説明

腕式被服、下肢式被服及び背面式被服

【課題】片手による短時間での着脱容易な悪天候時や低温時及び/又は冬季時に備えた身体の部分的な防雨性及び/又は防寒性及び着脱容易とする腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供。
【解決手段】身体の手及び/又は腕の全部又は一部を被覆する腕被覆本体にて形成される腕式被服と腿及び/又は脚及び/又は足の全部又は一部を被覆する下肢被覆本体にて形成される下肢式被服と肩及び/又は背中の全部又は一部を被覆する背面被覆本体にて形成される背面式被服で構成し、腕・下肢覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部を構成し、開閉部の開放により腕被覆本体が円周方向に拡開し、被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部を少なくとも一つ有する。さらに、背面被覆本体は前身頃に付けた接合部材の接合により開閉部を構成し、開閉部の開放により背面被覆本体が略円周方向に拡開し、被覆部分からの離脱を防止可能とする締結部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば腕式被服、下肢式被服及び背面式被服に係り、特に片手での脱衣を可能とする容易性、降雨、降雪、雹及び霰等に対する防雨性や防水性、雨季や冬季に対する低温時の防寒性及び利用者に対する装着時の快適性を備える腕式被服、下肢式被服及び背面式被服に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、人々は天候や気温に合わせて適当な種類の被服を選択し、条件に応じて最適な機能、用途、及びデザインを有した被服を着用している。例えば、雨天の場合には、雨水によって身体が濡れることを防止するために防水効果を有する被服(例えば、スポーツウェア、アウトドアウェア及び着衣式雨具(いわゆる合羽)を含む)を利用する。このような場合、該被服は防雨性を有することが重要であるが、雨水によって濡れた該被服に対する脱衣時の容易性、雨季や冬季に対する低温時の防寒性及び利用者に対する装着時の快適性を有することが好ましい。該被服の使用条件は、日常生活上の歩行時に限らず、業務上の移動時(例えば、自転車や自動二輪車を含む)も考えられるからである。また、該被服の利用対象も、成人のみではなく、幼児から老人まで幅広い年齢層と考えられるからである。しかし、市場における多くの該被服は上半身及び/又は下半身を全部覆うように形成されているため、脱衣時には所定の時間が必要となり、また無駄に体温の上昇を発生させてしまうことも多々ある。したがって、該被服を着用する意思が起こらず、傘によっては防雨しきれない部分(例えば、腕、脚及び肩や背中を含む)が意に反して想像以上に濡れてしまい不快感を得たり、濡れた被服をそのまま着用し続けた結果、体温低下により病を患ったりする可能性もある。
【0003】
一方、様々な条件に適した機能、用途、及びデザインを有した各種防水効果を有する被服が考えられている。
【0004】
例えば、特開2007−9377号公報(特許文献1)に見られるように、全身用雨具において、下肢に対する雨よけを可能とする改善が見られている。しかし該従来技術では、脱衣時に上半身の首元から下半身の股下付近にわたる開閉部にかかる接合部材(例えば、ファスナーを含む)及び下肢にわたる開閉部にかかる接合部材を開放する動作が必要であり、かつ、上半身にかかる被覆部から両腕を抜く動作が必要であるため、片手で該被服を脱衣することは容易とは言えない。
【0005】
また、特開2002−302813号公報(特許文献2)に見られるように、下肢用雨具において、マジックテープ(登録商標)を使用し、円筒形状にすることにより容易な着衣を可能とする改善が見られている。しかし該従来技術では、被覆部から下肢を抜く動作が必要であるため、片手で該被服を脱衣することは容易とは言えない。
【0006】
また、特開平11−256409号公報(特許文献3)に見られるように、長靴と下肢用被服の一体型雨具において、あらゆる利用者の身長の差異に対する調整を可能とする改善が見られる。しかし該従来技術では、ファスナーによって該被覆の開閉を行い、固定帯によって胴部等を固定するため、利用者の体型の差異に対する調整機能及び自転車のペダルを漕ぐような下肢の伸縮連続運動に対する柔軟性に乏しく、しいては十分な防水効果を得ることができない。
【0007】
また、特開平10−192002号公報(特許文献4)及び特開2000−160411号公報(特許文献5)に見られるように、膝下用雨具において、傘使用時においても防げない地面から跳ね上がった雨水からの防水を可能とする改善が見られる。しかし該従来技術では、歩行時を前提とし、また膝下部分のみの防水のため、用途の幅が狭い。
【特許文献1】特開2007−9377号公報
【特許文献2】特開2002−302813号公報
【特許文献3】特開平11−256409号公報
【特許文献4】特開平10−192002号公報
【特許文献5】特開2000−160411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、これまでの着衣用雨具を含む防水効果を有する被服にかかる先行技術(以下、「従来式被服」という。)は、該従来式被服の脱衣時の条件(例えば、時間的猶予の有無及び手足の自由度を含む)を十分に考慮したものでないため、例えば、労働時にかかる業務上の移動の際、訪問先到着時に該被服を短時間で容易に脱衣することができなかったり、傘を差しながら片手で該被服を脱衣することができなかったりした。
【0009】
また、短時間で容易に脱衣することができなかったため、脱衣後の該従来被服の処理にも時間を要し、訪問先顧客の時間的概念に対する不信感を与えるだけでなく、濡れた該従来式被服の処理によって引き起こす該訪問先顧客の視覚的概念に対する不快感を与える可能性もあった。
【0010】
また、該従来式被服は、該従来式被服の利用時の状況(例えば、早歩き時や自転車及び自動二輪車運転時を含む)を十分に考慮したものでないため、例えば、身体の脚及び肩や背中にかかる部分的な防水効果を含む被服による防雨ができず、意に反して想像以上に既着服の各部分を濡らしてしまった。
【0011】
さらに、該従来式被服により部分的な防雨ができなかったため、既着服を部分的に濡らしてしまい不快感を覚えるだけでなく、濡れた該既着服をそのまま着用し続けることにより体温低下を引き起こし、病を煩わせる可能性もあった。
【0012】
また、従来式被服は、利用者にかかる着用時の事情(例えば、体型の差異や既着服の種類を含む)を十分に考慮したものでないため、例えば、肥満体型の利用者及び厚みのある既着服(例えば、業務服及び冬季時の重ね着を含む)を被覆している利用者において心地よい着心地を提供することができなかった。
【0013】
さらに、利用者において心地よい着心地を提供することができなかったため、着用時には十分な防水効果が得られなかったり、利用時の状況が制限されたり、しいては着用したくないという感情を抱かせる可能性もあった。
【0014】
本発明は上記の従来技術の問題を解決するためになされたもので、例えば、身体の腕、脚及び肩と背中を被覆する部分的な被服を提供することで、片手による短時間での容易な脱衣性、降雨、降雪、雹及び霰等にかかる悪天候時や低温時及び/または冬季時に備えた身体の部分的な防雨性、防水性及び/または防寒性及び幅広い利用者層による装着時の快適性を実現させることを可能とする腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供することを目的としている。
