説明

自動取引システム、管理装置、自動取引方法、および、自動取引制御プログラム

【課題】利用者による自動取引装置の利用を支援する支援能力を向上させる。
【解決手段】自動取引システム1は、複数の自動取引装置(A)〜(C)…と複数の自動取引装置(A)〜(C)…に接続された管理装置1aとを含み、管理装置1aは、複数の自動取引装置(A)〜(C)…毎の払戻能力を示す装置情報1dを参照して、複数の自動取引装置(A)〜(C)…のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、複数の自動取引装置(A)〜(C)…の中から抽出する抽出部1bと、抽出部1bが抽出した自動取引装置を、複数の自動取引装置(A)〜(C)…のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する通知部1cと、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、自動取引システム、管理装置、自動取引方法、および、自動取引制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関の店舗や小売店等に設置された自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)では、払戻取引において、例えば、装置内に格納されている現金が不足し、利用者が希望する払戻金額が装置の払戻可能金額を超えている場合、取引の中止が余儀なくされる。
【0003】
この場合、利用者は、同じ店舗内または他の施設に設置されている別の自動取引装置まで移動する必要がある。これに対して、利用者による自動取引装置の利用を支援するため、取引が中止された自動取引装置にて、利用可能な別の自動取引装置を案内する方法が考えられる。
【0004】
例えば、故障や現金切れ等の発生により自動取引装置の利用が不可となった場合、利用不可となった自動取引装置の表示部に、他の場所に設置されている利用可能な別の自動取引装置の案内画面を表示させる技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−242770号公報
【特許文献2】特開2010−72975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、単に利用可能な別の自動取引装置を案内する方法では、案内先の自動取引装置において利用者が再び払戻取引を試みたとしても、利用者が希望する払戻金額が装置の払戻可能金額を超えている場合には、再度、取引が中止されてしまう。この場合、利用者はさらに別の自動取引装置を探す必要がある。
【0007】
このような点に鑑み、開示の自動取引システム、管理装置、自動取引方法、および、自動取引制御プログラムでは、利用者による自動取引装置の利用を支援する支援能力を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために以下のような自動取引システム、管理装置、自動取引方法、および、自動取引制御プログラムが提供される。
この自動取引システムは、複数の自動取引装置と前記複数の自動取引装置に接続された管理装置とを含み、管理装置は、複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報を参照して、複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、複数の自動取引装置の中から抽出する抽出部と、抽出部が抽出した自動取引装置を、複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する通知部と、を有している。
【0009】
また、この管理装置は、複数の自動取引装置に接続され、複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報を参照して、複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、複数の自動取引装置の中から抽出する抽出部と、抽出部が抽出した自動取引装置を、複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する通知部と、を有している。
【0010】
また、この自動取引方法は、複数の自動取引装置と複数の自動取引装置に接続された管理装置とを含むシステムが実行する自動取引方法であって、複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報にアクセスし、装置情報を参照して、複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、複数の自動取引装置の中から抽出し、抽出した自動取引装置を、複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する。
【0011】
また、この自動取引制御プログラムは、複数の自動取引装置と複数の自動取引装置に接続された管理装置とを制御するプログラムであって、コンピュータに、複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報にアクセスし、装置情報を参照して、複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、複数の自動取引装置の中から抽出し、抽出した自動取引装置を、複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
開示の自動取引システム、管理装置、自動取引方法、および、自動取引制御プログラムによれば、利用者による自動取引装置の利用を支援する支援能力を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係る自動取引システムの一例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係る自動取引システムの一例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る自動取引装置のハードウェアの一例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係る支援サーバのハードウェアの一例を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る自動取引システムの機能の一例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係る装置情報格納部に格納されている装置情報の一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る取引情報格納部に格納されている取引情報の一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係る電文の一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係る電文の一例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態に係る電文の一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る装置情報の更新手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態に係る案内処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態に係る案内処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態に係る案内処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態に係る案内処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【図17】第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【図18】第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【図19】第2の実施の形態に係る明細票の一例を示す図である。
