説明

脳の出血状態を治療するための方法及び組成物

記載される発明は、脳内出血状態の非ヒト動物モデル系、哺乳動物における脳内出血状態を治療するための物質を評価するための方法、哺乳動物における脳内出血状態に起因する血腫拡大又は再発性再出血を治療するための方法、並びに脳内出血状態への投与又は脳内出血状態に近接した距離での投与のための薬学的組成物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
脳内出血状態に起因する血腫拡大又は再発性出血を治療するための方法であって、
(a)薬学的組成物であって、
(i)治療的に有効な量の少なくとも1つの抗線溶剤と、
(ii)薬学的に許容される担体と、
を含む、薬学的組成物を提供する工程、
(b)脳内の前記血腫中、又は脳内の前記血腫に近接した距離に、前記薬学的組
成物を投与する工程、
(c)患者予後を改善する工程、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記出血状態は、外傷性脳損傷(TBI)に起因する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記出血状態は、前記血腫の外科的排除後の再出血である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出血状態は、慢性硬膜下血腫(SDH)である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記出血状態は、脳内血腫(ICH)である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記脳内血腫は、特発性脳内血腫(ICH)である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記脳内血腫は、外傷性脳内血腫(ICH)である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記出血状態は、開頭術後の再出血である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記開頭術は、脳癌を治療するために行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記開頭術は、脳内血管奇形を治療するために行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記開頭術は、脳動脈瘤を治療するために行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記投与は、埋め込みである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、ε−アミノカプロン酸(AMICAR)である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、第VII因子である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの第VII因子は、組換え第VII因子である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、トラネキサム酸である、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、アプロチニンである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記薬学的に許容される担体は、制御放出性担体である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記薬学的に許容される担体は、持続放出性担体である、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、前記持続放出性担体に包埋される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、前記持続放出性担体上にコーティングされる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記持続放出性担体は、前記少なくとも1つの抗線溶剤を投与後少なくとも21日間放出する、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記持続放出性担体は、前記少なくとも1つの抗線溶剤を投与後約3〜5日間放出する、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記持続放出性担体は、微小粒子である、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記持続放出性担体は、ナノ粒子である、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記持続放出性担体は、生分解性ポリマーを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記生分解性ポリマーは、合成ポリマーである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記生分解性ポリマーは、天然ポリマーである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記合成ポリマーは、ポリエステル、ポリエステルポリエチレングリコールポリマー、ポリアミノ由来バイオポリマー、ポリ無水物、ポリオルトエステル、ポリホスファゼン、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル(SAIB)、光重合性バイオポリマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記合成ポリマーは、ポリグリコール酸(PGA)である、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記合成ポリマーは、ポリグリコール酸、ポリ乳酸(PLA)、又はポリカプロラクトンと共に形成されるトリメチレンカーボネートのコポリマーである、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記持続放出性担体は、ヒドロゲルである、請求項19に記載の方法。
【請求項33】
前記天然バイオポリマーは、タンパク質ポリマーである、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記天然ポリマーは、ヒアルロン酸を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
前記天然ポリマーは、2.3%未満のヒアルロン酸を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記血腫に近接した前記距離は、約0.5mm〜約10mmである、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記薬学的組成物は、局所的薬理効果を呈する、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記薬学的組成物は、前記脳の至る所でその薬理効果を呈する、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
脳内出血状態に起因する血腫拡大又は再発性再出血を治療するための部位特異的持続放出性薬学的組成物であって、
(a)治療的に有効な量の少なくとも1つの抗線溶剤と、
(b)薬学的に許容される担体であって、
持続放出性担体である、薬学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物。
【請求項40】
前記脳内出血状態は、外傷性脳損傷後の再出血である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項41】
前記脳内出血状態は、慢性硬膜下血腫(SDH)である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項42】
前記脳内出血状態は、脳内血腫(ICH)である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項43】
前記脳内血腫は、特発性脳内血腫(ICH)である、請求項42に記載の薬学的組成物。
【請求項44】
前記脳内血腫は、外傷性脳内血腫(ICH)である、請求項42に記載の薬学的組成物。
【請求項45】
前記脳内出血状態は、開頭術後の再出血である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項46】
前記開頭術は、脳癌を治療するために行われる、請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項47】
前記開頭術は、脳内血管奇形を治療するために行われる、請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項48】
前記開頭術は、脳動脈瘤を治療するために行われる、請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項49】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、ε−アミノカプロン酸(AMICAR)である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、第VII因子である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記第VII因子は、組換え第VII因子である、請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、トラネキサム酸である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項53】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、アプロチニンである、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項54】
前記薬学的に許容される担体は、制御放出性担体である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項55】
前記薬学的に許容される担体は、持続放出性担体である、請求項39に記載の薬学的組成物。
【請求項56】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、前記持続放出性担体に包埋される、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項57】
前記少なくとも1つの抗線溶剤は、前記持続放出性担体上にコーティングされる、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項58】
前記持続放出性担体は、前記抗線溶剤を投与後少なくとも21日間放出する、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項59】
前記持続放出性担体は、前記抗線溶剤を投与後約3〜5日間放出する、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項60】
前記持続放出性担体は、微小粒子を含む、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項61】
前記持続放出性担体は、ナノ粒子を含む、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項62】
前記持続放出性担体は、生分解性ポリマーを含む、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項63】
前記生分解性ポリマーは、合成ポリマーである、請求項62に記載の薬学的組成物。
【請求項64】
前記生分解性ポリマーは、天然ポリマーである、請求項62に記載の薬学的組成物。
【請求項65】
前記合成ポリマーは、ポリエステル、ポリエステルポリエチレングリコールポリマー、ポリアミノ由来バイオポリマー、ポリ無水物、ポリオルトエステル、ポリホスファゼン、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル(SAIB)、光重合性バイオポリマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項63に記載の薬学的組成物。
【請求項66】
前記合成ポリマーは、ポリグリコール酸(PGA)である、請求項63に記載の薬学的組成物。
【請求項67】
前記合成ポリマーは、ポリグリコール酸、ポリ乳酸(PLA)、又はポリカプロラクトンと共に形成されるトリメチレンカーボネートのコポリマーである、請求項63に記載の薬学的組成物。
【請求項68】
前記持続放出性担体は、ヒドロゲルである、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項69】
前記天然ポリマーは、タンパク質ポリマーである、請求項64に記載の薬学的組成物。
【請求項70】
前記タンパク質ポリマーは、自己集合性タンパク質ポリマーから合成される、請求項69に記載の薬学的組成物。
【請求項71】
前記天然ポリマーは、天然多糖類である、請求項64に記載の薬学的組成物。
【請求項72】
前記天然ポリマーは、ヒアルロン酸を含む、請求項64に記載の薬学的組成物。
【請求項73】
前記天然ポリマーは、2.3%未満のヒアルロン酸を含む、請求項72に記載の薬学的組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−520504(P2013−520504A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−555080(P2012−555080)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2011/025760
【国際公開番号】WO2011/103591
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512218935)エッジ セラピューティクス インコーポレイテッド (1)
【出願人】(313000025)
【Fターム(参考)】