自動二輪車用ハンドルスイッチ
【課題】走行中にハンドルグリップから親指を放さずにスイッチ操作可能にする。
【解決手段】バーハンドル1の左右両端に設けられたハンドルグリップ3の前方に操作レバー5を設け、親指F1以外の4指で操作する。操作レバーは車体左側がクラッチレバーをなし、車体右側がブレーキレバーをなす。各操作レバー5の長さ方向中間部に曲がり部5cを設け、この曲がり部5cの前面側に形成された凹部7にハンドルスイッチ10を設ける。このハンドルスイッチ10はウインカスイッチであり、人差し指F2で操作可能であり、親指F1をハンドルグリップ3から放さずにスイッチ操作できる。
【解決手段】バーハンドル1の左右両端に設けられたハンドルグリップ3の前方に操作レバー5を設け、親指F1以外の4指で操作する。操作レバーは車体左側がクラッチレバーをなし、車体右側がブレーキレバーをなす。各操作レバー5の長さ方向中間部に曲がり部5cを設け、この曲がり部5cの前面側に形成された凹部7にハンドルスイッチ10を設ける。このハンドルスイッチ10はウインカスイッチであり、人差し指F2で操作可能であり、親指F1をハンドルグリップ3から放さずにスイッチ操作できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は自動二輪車でハンドルを握りながら操作する自動二輪車用ハンドルスイッチに係り、特に親指をハンドルグリップから放さずにスイッチ操作できるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の自動二輪車用ハンドルスイッチは、ハンドルバーの左右両端に設けられているハンドルグリップの近傍に取付けられたスイッチケースに設けられ、ハンドルグリップを握りながら親指でON・OFF操作できるようになっている(特許文献1参照)。このスイッチケースに設けられるスイッチとしては、ウインカスイッチ、ホーンスイッチ及びヘッドライト等のライティングスイッチ等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−278635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようにハンドルグリップを握りながら親指でスイッチを操作する場合、親指をハンドルグリップから一時的に放してスイッチを操作しなければならない。
特に、ブレーキやクラッチの操作レバーをハンドルグリップ近傍に設けた場合に、操作レバーを操作しながらスイッチ操作するようなときは、親指以外の4指(以下、単に4指という)で操作レバーを握りながら、同時に親指でスイッチを操作しなければならないので、このような場合におけるスイッチ操作を容易にすることが望まれる。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、走行中にハンドルグリップから親指を離すことなくスイッチ操作を行うことができる自動二輪車用ハンドルスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の自動二輪車用ハンドルスイッチに係る請求項1に記載された発明は、
前輪操向用のバーハンドルと、このバーハンドルの左右両端に設けられたハンドルグリップと、このハンドルグリップの車両前方向に配設され、クラッチまたはブレーキを操作する操作レバーとを備えた自動二輪車のハンドルグリップ近傍に設けられるハンドルスイッチにおいて、
前記ハンドルスイッチ(10)を、前記操作レバー(5)に配設したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載された発明は請求項1において、前記ハンドルスイッチ(10)が左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させるためのウインカスイッチであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載された発明は請求項2において、前記操作レバー(5)は、左右にそれぞれ一つづつ設けられ、
ウインカスイッチとして機能する前記ハンドルスイッチ(10)は、左右それぞれの操作レバー(5)に配置されるとともに、左右のハンドルスイッチ(10)の操作に対応して左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は請求項1から3のいずれかにおいて、前記ハンドルスイッチ(10)は前記操作レバー(5)の前面側又は下面側に設けられることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載された発明は上記1〜3のいずれかにおいて、
前記操作レバー(5)の前面側部分に前記ハンドルグリップ(3)側へくぼむ凹部(7)を設け、前記ハンドルスイッチ(10)を前記凹部(7)の操作レバー支点(13)側の端部に配設したことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載された発明は請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記左右の操作レバー(5)の一方はブレーキレバー、他方はクラッチレバーであって、前記ハンドルスイッチ(10)は、クラッチレバーのみに設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した発明によれば、操作レバーにかけてある指でウインカスイッチを操作することができるので、親指をハンドルグリップから放さずにスイッチ操作することが可能になる。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、ハンドルスイッチをウインカスイッチとするので、操作レバーを操作しながらウインカスイッチを容易に操作できるようになる。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、左右の操作レバーのそれぞれにハンドルスイッチが配設されているため、左右の操作レバーでそれぞれハンドルスイッチのスイッチ操作を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載された発明によれば、ハンドルスイッチが操作レバーに設けられているため、操作レバーにかけてある指で容易にスイッチ操作ができる。
【0015】
請求項5に記載した発明によれば、操作レバーの凹部にハンドルスイッチを設けたので、操作レバーにかけた人差し指で操作しやすい位置にハンドルスイッチを配置することができるとともに、凹部を利用してハンドルスイッチを配設することにより、操作レバーに対するハンドルスイッチの張り出しを抑えることができる。
【0016】
請求項6に記載した発明によれば、ブレーキレバーに比べて乗員の操作における負担が少ないクラッチレバーのみに、左右分のハンドルスイッチを一まとめにして集中配置するので、スイッチ操作がブレーキ操作に与える影響を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施形態(図1〜4)に係るハンドルスイッチの構成図
【図2】操作レバー及びハンドルグリップ部分の平面図
【図3】図1のA矢視図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】第2実施形態(図5〜7)に係る操作レバーの平面図
【図6】図5のA矢視図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】第3実施形態(図8〜11)に係る操作レバーの平面図