【0015】
本発明の別の目的は、容易な脱衣性を実現させることで、あらゆる脱衣時の条件(例えば、着脱を頻繁に繰り返すような条件、片方の手が傘で塞がっているような条件、及び第三者に脱衣を依頼するような条件)に柔軟に対応した雨具としての腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供することである。
【0016】
本発明のまた別の目的は、身体の部分的な防雨性及び/または防寒性を実現することで、天候や気温が影響するレジャー(例えば、釣りや山登りを含む)に柔軟に対応した防寒具としての腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供することである。
【0017】
本発明の更に別の目的は、装着時の快適性を実現させることで、雨具や防寒具という固定観念に縛られず、ファッションコーディネートの一環として、ファッショナブルな利用者の利用に対応した腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供することである。
【0018】
本発明のまた更に別の目的は、ファッショナブルな利用者にも対応可能にすることを実現することで、ファッション感覚にも敏感な需要層にも利用したいという気持ちを抱かせるような腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供することである。
【0019】
本発明のまた別の目的は、突発的な利用条件に対応した使い捨て可能な腕式被服、下肢式被服及び背面式被服を提供することである。
【0020】
かかる課題を解決するため、本発明は、身体のうち手及び/又は腕の全部又は一部を被覆する腕被覆本体にて形成される腕式被服であって、該腕被覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部を構成し、該開閉部の開放により該腕被覆本体が円周方向に拡開し、該被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部を少なくとも一つ有して形成されることを特徴とする。
【0021】
ここで、腕被覆本体は、該腕式被服を雨具として使用する場合には、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材が好ましいが、浸透を防ぎ表層で水を弾く素材であればよく、ここに限定するものではない。
【0022】
また、腕被覆本体は、該腕式被服を防寒具として使用する場合には、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることが好ましいが、外気を遮断し、被覆部内の温度を保つ素材であればよく、ここに限定するものではない。
【0023】
このように構成することで、身体のうち手及び/又は腕の全部又は一部を被覆する腕被覆本体にて、該被覆部分は該腕被覆本体に覆い尽くされ、例えば、傘では防ぎきれない横殴りの雨から腕が濡れることを防ぎ、該腕被覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部にて、該腕式被服の第一の挿入口部から該利用者の腕を挿入する必要が無く、該開閉部にかかる第一の端縁部に付設した接合部と第二の端縁部に付設した接合部が接合していない開放状態時に該利用者の所定の被覆部を宛がい、該接合部を接合することにより該被覆部を被覆することができ、該開閉部の開放により該腕被覆本体が円周方向に拡開して脱衣することができ、該被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部にて、該腕式被服を該被覆部分に止着し、例えば、不用意な腕の上下左右にかかる運動又は暴風などから該腕被覆本体が被覆部から外れてしまったり、ずれ落ちてしまったりすることを防ぐことができる。このような構成を実現するものであれば限定なく本願に適用可能であり、例えば該止着部を複数設けることにより被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止できることが好ましい。また該止着部により該腕式被服の内側に存在する該被覆部分と該腕被覆本体との間に余分な空間を持たすことなく最適に止着できることがより好ましい。なお、ここでは第一の挿入口部及び第二の挿入口部の両方を開放できるような構成で記載しているが、第一の挿入口部を含む所定の部分のみ開閉部を設けて開放し、第二の挿入口部を含む所定の部分は開閉部を設けずに開放しない構成にしてもよい。また、該開閉部が該止着部の役割を果たしてもよい。
【0024】
また本発明にかかる腕被覆本体は、該腕被覆本体にかかる該腕被覆本体の第一の端縁部を腕周りに巻装して被覆することを特徴とする。
【0025】
かかる構成を備える本発明によれば、該腕被覆本体にかかる第一の端縁部を腕周りに巻装(第二の端縁部が第一の端縁部の下側に位置する構造)し、該腕被覆本体の所定の位置に付設した接合部と第一の端縁部に付設した接合部を接合することにより、被覆状態を保持することができる。なお、第二の挿入口部を含む所定の部分は開閉部を設けずに開放せず、第一の挿入口部を含む所定の部分を開放して該巻装する構造にしてもよい。
【0026】
また本発明にかかる該止着部及び該開閉部は、片手で該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放を可能とする構造にかかる接合部材からなることを特徴とする。
【0027】
ここで、接合部材とは、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることが好ましいが、該止着部及び該開閉部の機能を果たす部材又は方法であればよい。
【0028】
かかる構成を備える本発明によれば、利用者は被覆部にかかる腕を捻ったり折り曲げたりすることなく該腕式被服にかかる該止着部及び該開閉部にもう一方の腕にかかる手が届き、該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放を手先の動きのみによって容易に取り外すことができる。この場合、該腕被覆本体にかかる該接合部材が付設する部分は、該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放によって外力が加わるため、該外力に対する耐久性のある素材及び/または該接合部材が外れない付設構造及び方法を用いていることが好ましい。
【0029】
また本発明にかかる接合部材は、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることを特徴とする。
【0030】
かかる構成を備える本発明によれば、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む汎用性のある一般普及されている接合部材を使用することにより、該腕式被服にかかる該止着部及び該開放部の破損に対する修理、補修及び交換を容易に行うことができる。
【0031】
また本発明にかかる止着部は、既着服を含む被覆部分の周囲に合わせて寸法を調節可能とする弾性素材を備えて構成されることを特徴とする。
【0032】
