説明

脱臭装置及び脱臭方法

【課題】アンモニアを含む臭気ガスを、脱臭することが可能な脱臭装置を提供する。
【解決手段】二酸化炭素の供給部と、アンモニアの供給部と、水の供給部と、二酸化炭素の供給部から供給された二酸化炭素と、アンモニアの供給部から供給されたアンモニアと、水の供給部から供給された水とを接触させる充填塔とを備え、充填塔の充填材が、ステンレス鋼である脱臭装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニア及び二酸化炭素が含まれる臭気ガスを脱臭するための脱臭装置及び脱臭方法に係わる。
この臭気ガスに含まれる臭気成分は、例えば悪臭防止法に定められる悪臭物質であり、具体的にはアンモニアや硫黄化合物、有機酸等が該当するが、ここでは、特に臭気ガスの主成分であるアンモニアの脱臭方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家禽、豚、牛そのほかの家畜の飼養がなされる畜産場、これら畜産場から出てくる家畜の排泄物や飼料等の廃棄物の集積場、また、これら排泄物等を用いて堆肥生産を行う作業場、工場等から発生する悪臭は、近隣住民とのトラブルの原因ともなり、近隣住民の生活に影響を及ぼす大きな問題となっている。
【0003】
特に、昨今、郊外への住宅地の進出によって、畜産場や工場と民家との距離が接近する傾向にあり、異臭、悪臭の完全な脱臭の必要性が高まっている。
一般に、養豚場における豚1頭で、人間10人分の排泄物が発生するといわれており、多くの豚を扱う養豚場では、その発する悪臭に対する近隣住民からの苦情に対する対応に苦慮しているのが現実である。
【0004】
また、畜産排泄物の多くは堆肥化されるが、この堆肥生産を行う工場や作業場から発生する強烈な悪臭に関しても、近隣住民からの苦情が寄せられており、その脱臭は必須のものとなっている。
この脱臭方法及び脱臭装置としては、例えば微生物を使ったいわゆる生物脱臭法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この特許文献1に記載された脱臭方法は、臭気成分を含んだ気体を所要の濃度に調製された微生物培養液中に送り込み、これをバブリングさせて臭気成分を除去する方法である。
この方法では、微生物培養液内で臭気成分を除去する際に、微生物の脱臭作用によって微生物が減少した微生物培養液にエネルギー源を供給して微生物培養液中の微生物を培養増殖させることができる。
そして、この培養増殖によって所要の濃度に回復された微生物培養液を脱臭装置内に循環させることで、常に微生物の培養増殖によって所要の濃度に回復された微生物培養液により臭気成分を含んだ臭気ガスの脱臭を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−283239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、微生物を用いた脱臭方法では、臭気ガスに含まれるアンモニアの濃度が高い場合には、処理が困難である。このため、家畜糞尿の堆肥化装置として、縦型急速発酵装置のような、アンモニアを含む臭気ガスが大風量で発生する装置を用いた場合には、適用することができない。
【0008】
また、微生物を用いた脱臭方法は、脱臭効果が気温の影響をうけるため、微生物の好適な生育範囲の15〜35℃の間で処理しなければ、極端に脱臭効率が悪くなるという問題がある。これは、厳寒期の屋外の気温では低すぎ、堆肥化装置より堆肥化により熱が60〜80℃発生するため、そのままでは使用することができない。さらに堆肥化装置から出た排気を常温に落としてしまうと、大量の水分が発生してしまい、この処理が困難となる。
【0009】
上述した問題の解決のため、本発明においては、アンモニアを含む臭気ガスを、脱臭することが可能な脱臭装置及び脱臭方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の脱臭装置は、二酸化炭素の供給部と、アンモニアの供給部と、水の供給部と、二酸化炭素の供給部から供給された二酸化炭素と、アンモニアの供給部から供給されたアンモニアと、水の供給部から供給された水とを接触させる充填塔とを備え、充填塔の充填材が、ステンレス鋼を含んで構成されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の脱臭方法は、アンモニア、二酸化炭素、及び、水を、ステンレス鋼を充填材として用いた充填塔内で接触させることを特徴とする。
【0012】
本発明の脱臭装置及び脱臭方法によれば、ステンレス鋼を充填材として備えた充填塔内でアンモニアと水とを充填塔で接触させ、アンモニアと二酸化炭素が凝縮水中に溶解する。そして、充填材にステンレス鋼が用いられていることにより、充填塔内でのアンモニアと二酸化炭素とが速やかに反応するため、アンモニアの水中への溶解度が非常に大きくなる。従って、充填塔からの排気はアンモニアをほぼ含まないものとなり、臭気ガスを脱臭することができる。
