説明

耕耘作業機

【課題】ハンドル持上荷重を抑制可能で、さらにコンパクト性を維持可能で、加えてロータを安定的に支持可能な耕耘作業機を提供する。
【解決手段】耕耘作業機10は、減速ケース42の下端部42cから左右側に駆動軸44が突出され、駆動軸に左右のロータ25,26が着脱自在に嵌合され、減速ケースの後上端部42bからハンドルコラム17が機体後方に向けて延出されている。この耕耘作業機10は、減速ケースに設けられるとともに機体幅方向へ延伸された支持部材51と、支持部材の両端部からハンドルコラムに沿って機体後方に延伸された左右のスタッド部52,53とを備えている。左右のスタッド部に左右ロータの回転軸31,36が嵌合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機体の下部から左右側に駆動軸が突出され、突出された駆動軸にロータや車輪を着脱自在に構成した耕耘作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
耕耘作業機のなかには、作業時にロータ(耕耘爪)を取り付けて土壌を耕耘し、搬送時にロータに代えて車輪を取り付けて路面を走行可能としたものがある。
この耕耘作業機は、機体の後部から牽引ヒッチ(以下、「ヒッチ部材」という)が後方に向けて延出され、ヒッチ部材の後端部にすき支持体が設けられ、すき支持体の下端部にすき体が設けられている。
【0003】
そして、ヒッチ部材の中間部(機体から後方に離れた部位)に横杆が機体幅方向に延出され、横杆の左右端部にロータ支持柄体が立設されている。
左右のロータ支持柄体にロータの回転軸や車輪の輪軸を嵌合させることで、ロータを左右のロータ支持柄体で支持することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この耕耘作業機によれば、作業時には、駆動軸にロータを取り付けてロータで土壌を耕耘することができる。
一方、搬送時には、駆動軸に車輪を取り付けるとともに、左右のロータ支持柄体でロータを支持することで、ロータを耕耘作業機とともに搬送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭58−68803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の耕耘作業機は、ヒッチ部材の中間部(すなわち、機体から後方に離れた部位)に横杆を介してロータ支持柄体が立設されている。ロータ支持柄体をヒッチ部材の中間部に配置することで、ロータ支持柄体はハンドルのグリップ寄りの部位に設けられている。
【0007】
よって、ロータ支持柄体でロータを支持した状態において、ロータの重量がハンドルのグリップに下向き荷重として大きく作用する。
このため、グリップを握ってハンドルを持ち上げて搬送位置に支持するハンドル持上荷重が大きくなり、特に、長距離の搬送において操作者に過大な負担がかかっていた。
【0008】
また、特許文献1の耕耘作業機は、横杆の左右端部にロータ支持柄体が立設されている。よって、ロータ支持柄体でロータを支持した状態において、ロータが縦置きに配置され、ロータの上端部が上方に位置する。
このため、ロータの上端部がハンドルの上方に突出してしまい、耕耘作業機のコンパクト性を維持できない。
【0009】
さらに、特許文献1の耕耘作業機は、機体の後部にヒッチ部材の前端部が連結部材で連結され、ヒッチ部材の中間部(すなわち、機体から後方に離れた部位)に横杆を介してロータ支持柄体が立設されている。
よって、ロータ支持柄体はヒッチ部材の連結部材から機体後方に離れた部位に設けられている。
このため、ロータ支持柄体でロータを支持した状態において、ヒッチ部材にねじれ変形が生じやすく、ロータを安定的に支持することができない。
【0010】
本発明は、ハンドル持上荷重を抑制可能で、さらにコンパクト性を維持可能で、加えてロータを安定的に支持可能な耕耘作業機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明は、機体の下部から機体幅方向左右側に駆動軸が突出され、前記駆動軸にロータの回転軸が着脱自在に嵌合され、前記機体の後部からハンドルコラムが機体後方に向けて延出された耕耘作業機において、前記ハンドルコラムの下方で、かつ前記機体の後部に設けられるとともに機体幅方向へ延伸された支持部材と、前記支持部材の両端部から前記ハンドルコラムに沿って機体後方に延伸され、前記ロータの回転軸が嵌合可能な一対のスタッド部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2は、前記支持部材は、前記ハンドルコラムの下方で、かつ前記機体の後部に設けられたヒッチ取付部と、前記ヒッチ取付部の両端部から機体幅方向左右側に延出された一対の支え部とを備え、前記ヒッチ取付部に被牽引部材を連結可能なヒッチ部材が設けられ、前記一対の支え部の一方に前記一対のスタッド部の一方が設けられ、前記一対の支え部の他方に前記一対のスタッド部の他方が設けられたことを特徴とする。
【0013】