【図9】図8のA矢視図
【図10】図9の10−10断面図である。
【図11】ハンドルスイッチの動作説明図
【図12】4実施形態(図12〜13)に係る操作レバーの平面図
【図13】図12のA矢示方向図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて自動二輪車用ハンドルスイッチの一実施形態を説明する。
【実施例1】
【0019】
図1〜図4は本発明の第1実施形態に係り、図1は左右の自動二輪車用ハンドルスイッチの構成図、図2は車体左側におけるハンドルグリップと操作レバー部分を拡大した平面図、図3は図2のA矢視図、図4は図3の4−4線断面図である。
この実施形態は操作レバーとして長さ方向の中間部に曲がり部がある曲がりタイプのものを使用した例である。
なお、本願において、上下・左右・前後の各方向は原則として車両を基準とする。
また、操作レバーをハンドルグリップ側に引き寄せた状態を操作レバーの操作状態とし、逆に、操作レバーから手を放した状態を操作レバーの解放状態というものとする。
【0020】
図1において、前輪(図示省略)を操向するためのバーハンドル1は、ステアリング軸2を中心に回動自在であり、その左右両端にはハンドルグリップ3が設けられ、左右の手で握るようになっている。バーハンドル1における左右の各ハンドルグリップ3の内側端部近傍には支軸4を介して操作レバー5が左右一対で回動自在に取付けられている。
この操作レバー5は長さ方向中間部が屈曲する曲がりタイプであり、車体左側がクラッチ操作用のクラッチレバー、車体右側がブレーキ操作用のブレーキレバーである。
【0021】
左右の各操作レバー5には、本願発明におけるウインカスイッチとして構成されたハンドルスイッチ10が設けられている。この図では左右を区別するため、特に左側にL、右側にRを添えて、左ウインカスイッチ10L及び右ウインカスイッチ10Rと表記する。
左ウインカスイッチ10L及び右ウインカスイッチ10Rはそれぞれ信号線20を介して電子制御装置ECU22に接続され、スイッチ操作に伴うウインカ信号を電子制御装置ECU22へ送るようになっている。
電子制御装置ECU22には、ウインカ信号に加えて、ヘッドライト等のライティング切換信号、ホーン信号、車速信号等が適宜入力され、種々な制御に共されている。
【0022】
電子制御装置ECU22は、入力されたウインカ信号に基づいて、信号線21を介して左ウインカ24L及び右ウインカ24Rを点滅又は消灯等制御する。
なお、自動二輪車の減速または停車時に、左右のウインカスイッチ10L,10Rを同時にONにすると、左右のウインカスイッチ10L,10Rが同時に点滅するハザードランプとして機能する。
【0023】
次に、図2〜図4により、ハンドルスイッチの詳細構造を説明する。なお、左右の操作レバー及びウインカスイッチは左右対称構造をなすので、以下の説明は車体左側の操作レバー(クラッチレバー)5に設けられるハンドルスイッチ10(左ウインカスイッチ10L)について説明する。
【0024】
図2に示すように、ハンドルグリップ3は手Hで握られ、このとき親指F1を下側に回し、人差し指F2を含む他の4指を上側に回すようになっている。また、4指を伸ばすと操作レバー5に指がかかり、操作レバー5を操作可能になっている。
操作レバー5は基部5aがハンドルグリップ3近傍のバーハンドル1に固定されたホルダ6の内部に収容され支軸4を支点として回動可能に支持されている。支軸4は略直立し、操作レバー5が支軸4を中心にして前後方向に回動するようになっている。
【0025】
操作レバー5は、基部5aと握り部5bとの間に曲がり部5cが設けられ、この曲がり部5cによって、基部5aと握り部5bの間に段差が設けられる。握り部5bは基部5aよりもハンドルグリップ3側へ接近して握りやすくなっている。
曲がり部5cの前面側は外方へ向かうにしたがって後方へ下がる後傾斜面をなし、基部5aに対しては後方へ引き込んだ凹部7を形成している。この凹部7は基部5aの前面を通る線5eに対して曲がり部5cの前面がハンドルグリップ3側へくぼむことによって形成されている。
【0026】
この凹部7における曲がり部5cの前面には前方へ向かって開口する開口部8が設けられている。曲がり部5cの位置は、支軸4の中心から、操作レバー5の他端部に形成された肥大部である握りエンド5d間の距離である全長Lの中点Mよりも基部5a寄りにあり、握り部5bを4指で握ったとき、人差し指F2近傍かつ人差し指F2が被さらず、しかも人差し指F2を基部5a側へずらせばその腹が容易に被さるような位置になっている。
【0027】
曲がり部5cにはハンドルスイッチ10が設けられている。このハンドルスイッチ10は厳密には左ウインカスイッチ10Lである(図1)。また、ハンドルスイッチとしては、ウインカスイッチ以外にも種々可能であり、例えば、ホーンスイッチやヘッドライト等の照明器具に対するライティングの切換スイッチ等でもよい(以下の各別実施形態においても同様)。
【0028】
図4は図3の4−4線断面であり、この図に示すように、操作レバー5の曲がり部5c部分は中空になっており、この中空部内にハンドルスイッチ10が収容されている。ハンドルスイッチ10は、操作ノブ11と接点部12を備え、操作ノブ11は基部5a側の一端が支軸13により基部5aへ回動自在に取付けられ、中間部は開口部8から外方(前方)へ突出して操作可能になっている。支軸13は操作レバー支点であり、支軸4と略平行している。支軸13による支持位置は凹部7の支軸4側端部でもある。
【0029】
操作ノブ11の自由端側である先端は開口部8から操作レバー5の握り部5c内側へ入り込み、この先端が抜け止めになるとともに、操作ノブ11は開口部8から出没可能に設けられている。なお、操作ノブ11の外表面は曲がり部5cの前面に沿うように外方へ後方下がりに傾斜している。人差し指F2を基部5a側へずらすと、人差し指F2の腹が操作ノブ11の外表面上に乗り、容易に操作ノブ11を押し込み操作できるようになっている。
【0030】
ハンドルスイッチ10は押しボタン式スイッチとして構成され、操作ノブ11の先端側は接点部12と連動し、操作ノブ11を押し込む度に接点部12内に設けられた接点がON・OFFを切り換える公知のプッシュ−プッシュ式機構になっている。接点部12は内蔵された弾性部材により操作ノブ11の先端側を押し上げるように付勢している。
したがって、操作ノブ11に対してこれを押し込むために加えていた力を解けば、操作ノブ11は接点部12側の付勢力により通常の開口部8から一部が突出する通常の状態に戻る。但し、接点部12の接点は次回の押し込みまでON又はOFFの状態を保持するようになっている。
【0031】
接点部12には信号線20が接続され、接点切り換えによるON又はOFFの信号はウインカ信号として電子制御装置ECU22へ送られる。信号線20は基部5aからバーハンドル1を介して、車体の適所に配置されている電子制御装置ECU22へ接続されている。図示のハンドルスイッチ10は左ウインカ用であるから、ウインカ信号がONであれば電子制御装置ECU22は左ウインカ24L(図1)を点滅させ、ウインカ信号がOFFであれば消灯させる。
【0032】
図中の符号14はロックナット、15はアジャストスクリュー、16はワイヤーケーブルである。ワイヤーケーブル16にはワイヤー17が挿通されており、その一端が操作レバー5の基部5aに連結されており、操作レバー5を引くとワイヤー17を引いてクラッチ(図示省略)を着るようになっている。また、車体右側のブレーキレバーも同様であって、例えば、油圧式ブレーキの場合は、ブレーキレバーを引けば、油圧を発生して前輪のブレーキキャリパを作動させることにより制動するようになっている。