また、充填材にステンレス鋼が用いられていることにより、脱臭装置内の温度が低温でなくても動作するため、一部は循環水として使われ、余剰の水分はそのまま大気中に放出され、余剰の水分が蓄積しない。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、臭気の主成分であるアンモニアと、水中の二酸化炭素又は炭酸とを、ステンレス鋼を充填材として用いた充填塔で反応させることにより、アンモニアを含む臭気ガスを極めて効果的に脱臭することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態の脱臭装置を説明するためのブロック図である。
【図2】実験で用いた脱臭装置を説明するためのブロック図である。
【図3】Aは、時間毎の装置に供給される臭気ガス中のアンモニア濃度及び排気中に含まれるアンモニアの濃度を示すグラフである。Bは、時間毎の循環水中のアンモニア濃度及びpHを示すグラフである。
【図4】時間毎の第2の充填塔へ供給される臭気ガスに含まれるアンモニア濃度を測定したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を用いて説明する。
図1に本発明の一実施の形態の脱臭装置のブロック図を示す。
図1に示す脱臭装置10は、堆肥化装置11、凝縮水回収装置12、第1の貯水槽13、第1の充填塔14、第2の充填塔15、第3の充填塔16、及び、第2の貯水槽17を備える。
【0016】
脱臭装置10では、二酸化炭素の供給部、及び、アンモニアの供給部として、堆肥化装置11を使用している。堆肥化装置11は、外部から空気が供給され、装置内で畜産排泄物(有機廃棄物)を発酵させて堆肥化させる装置である。この堆肥化装置11としては、例えば、畜産排泄物を連続的、好気的に発酵させる縦型急速発酵装置が用いられる。
堆肥化装置11は、上部に備える畜産排泄物の投入口と、この投入口から投入された畜産排泄物を常時又は定期的に撹拌する撹拌機と、装置内に外部から空気を供給するための送風管と、送風管の途中部位に設置される空気加熱用の電気ヒータ等を備えて構成される。
堆肥化装置11の上部には、ガス送管31が接続される。ガス送管31は、堆肥化装置11からブロア25を介して凝縮水回収装置12に接続されている。
【0017】
なお、二酸化炭素の供給部としては、上述の堆肥化装置以外にも、例えば、二酸化炭素ボンベ、また、二酸化炭素を排出するボイラーやエンジン等を使用することができる。また、アンモニアの供給部としては、上述の堆肥化装置以外にも、アンモニア水、アンモニアボンベ等を使用することができる。
【0018】
この堆肥化装置11内において、家畜排泄物を発酵及び乾燥させる際に、アンモニアを主成分とし、その他各種の有機酸を微量に含む臭気ガスが発生するとともに、二酸化炭素及び家畜排泄物の乾燥による多量の水分が発生する。そして、ブロア25を駆動することにより、堆肥化装置11内で発生した臭気ガス、二酸化炭素、水分等を含む排気が、ガス送管31を通じて凝縮水回収装置12に供給される。
【0019】
そして、堆肥化装置11から供給されるアンモニア、二酸化炭素及び水分等を含む排気は、堆肥化装置11と脱臭装置10の他の構成との間の若干の温度差により、排気中に含まれる水分が凝縮する。このため、凝縮水回収装置12において、凝縮した水を回収する。また、凝縮水回収装置12において凝縮水を回収することにより、堆肥化装置11から供給された排気から、アンモニアや二酸化炭素等による気体と、凝縮水とに分離する。温度差により生じない水分は、そのまま脱臭装置10の外部に放出される。
【0020】
凝縮水回収装置12には、配管32とガス送管34が接続されている。配管32は、凝縮水回収装置12から第1の貯水槽13に接続されている。この配管32は、堆肥化装置11から供給された排気から分離された凝縮水を、第1の貯水槽13に送る。ガス送管34は、凝縮水回収装置12から第1の充填塔14の下部に接続されている。
【0021】
上述のように、脱臭装置10では、水の供給部として凝縮水回収装置が使用されている構成であるが、凝縮水回収装置以外にも、装置外からの水の供給部を併用することもできる。例えば、脱臭装置内において、凝縮水回収装置からの凝縮水のみでは循環水が不足する場合は、外部の水の供給部から水を補給しても良い。また、例えば、凝縮水回収装置を使用せず、外部の水の供給部のみを備え、外部の水の供給部から脱臭装置10に水を供給する構成でもよい。
【0022】
第1の貯水槽13は、凝縮水回収装置12内の凝縮水を、配管32を通して回収する。
第1の貯水槽13には、配管37、配管38、及び、ガス送管33が接続されている。
