説明

自動取引装置、表示制御方法及び表示制御プログラム

【課題】タイムアウトの発生が抑制されて、使いやすさが向上する。
【解決手段】自動取引装置1では、利用者による操作入力に応じて画面選択手段5が選択した取引に対応する取引画面のタイムアウトの発生回数をカウント手段6がカウントして取得して、当該発生回数が多い取引画面のタイムアウト時間を時間延長手段9により延長するようにした。これにより、利用者は、タイムアウトが発生しやすい取引画面に対しても、タイムアウトを発生させずに、操作入力を実行できるようになり、タイムアウトによる煩雑な再入力を防止でき、自動取引装置1が使いやすくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
自動取引装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関、コンビニエンスストア、駅構内等に設置されている自動取引装置(ATM)は、利用者の操作入力に応じて、現金の預け入れ並びに引き出し、指定口座への振り込み、預貯金通帳の繰り越し等の金融取引を自動的に行うものである(特許文献1参照)。
【0003】
このようなATMの多くでは、タッチパネルが採用されており、当該タッチパネルの画面の所定位置に各取引を実行させるためのボタンが配置されている。利用者が当該ボタンに該当する画面の箇所をタッチすると、ATMはこのようなタッチ入力に応じたボタンに対応する金融取引を実行する。
【0004】
なお、ATMでは、タッチパネルの画面に取引画面が所定時間以上、操作入力が全くされない場合、つまり、タイムアウトになってしまった場合、当該取引画面から顧客の待ち受け画面に切り替わるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−315274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ATMは、金融機関によってはタッチパネルの各種ボタンの配置が異なる。このために、利用者が普段利用しない金融機関のATMを利用する場合には、取引画面に対してボタンの配置の確認に時間を要し、当該取引画面がタイムアウトになってしまう恐れもある。使い慣れているATMでも、振り込み時の振り込み先の口座番号、氏名等の入力は時間を要し、タイムアウトになりやすい。また、ATMの機種変更等に応じて、タッチパネルの画面における各種ボタンの配置が変更された場合にも、ボタンの配置の確認に時間を要するため、同様にタイムアウトになってしまうことが考えられる。タイムアウトになってしまうと、これまでに入力した情報等がキャンセルされ、待ち受け画面が表示されてしまう。このため、利用者は再び最初から取引操作を行わなければならず、煩雑な操作が増加してしまうという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、使いやすさが向上した自動取引装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置において、取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段と、利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を前記取引画面保持手段から選択する画面選択手段と、前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する時間延長手段と、を有する自動取引装置が提供される。
【0009】
また、上記の課題を解決するために、上記の自動取引装置と同様の表示制御方法及び同様の表示制御プログラムが提供される。
上記課題を解決するために、表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置において、取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段と、利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を前記取引画面保持手段から選択する画面選択手段と、前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、利用者から操作入力が受け付けられると前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する延長ボタンを前記取引画面と共に前記表示手段に表示する延長ボタン表示手段と、を有する自動取引装置が提供される。
【0010】
また、上記の課題を解決するために、上記の自動取引装置と同様の表示制御方法及び同様の表示制御プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
上記の自動取引装置、表示制御方法及び表示制御プログラムによれば、タイムアウトの発生が抑制されて、使いやすさが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施の形態に係る自動取引装置を説明するための概念図である。
【図2】第2の実施の形態に係るATMの外観例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係るATMのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係るATMが備える機能を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態に係るATMが備える取引画面情報を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係るATMが備えるタイムアウトの発生回数の閾値情報を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係るATMが備えるタイムアウト時間情報を示す図である。
【図8】第2の実施の形態に係るATMの表示処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図9】第2の実施の形態に係るATMの表示処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図10】第2の実施の形態に係るATMの表示処理手順を示すフローチャート(その3)である。
【図11】第2の実施の形態に係るATMのタイムアウト発生回数判定処理を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態に係るATMの時間計測処理を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態に係るATMで表示されるタイムアウト時間の設定画面例を示す図である。
【図14】第3の実施の形態に係るATMが備える機能を示すブロック図である。
【図15】第3の実施の形態に係るATMの時間計測処理を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態に係るATMで表示される延長ボタンの画面例を説明するための図(その1)である。
【図17】第3の実施の形態に係るATMで表示される延長ボタンの画面例を説明するための図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る自動取引装置を説明するための概念図である。
【0014】
自動取引装置1は、取引画面のタイムアウトの発生状況に応じて、当該取引画面のタイムアウト時間を自動的に延長することができるものである。