【図20】第2の実施の形態に係る予約取引の手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施の形態に係る予約取引の手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】第2の実施の形態に係る予約取引の手順の一例を示すフローチャートである。
【図23】第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【図24】第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【図25】第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る自動取引システムの一例を示す図である。
【0015】
自動取引システム1は、例えば、同じ店舗内または他の店舗に設置されている自動取引装置(A)〜(C)…と、自動取引装置(A)〜(C)…に接続された管理装置1aとを含んでいる。管理装置1aは、抽出部1bと通知部1cとを有している。
【0016】
抽出部1bは、管理装置1aの内部または外部に記憶されている装置情報1dを参照して、自動取引装置(A)〜(C)…のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、自動取引装置(A)〜(C)…の中から抽出する。装置情報1dは、自動取引装置(A)〜(C)…毎の払戻能力を示している。払戻能力は、例えば、払戻し可能な紙幣の枚数や払戻し可能な金額等である。
【0017】
通知部1cは、抽出部1bが抽出した自動取引装置を、自動取引装置(A)〜(C)…のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する。
次に、自動取引システム1の動作について説明する。
【0018】
自動取引装置(A)〜(C)…のいずれかにおいて、利用者によって払戻希望金額が入力され、さらに、払戻希望金額がその装置の払戻可能金額を超えている場合、まず、抽出部1bが、装置情報1dにアクセスする。
【0019】
次に、抽出部1bが、装置情報1dを参照して、自動取引装置(A)〜(C)…のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、自動取引装置(A)〜(C)…の中から抽出する。
【0020】
次に、通知部1cが、抽出部1bによって抽出された自動取引装置を、自動取引装置(A)〜(C)…のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する。そして、払戻希望金額が入力された自動取引装置は、例えば、通知部1cから通知された自動取引装置の案内情報を、画面表示する等して、利用者に報知する。
【0021】
このように、自動取引システム1では、利用者が希望する払戻金額を払い戻すことが可能な自動取引装置を、利用者に案内することができる。このため、案内先の自動取引装置において、再度、払戻取引が中止されてしまう可能性を低減することができる。
【0022】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の自動取引システムについて説明する。
図2は、第2の実施の形態に係る自動取引システムの一例を示す図である。
【0023】
自動取引システム10は、金融機関等の支店(A)、(B)…にそれぞれ設置されている自動取引装置と、ホスト装置11と、支援サーバ100とを有している。支店(A)、(B)…にはそれぞれ、1つまたは複数の自動取引装置が設置されている。各自動取引装置と、ホスト装置11と、支援サーバ100とは、ネットワーク12を介して互いに接続されている。
【0024】
各自動取引装置は、利用者の操作に従って、入金、払戻し、振込、および、振替等の金融取引処理を、ホスト装置11に要求する。また、各自動取引装置は、必要に応じて、別の自動取引装置を利用者に案内する案内情報の取得を、支援サーバ100に要求する。
【0025】
ホスト装置11は、例えば、金融機関のセンタに設置されており、利用者の口座を管理する管理情報等を有し、各自動取引装置からの金融取引処理の要求に応じて、金融取引処理を実行する。支援サーバ100は、例えば、金融機関のセンタに設置されており、各自動取引装置からの案内情報の取得要求に応じて、案内情報を生成し、要求元の自動取引装置に送信する。
【0026】
次に、自動取引装置のハードウェアについて説明する。
図3は、第2の実施の形態に係る自動取引装置のハードウェアの一例を示す図である。自動取引装置200は、支店(A)、(B)…にそれぞれ設置されている自動取引装置を代表している。
【0027】
自動取引装置200は、CPU(Central Processing Unit)201によって装置全体が制御されている。CPU201には、メモリ202と複数の周辺機器が接続されている。メモリ202は、自動取引装置200の主記憶装置として使用される。
【0028】
メモリ202には、CPU201に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ202には、CPU201による処理に必要な各種情報が格納される。
【0029】
CPU201に接続されている周辺機器としては、ディスプレイ203と、タッチパネル204と、キー入力装置205と、受話器206と、音声ガイダンス機207と、通信インタフェース208と、通帳ユニット209と、紙幣ユニット210と、カードユニット211と、明細票ユニット212と、係員操作ユニット213と、電源214とがある。
【0030】
ディスプレイ203は、CPU201からの命令に従って、画像を表示する。タッチパネル204は、ディスプレイ203の上方に配置されており、タッチによる入力を受け付け、CPU201に信号を送信する。ここで、ディスプレイ203に表示された画像は、タッチパネル204を透過し、利用者に視認される。タッチパネル204を利用者がタッチすることで、取引の選択、金額やパスワードの入力が行われる。
【0031】
キー入力装置205は、押下による入力を受け付け、CPU201に信号を送信する。キー入力装置205を利用者が押下することで、金額やパスワードの入力が行われる。キー入力装置205は、例えば、入力手段として補足的に用いられる。
【0032】
受話器206および音声ガイダンス機207は、CPU201からの命令に従って、音声を発生する。受話器206は、例えば、視覚障害者のために設けられている。通信インタフェース208は、CPU201からの命令に従って、ネットワーク12を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間で情報の送受信を行う。
【0033】
通帳ユニット209は、CPU201からの命令に従って、通帳の出し入れや、通帳への印字を行う。紙幣ユニット210は、CPU201からの命令に従って、紙幣の出し入れや、計数、収納を行う。
【0034】
