説明

能書き及びその作成方法

【課題】 包装設備の改変をほとんど必要とすることなく短冊状に折り畳まれる前の能書きの幅を現状(従来)のほぼ二倍程度まで増大させることにより、紙面の拡大を図ることができる能書きを提供すること。
【解決手段】 所要事項が表示されていて展開状態においては方形な紙片1からなり、一つの対の各辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なる互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11が形成され、前記各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳まれて所望の幅w4に形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は薬品等の効能や用途,成分,服用方法などを表示して当該薬品等とともに包装される能書きに関するものであり、具体的には、折り畳まれた状態で当該薬品とともに包装される能書きに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の能書きは、所要事項を表示した所定の幅と長さを有する長方形の紙片であり、当該紙片は短冊状になるようにその幅方向に沿うように折り畳まれている。短冊状に折り畳まれた能書きは、さらにこれを松葉状等の形態に折り畳むか、あるいはこれを薬品が包装された瓶等へ被せた状態で、薬品とともに箱等へ包装される。前述のような能書きを作成するには、一定長さを一単位として所要事項が繰返し表示されていてロール状に巻かれた所定幅の帯状紙を連続的に繰り出しながら、繰り出し方向先端部より前記一単位毎に順次切断して方形の紙片を形成し、この紙片を幅方向に沿って折り畳むことにより所望幅の短冊状に形成する。
【0003】能書きのサイズは、メーカー(包装される商品のメーカー)により異なっているとともに商品によっても異なっているが、近年は能書きに表示すべき事項(内容)が増大しているほか、活字サイズを大きくして読み易くすることも要請されており、このような要請に応えるためには能書きの表示面積の拡大、すなわち紙面の拡大が不可欠である。従来能書きの紙面の拡大には、ロール状に巻かれた帯状紙(ロール紙)の幅を大きくする手段よりも、できるだけ能書き一単位の長さ(折り畳む前の紙片の長さ)を長くする手段によっていた。その理由は、ロール紙の幅が大きくなると、一単位毎の紙片を幅方向に沿って折り畳んで短冊状に形成したときの短冊の長さが長くなり、短冊の長さが所定以上増大すると、商品とともに箱や瓶などへ詰める多数のラインの包装設備の大幅な改造や設備替えが必要になり、それらには多くの費用を要することによる。また、折り畳まれた短冊状の能書きの長さが増大すると、能書きを商品とともに包装する箱等のサイズの変更を余儀なくされることもあり、この場合ロール紙幅の変更による費用はさらに増大する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、能書きの一単位の紙片(折り畳み前の紙片)の長さを一定以上長くすると読み難くなるばかりでなく、短冊状に折り畳むのが困難ないし不可能になるので、紙面の増大には紙片の幅を大きくすることがやがて必要となる。
【0005】本発明はこのような要請に基いて提案されるものであり、その目的とするところは、包装設備の大幅な改造や設備替えをほとんど必要とすることなく(ほとんど費用をかけないで)、短冊状に折り畳まれる前の能書きの対の辺の間隔(幅)を現状(従来)のほぼ二倍程度まで増大させることにより、紙面の拡大を図ることができる能書きを提供することにある。本発明の他の目的は、前述のような能書きを円滑に作成することができる能書きの作成方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、能書き一単位の紙片の長さを一定以上増大させることなく紙面の拡大を図ることができ、したがって、短冊状に折り畳むときの折り畳みを円滑に行うことができる能書きの作成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による能書きは、前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。