このような自動取引装置1は、取引画面情報保持手段2、回数情報保持手段3、入力受付手段4、画面選択手段5、カウント手段6、表示要求手段7、時間計測手段8及び時間延長手段9を備えている。さらに、自動取引装置1は、取引画面等を表示するための表示手段1aを備えている。なお、入力受付手段4、画面選択手段5、カウント手段6、表示要求手段7、時間計測手段8及び時間延長手段9は、自動取引装置1が備える図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)によって表示制御プログラムが実行されることにより、その処理機能が実現される。
【0015】
取引画面情報保持手段2は、取引の種類に応じた取引画面を保持する。取引画面は、取引選択、振り込み、引き出し等の様々な取引ごとに画面番号がそれぞれ付されている。
回数情報保持手段3は、取引画面の画面番号に対応付けられた、当該取引画面のタイムアウトの発生回数に関する情報を保持する。
【0016】
入力受付手段4は、表示手段1aに表示された画面に対する利用者の操作入力を受け付ける。
画面選択手段5は、利用者の操作入力に応じた取引に対応する取引画面を取引画面情報保持手段2から選択する。
【0017】
カウント手段6は、選択した取引画面に対応付けられた選択した取引画面のこれまでのタイムアウトの発生回数をカウントして取得する。
表示要求手段7は、画面選択手段5が選択した取引画面を表示手段1aに表示させる。
【0018】
時間計測手段8は、表示要求手段7が取引画面を表示手段1aに表示させると、時間の計測を開始する。時間計測手段8は、計測している時間がタイムアウト時間に達するまでに、入力受付手段4が利用者からの操作入力を受け付ければ、画面選択手段5に次の取引に対応する取引画面の選択要求を通知する。一方、計測している時間がタイムアウト時間に達すると、画面選択手段5に初期画面(例えば、取引選択画面)に対応する画面の選択要求を通知する。
【0019】
時間延長手段9は、取得したタイムアウトの発生回数に応じて、選択した取引画面のタイムアウト時間を延長する。これにより、時間計測手段8が計測する時間がタイムアウト時間に達するまでの時間が延長する。なお、時間延長手段9は、設定に応じて、タイムアウト時間に所定の時間を追加して、または、当該タイムアウト時間を所定倍して、延長することができる。
【0020】
このような構成を有する自動取引装置1の取引画面の表示方法について説明する。なお、以下では、所望の取引を選択することができる取引選択画面を表示手段1aに表示している状態から説明を行う。
【0021】
利用者は、表示手段1aが表示する取引選択画面から所望の取引を選択し、自動取引装置1で当該取引を実行させるための操作入力を行う。
入力受付手段4が利用者による当該操作入力を受け付けると、画面選択手段5は当該操作入力に応じた取引に対応する取引画面を取引画面情報保持手段2から選択する。
【0022】
カウント手段6は、回数情報保持手段3を参照して、選択された取引画面の画面番号に対応付けられたタイムアウトの発生回数をカウントして取得する。
表示要求手段7は、選択した取引画面を表示手段1aに表示させる。さらに、カウント手段6が取得した当該発生回数が、例えば所定の閾値を超えている場合には、時間延長手段9はタイムアウト時間を延長する。
【0023】
なお、取引画面のタイムアウトの発生回数が多いということは、当該取引画面では、例えば、入力に時間を要し、また、ボタンの配置のレイアウトの変更により利用者が慣れておらず、画面中のボタンの配置の確認に時間を要したこと等が多く生じてしまっていることが考えられる。
【0024】
時間計測手段8は、表示手段1aに表示した取引画面に対する利用者からの操作入力を入力受付手段4が受け付けてから、延長されたタイムアウト時間までの時間の計測を実行する。
【0025】
そして、計測時間が延長されたタイムアウト時間に達するまでの間に入力受付手段4が利用者からの当該取引画面に対する操作入力を受け付けると、時間計測手段8は、当該取引画面の次に実行される取引に対応する取引画面の選択要求を画面選択手段5に通知する。
【0026】
一方、利用者からの当該取引画面に対する操作入力が行われずに、計測時間が延長されたタイムアウト時間になると、時間計測手段8は、当該取引画面に代わり取引選択画面の選択要求を画面選択手段5に通知する。
【0027】
この場合、当該タイムアウト時間は延長されているために、利用者はタイムアウトの発生回数が多い取引画面に対してタイムアウトが発生せずに、所定の入力を行うことができるようになる。
【0028】
このように自動取引装置1では、利用者による操作入力に応じて画面選択手段5が選択した取引に対応する取引画面のタイムアウトの発生回数をカウント手段6がカウントして取得し、当該発生回数が多い取引画面のタイムアウト時間を時間延長手段9により延長するようにした。
【0029】
これにより、利用者は、タイムアウトが発生しやすい取引画面に対しても、タイムアウトを発生させずに、操作入力を実行できるようになり、タイムアウトによる煩雑な再入力を防止でき、自動取引装置1が使いやすくなる。
【0030】
[第2の実施の形態]
次に、自動取引装置としてATMを適用した場合について具体的に説明する。
図2は、第2の実施の形態に係るATMの外観例を示す図である。
【0031】
ATM10は、取引等に関する画面を表示する表示部30a、前面にカード挿入/排出口40aを有するカード処理ユニット、通帳挿入/排出口50aを有する通帳処理ユニット、紙幣挿入/放出口60aを有する紙幣処理ユニット、及び硬貨挿入/放出口70aを有する硬貨処理ユニットを有する。さらに、ATM10は、ユーザからの操作入力及び表示のための、例えば、タッチパネルである表示ユニットを有する。
【0032】
次に、このような外観のATM10のハードウェア構成について説明する。
図3は、第2の実施の形態に係るATMのハードウェア構成例を示す図である。
ATM10は、ATM10で行われる所定の処理を実行する制御ユニット20、ユーザからの操作入力及び出力結果を表示する表示ユニット30を有する。さらに、ATM10には、図2で説明した、カード挿入/排出口40aを有するカード処理ユニット40、通帳挿入/排出口50aを有する通帳処理ユニット50、紙幣挿入/放出口60aを有する紙幣処理ユニット60、及び硬貨挿入/放出口70aを有する硬貨処理ユニット70を有する。
【0033】
制御ユニット20は、CPU20a、RAM(Random Access Memory)20b、HDD(Hard Disk Drive)20c、グラフィックインタフェース20d、ホスト通信制御部20e及び入出力インタフェース20fを備えており、これらの各部はバス20gで相互に接続されている。
【0034】
CPU20aは、HDD20c等の記憶媒体に記憶された各種プログラムを実行することにより、このATM10全体を統括的に制御する。
RAM20bには、CPU20aに実行させるOS(Operating System)並びにプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM20bには、CPU20aによる処理に必要な各種データが格納される。
【0035】
HDD20cには、ATM10上のOS及びアプリケーションのプログラムが格納される。また、HDD20cには、CPU20aによる処理に必要な各種データが格納される。
【0036】
グラフィックインタフェース20dには、表示ユニット30が接続されている。グラフィックインタフェース20dは、CPU20aからの命令に従って、画面を表示ユニット30の表示部30aに表示させる。また、グラフィックインタフェース20dは、表示ユニット30の入力検知部30bで検知された操作入力に応じた情報を取得する。
【0037】
ホスト通信制御部20eは、様々な場所に設置したATMの管理を行う管理センターのホストコンピュータ(図示を省略)と通信可能に例えばLAN(Local Area Network)で接続されており、ホストコンピュータと送受信信号の通信を行うことができる。