カードユニット211は、IC(Integrated Circuit)カードリーダ211aと、MS(Magnetic Stripe)カードリーダ211bとを有している。カードユニット211は、CPU201からの命令に従って、ICカードおよびMSカードの出し入れを行う。ICカードリーダ211aは、CPU201からの命令に従って、ICカードに格納された情報を読み込む。MSカードリーダ211bは、CPU201からの命令に従って、MSカードに格納された情報を読み込む。
【0035】
明細票ユニット212は、CPU201からの命令に従って、明細票への印字や、明細票の排出を行う。係員操作ユニット213は、例えば、入力装置を備え、入力を受け付けると、信号をCPU201に送信する。電源214は、CPU201からの命令に従って、CPU201に接続されている各周辺機器に電力を供給する。
【0036】
次に、支援サーバ100のハードウェアについて説明する。
図4は、第2の実施の形態に係る支援サーバのハードウェアの一例を示す図である。
支援サーバ100は、CPU101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。
【0037】
RAM102は、支援サーバ100の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種情報が格納される。
【0038】
バス108に接続されている周辺機器としては、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、および通信インタフェース107がある。
【0039】
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的に情報の書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、支援サーバ100の二次記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種情報が格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
【0040】
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。モニタ104aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
【0041】
入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
【0042】
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク106aに記録された情報の読み取りを行う。光ディスク106aは、光の反射によって読み取り可能なように情報が記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク106aには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
【0043】
通信インタフェース107は、ネットワーク12に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク12を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間で情報の送受信を行う。
【0044】
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図4には支援サーバ100のハードウェア構成を示したが、ホスト装置11も同様のハードウェア構成である。
【0045】
次に、自動取引システム10の機能について説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る自動取引システムの機能の一例を示す図である。
ネットワーク12に接続された各自動取引装置は、ネットワーク12に接続された制御部200aを有している。制御部200aは、ディスプレイ203と、タッチパネル204と、キー入力装置205と、受話器206と、音声ガイダンス機207と、通信インタフェース208と、通帳ユニット209と、紙幣ユニット210と、カードユニット211と、明細票ユニット212とを制御している。
【0046】
また、制御部200aは、自動取引装置が格納している紙幣の枚数を通知する装置内紙幣通知電文と、別の自動取引装置の照会を依頼する照会依頼電文と、支援サーバ100が格納している取引情報の取得を要求する取引情報取得電文とを生成し、支援サーバ100に送信する。
【0047】
また、制御部200aは、支援サーバ100から受信した照会結果に対する、案内を希望する自動取引装置の選択結果、ならびに、自動取引装置が受け付けた取引の内容を通知する確定通知電文を生成し、支援サーバ100に送信する。また、制御部200aは、ホスト装置11が保持している取引を管理する原簿情報の更新を要求する原簿更新要求電文を生成し、ホスト装置11に送信する。
【0048】
支援サーバ100は、ネットワーク12に接続されたサーバ制御部111と、装置情報格納部112と、取引情報格納部113と、地図情報格納部114とを有している。装置情報格納部112には、ネットワーク12に接続された全ての自動取引装置毎に、自動取引装置が設置されている位置を示す情報と、自動取引装置内に格納されている紙幣の枚数とが格納されている。
【0049】
取引情報格納部113には、別の自動取引装置を案内する案内処理が行われた取引毎に、取引の内容と、案内先の自動取引装置が設置されている位置を示す情報と、取引に対して発行されたワンタイムパスワードとが格納されている。地図情報格納部114には、ネットワーク12に接続された全ての自動取引装置毎に、自動取引装置の設置位置を示す地図情報が格納されている。
【0050】
サーバ制御部111は、各自動取引装置の制御部200aから受信した装置内紙幣通知電文または確定通知電文に基づいて、装置情報格納部112に格納されている紙幣の枚数を更新する。また、サーバ制御部111は、各自動取引装置の制御部200aから受信した照会依頼電文に基づいて、装置情報格納部112に格納されている情報を参照して、案内先の自動取引装置を抽出する。そして、サーバ制御部111は、抽出した自動取引装置を通知する照会依頼応答電文を生成し、照会依頼電文の送信元の自動取引装置に送信する。
【0051】
また、サーバ制御部111は、地図情報格納部114に格納されている地図情報を参照し、自動取引装置間の距離を計算する。また、サーバ制御部111は、各自動取引装置の制御部200aから受信した確定通知電文に基づいて、取引の内容と案内先の自動取引装置が設置されている位置を示す情報とを取引情報格納部113に格納する。
【0052】
また、サーバ制御部111は、各自動取引装置の制御部200aから受信した確定通知電文に応答して、ワンタイムパスワードを発行し、発行したワンタイムパスワードを取引情報格納部113に格納する。そして、サーバ制御部111は、発行したワンタイムパスワードに基づいて、取引予約許可電文を生成し、確定通知電文の送信元の自動取引装置に送信する。
【0053】
また、サーバ制御部111は、各自動取引装置の制御部200aから受信した取引情報取得電文に基づいて、取引情報格納部113の中から該当する取引に関する情報を抽出し、抽出した情報に基づいて、取引情報応答電文を生成し、取引情報取得電文の送信元の自動取引装置に送信する。
【0054】
ホスト装置11は、ネットワーク12に接続されたホスト制御部11aと、原簿情報格納部11bとを有している。原簿情報格納部11bには、取引を管理する原簿情報が格納されている。
【0055】
