自動販売機、及びその制御方法、プログラム
【課題】 販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にすること。
【解決手段】 販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶した自動販売機であって、販売が停止されている商品があると判定された場合、当該販売期限情報に従って、販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定し、当該特定された販売期限に従って、販売が停止されている商品の代わりに表示する商品を決定し、その商品の画像を前記表示部に表示することを特徴とする。
【解決手段】 販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶した自動販売機であって、販売が停止されている商品があると判定された場合、当該販売期限情報に従って、販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定し、当該特定された販売期限に従って、販売が停止されている商品の代わりに表示する商品を決定し、その商品の画像を前記表示部に表示することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機、及びその制御方法、プログラムに関し、特に、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、缶ジュースなどの商品を販売する自動販売機において、賞味期限が切れた商品を販売することを防止するために、消費期限や販売期限の管理が重要視されている。
【0003】
これを改善する方法として、特許文献1には、販売期限切れ商品を販売停止する自動販売機制御システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、商品の消費期限を管理し、消費期限間近になると割引を行なうシステムが開示されている。
【0005】
また、近年、自動販売機の液晶ディプレイに商品の見本画像を表示して、ユーザに商品を選択させ、選択された商品を販売する自動販売機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−62918号公報
【特許文献2】特開平9−282535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1は、販売期限切れの商品を販売停止にするに過ぎずで、販売出来ない商品が依然として見本として顧客に見せており、販売機会を損失しているといえる。
【0008】
また、特許文献2は、販売期限間近商品の販売促進を行なうもので、販売期限切れや売切れ商品発生時の対応については考慮されておらず、販売期限切れや売切れ商品が発生した場合は、販売期限切れ等が表示されるだけで、依然として、販売機会を損失している。
【0009】
また、特許文献1、2は、販売期限切れ商品が格納されている自販機内のコラムと同一コラムに格納されている、販売期限内商品の販売機会損失については考慮されていない。
【0010】
そのため、販売期限切れ商品を自販機の管理者(ユーザ)が自販機から取り除かない限り、販売期限切れ商品が格納されているコラムと同一コラムに格納されている、販売期限切れていない商品の販売機会が損失していた。
【0011】
本発明の目的は、販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にする仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機であって、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機の制御方法であって、前記自動販売機の判定手段が、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定工程と、前記自動販売機の特定手段が、前記判定工程で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定工程と、前記自動販売機の決定手段が、前記特定工程により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定工程と、前記自動販売機の表示手段が、前記決定工程で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示工程と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機で読み取り実行可能なプログラムであって、前記自動販売機を、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態における自動販売機102のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における携帯端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】自販機設定テーブル400の一例である。
【図5】販売ボタン制御テーブル500の一例である。
【図6】商品販売期限管理テーブル600の一例である。
【図7】廃棄数管理テーブル700の一例である。
【図8】自動販売機102の販売ボタン部207のボタンが顧客に押された場合に、自動販売機102で実行される販売商品決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】販売ボタン2が押下され商品が販売された後の商品販売期限管理テーブルの一例である。
【図10】自動販売機102で実行される販売停止判断処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】販売停止判定処理を実行した後の商品販売期限管理テーブルの一例である。
【図12】販売停止判定処理を実行した後の廃棄数管理テーブルの一例である。
【図13】販売停止判定処理を実行した後の商品販売期限管理テーブルの一例である。
【図14】販売停止判定処理を実行した後の廃棄数管理テーブルの一例である。
【図15】販売停止判定処理を実行した後の自販機設定テーブルの一例である。
【図16】自動販売機102で実行される販売商品切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】販売商品切替処理を実行して変更された販売ボタン制御テーブルの一例である。
【図18】販売商品切替処理のステップS1607でソートして変更された販売ボタン制御テーブルの一例である。
【図19】携帯端末101で実行される自販機設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】自動販売機102で実行される自販機内設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】自動販売機102(自販機)と、携帯端末101とが備える機能を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本実施形態におけるシステム構成を示す図である。
【0019】
携帯端末101と自動販売機102(以下、自販機とも言う)は、赤外線通信などの通信103を介して相互に通信可能に接続されている。
【0020】
携帯端末101は、自動販売機に商品を補充したり、自動販売機内の取り除くべき商品を回収するユーザが所有する端末である。
【0021】
101は、例えば、缶ジュースなどのドリンクを販売している自動販売機である。
【0022】
図2は、本実施形態における自動販売機102のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0023】
CPU201は、自販機全体を統括的に制御する。
【0024】
また、ROM202には、CPU201の制御プログラムや、後述する機能を実現するために必要な各種プログラム、データ等が記憶されている。
【0025】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0026】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0027】
外部メモリ210は、自動販売機102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0028】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ210からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0029】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ210に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるファイル及び各種テーブル等も、外部メモリ210に格納されている。
【0030】
時計部204は、現在時刻を計時するものである。
【0031】
通信I/Fコントローラ205は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。205は、例えば、赤外線通信などを使って携帯端末101と接続・通信するものである。
【0032】
商品画像表示部206は、自動販売機の商品コラム208に補充された商品の画像を表示する表示部であって、例えば、液晶画面で該商品の画像を表示する機能を備えている。なお、販売する商品を変更する場合には、後述する販売商品決定フロー(図8)により表示することが決定された商品の画像(商品画像)を表示する。
【0033】
販売ボタン部207は、商品画像表示部206に表示される商品画像に対応したボタンを備えている。
【0034】
また、販売ボタン部207は、自動販売機102内に商品がセットされるコラム(商品コラム208)に対応して備えられている。
【0035】
すなわち、商品画像表示部206に表示されている商品画像と、販売ボタン部207に備えられているボタンと、商品コラム208とはそれぞれ関連付けられている。
【0036】
商品コラム208には、補充された順番に商品が格納されており、各商品の販売期限が外部メモリ210に記憶されている。
【0037】
廃棄エリア209は、後述する販売停止判断処理フロー(図10)内で、販売期限切れと判断された商品を廃棄する場所である。
【0038】
図3は、本発明の実施形態における携帯端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0039】
図3において、301はCPUで、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0040】
また、ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各端末の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0041】
303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0042】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM302あるいは外部メモリ311からRAM303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0043】
また、305は入力コントローラで、入力部309からの入力を制御する。
【0044】
入力部309は、表示部310がタッチパネルの場合は、タッチパネルから入力を制御することもできる。
【0045】
306はビデオコントローラで、液晶ディスプレイなどの表示部310への表示を制御する。
【0046】
307はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0047】
308は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0048】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部310上での表示を可能としている。
【0049】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるファイル及び各種テーブル等も、外部メモリ311に格納されている。
【0050】
図4は、自販機設定テーブル400の一例である。
【0051】
400は、商品コラム208と紐付いた販売商品情報を保持する自販機設定テーブルである。
【0052】
自販機設定テーブル400は、「商品コラム」、「商品コード」、「商品カテゴリ」、「HOT/COLD」、「販売停止F(販売停止フラグ)」の項目から構成される。
【0053】
「商品コラム」には、自動販売機102内に商品がセットされる商品コラムを識別する情報(商品コラムの番号)が格納される。
【0054】
「商品コード」には、自動販売機102内にセットされる商品を識別する情報(商品コード)が格納される。
【0055】
「商品カテゴリ」には、自動販売機102内にセットされる商品のカテゴリを示す情報が格納される。
【0056】
「HOT/COLD」には、自動販売機102内にセットされる商品がホット商品(温かい商品)なのか、コールド商品(冷たい商品)なのかを識別する情報が格納される。ホット商品(温かい商品)であれば、「HOT」が格納され、コールド商品(冷たい商品)であれば、「COLD」が格納される。自動販売機102で、ホット商品(温かい商品)は加温され、コールド商品(冷たい商品)は冷却される。
【0057】
「販売停止F(販売停止フラグ)」には、販売停止フラグ(0又は1)が格納される。
販売停止フラグが0の場合は、販売停止していないことを示し、販売停止フラグが1の場合は、販売停止していることを示している。
【0058】
次に、図5について説明する。
【0059】
図5は、販売ボタン制御テーブル500の一例である。
【0060】
500は、販売ボタン部207のボタンと、商品画像表示部206に表示する商品画像と、商品コラム208とを紐付ける販売ボタン制御テーブルである。
【0061】
販売ボタン制御テーブル500は、「販売ボタン」、「商品画像」、「商品コラム」の項目から構成されている。
【0062】
「販売ボタン」には、販売ボタン部207のボタンを識別するための情報(ボタン番号)が格納されている。
【0063】
「商品画像」には、ボタン番号に対応する販売ボタン部207のボタンに対応して、商品画像表示部206に表示する商品画像の画像データが格納されている。
【0064】
「商品コラム」には、販売ボタン部207のボタンが押下された場合に販売される、自動販売機102内の商品がセットされている商品コラムを識別する情報(商品コラムの番号)が格納される。
【0065】
図5の例では、販売ボタン1に対して「ブラックコーヒー」の画像データが対応して表示され、商品として当該ブラックコーヒーが商品コラム1に格納されていることを示している。
【0066】
次に、図6について説明する。
【0067】
図6は、商品販売期限管理テーブル600の一例である。商品販売期限管理テーブル600は、本発明の販売期限情報の適用例である。
【0068】
600は、商品コラム208に格納されている商品の販売期限を記憶する商品販売期限管理テーブルの一例である。
【0069】
ここで「販売期限」とは、商品の品質保持等のために設けられている消費期限又は賞味期限までの期限であって、その商品を販売停止にする期限である。
【0070】
商品販売期限管理テーブル600は、「商品コラム」、「販売期限」の項目から構成されている。
【0071】
「商品コラム」は、図4の自販機設定テーブル400の商品コラムと、図5の販売ボタン制御テーブル500の商品コラムに対応した項目であり、自動販売機102内に商品がセットされる商品コラムを識別する情報(商品コラムの番号)が格納される。
【0072】
「販売期限」には、各商品コラムにセットされている商品の販売期限(販売期限日時)が格納されている。
【0073】
販売期限の項目の横に示している1〜14の番号は、各商品コラムにセットされている商品の番号であり、この値が最も大きい14の商品(最下商品)が販売される。すなわち、この値が小さい商品の方が後にユーザにより補充されていることを示している。
【0074】
例えば、図6の例では、商品コラムが1のコラムに、「2010/3/10 10:00」に販売期限を迎える商品が3つあり、その下に、「2010/3/9 18:00」に販売期限をむかえる商品が9つあり、その下に、「2010/3/8 11:00」に販売期限を迎える商品が2つあることを示している。
【0075】
次に、図7について説明する。
【0076】
図7は、廃棄数管理テーブル700の一例である。
【0077】
700は、廃棄エリア209に廃棄可能な商品数と、現在、廃棄エリア209に廃棄されている商品の数である廃棄数とを保持する廃棄数管理テーブルである。
【0078】
廃棄数管理テーブル700は、「廃棄可能数」、「廃棄数」の項目から構成されている。
【0079】
「廃棄可能数」には、廃棄エリア209に廃棄可能な商品数が格納されている。「廃棄数」には、すでに、廃棄エリア209に廃棄されている商品の数が格納されている。
【0080】
以上、説明した自販機設定テーブル、販売ボタン制御テーブル、商品販売期限管理テーブル、廃棄数管理テーブル700は、自動販売機102の外部メモリ210に記憶されている。
【0081】
次に、図21を用いて、自動販売機102(自販機)と、携帯端末101とが備える機能について説明する。
【0082】
図21は、自動販売機102(自販機)と、携帯端末101とが備える機能を示す機能ブロック図である。
【0083】
自動販売機102は、販売商品機能、販売期限及び販売商品管理機能、商品補充時自販機設定変更機能を備えている。
【0084】
また、携帯端末101は、商品補充時自販機設定変更機能を備えている。
商品補充時自販機設定変更機能は、自販機と携帯端末とが連携して実行する機能である。
【0085】
販売商品機能は、図8に示す販売商品決定処理を実行することにより実現される。
売期限及び販売商品管理機能は、図10に示す販売停止判断処理、及び、図16に示す販売商品切替処理を実行することにより実現される。
【0086】
商品補充時自販機設定変更機能は、図19に示す自販機内設定変更処理を自動販売機102が実行し、図20に示す自販機設定値変更処理を携帯端末101が実行することにより実現される。
【0087】
各機能が実現される各処理の手順については、以下で、説明する。
【0088】
次に、図8を用いて、自動販売機102で実行される販売商品決定処理の処理手順について説明する。
【0089】
図8は、自動販売機102の販売ボタン部207のボタンが顧客の操作により押された場合(顧客の操作により選択された商品の販売要求がなされた場合に)に、自動販売機102で実行される販売商品決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0090】
図8に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0091】
まず、自動販売機102は、販売ボタン部207のボタンが顧客により押下された判定した場合に、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラム内の商品と同一の商品が、他の商品コラムに存在するか否かを判定する(S801)。ここで”同一の商品”とは、商品コードおよびHOT/COLDの区分も同じ商品であることを示す。
【0092】
すなわち、自動販売機102は、販売ボタン部207のボタンが顧客により押下された判定した場合に、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラムを、販売ボタン制御テーブル500を参照して特定し、当該商品コラムの値に対応する商品コートの値と、商品カテゴリの値と、HOT/COLDの値を、自販機設定テーブル400を参照することで特定する。そして、自動販売機102は、特定された商品コードの値と商品カテゴリの値とHOT/COLDの値に一致するレコードの他の商品コラムが、自販機設定テーブル400にあるかを判定する。ここでは、顧客の操作により販売要求された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あるか否かを判定する(販売判定手段)。
【0093】
そして、自動販売機102は、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラム内の商品と同一の商品が、他の商品コラムに存在すると判定された場合は(S801:ある)、処理をステップS802に移行し、一方、他の商品コラムに存在しないと判定された場合は(S801:ない)、処理をステップS804に移行する。
【0094】
ここで、図4、及び図5のテーブルを例に説明する。
【0095】
自販機設定テーブル400の商品コラム2と商品コラム3に、商品コード”2345”で、かつ商品カテゴリがAで、HOT/COLDがHOTの商品が設定されている。
【0096】
これらのコラムは、販売ボタン制御テーブルより販売ボタン2と3に設定されていることが分かる。
【0097】
この状況で、顧客により販売ボタン2が押されると、同一商品が設定されたコラム(商品コラム2と商品コラム3)が存在すると判定され、S802へ進む。
【0098】
次に、自動販売機102は、ステップS802において、商品販売期限管理テーブル600から、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラムの最下商品の販売期限と、ステップS801で存在すると判定された全ての他の商品コラムの販売期限とを取得する。ここでは、例えば、商品コラム2と3の最下商品(14)の販売期限を取得する。
【0099】
そして、自動販売機102は、ステップS802で取得した販売期限のうち、現在日時から最も近い販売期限の商品コラムの商品を自販機から排出して販売する(ステップS803)。ここでは、例えば、顧客が、販売ボタン2を押したにも関わらず、商品コラム3の同商品を販売することになる。この時、商品販売期限管理テーブル600は図9に示すように更新される。
【0100】
また、自動販売機102は、ステップS801で、他の商品コラムに存在しないと判定された場合は(ない)、当該顧客により押下されたボタン(販売ボタン)に対応する商品コラムの最下商品を自販機から排出して販売する。例えば、商品コラム1に設定されている商品コード”1234”のHOT商品は、他の商品コラムには存在しないため、販売ボタン1が顧客により押された場合はS804へ進み、商品コラム1の最下商品を販売する。
【0101】
自動販売機102は、ステップS804、又はステップS803の処理を実行した後、商品販売期限管理テーブル600を参照して、ステップS804、又はステップS803で排出された商品コラムにセットされている商品の残りの数(残商品数)を確認し、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)であるか否かを判定する(ステップS805)。そして、自動販売機102は、ステップS805で、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)であると判定された場合は、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)であると判定された当該商品コラムの商品を販売停止にする。そして、自動販売機102は、当該商品コラムの販売停止F(販売停止フラグ)を1に設定する(ステップS806)。また、自動販売機102は、ステップS805で、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)ではないと判定された場合(すなわち、まだ商品が存在すると判定された場合)、処理を終了する。