【0038】
入出力インタフェース20fには、カード処理ユニット40、通帳処理ユニット50、紙幣処理ユニット60、及び硬貨処理ユニット70が接続されている。また、入出力インタフェース20fは、カード処理ユニット40、通帳処理ユニット50、紙幣処理ユニット60、及び硬貨処理ユニット70、バス20gを介してCPU20aと相互に信号の送受信を行う。
【0039】
表示ユニット30は、表示部30aと、入力検知部30bとを備える。
表示部30aは、ATM10の処理に応じ画面情報に基づいて画面を表示する、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)である。
【0040】
入力検知部30bは、表示部30aが表示する画面に対する利用者のタッチを検知する。具体的には、利用者のタッチによる操作入力によって赤外線ビームが遮光された赤外線LED(Light Emitting Diode)とフォトトランジスタとから操作入力の位置情報を検出して、当該位置情報を制御ユニット20に送信する。なお、制御ユニット20のCPU20aにより、検知したタッチ位置に該当する画面に表示されている処理内容を識別して、当該処理を実行する。
【0041】
カード処理ユニット40は、カード挿入/排出口40aから挿入されたユーザのカードの実行指示に応じて所定の処理の処理結果を記録する。また、カード処理ユニット40は、処理結果の記録が完了したカードを、カード挿入/排出口40aから排出して、ユーザに返却する。
【0042】
通帳処理ユニット50は、通帳挿入/排出口50aから挿入されたユーザの通帳を所定位置まで搬送し、ユーザからの実行指示に応じて所定の処理の処理結果を記録する。また、通帳処理ユニット50は、処理結果の記録が完了した通帳を搬送して、通帳挿入/排出口40aから排出して、ユーザに返却する。
【0043】
紙幣処理ユニット60及び硬貨処理ユニット70は、紙幣挿入/放出口60a及び硬貨挿入/放出口70aから挿入された紙幣及び硬貨を受け入れて、紙幣及び硬貨をそれぞれ計数する。また、ユーザの所定の実行指示に応じて、紙幣挿入/放出口60a及び硬貨挿入/放出口70aから処理に応じた額の紙幣及び硬貨を放出することができる。
【0044】
このようなカード処理ユニット40、通帳処理ユニット50、紙幣処理ユニット60、及び硬貨処理ユニット70は、ユーザによる表示ユニット30を介した操作入力に応じて、制御ユニット20のCPU20aによってそれぞれ制御される。
【0045】
なお、図3に記載したハードウェア構成以外にも、例えば、オペレータ、係員、行員等がATM10の様々な設定を管理し、設定状況を把握するための操作表示ユニット等の上位装置(図示を省略)を制御ユニット20に接続するようにしても構わない。
【0046】
次いで、このようなハードウェア構成であるATM10が備える制御機能について説明する。
図4は、第2の実施の形態に係るATMが備える機能を示すブロック図である。また、図5、図6及び図7は、第2の実施の形態に係るATMが備える取引画面情報、タイムアウトの発生回数の閾値情報及びタイムアウト時間情報をそれぞれ示す図である。
【0047】
ATM10は、取引画面のタイムアウトの発生回数を記録し、取引画面のタイムアウトの発生回数に応じて、当該取引画面のタイムアウト時間を自動的に延長することができるものである。
【0048】
このようなATM10は、図4に示されるように、取引画面情報保持部11、回数情報保持部12及びタイムアウト時間保持部13を備える。さらに、ATM10は、入力受付部14、画面選択部15、カウント制御部16、表示要求部17、時間計測部18及び時間延長部19を備えている。
【0049】
取引画面情報保持部11は、図5に示されるように、表示ユニット30の表示部30aに表示される、取引の種類に応じた取引画面を保持する。取引画面情報保持部11が保持する取引画面は、各取引画面に対してそれぞれ画面番号が対応付けられている。例えば、取引を選択させるための「取引選択」画面には画面番号として「1」が、振り込み先の入力を受け付ける「振込先入力」画面には画面番号として「10」がそれぞれ対応付けられている。
【0050】
回数情報保持部12は、図6に示されるように、取引画面の画面番号に対して、当該取引画面のこれまでのタイムアウトの発生回数(中央欄)と、当該取引画面のタイムアウトの発生回数の閾値(右欄)に関する情報を保持する。なお、図6の画面番号は図5の画面番号に対応している。例えば、図6の画面番号の「10」は、図5の「振込先入力」に対応している。なお、図6では、画面番号の「1(「取引選択」画面)」には、タイムアウトの発生回数が設定されていない。後述するカウント制御部16が、表示されている取引画面(「取引選択」画面を除く)のタイムアウトに応じて、当該取引画面に対応する画面番号のタイムアウトの発生回数に1を追加する。このように、図6では、例えば、画面番号の「11」である「振込依頼名入力」画面では、これまで(本日中)にタイムアウトが4回/日発生しており、当該画面のタイムアウトの発生回数の閾値は10回/日である。
【0051】
タイムアウト時間保持部13は、図7に示されるように、取引画面の画面番号に応じて、当該取引画面(「取引選択」画面を除く)が表示されてから、タイムアウトされるまでの時間(タイムアウト時間(標準時))(中央欄)と、当該取引画面のタイムアウト時間が延長された時間(延長時)(右欄)とを保持する。後述するように、タイムアウトの発生回数が閾値を超えると、標準時のタイムアウト時間が延長されて、延長時のタイムアウト時間が設定される。なお、タイムアウト時間保持部13でも図7の画面番号は図5の画面番号に対応している。例えば、画面番号の「12」である「金額入力」画面が表示されてから標準時のタイムアウト時間は30秒であり、延長されるとタイムアウト時間は60秒になることがわかる。
【0052】
入力受付部14は、表示ユニット30の入力検知部30bが検知した、利用者の表示部30aに対するタッチによる操作入力を受け付ける。また、入力受付部14は、カード処理ユニット40が検知した、カード挿入/排出口40aから挿入されたカードの情報も受け付ける。このように表示部30aに表示された取引画面に対する操作入力及びカード処理ユニット40に対するカードの挿入がそれぞれ正常に行われると、ATM10は当該操作入力及びカードに応じた取引処理を実行する。
【0053】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11から入力受付部14の受け付けた内容に応じた取引に対応する取引画面を選択する。また、画面選択部15は、時間計測部18からの選択要求に基づいて、取引画面情報保持部11から「取引選択」画面またはその他各種取引画面を選択する。
【0054】
カウント制御部16は、回数情報保持部12を参照して、画面選択部15が選択した取引画面の画面番号に対応したタイムアウトの発生回数を取得し、取得したタイムアウトの発生回数が当該画面番号に対応したタイムアウトの発生回数の閾値を超えているか否かを判定すると共に、時間計測部18が計測する時間がタイムアウト時間に達したと判定した場合には、タイムアウトした取引画面のタイムアウトの発生回数に1を追加する。
【0055】
表示要求部17は、カウント制御部16から画面選択部15が選択した取引画面を受け取り、当該取引画面の表示要求を表示部30aに通知して、画面選択部15が選択した取引画面を表示部30aに表示させる。
【0056】
時間計測部18は、表示要求部17が取引画面の表示要求を表示部30aに通知すると、入力受付部14が利用者の操作入力の検知を受け付けるまでの時間の計測を行う。一方、時間計測部18は、計測時間が、入力受付部14が利用者の操作入力の検知を受け付けることなくタイムアウト時間に達した場合には、表示部30aで表示されている取引画面に代わって「取引選択」画面の選択要求を画面選択部15に通知する。なお、時間計測部18は、タイムアウト時間保持部13を参照して、表示される取引画面に対応した標準時または延長時のタイムアウト時間を計測する。