【0033】
次に、自動二輪車用ハンドルスイッチの動作を説明する。
まず、走行中に減速して左折する際は、クラッチレバーである車体左側の操作レバー5を引いてクラッチを切ると同時に、ハンドルスイッチ10をON作動させる。
この場合、ハンドルグリップ3を握っている手Hのうち、親指F1はハンドルグリップ3を握ったままの状態とし、他の4指を伸ばして解放状態の操作レバー5の握り部5bにかけて手前へ引くことにより、操作レバー5を引き寄せてクラッチを切る(図2参照)。
このとき、同時にブレーキレバーにより前輪ブレーキを作動させて減速する場合には、車体右側の操作レバー5も同様に引いて操作する。
【0034】
また、この操作レバー5の操作と同時にハンドルスイッチ10を操作する場合は、図2において、操作レバー5の握り部5b上にある人差し指F2を内側へ向かって横に移動させと、その腹が操作ノブ11の上に乗るので、指先をさらに曲げるのみで容易に操作ノブ11を押し込むことができる。しかも、操作ノブ11は握り部5bへ向かって下り傾斜する曲がり部5cによる凹部7に露出し、人差し指F2へ向かって傾斜しているから、人差し指F2による操作が容易かつ迅速になる。
【0035】
このように、操作レバー5を操作しながら同時に人差し指F2でハンドルスイッチ10を操作することができるので、親指F1をハンドルグリップ3にかけたままとして、これを放す必要が無くなり、走行中におけるスイッチ操作が容易になる。しかもこれまで操作が難しかった操作レバー5の同時操作を伴うスイッチを操作も容易になる。
また、操作レバー5の曲がり部5cにおける凹部7を利用して操作ノブ11を設けたので、前方への突出量を抑えて操作ノブ11を設けることができるとともに、意識的に人差し指F2を横へずらさなければ接触せず、しかも人差し指F2へ近接した位置に操作ノブ11を設けることができ、誤操作のおそれを少なくして快適な操作を可能にする。
【0036】
なお、操作レバー5の操作を伴わずに、すなわち操作レバー5を解放状態にしたまま、ハンドルスイッチ10を操作する場合は、ハンドルグリップ3を握ったままの状態で、人差し指F2だけを斜め内側前方へ伸ばせば、容易に人差し指F2でハンドルスイッチ10を操作できる(図1の仮想線参照)。
【実施例2】
【0037】
次に、本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。なお、前述した部材と共通部材は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施形態は操作レバーとして、中間部に曲がり部のないストレート状のものを用いた例である。
図5はストレート状をした操作レバー(左側)の拡大平面図、図6は図5のA矢視図、図7は図6の7−7線断面図である。
【0038】
図5〜図7において、30はクラッチレバーである車体左側の操作レバーである。ブレーキレバーである車体右側の操作レバー(図示省略)も左右対称であり、以下、は車体左側の操作レバーについて説明する。
操作レバー30は、ほぼ直線状に左右方向へ延びるストレート状であり、その内側端部は拡大した基部30aをなし、ここで支軸4によりバーハンドルのホルダ(図2参照)へ回動自在に取付けられる。
【0039】
操作レバー30の長さ方向略中間部より左側部分は握り部30bをなし、この握り部30bと基部30aの間がスイッチ部30cをなす。このスイッチ部30cの範囲は、操作レバー30の長さ方向全長の中点よりも若干内側へ寄っており、握り部30bを握った4指、特に内側の人差し指よりも車体内側となる部分である。30dは握りエンドである。
スイッチ部30cにはスライドスイッチとして構成されたハンドルスイッチ31が設けられている。このハンドルスイッチ31は左ウインカスイッチとして機能する。
【0040】
図7に示すように、ハンドルスイッチ31は操作ノブ32と接点部33を有し、中空状をなすスイッチ部30c内に設けられ、操作ノブ32の一部がスイッチ部30cの前面壁34に設けられた長穴35から前方へ突出している。長穴35は操作レバー30の長手方向へ長く形成され、操作ノブ32がスイッチ部30cにて操作レバー30の長手方向へスライド移動することを許容する。
【0041】
接点部33はスイッチ部30cの中空部36内に収容され、操作ノブ32のスライドにより内部の接点がON・OFFが切り換えられる。
操作ノブ32を例えば、外方(左側)へスライドさせると接点部33内部の接点がON又はOFFに切り換えられ、操作ノブ32から指を放すと、接点状態を次回の操作までそのままにして操作ノブ32だけが元の位置へスライド復帰し、再び操作ノブをスライドさせると接点部33内部の接点がON又はOFFに切り換えられる公知のプッシュ−プッシュ式機構になっている。
【0042】
但し、操作ノブ32をスライドさせて接点を切り換えてから指を放すと、操作ノブ32がスライド位置に保持され、その後操作ノブ32を軽く押すと、接点を切り換えると同時に操作ノブ32が元の位置へ復帰する形式にしてもよい。また、操作ノブ32をスライドさせるために押し込む方向は逆の内方(右側)でも良い。
【0043】
このようにすると、握り部30bを4指で握った操作レバーの操作状態にて、操作ノブ32に人差し指(図2参照)の指先をかけて外方(左側)へずらすと、操作ノブ32を外方へスライドさせてハンドルスイッチ31をスイッチ操作できる。しかもこの人差し指による操作ノブ32のスライドは容易であるから、操作レバー30とハンドルスイッチ31との同時操作が親指をハンドルグリップから放さずに容易に実現可能になる。
【0044】
そのうえ、ストレート形状の操作レバー30を用いることにより、スライドスイッチに適したスイッチ部30cを確保できる。しかもスイッチ部30cを操作レバー30の支軸4に近い内側寄りにすることで、人差し指がかかり易くかつ誤操作しにくい場所にハンドルスイッチ31を設けることができる。
【実施例3】
【0045】
次に、本発明の第3実施形態を図8〜図11により説明する。
図8は車体左側の操作レバーの平面図、図9はA矢視図、図10は図9の10−10断面図、図11はハンドルスイッチの動作説明図である。
【0046】
図8〜10において、車体左側の操作レバー40は、クラッチレバーであり、ストレート状をなし前実施形態同様の構造であり、基部40a、握り部40b、スイッチ部40c、握りエンド40eを備え、スイッチ部40cにはハンドルスイッチ41が設けられている。
このハンドルスイッチ41は、車体左側の操作レバー40に左右のウインカスイッチを一まとめにしたものである。
【0047】
ハンドルスイッチ41は、前実施形態同様のスライドスイッチを上下一対で設けた構成であり、上側が左ウインカスイッチである上スイッチ42、下側が右ウインカスイッチである下スイッチ43をなす。
上スイッチ42及び下スイッチ43はそれぞれ操作ノブ44a及び44bを備え、スイッチ部40cの前面へ上下平行に長手方向へ形成された長穴45a及び45b内をスライド移動できる。
【0048】
各操作ノブ44a及び44bは接点部46から略上45°及び略下45°に延出し、各操作ノブ44a及び44bを同じ指先で別々に操作できるようにするとともに誤操作しにくい配置とされている。各操作ノブ44a及び44bはそれぞれがスライド移動により接点部46内の接点をON又はOFFに切り換えるようになっている。接点部46はスイッチ部40cの中空部47内に固定されている。
【0049】