【0102】
次に、図10を用いて、自販機の時計部204で計時される所定時間毎に、自動販売機102で実行される販売停止判断処理の処理手順について説明する。
【0103】
図10は、自動販売機102で実行される販売停止判断処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0104】
図10に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0105】
図10に示す販売停止判断処理は、図8の販売商品決定処理フローの処理後には、続けて実行される。
【0106】
まず、自動販売機102は、商品コラム208の全コラムをチェックする為、商品コラムの値としての変数nに1を代入する(S1001)。
【0107】
そして、自動販売機102は、nが全商品コラム数以下の値か否かを判定し(S1002)、nが全商品コラム数を超えると判定された場合は処理を終了する。一方、nが全商品コラム数以下の値であると判定された場合は、商品販売期限管理テーブル600を参照し、商品コラムnに商品が存在するか否かを判定する(S1003)。
【0108】
そして、自動販売機102は、S1003で、商品コラムnに商品が存在しないと判定した場合は、自販機設定テーブル400の現在処理対象の商品コラムnの販売停止Fを1に設定し(S1010)、次の商品コラムへ移るため、nをインクリメントして(ステップS1011)、処理をステップS1002に移行する。
【0109】
自動販売機102は、S1003で、商品コラムnに商品が存在すると判定された場合、当該商品コラムの最下商品の販売期限を商品販売期限管理テーブル600から取得する(S1004)。
【0110】
そして、自動販売機102は、ステップS104で取得した販売期限と、現在日時とを比較し、当該販売期限が、現在日時を超えているか否かを判定する(すなわち、現在処理対象の商品コラムnの商品が販売期限切れか否かを判定する)(ステップS1005)。ここでは、コラムに補充されている商品が販売期限切れの商品であるかを判定する(販売期限判定手段)。
【0111】
そして、自動販売機102は、ステップS1005で、販売期限が、現在日時を超えていると判定された場合(販売期限切れの場合)は、商品販売期限管理テーブル600を参照して、販売期限切れの商品が、現在処理対象の商品コラムにいくつ格納されているかを判定し、販売期限切れの商品数を取得する(ステップS1006)。
【0112】
一方、ステップS1005、販売期限が、現在日時を超えていないと判定された場合は(販売期限切れでの商品がない場合)、処理をステップS1011に移行する。
【0113】
自動販売機102は、ステップS1006で販売期限切れの商品数を取得すると、廃棄数管理テーブル700を参照して、現在、廃棄エリア209に廃棄可能な数(廃棄エリア209の空数)を算出する。具体的には、「廃棄可能数―廃棄数」を算出することで、現在、廃棄エリア209に廃棄可能な数を算出することができる。
【0114】
そして、自動販売機102は、販売期限切れの商品数と、廃棄エリア209の空数とを比較して、廃棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄が可能か否かを判定する(ステップS1007)。すなわち、自動販売機102は、販売期限切れの商品数が、廃棄エリア209の空数以下か否かを判定する。そして、廃棄エリア209の空数以下であると判定された場合は、棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄が可能と判定する。また、廃棄エリア209の空数よりも多いと判定された場合は、廃棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄は不可能と判定する。
【0115】
自動販売機102は、棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄は不可能と判定された場合は、処理をステップS1010に移行して、現在処理対象の商品コラムの販売停止Fに1を設定する。一方、棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄が可能と判定された場合は、現在処理対象の商品コラムの商品のうち、ステップS1006で取得した販売期限切れの商品数分を廃棄エリア209に落とす(排出する)(ステップS1008)。
【0116】
次に、自動販売機102は、ステップS1008で販売期限切れの商品が廃棄エリア209に排出されると、廃棄エリア209に落とした、現在処理対象の商品コラムの商品数から、商品販売期限管理テーブル600と廃棄数管理テーブル700を更新し(ステップS1009)、処理をステップS1011に移行する。
【0117】
ここで、図9を用いて、具体例を説明する。
【0118】
図9では、商品販売期限管理テーブル900の商品コラム1の最下商品(14行目)には、販売期限が2010/3/8 11:00の商品が格納されている。
この販売期限と現在日時を比較し(S1005)、販売期限切れの場合はS1006へ進む。
仮に、現在日時を2010/3/8 11:01とすると、商品コラム1の最下商品は販売期限切れとなりS1006へ進むことになる。
【0119】
次に、販売期限切れの商品が同商品コラムにいくつ格納されているかを確認する(S1006)。同例では、商品コラム1の14行目、13行目の商品の販売期限が2010/3/8 11:00となっており、販売期限切れ商品数は2と判明する。
【0120】
次に、販売期限切れ商品数と、廃棄数管理テーブル700から算出した廃棄エリア209の空数を比較する(S1007)。図7の廃棄数管理テーブル700の例では、廃棄エリア209の空数(廃棄可能数―廃棄数)は10であることが分かる。
【0121】
前述の例では、販売期限切数が2であったため廃棄可能と判断し、コラム1の14行目、13行目の商品を廃棄エリアに落とす(S1008)。廃棄後は商品販売期限管理テーブル900と廃棄数管理テーブル700を更新し、次の商品コラムをチェックするため内部変数nをカウントアップする(S1011)。図11、図12に、全商品コラムに対して、図10の処理を実行した後の商品販売期限管理テーブル1100、廃棄数管理テーブル1200の具体例をそれぞれ示す。また、S1007で廃棄不可となる例を示す。
【0122】
図11の商品販売期限管理テーブルの状態で、現在日時が2010/3/9 18:01になった場合、商品コラム1の販売期限切れ商品数は9となり、廃棄エリア209の空数は3(廃棄可能数10−廃棄数7)であるので、廃棄不可と判断される。
【0123】
この場合、S1010へ進み販売停止フラグに1を設定し、商品コラム2の処理へ移る。同様に商品コラム2を処理すると、販売期限切れ商品数は2であるので、商品コラム2の商品が廃棄される。更新された商品販売期限管理テーブル1300、廃棄数管理テーブル1400、自販機設定テーブル1500の具体例を、それぞれ図13、図14、図15に示す。尚、ここではS1007で廃棄可能かどうかを判別しているが、全ての商品コラムの販売期限切れ商品数をカウントし、販売期限切れ商品数が少ないコラムから優先して廃棄する方法でもよい。
【0124】
次に、図16を用いて、自動販売機102で実行される販売商品切り替え処理の処理手順について説明する。
【0125】
図16は、自動販売機102で実行される販売商品切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0126】
図16に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0127】
図16に示す処理は、図10の販売停止判断処理フローの処理後に続けて実行される。
【0128】
まず、自動販売機102は、商品コラム208の全コラムをチェックする為、商品コラムの値としての変数nに1を代入する(S1601)。
【0129】
そして、自動販売機102は、nが全商品コラム数以下の値か否かを判定し(S1602)、nが全商品コラム数を超えると判定された場合は処理を終了する。一方、nが全商品コラム数以下の値であると判定された場合は、自販機設定テーブルを参照して、現在処理対象の商品コラムnの販売停止Fに1が設定されているか否かを判定する。(S6003)。そして、ステップS1003で、販売停止Fに1が設定されていると判定された場合は、処理をステップS1604に移行し、販売停止Fに1が設定されていないと判定された場合は、nをインクリメントして、次の商品コラムを処理対象にして、処理をステップS1602に移行する。
【0130】
自動販売機102は、ステップS1604において、自販機設定テーブル400を参照して、現在処理対象の商品コラムの商品と同一の商品が設定された他の商品コラムがあるか否かを判定する(S1604)。
【0131】
自動販売機102は、ステップS1604で他の商品コラムがないと判定された場合は(ない)、処理をステップS1605に移行して代替商品の候補選別処理を行う。
【0132】
ステップS1605では、販売ボタン制御テーブル500と、自販機設定テーブル400とを参照し、1つの販売ボタンにしか割り当てられていない商品を対象とし、販売停止Fが0の商品コラムを検索する。そして、当該検索の結果、該当する商品コラムがあるか否かを判定する。
【0133】
ステップS1605で、該当する商品コラムがあると判定された場合は、商品販売期限管理テーブルを参照して、該当する全ての商品コラムの最下商品の販売期限の中で、最も販売期限が現在日時に近い商品コラムの商品を代替商品として決定し、販売ボタン制御テーブル500の設定を変更する。
【0134】
すなわち、現在処理対象の商品コラムnに対応して記憶された販売ボタン制御テーブル500の販売ボタンの商品コラムと商品画像を、それぞれ、当該決定された代替商品の商品コラムと、当該代替商品の商品画像とに上書き更新する。
【0135】
一方、ステップS1605で、該当する商品コラムがないと判定された場合は(ない)、販売ボタン制御テーブル500と、自販機設定テーブル400とを参照し、複数の販売ボタンに割り当てられている商品を対象とし、販売停止Fが0の商品コラムを検索する。そして、当該検索の結果、該当する商品コラムがあるか否かを判定する(ステップS1608)。
【0136】
ステップS1608で、該当する商品コラムがあると判定された場合は(ある)、処理をステップS1606に移行して、商品販売期限管理テーブルを参照して、該当する全ての商品コラムの最下商品の販売期限の中で、最も販売期限が現在日時に近い商品コラムの商品を代替商品として決定し、販売ボタン制御テーブル500の設定を変更する。
【0137】
一方、ステップS1608で、該当する商品コラムが無いと判定された場合は(ない)、nをインクリメントして、次の商品コラムを処理対象に設定して、処理をステップS1602に移行する。
【0138】
ステップS1604において、現在処理対象の商品コラムの商品と同一の商品が設定された他の商品コラムがあると判定された場合は(ある)、自販機設定テーブル400を参照して、ステップS1604であると判定された全ての当該他の商品コラムのうち、販売停止Fが0の商品コラムがあるか否かを判定する(ステップS1609)。すなわち、販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラム(商品コラムとも言う)があるかを判定する(商品判定手段)。
【0139】
そして、ステップS1609で販売停止Fが0の商品コラムがあると判定された場合は(ある)、当該あると判定された販売停止Fが0の全ての商品コラムの最下商品の販売期限の中で、最も販売期限が現在日時に近い商品コラムの商品を代替商品として決定し、販売ボタン制御テーブル500の設定を変更する(1609)。