【0057】
時間延長部19は、カウント制御部16により、選択された取引画面に対応する画面番号のタイムアウトの発生回数がタイムアウトの発生回数の閾値を超えていると判定された場合に、タイムアウト時間保持部13において、当該画面番号に対応するタイムアウト時間を、所定割合倍増させ、または、所定時間追加して延長する。例えば、図7の場合では、時間延長部19は、延長対象の取引画面に対応する画面番号において、標準時から延長時のタイムアウト時間を選択することで、タイムアウト時間を延長する。
【0058】
次に、このようなATM10で実行される表示処理について説明する。なお、以下では、振り込みを行う場合を例に挙げて説明する。また、振り込みを行う場合には、図5に示した画面内容が順に表示される。
【0059】
図8、図9及び図10は、第2の実施の形態に係るATMの表示処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS11] ATM10に電源が投入されると、入力受付部14は電源が投入されたことを表す信号を画面選択部15に通知する。画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「取引選択」画面を選択して、選択した「取引選択」画面を、カウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0060】
表示要求部17が「取引選択」画面の表示要求を表示部30aに通知すると、表示ユニット30の表示部30aは「取引選択」画面を表示する。
[ステップS12] 入力受付部14がステップS11で表示部30aに表示した画面に対する入力を受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「カード受付」)画面の選択要求を通知する。
【0061】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「カード受付」画面を選択して、選択した「カード受付」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0062】
表示要求部17は、「カード受付」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「カード受付」画面を表示する。
[ステップS30] 入力受付部14は、表示部30aが表示している画面に対する利用者からのタッチによる入力を待ち受ける。入力受付部14が所定時間内に入力を受け付けられると、ステップS13に進められる。入力受付部14が所定時間内に入力が受け付けられない場合にはタイムアウトとなりステップS11に再び進められる。
【0063】
なお、以下に行われるステップS30の処理の説明については省略するが、ステップS30では、入力受付部14が所定時間内に入力を受け付けられると、次のステップに進められる。例えば、ステップS13後のステップS30で入力受付部14が所定時間内に入力を受け付けられると、ステップS14に進められる。
【0064】
[ステップS13] 入力受付部14がステップS12で表示部30aに表示した画面に対して、カードを正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「暗証番号受付」)画面の選択要求を通知する。
【0065】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「暗証番号受付」画面を選択して、選択した「暗証番号受付」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0066】
表示要求部17は、「暗証番号受付」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「暗証番号受付」画面を表示する。
[ステップS14] 入力受付部14がステップS13で表示部30aに表示した画面に対して暗証番号の入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「振込先金融機関選択」)画面の選択要求を通知する。
【0067】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「振込先金融機関選択」画面を選択して、選択した「振込先金融機関選択」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0068】
表示要求部17は、「振込先金融機関選択」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「振込先金融機関選択」画面を表示する。
[ステップS15] 入力受付部14がステップS14で表示部30aに表示した画面に対して振込先金融機関の選択入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「金融機関名選択」)画面の選択要求を通知する。
【0069】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「金融機関名選択」画面を選択して、選択した「金融機関名選択」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0070】
表示要求部17は、「金融機関名選択」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「金融機関名選択」画面を表示する。
[ステップS16] 入力受付部15がステップS15で表示部30aに表示した画面に対して金融機関名の選択入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「支店名選択」)画面の選択要求を通知する。
【0071】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「支店名選択」画面を選択して、選択した「支店名選択」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0072】
表示要求部17は、「支店名選択」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「支店名選択」画面を表示する。
[ステップS17] 入力受付部16がステップS16で表示部30aに表示した画面に対して支店名の選択入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「振込先入力」)画面の選択要求を通知する。
【0073】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「振込先入力」画面を選択して、選択した「振込先入力」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0074】
表示要求部17は、「振込先入力」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「振込先入力」画面を表示する。
[ステップS18] 入力受付部16がステップS17で表示部30aに表示した画面に対して振込先の入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「振込依頼名入力」)画面の選択要求を通知する。
