説明

自動分析装置

【課題】試薬の加温が必要な項目と、不要な項目とを測定可能である自動分析装置において、装置構成を複雑化させないため、試薬プローブを共用しようとすると、従来血液凝固分析装置では試薬プローブ内で試薬加温を実施しており、この方法を採用すると生化学項目では、厳しい試薬分注精度管理が求められるため、採用できない。
【解決手段】試薬分注プローブ先端に分注チップを取付け、試薬吸引後、分注チップごと加温可能な試薬加温機構へ設置して試薬加温を実施する。試薬加温中、試薬プローブは分注チップから取外し、別動作が可能であるため、処理能力が低下しない。もしくは、分注チップを事前に加温しておき、分注プローブに取付けてから試薬を吸引することで、試薬加温を実施する。試薬加温不要な項目は分注チップなしで分注する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液,尿等の生体サンプル成分の定性・定量分析を行う自動分析装置に係り、特に試薬の加温が必要である測定項目、例えば血液凝固検査等を実施可能な自動分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
血液凝固分析では、短時間で測定が終了してしまうため、保冷している試薬を、サンプルに添加する前に、反応温度に近い温度まで昇温させる昇温機構を備えることが一般的である。通常は、試薬流路を加温する機構を設けている。一方で、分析のランニングコスト低減のため、1つの分析に用いる試薬の量を少なくしたいというニーズがある。少ない試薬を精度良く分注したい場合、試薬流路を加温することは分注精度を低下させる可能性がある。試薬流路の加温により、流路内の空気層,試薬そのものの膨張が起こるため、膨張の程度を把握して制御する必要があるが、分注量が微量である場合は、その制御が難しくなるからである。
【0003】
特許文献1には、分注プローブ内にヒーターを備え、試薬量に応じて、事前に設定しておいた目標温度の決定及び温度制御により、バラつきのない温度制御をする構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−70355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の技術では、分注プローブを加温するため、前述のように、分注量が微量である場合は、分注精度が低下する懸念がある。
【0006】
本発明の目的は、試薬を加温する機能を備えた自動分析装置であっても、簡単な構造で、かつ分注精度の高い試薬分注が可能な自動分析装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の構成は以下の通りである。
【0008】
ノズル内圧力を変化させることにより、所定量の試薬を吸引する試薬分注機構と、前記ノズル先端に装着し、所定量の試薬を保持する分注チップと、所定量の試薬を保持した分注チップを保持し、加温する分注チップ加温機構と、を備えた自動分析装置。
【0009】
より好ましい構成は以下の通りである。
【0010】
分注チップ内の試薬、または分注チップ自身を加温可能な機構があり、この機構は加温を制御可能な検知部及び制御部を備えても良い。分注チップを脱着する際に、分注チップを固定して分注プローブを上昇させることで脱着可能な、分注チップ固定部があり、本機構は前後,上下,回転方向へ移動可能であっても良い。分注チップは先端が細くなっており、脱着時に先端から内部に充填した試薬が漏れにくい構造となっていても良い。また、装置が規定する最大量の試薬を吸引しても分注プローブ先端に試薬が触れない寸法となっていても良い。上下及び回転方向に可動な分注機構で精密な分注が可能である分注プローブと、シリンジポンプがあり、この分注プローブ先端に分注チップを装着した状態でも、分注チップを装着しなくても、分注が可能であっても良い。
【発明の効果】
【0011】
分注機構構成を複雑化させることなく、ひとつの試薬分注機構で試薬加温可能な項目と、試薬加温不要で且つ、試薬分注精度管理が厳しい項目の試薬分注が可能となる。また、分注チップに試薬を吸引後、分注チップを分注チップ加温部へ設置し、試薬加温中に分注チップから分注プローブを分離することで、分注プローブは次の分注動作が可能であるため、試薬加温時間に縛られること無く、分注動作が可能であり、これにより処理能力が向上可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一般的な生化学自動分析装置の概略図。
【図2】一般的な血液凝固自動分析装置の概略図。
【図3】試薬分注機構,試薬加温機構、及び周辺機構の概略図。