一方、ステップS1609で販売停止Fが0の商品コラムが無いと販売された場合は(ない)、処理をステップS1605に移行する。
【0140】
自動販売機102は、ステップS1606の処理を実行した後、同一商品を商品画像表示部206に並べて表示する為、自販機設定テーブルのHOT/COLD区分、商品カテゴリ、商品コードでソートし、ソート後の商品コラムの順に販売ボタンを割り当てる(ステップS1607)。ソート後の販売ボタン制御テーブルを図18に示す。
【0141】
そして、自動販売機102は、ステップS1607の処理を実行すると、nをインクリメントして、次の商品コラムを処理対象に設定して、処理をステップS1602に移行する。
【0142】
図13〜15を用いて、ステップS1604以降の具体例について説明する。
【0143】
商品コラム1の販売停止Fが1に設定されており、商品コード”1234”のHOT商品が設定された商品コラムは他に存在しない。よって、S1605へ進み代替商品の候補選別を行なう。
【0144】
S1605では、1つのボタンにしか割り当てられていない商品を対象とし、販売停止Fが0の商品コラムを探す。図15の具体例では商品コラム4と5が代替商品候補となる。
【0145】
次に、S1605で代替商品候補が存在すればS1606へ進み、コラムの最下商品の販売期限が最も小さいコラムを代替商品に決定し、販売ボタン制御テーブルの設定を変更する。図13の具体例では、商品コラム4の最下商品の販売期限(2010/3/11 10:00)<コラム5の最下商品の販売期限(2010/3/12 10:00)となり、コラム4の商品が代替商品に決定する。販売ボタン制御テーブルの設定変更後の値を図17に示す。図17に示すように、販売ボタン1と販売ボタン4が商品コラム4の商品に対応付けられるように更新されている。
【0146】
すなわち、S1605、S1608に示すように、ボタンが割り当てられている商品の数(すなわち、表示部に表示されている画像の数(表示数))が少ない商品を優先して、表示する商品の画像を決定する。
【0147】
最後に、同一商品を並べる為、販売商品を自販機設定テーブルのHOT/COLD区分、商品カテゴリ、商品コードでソートした順に販売ボタンに割り当てる。ソート後の販売ボタン制御テーブルを図18に示す。
【0148】
図16のフローでは代替商品候補の優先順位を以下の順としている。
(1)販売停止F=1の商品コラムと同一商品(S1609)
(2)1つのボタンにしか割り当てられていない商品(S1605)
(3)複数のボタンに割り当てられている商品(S1608)
(図18の具体例では、商品コラム4のブラックコーヒーが販売ボタン3と4に割り当てられているので該当する)
【0149】
そして、代替商品の決定、紐付け変更、販売商品のソートが終了すると、内部変数nの値をカウントアップし(S1010)、次コラムの処理へ移る。
【0150】
次に、図19を用いて、携帯端末101で実行される自販機設定値変更処理の処理手順について説明する。
【0151】
図19は、携帯端末101で実行される自販機設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0152】
図19に示す各ステップの処理は、携帯端末101のCPU301が外部メモリ311等のメモリに格納されたプログラムをRAM303にロードして実行することにより実現される。
【0153】
まず、携帯端末101は、通信I/Fコントローラ306を介して、自動販売機102から、現在、自動販売機102が記憶している各データテーブル(自販機設定テーブル、販売ボタン制御テーブル、商品販売期限管理テーブル、廃棄数管理テーブル)を取得する(S1901)。
【0154】
次に、携帯端末101は、取得した各データテーブルより各商品コラムの販売期限数、補充予定数を算出し表示部310へ表示する(S1902)。
【0155】
ユーザが廃棄エリア(廃棄部)209に廃棄された商品を取り出した廃棄数、自動販売機102に補充した商品の補充数、入れ替えた商品コード、商品カテゴリ、入れ替えた商品のHOT/COLDの情報の入力を入力部から受け付け、受け付けたこれらの情報を、S1301で取得した各データテーブルの該当項目に反映し更新する(S1903)。
【0156】
そして、携帯端末101は、ステップS1093で更新された自販機設定テーブルを、HOT/COLD区分、商品カテゴリ、商品コードでソートし、ソートされた順に販売ボタンを割当て、表示部310へ表示する。(S1904)
【0157】
次に、携帯端末101は、ステップS1904で割り当てられた販売ボタンの設定を販売ボタン制御テーブルに登録する。(S1905)
【0158】
そして、携帯端末101は、登録された販売ボタン制御テーブル、及び更新された廃棄数管理テーブル、商品販売期限管理テーブル、自販機設定テーブルを、自動販売機102に登録するべく送信する。(S1906)。
【0159】
次に、図20を用いて、自動販売機102で実行される自販機内設定値変更処理の処理手順について説明する。
【0160】
図20は、自動販売機102で実行される自販機内設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0161】
図20に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0162】
まず、自動販売機102は、携帯端末101から、ステップS1906で送信された各テーブルを受信し外部メモリ210に記憶する(S2001)。
【0163】
次に、自動販売機102は、携帯端末101から受信した販売ボタン制御テーブルに従って、商品コラム208と販売ボタン部207とが紐付けられ(S2002)、販売ボタン制御テーブルに指定された商品画像を、商品画像表示部206に表示する(2003)。
【0164】
以上、本発明によれば、コラムの下部にある販売期限切れ商品を廃棄エリアに移動させることで、同一コラムの販売期限内商品の販売を可能にした。これにより、販売機会損失を回避できる。
【0165】
また、売切れ時や販売期限切れ商品が多数になった場合には、販売可能商品に自動切換えを行うことで見本表示画面や販売ボタンの有効活用を行う。
【0166】
また、販売期限が近い商品へ優先して切替える仕組みとしたことで販売期限切れのリスクを減らす効果がある。
【0167】
さらに、同一商品を並べて表示させることによりユーザへの視覚的アピールにも繋がり販売促進効果が期待できる。
【0168】
以上、本実施の形態によれば、販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にすることができる。
【0169】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、自動販売機、方法、自動販売機で読み取り実行可能なプログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0170】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0171】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0172】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0173】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0174】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0175】
前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0176】
101 携帯端末
102 自動販売機
103 通信
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機、及びその制御方法、プログラムに関し、特に、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、缶ジュースなどの商品を販売する自動販売機において、賞味期限が切れた商品を販売することを防止するために、消費期限や販売期限の管理が重要視されている。
【0003】
これを改善する方法として、特許文献1には、販売期限切れ商品を販売停止する自動販売機制御システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、商品の消費期限を管理し、消費期限間近になると割引を行なうシステムが開示されている。
【0005】
また、近年、自動販売機の液晶ディプレイに商品の見本画像を表示して、ユーザに商品を選択させ、選択された商品を販売する自動販売機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−62918号公報
【特許文献2】特開平9−282535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1は、販売期限切れの商品を販売停止にするに過ぎずで、販売出来ない商品が依然として見本として顧客に見せており、販売機会を損失しているといえる。
【0008】
また、特許文献2は、販売期限間近商品の販売促進を行なうもので、販売期限切れや売切れ商品発生時の対応については考慮されておらず、販売期限切れや売切れ商品が発生した場合は、販売期限切れ等が表示されるだけで、依然として、販売機会を損失している。
【0009】
また、特許文献1、2は、販売期限切れ商品が格納されている自販機内のコラムと同一コラムに格納されている、販売期限内商品の販売機会損失については考慮されていない。
【0010】
そのため、販売期限切れ商品を自販機の管理者(ユーザ)が自販機から取り除かない限り、販売期限切れ商品が格納されているコラムと同一コラムに格納されている、販売期限切れていない商品の販売機会が損失していた。
【0011】
本発明の目的は、販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にする仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機であって、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機の制御方法であって、前記自動販売機の判定手段が、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定工程と、前記自動販売機の特定手段が、前記判定工程で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定工程と、前記自動販売機の決定手段が、前記特定工程により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定工程と、前記自動販売機の表示手段が、前記決定工程で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示工程と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機で読み取り実行可能なプログラムであって、前記自動販売機を、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態における自動販売機102のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における携帯端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】自販機設定テーブル400の一例である。
【図5】販売ボタン制御テーブル500の一例である。
【図6】商品販売期限管理テーブル600の一例である。
【図7】廃棄数管理テーブル700の一例である。