ここで、弾性素材とは、ゴム、バネ、ポリウレタン、ウレタン、ストレッチナイロン、ストレッチポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ソロテックス(登録商標)及びPTT繊維うちの少なくとも一つを含む弾性機能を有する素材であることが好ましいが、これに限定せず、擬似的な弾性機能を有する素材、構造及び方法でもよい。
【0033】
かかる構成を備える本発明によれば、該腕式被服装着の止着時に該止着部にかかる弾性素材が伸張するため、既着服を含む所定の腕の周囲に合わせて該腕式被服の装着時寸法を調整可能とし、利用者は窮屈感を感じることなく装着することができる。
【0034】
また本発明にかかる腕被覆本体は、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材であることを特徴とする。
【0035】
かかる構成を備える本発明によれば、該腕式被服はナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材で構成されるため、雨などによって濡れた該腕式被服を乾かすことにより繰り返し利用することができる。なお、該素材を腕被覆本体の外層にかかる素材とし、内層は防寒効果を有する素材を封入させてもよい。
【0036】
また本発明にかかる腕被覆本体は、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることを特徴とする。
【0037】
かかる構成を備える本発明によれば、該腕式被服はウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材で構成されるため、袖の無い防寒具(例えば、ベストを含む)の着用時や腕だけを外に放置する業務(例えば、国内の高速道路にかかる料金所業務)の遂行時に、低温の外気から腕を守ることができる。なお、腕被覆本体の内層にかかる素材とし、外層は防水及防雨効果を有する素材を使用してもよい。
【0038】
また、本発明は、身体のうち腿及び/又は脚及び/又は足の全部又は一部を被覆する下肢被覆本体にて形成される下肢式被服であって、該下肢被覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部を構成し、該開閉部の開放により該下肢被覆本体が円周方向に拡開し、該被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部を少なくとも一つ有して形成されることを特徴とする。
【0039】
ここで、下肢被覆本体は、該下肢式被服を雨具として使用する場合には、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材が好ましいが、浸透を防ぎ表層で水を弾く素材であればよく、上述に限定するものではない。
【0040】
また、ここで、下肢被覆本体は、該下肢式被服を防寒具として使用する場合には、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることも好ましいが、外気を遮断し、被覆部内の温度を保つ素材であればよく、上述に限定するものではない。
【0041】
このように構成することで、身体のうち腿及び/又は脚及び/又は足の全部又は一部を被覆する下肢被覆本体にて、該被覆部分は該下肢被覆本体に覆い尽くされ、例えば、傘では防ぎきれない横殴りの雨から下肢が濡れることを防ぎ、該下肢被覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部にて、例えば、該下肢式被服の第一の挿入口部から該利用者の足を挿入する必要が無く、該開閉部にかかる第一の端縁部に付設した接合部と第二の端縁部に付設した接合部が接合していない開放状態時に該利用者の所定の被覆部を宛がい、該接合部を接合することにより該被覆部を被覆することができ、該開閉部の開放により該下肢被覆本体が円周方向に拡開して脱衣することができ、該被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部にて、該下肢式被服を該被覆部分に止着し、例えば、不用意な下肢の上下左右にかかる運動又は暴風などから該下肢被覆本体が被覆部から外れてしまったり、ずれ落ちてしまったりすることを防ぐことができる。このような構成を実現するものであれば限定なく本願に適用可能であり、例えば、該止着部を複数設けることにより被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止できることが好ましい。また該止着部により該下肢式被服の内側に存在する該被覆部分と該下肢被覆本体との間に余分な空間を持たすことなく最適に止着できることがより好ましい。
【0042】
また本発明にかかる下肢被覆本体は、第一の端縁部を下肢周りに巻装して被服することを特徴とする。
【0043】
かかる構成を備える本発明によれば、該下肢被覆本体にかかる第一の端縁部を腕周りに巻装(第二の端縁部が第一の端縁部の下側に位置する構造)し、該下肢被覆本体の所定の位置に付設した接合部と第一の端縁部に付設した接合部とを接合することにより、被覆状態を保持することができる。
【0044】
また本発明にかかる該止着部及び該開閉部は、片手で該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放を可能とする構造にかかる接合部材からなることを特徴とする。
【0045】
ここで、接合部材とは、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることが好ましいが、該止着部及び該開閉部の機能を果たす部材又は方法であればこれら以外のものであってもよい。
【0046】
かかる構成を備える本発明によれば、利用者は被覆部にかかる下肢を捻ったり折り曲げたりすることなく該下肢式被服にかかる該止着部及び該開閉部に利用者の第一の手が届き、該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放を手先の動きのみによって容易に取り外すことができる。この場合、該下肢被覆本体にかかる該接合部材が付設する部分は、該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放によって外力が加わるため、該外力に対する耐久性のある素材及び/または該接合部材が外れない付設構造及び方法を用いていることが好ましい。
【0047】
また本発明にかかる接合部材は、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることを特徴とする。
【0048】
かかる構成を備える本発明によれば、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐を含む汎用性のある一般普及されている接合部材をしようすることにより、該下肢式被服にかかる該止着部及び該開放部の破損に対する修理、補修及び交換を容易に行うことができる。
【0049】
また本発明にかかる止着部は、既着服を含む下肢の周囲に合わせて寸法を調節可能とする弾性素材を備えて構成することを特徴とする。
【0050】
ここで、弾性素材とは、ゴム、バネ、ポリウレタン、ウレタン、ストレッチナイロン、ストレッチポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ソロテックス(登録商標)及びPTT繊維うちの少なくとも一つを含む弾性機能を有する素材であることが好ましいが、これに限定せず、擬似的な弾性機能を有する素材、構造及び方法でもよい。