【図4】試薬加温、及び分注動作の説明図。
【図5】試薬分注機構,分注チップ加温機構、及び周辺機構の概略図。
【図6】分注チップ加温,試薬加温、及び分注動作の説明図。
【図7】分注チップ廃棄方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は一般的な生化学自動分析装置の分注機構周辺部概略図を示す。各部の機能は公知のものであるため、詳細についての記述は省略する。サンプリング機構1のサンプリングアーム2は上下すると共に回転し、サンプリングアーム2に取付けられたプローブ105を用いて、左右に回転するサンプルディスク102に配置されたサンプル容器101内の試料7を吸引し、反応容器106へ吐出するように構成されている。本図からもわかるように試料容器101のサンプルディスク102への配置はサンプルディスク102上へ直接配置する場合や試験管(図示せず)上にサンプル容器101を載せる事も可能なユニバーサルな配置に対応可能な構造のものが一般的である。
【0015】
図1における自動分析装置の構成をさらに説明する。サンプル分注プローブ105は、サンプル用シリンジポンプ107の動作に伴ってサンプルの吸引動作、及び吐出動作を実行する。試薬分注プローブ110は、試薬用シリンジポンプ111の動作に伴って試薬の吸引動作、及び吐出動作を実行する。サンプル用シリンジポンプ107及び、試薬用シリンジポンプ111は微細な動作が可能であり、コンピュータ103により制御され、分注精度の厳しい管理が可能である。
【0016】
各サンプルのために分析すべき分析項目は、キーボード121、又はCRT118の画面のような入力装置から入力される。この自動分析装置における各ユニットの動作は、コンピュータ103により制御される。
【0017】
サンプルディスク102の間欠回転に伴ってサンプル容器101はサンプル吸引位置へ移送され、停止中のサンプル容器内にサンプル分注プローブ105が降下される。その下降動作に伴って分注プローブ105の先端がサンプルの液面に接触すると液面検出回路151から検出信号が出力され、それに基づいてコンピュータ103が可動アーム2の駆動部の下降動作を停止するよう制御する。次に分注プローブ105内に所定量のサンプルを吸引した後、分注プローブ105は上死点まで上昇する。分注プローブ105がサンプルを所定量吸引している間は、分注プローブ105とサンプル用ポンプ107流路間の吸引動作中の流路内圧力変動を圧力センサ152からの信号を用い圧力検出回路153で監視し、吸引中の圧力変動に異常を発見した場合は所定量吸引されていない可能性が高いため、当該分析データに対しアラームを付加する。
【0018】
次にサンプリングアーム2が水平方向に旋回し反応ディスク109上の反応容器106の位置でサンプル分注プローブ105を下降し反応容器106内へ保持していたサンプルを吐出する。次にサンプルが入った反応容器106は試薬添加位置まで移動される。回転自在な試薬ディスク125上には分析対象となる複数の分析項目に対応する試薬のボトル112が配置されている。可動アームに取付けられた試薬分注プローブ110は、試薬ボトル112から反応容器106へ所定量の試薬を分注する。サンプル、及び試薬が加えられた反応容器内の混合物は、攪拌器113により攪拌される。混合物が収納された反応容器が測定手段である光度計115位置へ移送され、光度計115により吸光度が測定される。測光信号は、A/D変換器116を経由しインターフェイス104を介してコンピュータ103に入り、分析項目の濃度が計算される。分析結果は、インターフェイス104を介してプリンタ117に印字出力するか、又はCRT118に画面出力すると共に、メモリとしてのハードディスク122に格納される。測光が終了した反応容器106は、洗浄機構119の位置にて洗浄される。洗浄用ポンプ120は、反応容器へ洗浄水を供給すると共に、反応容器から廃棄を排出する。図1の例では、サンプルディスク102に同心円状に複数列のサンプル容器101がセットできるように複数列の容器保持部が形成されており、サンプル分注プローブ105によるサンプル吸引位置が各々の列に1個ずつ設定されている。
【0019】
