説明

自動計量装置

【課題】ワークの計量を従来のコンピュータースケールよりも安価でコンパクトな機械構成で、容積計量方式よりも正確な計量をおこなう自動計量装置の提供。
【解決手段】一定重量のワークをロードセルによって計量し、次に容積的に4等分することにより、1つのロードセルで計ったにもかかわらず4倍のアウトプットが得られ、装置の小型化と単純化が達成できる。この一定重量計量されたワーク内でのカサ比重分布のバラツキは小さいものと考えられるので、容積的に等分すれば正確な計量も実現できる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
主に食品(惣菜や粉、粒体(注1))の小分けの計量を安価な装置構成で迅速、正確に行なえるようにしたものである。
(注1)以降簡単のためワークと呼ぶ
【背景技術】
【0002】
従来の方法は大きく分けると二つの方法がある。
1.ひとつはよく知られているコンピュータスケールなどに代表される、個々の計測ポケットに少量ずつワークを投入し、各ポケットのワーク充填量を計測し複数のポケットの組み合わせ合計が目標値に到達するものを選び逐次ポケットから排出する方法。
正確な計量が出来るが、装置が大きく複雑、高価、食品には衛生面などからその複雑な構造は必ずしも受け入れやすいものではない。
2.もうひとつは古典的な容積式の方法で、必要量に相当するカップにすりきりいっぱいのワークを充填する方法である。
構造的には簡易な方法だが、カサ比重(注2)のバラツキなどに対応が難しい。カサ比重のバラツキをなくすためにワークを強制的に圧縮しながら計量カップに押し込む方法などもあるが、ワークが食品の場合は食品の物性などが失われる可能性もある。
(注2)カサ比重はたとえばの惣菜のように固形物間に空隙が存在することによって、製造バッチ間で空隙の大きさや分布などによってバラツキが生じる。
【0003】
【特許文献】不明です。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来方法のコンピュータースケール方式より安価でコンパクトな機械構成で、容積計量方式より正確な計量を行う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
最初に一定重量のワークをロードセルによって正確に計量する
これを容積的にたとえば4等分することによって1つのロードセルで計ったにもかかわらず4倍のアウトプットが得られることになる
このことによって装置の小型化、単純化が達成できる。
またこの一定重量分計量されたワーク内でのカサ比重分布のバラツキは小さいものと考えられるので、容積的に等分すれば、正確な計量も実現できる。もちろん最初の計量量とそれに対する分割数は現実的にはある有限の数値(2〜10分割程度)になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)一定重量のワークをロードセルによって正確に計量する。
(ロ)容積的にワークを等分する。
(ハ)等分されたワークを最終的な個別の容器に投入する。
【発明の効果】
【0007】
安価で単純な構造で正確な計量ができる。カサ比重の変動にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す図である。1.投入ホッパーにワークを入れる、ワークが減少したら、オペレーターがワークを注ぎ足す。2.押し出しスクリューによって、ホッパーの底部のワークは 3.切出しパドルに送り込まれる。切出しパドルは主軸にパドルを複数本植え付けたもので、複数の主軸周りに回転するパドルをワークが通過することによりワークを少量ずつロードセル上の計量カップに送る。4.ロードセル、ロードセルによって重量計量を行う。5.計量済みのカップは 6.容積等分用のボックス上に移動し、ワークを6.に投下する。容積等分用のボックスの詳細に付いては図2参照ください。7.セパレータの高さよりワークは若干高い位置まで積もる 8.加振装置で積もったワークを均す。9.シャッターを開くと個別の容器にワークは充填される。
【図2】容積の等分方法についての説明図である。この図では円筒容器はセパレーターによって4等分されているが、必要に応じて分割セパレータは増減される。また容器の形状は円筒に限らず多角形でも可 5.円筒容器に投入されたワークは 3.セパレーターより若干高い位置まで積もる ただしこの時点では積もり方が不均一のためセパレーターで等分に分けることが出来ない。1.バイブレーターや場合によっては、2.スクレーパーの回転などによって、円筒容器内のワークの分布を均等にする。以上の作業で一定重量計量済みのワークを容積的に等分する。4.シャッターが開放されると等分されたワークはシュート経由で最終小分け容器に投入される(図1参照)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細かい物体の計量を重量計測と容積分割によって、安価で確実に行う。
たとえば食品のヒジキの煮付けなどを4個のカップに重量を正確に投入する場合はカップ1個あたりの投入重量を50gとすると、最初にロードセルなどを使用し200g計量し。その後容積でそれを4等分することによって50gの投入量を得る方式

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−262114(P2009−262114A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134801(P2008−134801)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(508152869)
【出願人】(504193620)
【Fターム(参考)】