【0075】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「振込依頼名入力」画面を選択して、選択した「振込依頼名入力」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0076】
表示要求部17は、「振込依頼名入力」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「振込依頼名入力」画面を表示する。
[ステップS19] 入力受付部16がステップS18で表示部30aに表示した画面に対して振込依頼名の入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「金額入力」)画面の選択要求を通知する。
【0077】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「金額入力」画面を選択して、選択した「金額入力」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
表示要求部17は、「金額入力」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「金額入力」画面を表示する。
【0078】
[ステップS10a] 入力受付部16がステップS19で表示部30aに表示した画面に対して金額の入力を正しく受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「電文送信」)画面の選択要求を通知する。
【0079】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「電文送信」画面を選択して、選択した「電文送信」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
表示要求部17は、「電文送信」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「電文送信」画面を表示する。
【0080】
[ステップS10b] ステップS10aで表示部30aに電文送信が正常に表示されると、入力受付部16が画面選択部15に次の処理に対応する取引(「振込内容確認」)画面の選択要求を通知する。
【0081】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「振込内容確認」画面を選択して、選択した「振込内容確認」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0082】
表示要求部17は、「振込内容確認」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「振込内容確認」画面を表示する。
[ステップS10c] 入力受付部16がステップS10bで表示部30aに表示した画面に対して振込内容の確認入力を受け付けると、画面選択部15に次の処理に対応する取引(「媒体返却確認」)画面の選択要求を通知する。
【0083】
画面選択部15は、取引画面情報保持部11が保持する「媒体返却確認」画面を選択して、選択した「媒体返却確認」画面をカウント制御部16を介して表示要求部17に通知する。
【0084】
表示要求部17は、「媒体返却確認」画面の表示要求を表示部30aに通知することにより、表示部30aは「媒体返却確認」画面を表示する。
次に、上記、ステップS12〜S19,S10a〜S10cで実行される表示処理の詳細について更に説明する。なお、以下では、ステップS12の場合を例に挙げて説明する。
【0085】
図11は、第2の実施の形態に係るATMのタイムアウト発生回数判定処理を示すフローチャートである。
[ステップS21] 画面選択部15は、前回表示されていた画面の次に表示される取引画面を取引画面情報保持部11から選択する。
【0086】
例えば、画面選択部15は、「取引選択」画面の次に表示される「カード受付」画面を選択する。
[ステップS22] カウント制御部16は、ステップS22で選択した取引画面に対応付けられたタイムアウトの発生回数を回数情報保持部12から取得する。
【0087】
例えば、カウント制御部16は、「カード受付」画面に対応付けられたタイムアウトの発生回数を取得する。
[ステップS23] カウント制御部16は、回数情報保持部12を参照して、ステップS22で取得したタイムアウトの発生回数が当該取引画面に対応付けられた閾値を超えているか否かを判定する。
【0088】
判定の結果、ステップS22で取得したタイムアウトの発生回数が閾値を超えている場合にはステップS24に進められ、超えていない場合にはステップS25に進められる。
例えば、カウント制御部16は、「カード受付」画面に対応付けられたタイムアウトの発生回数が閾値を超えているか否かを判定して、判定結果に応じて次に進められる処理が決定される。
【0089】
[ステップS24] 時間延長部19は、タイムアウトの発生回数が閾値を超えていることを表すフラグをセットする。
[ステップS25] 表示要求部17は、ステップS21で取得した取引画面の表示要求を表示部30aに通知して、表示部30aは当該取引画面を表示する。
【0090】
次に、ステップS12〜S19,S10a〜S10cの後に実行されるステップS30の時間計測処理について説明する。
図12は、第2の実施の形態に係るATMの時間計測処理を示すフローチャートである。
【0091】
[ステップS31] 時間計測部18は、ステップS25でフラグがセットされている場合にはステップS32に進められ、フラグがセットされていない場合にはステップS33に進められる。
【0092】
[ステップS32] 時間計測部18は、例えば、図7に示される、延長時のタイムアウト時間に基づいて時間の計測を実行する。
[ステップS33] 時間計測部18は、例えば、図7に示される、標準時のタイムアウト時間に基づいて時間の計測を実行する。
【0093】
[ステップS34] 時間計測部18は、計測している時間がタイムアウトに達したか否かを判定する。
判定の結果、タイムアウトに達していない場合にはステップS35に進められ、タイムアウトに達した場合にはステップS37に進められる。
【0094】
[ステップS35] 入力受付部14が表示部30aに表示されている画面に対して入力を受け付けるまで、時間計測部18が時間の計測を行う。その間に入力受付部14が入力を受け付けると、ステップS36に進められる。
【0095】
[ステップS36] ATM10では入力受付部14に対する入力に応じて表示部30aに表示する画面に対応する取引処理を実行する。
[ステップS37] カウント制御部16は、回数情報保持部12が保持する、ステップS25で表示した取引画面に対応するタイムアウトの発生回数に1を追加する。
【0096】
[ステップS38] ステップS11に進められる。即ち、画面選択部15は、取引画面情報保持部11から「取引選択」画面を選択して表示部30aに表示させる。
図13は、第2の実施の形態に係るATMで表示されるタイムアウト時間の設定画面例を示す図である。
【0097】
延長時のタイムアウト時間を設定する場合には、オペレータの操作入力に応じて、図13に示されるように、タイムアウト時間の設定画面が、表示部30aに表示される。
当該設定画面では、タイムアウト時間の延長が実行されるための、取引画面の画面番号、タイムアウトの発生回数の閾値及びタイムアウト時間の延長時間の設定を行うことができる。
【0098】
まず、タイムアウト時間の延長の対象となる取引画面(「取引選択」画面を除く)の画面番号を選択することができる。例えば、図13では、「振込先入力」に対応する取引画面のタイムアウトの延長を実行させるために、当該取引画面に対応する画面番号「10」が選択される。
【0099】