図2は一般的な血液凝固装置構成例の1つである。同様に、各部の機能は公知のものであるため、詳細についての記述は省略する。サンプリング機構201のサンプリングアーム202は上下すると共に回転し、サンプリングアーム202に取付けられたサンプル分注プローブ203を用いて、左右に回転するサンプルディスク204に配置されたサンプル容器205内の試料を吸引し、反応容器206へ吐出するように構成されている。サンプル分注プローブ203は、サンプル用シリンジポンプ207の動作に伴ってサンプルの吸引動作、及び吐出動作を実行する。試薬分注機構208同様に試薬分注アーム209は上下すると共に回転し、試薬分注プローブ210は、左右に回転する試薬ディスク211に配置された試薬容器212内の試料を吸引し、反応容器206へ吐出するように構成されており、内部に試薬加温機構213が内蔵されている。試薬分注プローブ210は試薬用シリンジポンプ214の動作に伴って試薬の吸引動作、及び吐出動作を実行する。反応容器206は反応容器供給部215にストックされ、反応容器供給部出口216から搬出される。搬出された反応容器206は回転する反応容器搬出機構217の反応容器保持部218にて保持され、回転移動し、検出部219の反応容器設置位置220へ設置される。次に測定の流れを説明する。まず、各サンプルのために分析すべき分析項目は、キーボード221、又はCRT222の画面のような入力装置から入力される。ユニットの動作は、コンピュータ223により制御される。サンプル分注機構201により、サンプルディスク204に配置されたサンプル容器205内の試料が吸引され、測定部219内の反応容器設置位置220へ配置された反応容器206へ分注される。次に試薬も同様に試薬分注機構208により試薬ディスク211に配置された試薬容器212より吸引され、試薬加温機構213により適温へ加温され、反応容器206へ分注される。この試薬吐出圧にて血液凝固反応が即時に開始される。光源224からの光を反応容器206へ照射し、散乱光をフォトダイオードなどの検出部225にて検出し、測光信号は、A/D変換器226を経由しインターフェイス227を介してコンピュータ223に入り、凝固反応時間が計算される。結果は、インターフェイス227を介してプリンタ228に印字出力するか、又はCRT222に画面出力すると共に、メモリとしてのハードディスク229に格納される。測光が終了した反応容器206は反応容器保持部218により保持され、反応容器廃棄部230へ廃棄される。
【0020】
図3は本発明における、試薬加温が必要である項目と、不要である項目とを測定可能な分析装置における、特に試薬加温に関わる機構の構成例の1つである。生化学分析部(図1参照),血液凝固分析部の一部(図2参照)、それぞれの図及び説明は、割愛する。
【0021】
本発明における試薬分注機構及び、試薬加温機構を図3に従い説明する。試薬分注機構400の試薬分注アーム401は上下及び円周方向に稼動し、分注プローブ402は試薬分注用シリンジポンプ403の動作に伴って試薬の吸引動作及び、吐出動作を実行する。試薬分注用シリンジポンプ403は微細な動作が可能であり、コンピュータ(図示せず)より制御され、分注精度の厳しい管理が可能である。この分注プローブ402先端は分注チップ404が装着可能な構造であり、分注チップ404を装着した状態でも、装着しない状態でも試薬を吸引,吐出可能である。また分注チップ404を装着した際、分注チップ内404に試薬を分析装置で定める最大量を吸引しても、分注チップ404内で分注プローブ402先端が試薬に接することのない寸法となっている。分注チップ404は分注チップ供給部405にストックされており、分注チップ404装着時は、分注チップ404へ分注プローブ402を下降させて差込むことにより、分注チップ404を装着する。分注チップ404を分注プローブ402から取り外す際は、分注チップ固定機構406を動かし、分注チップ404の上部へ差し入れ、分注プローブ402を上昇させることで取り外す。(詳細は図4にて説明)試薬加温機構407は分注チップ設置位置408へ分注チップ404を設置することにより、分注チップ内の試薬を加温し、温度検知部409を備え、制御部410にて温度制御が可能である。
【0022】
図4に試薬吸引動作から試薬分注動作、及び洗浄までの流れを示す。試薬分注機構400の試薬分注アーム401及び分注プローブ402は分注チップ供給部405から分注チップ404を装着し、回転及び下降動作にて試薬ディスク211内の試薬容器212へ分注プローブ402を下降し、試薬分注用シリンジポンプ403を制御し、試薬を必要量吸引する。上昇,回転し、試薬加温機構407まで移動,下降し、分注チップ設置位置408へ分注チップ404を設置する。分注チップ固定機構406を図示のごとく、分注チップ404上部に差込み、分注プローブ402が上昇することで、分注チップ404を取り外す。尚、分注チップ404は分注プローブ402へ差込み、取外し動作時に先端から漏れないように、先端が細くなっており、漏れにくい形状となっている。さらに、図示のごとく分注チップ404を設置すると、分注チップ先端は底面411に接する構造になっており、上から前記の分注チップ固定機構406が下方へ分注チップ404を押して先端を封止し、二重に先端からも漏れを防止する構造となっている。分注チップ404内の試薬は分注チップ加温部407にて適温、例えば37℃程度まで加温される。この試薬加温中は、分注プローブ402は他の動作が可能であるため、この時間を利用して、次の試薬の吸引、加温動作を実施してもよいし、または分注チップを装着せず、生化学項目の試薬分注作業を実施してもよい。