請求項3は、前記支え部は、前記機体の後部側に設けられた前壁部と、前記前壁部に対して機体後方に所定間隔をおいて前記ハンドルコラムに対して直交するように設けられた後壁部と、を有し、前記前壁部および前記後壁部に前記スタッド部が設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項4は、前記ロータの前記回転軸から外側に向けて一定間隔をおいて複数の耕耘爪が延出され、前記一対のスタッド部が角柱に形成されるとともに、前記一対のスタッド部に嵌合される前記回転軸の嵌合孔が前記角柱に対応させて角状の孔に形成され、前記一対のスタッド部が位相をずらして設けられることにより、前記一対のスタッド部のうち一方のスタッド部に嵌合された前記ロータの耕耘爪を、前記他方のスタッド部に嵌合された前記ロータの耕耘爪に対して干渉を避ける位置に配置可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明では、機体の後部に支持部材を設け、支持部材の両端部からスタッド部をハンドルコラムに沿って機体後方に延伸した。さらに、スタッド部にロータの回転軸を嵌合可能とした。
よって、機体の後部側に近づけてロータを設けることができるので、ロータの重心位置を耕耘作業機の重心位置側に寄せることができる。
これにより、ハンドル(グリップ)を搬送位置に持ち上げる際のハンドル持上荷重を小さく抑えることができ、特に、長距離搬送時に操作者に負担をかけないようにできる。
【0016】
さらに、スタッド部をハンドルコラムに沿って機体後方に延伸し、スタッド部にロータの回転軸を嵌合可能とした。
よって、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させることで、ロータをハンドルコラムに沿って配置することができる。
これにより、ロータをハンドルコラムの下方に配置可能になり、耕耘作業機のコンパクト性を維持することができる。
【0017】
加えて、機体の後部に支持部材を介してスタッド部を設けた。
これにより、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させることで、ロータを機体の後部で安定的に支持することができる。
【0018】
請求項2に係る発明では、ハンドルコラムの下方で、かつ機体の後部にヒッチ取付部を設け、ヒッチ取付部の両端部に一対の支え部を備えた。
ヒッチ取付部は機体の後部に強固に設けられた部材である。このヒッチ取付部に一対の支え部を設けることで、一対の支え部を簡単な構成で強固に支持することができる。
これにより、請求項1と同様に、ハンドル持上荷重を抑制でき、さらにコンパクト性を維持でき、加えてロータを安定的に支持できる。
【0019】
請求項3に係る発明では、支え部に前壁部および後壁部を有し、前壁部および後壁部を所定間隔をおいて配置した。そして、前壁部および後壁部にスタッド部を設けた。
よって、スタッド部を前壁部および後壁部の2箇所で支えることで、スタッド部を強固に支持することができる。
これにより、スタッド部でロータを安定的に支持することができる。
【0020】
さらに、後壁部をハンドルコラムに対して直交するように設けた。
よって、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させた状態において、回転軸の端部の全域を後壁部に当接することができる。
これにより、スタッド部にロータの回転軸を嵌合させた状態において、ロータをハンドルコラムに対して平行な向きに安定的に支持することができる。
【0021】
請求項4に係る発明では、一対のスタッド部のうち一方のスタッド部に嵌合されたロータの耕耘爪を、他方のスタッド部に嵌合されたロータの耕耘爪に対して干渉を避ける位置に配置可能とした。
これにより、一方のスタッド部に嵌合されたロータと他方のスタッド部に嵌合されたロータとの間隔を小さく抑えることができ、一対のロータを機体幅方向においてコンパクトにまとめた状態に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る耕耘作業機の駆動軸に車輪を取り付けた例を示す側面図である。
【図2】図1の耕耘作業機を示す平面図である。
【図3】本発明に係る耕耘作業機の駆動軸にロータを取り付けた例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る耕耘作業機のロータリ/車輪支持手段で左右のロータを支持した状態を示す平面図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】図1の6−6線断面図である。
【図7】図1の7矢視図である。
【図8】図4のロータリ/車輪支持手段を示す平面図である。
【図9】図8のロータリ/車輪支持手段を示す斜視図である。
【図10】図9のロータリ/車輪支持手段を示す分解斜視図である。
【図11】図4の11−11線断面図である。
【図12】図4の12矢視図である。
【図13】本発明に係る耕耘作業機のエンジンを始動する例を説明する平面図である。
