説明

腹腔内への血圧降下剤投与における作用を開始するまでの時間を遅延させるようにした薬の製造方法

【課題】製薬の腹腔内投与でその作用を遅延させる方法を提供する。
【解決手段】米粉を蒸留水で練り、球を10mm.の経で作成し中心部に向かう穴を設け、この穴に血圧の薬等を封入した後、同一の材料で穴を塞ぎ、且つ丸く形成して成る、腹腔内投与における血圧剤の作用の遅延方法。腹腔内に投与された球は3〜4時間を経て、露出した薬が溶解を始め作用することを手段とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
製薬の腹腔内投与でその作用を遅延させる方法である。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2007−143451
従来、薬品の腹腔内投与に於いては、苦味を伴う薬飲みにくい薬等を、オブラートに包んだりカプセル状にして飲む方法があった。
【0003】
その他、製薬の段階で賊形剤等を混合し、硬く形成して胃に到達するまでを、解けないように工夫した薬品がある、又、舌下に差し込んで、急降下させるものがある。
【発明の開示】
【0004】
本願はそういった従来の方法とは異なり、腹腔内に投与された薬が即座に溶けることなく、3〜4時間を経て溶け始めるよう工夫された薬の作用の遅延方法を開発している。
【0005】
具体的に方法を箇条書きで記述する。
1.米粉を蒸留水等で練り、球状(経≒10mm.)に丸く固める。
2.軟らかい内に棒等で中心に向かう穴(ホール)を開ける。
3.この球を熱湯に入れ1〜2分間煮沸する。
4.5分〜1時間乾燥する。
5.穴(ホール)に目的の薬を封じ込め穴に蓋をする。
6.丸く成形しさらに乾燥する事で成る。
【0006】
特許文献1を参考にしたが、本願に近い発明としては、殆んど例が見当たらず非常に厳しい選択であった、当発明が請求項18で餅と高血圧を扱っている限り避けておけない。当発明では主にコンニャクの成分であるグルコマンナンと餅というのであって、本発明とはまったく異質である。又、食品の改良材ということである、以上で本願の製造過程であるが、球状の米粉の中に目的の薬を封じ込めた事が特徴に成っている。
【0007】
先願等で本発明に迫るものは皆無と思われる、又、先に述べたオブラートに包む方法又はカプセル状に加工されたもの、或いは賊形剤や硬化剤を使用したもの等はあるが、これ等は目的が異なり、胃に到達するまでの処置である。
【0008】
本願では腹腔内投与にて、作用を開始するまでの時間を遅延させることであり、したがって前述の0007で述べた用法とは異なる。
【0009】
米粉を丸く形成し、中央部に向けて穴(ホール)を開ける事で、諸問題を解決した。例えば封じ込めた状態で薬を煮沸すると熱を掛けるため、薬品が溶解したり又は効力が薄くなったりといった問題を避けた。
【0010】
1〜2分で化学的に製造された薬品は溶解を始め、その成分さえ変化してくる、したがってこれは避けたい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
成形における時点で以上の困難に遭遇したが解決点を見出した。米粉粒子に脱穀したものを水で溶かし練り、粘土状に固め次に球状に形作るが、経を10mm.として、且つ中央部に向けて穴(ホール)を設ける。この状態を乾燥5分〜1時間を経てホールに薬を詰め込み、蓋をして丸く形成した事で成る本薬である。
【0012】
米粉を丸く形成した後、穴(ホール)を開け、その状態で熱煮沸すること、現在のところ米粉には番号がなく、粒子の状態を示す番号は製造工場によって一致してなく統一されていない状況であるとの事。
【0013】
5分〜1時間乾燥させ、その後薬(3)を(ホール)1に封入し穴の部分を同一の米粉で塞ぐ。同じ成分の米粉で穴を塞ぐことが重要である。
【0014】
こうすることで均一に球が形成され、腹腔内投与後もスムーズに溶解を始める事に成る。
【発明の効果】
【0015】
以上で効果に移る。効果としては、主体的に薬(3)の腹腔内への投与ということである、最も要求される事は、腹腔内に投与した場合、米粉の丸い球状の玉が次第に消化されてくることを確認した。狙い通り血圧が下がり安定した状況を保っている。
【0016】
以上練りから最終工程を経て腹腔内投与を成し、3〜4時間を経て薬が溶解を始める事に成る。(米粉は固まると永い間溶解しない事)が特徴である。
【0017】
では何故そんなものを考えたのか明確にすると、発明者は高血圧に悩まされており、クリニックの主治医が処方する薬は、その分量を増やしたり減らしたりするだけである。
【0018】
以上の状態で血圧のコントロールは非常に難しい。永い間には主治医もさじを投げたかに見えた。
【0019】
しかし主治医も相当の頑張り屋で諦めてはいないで何とかしようとしている。しかしこれも血圧の安定に至らない。
【0020】
そこで出願人も少しは考えなくてはいけない状況を感じ、投薬の方法を考える事にした。
【0021】
最初に思いついた事が作用の遅延をさせる事だと。
【0022】
そして本願に至ったつまり米粉(人体に無害)を、丸く形成し中央部に向かってホールを開け、その後血圧の薬(3)を封入しホールを塞ぐ事であった。
【0023】
出願人は病人であり、夜9時くらいに就寝する事が多いが、就寝前に飲みなさいと云われたら、その時間に飲むことが要求されているのだ。
【0024】
これがいけない。夜9時に寝ると朝6時までの長時間を夜9時に飲んだ薬は長持ちしない状況である。ただし本願のみで血圧の降下を望めず本願を含めた投薬でなくてはいけない。
【0025】
【表1】

【0026】
【表2】

【0027】
色々と思案した結果本発明に至り、腹腔内投与というか、出願人自身が飲んで試してみたところ、血圧も相当高い状態が5年或いは10年間も続いていたが
【0028】
飲み始めると、140〜160くらいに降下し、その値を保っている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
米粉と定めた本願は、他の粉では間に合わない。製造の微妙な違いを実感し、本材の優秀さに惚れたのである。しかし無理にと言えば小麦粉でも出来る。
【0030】
小麦粉で形成すると、まずベタつきがあり成形がやりづらい。又、腹腔内での消化時間が短く成る・・・といった問題が浮かんでくる。その様な訳で小麦粉を避けた一因でもある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】は米粉を球状に練り上げ加工段階である。(約≒10mm.)
【図2】は薬を封入する前である。
【図3】は固まった球状の球に穴を開けた状態(断面図)
【図4】は穴を塞ぐ状態(同一の米粉を用いる) 全図は拡大図である
【符号の説明】
【0032】
1.球のホール(穴)
2.蓋(栓)同一の米粉を用いる。
3.薬(形状は限定しない)
4.空洞
5.米粉の包球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
米粉で球5を作り(経10mm.)且つ、その球の中心部に向け穴(ホール)を開ける、この穴は薬を封入する穴で、この球を1〜2分間熱煮沸する、その後約1時間の乾燥を施し、穴の中に血圧の薬或いはHブロッカー・プロトンポンプ剤の胃酸分泌抑制剤等を封入する、このホールを球と同一の材料で塞ぎ、丸く形成するところの腹腔内への血圧剤投与に於ける作用の遅延方法。(ただし本願のみで血圧の降下は望めず、本願を含めた投薬でなくてはいけない。)

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−88852(P2010−88852A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285926(P2008−285926)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【特許番号】特許第4367791号(P4367791)
【特許公報発行日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【出願人】(505318053)
【Fターム(参考)】