【0023】
次に、試薬加温後、分注機構400は再び分注チップ404を分注プローブ402へ装着するため、試薬加温機構407内の分注チップ404上部へ移動する。分注プローブ402は下降して、前記と同様に分注チップ404へ差込み装着する。この際、そのまま分注プローブを差込むと、発生する大気圧力により、分注チップ先端から試薬が漏れる可能性が考えられる。そこで漏れを防止するため、試薬分注機構400に接続されている試薬分注用シリンジポンプ403を負圧側へ引くことにより、圧力を軽減し漏れを防止する。
【0024】
再装着後、試薬分注機構400は上昇,回転して、測定部219内の反応容器設置位置220にある反応容器206上まで移動し、下降し、必要量を分注する。
【0025】
その後、分注機構400は上昇,回転し、試薬加温機構407の分注チップ設置位置408へ移動,下降し、分注プローブ402内洗水吐出して、分注プローブ自身と、分注チップ設置位置408及び底面411とを洗浄する。同時に外洗水が吐出され、分注402プローブ外側も洗浄される。洗浄後、上昇,回転移動し、次の分注動作へ移る。尚、次の分注動作において同じ項目(試薬)の場合は、洗浄動作は実施されない。
【実施例2】
【0026】
図5に分注チップ加温部を備えた自動分析装置の構成の一例を示す。構成要素の機能,動作等は前記した実施例1とほぼ同じであるため割愛し、ここでは実施例1と異なる点のみ説明する。分注チップ404は分注チップ供給部405にストックされており、同時に適温に常時加温されている。また温度検知部409を備え、温度制御部410にて適温に制御可能である。本構成には、実施例1にて構成された試薬加温機構407は不要であるため、構成されない。
【0027】
図6に分注チップを事前に加温する場合における試薬加温,試薬分注動作の流れを示す。
【0028】
試薬分注機構400の試薬分注アーム401及び分注プローブ402は分注チップ供給部405から既に適温へ加温された分注チップ404を装着し、回転及び下降動作にて試薬ディスク211内の試薬容器212へ分注プローブ402を下降し、試薬分注用シリンジポンプ403を制御し、試薬を必要量吸引する。この際、分注チップ404の熱伝導にて分注チップ内に吸引された試薬が加温される。
【0029】
その後、実施例1と同様に試薬分注機構は400上昇,回転して、測定部219内の反応容器設置位置220にある反応容器206上まで回転移動,下降し、必要量を分注する。分注後、試薬分注機構400は上昇,回転し、分注プローブ洗浄機構(図示せず)へ回転移動及び下降し、分注プローブ及び分注チップの内外洗浄を実施する。洗浄後、上昇,回転移動し、次の分注動作へ移る。尚、次の分注動作において同じ項目(試薬)の場合は、洗浄動作は実施されない。洗浄後、分注機構400は上昇,回転移動し、分注チップ供給部405の分注チップ設置部(分注チップ404と同位置)の空いている箇所へ分注チップを戻すため、下降する。分注チップ固定機構406を分注チップ上部へ差込み、分注機構400を上昇させて、分注チップを取り外すと同時に、再び加温を開始する。
【実施例3】
【0030】
図7に分注チップがディスポーザブルなものである場合の、分注チップ廃棄動作、及び洗浄動作について説明する。実施例1のように分注動作まで終了後、分注機構400は分注チップ廃棄容器412まで回転移動,下降する。分注チップ固定機構406を分注チップ404上部へ差込み、分注プローブ402を上昇させることにより、廃棄容器412内へ分注チップを廃棄する。その後、分注機構400は上昇,回転し、試薬加温機構407の分注チップ設置位置408へ移動,下降し、分注プローブ402内洗水吐出して、分注プローブ自身と、分注チップ設置位置408、及び底面411と両方とを洗浄する。同時に外洗水が吐出され、分注プローブ402外側も洗浄される。洗浄後、上昇,回転移動し、次の分注動作へ移る。尚、次の分注動作において同じ項目(試薬)の場合は、分注チップ廃棄動作、及び洗浄動作は実施されない。
【実施例4】
【0031】