すなわち、請求項1に記載の能書きは、所要事項が表示されていて展開状態においては方形な紙片1からなり、一つの対の各辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なる互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11が形成され、前記各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳まれて所望の幅w4に形成されていることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の能書きは、請求項1の能書きにおいて、各折り重ね片10,11をそれぞれ紙片1の一面側に折り重ねたことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の能書きは、請求項1又は2に記載の能書きにおいて、一方の折り重ね片10の幅w2と他方の折り重ね片11の幅w3とをほぼ等しく形成したことを特徴としている。
【0009】本発明に係る能書きの作成方法は、前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。すなわち、請求項4に記載の能書きの作成方法は、一定長さ範囲を一単位として所要事項が繰返し表示されていてロール状に巻かれた帯状紙1aを連続的に繰り出しながら、繰り出し方向先端部より両側辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なる互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11を順次形成することにより、前記帯状紙1aを見かけ幅w1の小さい折り重ね帯状紙1bに連続形成する工程と、折り重ね帯状紙1bを繰り出し方向先端部より前記一単位毎に順次切断して方形の紙片1を形成する工程と、前記紙片1を各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳むことにより所望の幅w4とする工程とを含むことを特徴としている。
【0010】請求項5に記載の能書きの作成方法は、請求項4の能書きの作成方法において、折り重ね帯状紙1bを連続形成する工程では、各折り重ね片10,11を帯状紙1aの一面側に折り重ねることを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の能書きの作成方法は、請求項4又は5の能書きの作成方法において、折り重ね帯状紙1bを連続形成する工程では、一方の折り重ね片10の幅w2と他方の折り重ね片11の幅w3とをほぼ等しく形成することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明による能書きの実施形態を説明する。
第1実施形態図1は第1実施形態の能書きの一部展開状態の斜視図、図2は図1の状態から短冊状に折り畳んだ状態の斜視図、図3は図2の能書きを包装用の瓶に被せた状態の斜視図である。
【0013】能書きを構成する薄い紙片1は上面に図示しない所要事項が記載されており、この紙片1は展開状態において例えば幅w≒210mm,長さL≒254mmの長方形である。紙片1には、幅w方向の両側の各辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なるように平行な帯状の折り重ね片10,11が形成され、各折り重ね片10,11は互いに重ならないようになっている。この実施形態では、帯状の折り重ね片10,11が形成された状態の紙片1の見かけの幅w1≒128mmであり、帯状の各折り重ね片10,11は共に紙片1の上面側に折り重ねられており、それらの幅w2,w3はそれぞれほぼ等しくw2,w3≒41mmに形成されている。
【0014】紙片1は、図1の状態から各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳むことにより、図2で示すように所望の幅w4の短冊状の折り畳み能書きに形成される。したがって、図2の状態から図1のように紙片1を長さ方向にのみ展開すると、折り畳みの回数と形態に応じた数のほぼ平行な谷折り状の折り目12(実線)と山折り状の折り目13(点線)がそれぞれ表れる。