上下の操作ノブ44a及び44bは連動しており、例えば、上側の操作ノブ44aを単独でスライドさせれば、スライド位置に保持され、この状態で他方の操作ノブである下側の操作ノブ44bを少し押すと、上側の操作ノブ44aの保持状態が解除されて元位置へスライド復帰するようになっている。このような操作ノブの動作機構は、多色ボールペンにおける複数の芯をノック式で切り換える機構と同様のものである。
なお、操作ノブ44a及び44bを接点が切り換わるまで押し込む状態を全押しとし、上記のように接点切換に至らないように少し押す状態を半押しとする。
【0050】
図11及び図1によりハンドルスイッチ41の操作を説明する。まず、図1に示す左ウインカ24Lを点滅させるには、図11(a)に示すように、上側の操作ノブ44aと下側の操作ノブ44bが共に元位置にあって接点のOFF状態において、上側の操作ノブ44aを図の左側(L矢示方向)へスライドさせて全押しすると、上スイッチ42がONになり、左ウインカ24Lを点滅させ、上側の操作ノブ44aはスライド位置に保持され、図11(b)となる。
【0051】
この状態で、図11(c)のように、下側の操作ノブ44bを半押しして、少しL矢示方向へ押すと、上側の操作ノブ44aの保持状態が解除され、図の右側(R矢示方向)へスライド移動して復帰し、上スイッチ42がOFFになり、左ウインカ24Lが消灯する。
このとき、下側の操作ノブ44bを放せば、元の位置に戻り、上側の操作ノブ44aと下側の操作ノブ44bはそれぞれ元に戻って図11(a)の状態になる。
【0052】
一方、上側の操作ノブ44aの保持状態が解除されても、図11(d)に示すように、下側の操作ノブ44bをさらにL矢示方向へスライドさせて全押しすると、下スイッチ43がONになり、右ウインカ24Rを点滅させ、下側の操作ノブ44bがスライド位置に保持される。
なお、上スイッチ42及び下スイッチ43と、左ウインカ24Lと右ウインカ24Rとの対応関係を逆にしてもよい。また、各操作ノブをスライドさせるために押し込む方向は逆の内方(右側)でもよい。
【0053】
このように、左右のウインカスイッチをなす上スイッチ42及び下スイッチ43をクラッチレバーである車体左側の操作レバー40へまとめて設けると、車体右側の操作レバーはブレーキレバーであり、クラッチレバーと比べて、減速中によりシビアな操作が要求されるため、操作レバーとウインカスイッチの同時操作の負担を少なくすることができ、ハンドルスイッチ41の操作を容易にし、ハンドルスイッチ操作がブレーキ操作に与える影響を少なくすることができる。
【実施例4】
【0054】
次に、第4実施形態を図12及び13により説明する。図12は押しボタン式のハンドルスイッチを下面に設けた操作レバーの平面図、図13は図12のA矢示方向図である。
これらの図において、操作レバー50は前実施形態と同様のストレート状をなし、基部50a、握り部50b、スイッチ部50c及び握りエンド50dを有し、スイッチ部50cの下面50fにハンドルスイッチ51が設けられている。
【0055】
ハンドルスイッチ51は押しボタン式であり、操作ノブ52が下方へ突出している。このようにすると、操作ノブ52を操作レバー50の下面50fに設けたので、雨水が操作レバー50の内部に設けられたハンドルスイッチ51の接点部へ侵入しにくくなり、防水処理が容易になる。
【0056】
ハンドルスイッチ51はプッシュプッシュ機構を有するとともに、操作ノブ52は操作後に下方へ突出していた元の位置へ戻る自動復帰型であり、操作ノブ52を一度上方へ向かって操作レバー50の肉厚内へ押し込むとハンドルスイッチ51の接点がON又はOFFに切り換わり、操作ノブ52から指を放すと、接点状態を保持したまま、操作ノブ52が下方へ突出して元の状態に復帰する。操作ノブ52は、操作レバー50にかけた4指のうち、最も内側位置する人差し指F2の折り曲げた先端側の腹部側近に位置するため、人差し指F2の先端側腹部で容易に操作できるようになっている。
【0057】
また、このハンドルスイッチ50を図1のように左右の操作レバーに設け、電子制御装置ECU22へ信号を入力させて左右のウインカ24L及び24Rを制御する場合、走行中か否かを判断し、走行中の場合は、一方のハンドルスイッチがON状態のとき、他方のハンドルスイッチの操作ノブを押すことにより解除してOFFにするよう制御させることができる。このようにすると、レバー操作をしない側のハンドルスイッチを操作することでレバー操作中にある側のハンドルスイッチを切り換えることができるので、ハンドルスイッチの操作がより容易になる。
【0058】
走行中か否かの判断は、電子制御装置ECU22にて入力される車速信号により容易に判断できる。また、走行中でない場合、すなわち停車中に、上記の他側のハンドルスイッチが操作され、左右のハンドルスイッチが同時にONになったときは、左右のウインカを点滅させてハザードランプして機能させることができる。
【0059】
なお、本願発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、ハンドルスイッチとして、ウインカスイッチ以外にも種々可能であり、ホーンスイッチやヘッドライト等の照明器具に対するライティングの切換スイッチ等、のハンドルグリップを握りながらスイッチ操作するものであればどのようなものでも可能である。
【符号の説明】
【0060】
1:バーハンドル、3:ハンドルグリップ、5:操作レバー、5c:曲がり部、10:ハンドルスイッチ、11:操作ノブ、22:電子制御装置、24L:左ウインカ、24R:右ウインカ、30:操作レバー、32:ハンドルスイッチ、33:操作ノブ、40:操作レバー、41:ハンドルスイッチ、42:上スイッチ、43:下スイッチ、44a・44b:操作ノブ、50:操作レバー、51:ハンドルスイッチ、52:操作ノブ
【技術分野】
【0001】
この発明は自動二輪車でハンドルを握りながら操作する自動二輪車用ハンドルスイッチに係り、特に親指をハンドルグリップから放さずにスイッチ操作できるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の自動二輪車用ハンドルスイッチは、ハンドルバーの左右両端に設けられているハンドルグリップの近傍に取付けられたスイッチケースに設けられ、ハンドルグリップを握りながら親指でON・OFF操作できるようになっている(特許文献1参照)。このスイッチケースに設けられるスイッチとしては、ウインカスイッチ、ホーンスイッチ及びヘッドライト等のライティングスイッチ等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−278635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようにハンドルグリップを握りながら親指でスイッチを操作する場合、親指をハンドルグリップから一時的に放してスイッチを操作しなければならない。
特に、ブレーキやクラッチの操作レバーをハンドルグリップ近傍に設けた場合に、操作レバーを操作しながらスイッチ操作するようなときは、親指以外の4指(以下、単に4指という)で操作レバーを握りながら、同時に親指でスイッチを操作しなければならないので、このような場合におけるスイッチ操作を容易にすることが望まれる。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、走行中にハンドルグリップから親指を離すことなくスイッチ操作を行うことができる自動二輪車用ハンドルスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の自動二輪車用ハンドルスイッチに係る請求項1に記載された発明は、