配管37は、ブロア18を介して外部からの空気を第1の貯水槽13内に供給する。配管38は、第1の貯水槽13から第3の充填塔16の上部に設けられたスプレイノズル20に接続されている。ガス送管33は、第1の貯水槽13からガス送管34に接続されている。
また、第1の貯水槽13に回収された凝縮水のうち、第3の充填塔16に供給された残りは、オーバーフローにより排水される。
【0023】
第1の貯水槽13に回収された凝縮水には、堆肥化装置11の排気に含まれるアンモニア及び二酸化炭素が溶解している。水中のアンモニア濃度が高い場合には、ブロア18を駆動することにより、第1の貯水槽13に接続された配管37から空気を供給し、第1の貯水槽内に回収されている凝縮水を空気で曝気してもよい。その場合に第1の貯水槽内で凝縮水が曝気されるため、凝縮水中に含まれるアンモニア及び二酸化炭素等がガス送管33を通してガス送管34に供給される。
ガス送管34は、凝縮水回収装置12及びガス送管33からのアンモニア及び二酸化炭素を含む臭気ガスを、第1の充填塔14の下部へ供給する。
【0024】
第1の充填塔14、第2の充填塔15、及び、第3の充填塔16は、それぞれ配管により直列に接続されている。これらは上方から下方へ凝縮水が供給され、下方から上方へ臭気ガスが供給される向流接触型の充填塔である。
【0025】
第1の充填塔14は、塔内に充填材26が設けられている。また、第1の充填塔14の充填材26の上部には、スプレイノズル24が配置されている。また、第1の充填塔14の下部には、循環水タンク45が設置されている。
第1の充填塔14には、ガス送管34、ガス送管35、オーバーフロー配管41が接続されている。また、循環水タンク45には、循環パイプ48が接続されている。ガス送管35は、第1の充填塔14の上部から第2の充填塔15の下部に接続されている。オーバーフロー配管41は、第1の充填塔14の下部において、循環水タンク45の上部から第2の貯水槽17に接続されている。また、第1の充填塔14の上部に配置されたスプレイノズル24には、配管40が接続されている。また、配管40には、循環水タンク45からの循環パイプ48が接続されている。
【0026】
第2の充填塔15は、塔内に充填材27が設けられている。また、第2の充填塔15の充填材27の上部には、スプレイノズル22が配置されている。また、第2の充填塔15の下部には、循環水タンク44が設置されている。
第2の充填塔15には、ガス送管35、ガス送管36、配管40が接続されている。また、循環水タンク44には、循環パイプ47が接続されている。ガス送管36は、第2の充填塔15の上部から第3の充填塔16の下部に接続される。配管40は、第2の充填塔15の下部からポンプ23を介して、第1の充填塔14に配置されたスプレイノズル24に接続されている。
また、第2の充填塔15の上部に配置されたスプレイノズル22には、配管39が接続されている。また、配管39には、循環水タンク44からの循環パイプ47が接続されている。
【0027】
第3の充填塔16は、塔内に充填材28が設けられている、また、第3の充填塔16の充填材28の上部には、スプレイノズル20が配置されている。また、第3の充填塔16の下部には、循環水タンク43が設置されている。
第3の充填塔16には、ガス送管36、配管39、排気管42が接続されている。また、循環水タンク43には、循環パイプ46が接続されている。配管39は、ポンプ21を介して第2の充填塔15に配置されたスプレイノズル22に接続されている。また、第3の充填塔16の上部に配置されたスプレイノズル20には、配管38が接続されている。また、配管38には、循環水タンク46からの循環パイプ47が接続されている。
排気管42は、第1の充填塔14から第3の充填塔16までを通過し、臭気成分の濃度が充分に低下した気体が排気される。
【0028】
充填材26,27,28は、ステンレス鋼により構成されている。
ステンレス鋼としては、SUS304、SUS316を用いることができる。SUS304、SUS316のいずれか一方のみにより構成することもでき、また、両方を併用することができる。さらに、SUS304、SUS316と、他の充填材とを組み合わせて使用することもできる。
充填材の形状や、充填塔内の充填率は、通常の気液接触に用いられる充填塔で使用されている充填材と同様の構成を適用することができる。
【0029】
充填材としてステンレス鋼、特に、SUS304、SUS316を用いることにより、セラミックや樹脂により形成した充填材に比べて、充填塔内でのアンモニアと二酸化炭素との反応率、反応速度を向上させることができる。
通常、水にアンモニアのみを溶解した場合には、アンモニアの溶解度以上には溶解しない。しかし、アンモニアを水に溶解することにより、水酸化アンモニウム(アンモニウムイオン)となる。また、二酸化炭素を水に溶解することにより溶解した二酸化炭素の一部が炭酸(炭酸イオン)となる。