【0015】この実施形態の能書きは、包装工程における図示しない包装設備により、図示しない包装箱等の大きさに応じて、小分け包装された薬品等の商品とともに図2の状態で包装箱等へ包装されるか、又は、図2の二点鎖線で示すように松葉状に折り重ねた状態で同様に包装される。あるいは、開口した包装箱が順次供給される部位へその開口部へ対応するように図2の能書きを垂直状態で順次供給し、商品が包装された瓶のキャップ側からその能書きを当該瓶とともに包装箱へ押し込む要領で同時に包装される。能書きが瓶とともに包装箱へ押し込まれると、能書きは最初松葉状に折れ曲がりはじめ、最終的には図3のように瓶2へ被さった状態になる。
【0016】第1実施形態の能書きによれば、第1に、図2のように短冊状に折り畳んだ包装直前の状態における長さ(図1の紙片1の見かけの幅wに相当)を現状までの(従来の)ものとほぼ同じに設定することにより、包装設備の大幅な改造や設備替えをほとんど必要としないで、短冊状に折り畳まれる前の能書きの対の辺の間隔(図1の幅w)を増大させて紙面の拡大を図ることができる。第2に、図2のように短冊状に折り畳んだ状態では、その長さ方向の両端部における紙の重なり枚数が、中央部又は中央寄り部分における紙の重なり枚数の倍になり、両端部分の腰が強くその中央部又は中央寄り部分の腰が弱くなるので、前述のように松葉状に折り重ねて商品とともに箱等へ包装する場合や、図3のように瓶2へ被せた状態で包装する場合の取扱いが非常に円滑になる。
【0017】第2実施形態図4は本発明に係る能書きの第2実施形態を示す部分展開斜視図である。第2実施形態の能書きは、紙片1の幅方向の両辺からそれぞれ中央方向に向けて上面に所定量折り重なるように平行な帯状の折り重ね片10,11が形成され、各折り重ね片10,11は互いに重ならないようになっているが、帯状の各折り重ね片10,11の幅w2,w3が異なっている。この実施形態の能書きの他の構成は第1実施形態の能書きとほぼ同様である。この実施形態の能書きは、帯状の各折り重ね辺10,11の幅w2,w3が異なっているが、その作用効果は第1実施形態のものとほとんど差がない。
【0018】第3実施形態図5は本発明に係る能書きの第3実施形態を示す部分展開斜視図である。第3実施形態の能書きは、紙片1の幅方向の両辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なるように平行な帯状の折り重ね片10,11が形成され、各折り重ね片10,11は互いに重ならないようになっているが、一方の折り重ね片10と他方の折り重ね片11の折り重ね方向が逆になっている。この実施形態の能書きの他の構成は第1実施形態の能書きとほぼ同様である。この実施形態の能書きは、帯状の各折り重ね辺10,11の折り重ね方向が逆になっているが、その作用効果は第1実施形態のものとほぼ同様である。
【0019】その他の実施形態本発明に係る能書きは、紙片の対の各片からの折り重ね片10,11が重なっていなければよく、折り重ね片10,11の自由端側の辺が接触又は近接していても差し支えない。このような状態であっても、仕上げ状態において折り重ね片10,11の接触部又は近接部の腰が他の部分よりも弱くなり、包装工程における取扱いは円滑になるからである。対の両辺から中央方向に向かって所定量折り重ねて平行に折り重ね片10,11を形成した後、折り重ね片10,11と交差する方向に沿って紙片1を折り畳む際、その折り畳みの形態は前記実施形態のものに限定されることなく、例えばジグザグ状の折り畳み形態やその他の形態であっても実施することがでいる。
【0020】本発明に係る能書きは、紙片1の対の各片からの折り重ね片10,11が互いに重なっていないことが重要である。両折り重ね片10,11が重なっていると、その重なり部分の紙の重なり数が増大し、折り畳み機により短冊状に折り畳む際に折り畳み操作が円滑でなくなるおそれがある。また、仕上げ状態において折り重ね片10,11の重なり部(中央又は中央寄り位置)の腰が他の部分よりも強くなり、後の包装工程での取扱いが円滑でなくなるおそれがある。
【0021】作成方法の実施形態図6及び図7を参照しながら本発明に係る能書きの作成方法の実施形態を説明する。以下説明する方法の実施形態は、第1実施形態の能書きの作成方法である。1aは一定長さ範囲を一単位として所要事項が繰返し印刷されている帯状紙であり、この帯状紙1aはリール3へロール状に巻かれている。帯状紙1aは後方のラインから引っ張られることにより、リール3からテンションローラ30及び各ガイドローラ31〜33を経て折り重ね装置4の方向へ連続的に繰り出される。