【図14】本発明に係る耕耘作業機のヒッチ部材に培土器を連結した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
【実施例】
【0024】
実施例に係る耕耘作業機10について説明する。
耕耘作業機10は、図1に示すように運搬時に左右の車輪15を装着可能で、かつ、図3に示すように耕耘(作業)時に左右のロータ25,26(左ロータ25は図2参照)を装着可能に構成されている。
【0025】
図1、図2に示すように、耕耘作業機10は、略水平に設けられた機体フレーム11と、機体フレーム11の前部11aに搭載されたエンジン12と、機体フレーム11の後部11bに設けられた減速部14と、減速部14の下端部に回転自在に設けられた左右の車輪15と、減速部14の上端部に設けられたコラム支持部16と、コラム支持部16から後上方へ向けて延出されたハンドルコラム17と、ハンドルコラム17の上端部に設けられた操作ハンドル18とを備えている。
【0026】
さらに、耕耘作業機10は、減速部14の上後部に設けられたロータリ/車輪支持手段20と、ロータリ/車輪支持手段20に設けられたヒッチ部材22と、ヒッチ部材22に設けられた抵抗棒(被牽引部材)23と、ロータリ/車輪支持手段20に設けられた左右のロータ(一対のロータ)25,26とを備えている。
【0027】
エンジン12は、右側部12aにリコイルスタータ47が設けられ、リコイルスタータ47にケーブル48(図13参照)を介してリコイルノブ49が連結されている。
リコイルノブ49を手で握ってケーブル48を機体後方に引っ張ることによりエンジン12を駆動することができる。
【0028】
減速部14は、機体フレーム11の後部11bに設けられた減速ケース(機体)42と、減速ケース42内に収容されてエンジン12の回転を減速する減速機構(図示せず)とを備えている。
【0029】
減速ケース42は、機体フレーム11の後部11bに上下方向の中央部42aが設けられ、略上半部が機体フレーム11の上方に延出され、略下半部が機体フレーム11の下方に延出されている。
減速ケース42の後上端部(後部)42bにコラム支持部16が設けられ、コラム支持部16からハンドルコラム17が機体後方に向けて上り勾配に延出されている。
この減速ケース42内に減速機構が収容されている。
【0030】
この減速機構は、減速ケース42の上端部から入力軸が外部に突出され、突出された入力軸がプーリやベルトを介してエンジン12のクランク軸に連結され、減速ケース42の下端部(機体の下部)42cから駆動軸(出力軸)44が機体幅方向左右側に突出されている。
左右側に突出された駆動軸44は、六角柱(角柱)に形成され、左右の車輪15が着脱自在に取付可能で、かつ、左右のロータ25,26が着脱自在に取付可能な軸である。
図1においては、左右の駆動軸44に左右の車輪15が取り付けられた状態を示す。
【0031】
この減速機構によれば、エンジン12(すなわち、クランク軸)の回転をプーリやベルトを介して入力軸に伝え、入力軸の回転を左右の駆動軸44に減速させて伝えることができる。
左右の駆動軸44が回転することで、左右の車輪15や左右のロータ25,26が回転する。
【0032】
図3に示すように、耕耘作業機10は、耕耘(作業)時に、減速部14の下端部に左右のロータ25,26(左ロータ25は図2参照)が回転自在に設けられ、ロータリ/車輪支持手段20に左右の車輪15が設けられる。
この耕耘作業機10によれば、エンジン12の動力を減速部14を介して左右のロータ25,26に伝え、左右のロータ25,26を回転する。左右のロータ25,26を回転することにより、左右のロータ25,26で土壌を耕耘しながら走行する。
すなわち、耕耘作業機10は、左右のロータ25,26で土壌を耕耘しながら作業者が後方から走行する歩行型耕耘機である。
【0033】
図4に示すように、左ロータ25は、ロータリ/車輪支持手段20の左スタッド部52(図5参照)に着脱可能な左回転軸(回転軸)31と、左回転軸31の前端部31aに設けられた複数の左前耕耘爪(耕耘爪)32と、左回転軸31の中央部31bに設けられた複数の左中央耕耘爪(耕耘爪)33と、左回転軸31の後端部31cに設けられた複数の左後耕耘爪(耕耘爪)34とを備えている。
【0034】
具体的には、図5に示すように、左回転軸31の前端部31aから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の左前耕耘爪32が延出されている。
左回転軸31は、前端部31aが左スタッド部52の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成され、その他の部位は円筒状(図6、図7参照)に形成されている。
【0035】
また、図6に示すように、左回転軸31の中央部31bから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の左中央耕耘爪33が延出されている。
さらに、図7に示すように、左回転軸31の後端部31cから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の左後耕耘爪34が延出されている。