そして、アンモニアと二酸化炭素とを水に溶解させることで、水酸化アンモニウムと炭酸とによる中和反応が起こり、炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウム、及び、その類似塩が生成する。
このように、水に溶解したアンモニアが、水酸化アンモニウムを経て炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウム、及び、その類似塩となることにより、水中のアンモニア濃度が低下する。そして、水中のアンモニア濃度が低下した分、アンモニアが水に溶解することができる。
このとき、充填材として、SUS304、SUS316が用いられていることにより、水中での、二酸化炭素又は炭酸とアンモニアとの反応速度が向上する。このため、接触時間(平均滞留時間)当たりの、水中での炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウム等の生成量が増加し、水中のアンモニア濃度(窒素濃度)が上昇する。このため、より大量のアンモニアを処理することができる。
また、アンモニアの溶解度は温度が低い方が高くなるが、充填材として、SUS304、SUS316が用いられていること高い温度でも水に効果的に溶解させることができる。
【0030】
第2の貯水槽17は、第1の充填塔14の下部からオーバーフロー配管41を通して排出された水が蓄えられる。第2の貯水槽17に蓄えられる水は、充填塔内で気液接触により、臭気ガスに含まれるアンモニアと二酸化炭素を溶解した水である。また、この水には、溶解した炭酸とアンモニアとの反応物である炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウム、及び、その類似塩が含まれている。
【0031】
上述のように、脱臭装置10では、充填塔でアンモニアを回収する際に、堆肥化装置11から発生する二酸化炭素と、同じく堆肥化装置11から発生する水分を凝縮させている。このため、外部からの水分や、臭気ガスに含まれる臭気成分を吸収するための物質を加えずに、堆肥化装置11から発生する臭気成分の主成分であるアンモニアを回収することができる。
【0032】
次に、上述の脱臭装置10を用いて臭気ガスから、臭気成分の主成分であるアンモニアを脱臭する方法について説明する。なお、以下の説明では、脱臭装置10の構成について、図1で用いた符号と同じ符号を付して説明する。
【0033】
まず、堆肥化装置11からの排気は、ブロア25を駆動することによりガス送管31を通して凝縮水回収装置12に供給される。この凝縮水回収装置12に供給された堆肥化装置11からの排気は、凝縮水回収装置12により冷却されるため排気中に含まれる水分が凝縮される。すなわち、堆肥化装置11からの排気は、通常外気温よりも高い温度で排出されるが、堆肥化装置11と脱臭装置10の他の構成との間の若干の温度差により、排気に含まれる水分を凝縮することができる。
【0034】
次に、凝縮水回収装置12により水分を除去された臭気ガスが、ガス送管34により凝縮水回収装置12から排出される。そして、凝縮水回収装置12で凝縮された水分が、配管32を通して第1の貯水槽13に回収される。続いて、第1の貯水槽に回収された水をブロア18により曝気し、この水に溶解しているアンモニアと二酸化炭素を気体として取り出すようにする。この曝気により取り出されたアンモニア及び二酸化炭素を、ガス送管33を通して、ガス送管34に供給する。
【0035】
次に、ガス送管34により、凝縮水回収装置12及び第1の貯水槽13で分離されたアンモニア及び二酸化炭素を含む臭気ガスを、第1の充填塔14に充填材26の下部、且つ、循環水タンク45の上方から供給する。そして、供給した臭気ガスは、充填材26を通過し、第1の充填塔14の上部に接続されたガス送管35から排出される。
ガス送管35から排出した臭気ガスは、第2の充填塔15に、充填材27の下部、且つ、循環水タンク44の上方から供給される。そして、供給した臭気ガスは、充填材27を通過し、第2の充填塔15の上部に接続されたガス送管36から排出される。
ガス送管36から排出した臭気ガスは、第3の充填塔16に、充填材28の下部、且つ、循環水タンク43の上方から供給される。そして、供給した臭気ガスは、充填材28を通過し、第3の充填塔16の上部に接続された排気管42から大気中に排出される。
【0036】
また、第1の貯水槽13で回収した凝縮水は、ポンプ19を介して配管38により第3の充填塔16の充填材28の上部に配置されたスプレイノズル20に供給される。そして、スプレイノズル20に供給された凝縮水を、充填材28の上部から下方に向けて噴射する。また、スプレイノズル20から噴射された凝縮水が、循環水タンク43内に蓄えられる。そして、ポンプ19を駆動することにより、循環水タンク43内に蓄えられた凝縮水が循環パイプ46から配管38に供給され、再びスプレイノズル20から第3の充填塔16に噴射される。このように、第1の貯水槽13から第3の充填塔16に供給された凝縮水は、第3の充填塔16内を循環する。