ホスト制御部11aは、各自動取引装置の制御部200aから受信した原簿更新要求電文に基づいて、原簿情報格納部11bに格納されている原簿情報を更新する。また、ホスト制御部11aは、各自動取引装置の制御部200aから受信した原簿更新要求電文に基づいて、原簿更新許可電文を生成し、原簿更新要求電文の送信元の自動取引装置に送信する。
【0056】
図6は、第2の実施の形態に係る装置情報格納部に格納されている装置情報の一例を示す図である。
装置情報112aには、ネットワーク12に接続された全ての自動取引装置毎に、自動取引装置が設置されている支店の番号(支店番号)と、支店内での設置位置を示す設置情報と、自動取引装置内に格納されている万円券の枚数(万円券格納枚数)および千円券の枚数(千円券格納枚数)と、自動取引装置が設置されている支店の住所(設置住所)とが格納されている。
【0057】
ここで、万円券格納枚数および千円券格納枚数は、各自動取引装置の制御部200aから受信した装置内紙幣通知電文または確定通知電文に基づいて、サーバ制御部111によって更新される。
【0058】
図7は、第2の実施の形態に係る取引情報格納部に格納されている取引情報の一例を示す図である。
取引情報113aには、別の自動取引装置を案内する案内処理が行われた取引毎に、取引に要する万円券の枚数(万円券取引枚数)および千円券の枚数(千円券取引枚数)と、取引の種別(取引種別)と、利用者のICカードまたはMSカードに格納されている支店番号(カード内支店番号)および口座番号(カード内口座番号)と、案内先の自動取引装置が設置されている支店の名称(案内先支店名称)と、案内先の自動取引装置の支店内での設置位置を示す設置情報(案内先支店設置情報)と、取引に対して発行されたワンタイムパスワードとが格納されている。
【0059】
ここで、万円券取引枚数、千円券取引枚数、取引種別、カード内支店番号、カード内口座番号、案内先支店名称、および、案内先支店設置情報は、各自動取引装置の制御部200aから受信した確定通知電文に基づいて、サーバ制御部111によって格納される。また、ワンタイムパスワードは、制御部200aによって発行され、格納される。
【0060】
図8〜図10は、第2の実施の形態に係る電文の一例を示す図である。
装置内紙幣通知電文には、図8(A)に示すように、装置情報と紙幣格納情報とが含まれる。装置情報には、自動取引装置が設置されている支店の番号(支店番号)と、支店内での設置位置を示す設置情報とが含まれる。紙幣格納情報には、自動取引装置が格納している万円券の枚数(万円券格納枚数)および千円券の枚数(千円券格納枚数)が含まれる。
【0061】
ここで、支店番号および設置情報は、予め制御部200aが保持している。また、万円券格納枚数および千円券格納枚数は、制御部200aが紙幣ユニット210にアクセスすることで取得される。
【0062】
照会依頼電文には、図8(B)に示すように、装置情報と、取引情報と、利用者情報とが含まれる。装置情報には、自動取引装置が設置されている支店の番号(支店番号)と、支店内での設置位置を示す設置情報とが含まれる。
【0063】
取引情報には、自動取引装置が受け付けた取引に要する万円券の枚数(万円券取引枚数)および千円券の枚数(千円券取引枚数)が含まれる。利用者情報には、自動取引装置に挿入された利用者のICカードまたはMSカード内に格納されている支店番号(カード内支店番号)および口座番号(カード内口座番号)が含まれる。
【0064】
ここで、万円券取引枚数および千円券取引枚数は、利用者によって入力された取引金額に基づいて、制御部200aが算出することで得られる。
照会依頼応答電文には、図8(C)に示すように、案内先の自動取引装置の数分の案内先支店リストが含まれる。各案内先支店リストには、案内先の自動取引装置が設置されている支店の名称(案内先支店名称)と、支店内での設置位置を示す設置情報(案内先支店設置情報)と、支店の位置を示す地図情報とが含まれる。
【0065】
ここで、案内先支店名称、案内先支店設置情報、および、地図情報は、装置情報格納部112に格納されている装置情報、および、地図情報格納部114に格納されている地図情報に基づいて生成される。
【0066】
確定通知電文には、図9(A)に示すように、装置情報と、取引情報と、利用者情報と、案内先支店情報とが含まれる。装置情報には、自動取引装置が設置されている支店の番号(支店番号)と、支店内での設置位置を示す設置情報とが含まれる。取引情報には、自動取引装置が受け付けた取引に要する万円券の枚数(万円券取引枚数)および千円券の枚数(千円券取引枚数)と、取引の種別(取引種別)とが含まれる。
【0067】
利用者情報には、自動取引装置に挿入された利用者のICカードまたはMSカード内に格納されている支店番号(カード内支店番号)および口座番号(カード内口座番号)が含まれる。案内先支店情報には、案内先の自動取引装置が設置されている支店の名称(案内先支店名称)と、支店内での設置位置を示す設置情報(案内先支店設置情報)とが含まれる。
【0068】
ここで、案内先支店名称、および、案内先支店設置情報は、支援サーバ100のサーバ制御部111から受信した照会依頼応答電文に基づいて生成される。
取引予約許可電文には、図9(B)に示すように、ワンタイムパスワードを含む一次情報が含まれる。ワンタイムパスワードは、サーバ制御部111によって発行される。
【0069】
取引情報取得電文には、図9(C)に示すように、装置情報と、利用者情報と、一次情報とが含まれる。装置情報には、自動取引装置が設置されている支店の番号(支店番号)と、支店内での設置位置を示す設置情報とが含まれる。
【0070】
利用者情報には、自動取引装置に挿入された利用者のICカードまたはMSカード内に格納されている支店番号(カード内支店番号)および口座番号(カード内口座番号)と、自動取引装置が受け付けた取引の種別とが含まれる。一時情報には、ワンタイムパスワードが含まれる。ここで、ワンタイムパスワードは、利用者によって自動取引装置に入力されたパスワードに基づいて生成される。
【0071】
取引情報応答電文には、図10(A)に示すように、取引情報が含まれる。取引情報には、自動取引装置が受け付けた取引に要する万円券の枚数(万円券取引枚数)および千円券の枚数(千円券取引枚数)と、取引の種別(取引種別)とが含まれる。
【0072】
原簿更新要求電文には、図10(B)に含まれるように、利用者情報と取引情報とが含まれる。利用者情報には、自動取引装置に挿入された利用者のICカードまたはMSカード内に格納されている支店番号(カード内支店番号)および口座番号(カード内口座番号)と、自動取引装置が受け付けた取引の種別とが含まれる。取引情報には、自動取引装置が受け付けた取引に要する万円券の枚数(万円券取引枚数)および千円券の枚数(千円券取引枚数)が含まれる。
【0073】
原簿更新許可電文には、図10(C)に示すように、利用者情報が含まれる。利用者情報には、自動取引装置に挿入された利用者のICカードまたはMSカード内に格納されている支店番号(カード内支店番号)および口座番号(カード内口座番号)と、自動取引装置が受け付けた取引の種別とが含まれる。ここで、カード内支店番号、カード内口座番号、および、取引種別は、各自動取引装置の制御部200aから受信した原簿更新要求電文に基づいて生成される。
【0074】
次に、装置情報格納部112に格納された装置情報の更新手順について説明する。
図11は、第2の実施の形態に係る装置情報の更新手順の一例を示すフローチャートである。図11に示す処理は、各自動取引装置が起動したとき、または、各自動取引装置が格納している紙幣の枚数が変化したときに開始される。
【0075】
[ステップS11]自動取引装置の制御部200aが、紙幣ユニット210にアクセスして、自動取引装置が格納している紙幣(万円券および千円券)の枚数を取得する。
[ステップS12]制御部200aが、取得した紙幣の枚数に基づいて、装置内紙幣通知電文を生成する。すなわち、装置内紙幣通知電文の万円券格納枚数および千円券格納枚に、取得した紙幣の枚数が反映される。