【0036】
図4に示すように、右ロータ26は、左ロータ25と左右対称の部材である。
この右ロータ26は、ロータリ/車輪支持手段20の右スタッド部53に着脱可能な右回転軸(回転軸)36と、右回転軸36の前端部36aに設けられた複数の右前耕耘爪(耕耘爪)37と、右回転軸36の中央部36bに設けられた複数の右中央耕耘爪(耕耘爪)38と、右回転軸36の後端部36cに設けられた複数の右後耕耘爪(耕耘爪)39とを備えている。
【0037】
具体的には、図5に示すように、右回転軸36の前端部36aから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の右前耕耘爪37が延出されている。
右回転軸36の前端部36aは、右スタッド部53の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成され、その他の部位は円筒状(図6、図7参照)に形成されている。
【0038】
また、図6に示すように、右回転軸36の中央部36bから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の右中央耕耘爪38が延出されている。
さらに、図7に示すように、右回転軸36の後端部36cから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の右後耕耘爪39が延出されている。
【0039】
図8、図9に示すように、ロータリ/車輪支持手段20は、減速ケース42の後上端部42bに設けられた支持部材51と、支持部材51の左右端部に設けられた左右のスタッド部(一対のスタッド部)52,53とを備えている。
【0040】
支持部材51は、ハンドルコラム17の下方に設けられている。
この支持部材51は、機体幅方向において中央部に設けられたヒッチ取付部55と、ヒッチ取付部55の左側に設けられた左支え部(一対の支え部の一方)56と、ヒッチ取付部55の右側に設けられた右支え部(一対の支え部の他方)57とを備えている。
【0041】
ヒッチ取付部55は、減速ケース42の後上端部(機体の後部)42bに設けられた左右の上ブラケット61と、減速ケース42の中央部(機体の後部)42aに設けられた左右の下ブラケット62と、左右の上ブラケット61および左右の下ブラケット62を介して減速ケース42の後上端部42bに設けられたヒッチ取付部本体63と、ヒッチ取付部本体63に着脱自在に設けられたヒッチピン64とを備えている。
【0042】
図10、図11に示すように、ヒッチ取付部本体63は、略水平に設けられたヒッチ上部66、ヒッチ上部66の前端部から下方に向けて略鉛直に折り曲げられたヒッチ前壁部67と、ヒッチ前壁部67の下端部から機体後方に向けて略水平に折り曲げられたヒッチ下部68とを有する。
このヒッチ取付部本体63は、ヒッチ上部66、ヒッチ前壁部67およびヒッチ下部68で断面略コ字状に形成されている。
【0043】
ヒッチ取付部本体63の左上部が左上ブラケット61を介して減速ケース42の後上端部42bに設けられ、ヒッチ取付部本体63の右上部が右上ブラケット61を介して減速ケース42の後上端部42bに設けられている。
左右の上ブラケット61は、減速ケース42の左右のボス43にボルト45でそれぞれねじ結合されている。左右のボス43は、減速ケース42の後上端部42bに設けられている。
【0044】
また、ヒッチ取付部本体63の中央下部が左右の下ブラケット62(図8も参照)を介して減速ケース42の中央部42aに設けられている。
左右の下ブラケット62は、減速ケース42の中央部42aにボルト46でそれぞれねじ結合されている。
【0045】
減速ケース42は剛性(強度)の高い部材である。
剛性の高い減速ケース42に、ヒッチ取付部本体63を左右の上ブラケット61および左右の下ブラケット62を介して設けることで、ヒッチ取付部本体63を減速ケース42に強固に取り付けることができる。
【0046】
ヒッチ上部66の略中央に上貫通孔66aが形成されるとともに、ヒッチ下部68の略中央に下貫通孔68aが形成されている。
上貫通孔66aおよび下貫通孔68aは、鉛直方向を向いて同軸上に形成され、ヒッチピン64が着脱自在に挿通可能な孔である。
【0047】
図10、図12に示すように、右支え部57は、ヒッチ取付部本体63の右端部(両端部の他方)63bから機体幅方向右側に向けて延伸されている。
この右支え部57は、減速ケース42の後部側に略鉛直に設けられた前壁部71と、前壁部71の下端部から機体後方に向けて略水平に折り曲げられた下部72と、前壁部71の上端部から機体後方に向けて略水平に折り曲げられた上部73と、上部73の後端部から傾斜状に折り曲げられた後壁部74とを有する。
【0048】
前壁部71をヒッチ前壁部67と同様に略鉛直に配置することで、前壁部71はヒッチ取付部本体63のヒッチ前壁部67に対して面一に強固に連結されている。
上部73をヒッチ上部66と同様に略水平に配置することで、上部73はヒッチ取付部本体63のヒッチ上部66に対して面一に配置されている。
よって、上部73はヒッチ取付部本体63のヒッチ上部66に右上ブラケット61を介在させた状態で強固に連結されている。