【0051】
かかる構成を備える本発明によれば、該下肢式被服装着の止着時に該止着部にかかる弾性素材が伸張するため、既着服を含む被覆部分の周囲に合わせて該下肢式被服の装着時寸法を調整可能とし、利用者は窮屈感を感じることなく装着することができる。
【0052】
また本発明にかかる下肢被覆本体は、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材であることを特徴とする。
【0053】
かかる構成を備える本発明によれば、該下肢式被服はナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材で構成されるため、雨などによって濡れた該下肢式被服を乾かすことにより繰り返し利用することができる。なお、該素材を下肢被覆本体の外層にかかる素材とし、内層は防寒効果を有する素材を封入させてもよい。
【0054】
また本発明にかかる下肢被覆本体は、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることを特徴とする。
【0055】
かかる構成を備える本発明によれば、該下肢式被服はウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材で構成されるため、身丈が腰付近の上着(例えば、ジャケットやハーフコートを含む)、ショートパンツ、生地の薄いズボン及びスカート(例えば、ロングスカートやミニスカートを含む)の着用時に、低温の外気から下肢を守ることができる。なお、下肢被覆本体の内層にかかる素材とし、外層は防水及防雨効果を有する素材を使用してもよい。
【0056】
また、本発明は、身体のうち肩及び/又は背中の全部又は一部を被覆する背面被覆本体にて形成される背面式被服であって、該背面被覆本体にかかる前身頃に付設された接合部材の接合により開閉部を構成し、該開閉部の開放により該背面被覆本体が略円周方向に拡開し、該被覆部分からの離脱を防止可能とする締結部を少なくとも一つ有して形成されることを特徴とする。
【0057】
ここで、背面被覆本体は、該背面式被服を雨具として使用する場合には、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材が好ましいが、浸透を防ぎ表層で水を弾く素材であればこれらに限定されるものではない。
【0058】
また、背面被覆本体は、該背面式被服を防寒具として使用する場合には、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることが好ましいが、外気を遮断し、被覆部内の温度を保つ素材であればこれらに限定されるものではない。
【0059】
このように構成することで、身体のうち肩及び/又は背中の全部又は一部を被覆する背面被覆本体にて、該被覆部分は該背面被覆本体に覆い尽くされ、例えば、傘では防ぎきれない横殴りの雨から肩や背中が濡れることを防ぎ、該背面被覆本体にかかる前身頃に付設された接合部材の接合による開閉部にて、利用者は頭を挿入する挿入部から頭を挿入する必要がなく、前身頃にかかる第一の端縁部に付設した接合部と第二の端縁部に付設した接合部が接合していない開放状態時に該利用者の所定の被覆部を宛がい、該接合部を接合することにより該被覆部を被覆することができ、該開閉部の開放により該背面被覆本体が略円周方向に拡開して脱衣することができ、該被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする締結部にて、該背面式被服を該被覆部分に締結し、例えば、不用意な身体の上下左右にかかる運動又は暴風などから該背面被覆本体が被覆部から外れてしまったり、ずれ落ちてしまったりすることを防ぐことができる。このような構成を実現するものであれば限定なく本願に適用可能であるが、この場合には例えば、該締結部を複数設けることにより被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止できることが好ましい。また該止着部により該背面式被服にかかる該被覆部分と該背面被覆本体との間に余分な空間を持たすことなく最適に止着できることがより好ましい。なお、該開閉部は該前身頃の所定の位置(例えば、右肩付近、左肩付近、右胸付近及び左胸付近を含む)にあればよく、右前身頃にかかる端縁部と左前身頃にかかる端縁部を接合することに限定されない。
【0060】
また本発明にかかる開閉部及び締結部は、片手もしくは両手でも該締結部にかかる締結の解除及び該開閉部の開放を可能とする構造にかかる接合部材からなることを特徴とする。
【0061】
ここで、接合部材とは、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることが好ましいが、該締結部及び該開閉部の機能を果たす部材又は方法であればこれら以外のものであってもよい。
【0062】
かかる構成を備える本発明によれば、利用者は被覆部にかかる上半身を捻ったり腰を折り曲げたりすることなく該背面式被服にかかる該締結部及び該開閉部に該利用者の手が届き、該締結部にかかる締結の解除及び該開閉部の開放を手先の動きのみによって容易に実現することができる。この場合、該背面被覆本体にかかる該接合部材が付設する部分は、該締結部にかかる締結の解除及び該開閉部の開放によって外力が加わるため、該外力に対する耐久性のある素材及び/または該接合部材が外れない付設構造及び方法を用いていることが好ましい。
【0063】
また本発明にかかる接合部材は、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることを特徴とする。
【0064】
かかる構成を備える本発明によれば、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐を含む汎用性のある一般普及されている接合部材を使用することにより、該背面式被服にかかる該締結部及び該開放部の破損に対する修理、補修及び交換を容易に行うことができる。
【0065】
また本発明にかかる背面式被覆本体は、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材であることを特徴とする。
【0066】
かかる構成を備える本発明によれば、該背面式被服はナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材で構成されるため、雨などによって濡れた該背面式被服を乾かすことにより繰り返し利用することができる。なお、該素材を背面被覆本体の外層にかかる素材とし、内層は防寒効果を有する素材を封入させてもよい。
【0067】
また本発明にかかる背面被覆本体は、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることを特徴とする。
【0068】
かかる構成を備える本発明によれば、該背面式被服はウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材で構成されるため、屋内外の出入りに伴う着脱を頻繁に繰り返す業務の遂行時に、低温の外気から背面及び/または前面を守ることができる。なお、背面被覆本体の内層にかかる素材とし、外層は防水及防雨効果を有する素材を使用してもよい。
【発明の効果】
【0069】