【0022】折り重ね装置4は、帯状紙1aの両側部(両耳部)の所定幅範囲を折り重ね方向の逆方向へ弱いテンションを与えるためのテンションガイド板40と、帯状紙1aの両側辺を徐々に折り重ね方向へ導くための折り重ねガイド板41,42と、プレスロール43及びプレス受け台44とを備えている。テンションガイド板40は、帯状紙1aの両側部を下方へ押さえるように両側方に向かって先下がり傾斜しているので、連続的に繰り出される帯状紙1aの両側部には、一旦折り重ね方向の逆方向(下方)へ適量曲げられるようにテンションが加えられる。
【0023】次いで帯状紙1aの両側辺は、両側方から帯状紙1aの中央方向に向けて先上がり状に傾斜している折り重ねガイド板41,41の外側面と、その下流側において同様に両側方から中央方向に向けて先上がり状に傾斜し、折り重ね方向へ徐々に傾斜度を深くした折り重ねガイド板42,42の内側面とにより、徐々に上面側へ折り重なる状態にガイドされる。このように、両側部が側辺から中央方向上面へ向けて所定量折り重なる状態にガイドされた帯状紙1aは、当該帯状紙1aの繰り出し方向に沿って回転するプレスロール43とプレス受け台44とで挟まれ、帯状紙1aの両側部にはそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なり、かつ互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11が順次形成される。このようにして、帯状紙1aはその幅wよりも前記各折り重ね片10,11の幅w2,w3に相当する量だけ見かけ幅w1が小さくなった折り重ね帯状紙1bに連続形成される。
【0024】この実施形態において、折り重ね帯状紙1bを連続形成する際各折り重ね片10,11はともに帯状紙1aの上面側に折り重ねられ、かつ、一方の折り重ね片10と他方の折り重ね辺11は、それらの幅w2,w3がほぼ等しくなるように形成される。
【0025】前述のように形成された折り重ね帯状紙1bは、前記プレスロール43よりも下流側に設置された図示しないカッタにより、繰り出し方向先端部より前記所定事項が印刷されている一単位毎に順次切断され、図1のように両側部がほぼ均等に折り重ねられた方形の紙片1が形成される。
【0026】折り重ね帯状紙1bが一単位毎に切断された紙片1は、図示しない折り畳み機により各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳まれ、図2のような所望の幅w4の短冊状の能書きが順次作成される。
【0027】この実施形態においては、帯状紙1aの幅w=210mm,折り重ね片10,11幅w2=w3≒41mm,折り重ね帯状紙1bの見かけの幅w1≒128mmとなるように設計されている。
【0028】この実施形態の作成方法によれば、第1に、帯状紙1aを能書き一単位に切断する前にその両側に折り重ね片10,11を形成するので、帯状紙1aの繰り出し部とカッタとの間に簡単な折り重ね装置4を設置することにより、特に包装設備の改変を必要とせずに円滑かつ安価にこの発明に係る能書きを作成することができる。第2に、幅の広い帯状紙1aを使用して見かけ幅w1の小さい折り畳み帯状紙1bを形成するので、能書き一単位の紙片の長さを一定以上増大させることなく紙面の拡大を図ることができ、したがって、短冊状に折り畳むときの折り畳みを円滑に行うことができる。
【0029】作成方法のその他の実施形態帯状紙1aの両側部へ連続的に折り重ね片10,11を形成して、見かけの幅w1の小さい折り重ね帯状紙1bを製造する際に、各折り重ね片10,11の幅w2,w3は図4のように異なっていても、あるいは、折り重ね片10と11が逆の面に位置していても差し支えない。また、両側の折り重ね片10,11はそれらの自由端部(先端部)が互いに重なっていなければ、近接又は接触していても差し支えない。
【0030】
【発明の効果】請求項1〜3の発明に係る能書きによれば、方形な紙片1の対の各辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なる互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11を形成し、各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳んでいるので、短冊状に折り畳んだ包装直前の状態における長さ(図1の紙片1の見かけの幅w1に相当)を従来のものとほぼ同じに設定することにより、包装設備の大幅な改造や設備替えをほとんど必要としないで、展開状態の紙片の幅を増大させて紙面の拡大を図ることができる。また、短冊状に折り畳んだ状態では、その長さ方向の両端部における紙の重なり枚数が、中央部又は中央寄り部分における紙の重なり枚数の倍になり、両端部分の腰が強くその中央部又は中央寄り部分の腰が弱くなるので、その後の包装工程における取扱いが非常に円滑になる。