分注チップ加温部の温度制御の一例について述べる。分析装置に室温検知部があり、その検知部からの信号を制御部が受け、その情報を分注チップ加温部へフィードバックして、室温が高い時はヒーター温度を下げ、室温が低い時はヒーター温度を上げるようにフィードバック制御する。
【0032】
尚、分注チップ加温部の加熱方法は、例えばアルミブロックをヒーターで加熱する構成でも、温風にて加温する構成でも、温水にて加温する構成でも、超音波による加温する構成であってもよい。
【0033】
また、分注チップ加温部の温度制御は、所望の試薬温度に基づいて、温度制御を実施する。
【符号の説明】
【0034】
1,201 サンプリング機構
2,202 サンプリングアーム
7 試料
101,205 サンプル容器
102 サプルディスク
103,223 コンピュータ
104,227 インターフェイス
105,203 サンプル分注プローブ
106,206 反応容器
107,207 サンプル用シリンジポンプ
110,208,210,402 試薬分注プローブ
111,214,403 試薬用シリンジポンプ
112,212 試薬容器
113 攪拌器
115 光度計
116 A/D変換器
117,228 プリンタ
118,222 CRT
119 洗浄機構
120 洗浄用ポンプ
121,221 キーボード
122 ハードディスク
125,211 試薬ディスク
151 液面検出回路
152 圧力センサ
153 圧力検出回路
204 サンプルディスク
209,401 試薬分注アーム
213 分注チップ加温部
215 反応容器供給機構
216 反応容器供給部出口
217 反応容器搬送機構
218 反応容器保持部
219 測定部
220 反応容器設置位置
224 光源
225 検出部
226 A/D変換器
229 ハードディスク
230 反応容器廃棄部
400 試薬分注機構
404 試薬分注チップ
405 分注チップ供給部及び分注チップ加温部
406 分注チップ固定機構
407 試薬加温機構
408 分注チップ設置部
409 温度検知部
410 温度制御部
411 検知部底面
412 試薬廃棄容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル内圧力を変化させることにより、所定量の試薬を吸引する試薬分注機構と、
前記ノズル先端に装着し、所定量の試薬を保持する分注チップと、
所定量の試薬を保持した分注チップを保持し、加温する分注チップ加温機構と、
を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
請求項1記載の自動分析装置において、
前記分注チップ加温機構は、前記ノズルと前記分注チップを脱着する分注チップ脱着機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項3】
請求項1記載の自動分析装置において、
前記試薬分注機構は、前記ノズル内に試薬を吸引できる構造を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項4】
請求項1記載の自動分析装置において、
前記試薬分注機構は、前記分注チップ内に試薬を吸引し、該分注チップ内に試薬がある状態で、前記分注チップ加温機構に該分注チップを設置し、その後、該分注チップを前記ノズルから切り離し、該ノズル内に別の試薬を吸引して分注動作を継続するように制御する制御機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項5】
請求項1記載の自動分析装置において、
前記分注チップ加温機構で保持している分注チップを前記ノズルに再度装着する際に、前記ノズル内圧力が負圧になるように前記試薬分注機構を制御する制御機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項6】
ノズル内圧力を変化させることにより、所定量の試薬を吸引する試薬分注機構と、
前記ノズル先端に装着し、所定量の試薬を保持する分注チップと、
前記分注チップを保持し、加温する分注チップ加温機構と、
を備え、前記分注チップ加温機構で加温した分注チップを前記ノズル先端に装着した後、所定量の試薬を該分注チップ内に吸引するよう前記試薬分注機構を制御する制御機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項7】
請求項1記載の自動分析装置において、
室温に応じて前記分注チップ加温機構の加温を制御する制御機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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