【0049】
下部72をヒッチ下部68と同様に略水平に配置することで、下部72はヒッチ取付部本体63のヒッチ下部68に対して面一に強固に連結されている。
これにより、ヒッチ取付部本体63の右端部63bに右支え部57が強固に設けられている。
【0050】
後壁部74は、前壁部71に対して機体後方に所定間隔S1をおいてハンドルコラム17に対して直交するように傾斜状に設けられている。
後壁部74の右端部74aおよび前壁部71の右端部71a(すなわち、支持部材51の両端部の他方)に右スタッド部53の基部53aが設けられている。
右スタッド部53は、一対のスタッド部52,53の他方の部材である。
【0051】
右スタッド部53は、六角柱(角柱)に形成され、後壁部74に対して略直交するように後壁部74から先端部53bが車体後方に向けて上り勾配に延伸されている。
よって、右スタッド部53の先端部53bは、ハンドルコラム17に対して平行に(すなわち、ハンドルコラム17に沿って)配置されている。
【0052】
右スタッド部53の先端部53bに右回転軸36の嵌合孔36dが嵌合されることで、右ロータ26が先端部53bに支持される。
なお、右回転軸36の前端部36aに同軸上に大径の筒部材58が設けられている(図12参照)。この大径の筒部材58は、右回転軸36に草などが巻き付くことを防止する部材である。
【0053】
右ロータ26が右スタッド部53の先端部53bに支持された状態において、大径の筒部材58、右回転軸36および先端部53bに右ロックピン59が貫通されている。
これにより、右回転軸36が先端部53bから抜け出すことを右ロックピン59で防止することができる。
【0054】
また、右スタッド部53に、右ロータ26に代えて右車輪15の嵌合孔15a(図1参照)が嵌合されることで、右車輪15が右スタッド部53の先端部53bに支持される。
この状態において、右車輪15および先端部53bに右ロックピン59が貫通されている。これにより、右車輪15が先端部53bから抜け出すことを右ロックピン59で防止することができる。
右回転軸36の嵌合孔36dや右車輪15の嵌合孔15aは、右スタッド部53の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成されている。
【0055】
図10に示すように、左支え部56は、ヒッチ取付部本体63の左端部(両端部の一方)63aから機体幅方向左側に向けて延伸されている。
左支え部56は、右支え部57と左右対称の部位であり、各構成部材に右支え部57と同じ符号を付して説明を省略する。
この左支え部56は、右支え部57と同様に、ヒッチ取付部本体63の左端部63aに強固に設けられている。
【0056】
左支え部56のうち後壁部74の左端部74aおよび前壁部71の左端部71a(すなわち、支持部材51の両端部の一方)に左スタッド部52の基部52aが設けられている。
左スタッド部52は、一対のスタッド部52,53の一方の部材である。
【0057】
左スタッド部52は、右スタッド部53と同様に、六角柱(角柱)に形成され、後壁部74に対して略直交するように先端部52bが後壁部74から車体後方に向けて上り勾配に延伸されている。
よって、左スタッド部52の先端部52bは、ハンドルコラム17に対して平行に(ハンドルコラム17に沿って)配置されている。
【0058】
左スタッド部52の先端部52bに左回転軸31の嵌合孔31d(図5参照)が嵌合されることで、左ロータ25が先端部52bに支持される。
なお、左回転軸31の前端部31aには、右回転軸36の前端部36aと同様に、同軸上に大径の筒部材58(図4参照)が設けられている。
【0059】
左ロータ25が左スタッド部52の先端部52bに支持された状態において、大径の筒部材58、左回転軸31および先端部52bに左ロックピン(図示せず)が貫通されている。
これにより、左回転軸31が先端部52bから抜け出すことを左ロックピンで防止することができる。
【0060】
また、左スタッド部52の先端部52bに左車輪15の嵌合孔15a(図示せず)が嵌合されることで、左車輪15が左スタッド部52の先端部52bに支持される。
この状態において、左車輪15および先端部52bに左ロックピンが貫通されている。これにより、左車輪15が先端部52bから抜け出すことを左ロックピンで防止することができる。
左回転軸31の嵌合孔31dや左車輪15の嵌合孔15aは、左スタッド部52の六角柱に対応させて六角状(角状)の孔に形成されている。
【0061】
図10、図12に示すように、右支え部57の後壁部74および前壁部71を所定間隔S1をおいて配置し、後壁部74および前壁部71の2箇所に右スタッド部53の基部53aを設けた。
同様に、左支え部56の後壁部74および前壁部71を所定間隔S1をおいて配置し、後壁部74および前壁部71の2箇所に左スタッド部52の基部52aを設けた。
【0062】
よって、左スタッド部52の基部52aを左支え部56で強固に支持するとともに、右スタッド部53の基部53aを右支え部57で強固に支持することができる。