【0031】請求項4〜6の発明に係る能書きの作成方法によれば、帯状紙1aを能書き一単位毎に切断する前にその両側に折り重ね片10,11を形成するので、帯状紙1aの繰り出し部とカッタとの間に簡単な折り重ね装置4を設置するだけで、特に包装設備の改変を必要とせずに円滑かつ安価にこの発明に係る能書きを作成することができる。また、幅の広い帯状紙1aを使用して見かけ幅w1の小さい折り畳み帯状紙1bを形成するので、能書き一単位の紙片の長さを一定以上増大させることなく紙面の拡大を図ることができ、したがって、短冊状に折り畳むときの折り畳みを円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の能書きを長さ方向にのみ展開した状態の斜視図である。
【図2】能書きを図1の状態から折り畳んで短冊状とした状態の斜視図である。
【図3】図2の能書きを薬品等が包装された瓶に被せた状態の斜視図である。
【図4】第2実施形態の能書きの一部を展開した状態の部分斜視図である。
【図5】第3実施形態の能書きの一部を展開した状態の部分斜視図である。
【図6】本発明に係る能書きの作成方法の実施形態を説明するための装置の概略正面図である。
【図7】図6の装置の部分拡大平面図である。
【符号の説明】
w 紙片の幅
w1 紙片の見かけ幅
w2,w3 各折り重ね片の幅
w4 折り畳んだ能書きの幅
1 紙片
1a 帯状紙
1b 折り重ね帯状紙1b
10,11 折り重ね片
12 谷折り状の折り目
13 山折り状の折り目
2 瓶
3 リール
30 テンションローラ
31,32,33 ガイドローラ
4 折り重ね装置
40 テンションガイド板
41,42 折り重ねガイド板
43 プレスロール
44 プレス受け台

【特許請求の範囲】
【請求項1】 所要事項が表示されていて展開状態においては方形な紙片1からなり、一つの対の各辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なる互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11が形成され、前記各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳まれて所望の幅w4に形成されていることを特徴とする、能書き。
【請求項2】 各折り重ね片10,11はそれぞれ紙片1の一面側に折り重ねられていることを特徴とする、請求項1に記載の能書き。
【請求項3】 一方の折り重ね片10の幅w2と他方の折り重ね片11の幅w3がほぼ等しいことを特徴とする、請求項1又は2に記載の能書き。
【請求項4】 一定長さ範囲を一単位として所要事項が繰返し表示されていてロール状に巻かれた帯状紙1aを連続的に繰り出しながら、繰り出し方向先端部より両側辺からそれぞれ中央方向に向けて所定量折り重なる互いに重ならない状態の平行な帯状の折り重ね片10,11を順次形成することにより、前記帯状紙1aを見かけ幅w1の小さい折り重ね帯状紙1bに連続形成する工程と、折り重ね帯状紙1bを繰り出し方向先端部より前記一単位毎に順次切断して方形の紙片1を形成する工程と、前記紙片1を各折り重ね片10,11とほぼ直角に交差する方向に沿って折り畳むことにより所望の幅w4とする工程と、を含むことを特徴とする能書きの作成方法。
【請求項5】 前記折り重ね帯状紙1bを連続形成する工程において、各折り重ね片10,11を帯状紙1aの一面側に折り重ねることを特徴とする、請求項4に記載の能書きの作成方法。
【請求項6】 前記折り重ね帯状紙1bを連続形成する工程において、一方の折り重ね片10の幅w2と他方の折り重ね片11の幅w3をほぼ等しくすることを特徴とする、請求項4又は5に記載の能書きの作成方法。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【公開番号】特開2001−232973(P2001−232973A)
【公開日】平成13年8月28日(2001.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−48384(P2000−48384)
【出願日】平成12年2月24日(2000.2.24)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】