本発明は、上記のように構成されるので、利用者は状況に応じて身体の部分的な防水、防雨、及び防寒が可能となる。また、部分的な被服なため、外出時もコンパクトに収納可能である。さらに、脱衣が容易であるため、時間的猶予が無い場合にも慌てることなく未着用時の通常スタイルに戻ることができ、雨天時の屋内屋外への頻繁な着脱が必要な場合にも有効なアイテムとしての役割を果たし得る。また、利用者の体型及び既着服の影響による差異を柔軟に調整できるため、幅広い利用者層に好適である。しかも汎用性ある部材や素材を利用し、比較的簡単な構造で実現できるため、専門家でなくとも修繕時の対応が可能であり、製造についても廉価で行うことができるため、使い捨てグッズとしての利用も有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0070】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下では、本願発明の目的の達成のために説明に必要な範囲を模式的に示し、本願発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0071】
図1は、本発明の一実施形態にかかる腕式被服の全体像を示す平面図である。同図に示すように、本発明の一実施形態にかかる腕式被服1は、腕被覆本体110からなり、利用者の手首の挿入口160を有する。なお、ここで挿入口部160は開閉できない構成にしているが、開閉部を設けて開閉できる構成にしてもよい。また、挿入口160にはゴム等の弾性素材を備える構成が好ましいが、ここに詳細の記載は省略する。また、該腕式被服1は、利用者の脱衣容易性を向上させる開閉部120を有するが、該開閉部120は第一の端縁部120A及び第二の端縁部120Bにかかる所定の接合部材の接合によって構成される。該図1には、端縁部120Aにかかる接合部材1501Aと端縁部120Bにかかる接合部材1501Bの接合及び端縁部120Aにかかる接合部材1502A及び端縁部120Bにかかる接合部材1502Bの接合によって、該開閉部120の構成が実現されることを例として示す。なお、ここでは接合した状態の図は省略する。該開閉部120は、該腕式被服1全体に占める位置、大きさ及び範囲等、または所定の接合部材の種類、付設個数及び付設位置等はこれに限定されることなく、構成が実現されればよい。また、該腕式被服1は、該腕式被服1が利用者の被覆部から離脱及び/又はずれを防止するための止着部140を有する。該止着部140は、装着時の被覆部分の周囲に合わせて寸法を調整可能とする弾性素材1401及び該寸法を保持するための所定の接合部材によって構成される。なお、被覆部から離脱及び/又はずれを防止するために、該被覆部の表面に接する部分に摩擦効果を発生させる摩擦素材を付着させることが好ましい。これにより該弾性素材1401による圧力だけでなく、該摩擦素材による摩擦力も加わり、より効果的な離脱及び/又はずれの防止が実現するからである。該図1には、接合部材1503−1と接合部材1503−2の接合によって、該止着部140の構成が実現されることを例として示す。なお、ここでは接合した状態の図は省略する。該止着部140は、該腕式被服1全体に占める位置、大きさ及び範囲等、または所定の接合部材の種類、付設個数及び付設位置等はこれに限定されることなく、構成が実現されればよい。また、該接合部材1501A及び1501Bは、図示した該腕式被服1の裏面に付設した構成となっているため、同図では点線で示す。
【0072】
図2は、本発明の別の一実施形態にかかる下肢式被服2の全体像を示す平面図である。同図に示すように、本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2は、下肢被覆本体210にて構成される。また、該下肢式被服2は、利用者の脱衣容易性を向上させる開閉部220を有するが、該開閉部220は第一の端縁部220A及び第二の端縁部220Bにかかる所定の接合部材の接合によって構成される。該図2には、端縁部220Aにかかる接合部材2501Aと端縁部220Bにかかる接合部材2501Bの接合、端縁部220Aにかかる接合部材2502Aと端縁部220Bにかかる接合部材2502Bの接合及び端縁部220Aにかかる接合部材2503A及び端縁部220Bにかかる接合部材2503Bの接合によって、該開閉部220の構成が実現されることを例として示す。なお、ここでは接合した状態の図は省略する。該開閉部220は、該下肢式被服2全体に占める位置、大きさ及び範囲等、または所定の接合部材の種類、付設個数及び付設位置等はこれに限定されることなく、構成が実現されればよい。例えば、該下肢被覆本体210の第一の端縁部220Aにかかる所定の接合部材の付設位置を更に中央に向かって奥側にすることで、該下肢被覆本体210を下肢周りに巻装して被覆でき、これにより該下肢被覆本体210が二重になる部分の面積を増やし、内部に雨水や風の浸入を防ぐことができる構成にしてもよい。また、該下肢式被服2は、該下肢式被服2が利用者の被覆部分から離脱及び/又はずれを防止するための止着部240を有する。該止着部240は、装着時の被覆部分の周囲に合わせて寸法を調整可能とする弾性素材2401及び該寸法を保持するための所定の接合部材によって構成される。なお、被覆部から離脱及び/又はずれを防止するために、該被覆部の表面に接する部分に摩擦効果を発生させる摩擦素材を付着させることが好ましい。これにより該弾性素材2401による圧力だけでなく、該摩擦素材による摩擦力も加わり、より効果的な離脱及び/又はずれの防止が実現するからである。該図2には、接合部材2504−1と接合部材2504−2の接合によって、該止着部240の構成が実現されることを例として示す。なお、ここでは接合した状態の図は省略する。該止着部240は、該下肢式被服2全体に占める位置、大きさ及び範囲等、または所定の接合部材の種類、付設個数及び付設位置等はこれに限定されることなく、構成が実現されればよい。また、該接合部材2501A、2502A、2503A及び2504−1は、図示した該下肢式被服2の裏面に付設した構成となっているため、同図では点線で示す。
【0073】
図3は、本発明の更に別の一実施形態にかかる背面式被服3の全体像を示す平面図である。同図に示すように、本発明の一実施形態にかかる背面式被服3は、背面被覆本体310からなり、利用者の首の挿入口360を有する。また、該背面式被服3は、利用者の脱衣容易性を向上させる開閉部320を有するが、該開閉部320は第一の端縁部320A及び第二の端縁部320Bにかかる所定の接合部材の接合によって構成される。該図3には、端縁部320Aにかかる接合部材3501Aと端縁部320Bにかかる接合部材3501Bの接合及び端縁部320Aにかかる接合部材3502A及び端縁部320Bにかかる接合部材3502Bの接合によって、該開閉部320の構成が実現されることを例として示す。なお、ここでは接合した状態の図は省略する。該開閉部320は、該背面式被服3全体及び/または該背面式被服3にかかる前身頃を占める位置、大きさ及び範囲等、または所定の接合部材の種類、付設個数及び付設位置等はこれに限定されることなく、構成が実現されればよい。また、該背面式被服3は、該背面式被服3が利用者の被覆部から離脱及び/又はずれを防止するための締結部340を有する。該締結部340は、背面被覆本体310にかかる左右の端縁部にそれぞれ付設される第一の帯部340A及び第二の帯部340Bに付設される所定の接合部材によって構成される。該図3には、帯部340Aにかかる接合部材3503−1と接合部材3503−2の接合によって、該締結部340の構成が実現されることを例として示す。なお、ここでは接合した状態の図は省略する。該締結部340は、該背面式被服3全体に占める位置、大きさ及び範囲等、または所定の接合部材の種類、付設個数及び付設位置等はこれに限定されることなく、構成が実現されればよい。例えば、該第一の帯部340A及び第二の帯部340Bにおいては図示する太さに限定されることはなく、腹部及び腰部を被覆することができる構成でもよい。また、該接合部材3501A、3502A及び3503−1は、図示した該背面式被服3の裏面に付設した構成となっているため、同図では点線で示す。なお、締結部340を有する構成が好適であるが、これを備える構成であってもよい。