また、スプレイノズル20で凝縮水を噴射することにより、充填材28にほぼ均一に凝縮水を供給することができる。
【0037】
また、循環水タンク43に蓄えられた凝縮水は、第3の充填塔16の下部に接続された配管39から排出される。そして、配管39から排出された凝縮水を、ポンプ21を介して第2の充填塔15の充填材27の上部に配置されたスプレイノズル22に供給する。このスプレイノズル22に供給された凝縮水は、充填材27の上部から下方に向けて噴射する。また、スプレイノズル22から噴射された凝縮水が、循環水タンク44内に蓄えられる。そして、ポンプ21を駆動することにより、循環水タンク44内に蓄えられた凝縮水が循環パイプ47から配管39に供給され、再びスプレイノズル22から第2の充填塔15に噴射される。このように、第3の充填塔16から供給された凝縮水は、循環水タンク44、循環パイプ47、配管39、及び、スプレイノズル22によって第2の充填塔15内を循環する。
【0038】
また、循環水タンク44に蓄えられた凝縮水は、第2の充填塔15の下部に接続された配管40から排出される。そして、配管40から排出された凝縮水を、ポンプ23を介して第1の充填塔14の充填材26の上部に配置されたスプレイノズル24に供給する。このスプレイノズル24に供給された凝縮水は、充填材26の上部から下方に向けて噴射する。また、スプレイノズル24から噴射された凝縮水が、循環水タンク45内に蓄えられる。そして、ポンプ23を駆動することにより、循環水タンク45内に蓄えられた凝縮水が循環パイプ48から配管40に供給され、再びスプレイノズル20から第2の充填塔15に噴射される。このように、第2の充填塔15から供給された凝縮水は、循環水タンク45、循環パイプ48、配管40、及び、スプレイノズル24によって第1の充填塔14内を循環する。
【0039】
スプレイノズル24から噴射され、循環水タンク45に蓄えられた凝縮水は、第1の充填塔14の下部において、循環水タンク45の上部に接続されたオーバーフロー配管41からオーバーフローにより排出される。そして、オーバーフロー配管41から排出される凝縮水を、第2の貯水槽17で回収する。
【0040】
上述のように、臭気ガスを充填塔の下部から供給し、凝縮水を充填塔のスプレイノズルから供給することにより、充填塔内で臭気ガスと凝縮水が接触する。また、充填塔には充填材が設けられているため、この充填材により、臭気ガスと凝縮水との接触面積が大きくなり、気液接触の効率が向上し、臭気ガスに含まれるアンモニア及び二酸化炭素を効率的に、凝縮水に溶解させることができる。
さらに、充填材として、SUS304、SUS316を用いることにより、上述のように充填塔内でのアンモニアと二酸化炭素又は炭酸との反応速度が向上し、大量のアンモニアを処理することができる。
【0041】
第1の充填塔14の下部にガス送管34通じて供給される臭気ガスは、堆肥化装置11から排気された臭気ガスと、ほぼ同じ濃度のアンモニアと二酸化炭素を含む。このガス送管34から供給される臭気ガスのアンモニア及び二酸化炭素を、スプレイノズル24から供給される凝縮水で吸収する。スプレイノズル24から供給される凝縮水は、第3の充填塔16及び第2の充填塔15において臭気ガスとの接触している。このため、凝縮水中には、既にアンモニア及び二酸化炭素が溶解している。
【0042】
第1の充填塔14に供給された臭気ガスは、上述のスプレイノズル24から供給される凝縮水と接触することにより、アンモニア及び二酸化炭素が凝縮水中に溶解する。このため、第1の充填塔14の上部から、ガス送管35により排出される臭気ガスは、ガス送管34内の臭気ガスよりも、臭気成分であるアンモニアの濃度が低下している。
また、スプレイノズル24から供給される凝縮水は、第1の充填塔14内で臭気ガスと接触することにより、アンモニア及び二酸化炭素を溶解する。そして、循環水タンク45に蓄えられた後、循環パイプ48、配管40から再び第1の充填塔14内に供給されることにより、凝縮水中に溶解するアンモニア及び二酸化炭素を濃縮することができる。このため、第1の充填塔14の下部からオーバーフロー配管41により排出される凝縮水は、第2の充填塔15から供給される凝縮水よりも、多くのアンモニア及び二酸化炭素が溶解している。
【0043】
また、上述の第1の充填塔14と同様に、第2の充填塔15において、第2の充填塔15の下部から供給される臭気ガスと、スプレイノズル22から供給される凝縮水とが接触する。このため、第2の充填塔15からガス送管36により排出される臭気ガスは、ガス送管35により供給される臭気ガスよりも、臭気成分であるアンモニアの濃度が低下している。また、第2の充填塔15から、配管40により排出される凝縮水は、循環水タンク44に蓄えられた後、循環パイプ47、配管39から再び第2の充填塔15内に供給されることにより、凝縮水中に溶解するアンモニア及び二酸化炭素を濃縮することができる。このため、第3の充填塔16から供給される凝縮水よりも、多くのアンモニア及び二酸化炭素が溶解している。