前輪操向用のバーハンドルと、このバーハンドルの左右両端に設けられたハンドルグリップと、このハンドルグリップの車両前方向に配設され、クラッチまたはブレーキを操作する操作レバーとを備えた自動二輪車のハンドルグリップ近傍に設けられるハンドルスイッチにおいて、
前記ハンドルスイッチ(10)を、前記操作レバー(5)に配設したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載された発明は請求項1において、前記ハンドルスイッチ(10)が左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させるためのウインカスイッチであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載された発明は請求項2において、前記操作レバー(5)は、左右にそれぞれ一つづつ設けられ、
ウインカスイッチとして機能する前記ハンドルスイッチ(10)は、左右それぞれの操作レバー(5)に配置されるとともに、左右のハンドルスイッチ(10)の操作に対応して左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は請求項1から3のいずれかにおいて、前記ハンドルスイッチ(10)は前記操作レバー(5)の前面側又は下面側に設けられることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載された発明は上記1〜3のいずれかにおいて、
前記操作レバー(5)の前面側部分に前記ハンドルグリップ(3)側へくぼむ凹部(7)を設け、前記ハンドルスイッチ(10)を前記凹部(7)の操作レバー支点(13)側の端部に配設したことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載された発明は請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記左右の操作レバー(5)の一方はブレーキレバー、他方はクラッチレバーであって、前記ハンドルスイッチ(10)は、クラッチレバーのみに設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した発明によれば、操作レバーにかけてある指でウインカスイッチを操作することができるので、親指をハンドルグリップから放さずにスイッチ操作することが可能になる。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、ハンドルスイッチをウインカスイッチとするので、操作レバーを操作しながらウインカスイッチを容易に操作できるようになる。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、左右の操作レバーのそれぞれにハンドルスイッチが配設されているため、左右の操作レバーでそれぞれハンドルスイッチのスイッチ操作を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載された発明によれば、ハンドルスイッチが操作レバーに設けられているため、操作レバーにかけてある指で容易にスイッチ操作ができる。
【0015】
請求項5に記載した発明によれば、操作レバーの凹部にハンドルスイッチを設けたので、操作レバーにかけた人差し指で操作しやすい位置にハンドルスイッチを配置することができるとともに、凹部を利用してハンドルスイッチを配設することにより、操作レバーに対するハンドルスイッチの張り出しを抑えることができる。
【0016】
請求項6に記載した発明によれば、ブレーキレバーに比べて乗員の操作における負担が少ないクラッチレバーのみに、左右分のハンドルスイッチを一まとめにして集中配置するので、スイッチ操作がブレーキ操作に与える影響を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施形態(図1〜4)に係るハンドルスイッチの構成図
【図2】操作レバー及びハンドルグリップ部分の平面図
【図3】図1のA矢視図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】第2実施形態(図5〜7)に係る操作レバーの平面図
【図6】図5のA矢視図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】第3実施形態(図8〜11)に係る操作レバーの平面図
【図9】図8のA矢視図
【図10】図9の10−10断面図である。
【図11】ハンドルスイッチの動作説明図
【図12】4実施形態(図12〜13)に係る操作レバーの平面図
【図13】図12のA矢示方向図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて自動二輪車用ハンドルスイッチの一実施形態を説明する。
【実施例1】
【0019】
図1〜図4は本発明の第1実施形態に係り、図1は左右の自動二輪車用ハンドルスイッチの構成図、図2は車体左側におけるハンドルグリップと操作レバー部分を拡大した平面図、図3は図2のA矢視図、図4は図3の4−4線断面図である。
この実施形態は操作レバーとして長さ方向の中間部に曲がり部がある曲がりタイプのものを使用した例である。
なお、本願において、上下・左右・前後の各方向は原則として車両を基準とする。
また、操作レバーをハンドルグリップ側に引き寄せた状態を操作レバーの操作状態とし、逆に、操作レバーから手を放した状態を操作レバーの解放状態というものとする。
【0020】
図1において、前輪(図示省略)を操向するためのバーハンドル1は、ステアリング軸2を中心に回動自在であり、その左右両端にはハンドルグリップ3が設けられ、左右の手で握るようになっている。バーハンドル1における左右の各ハンドルグリップ3の内側端部近傍には支軸4を介して操作レバー5が左右一対で回動自在に取付けられている。
この操作レバー5は長さ方向中間部が屈曲する曲がりタイプであり、車体左側がクラッチ操作用のクラッチレバー、車体右側がブレーキ操作用のブレーキレバーである。
【0021】
左右の各操作レバー5には、本願発明におけるウインカスイッチとして構成されたハンドルスイッチ10が設けられている。この図では左右を区別するため、特に左側にL、右側にRを添えて、左ウインカスイッチ10L及び右ウインカスイッチ10Rと表記する。
左ウインカスイッチ10L及び右ウインカスイッチ10Rはそれぞれ信号線20を介して電子制御装置ECU22に接続され、スイッチ操作に伴うウインカ信号を電子制御装置ECU22へ送るようになっている。
電子制御装置ECU22には、ウインカ信号に加えて、ヘッドライト等のライティング切換信号、ホーン信号、車速信号等が適宜入力され、種々な制御に共されている。
【0022】
電子制御装置ECU22は、入力されたウインカ信号に基づいて、信号線21を介して左ウインカ24L及び右ウインカ24Rを点滅又は消灯等制御する。
なお、自動二輪車の減速または停車時に、左右のウインカスイッチ10L,10Rを同時にONにすると、左右のウインカスイッチ10L,10Rが同時に点滅するハザードランプとして機能する。
【0023】
次に、図2〜図4により、ハンドルスイッチの詳細構造を説明する。なお、左右の操作レバー及びウインカスイッチは左右対称構造をなすので、以下の説明は車体左側の操作レバー(クラッチレバー)5に設けられるハンドルスイッチ10(左ウインカスイッチ10L)について説明する。
【0024】