これにより、左支え部56で左ロータ25を安定的に支持するとともに、右支え部57で右ロータ26を安定的に支持することができる。
【0063】
さらに、右支え部57の後壁部74や左支え部56の後壁部74をハンドルコラム17に対して直交するように設けた。
よって、右スタッド部53の先端部53bに右回転軸36の嵌合孔36dを嵌合させた状態において、右回転軸36の端部36eの全域を後壁部74に当接させることができる。
これにより、右スタッド部53の先端部53bに右回転軸36を嵌合させた状態において、右ロータ26をハンドルコラム17に対して平行な向きに安定的に支持することができる。
【0064】
同様に、左スタッド部52の先端部52bに左回転軸31の嵌合孔31d(図5参照)が嵌合させた状態において、左回転軸31の端部31eの全域を後壁部74に当接させることができる。
これにより、左スタッド部52の先端部52bに左回転軸31を嵌合させた状態において、左ロータ25をハンドルコラム17に対して平行な向きに安定的に支持することができる。
【0065】
ここで、図5に示すように、左スタッド部52および右スタッド部53は、それぞれ六角柱(角柱)に形成されている。
さらに、左スタッド部52は、右スタッド部53の基準位置P1に対して基準位置P2まで45°位相をずらして設けられている。
【0066】
左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25(左回転軸31)の嵌合孔31dが嵌合されている。
また、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26(右回転軸36)の嵌合孔36dが嵌合されている。
この状態において、左ロータ25および右ロータ26は45°位相がずれた状態に配置されている。
【0067】
ここで、左ロータ25は、左回転軸31の前端部31aから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の左前耕耘爪32が延出されている。
また、右ロータ26は、右回転軸36の前端部36aから外側に向けて90°の間隔(一定間隔)をおいて4個の右前耕耘爪37が延出されている。
よって、左ロータ25および右ロータ26の位相を45°ずらすことで、左前耕耘爪32および左前耕耘爪32間の前空間76に右前耕耘爪37を配置できる。
これにより、左前耕耘爪32および右前耕耘爪37の干渉を避けることができる。
【0068】
図6に示すように、左ロータ25および右ロータ26の位相を45°(図5参照)ずらすことで、右中央耕耘爪38および右中央耕耘爪38間の中央空間77に左中央耕耘爪33を配置できる。
これにより、左中央耕耘爪33および右中央耕耘爪38の干渉を避けることができる。
【0069】
図7に示すように、左ロータ25および右ロータ26の位相を45°(図5参照)ずらすことで、左後耕耘爪34および左後耕耘爪34間の後空間78に右後耕耘爪39を配置できる。
これにより、左後耕耘爪34および右後耕耘爪39の干渉を避けることができる。
【0070】
図4に示すように、左ロータ25の各耕耘爪32,33,34と右ロータ26の各耕耘爪37,38,39との干渉を避けることで、左ロータ25および右ロータ26間の間隔S2を小さく抑えることができる。
左ロータ25および右ロータ26間の間隔S2を小さく抑えることで、左ロータ25および右ロータ26を機体幅方向においてコンパクトにまとめた状態に配置できる。
【0071】
左ロータ25および右ロータ26を機体幅方向においてコンパクトにまとめることで、図2に示すように、左ロータ25を左フェンダ83の外側部83aより機体中心側に配置するとともに、右ロータ26を右フェンダ84の外側部84aより機体中心側に配置することが可能である。
これにより、耕耘作業機10の全幅を広げることなく左ロータ25および右ロータ26をロータリ/車輪支持手段20で支持することができる。
【0072】
図5、図13に示すように、右ロータ26に設けた4本の右前耕耘爪37は、2本が上方および下方に向けてそれぞれ延出されるとともに、残りの2本が左方向(機体中央方向)および右方向(機体外方向)に向けてそれぞれ延出されている。
よって、上方に向けて延出された右前耕耘爪37と、右方向(機体外方向)に向けて延出された右前耕耘爪37との間に前外空間79が形成されている。
前外空間79の機体前方にリコイルスタータ47のリコイルノブ49が配置されている。
【0073】
リコイルノブ49を手86で握ってケーブル48を機体後方に引っ張ることによりエンジン12を駆動することができる。
リコイルノブ49の機体後方側に、右ロータ26の前外空間79が形成されている。
よって、リコイルノブ49を手86で機体後方に引いた際に、リコイルノブ49を引いた手86が右ロータ26の右前耕耘爪37に干渉することを避けることができる。
【0074】
図9、図10に示すように、ロータリ/車輪支持手段20にヒッチ部材22が設けられている。
ヒッチ部材22は、側面視略コ字状に形成され、前端部22aに支持筒81が設けられ、後端部22bに取付ブラケット82が設けられている。