【0044】
また、第3の充填塔16において、第3の充填塔16の下部から供給される臭気ガスと、スプレイノズル20から供給される凝縮水とが接触する。このスプレイノズル20から供給される凝縮水は、第1の貯水槽13内の凝縮水、又は、第1の貯水槽13において曝気された凝縮水である。このため、この凝縮水には、ほとんどアンモニアが溶解していない。そして、スプレイノズル20から供給される凝縮水が、第3の充填塔16内でガス送管36から供給される臭気ガスと接触し、臭気ガスに含まれる、アンモニア及び二酸化炭素が凝縮水に溶解する。さらに、循環水タンク43に蓄えられた後、循環パイプ46、配管38から再び第3の充填塔16内に供給されることにより、凝縮水中に溶解するアンモニア及び二酸化炭素を濃縮する。このため、第3の充填塔16の下部から配管39により排出される凝縮水は、第1の貯水槽13から供給される凝縮水よりも、多くのアンモニア及び二酸化炭素が溶解している。
また、第3の充填塔16から排気管42により排出される気体は、気液接触により臭気ガスに含まれる臭気成分であるアンモニアが凝縮水に溶解したことにより、臭気成分の濃度が充分に低下している。
【0045】
また、第1の充填塔14の下部に設置された循環水タンク45の上部から、オーバーフロー配管41によって第2の貯水槽17が接続されている。そして、第1の充填塔14内でアンモニア及び二酸化炭素を高濃度で溶解した凝縮水が、第1の充填塔14の下部からオーバーフロー配管41から排出されて、第2の貯水槽17に回収される。第2の貯水槽17に回収された凝縮水は、高濃度の炭酸アンモニウム溶液である。また、この凝縮水には、臭気ガスに含まれていたアンモニア、二酸化炭素、及び、アンモニウムイオン、炭酸イオンが溶解している。
【0046】
このように、第1の充填塔14から第3の充填塔16を用いて、臭気ガスと凝縮水とを多段階式に向流接触させることにより、臭気ガスに含まれるアンモニアを凝縮水により吸収することができる。この結果、脱臭装置10からの排気には、臭気成分の主成分であるアンモニアがほとんど含まれないため、高濃度の臭気成分を含む臭気ガスを脱臭することができる。
【0047】
従って、例えば縦型急速発酵装置のような高濃度のアンモニアが発生する堆肥化装置において、堆肥化装置から発生するアンモニアを、同じく堆肥化装置から発生する二酸化炭素と水とを使用して回収することができる。つまり、堆肥化装置から発生する臭気ガスから、臭気の主成分であるアンモニアを回収し、水中の二酸化炭素又は炭酸と反応させることにより、高濃度の炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウム、及び、その類似塩の溶液が得られる。このため、この脱臭装置及び脱臭方法により、臭気の主成分であるアンモニアがほとんど含まれない排気とすることができる。
【0048】
なお、上述の実施の形態において、脱臭装置から排気されるアンモニア濃度を充分に低下させるため、脱臭装置を構成するための充填塔の数及び充填塔の構成を、臭気ガス中のアンモニア濃度や二酸化炭素濃度に応じて変更することが可能である。
例えば、充填塔の充填材の比表面積や充填率を変化させることや、充填塔の数を変更することが可能である。また、充填塔での凝縮水と臭気ガスとの気液接触は、並流接触又は向流接触のいずれの構成でもよい。このように、脱臭装置の構成を必要に応じて変更することにより、凝縮水によるアンモニア及び二酸化炭素の吸収を最適化し、脱臭装置から排気されるアンモニア濃度を充分に低下させることが可能である。
また、充填材は連続で充填すると充填材の一部に水の通り道ができてしまい、水分とアンモニア及び二酸化炭素の接触溶解に必要な面積が低下するため、パンチングメタル等のスペーサーを入れ予備空間を設けて断続的に構成することが望ましい。
【0049】
また、循環水タンク43,44,45内に蓄えられた凝縮水内に、マイクロバブル又はエアーストーンにより二酸化炭素を供給してもよい。循環水タンク43,44,45内に蓄えられた凝縮水中にマイクロバブル又はエアーストーンにより二酸化炭素を溶解させることにより、凝縮水の二酸化炭素濃度を高めることができる。このため、充填塔内でのアンモニアとの気液接触による、アンモニアの凝縮水への溶解を効率よく行うことができる。
【実施例】
【0050】
以下、実験例により本発明を具体的に説明する。
実験に用いた脱臭装置を図2に示す。図2に示す脱臭装置50は、アンモニアボンベ59、二酸化炭素ボンベ61、ブロア51、第1の充填塔62、第2の充填塔63、及び、循環水タンク64,70を備える。
【0051】