図2に示すように、ハンドルグリップ3は手Hで握られ、このとき親指F1を下側に回し、人差し指F2を含む他の4指を上側に回すようになっている。また、4指を伸ばすと操作レバー5に指がかかり、操作レバー5を操作可能になっている。
操作レバー5は基部5aがハンドルグリップ3近傍のバーハンドル1に固定されたホルダ6の内部に収容され支軸4を支点として回動可能に支持されている。支軸4は略直立し、操作レバー5が支軸4を中心にして前後方向に回動するようになっている。
【0025】
操作レバー5は、基部5aと握り部5bとの間に曲がり部5cが設けられ、この曲がり部5cによって、基部5aと握り部5bの間に段差が設けられる。握り部5bは基部5aよりもハンドルグリップ3側へ接近して握りやすくなっている。
曲がり部5cの前面側は外方へ向かうにしたがって後方へ下がる後傾斜面をなし、基部5aに対しては後方へ引き込んだ凹部7を形成している。この凹部7は基部5aの前面を通る線5eに対して曲がり部5cの前面がハンドルグリップ3側へくぼむことによって形成されている。
【0026】
この凹部7における曲がり部5cの前面には前方へ向かって開口する開口部8が設けられている。曲がり部5cの位置は、支軸4の中心から、操作レバー5の他端部に形成された肥大部である握りエンド5d間の距離である全長Lの中点Mよりも基部5a寄りにあり、握り部5bを4指で握ったとき、人差し指F2近傍かつ人差し指F2が被さらず、しかも人差し指F2を基部5a側へずらせばその腹が容易に被さるような位置になっている。
【0027】
曲がり部5cにはハンドルスイッチ10が設けられている。このハンドルスイッチ10は厳密には左ウインカスイッチ10Lである(図1)。また、ハンドルスイッチとしては、ウインカスイッチ以外にも種々可能であり、例えば、ホーンスイッチやヘッドライト等の照明器具に対するライティングの切換スイッチ等でもよい(以下の各別実施形態においても同様)。
【0028】
図4は図3の4−4線断面であり、この図に示すように、操作レバー5の曲がり部5c部分は中空になっており、この中空部内にハンドルスイッチ10が収容されている。ハンドルスイッチ10は、操作ノブ11と接点部12を備え、操作ノブ11は基部5a側の一端が支軸13により基部5aへ回動自在に取付けられ、中間部は開口部8から外方(前方)へ突出して操作可能になっている。支軸13は操作レバー支点であり、支軸4と略平行している。支軸13による支持位置は凹部7の支軸4側端部でもある。
【0029】
操作ノブ11の自由端側である先端は開口部8から操作レバー5の握り部5c内側へ入り込み、この先端が抜け止めになるとともに、操作ノブ11は開口部8から出没可能に設けられている。なお、操作ノブ11の外表面は曲がり部5cの前面に沿うように外方へ後方下がりに傾斜している。人差し指F2を基部5a側へずらすと、人差し指F2の腹が操作ノブ11の外表面上に乗り、容易に操作ノブ11を押し込み操作できるようになっている。
【0030】
ハンドルスイッチ10は押しボタン式スイッチとして構成され、操作ノブ11の先端側は接点部12と連動し、操作ノブ11を押し込む度に接点部12内に設けられた接点がON・OFFを切り換える公知のプッシュ−プッシュ式機構になっている。接点部12は内蔵された弾性部材により操作ノブ11の先端側を押し上げるように付勢している。
したがって、操作ノブ11に対してこれを押し込むために加えていた力を解けば、操作ノブ11は接点部12側の付勢力により通常の開口部8から一部が突出する通常の状態に戻る。但し、接点部12の接点は次回の押し込みまでON又はOFFの状態を保持するようになっている。
【0031】
接点部12には信号線20が接続され、接点切り換えによるON又はOFFの信号はウインカ信号として電子制御装置ECU22へ送られる。信号線20は基部5aからバーハンドル1を介して、車体の適所に配置されている電子制御装置ECU22へ接続されている。図示のハンドルスイッチ10は左ウインカ用であるから、ウインカ信号がONであれば電子制御装置ECU22は左ウインカ24L(図1)を点滅させ、ウインカ信号がOFFであれば消灯させる。
【0032】
図中の符号14はロックナット、15はアジャストスクリュー、16はワイヤーケーブルである。ワイヤーケーブル16にはワイヤー17が挿通されており、その一端が操作レバー5の基部5aに連結されており、操作レバー5を引くとワイヤー17を引いてクラッチ(図示省略)を着るようになっている。また、車体右側のブレーキレバーも同様であって、例えば、油圧式ブレーキの場合は、ブレーキレバーを引けば、油圧を発生して前輪のブレーキキャリパを作動させることにより制動するようになっている。
【0033】
次に、自動二輪車用ハンドルスイッチの動作を説明する。
まず、走行中に減速して左折する際は、クラッチレバーである車体左側の操作レバー5を引いてクラッチを切ると同時に、ハンドルスイッチ10をON作動させる。
この場合、ハンドルグリップ3を握っている手Hのうち、親指F1はハンドルグリップ3を握ったままの状態とし、他の4指を伸ばして解放状態の操作レバー5の握り部5bにかけて手前へ引くことにより、操作レバー5を引き寄せてクラッチを切る(図2参照)。
このとき、同時にブレーキレバーにより前輪ブレーキを作動させて減速する場合には、車体右側の操作レバー5も同様に引いて操作する。
【0034】
また、この操作レバー5の操作と同時にハンドルスイッチ10を操作する場合は、図2において、操作レバー5の握り部5b上にある人差し指F2を内側へ向かって横に移動させと、その腹が操作ノブ11の上に乗るので、指先をさらに曲げるのみで容易に操作ノブ11を押し込むことができる。しかも、操作ノブ11は握り部5bへ向かって下り傾斜する曲がり部5cによる凹部7に露出し、人差し指F2へ向かって傾斜しているから、人差し指F2による操作が容易かつ迅速になる。
【0035】
このように、操作レバー5を操作しながら同時に人差し指F2でハンドルスイッチ10を操作することができるので、親指F1をハンドルグリップ3にかけたままとして、これを放す必要が無くなり、走行中におけるスイッチ操作が容易になる。しかもこれまで操作が難しかった操作レバー5の同時操作を伴うスイッチを操作も容易になる。
また、操作レバー5の曲がり部5cにおける凹部7を利用して操作ノブ11を設けたので、前方への突出量を抑えて操作ノブ11を設けることができるとともに、意識的に人差し指F2を横へずらさなければ接触せず、しかも人差し指F2へ近接した位置に操作ノブ11を設けることができ、誤操作のおそれを少なくして快適な操作を可能にする。
【0036】
なお、操作レバー5の操作を伴わずに、すなわち操作レバー5を解放状態にしたまま、ハンドルスイッチ10を操作する場合は、ハンドルグリップ3を握ったままの状態で、人差し指F2だけを斜め内側前方へ伸ばせば、容易に人差し指F2でハンドルスイッチ10を操作できる(図1の仮想線参照)。
【実施例2】
【0037】
次に、本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。なお、前述した部材と共通部材は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施形態は操作レバーとして、中間部に曲がり部のないストレート状のものを用いた例である。
図5はストレート状をした操作レバー(左側)の拡大平面図、図6は図5のA矢視図、図7は図6の7−7線断面図である。
【0038】
図5〜図7において、30はクラッチレバーである車体左側の操作レバーである。ブレーキレバーである車体右側の操作レバー(図示省略)も左右対称であり、以下、は車体左側の操作レバーについて説明する。