タイムアウトの発生回数の閾値は、日、週または月単位のいずれかを選択することができ、このようにして選択した期間に対して、タイムアウト時間の延長が実行されるタイムアウトの発生回数(閾値)を設定することができる。例えば、図13では、タイムアウトが1日に10回発生すると、タイムアウト時間の延長が実行される。
【0100】
また、タイムアウト時間の延長時間は、標準時のタイムアウト時間(例えば、30秒)から、60秒、70秒、80秒、90秒・・・と自由に設定することができる。または、図示していないが、例えば、30秒に対して、1.5倍、2.0倍、2.5倍・・・と倍増させて延長するように設定することも可能である。
【0101】
また、表示部30aには、「追加」ボタン30aa及び「終了」ボタン30abが表示されている。
「追加」ボタン30aaは、別の画面番号に対するタイムアウト時間の設定に移る際に押下されると、新たな、タイムアウト時間の設定画面が表示される。
【0102】
「終了」ボタン30abは、画面番号に対するタイムアウト時間の設定を終了する際に押下されると、タイムアウト時間の設定が終了する。
このようなATM10による表示処理について具体例として振り込み処理を行う場合について説明する。
【0103】
まず、ATM10の表示部30aには「取引選択」画面が表示されている(図8:ステップS11)。
利用者は「取引選択」画面に配置されている「振り込み」を実行するボタンをタッチする。すると、入力検知部30bがタッチに対応する「振り込み」を検知する。そして、ATM10では、入力受付部14は入力検知部30bから当該「振り込み」の検知を受け付けると、画面選択部15に次に表示される「カード受付」画面の選択要求を通知する。画面選択部15は、「カード受付」画面を取引画面情報保持部11から選択する(図11:ステップS21)。
【0104】
カウント制御部16は、「カード受付」画面の画面番号「4」に対応付けられたタイムアウトの発生回数(0回/日)を回数情報保持部12から取得する。カウント制御部16が、当該発生回数が、画面番号「4」のタイムアウトの発生回数の閾値を超えていないことを判定すると、表示要求部17は、「カード受付」画面の表示要求を表示部30aに通知して、表示部30aは「カード受付」画面を表示する(図8:ステップS12、図11:ステップS22,S23,S25)。
【0105】
表示部30aに「カード受付」画面が表示されると、時間計測部18は、フラグがセットされていないことを判定して、図7に示される、画面番号「4」の標準時のタイムアウト時間(30秒)を計測する(ステップS31,S33)。
【0106】
入力受付部14は、タイムアウト時間(30秒)の間に、利用者からのカードの挿入を受け付けると、ATM10はカードの読み取りを実行する(図12:ステップS34,S35,S36)。
【0107】
一方、入力受付部14は、タイムアウト時間(30秒)の間に、利用者からのカードの挿入を受け付けない場合には、カウント制御部16は、回数情報保持部12が保持する、画面番号「4」に対応するタイムアウトの発生回数に1を追加して、画面選択部15は、取引画面情報保持部11から「取引選択」画面を選択して表示部30aに表示させる(図12:ステップS37,S38)。
【0108】
ステップS36にてATM10がカードの読み取りが完了すると、画面選択部15は、「カード受付」取引の次に行われる取引の画面番号「6」に対応する「暗証番号受付」画面を取引画面情報保持部11から選択して、上記と同様に、タイムアウトの発生回数が閾値を超えておらず、表示部30aに「暗証番号受付」画面を表示させる(図8:ステップS13、図11:ステップS21〜S23,S25)。
【0109】
表示部30aに「暗証番号受付」画面が表示されると、時間計測部18は、フラグがセットされていないことを判定して、図7に示される、画面番号「6」の標準時のタイムアウト時間(30秒)を計測する(ステップS31,S33)。
【0110】
入力受付部14は、タイムアウト時間(30秒)の間に、利用者からの暗証番号の入力を受け付けると、ATM10は暗証番号の認証を実行する(図12:ステップS34,S35,S36)。
【0111】
以下、同様に、画面番号「7」〜「9」に対応する取引画面がそれぞれ順にタイムアウトが発生せずに表示部30aに表示されると共に、各取引画面に対応した取引処理が順に実行される。
【0112】
次いで、画面選択部15は、「支店名選択」取引の次に行われる画面番号「10」の「振込先入力」画面を取引画面情報保持部11から選択する。カウント制御部16は、「振込先入力」の取引画面の画面番号「10」に対応付けられたタイムアウトの発生回数である7回/日を、回数情報保持部12から取得して、当該発生回数(7回/日)が閾値(10回/日)を超えていないことを判定して、表示要求部17は、「振込先入力」の取引画面の表示要求を表示部30aに通知して、表示部30aは「振込先入力」の取引画面を表示する(図9:ステップS17、図11:ステップS21〜S23,S25)。
【0113】
表示部30aに「振込先入力」画面が表示されると、時間計測部18は、フラグがセットされていないことを判定して、図7に示される、画面番号「10」の標準時のタイムアウト時間(30秒)を計測する(ステップS31,S33)。
【0114】
入力受付部14は、タイムアウト時間(30秒)の間に、利用者からの振込先の入力を受け付けることが無くタイムアウトになると、カウント制御部16は、回数情報保持部12が保持する、画面番号「10」に対応するタイムアウトの発生回数に1を追加して、画面選択部15は、取引画面情報保持部11から「取引選択」画面を選択して表示部30aに表示させる(図12:ステップS37,S38)。
【0115】
利用者は再びATM10に対して、操作入力して振り込み処理が完了する。
その後、複数の別の利用者がATM10を利用する。ATM10が利用されるうちに、例えば、「振込先入力」の取引画面の表示中にタイムアウトが3回発生(現時点での発生回数は11回/日)して、タイムアウトの発生回数が閾値に達してしまう。このような状態で、新たな利用者がATM10を利用する場合について以下に説明する(以下では、「振込先入力」画面について、図9:ステップS17から説明する)。
【0116】
画面選択部15は、「振込先入力」画面を取引画面情報保持部11から選択する(図11:ステップS21)。
カウント制御部16は、「振込先入力」画面の画面番号「10」に対応付けられたタイムアウトの発生回数(11回/日)を回数情報保持部12から取得する。カウント制御部16が、当該発生回数が、画面番号「10」のタイムアウトの発生回数の閾値を超えていることを判定すると、タイムアウト時間延長のフラグをセットする。表示要求部17は、「振込先入力」画面の表示要求を表示部30aに通知して、表示部30aは「振込先入力」画面を表示する(図9:ステップS17、図11:ステップS22〜S25)。
【0117】
表示部30aに「振込先入力」画面が表示されると、時間計測部18は、フラグがセットされていることを判定して、図7に示される、画面番号「10」の延長時のタイムアウト時間(60秒)を計測する(図12:ステップS31,S32)。
【0118】
そして、この場合、タイムアウト時間を30秒から60秒に延長したために、利用者はタイムアウト時間に達する前に「振込先入力」に関する操作入力を行うことができ、振込先がATM10に通知されるようになる(ステップS35,S36)。
【0119】
以降は、既述の通りの処理が行われて、振り込み処理が完了する。
このようにATM10では、利用者による操作入力に応じて画面選択部15が選択した取引に対応する取引画面のタイムアウトの発生回数をカウント制御部16が取得して、当該発生回数が多い取引画面のタイムアウト時間を時間延長部19により延長するようにした。
【0120】
これにより、利用者は、タイムアウトが発生しやすい取引画面に対しても、タイムアウトを発生させずに、操作入力を実行できるようになり、タイムアウトによる煩雑な再入力を防止でき、ATM10が使いやすくなる。