アンモニアボンベ59からアンモニアガスを脱臭装置50に供給し、また、二酸化炭素ボンベ61から二酸化炭素ガスを脱臭装置50に供給し、ブロア51で空気希釈することすることで、擬似的に臭気ガスとした。アンモニアボンベ59から供給されたアンモニアガス、二酸化炭素ボンベ61から供給された二酸化炭素ガス、及び、及びブロア51から送られた空気は、送管52内で混合され、第1の充填塔62に上部から供給される。
【0052】
第1の充填塔62は、内部に充填材67を備える。また、充填材67の上部にスプレイノズル65を備える。
第1の充填塔62は、充填材67の上部に設けられたガス送管52からアンモニアを含む気体が供給され、同じく充填材67の上部に設けられたスプレイノズル65から循環水が供給される並流接触型の充填塔である。充填材67として、SUS304の金属たわしを環状に広げ、パンチングメタルで空間を設けた充填材、又は、裁断した不織布を用いた充填材を、塔内に5段充填した。
【0053】
また、第1の充填塔62の充填材67の下部には、ガス送管53と配管54が接続されている。ガス送管53は、第1の充填塔62の下部から第2の充填塔63の上部に接続される。また、第1の充填塔62の上部から供給されて充填材67を通過した気体が、ガス送管53を通り第2の充填塔63の上部に供給される。配管54は、第1の充填塔62の下部から循環水タンク64に接続される。また、スプレイノズル65から供給された循環水が第1の充填塔62の下部から配管54を通り、循環水タンク64に回収される。
【0054】
第2の充填塔63は、内部に充填材68を備える。また、充填材68の上部にスプレイノズル66を備える。
第2の充填塔63は、充填材68の上部に設けられたガス送管53から、第1の充填塔62から排出されたアンモニアを含む気体が供給され、同じく充填材68の上部に設けられたスプレイノズル66から循環水が供給される並流接触型の充填塔である。
充填材68として、SUS304の金属たわしを環状に広げ、パンチングメタルで空間を設けた充填材、又は、裁断した不織布を用いた充填材を、塔内に5段充填した。
また、第2の充填塔63の下部には、配管55が接続されている。配管55は、第2の充填塔63の下部から循環水タンク70に接続される。また、第2の充填塔63の上部から供給された気体と循環水とが配管55を通り、循環水タンク70で回収される。
【0055】
循環水タンク64,70には、循環水が蓄えられている。
また、循環水タンク64には、配管57が接続されている。配管57は、ポンプ69を介して循環水を、第1の充填塔62の上部に配置されたスプレイノズル65に供給する。また、循環水タンク70には、配管58が接続されている。配管58は、ポンプ60を介して循環水を、第2の充填塔63の上部に配置されたスプレイノズル66に供給する。
また、循環水タンク64には、配管56が接続されている。ブロア51を駆動することにより、第2の充填塔63の下部から配管56を通り気体が外部に排出される。
【0056】
図2に示した脱臭装置50を用いて、アンモニアを含む臭気ガスを循環水により吸収する実験を裁断した不織布とSUS304の金属たわしを充填材としてそれぞれ行った。なお、本実験例では冬季の常温(3〜15℃程度)で行った。
【0057】
この実験では、脱臭装置として、第1の充填塔62及び第2充填塔63の直径を150mmとした。循環水タンク64、70には20Lの循環水を準備した。
また、各充填塔62,63の充填材67,68として、SUS304の金属たわしを環状に広げ、パンチングメタルで空間を設けた充填材を構成し、予備空間10cmとして最上部から最下部までが1mとなるように充填材を5段充填した。また、比較例として、各充填塔62,63の充填材67,68として、8.3cm分に裁断した不織布を用いた。
各充填塔62,63のスプレイノズル65,66からの循環水の散布は、毎分5Lで行った。
また、第1の充填塔62に供給されるアンモニア濃度が平均1000ppmとなるように、アンモニアボンベ59からのアンモニアの流量及びブロア51の風量を設定した。さらに、二酸化炭素ボンベ61の流量を、アンモニアボンベ59からのアンモニアの流量の10倍となるように設定した。これにより、擬似的に堆肥化装置から排出される臭気ガスを作製した。二酸化炭素ボンベ61より、アンモニアの10倍程度の濃度となるように二酸化炭素を供給した。
なお、アンモニア濃度及び二酸化炭素濃度は、上述の図2に示した脱臭装置50の測定箇所において検知管を用いて測定した。
【0058】
実験の結果を図3に示す。図3Aは、それぞれの充填材における時間(h)毎の脱臭装置からの排気中に含まれるアンモニア濃度(ppm)を示すグラフである。また、図3Bは、時間(h)毎の循環水中のアンモニア濃度(ppm)及びpHを示すグラフである。
【0059】
図3Aに示すように、不織布を用いた場合には、17時間後入気と排気のアンモニア濃度が同じになったため、そこで実験を終了した。しかし、SUS304の金属たわしでは24時間を経過した後も、排気のアンモニア濃度が400ppmである。