【0076】
[ステップS13]制御部200aが、生成した装置内紙幣通知電文を、支援サーバ100のサーバ制御部111に送信する。
[ステップS14]サーバ制御部111が、受信した装置内紙幣通知電文の万円券格納枚数および千円券格納枚に基づいて、装置情報格納部112に格納されている該当する自動取引装置の万円券格納枚数および千円券格納枚数を更新して処理を終了する。
【0077】
次に、別の自動取引装置の案内手順について説明する。
図12〜図15は、第2の実施の形態に係る案内処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、支援サーバ100の装置情報格納部112には、予め装置情報が格納されているものとする。
【0078】
[ステップS21]自動取引装置の制御部200aが、ディスプレイ203に取引選択画面を表示する。取引選択画面には各種取引を示すキーが表示される。これに従って、利用者は、希望する取引のキーをタッチする。
【0079】
[ステップS22]制御部200aが、利用者によってタッチされたキーが「払戻」であるかどうかを判定する。「払戻」である場合、制御部200aは、処理をステップS23に進める。「払戻」ではない場合、制御部200aは、利用者によってキーがタッチされた別の取引を実行した後、処理を終了する。
【0080】
[ステップS23]制御部200aが、カードの挿入を利用者に促すカード挿入画面をディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、所持しているICカードまたはMSカードを自動取引装置に挿入する。
【0081】
[ステップS24]制御部200aが、利用者によってICカードまたはMSカードが自動取引装置に挿入されたかどうかを判定する。ICカードまたはMSカードが挿入された場合、制御部200aは、処理をステップS25に進める。ICカードまたはMSカードが挿入されなかった場合、制御部200aは、処理をステップS21に戻す。
【0082】
[ステップS25]制御部200aが、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードに格納されている情報を、ICカードリーダ211aまたはMSカードリーダ211bを用いて読み込み、記憶する。
【0083】
[ステップS26]制御部200aが、読み込んだ情報に基づいて、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードが正当なものかどうかを判定する。正当なものである場合、制御部200aは、処理をステップS27に進める。正当なものではない場合、制御部200aは、処理をステップS29に進める。
【0084】
[ステップS27]制御部200aが、暗証番号の入力を利用者に促す暗証番号入力画面をディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、タッチパネル204またはキー入力装置205を用いて暗証番号を入力する。
【0085】
[ステップS28]制御部200aが、利用者によって暗証番号が入力されたかどうかを判定する。暗証番号が入力された場合、制御部200aは、処理をステップS30に進める。暗証番号が入力されなかった場合、制御部200aは、処理をステップS29に進める。
【0086】
[ステップS29]制御部200aが、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードを利用者に返却して処理をステップS21に戻す。
[ステップS30]制御部200aが、紙幣ユニット210にアクセスして、自動取引装置が格納している紙幣(万円券および千円券)の枚数を取得する。
【0087】
[ステップS31]制御部200aが、払戻しを希望する金額の入力を利用者に促す金額入力画面をディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、タッチパネル204またはキー入力装置205を用いて払戻希望金額を入力する。また、金額入力画面には、別の自動取引装置の案内ならびに取引の予約を依頼する「取引予約」キーが表示される。
【0088】
[ステップS32]制御部200aが、利用者によって金額が入力されたかどうかを判定する。金額が入力された場合、制御部200aは、処理をステップS33に進める。金額が入力されなかった場合、制御部200aは、処理をステップS29に進める。
【0089】
[ステップS33]制御部200aが、利用者によって入力された金額を、取得した紙幣の枚数と比較する。
[ステップS34]制御部200aが、比較結果に基づいて、払戻しが可能かどうかを判定する。払戻しが可能な場合、すなわち、取得した紙幣の枚数が、入力された金額を払い戻す上で十分な場合には、制御部200aは、処理をステップS35に進める。払戻しができない場合、すなわち、取得した紙幣の枚数が、入力された金額を払い戻す上で不足している場合には、制御部200aは、処理をステップS36に進める。
【0090】
[ステップS35]制御部200aが、入力された金額の払戻取引を実行して処理を終了する。
[ステップS36]制御部200aが、利用者によって「取引予約」キーがタッチされたかどうかを判定する。「取引予約」キーがタッチされた場合、制御部200aは、処理をステップS37に進める。「取引予約」キーがタッチされなかった場合、制御部200aは、処理をステップS29に進める。
【0091】
[ステップS37]制御部200aが、利用者によって入力された金額を払い戻す上で必要な紙幣の枚数を算出し、算出した紙幣の枚数に基づいて、照会依頼電文を生成する。すなわち、照会依頼電文の万円券取引枚数および千円券取引枚数に、算出した紙幣の枚数が反映される。
【0092】
[ステップS38]制御部200aが、生成した照会依頼電文を支援サーバ100のサーバ制御部111に送信して、処理をステップS39,S40に進める。
[ステップS39]制御部200aが、ディスプレイ203に送受信画面を表示する。
【0093】
[ステップS40]サーバ制御部111が、装置情報格納部112に格納されている装置情報を参照して、各自動取引装置の制御部200aから受信した照会依頼電文の万円券取引枚数および千円券取引枚数の払戻しが可能な自動取引装置を抽出し、抽出した自動取引装置の装置情報を装置情報格納部112から取得する。
【0094】
[ステップS41]サーバ制御部111が、抽出した自動取引装置が設置されている支店の地図情報を、地図情報格納部114から取得する。地図情報は、例えば、取得した装置情報に含まれる設置住所に基づいて取得することができる。
【0095】
[ステップS42]サーバ制御部111が、取得した地図情報に基づいて、照会依頼電文の送信元の自動取引装置が設置されている支店から、抽出した自動取引装置が設置されている支店までの距離を算出する。
【0096】
[ステップS43]サーバ制御部111が、抽出した自動取引装置を、算出した距離に基づいて優先順位付けを行う。例えば、距離が短いほど、優先順位は高くなる。
[ステップS44]サーバ制御部111が、取得した装置情報および地図情報に基づいて、抽出した自動取引装置毎の案内先支店リストを含む照会依頼応答電文を生成する。
【0097】
[ステップS45]サーバ制御部111が、生成した照会依頼応答電文を、照会依頼電文の送信元の自動取引装置の制御部200aに送信する。
[ステップS46]制御部200aが、支援サーバ100のサーバ制御部111から受信した照会依頼応答電文に基づいて、案内先の自動取引装置の一覧を示す案内画面を生成し、ディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、案内を希望する自動取引装置を選択する。なお、優先順位が高い自動取引装置が、一覧の上位に表示される。