【図8】自動販売機102の販売ボタン部207のボタンが顧客に押された場合に、自動販売機102で実行される販売商品決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】販売ボタン2が押下され商品が販売された後の商品販売期限管理テーブルの一例である。
【図10】自動販売機102で実行される販売停止判断処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】販売停止判定処理を実行した後の商品販売期限管理テーブルの一例である。
【図12】販売停止判定処理を実行した後の廃棄数管理テーブルの一例である。
【図13】販売停止判定処理を実行した後の商品販売期限管理テーブルの一例である。
【図14】販売停止判定処理を実行した後の廃棄数管理テーブルの一例である。
【図15】販売停止判定処理を実行した後の自販機設定テーブルの一例である。
【図16】自動販売機102で実行される販売商品切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】販売商品切替処理を実行して変更された販売ボタン制御テーブルの一例である。
【図18】販売商品切替処理のステップS1607でソートして変更された販売ボタン制御テーブルの一例である。
【図19】携帯端末101で実行される自販機設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】自動販売機102で実行される自販機内設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】自動販売機102(自販機)と、携帯端末101とが備える機能を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本実施形態におけるシステム構成を示す図である。
【0019】
携帯端末101と自動販売機102(以下、自販機とも言う)は、赤外線通信などの通信103を介して相互に通信可能に接続されている。
【0020】
携帯端末101は、自動販売機に商品を補充したり、自動販売機内の取り除くべき商品を回収するユーザが所有する端末である。
【0021】
101は、例えば、缶ジュースなどのドリンクを販売している自動販売機である。
【0022】
図2は、本実施形態における自動販売機102のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0023】
CPU201は、自販機全体を統括的に制御する。
【0024】
また、ROM202には、CPU201の制御プログラムや、後述する機能を実現するために必要な各種プログラム、データ等が記憶されている。
【0025】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0026】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0027】
外部メモリ210は、自動販売機102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0028】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ210からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0029】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ210に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるファイル及び各種テーブル等も、外部メモリ210に格納されている。
【0030】
時計部204は、現在時刻を計時するものである。
【0031】
通信I/Fコントローラ205は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。205は、例えば、赤外線通信などを使って携帯端末101と接続・通信するものである。
【0032】
商品画像表示部206は、自動販売機の商品コラム208に補充された商品の画像を表示する表示部であって、例えば、液晶画面で該商品の画像を表示する機能を備えている。なお、販売する商品を変更する場合には、後述する販売商品決定フロー(図8)により表示することが決定された商品の画像(商品画像)を表示する。
【0033】
販売ボタン部207は、商品画像表示部206に表示される商品画像に対応したボタンを備えている。
【0034】
また、販売ボタン部207は、自動販売機102内に商品がセットされるコラム(商品コラム208)に対応して備えられている。
【0035】
すなわち、商品画像表示部206に表示されている商品画像と、販売ボタン部207に備えられているボタンと、商品コラム208とはそれぞれ関連付けられている。
【0036】
商品コラム208には、補充された順番に商品が格納されており、各商品の販売期限が外部メモリ210に記憶されている。
【0037】
廃棄エリア209は、後述する販売停止判断処理フロー(図10)内で、販売期限切れと判断された商品を廃棄する場所である。
【0038】
図3は、本発明の実施形態における携帯端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0039】
図3において、301はCPUで、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0040】
また、ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各端末の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0041】
303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0042】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM302あるいは外部メモリ311からRAM303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0043】
また、305は入力コントローラで、入力部309からの入力を制御する。
【0044】
入力部309は、表示部310がタッチパネルの場合は、タッチパネルから入力を制御することもできる。
【0045】
306はビデオコントローラで、液晶ディスプレイなどの表示部310への表示を制御する。
【0046】
307はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0047】
308は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0048】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部310上での表示を可能としている。
【0049】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるファイル及び各種テーブル等も、外部メモリ311に格納されている。
【0050】
図4は、自販機設定テーブル400の一例である。
【0051】
400は、商品コラム208と紐付いた販売商品情報を保持する自販機設定テーブルである。
【0052】
自販機設定テーブル400は、「商品コラム」、「商品コード」、「商品カテゴリ」、「HOT/COLD」、「販売停止F(販売停止フラグ)」の項目から構成される。
【0053】
「商品コラム」には、自動販売機102内に商品がセットされる商品コラムを識別する情報(商品コラムの番号)が格納される。
【0054】
「商品コード」には、自動販売機102内にセットされる商品を識別する情報(商品コード)が格納される。
【0055】
「商品カテゴリ」には、自動販売機102内にセットされる商品のカテゴリを示す情報が格納される。
【0056】
「HOT/COLD」には、自動販売機102内にセットされる商品がホット商品(温かい商品)なのか、コールド商品(冷たい商品)なのかを識別する情報が格納される。ホット商品(温かい商品)であれば、「HOT」が格納され、コールド商品(冷たい商品)であれば、「COLD」が格納される。自動販売機102で、ホット商品(温かい商品)は加温され、コールド商品(冷たい商品)は冷却される。
【0057】
「販売停止F(販売停止フラグ)」には、販売停止フラグ(0又は1)が格納される。
販売停止フラグが0の場合は、販売停止していないことを示し、販売停止フラグが1の場合は、販売停止していることを示している。
【0058】
次に、図5について説明する。
【0059】
図5は、販売ボタン制御テーブル500の一例である。
【0060】
500は、販売ボタン部207のボタンと、商品画像表示部206に表示する商品画像と、商品コラム208とを紐付ける販売ボタン制御テーブルである。
【0061】
販売ボタン制御テーブル500は、「販売ボタン」、「商品画像」、「商品コラム」の項目から構成されている。
【0062】
「販売ボタン」には、販売ボタン部207のボタンを識別するための情報(ボタン番号)が格納されている。
【0063】
「商品画像」には、ボタン番号に対応する販売ボタン部207のボタンに対応して、商品画像表示部206に表示する商品画像の画像データが格納されている。
【0064】
「商品コラム」には、販売ボタン部207のボタンが押下された場合に販売される、自動販売機102内の商品がセットされている商品コラムを識別する情報(商品コラムの番号)が格納される。
【0065】
図5の例では、販売ボタン1に対して「ブラックコーヒー」の画像データが対応して表示され、商品として当該ブラックコーヒーが商品コラム1に格納されていることを示している。
【0066】
次に、図6について説明する。
【0067】
図6は、商品販売期限管理テーブル600の一例である。商品販売期限管理テーブル600は、本発明の販売期限情報の適用例である。
【0068】
600は、商品コラム208に格納されている商品の販売期限を記憶する商品販売期限管理テーブルの一例である。
【0069】
ここで「販売期限」とは、商品の品質保持等のために設けられている消費期限又は賞味期限までの期限であって、その商品を販売停止にする期限である。
【0070】
商品販売期限管理テーブル600は、「商品コラム」、「販売期限」の項目から構成されている。
【0071】
「商品コラム」は、図4の自販機設定テーブル400の商品コラムと、図5の販売ボタン制御テーブル500の商品コラムに対応した項目であり、自動販売機102内に商品がセットされる商品コラムを識別する情報(商品コラムの番号)が格納される。
【0072】
「販売期限」には、各商品コラムにセットされている商品の販売期限(販売期限日時)が格納されている。
【0073】
販売期限の項目の横に示している1〜14の番号は、各商品コラムにセットされている商品の番号であり、この値が最も大きい14の商品(最下商品)が販売される。すなわち、この値が小さい商品の方が後にユーザにより補充されていることを示している。
【0074】
例えば、図6の例では、商品コラムが1のコラムに、「2010/3/10 10:00」に販売期限を迎える商品が3つあり、その下に、「2010/3/9 18:00」に販売期限をむかえる商品が9つあり、その下に、「2010/3/8 11:00」に販売期限を迎える商品が2つあることを示している。
【0075】
次に、図7について説明する。
【0076】
図7は、廃棄数管理テーブル700の一例である。
【0077】
700は、廃棄エリア209に廃棄可能な商品数と、現在、廃棄エリア209に廃棄されている商品の数である廃棄数とを保持する廃棄数管理テーブルである。
【0078】
廃棄数管理テーブル700は、「廃棄可能数」、「廃棄数」の項目から構成されている。
【0079】