【0121】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第2の実施の形態とは別のタイムアウト時間の延長方法について説明する。
【0122】
まず、第3の実施の形態に係るATMのハードウェア構成は、図2及び図3に示したような同様の構成である。
また、このような第3の実施の形態に係るATMが備える機能については以下の通りである。
【0123】
図14は、第3の実施の形態に係るATMが備える機能を示すブロック図である。
なお、図14に示す各機能ブロックは、図4で説明した機能ブロックと同じ機能のものには同じ符号を付している。
【0124】
ATM100は、取引画面のタイムアウトの発生回数を記録し、取引画面のタイムアウトの発生回数に応じて、当該取引画面にタイムアウト時間の延長を実行させるボタンを表示させて、利用者による当該ボタンの操作入力に基づいてタイムアウト時間を自動的に延長することができるものである。
【0125】
このようなATM100は、取引画面情報保持部11、回数情報保持部12を備え、入力受付部14、画面選択部15a、カウント制御部16、表示要求部17及び時間計測部18を備えている。また、ATM100は、延長ボタン表示部29を新たに備えている。
【0126】
延長ボタン表示部29は、カウント制御部16において、取得した取引画面の画面番号に対応するタイムアウトの発生回数が当該画面番号に対応したタイムアウトの発生回数の閾値を超えている場合に、当該画面番号に対応するタイムアウト時間の延長を受け付けるための延長ボタンを取引画面と合わせて表示するように表示要求を通知する。
【0127】
画面選択部15aは、時間計測部18からの選択要求と共に延長ボタンの表示要求が通知されると、当該選択要求に基づいて選択した取引画面に延長ボタンの画面を合わせる。なお、画面選択部15aのその他の処理機能は画面選択部15と同様である。
【0128】
次に、このようなATM100で実行される表示処理について説明する。
ATM100でも図8、図9及び図10のフローに沿った表示処理が実行される。但し、ステップS12〜S19,S10a〜10c後に実行されるステップS30のタイムアウト判定処理については以下のフローに沿って実行される。
【0129】
図15は、第3の実施の形態に係るATMの時間計測処理を示すフローチャートである。
なお、図15に示すフローチャートは、図12のフローチャートで説明した処理と同じものには同じステップ番号を付している。以下では、図15のみで行われる処理について説明する。
【0130】
[ステップS41] 時間計測部18は、例えば、図7に示される、標準時のタイムアウト時間に基づいて時間の計測を実行する。
[ステップS42] 時間計測部18は、ステップS24でフラグがセットされている場合にはステップS43に進められ、フラグがセットされていない場合にはステップS34に進められる。
【0131】
[ステップS43] 表示要求部17は、ステップS25で表示されている取引画面に、延長ボタンと、当該延長ボタンをタッチするとタイムアウト時間が延長する旨のメッセージとを合わせたものの表示要求を表示部30aに通知する。表示部30aは延長ボタンと、当該延長ボタンをタッチするとタイムアウト時間が延長する旨のメッセージとが合わせられた当該取引画面を表示する。
【0132】
[ステップS44] 入力受付部14がステップS43で表示する延長ボタンに対する利用者からの操作入力の検知信号を入力検知部30bから受け付けるまで、次の処理は、ステップS34に進められ、受け付けるとステップS45に進められる。
【0133】
[ステップS45] 時間計測部18は、ステップS44でタイムアウト時間延長が受け付けられると、例えば、図7に示される、延長時のタイムアウト時間に基づいて時間の計測を実行する。
【0134】
このようなATM100による表示処理について具体例として振り込みを行う場合について説明する。以下では、振り込みを行うために、第2の実施の形態と同様に、図5の画面番号順に取引画面を表示し、特に、画面番号10の「振込先入力」の取引画面を表示する場合を例に挙げる。また、「振込先入力」の取引画面に対応するタイムアウトの発生回数が閾値を超えているものとする。
【0135】
画面選択部15は、「振込先入力」画面を取引画面情報保持部11から選択する(図11:ステップS21)。
カウント制御部16は、「振込先入力」画面の画面番号「10」に対応付けられたタイムアウトの発生回数(11回/日)を回数情報保持部12から取得する。カウント制御部16が、当該発生回数が、画面番号「10」のタイムアウトの発生回数の閾値を超えていることを判定すると、タイムアウト時間延長フラグをセットする。表示要求部17は、「振込先入力」画面の表示要求を表示部30aに通知して、表示部30aは「振込先入力」画面を表示する(図9:ステップS17、図11:ステップS22〜S25)。
【0136】
表示部30aに「振込先入力」画面が表示されると、時間計測部18は、図7に示される、画面番号「10」の延長時のタイムアウト時間(30秒)を計測する(図15:ステップS41)。
【0137】
延長ボタン表示部29は、フラグがセットされていることを判定して、「振込先入力」の取引画面にタイムアウト時間の延長を受け付けるための延長ボタンを合わせて表示させるよう表示要求を表示要求部17に通知して、表示要求部17は、表示部30aに表示されている「振込先入力」の画面に延長ボタンを表示させる(図15:ステップS43)。
【0138】
ここで、このような処理によって表示部30aに表示される「振込先入力」の取引画面について説明する。
図16及び図17は、第3の実施の形態に係るATMで表示される延長ボタンの画面例を説明するための図である。
【0139】
まず、「振込先入力」の取引画面に延長ボタンの画面を合わさない場合は、図16のように、表示部30aに「振込先入力」の取引画面が表示される。
「振込先入力」の取引画面は、入力した内容を取り消すための「取消」ボタン30a1、入力した内容を訂正するための「訂正」ボタン30a2、入力した内容を確定するための「確認」ボタン30a3が配置されている。また、振り込み者の「お振込み名」及び振り込み者の「電話番号」がそれぞれ入力される「振り込み情報入力」領域30a4、「振り込み情報入力」領域30a4に入力する際に利用される50音キーである「50音キー」領域30a5が配置されている。
【0140】
一方、延長ボタン表示部29により延長ボタンが合わせられた「振込先入力」の取引画面は、図17に示されるように、新たに、タイムアウト時間を延長するための「延長」ボタン30a6が表示部30aに表示され、当該延長ボタンをタッチするとタイムアウト時間を延長した旨が表示部30aのメッセージ領域30a7に表示される。
【0141】
利用者は、タイムアウト時間を延長したい場合には、当該「延長」ボタン30a6をタッチすると、タイムアウトが延長された旨がメッセージ領域30a7に表示され、表示ユニット30の入力検知部30bが「延長」ボタン30a6の入力を検知する。
【0142】
そして、この場合、タイムアウト時間を30秒から60秒に延長したために、利用者はタイムアウト時間に達する前に「振込先入力」について、「振り込み情報入力」領域30a4に、「50音キー」領域30a5を利用して所定の情報の操作入力を行うことができ、入力された振込先がATM10に通知されるようになる(ステップS35,S36)。
【0143】
以降は、既述の通りの処理が行われて、振り込み処理が完了する。
このようにATM100では、利用者による操作入力に応じて画面選択部15が選択した取引に対応する取引画面のタイムアウトの発生回数をカウント制御部16が取得して、当該発生回数が多い取引画面にタイムアウト時間の延長させるボタンを表示させて、利用者からの当該ボタンに対する操作入力に応じてタイムアウト時間を延長するようにした。