【0098】
[ステップS47]制御部200aが、利用者によって自動取引装置の選択があったかどうかを判定する。選択があった場合、制御部200aは、処理をステップS48に進める。選択がなかった場合、制御部200aは、処理をステップS29に進める。
【0099】
[ステップS48]制御部200aが、利用者によって選択された自動取引装置に対する案内先支店情報を含む確定通知電文を、サーバ制御部111から受信した照会依頼応答電文に基づいて生成する。
【0100】
[ステップS49]制御部200aが、生成した確定通知電文を支援サーバ100のサーバ制御部111に送信して、処理をステップS50,S51に進める。
[ステップS50]制御部200aが、ディスプレイ203に送受信画面を表示する。
【0101】
[ステップS51]支援サーバ100のサーバ制御部111が、自動取引装置の制御部200aから受信した確定通知電文に含まれている、取引情報、利用者情報、および、案内先支店情報を、取引情報格納部113に格納する。
【0102】
[ステップS52]サーバ制御部111が、装置情報格納部112に格納されている装置情報にアクセスし、受信した確定通知電文に含まれている案内先支店情報で特定される自動取引装置の万円券格納枚数および千円券格納枚数を、受信した確定通知電文に含まれている万円券取引枚数および千円券取引枚数で減算する。
【0103】
[ステップS53]サーバ制御部111が、ワンタイムパスワードを発行する。
[ステップS54]サーバ制御部111が、発行したワンタイムパスワードを、取引情報格納部113に格納する。
【0104】
[ステップS55]サーバ制御部111が、発行したワンタイムパスワードを含む取引予約許可電文を生成する。
[ステップS56]サーバ制御部111が、生成した取引予約許可電文を、確定通知電文の送信元の自動取引装置の制御部200aに送信する。
【0105】
[ステップS57]自動取引装置の制御部200aが、支援サーバ100のサーバ制御部111から受信した取引予約許可電文に含まれているワンタイムパスワードを示すパスワード出力画面を、ディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、表示されたワンタイムパスワードを控える。
【0106】
[ステップS58]制御部200aが、利用者によって選択された自動取引装置の場所を示す情報を明細票に印字する。
[ステップS59]制御部200aが、カードおよび明細票の返却を示す返却画面を、ディスプレイ203に表示する。
【0107】
[ステップS60]制御部200aが、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードと、印字した明細票とを返却して処理を終了する。
次に、別の自動取引装置の案内処理における自動取引装置の表示画面の状態について説明する。
【0108】
図16〜図18は、第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
初期状態では、状態1に示すように、ディスプレイ203には、各種取引を示すキー(「預入」キー221a、「払戻」キー221b、「残高照会」キー221c、「定額定期」キー221d、および、「振込」キー221e)と、言語選択キー221fと、予約取引を要求する「予約取引」キー221gとが含まれた取引選択画面221が表示される。「払戻」キー221bが利用者によってタッチされると、状態2に示すように、ディスプレイ203には、カードまたは通帳の挿入を利用者に促すカード挿入画面222が表示される。
【0109】
利用者によってICカードまたはMSカードが自動取引装置に挿入されると、状態3に示すように、ディスプレイ203には、暗証番号の入力を利用者に促す暗証番号入力画面223が表示される。暗証番号入力画面223には、テンキー223aが含まれている。
【0110】
利用者によって暗証番号が入力されると、状態4に示すように、ディスプレイ203には、払戻しを希望する金額の入力を利用者に促す金額入力画面224が表示される。金額入力画面224には、操作中の自動取引装置における払戻可能枚数224aと、別の自動取引装置の案内ならびに取引の予約を依頼する「取引予約」キー224bと、テンキー224cとが含まれている。
【0111】
ここで、利用者は、払戻可能枚数224aでは希望する金額を払い戻すことができないと判断すると、「取引予約」キー224bをタッチする。すると、状態5に示すように、送受信画面225がディスプレイ203に表示される。
【0112】
その後、状態6に示すように、案内先の自動取引装置の一覧を示す案内画面226がディスプレイ203に表示される。案内画面226には、案内先の自動取引装置毎に、自動取引が設置されている店舗名226aと、店舗内での設置場所226bと、地図情報226cとが含まれている。地図情報226cは、「閲覧」キー226eをタッチすると拡大表示される。また、案内画面226には、自動取引装置を選択する選択キー226dが含まれている。
【0113】
ここで、利用者は、案内を希望する自動取引装置の選択キー226dをタッチする。すると、状態7に示すように、送受信画面227がディスプレイ203に表示される。
その後、状態8に示すように、ワンタイムパスワード228aが含まれたパスワード出力画面228がディスプレイ203に表示される。その後、状態9に示すように、カードおよび明細票の返却を示す返却画面229がディスプレイ203に表示される。
【0114】
次に、自動取引装置が出力する明細票について説明する。
図19は、第2の実施の形態に係る明細票の一例を示す図である。
明細票231には、利用日(ご利用日付)と、取引の名称(取引名称)と、利用者のICカードまたはMSカードに格納されている支店番号および口座番号と、案内先の自動取引装置が設置されている支店の名称(案内先支店名称)と、支店内での設置位置を示す設置情報と、支店の地図情報とが印字されている。
【0115】
次に、案内先の自動取引装置における予約取引の手順について説明する。
図20〜図22は、第2の実施の形態に係る予約取引の手順の一例を示すフローチャートである。なお、図20〜図22に示す処理が開始される前に、利用者は、別の自動取引装置(案内元の自動取引装置)にて、取引予約の手続きを行っており、支援サーバ100の取引情報格納部113には、その際の取引情報が格納されているものとする。
【0116】
[ステップS71]自動取引装置の制御部200aが、ディスプレイ203に取引選択画面を表示する。取引選択画面には各種取引を示すキーと、予約取引キーとが表示される。これに従って、利用者は、希望する取引のキー、または、予約取引キーをタッチする。
【0117】
[ステップS72]制御部200aが、利用者によってタッチされたキーが「予約取引」であるかどうかを判定する。「予約取引」である場合、制御部200aは、処理をステップS73に進める。「予約取引」ではない場合、制御部200aは、利用者によってキーがタッチされた取引を実行した後、処理を終了する。
【0118】
[ステップS73]制御部200aが、カードの挿入を利用者に促すカード挿入画面をディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、所持しているICカードまたはMSカードを自動取引装置に挿入する。
【0119】
[ステップS74]制御部200aが、利用者によってICカードまたはMSカードが自動取引装置に挿入されたかどうかを判定する。ICカードまたはMSカードが挿入された場合、制御部200aは、処理をステップS75に進める。ICカードまたはMSカードが挿入されなかった場合、制御部200aは、処理をステップS71に戻す。