「廃棄可能数」には、廃棄エリア209に廃棄可能な商品数が格納されている。「廃棄数」には、すでに、廃棄エリア209に廃棄されている商品の数が格納されている。
【0080】
以上、説明した自販機設定テーブル、販売ボタン制御テーブル、商品販売期限管理テーブル、廃棄数管理テーブル700は、自動販売機102の外部メモリ210に記憶されている。
【0081】
次に、図21を用いて、自動販売機102(自販機)と、携帯端末101とが備える機能について説明する。
【0082】
図21は、自動販売機102(自販機)と、携帯端末101とが備える機能を示す機能ブロック図である。
【0083】
自動販売機102は、販売商品機能、販売期限及び販売商品管理機能、商品補充時自販機設定変更機能を備えている。
【0084】
また、携帯端末101は、商品補充時自販機設定変更機能を備えている。
商品補充時自販機設定変更機能は、自販機と携帯端末とが連携して実行する機能である。
【0085】
販売商品機能は、図8に示す販売商品決定処理を実行することにより実現される。
売期限及び販売商品管理機能は、図10に示す販売停止判断処理、及び、図16に示す販売商品切替処理を実行することにより実現される。
【0086】
商品補充時自販機設定変更機能は、図19に示す自販機内設定変更処理を自動販売機102が実行し、図20に示す自販機設定値変更処理を携帯端末101が実行することにより実現される。
【0087】
各機能が実現される各処理の手順については、以下で、説明する。
【0088】
次に、図8を用いて、自動販売機102で実行される販売商品決定処理の処理手順について説明する。
【0089】
図8は、自動販売機102の販売ボタン部207のボタンが顧客の操作により押された場合(顧客の操作により選択された商品の販売要求がなされた場合に)に、自動販売機102で実行される販売商品決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0090】
図8に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0091】
まず、自動販売機102は、販売ボタン部207のボタンが顧客により押下された判定した場合に、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラム内の商品と同一の商品が、他の商品コラムに存在するか否かを判定する(S801)。ここで”同一の商品”とは、商品コードおよびHOT/COLDの区分も同じ商品であることを示す。
【0092】
すなわち、自動販売機102は、販売ボタン部207のボタンが顧客により押下された判定した場合に、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラムを、販売ボタン制御テーブル500を参照して特定し、当該商品コラムの値に対応する商品コートの値と、商品カテゴリの値と、HOT/COLDの値を、自販機設定テーブル400を参照することで特定する。そして、自動販売機102は、特定された商品コードの値と商品カテゴリの値とHOT/COLDの値に一致するレコードの他の商品コラムが、自販機設定テーブル400にあるかを判定する。ここでは、顧客の操作により販売要求された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あるか否かを判定する(販売判定手段)。
【0093】
そして、自動販売機102は、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラム内の商品と同一の商品が、他の商品コラムに存在すると判定された場合は(S801:ある)、処理をステップS802に移行し、一方、他の商品コラムに存在しないと判定された場合は(S801:ない)、処理をステップS804に移行する。
【0094】
ここで、図4、及び図5のテーブルを例に説明する。
【0095】
自販機設定テーブル400の商品コラム2と商品コラム3に、商品コード”2345”で、かつ商品カテゴリがAで、HOT/COLDがHOTの商品が設定されている。
【0096】
これらのコラムは、販売ボタン制御テーブルより販売ボタン2と3に設定されていることが分かる。
【0097】
この状況で、顧客により販売ボタン2が押されると、同一商品が設定されたコラム(商品コラム2と商品コラム3)が存在すると判定され、S802へ進む。
【0098】
次に、自動販売機102は、ステップS802において、商品販売期限管理テーブル600から、当該顧客により押下されたボタンに対応する商品コラムの最下商品の販売期限と、ステップS801で存在すると判定された全ての他の商品コラムの販売期限とを取得する。ここでは、例えば、商品コラム2と3の最下商品(14)の販売期限を取得する。
【0099】
そして、自動販売機102は、ステップS802で取得した販売期限のうち、現在日時から最も近い販売期限の商品コラムの商品を自販機から排出して販売する(ステップS803)。ここでは、例えば、顧客が、販売ボタン2を押したにも関わらず、商品コラム3の同商品を販売することになる。この時、商品販売期限管理テーブル600は図9に示すように更新される。
【0100】
また、自動販売機102は、ステップS801で、他の商品コラムに存在しないと判定された場合は(ない)、当該顧客により押下されたボタン(販売ボタン)に対応する商品コラムの最下商品を自販機から排出して販売する。例えば、商品コラム1に設定されている商品コード”1234”のHOT商品は、他の商品コラムには存在しないため、販売ボタン1が顧客により押された場合はS804へ進み、商品コラム1の最下商品を販売する。
【0101】
自動販売機102は、ステップS804、又はステップS803の処理を実行した後、商品販売期限管理テーブル600を参照して、ステップS804、又はステップS803で排出された商品コラムにセットされている商品の残りの数(残商品数)を確認し、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)であるか否かを判定する(ステップS805)。そして、自動販売機102は、ステップS805で、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)であると判定された場合は、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)であると判定された当該商品コラムの商品を販売停止にする。そして、自動販売機102は、当該商品コラムの販売停止F(販売停止フラグ)を1に設定する(ステップS806)。また、自動販売機102は、ステップS805で、残商品数が0(ゼロ)(又は0以下)ではないと判定された場合(すなわち、まだ商品が存在すると判定された場合)、処理を終了する。
【0102】
次に、図10を用いて、自販機の時計部204で計時される所定時間毎に、自動販売機102で実行される販売停止判断処理の処理手順について説明する。
【0103】
図10は、自動販売機102で実行される販売停止判断処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0104】
図10に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0105】
図10に示す販売停止判断処理は、図8の販売商品決定処理フローの処理後には、続けて実行される。
【0106】
まず、自動販売機102は、商品コラム208の全コラムをチェックする為、商品コラムの値としての変数nに1を代入する(S1001)。
【0107】
そして、自動販売機102は、nが全商品コラム数以下の値か否かを判定し(S1002)、nが全商品コラム数を超えると判定された場合は処理を終了する。一方、nが全商品コラム数以下の値であると判定された場合は、商品販売期限管理テーブル600を参照し、商品コラムnに商品が存在するか否かを判定する(S1003)。
【0108】
そして、自動販売機102は、S1003で、商品コラムnに商品が存在しないと判定した場合は、自販機設定テーブル400の現在処理対象の商品コラムnの販売停止Fを1に設定し(S1010)、次の商品コラムへ移るため、nをインクリメントして(ステップS1011)、処理をステップS1002に移行する。
【0109】
自動販売機102は、S1003で、商品コラムnに商品が存在すると判定された場合、当該商品コラムの最下商品の販売期限を商品販売期限管理テーブル600から取得する(S1004)。
【0110】
そして、自動販売機102は、ステップS104で取得した販売期限と、現在日時とを比較し、当該販売期限が、現在日時を超えているか否かを判定する(すなわち、現在処理対象の商品コラムnの商品が販売期限切れか否かを判定する)(ステップS1005)。ここでは、コラムに補充されている商品が販売期限切れの商品であるかを判定する(販売期限判定手段)。
【0111】
そして、自動販売機102は、ステップS1005で、販売期限が、現在日時を超えていると判定された場合(販売期限切れの場合)は、商品販売期限管理テーブル600を参照して、販売期限切れの商品が、現在処理対象の商品コラムにいくつ格納されているかを判定し、販売期限切れの商品数を取得する(ステップS1006)。
【0112】
一方、ステップS1005、販売期限が、現在日時を超えていないと判定された場合は(販売期限切れでの商品がない場合)、処理をステップS1011に移行する。
【0113】
自動販売機102は、ステップS1006で販売期限切れの商品数を取得すると、廃棄数管理テーブル700を参照して、現在、廃棄エリア209に廃棄可能な数(廃棄エリア209の空数)を算出する。具体的には、「廃棄可能数―廃棄数」を算出することで、現在、廃棄エリア209に廃棄可能な数を算出することができる。
【0114】
そして、自動販売機102は、販売期限切れの商品数と、廃棄エリア209の空数とを比較して、廃棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄が可能か否かを判定する(ステップS1007)。すなわち、自動販売機102は、販売期限切れの商品数が、廃棄エリア209の空数以下か否かを判定する。そして、廃棄エリア209の空数以下であると判定された場合は、棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄が可能と判定する。また、廃棄エリア209の空数よりも多いと判定された場合は、廃棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄は不可能と判定する。
【0115】
自動販売機102は、棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄は不可能と判定された場合は、処理をステップS1010に移行して、現在処理対象の商品コラムの販売停止Fに1を設定する。一方、棄エリア209への現在処理対象の商品コラムの商品の廃棄が可能と判定された場合は、現在処理対象の商品コラムの商品のうち、ステップS1006で取得した販売期限切れの商品数分を廃棄エリア209に落とす(排出する)(ステップS1008)。
【0116】
次に、自動販売機102は、ステップS1008で販売期限切れの商品が廃棄エリア209に排出されると、廃棄エリア209に落とした、現在処理対象の商品コラムの商品数から、商品販売期限管理テーブル600と廃棄数管理テーブル700を更新し(ステップS1009)、処理をステップS1011に移行する。
【0117】
ここで、図9を用いて、具体例を説明する。
【0118】
図9では、商品販売期限管理テーブル900の商品コラム1の最下商品(14行目)には、販売期限が2010/3/8 11:00の商品が格納されている。
この販売期限と現在日時を比較し(S1005)、販売期限切れの場合はS1006へ進む。
仮に、現在日時を2010/3/8 11:01とすると、商品コラム1の最下商品は販売期限切れとなりS1006へ進むことになる。