支持筒81は、上貫通孔66aおよび下貫通孔68a間に配置されるとともに、上貫通孔66aおよび下貫通孔68aに対して同軸上に配置されている。
【0075】
上貫通孔66a、支持筒81の貫通孔81aおよび下貫通孔68aにヒッチピン64が貫通されている。これにより、ヒッチ取付部本体63にヒッチピン64を介してヒッチ部材22が水平方向に揺動自在に連結されている。
取付ブラケット82の取付孔82aに抵抗棒23の上端部23aが差し込まれることにより、取付ブラケット82に抵抗棒23の上端部23aが取り付けられている。
【0076】
図3に示すように、耕耘作業機10を用いて左右のロータ25,26(左ロータ25は図2参照)で土壌を耕耘する際に、抵抗棒23の下端部23bが土壌に侵入する。
抵抗棒23の下端部23bが土壌に侵入することで左右のロータ25,26の耕耘深さを一定に保つことができる。
【0077】
図14に示すように、耕耘作業機10は、減速部14の下端部に左右のロータ25,26が設けられ、ロータリ/車輪支持手段20に左右の車輪15が取り付けられている。
さらに、ヒッチ部材22に抵抗棒23に代えて培土器(被牽引部材)88が取り付けられている。
ヒッチ部材22に培土器88を設けることにより、左右のロータ25,26で土壌92を耕耘しながら畝立て作業をおこなうことができる。
【0078】
図3、図14に示すように、ヒッチ部材22に抵抗棒23や培土器88が取り付けられる。抵抗棒23や培土器88からヒッチ部材22に作用した荷重がヒッチピン64を介してヒッチ取付部本体63に作用する。
そこで、ヒッチ取付部本体63は、図8に示すように、減速ケース42に左右の上ブラケット61や左右の下ブラケット62を介して連結されている。
【0079】
減速ケース42は剛性(強度)の高い部材である。よって、減速ケース42にヒッチ取付部本体63を設けることで、ヒッチ取付部本体63を強固に支持することができる。
ヒッチ取付部本体63に左支え部56および右支え部57が設けられ、左支え部56および右支え部57に左スタッド部52および右スタッド部53がそれぞれ設けられている。
【0080】
図4、図8に示すように、ヒッチ部材22のヒッチ取付部本体63を利用することで、左支え部56および左スタッド部52や右支え部57および右スタッド部53が減速ケース42に簡単な構成で強固に支持されている。
これにより、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26を安定的に支持することができ、かつ、左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25を安定的に支持することができる。
【0081】
以上説明したように、耕耘作業機10によれば、減速ケース42の中央部42aや後上端部42bに左右の上ブラケット61や左右の下ブラケット62を介して支持部材51を設けた。
支持部材51の他方の端部(すなわち、後壁部74の右端部74aおよび前壁部71の右端部71a)から右スタッド部53の先端部53bをハンドルコラム17に沿って機体後方に延伸した。
【0082】
同様に、支持部材51の一方の端部(すなわち、後壁部74の左端部74aおよび前壁部71の左端部71a)に左スタッド部52の先端部52bをハンドルコラム17に沿って機体後方に延伸した。
そして、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26の右回転軸36を嵌合させるとともに、左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25の左回転軸31を嵌合させた。
【0083】
よって、減速ケース42の後部側に近づけて左右のロータ25,26を設けることができるので、左右のロータ25,26の重心位置G2を耕耘作業機10の重心位置G1(図2参照)側に寄せることができる。
これにより、図2に示す操作ハンドル18(左右のグリップ18a)を搬送位置に持ち上げる際のハンドル持上荷重を小さく抑えることができ、特に、長距離搬送時に操作者に負担をかけないようにできる。
【0084】
さらに、図9に示すように、左スタッド部52および右スタッド部53をハンドルコラム17に沿って機体後方に延伸した。
そして、左スタッド部52に左ロータ25の左回転軸31(図4参照)を嵌合するとともに、右スタッド部53に右ロータ26の左回転軸36(図4参照)を嵌合した。
【0085】
よって、図1に示すように、左ロータ25および右ロータ26をハンドルコラム17に沿って配置することができる。
これにより、左ロータ25および右ロータ26をハンドルコラムの下方に配置でき、耕耘作業機10のコンパクト性を維持することができる。
【0086】
加えて、図4、図8に示すように、ヒッチ部材22のヒッチ取付部本体63を利用することで、左支え部56および左スタッド部52や右支え部57および右スタッド部53が減速ケース42に簡単な構成で強固に支持されている。
これにより、右スタッド部53の先端部53bに右ロータ26を安定的に支持することができ、かつ、左スタッド部52の先端部52bに左ロータ25を安定的に支持することができる。