【0144】
これにより、利用者は、タイムアウトが発生しやすい取引画面に対しても、タイムアウトを発生させずに、操作入力を実行できるようになり、タイムアウトによる煩雑な再入力を防止でき、ATM100が使いやすくなる。
【0145】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、自動取引装置1、ATM10及びATM100が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD(Compact Disc)−ROM/RW(Re-Writable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
【0146】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0147】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0148】
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
【符号の説明】
【0149】
1 自動取引装置
1a 表示手段
2 取引画面情報保持手段
3 回数情報保持手段
4 入力受付手段
5 画面選択手段
6 カウント手段
7 表示要求手段
8 時間計測手段
9 時間延長手段
10,100 ATM
11 取引画面情報保持部
12 回数情報保持部
13 タイムアウト時間保持部
14 入力受付部
15,15a 画面選択部
16 カウント制御部
17 表示要求部
18 時間計測部
19 時間延長部
20 制御ユニット
20a CPU
20b RAM
20c HDD
20d グラフィックインタフェース
20e ホスト通信制御部
20f 入出力インタフェース
20g バス
29 延長ボタン表示部
30 表示ユニット
30a 表示部
30aa 「追加」ボタン
30ab 「終了」ボタン
30a1 「取消」ボタン
30a2 「訂正」ボタン
30a3 「確認」ボタン
30a4 「振り込み情報入力」領域
30a5 「50音キー」領域
30a6 「延長」ボタン
30a7 メッセージ領域
30b 入力検知部
40 カード処理ユニット
40a カード挿入/排出口
50 通帳処理ユニット
50a 通帳挿入/排出口
60 紙幣処理ユニット
60a 紙幣挿入/放出口
70 硬貨処理ユニット
70a 硬貨挿入/放出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置において、
取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段と、
利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を前記取引画面保持手段から選択する画面選択手段と、
前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する時間延長手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
前記時間延長手段は、前記タイムアウトの前記発生回数が所定の閾値よりも多い場合に、前記タイムアウト時間を延長する、
ことを特徴とする請求項1記載の自動取引装置。
【請求項3】
前記表示手段が表示する前記取引画面にタイムアウトが発生すると、前記表示手段が表示する前記取引画面のタイムアウトの発生回数に1を追加するカウント手段、
をさらに有することを特徴とする請求項2記載の自動取引装置。
【請求項4】
表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置において、
取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段と、
利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を前記取引画面保持手段から選択する画面選択手段と、
前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、利用者から操作入力が受け付けられると前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する延長ボタンを前記取引画面と共に前記表示手段に表示する延長ボタン表示手段と、
を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項5】
表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置の表示制御方法において、
画面選択手段が、利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段から選択し、
時間延長手段が、前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する、
ことを特徴とする自動取引装置の表示制御方法。
【請求項6】
表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置の表示制御方法において、
画面選択手段が、利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段から選択し、
延長ボタン表示手段が、前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、利用者から操作入力が受け付けられると前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する延長ボタンを前記取引画面と共に前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする自動取引装置の表示制御方法。
【請求項7】
表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置の表示制御プログラムにおいて、
コンピュータを、
取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段、
利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を前記取引画面保持手段から選択する画面選択手段、
前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する時間延長手段、
として機能させることを特徴とする自動取引装置の表示制御プログラム。
【請求項8】
表示手段に表示した取引画面に対する利用者の操作入力を受け付ける自動取引装置の表示制御プログラムにおいて、
コンピュータを、
取引の種類に対応した前記取引画面を保持する取引画面保持手段、
利用者の操作入力に基づいて表示する取引画面を前記取引画面保持手段から選択する画面選択手段、
前記選択した取引画面にタイムアウトが発生した発生回数に応じて、利用者から操作入力が受け付けられると前記タイムアウトのタイムアウト時間を延長する延長ボタンを前記取引画面と共に前記表示手段に表示する延長ボタン表示手段、
として機能させることを特徴とする自動取引装置の表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−203511(P2012−203511A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−65610(P2011−65610)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】