【0074】
次に、上記のように構成される被服1、2、3に係る作用及び使用方法を説明する。
【0075】
図4は、本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の着脱状況を示す状態図である。着衣時においては、利用者は該腕式被服1を矢印Gの方向から該利用者の手首を挿入口160に通すことにより、該図4に示すような状態となる。このとき、開閉部120が該図4に示すように利用者のもう一方の手が届く状態に開状態であることが好ましい。そして、第一の端縁部120A及び第二の端縁部120Bを略円周方向に近づけることにより該開閉部120が閉状態となる。なお、図5は本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の着衣状況を示す状態図であるが、図1にて前述したとおり、接合部材1501A及び1501Bが接合して接合状態1501を構成し、接合部材1502A及び1502Bが接合して接合状態1502を構成し、接合部材1503−1及び1503−2が接合して接合状態1503を構成し、該開閉部120の閉状態を形成する。なお、脱衣時は前述した一連の動作を片手で行うことができる。すなわち、該利用者は、該開閉部120にかかる接合状態1501、1502及び止着部140(図示しない)にかかる接合状態1503をもう一方の手でのみ解除することが可能であり、該開閉部120を円周方向に拡開して該腕式被服1を脱衣することが可能となる。なお、前述した着脱時の動作及び順序は一例であり、これに限定されることはない。
【0076】
図5Aは、本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の着衣状況(図5)のX−X断面を示す状態図である。同図に示すように、利用者が被覆部を該腕式被服1にて被覆するとき、該腕式被服1が該被覆部から離脱及び/又はずれを防止するために該止着部140にかかる弾性部材1401が伸張する方向に外力を加える。また該弾性部材1401は、該腕被覆本体110の所定の部分において、いわゆる蛇腹状態で包含される。これにより、該弾性部材1401が伸張されることにより、蛇腹状態が拡張するように動作し、該利用者の既着服を含む被覆部分の周囲に合わせて寸法を調節可能とすることを実現させる。なお、図5Bは、本発明の一実施形態にかかる腕式被服1にかかる未被覆時のX−X断面を示す状態図となっている。
【0077】
図6は、本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2の着脱状況を示す状態図である。着衣時においては、利用者は下肢被覆本体210にかかる開閉部220の第一の端縁部220Aにて被覆部を巻くように着衣する。このとき、止着部240(図示しない)における接合部材2504−1と接合部材2504−2(図示しない)との接合によって、接合状態2501を構成する。このとき、開閉部220が該図6に示すように利用者の両手が届く状態に開状態であることが好ましい。そして、第二の端縁部220Bを略円周方向に第一の端縁部220Aに近づけることにより該開閉部220が閉状態となる。なお、図7は本発明の一実施形態にかかる下肢式被服1の着衣状況を示す状態図であるが、図2にて前述したとおり、接合部材2502A及び2502Bが接合して接合状態2502を構成し、接合部材2503A及び2503Bが接合して接合状態2503を構成し、接合部材2504A及び2504Bが接合して接合状態2504を構成し、該開閉部220の閉状態を形成する。ここで、第一の端縁部220Aの更に中央に向かって奥側に所定の接合部材を付設することで、該下肢被覆本体210が二重になる部分の面積を増やし、内部に雨水や風の浸入を防ぐことができる構成により閉状態を形成してもよい。なお、脱衣時は前述した一連の動作を片手で行うことができる。すなわち、該利用者は、該開閉部220にかかる接合状態2501(図示しない)、2502及び2503を第一の手のみ若しくは両手で解除することが可能であり、該開閉部220にかかる第二の端縁部220Bを略円周方向に拡開して、その後、止着部240(図示しない)にかかる接合状態2504を第一の手のみ若しくは両手で解除することが可能であり、第一の端縁部220Aを円周方向に拡開し、該下肢式被服1を脱衣することが実現される。なお、前述した着脱時の動作及び順序は一例であり、これに限定されることはない。
【0078】
図7Aは、本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2の着衣状況(図7)のY−Y断面を示す状態図である。同図に示すように、利用者が被覆部を該下肢式被服2にて被覆するとき、該下肢式被服2が該被覆部から離脱及び/又はずれを防止するために該止着部240にかかる弾性部材2401が伸張する方向に外力を加える。また該弾性部材2401は、該下肢被覆本体210の所定の部分において、いわゆる蛇腹状態で包含される。これにより、該弾性部材2401が伸張されることにより、蛇腹状態が拡張するように動作し、該利用者の既着服を含む被覆部分の周囲に合わせて寸法を調節可能とすることを実現させる。なお、図7Bは、本発明の一実施形態にかかる下肢式被服1にかかる未被覆時のY−Y断面を示す状態図となっている。
【0079】
図8は、本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着脱状況を示す状態図である。着衣時においては、利用者は背面被覆本体310にかかる開閉部320にかかる第一の端縁部320A及び第二の端縁部320Bを、該利用者の背面方向から肩越しに羽織るように被覆する。このとき、該開閉部320が該図8に示すように利用者の両手が届く状態に開状態であることが好ましい。そして、第一の端縁部320A及び第二の端縁部320Bを略円周方向に近づけることにより該開閉部320が閉状態となる。また、締結部340にかかる第一の帯部340A及び第二の帯部340Bを胴回りの略円周方向に近づけることにより、該締結部340が形成される。なお、図9は本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を示す状態図であるが、図3にて前述したとおり、接合部材3501A及び3501Bが接合して接合状態3501を構成し、接合部材3502A及び3502Bが接合して接合状態3502を構成し、該開閉部220の閉状態を形成する。また、接合部材3503−1及び3503−2が接合して接合状態3503を構成し、該締結部340の締結状態が保持される。なお、脱衣時は前述した一連の動作を片手で行うことができる。すなわち、該利用者は、該締結部340にかかる接合状態3503を第一の手のみ若しくは両手で解除することが可能であり、その後、該開閉部320にかかる接合状態3501及び3502を第一の手のみ若しくは両手で解除することが可能であり、該開閉部320にかかる第一の端縁部320A又は第二の端縁部320Bを略円周方向に拡開して、該背面式被服3を脱衣することが実現される。なお、前述した着脱時の動作及び順序は一例であり、これに限定されることはない。