【0087】
なお、本発明に係る耕耘作業機は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、支持部材51の一部にヒッチ取付部55を利用した例について説明したが、これに限らないで、ヒッチ取付部55を利用しないで支持部材51を構成することも可能である。
この場合においても、剛性(強度)の高い減速ケース42に支持部材51を設けることで、実施例と同様の効果を得ることができる。
【0088】
また、前記実施例では、左右のスタッド部52,53を六角柱に形成した例について説明したが、これに限定しないで、左右のスタッド部52,53を4角形や8角形などの他の多角形状に形成することも可能であり、さらには円柱状に形成することも可能である。
また、左右のスタッド部52,53を六角柱の柱状に形成した例について説明したが、これに限らないで、左右のスタッド部52,53を筒状に形成することも可能である。
【0089】
さらに、前記実施例で示したヒッチ部材22、左右のロータ25,26、左回転軸31、左側の各耕耘爪32〜34、右回転軸36、右側の各耕耘爪37〜39、減速ケース42、支持部材51、左右のスタッド部52,53、ヒッチ取付部55、左右の支え部56,57、前壁部71、後壁部74および培土器88などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明は、機体の下部から左右側に駆動軸が突出され、突出された駆動軸にロータや車輪を着脱自在に構成した耕耘作業機への適用に好適である。
【符号の説明】
【0091】
10…耕耘作業機、17…ハンドルコラム、22…ヒッチ部材、23…抵抗棒(被牽引部材)、25,26…左右のロータ(一対のロータ)、31…左回転軸(回転軸)、31d,36d…嵌合孔、32…左前耕耘爪(耕耘爪)、33…左中央耕耘爪(耕耘爪)、34…左後耕耘爪(耕耘爪)、36…右回転軸(回転軸)、37…右前耕耘爪(耕耘爪)、38…右中央耕耘爪(耕耘爪)、39…右後耕耘爪(耕耘爪)、42…減速ケース(機体)、42a…減速ケース42の中央部(機体の後部)、42b…減速ケースの後上端部(機体の後部)、42c…減速ケースの下端部(機体の下部)、44…駆動軸、51…支持部材、52…左スタッド部(一対のスタッド部の一方)、53…右スタッド部(一対のスタッド部の他方)、55…ヒッチ取付部、56…左支え部(一対の支え部の一方)、57…右支え部(一対の支え部の他方)、71…前壁部、74…後壁部、88…培土器(被牽引部材)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体の下部から機体幅方向左右側に駆動軸が突出され、前記駆動軸にロータの回転軸が着脱自在に嵌合され、前記機体の後部からハンドルコラムが機体後方に向けて延出された耕耘作業機において、
前記ハンドルコラムの下方で、かつ前記機体の後部に設けられるとともに機体幅方向へ延伸された支持部材と、
前記支持部材の両端部から前記ハンドルコラムに沿って機体後方に延伸され、前記ロータの回転軸が嵌合可能な一対のスタッド部と、
を備えたことを特徴とする耕耘作業機。
【請求項2】
前記支持部材は、
前記ハンドルコラムの下方で、かつ前記機体の後部に設けられたヒッチ取付部と、
前記ヒッチ取付部の両端部から機体幅方向左右側に延出された一対の支え部とを備え、
前記ヒッチ取付部に被牽引部材を連結可能なヒッチ部材が設けられ、
前記一対の支え部の一方に前記一対のスタッド部の一方が設けられ、
前記一対の支え部の他方に前記一対のスタッド部の他方が設けられたことを特徴とする請求項1記載の耕耘作業機。
【請求項3】
前記支え部は、
前記機体の後部側に設けられた前壁部と、
前記前壁部に対して機体後方に所定間隔をおいて前記ハンドルコラムに対して直交するように設けられた後壁部と、を有し、
前記前壁部および前記後壁部に前記スタッド部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の耕耘作業機。
【請求項4】
前記ロータの前記回転軸から外側に向けて一定間隔をおいて複数の耕耘爪が延出され、
前記一対のスタッド部が角柱に形成されるとともに、前記一対のスタッド部に嵌合される前記回転軸の嵌合孔が前記角柱に対応させて角状の孔に形成され、
前記一対のスタッド部が位相をずらして設けられることにより、前記一対のスタッド部のうち一方のスタッド部に嵌合された前記ロータの耕耘爪を、前記他方のスタッド部に嵌合された前記ロータの耕耘爪に対して干渉を避ける位置に配置可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の耕耘作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−29647(P2012−29647A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172334(P2010−172334)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】