中に水道水を注水液口(9)より一定量入れて、円筒容器(1)のタンク(23)の中にあるボトルケース(17)に収納されているノズル(15)の付いた原液ボトル(18)のノズル(15)を回転輪(2)の外側面に設けられたプッシュボタン(4)を指圧して、原液(19)を放出して、水道水と原液(19)を混合させて希釈液(20)を作る。
種蒔用開閉具(6)と種一筋用開閉具(7)の収納ケース(10)の注種口(12)をキャップ(11)をスライドさせて開口して種を入れる。
液肥散布用開閉具(5)の排出孔(21)をキャップ(11)をスライドさせて開口して、軸(16)と連結した取手(13)を握ったあと円筒容器(1)の両端の回転輪(2)を被覆した耕うん刃(3)を土(22)に向って、強く放射状に転がして土を耕しながら希釈液(20)を散布する。
次に種蒔用開閉具(6)の収納ケース(10)の排出孔(21)をキャップ(11)をスライドさせて開口して、軸(16)と連結した取手(13)を握ったあと円筒容器(1)の両端の回転輪(2)を被覆した耕うん刃(3)を前方向に軽く、ゆっくり転がせば、一定間隔に均一に種を水平に蒔くことができる。また、種蒔用開閉具(6)の収納ケース(10)の排出孔(21)をキャップ(11)をスライドさせて閉口すると共に、種一筋蒔用開閉具(7)の収納ケース(10)の排出孔(21)をキャップ(11)をスライドさせて開口すれば、種を一筋方向に蒔くことができる。
また、円筒容器(1)のタンク(23)の中で希釈液(20)を作る代わりに、既に希釈液(20)になっているものを注水液口(9)より円筒容器(1)のタンク(23)の中に入れて液肥散布用開閉具(5)の排出孔(21)をキャップ(11)をスライドさせて開口して希釈液(20)を散布することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の別の斜視図
【図3】本発明の別の斜視図
【図4】本発明の断面図
【図5】本発明の使用状態を示す斜視図
【符号の説明】
【0008】
1 円筒容器
2 回転輪
3 耕うん刃
4 プッシュボタン
5 液肥散布用開閉具
6 種蒔用開閉具
7 種一筋蒔用開閉具
8 ネジ蓋
9 注水液口
10 収納ケース
11 キャップ
12 注種口
13 取手
14 パッキン
15 ノズル
16 軸
17 ボトルケース
18 原液ボトル
19 原液
20 希釈液
21 排出孔
22 土
23 タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体肥料を入れるための円筒容器の両端に耕うん刃と回転輪を設け、円筒容器のタンクの中にボトルケースを設け、回転輪の外側面にプッシュボタンと注水液口とネジ蓋を設け、円筒容器の円弧面の適所に液肥散布用開閉具と種蒔用開閉具と種一筋蒔用開閉具を設け、液肥散布用開閉具にキャップと排出孔を設け、種蒔用開閉具と種一筋蒔用開閉具に収納ケースとキャップと注種口と排出孔を設けたことを特徴とする耕うん付種肥回転散布器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−234703(P2011−234703A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117763(P2010−117763)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(510177304)
【Fターム(参考)】