操作レバー30は、ほぼ直線状に左右方向へ延びるストレート状であり、その内側端部は拡大した基部30aをなし、ここで支軸4によりバーハンドルのホルダ(図2参照)へ回動自在に取付けられる。
【0039】
操作レバー30の長さ方向略中間部より左側部分は握り部30bをなし、この握り部30bと基部30aの間がスイッチ部30cをなす。このスイッチ部30cの範囲は、操作レバー30の長さ方向全長の中点よりも若干内側へ寄っており、握り部30bを握った4指、特に内側の人差し指よりも車体内側となる部分である。30dは握りエンドである。
スイッチ部30cにはスライドスイッチとして構成されたハンドルスイッチ31が設けられている。このハンドルスイッチ31は左ウインカスイッチとして機能する。
【0040】
図7に示すように、ハンドルスイッチ31は操作ノブ32と接点部33を有し、中空状をなすスイッチ部30c内に設けられ、操作ノブ32の一部がスイッチ部30cの前面壁34に設けられた長穴35から前方へ突出している。長穴35は操作レバー30の長手方向へ長く形成され、操作ノブ32がスイッチ部30cにて操作レバー30の長手方向へスライド移動することを許容する。
【0041】
接点部33はスイッチ部30cの中空部36内に収容され、操作ノブ32のスライドにより内部の接点がON・OFFが切り換えられる。
操作ノブ32を例えば、外方(左側)へスライドさせると接点部33内部の接点がON又はOFFに切り換えられ、操作ノブ32から指を放すと、接点状態を次回の操作までそのままにして操作ノブ32だけが元の位置へスライド復帰し、再び操作ノブをスライドさせると接点部33内部の接点がON又はOFFに切り換えられる公知のプッシュ−プッシュ式機構になっている。
【0042】
但し、操作ノブ32をスライドさせて接点を切り換えてから指を放すと、操作ノブ32がスライド位置に保持され、その後操作ノブ32を軽く押すと、接点を切り換えると同時に操作ノブ32が元の位置へ復帰する形式にしてもよい。また、操作ノブ32をスライドさせるために押し込む方向は逆の内方(右側)でも良い。
【0043】
このようにすると、握り部30bを4指で握った操作レバーの操作状態にて、操作ノブ32に人差し指(図2参照)の指先をかけて外方(左側)へずらすと、操作ノブ32を外方へスライドさせてハンドルスイッチ31をスイッチ操作できる。しかもこの人差し指による操作ノブ32のスライドは容易であるから、操作レバー30とハンドルスイッチ31との同時操作が親指をハンドルグリップから放さずに容易に実現可能になる。
【0044】
そのうえ、ストレート形状の操作レバー30を用いることにより、スライドスイッチに適したスイッチ部30cを確保できる。しかもスイッチ部30cを操作レバー30の支軸4に近い内側寄りにすることで、人差し指がかかり易くかつ誤操作しにくい場所にハンドルスイッチ31を設けることができる。
【実施例3】
【0045】
次に、本発明の第3実施形態を図8〜図11により説明する。
図8は車体左側の操作レバーの平面図、図9はA矢視図、図10は図9の10−10断面図、図11はハンドルスイッチの動作説明図である。
【0046】
図8〜10において、車体左側の操作レバー40は、クラッチレバーであり、ストレート状をなし前実施形態同様の構造であり、基部40a、握り部40b、スイッチ部40c、握りエンド40eを備え、スイッチ部40cにはハンドルスイッチ41が設けられている。
このハンドルスイッチ41は、車体左側の操作レバー40に左右のウインカスイッチを一まとめにしたものである。
【0047】
ハンドルスイッチ41は、前実施形態同様のスライドスイッチを上下一対で設けた構成であり、上側が左ウインカスイッチである上スイッチ42、下側が右ウインカスイッチである下スイッチ43をなす。
上スイッチ42及び下スイッチ43はそれぞれ操作ノブ44a及び44bを備え、スイッチ部40cの前面へ上下平行に長手方向へ形成された長穴45a及び45b内をスライド移動できる。
【0048】
各操作ノブ44a及び44bは接点部46から略上45°及び略下45°に延出し、各操作ノブ44a及び44bを同じ指先で別々に操作できるようにするとともに誤操作しにくい配置とされている。各操作ノブ44a及び44bはそれぞれがスライド移動により接点部46内の接点をON又はOFFに切り換えるようになっている。接点部46はスイッチ部40cの中空部47内に固定されている。
【0049】
上下の操作ノブ44a及び44bは連動しており、例えば、上側の操作ノブ44aを単独でスライドさせれば、スライド位置に保持され、この状態で他方の操作ノブである下側の操作ノブ44bを少し押すと、上側の操作ノブ44aの保持状態が解除されて元位置へスライド復帰するようになっている。このような操作ノブの動作機構は、多色ボールペンにおける複数の芯をノック式で切り換える機構と同様のものである。
なお、操作ノブ44a及び44bを接点が切り換わるまで押し込む状態を全押しとし、上記のように接点切換に至らないように少し押す状態を半押しとする。
【0050】
図11及び図1によりハンドルスイッチ41の操作を説明する。まず、図1に示す左ウインカ24Lを点滅させるには、図11(a)に示すように、上側の操作ノブ44aと下側の操作ノブ44bが共に元位置にあって接点のOFF状態において、上側の操作ノブ44aを図の左側(L矢示方向)へスライドさせて全押しすると、上スイッチ42がONになり、左ウインカ24Lを点滅させ、上側の操作ノブ44aはスライド位置に保持され、図11(b)となる。
【0051】
この状態で、図11(c)のように、下側の操作ノブ44bを半押しして、少しL矢示方向へ押すと、上側の操作ノブ44aの保持状態が解除され、図の右側(R矢示方向)へスライド移動して復帰し、上スイッチ42がOFFになり、左ウインカ24Lが消灯する。
このとき、下側の操作ノブ44bを放せば、元の位置に戻り、上側の操作ノブ44aと下側の操作ノブ44bはそれぞれ元に戻って図11(a)の状態になる。
【0052】
一方、上側の操作ノブ44aの保持状態が解除されても、図11(d)に示すように、下側の操作ノブ44bをさらにL矢示方向へスライドさせて全押しすると、下スイッチ43がONになり、右ウインカ24Rを点滅させ、下側の操作ノブ44bがスライド位置に保持される。
なお、上スイッチ42及び下スイッチ43と、左ウインカ24Lと右ウインカ24Rとの対応関係を逆にしてもよい。また、各操作ノブをスライドさせるために押し込む方向は逆の内方(右側)でもよい。
【0053】
このように、左右のウインカスイッチをなす上スイッチ42及び下スイッチ43をクラッチレバーである車体左側の操作レバー40へまとめて設けると、車体右側の操作レバーはブレーキレバーであり、クラッチレバーと比べて、減速中によりシビアな操作が要求されるため、操作レバーとウインカスイッチの同時操作の負担を少なくすることができ、ハンドルスイッチ41の操作を容易にし、ハンドルスイッチ操作がブレーキ操作に与える影響を少なくすることができる。
【実施例4】
【0054】
次に、第4実施形態を図12及び13により説明する。図12は押しボタン式のハンドルスイッチを下面に設けた操作レバーの平面図、図13は図12のA矢示方向図である。
これらの図において、操作レバー50は前実施形態と同様のストレート状をなし、基部50a、握り部50b、スイッチ部50c及び握りエンド50dを有し、スイッチ部50cの下面50fにハンドルスイッチ51が設けられている。
【0055】
ハンドルスイッチ51は押しボタン式であり、操作ノブ52が下方へ突出している。このようにすると、操作ノブ52を操作レバー50の下面50fに設けたので、雨水が操作レバー50の内部に設けられたハンドルスイッチ51の接点部へ侵入しにくくなり、防水処理が容易になる。