また、図3Bに示す結果からわかるように、pHだけでは充填材により性能差はないが、不織布では終了時の水中アンモニア濃度は3900ppm程度であるが、SUS304の金属たわしでは14000ppm近くまで上昇した。
この結果から、充填材としてステンレス鋼を用いることにより、水中へのアンモニアの溶解が大きく、アンモニアの脱臭を効率的に行うことができた。
【0060】
次に、上述の図2に示した脱臭装置50で、52の配管を通る臭気を60℃に加熱して充填材にSUS304の金属たわしを用いて循環水への溶解を行った場合の結果を図4に示す。
この実験では、第1の充填塔62に供給されるアンモニア濃度が平均1000ppmとなるように、アンモニアボンベ59からのアンモニアの流量及びブロア51の風量を設定した。
さらに、二酸化炭素ボンベ61の流量を、アンモニアボンベ59からのアンモニアの流量の10倍となるように設定した。これにより、擬似的に堆肥化装置から排出される臭気ガスを作製した。二酸化炭素ボンベ61より、アンモニアの10倍程度の濃度となるように二酸化炭素を供給した。
これらの条件以外は、上述のアンモニアを循環水により吸収する実験と同じ条件で行った。
図4は、時間(h)毎の第1の充填塔62へ供給される臭気ガスに含まれるアンモニア濃度(ppm)を測定したグラフである。
【0061】
図4に示すように、図3と比較しても大幅な性能差はない。この結果から、高温の臭気ガスにおいても充分に充填材のSUS304が作用し、循環水中にアンモニアを取り込ませていることを表している。また、脱臭装置内の温度が低温でなくても動作するため、一部は循環水として使われる物の、余剰の水分はそのまま大気中に放出され、余剰の水分が蓄積しない。
【0062】
上述の実験結果から、充填材としてステンレス鋼を用いることにより、効率的にアンモニアを水で回収することができることがわかる。
実験開始から24時間経過後も、脱臭装置から排出される排気に含まれるアンモニア濃度を400ppm程度まで低下させることができ、循環水中のアンモニア濃度を14000ppmまで上昇させることが出来た。従って、脱臭装置から排出される排気には臭気成分の主成分であるアンモニアをほとんど除去することができ、臭気ガスを脱臭することができた。
【0063】
なお、本発明は上述の実施形態例において説明した構成に限定されるものではなく、その他本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0064】
10,50 脱臭装置、11 堆肥化装置、12 凝縮水回収装置、13 第1の貯水槽、14,62 第1の充填塔、15,63 第2の充填塔、16 第3の充填塔、17 第2の貯水槽、18,25,51 ブロア、19,21,23,60,69 ポンプ、20,22,24,65,66 スプレイノズル、26,27,28,67,68 充填材、31,33,34,35,36,52,53 ガス送管、32,38,39,40,54,55,56,57,58 配管、41 オーバーフロー配管、42 排気管、43,44,45,64,70 循環水タンク、46、47,48 循環パイプ、59 アンモニアボンベ、61 二酸化炭素ボンベ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化炭素の供給部と、
アンモニアの供給部と、
水の供給部と、
前記二酸化炭素の供給部から供給された二酸化炭素と、前記アンモニアの供給部から供給されたアンモニアと、前記水の供給部から供給された水とを接触させる充填塔とを備え、
前記充填塔の充填材が、ステンレス鋼を含んで構成されている
ことを特徴とする脱臭装置。
【請求項2】
前記ステンレス鋼が、SUS304、又は、SUS316から選ばれる少なくとも1種類以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
【請求項3】
前記二酸化炭素の供給部及び前記アンモニアの供給部が堆肥化装置であることを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
【請求項4】
前記水の供給部が、前記堆肥気化装置からの排気側に接続された熱交換器であることを特徴とする請求項3に記載の脱臭装置。
【請求項5】
アンモニア、二酸化炭素、及び、水を、ステンレス鋼を充填材として用いた充填塔内で接触させることを特徴とする脱臭方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−214243(P2010−214243A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61164(P2009−61164)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(592152510)株式会社中島自動車電装 (12)
【Fターム(参考)】