【0120】
[ステップS75]制御部200aが、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードに格納されている情報を、ICカードリーダ211aまたはMSカードリーダ211bを用いて読み込み、記憶する。
【0121】
[ステップS76]制御部200aが、読み込んだ情報に基づいて、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードが正当なものかどうかを判定する。正当なものである場合、制御部200aは、処理をステップS77に進める。正当なものではない場合、制御部200aは、処理をステップS79に進める。
【0122】
[ステップS77]制御部200aが、暗証番号の入力を利用者に促す暗証番号入力画面をディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、タッチパネル204またはキー入力装置205を用いて暗証番号を入力する。
【0123】
[ステップS78]制御部200aが、利用者によって暗証番号が入力されたかどうかを判定する。暗証番号が入力された場合、制御部200aは、処理をステップS80に進める。暗証番号が入力されなかった場合、制御部200aは、処理をステップS79に進める。
【0124】
[ステップS79]制御部200aが、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードを利用者に返却して処理をステップS71に戻す。
[ステップS80]制御部200aが、ワンタイムパスワードの入力を利用者に促すパスワード入力画面をディスプレイ203に表示する。これに従って、利用者は、案内元の自動取引装置で出力されたワンタイムパスワードを、タッチパネル204またはキー入力装置205を用いて入力する。
【0125】
[ステップS81]制御部200aが、利用者によってワンタイムパスワードが入力されたかどうかを判定する。ワンタイムパスワードが入力された場合、制御部200aは、処理をステップS82に進める。ワンタイムパスワードが入力されなかった場合、制御部200aは、処理をステップS79に進める。
【0126】
[ステップS82]制御部200aが、利用者によって入力されたワンタイムパスワードを含む取引情報取得電文を生成する。
[ステップS83]制御部200aが、生成した取引情報取得電文を、支援サーバ100のサーバ制御部111に送信して、処理をステップS84,S85に進める。
【0127】
[ステップS84]制御部200aが、送受信画面をディスプレイ203に表示する。
[ステップS85]サーバ制御部111が、取引情報格納部113にアクセスし、カード内支店番号およびカード内口座番号が、自動取引装置の制御部200aから受信した取引情報取得電文に含まれている情報と合致する取引情報があるかどうかを判定する。該当する取引情報がある場合、サーバ制御部111は、該当する取引情報を抽出した後、処理をステップS86に進める。該当する取引情報がない場合、サーバ制御部111は、処理をステップS87に進める。
【0128】
[ステップS86]サーバ制御部111が、抽出した取引情報に含まれているワンタイムパスワードが、制御部200aから受信した取引情報取得電文に含まれているワンタイムパスワードと一致するかどうかを判定する。一致する場合、サーバ制御部111は、処理をステップS88に進める。一致しない場合、サーバ制御部111は、処理をステップS87に進める。
【0129】
[ステップS87]サーバ制御部111が、取引情報の提供を拒否する拒否電文を生成し、取引情報取得電文の送信元の自動取引装置に送信する。
[ステップS88]サーバ制御部111が、抽出した取引情報を含む取引情報応答電文を生成し、取引情報取得電文の送信元の自動取引装置に送信して処理をステップS89,S90に進める。
【0130】
[ステップS89]サーバ制御部111が、抽出した取引情報を、取引情報格納部113から削除する。
[ステップS90]自動取引装置の制御部200aが、支援サーバ100のサーバ制御部111から拒否電文を受信したかどうかを判定する。受信した場合、制御部200aは、処理をステップS79に進める。受信していない場合、制御部200aは、処理をステップS91に進める。
【0131】
[ステップS91]制御部200aが、利用者に取引情報の確認を促す確認画面をディスプレイ203に表示する。確認画面には、支援サーバ100のサーバ制御部111から受信した取引情報応答電文に含まれている取引情報と、「確認」キーと「取消」キーとが含まれている。利用者は、表示された取引情報を確認し、その取引の実行を希望する場合には、「確認」キーをタッチし、また、その取引の実行を希望しない場合には、「取消」キーをタッチする。
【0132】
[ステップS92]制御部200aが、利用者によって「確認」キーがタッチされたかどうかを判定する。「確認」キーがタッチされた場合、制御部200aは、処理をステップS93に進める。「確認」キーがタッチされなかった場合、すなわち、「取消」キーがタッチされた場合、制御部200aは、処理をステップS79に進める。
【0133】
[ステップS93]制御部200aが、支援サーバ100のサーバ制御部111から受信した取引情報応答電文に含まれている取引情報を含む原簿更新要求電文を生成する。
[ステップS94]制御部200aが、生成した原簿更新要求電文をホスト装置11のホスト制御部11aに送信して処理をステップS95,S96に進める。
【0134】
[ステップS95]制御部200aが、送受信画面をディスプレイ203に表示する。
[ステップS96]ホスト装置11のホスト制御部11aが、原簿情報格納部11bにアクセスし、自動取引装置の制御部200aから受信した原簿更新要求電文に含まれている取引情報に基づいて、原簿情報を更新する。
【0135】
[ステップS97]ホスト制御部11aが、自動取引装置の制御部200aから受信した原簿更新要求電文に含まれている利用者情報に基づいて原簿更新許可電文を生成する。
[ステップS98]ホスト制御部11aが、生成した原簿更新許可電文を、原簿更新要求電文の送信元の自動取引装置に送信する。
【0136】
[ステップS99]自動取引装置の制御部200aが、紙幣ユニット210にアクセスし、支援サーバ100のサーバ制御部111から受信した取引情報応答電文に含まれている万円券取引枚数分および千円券取引枚数分の万円券および千円券を計数する。
【0137】
[ステップS100]制御部200aが、カードと紙幣の返却を利用者に促す返却画面をディスプレイ203に表示する。
[ステップS101]制御部200aが、利用者によって挿入されたICカードまたはMSカードと、計数した紙幣を返却して処理を終了する。
【0138】
次に、案内先の自動取引装置の予約取引における表示画面の状態について説明する。
図23〜図25は、第2の実施の形態に係る自動取引装置の表示画面の遷移の一例を示す図である。
【0139】
初期状態では、状態11に示すように、ディスプレイ203には、各種取引を示すキー(「預入」キー241a、「払戻」キー241b、「残高照会」キー241c、「定額定期」キー241d、および、「振込」キー241e)と、言語選択キー241fと、予約取引を要求する「予約取引」キー241gとが含まれた取引選択画面241が表示される。「予約取引」キー241gが利用者によってタッチされると、状態12に示すように、ディスプレイ203には、カードまたは通帳の挿入を利用者に促すカード挿入画面242が表示される。
【0140】
利用者によってICカードまたはMSカードが自動取引装置に挿入されると、状態13に示すように、ディスプレイ203には、暗証番号の入力を利用者に促す暗証番号入力画面243が表示される。暗証番号入力画面243には、テンキー243aが含まれている。