【0056】
ハンドルスイッチ51はプッシュプッシュ機構を有するとともに、操作ノブ52は操作後に下方へ突出していた元の位置へ戻る自動復帰型であり、操作ノブ52を一度上方へ向かって操作レバー50の肉厚内へ押し込むとハンドルスイッチ51の接点がON又はOFFに切り換わり、操作ノブ52から指を放すと、接点状態を保持したまま、操作ノブ52が下方へ突出して元の状態に復帰する。操作ノブ52は、操作レバー50にかけた4指のうち、最も内側位置する人差し指F2の折り曲げた先端側の腹部側近に位置するため、人差し指F2の先端側腹部で容易に操作できるようになっている。
【0057】
また、このハンドルスイッチ50を図1のように左右の操作レバーに設け、電子制御装置ECU22へ信号を入力させて左右のウインカ24L及び24Rを制御する場合、走行中か否かを判断し、走行中の場合は、一方のハンドルスイッチがON状態のとき、他方のハンドルスイッチの操作ノブを押すことにより解除してOFFにするよう制御させることができる。このようにすると、レバー操作をしない側のハンドルスイッチを操作することでレバー操作中にある側のハンドルスイッチを切り換えることができるので、ハンドルスイッチの操作がより容易になる。
【0058】
走行中か否かの判断は、電子制御装置ECU22にて入力される車速信号により容易に判断できる。また、走行中でない場合、すなわち停車中に、上記の他側のハンドルスイッチが操作され、左右のハンドルスイッチが同時にONになったときは、左右のウインカを点滅させてハザードランプして機能させることができる。
【0059】
なお、本願発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、ハンドルスイッチとして、ウインカスイッチ以外にも種々可能であり、ホーンスイッチやヘッドライト等の照明器具に対するライティングの切換スイッチ等、のハンドルグリップを握りながらスイッチ操作するものであればどのようなものでも可能である。
【符号の説明】
【0060】
1:バーハンドル、3:ハンドルグリップ、5:操作レバー、5c:曲がり部、10:ハンドルスイッチ、11:操作ノブ、22:電子制御装置、24L:左ウインカ、24R:右ウインカ、30:操作レバー、32:ハンドルスイッチ、33:操作ノブ、40:操作レバー、41:ハンドルスイッチ、42:上スイッチ、43:下スイッチ、44a・44b:操作ノブ、50:操作レバー、51:ハンドルスイッチ、52:操作ノブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪操向用のバーハンドルと、このバーハンドルの左右両端に設けられたハンドルグリップと、このハンドルグリップの車両前方向に配設され、クラッチまたはブレーキを操作する操作レバーとを備えた自動二輪車のハンドルグリップ近傍に設けられるハンドルスイッチにおいて、
前記ハンドルスイッチ(10)を、前記操作レバー(5)に配設したことを特徴とする自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項2】
前記ハンドルスイッチ(10)は左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させるためのウインカスイッチであることを特徴とする請求項1に記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項3】
前記操作レバー(5)は、左右にそれぞれ一つづつ設けられ、
ウインカスイッチとして機能する前記ハンドルスイッチ(10)は、左右それぞれの操作レバー(5)に配置されるとともに、左右のハンドルスイッチ(10)の操作に対応して左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させることを特徴とする請求項2に記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項4】
前記ハンドルスイッチ(10)は前記操作レバー(5)の前面側又は下面側に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項5】
前記操作レバー(5)の前面側部分に前記ハンドルグリップ(3)側へくぼむ凹部(7)を設け、前記ハンドルスイッチ(10)を前記凹部(7)の操作レバー支点(13)側の端部に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項6】
前記左右の操作レバー(5)の一方はブレーキレバー、他方はクラッチレバーであって、前記ハンドルスイッチ(10)は、クラッチレバーのみに設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項1】
前輪操向用のバーハンドルと、このバーハンドルの左右両端に設けられたハンドルグリップと、このハンドルグリップの車両前方向に配設され、クラッチまたはブレーキを操作する操作レバーとを備えた自動二輪車のハンドルグリップ近傍に設けられるハンドルスイッチにおいて、
前記ハンドルスイッチ(10)を、前記操作レバー(5)に配設したことを特徴とする自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項2】
前記ハンドルスイッチ(10)は左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させるためのウインカスイッチであることを特徴とする請求項1に記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項3】
前記操作レバー(5)は、左右にそれぞれ一つづつ設けられ、
ウインカスイッチとして機能する前記ハンドルスイッチ(10)は、左右それぞれの操作レバー(5)に配置されるとともに、左右のハンドルスイッチ(10)の操作に対応して左右のウインカ(24L・24R)を点滅又は消灯させることを特徴とする請求項2に記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項4】
前記ハンドルスイッチ(10)は前記操作レバー(5)の前面側又は下面側に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項5】
前記操作レバー(5)の前面側部分に前記ハンドルグリップ(3)側へくぼむ凹部(7)を設け、前記ハンドルスイッチ(10)を前記凹部(7)の操作レバー支点(13)側の端部に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【請求項6】
前記左右の操作レバー(5)の一方はブレーキレバー、他方はクラッチレバーであって、前記ハンドルスイッチ(10)は、クラッチレバーのみに設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した自動二輪車用ハンドルスイッチ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−194993(P2011−194993A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63124(P2010−63124)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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