【0119】
次に、販売期限切れの商品が同商品コラムにいくつ格納されているかを確認する(S1006)。同例では、商品コラム1の14行目、13行目の商品の販売期限が2010/3/8 11:00となっており、販売期限切れ商品数は2と判明する。
【0120】
次に、販売期限切れ商品数と、廃棄数管理テーブル700から算出した廃棄エリア209の空数を比較する(S1007)。図7の廃棄数管理テーブル700の例では、廃棄エリア209の空数(廃棄可能数―廃棄数)は10であることが分かる。
【0121】
前述の例では、販売期限切数が2であったため廃棄可能と判断し、コラム1の14行目、13行目の商品を廃棄エリアに落とす(S1008)。廃棄後は商品販売期限管理テーブル900と廃棄数管理テーブル700を更新し、次の商品コラムをチェックするため内部変数nをカウントアップする(S1011)。図11、図12に、全商品コラムに対して、図10の処理を実行した後の商品販売期限管理テーブル1100、廃棄数管理テーブル1200の具体例をそれぞれ示す。また、S1007で廃棄不可となる例を示す。
【0122】
図11の商品販売期限管理テーブルの状態で、現在日時が2010/3/9 18:01になった場合、商品コラム1の販売期限切れ商品数は9となり、廃棄エリア209の空数は3(廃棄可能数10−廃棄数7)であるので、廃棄不可と判断される。
【0123】
この場合、S1010へ進み販売停止フラグに1を設定し、商品コラム2の処理へ移る。同様に商品コラム2を処理すると、販売期限切れ商品数は2であるので、商品コラム2の商品が廃棄される。更新された商品販売期限管理テーブル1300、廃棄数管理テーブル1400、自販機設定テーブル1500の具体例を、それぞれ図13、図14、図15に示す。尚、ここではS1007で廃棄可能かどうかを判別しているが、全ての商品コラムの販売期限切れ商品数をカウントし、販売期限切れ商品数が少ないコラムから優先して廃棄する方法でもよい。
【0124】
次に、図16を用いて、自動販売機102で実行される販売商品切り替え処理の処理手順について説明する。
【0125】
図16は、自動販売機102で実行される販売商品切り替え処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0126】
図16に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0127】
図16に示す処理は、図10の販売停止判断処理フローの処理後に続けて実行される。
【0128】
まず、自動販売機102は、商品コラム208の全コラムをチェックする為、商品コラムの値としての変数nに1を代入する(S1601)。
【0129】
そして、自動販売機102は、nが全商品コラム数以下の値か否かを判定し(S1602)、nが全商品コラム数を超えると判定された場合は処理を終了する。一方、nが全商品コラム数以下の値であると判定された場合は、自販機設定テーブルを参照して、現在処理対象の商品コラムnの販売停止Fに1が設定されているか否かを判定する。(S6003)。そして、ステップS1003で、販売停止Fに1が設定されていると判定された場合は、処理をステップS1604に移行し、販売停止Fに1が設定されていないと判定された場合は、nをインクリメントして、次の商品コラムを処理対象にして、処理をステップS1602に移行する。
【0130】
自動販売機102は、ステップS1604において、自販機設定テーブル400を参照して、現在処理対象の商品コラムの商品と同一の商品が設定された他の商品コラムがあるか否かを判定する(S1604)。
【0131】
自動販売機102は、ステップS1604で他の商品コラムがないと判定された場合は(ない)、処理をステップS1605に移行して代替商品の候補選別処理を行う。
【0132】
ステップS1605では、販売ボタン制御テーブル500と、自販機設定テーブル400とを参照し、1つの販売ボタンにしか割り当てられていない商品を対象とし、販売停止Fが0の商品コラムを検索する。そして、当該検索の結果、該当する商品コラムがあるか否かを判定する。
【0133】
ステップS1605で、該当する商品コラムがあると判定された場合は、商品販売期限管理テーブルを参照して、該当する全ての商品コラムの最下商品の販売期限の中で、最も販売期限が現在日時に近い商品コラムの商品を代替商品として決定し、販売ボタン制御テーブル500の設定を変更する。
【0134】
すなわち、現在処理対象の商品コラムnに対応して記憶された販売ボタン制御テーブル500の販売ボタンの商品コラムと商品画像を、それぞれ、当該決定された代替商品の商品コラムと、当該代替商品の商品画像とに上書き更新する。
【0135】
一方、ステップS1605で、該当する商品コラムがないと判定された場合は(ない)、販売ボタン制御テーブル500と、自販機設定テーブル400とを参照し、複数の販売ボタンに割り当てられている商品を対象とし、販売停止Fが0の商品コラムを検索する。そして、当該検索の結果、該当する商品コラムがあるか否かを判定する(ステップS1608)。
【0136】
ステップS1608で、該当する商品コラムがあると判定された場合は(ある)、処理をステップS1606に移行して、商品販売期限管理テーブルを参照して、該当する全ての商品コラムの最下商品の販売期限の中で、最も販売期限が現在日時に近い商品コラムの商品を代替商品として決定し、販売ボタン制御テーブル500の設定を変更する。
【0137】
一方、ステップS1608で、該当する商品コラムが無いと判定された場合は(ない)、nをインクリメントして、次の商品コラムを処理対象に設定して、処理をステップS1602に移行する。
【0138】
ステップS1604において、現在処理対象の商品コラムの商品と同一の商品が設定された他の商品コラムがあると判定された場合は(ある)、自販機設定テーブル400を参照して、ステップS1604であると判定された全ての当該他の商品コラムのうち、販売停止Fが0の商品コラムがあるか否かを判定する(ステップS1609)。すなわち、販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラム(商品コラムとも言う)があるかを判定する(商品判定手段)。
【0139】
そして、ステップS1609で販売停止Fが0の商品コラムがあると判定された場合は(ある)、当該あると判定された販売停止Fが0の全ての商品コラムの最下商品の販売期限の中で、最も販売期限が現在日時に近い商品コラムの商品を代替商品として決定し、販売ボタン制御テーブル500の設定を変更する(1609)。
一方、ステップS1609で販売停止Fが0の商品コラムが無いと販売された場合は(ない)、処理をステップS1605に移行する。
【0140】
自動販売機102は、ステップS1606の処理を実行した後、同一商品を商品画像表示部206に並べて表示する為、自販機設定テーブルのHOT/COLD区分、商品カテゴリ、商品コードでソートし、ソート後の商品コラムの順に販売ボタンを割り当てる(ステップS1607)。ソート後の販売ボタン制御テーブルを図18に示す。
【0141】
そして、自動販売機102は、ステップS1607の処理を実行すると、nをインクリメントして、次の商品コラムを処理対象に設定して、処理をステップS1602に移行する。
【0142】
図13〜15を用いて、ステップS1604以降の具体例について説明する。
【0143】
商品コラム1の販売停止Fが1に設定されており、商品コード”1234”のHOT商品が設定された商品コラムは他に存在しない。よって、S1605へ進み代替商品の候補選別を行なう。
【0144】
S1605では、1つのボタンにしか割り当てられていない商品を対象とし、販売停止Fが0の商品コラムを探す。図15の具体例では商品コラム4と5が代替商品候補となる。
【0145】
次に、S1605で代替商品候補が存在すればS1606へ進み、コラムの最下商品の販売期限が最も小さいコラムを代替商品に決定し、販売ボタン制御テーブルの設定を変更する。図13の具体例では、商品コラム4の最下商品の販売期限(2010/3/11 10:00)<コラム5の最下商品の販売期限(2010/3/12 10:00)となり、コラム4の商品が代替商品に決定する。販売ボタン制御テーブルの設定変更後の値を図17に示す。図17に示すように、販売ボタン1と販売ボタン4が商品コラム4の商品に対応付けられるように更新されている。
【0146】
すなわち、S1605、S1608に示すように、ボタンが割り当てられている商品の数(すなわち、表示部に表示されている画像の数(表示数))が少ない商品を優先して、表示する商品の画像を決定する。
【0147】
最後に、同一商品を並べる為、販売商品を自販機設定テーブルのHOT/COLD区分、商品カテゴリ、商品コードでソートした順に販売ボタンに割り当てる。ソート後の販売ボタン制御テーブルを図18に示す。
【0148】
図16のフローでは代替商品候補の優先順位を以下の順としている。
(1)販売停止F=1の商品コラムと同一商品(S1609)
(2)1つのボタンにしか割り当てられていない商品(S1605)
(3)複数のボタンに割り当てられている商品(S1608)
(図18の具体例では、商品コラム4のブラックコーヒーが販売ボタン3と4に割り当てられているので該当する)
【0149】
そして、代替商品の決定、紐付け変更、販売商品のソートが終了すると、内部変数nの値をカウントアップし(S1010)、次コラムの処理へ移る。
【0150】
次に、図19を用いて、携帯端末101で実行される自販機設定値変更処理の処理手順について説明する。
【0151】
図19は、携帯端末101で実行される自販機設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0152】
図19に示す各ステップの処理は、携帯端末101のCPU301が外部メモリ311等のメモリに格納されたプログラムをRAM303にロードして実行することにより実現される。
【0153】
まず、携帯端末101は、通信I/Fコントローラ306を介して、自動販売機102から、現在、自動販売機102が記憶している各データテーブル(自販機設定テーブル、販売ボタン制御テーブル、商品販売期限管理テーブル、廃棄数管理テーブル)を取得する(S1901)。
【0154】
次に、携帯端末101は、取得した各データテーブルより各商品コラムの販売期限数、補充予定数を算出し表示部310へ表示する(S1902)。
【0155】
ユーザが廃棄エリア(廃棄部)209に廃棄された商品を取り出した廃棄数、自動販売機102に補充した商品の補充数、入れ替えた商品コード、商品カテゴリ、入れ替えた商品のHOT/COLDの情報の入力を入力部から受け付け、受け付けたこれらの情報を、S1301で取得した各データテーブルの該当項目に反映し更新する(S1903)。
【0156】
そして、携帯端末101は、ステップS1093で更新された自販機設定テーブルを、HOT/COLD区分、商品カテゴリ、商品コードでソートし、ソートされた順に販売ボタンを割当て、表示部310へ表示する。(S1904)
【0157】
次に、携帯端末101は、ステップS1904で割り当てられた販売ボタンの設定を販売ボタン制御テーブルに登録する。(S1905)
【0158】
そして、携帯端末101は、登録された販売ボタン制御テーブル、及び更新された廃棄数管理テーブル、商品販売期限管理テーブル、自販機設定テーブルを、自動販売機102に登録するべく送信する。(S1906)。
【0159】
次に、図20を用いて、自動販売機102で実行される自販機内設定値変更処理の処理手順について説明する。
【0160】
図20は、自動販売機102で実行される自販機内設定値変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0161】
図20に示す各ステップの処理は、自動販売機102のCPU201が外部メモリ210等のメモリに格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0162】