【0080】
図9Aは、本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を側面視した状態を示す状態図である。また図9Bは、本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を背面視した状態を示す状態図である。さらに、図9C、図9D及び図9Eは、本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を示す図である。なお、各部の説明の記載は省略し、図示もしない。
【0081】
以上、詳細に説明したように、本願に係る腕式被服1、下肢式被服2及び背面式被服3によれば、身体の腕、脚及び肩と背中を被覆する部分的な被服を提供することで、片手による短時間での容易な脱衣性、低温時や冬季時に備えた身体の部分的な防雨性及び/または防寒性及び幅広い利用者層による装着時の快適性を実現することが可能となる。
【0082】
また容易な脱衣性を実現させることで、あらゆる脱衣時の条件(例えば、着脱を頻繁に繰り返すような条件や第三者に脱衣を依頼するような条件)に柔軟に対応した雨具として利用することが可能となる。
【0083】
さらに身体の部分的な防雨性及び/または防寒性を実現することで、天候や気温が影響するレジャー(例えば、釣りや山登りを含む)に柔軟に対応した防寒具として利用することを可能とする。
【0084】
またさらに装着時の快適性を実現させることで、雨具や防寒具という固定観念に縛られず、ファッションコーディネートの一環として、ファッショナブルな利用者の利用に対応することを可能とする。
【0085】
さらにまたファッショナブルな利用者にも対応可能にすることを実現することで、ファッション感覚にも敏感な需要層にも利用したいという気持ちを抱かせることを可能とする。
【0086】
また構造が複雑でないため、突発的な利用条件に対応した使い捨て可能な腕式被服1、下肢式被服2及び背面式被服3を提供することが可能である。
【0087】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。
【0088】
また、上述したものは本願にかかる技術思想を具現化するための実施形態の一例を示したにすぎないものであり、他の実施形態でも本願にかかる技術思想を適用することが可能である。
【0089】
さらにまた、本願発明を用いて生産される生産品及び/又は方法が、その2次的生産品に登載されて商品化された場合であっても、本願発明の価値は何ら減ずるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明にかかる腕式被服1、下肢式被服2及び背面式被服3によれば、利用者は状況に応じて身体の部分的な防水、防雨、及び防寒が可能となる。また、部分的な被服であるため、外出時もコンパクトに収納可能である。さらに、脱衣が容易であるため、時間的猶予が無い場合にも慌てることなく未着用時の通常スタイルに戻ることができ、雨天時の屋内屋外への頻繁な着脱が必要な場合にも有効なアイテムたり得る。また、利用者の体型及び既着服の影響による差異に柔軟に対応調整できるため、幅広い利用者層に好まれる。しかも汎用性ある部材や素材を利用し、比較的簡単な構造で実現できるため、専門家でなくとも修繕時の対応が可能であり、製造についても廉価で行うことができるため、使い捨てグッズとしての利用も有効である。この効果は、国内における私生活の利便性向上にとどまらず、ファッション業界を巻き込み、諸外国を含む新たな被服の見直しの切っ掛けとなりうる点で、広く社会全般に大きな有益性をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の全体像を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2の全体像を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の全体像を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の着脱状況を示す状態図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の着衣状況を示す状態図である。
【図5A】本発明の一実施形態にかかる腕式被服1の着衣状況(図5)のX−X断面を示す状態図である。
【図5B】本発明の一実施形態にかかる腕式被服1にかかる未被覆時のX−X断面を示す状態図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2の着脱状況を示す状態図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2の着衣状況を示す状態図である。
【図7A】本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2の着衣状況(図6)のY−Y断面を示す状態図である。
【図7B】本発明の一実施形態にかかる下肢式被服2にかかる未被覆時のY−Y断面を示す状態図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着脱状況を示す状態図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を示す状態図である。
【図9A】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を側面視した状態を示す状態図である。
【図9B】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を背面視した状態を示す状態図である。
【図9C】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を示す状態図である。
【図9D】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を示す状態図である。
【図9E】本発明の一実施形態にかかる背面式被服3の着衣状況を示す状態図である。
【符号の説明】
【0092】
1 腕式被服
110 腕被覆本体
120 開閉部
120A 第一の端縁部
120B 第二の端縁部
140 止着部
1401 弾性素材
1501 接合状態
1501A 接合部材
1501B 接合部材
1502 接合状態
1502A 接合部材
1502B 接合部材
1503 接合状態
1503−1 接合部材
1503−2 接合部材
160 挿入口
2 下肢式被服
210 下肢被覆本体
220 開閉部
220A 第一の端縁部
220B 第二の端縁部
240 止着部
2401 弾性素材
2501 接合状態
2501A 接合部材
2501B 接合部材
2502 接合状態
2502A 接合部材
2502B 接合部材
2503 接合状態
2503A 接合部材
2503B 接合部材
2504 接合状態
2504−1 接合部材