【0141】
利用者によって暗証番号が入力されると、状態14に示すように、ディスプレイ203には、ワンタイムパスワードの入力を利用者に促すパスワード入力画面244が表示される。パスワード入力画面244には、テンキー244aが含まれている。これに従って、利用者が案内元の自動取引装置で出力されたワンタイムパスワードを入力すると、状態15に示すように、送受信画面245がディスプレイ203に表示される。
【0142】
その後、状態16に示すように、取引情報の確認を利用者に促す確認画面246がディスプレイ203に表示される。確認画面246には、取引の種別246aと、取引に要する紙幣の枚数246bと、取引金額246cと、「取消」キー246dと、「確認」キー246eとが含まれている。利用者は、表示された取引情報を確認し、その取引の実行を希望する場合には、「確認」キー246eをタッチし、また、その取引の実行を希望しない場合には、「取消」キー246dをタッチする。
【0143】
「確認」キー246eが利用者によってタッチされると、状態17に示すように、送受信画面247がディスプレイ203に表示される。その後、状態18に示すように、カードおよび紙幣の返却を示す返却画面248がディスプレイ203に表示される。
【0144】
以上説明してきたように、自動取引システム10では、自動取引装置において、紙幣が不足して利用者が希望する金額の払戻取引が実行できない場合、利用者の希望する払戻金額を払い戻すことが可能な別の自動取引装置の場所が利用者に示される。このため、利用者は、案内された別の自動取引装置に移動して取引を続けることで、希望する金額の払戻取引を高い確率で実行することができる。
【0145】
また、自動取引装置が格納している紙幣の枚数が変化した場合には、その変化した枚数が、装置情報格納部112が格納している装置情報に反映される。このため、利用者が希望する払戻金額を払い戻すことが可能な自動取引装置を、最新の情報に基づいて抽出することができ、案内先の自動取引装置における払戻取引の実行確率をより向上させることが可能となる。
【0146】
また、自動取引システム10では、案内先の自動取引装置において、再度、取引内容を入力する必要がないため、利用者の負担や取引時間を低減することが可能となる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、自動取引装置および支援サーバ100が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RWなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0147】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0148】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0149】
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
【符号の説明】
【0150】
1,10 自動取引システム
1a 管理装置
1b 抽出部
1c 通知部
1d 装置情報
11 ホスト装置
11a ホスト制御部
11b 原簿情報格納部
12 ネットワーク
100 支援サーバ
111 サーバ制御部
112 装置情報格納部
113 取引情報格納部
114 地図情報格納部
200a 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の自動取引装置と前記複数の自動取引装置に接続された管理装置とを含み、
前記管理装置は、前記複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報を参照して、前記複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、前記複数の自動取引装置の中から抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した自動取引装置を、前記複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する通知部と、
を有していることを特徴とする自動取引システム。
【請求項2】
前記装置情報は、前記複数の自動取引装置毎の払戻し可能な紙幣の枚数を示すこと、
を特徴とする請求項1記載の自動取引システム。
【請求項3】
前記複数の自動取引装置のそれぞれは、自装置に格納されている紙幣の枚数を検出する検出部を備え、
前記管理装置は、前記複数の自動取引装置のそれぞれから前記検出部が検出した紙幣の枚数を取得して、前記装置情報を更新する更新部を備えている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の自動取引システム。
【請求項4】
前記通知部は、前記抽出部が抽出した自動取引装置の設置位置を通知すること、
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動取引システム。
【請求項5】
前記管理装置は、
前記複数の自動取引装置のいずれかに入力された取引情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶している取引情報を、前記複数の自動取引装置のうち取引情報の取得要求のあった自動取引装置に送信する送信部と、
を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動取引システム。
【請求項6】
複数の自動取引装置に接続され、
前記複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報を参照して、前記複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、前記複数の自動取引装置の中から抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した自動取引装置を、前記複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する通知部と、
を有していることを特徴とする管理装置。
【請求項7】
複数の自動取引装置と前記複数の自動取引装置に接続された管理装置とを含むシステムが実行する自動取引方法であって、
前記複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報にアクセスし、
前記装置情報を参照して、前記複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、前記複数の自動取引装置の中から抽出し、
抽出した自動取引装置を、前記複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する、
ことを特徴とする自動取引方法。
【請求項8】
複数の自動取引装置と前記複数の自動取引装置に接続された管理装置とを制御するプログラムであって、コンピュータに、
前記複数の自動取引装置毎の払戻能力を示す装置情報にアクセスし、
前記装置情報を参照して、前記複数の自動取引装置のいずれかに入力された払戻希望金額の払戻しが可能な自動取引装置を、前記複数の自動取引装置の中から抽出し、
抽出した自動取引装置を、前記複数の自動取引装置のうち払戻希望金額が入力された自動取引装置に通知する、
処理を実行させることを特徴とする自動取引制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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