2504−2 接合部材
3 背面式被服
310 背面被覆本体
320 開閉部
320A 第一の端縁部
320B 第二の端縁部
340 締結部
340A 第一の帯部
340B 第二の帯部
3501 接合状態
3501A 接合部材
3501B 接合部材
3502 接合状態
3502A 接合部材
3502B 接合部材
3503 接合状態
3503−1 接合部材
3503−2 接合部材
360 挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体のうち手及び/又は腕の全部又は一部を被覆する腕被覆本体にて形成される腕式被服であって、
前記腕被覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部を構成し、
前記開閉部の開放により該腕被覆本体が円周方向に拡開し、
前記被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部を少なくとも一つ有して形成される
ことを特徴とする腕式被服。
【請求項2】
前記腕被覆本体は、第一の端縁部を腕周りに巻装して被覆することを特徴とする請求項1記載の腕式被服。
【請求項3】
前記止着部及び前記開閉部は、片手もしくは両手でも該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放を可能とする構造にかかる接合部材からなることを特徴とする請求項1及び2のいずれか1項に記載の腕式被服。
【請求項4】
前記接合部材は、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることを特徴とする請求項1及至3のいずれか1項に記載の腕式被服。
【請求項5】
前記止着部は、既着服を含む被覆部分の周囲に合わせて寸法を調節可能とする弾性素材を備えて構成されることを特徴とする請求項1至4のいずれか1項に記載の腕式被服。
【請求項6】
前記弾性素材は、ゴム、バネ、ポリウレタン、ウレタン、ストレッチナイロン、ストレッチポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ソロテックス(登録商標)及びPTT繊維うちの少なくとも一つを含む弾性機能を有する素材であること特徴とする請求項1及至5のいずれか1項に記載の腕式被服。
【請求項7】
前記腕被覆本体は、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材であることを特徴とする請求項1及至6のいずれか1項に記載の腕式被服。
【請求項8】
前記腕被覆本体は、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることを特徴とする請求項1及至6のいずれか1項に記載の腕式被服。
【請求項9】
身体のうち腿及び/又は脚及び/又は足の全部又は一部を被覆する下肢被覆本体にて形成される下肢式被服であって、
前記下肢被覆本体に付設された接合部材の接合による開閉部を構成し、
前記開閉部の開放により該下肢被覆本体が円周方向に拡開し、
前記被覆部分からの離脱及び/又はずれを防止可能とする止着部を少なくとも一つ有して形成される
ことを特徴とする下肢式被服。
【請求項10】
前記下肢被覆本体は、第一の端縁部を下肢周りに巻装して被服することを特徴とする請求項9記載の下肢式被服。
【請求項11】
前記止着部及び前記開閉部は、片手もしくは両手でも該止着部にかかる止着の解除及び該開閉部の開放を可能とする構造にかかる接合部材からなることを特徴とする請求項9及び10のいずれか1項に記載の下肢式被服。
【請求項12】
前記接合部材は、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることを特徴とする請求項9及至11のいずれか1項に記載の下肢式被服。
【請求項13】
前記止着部は、既着服を含む被覆部分の周囲に合わせて寸法を調節可能とする弾性素材を備えて構成されることを特徴とする請求項9及至12のいずれか1項に記載の下肢式被服。
【請求項14】
前記弾性素材は、ゴム、バネ、ポリウレタン、ウレタン、ストレッチナイロン、ストレッチポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ソロテックス(登録商標)及びPTT繊維うちの少なくとも一つを含む弾性機能を有する素材であること特徴とする請求項9及至13のいずれか1項に記載の下肢式被服。
【請求項15】
前記下肢被覆本体は、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材であることを特徴とする請求項9及至14のいずれか1項に記載の下肢式被服。
【請求項16】
前記下肢被覆本体は、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることを特徴とする請求項9及至14のいずれか1項に記載の下肢式被服。
【請求項17】
身体のうち肩及び/又は背中の全部又は一部を被覆する背面被覆本体にて形成される背面式被服であって、
前記背面被覆本体にかかる前身頃に付設された接合部材の接合により開閉部を構成し、
前記開閉部の開放により該背面被覆本体が略円周方向に拡開し、
前記被覆部分からの離脱を防止可能とする締結部を少なくとも一つ有して形成される
ことを特徴とする背面式被服。
【請求項18】
前記開閉部及び締結部は、片手もしくは両手でも該締結部にかかる締結の解除及び該開閉部の開放を可能とする構造にかかる接合部材からなることを特徴とする請求項17記載の背面式被服。
【請求項19】
前記接合部材は、ボタン、ファスナー、面ファスナー、フック、アジャスター、ベルト及び紐のうち少なくとも一つを含む接合効果を有する部材であることを特徴とする請求項17及び18のいずれか1項に記載の背面式被服。
【請求項20】
前記背面被覆本体は、ナイロン及び/またはPVCコーディングされたナイロン、ポリエステル及び/またはPVCコーディングされたポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル、ビニル及び/またはPUコーディングされたビニル、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレンビニルアセテート(PEVA)及び防水透湿性素材及びそれらの裏地つきのもの及び/または透湿防水コーディングされたもののうち少なくとも一つを含む防水及び防雨効果を有する素材であることを特徴とする請求項17及至19のいずれか1項に記載の背面式被服。
【請求項21】
前記背面被覆本体は、ウール織物、中綿生地、ダウンコート生地、綿ギャバジン、レザー、ムートン、合皮、肉厚の横編、肉厚の丸編もの、ナイロン、ポリエステル、シンサレート(登録商標)、ヒートテック(登録商標)、エアテック(登録商標)、綿、トリアセテート、レーヨン、毛皮、シルク、アクリル、フェイクファー、化合繊生地、天然繊維生地、セルロース繊維生地、繊維素系繊維生地、プロミックス繊維生地、不織布、ブレスサーモ(登録商標)及びそれらの裏地つきのもののうち少なくとも一つを含む防寒効果を有する素材であることを特徴とする請求項17及至19のいずれか1項に記載の背面式被服。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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