まず、自動販売機102は、携帯端末101から、ステップS1906で送信された各テーブルを受信し外部メモリ210に記憶する(S2001)。
【0163】
次に、自動販売機102は、携帯端末101から受信した販売ボタン制御テーブルに従って、商品コラム208と販売ボタン部207とが紐付けられ(S2002)、販売ボタン制御テーブルに指定された商品画像を、商品画像表示部206に表示する(2003)。
【0164】
以上、本発明によれば、コラムの下部にある販売期限切れ商品を廃棄エリアに移動させることで、同一コラムの販売期限内商品の販売を可能にした。これにより、販売機会損失を回避できる。
【0165】
また、売切れ時や販売期限切れ商品が多数になった場合には、販売可能商品に自動切換えを行うことで見本表示画面や販売ボタンの有効活用を行う。
【0166】
また、販売期限が近い商品へ優先して切替える仕組みとしたことで販売期限切れのリスクを減らす効果がある。
【0167】
さらに、同一商品を並べて表示させることによりユーザへの視覚的アピールにも繋がり販売促進効果が期待できる。
【0168】
以上、本実施の形態によれば、販売停止商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、販売停止の商品の代わりに表示する商品を決定することにより、販売停止商品を表示することによる商品の販売機会損失を低減可能にすることができる。
【0169】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、自動販売機、方法、自動販売機で読み取り実行可能なプログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0170】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0171】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0172】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0173】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0174】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0175】
前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0176】
101 携帯端末
102 自動販売機
103 通信
【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機であって、
前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記決定手段は、前記特定手段により特定された、前記他のコラムに補充されている商品の販売期限のうち、最も販売期限が現在日時に近い商品を、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品として決定することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムがあるかを判定する商品判定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記商品判定手段で、販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あると判定された場合に、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、当該複数のコラムに補充されている商品の販売期限を特定し、
前記決定手段は、前記特定手段で特定された当該複数のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機。
【請求項4】
前記商品判定手段で、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムがないと判定された場合、前記特定手段は、更に、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品とは異なる他の商品のコラムに補充されている商品の販売期限を特定し、
前記決定手段は、更に、前記特定手段で特定された、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品とは異なる他の商品のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定することを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記商品判定手段で、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品と同一商品が補充されているコラムがないと判定された場合、
前記決定手段は、更に、
前記特定手段により特定された、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品とは異なる他の商品のコラムに補充されている商品の販売期限と、前記表示部に表示されている販売可能な各商品の画像の表示数とに従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定することを特徴とする請求項3又は4に記載の自動販売機。
【請求項6】
販売期限切れの商品が廃棄される廃棄部を更に備え、
前記記憶手段に記憶された販売期限情報に従って、前記コラムに補充されている商品が販売期限切れの商品であるかを判定する販売期限判定手段と、
前記販売期限判定手段で販売期限切れと判定された商品を前記廃棄部に廃棄する廃棄手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自動販売機。
【請求項7】
前記廃棄手段は、更に、前記販売期限判定手段で販売期限切れと判定された商品の数が少ないコラムを優先して廃棄することを特徴とする請求項6に記載の自動販売機。
【請求項8】
前記記憶手段に記憶された販売期限情報に従って、顧客の操作により販売要求された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あるか否かを判定する販売判定手段と、
前記販売判定手段で、顧客の操作により販売要求された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あると判定された場合、前記記憶手段に記憶された販売期限情報に従って、当該複数のコラムの商品のうち、販売期限が現在日時に近い商品を優先して販売するべく排出する排出手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動販売機。
【請求項9】
販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機の制御方法であって、
前記自動販売機の判定手段が、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定工程と、
前記自動販売機の特定手段が、前記判定工程で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定工程と、
前記自動販売機の決定手段が、前記特定工程により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定工程と、
前記自動販売機の表示手段が、前記決定工程で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする自動販売機の制御方法。
【請求項10】
販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機で読み取り実行可能なプログラムであって、
前記自動販売機を、
前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機であって、
前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記決定手段は、前記特定手段により特定された、前記他のコラムに補充されている商品の販売期限のうち、最も販売期限が現在日時に近い商品を、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品として決定することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムがあるかを判定する商品判定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記商品判定手段で、販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あると判定された場合に、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、当該複数のコラムに補充されている商品の販売期限を特定し、
前記決定手段は、前記特定手段で特定された当該複数のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機。
【請求項4】
前記商品判定手段で、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムがないと判定された場合、前記特定手段は、更に、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品とは異なる他の商品のコラムに補充されている商品の販売期限を特定し、
前記決定手段は、更に、前記特定手段で特定された、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品とは異なる他の商品のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定することを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記商品判定手段で、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品と同一商品が補充されているコラムがないと判定された場合、
前記決定手段は、更に、
前記特定手段により特定された、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品とは異なる他の商品のコラムに補充されている商品の販売期限と、前記表示部に表示されている販売可能な各商品の画像の表示数とに従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定することを特徴とする請求項3又は4に記載の自動販売機。
【請求項6】
販売期限切れの商品が廃棄される廃棄部を更に備え、
前記記憶手段に記憶された販売期限情報に従って、前記コラムに補充されている商品が販売期限切れの商品であるかを判定する販売期限判定手段と、
前記販売期限判定手段で販売期限切れと判定された商品を前記廃棄部に廃棄する廃棄手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自動販売機。
【請求項7】
前記廃棄手段は、更に、前記販売期限判定手段で販売期限切れと判定された商品の数が少ないコラムを優先して廃棄することを特徴とする請求項6に記載の自動販売機。
【請求項8】
前記記憶手段に記憶された販売期限情報に従って、顧客の操作により販売要求された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あるか否かを判定する販売判定手段と、
前記販売判定手段で、顧客の操作により販売要求された商品と同一商品で、かつ、販売が停止されていない商品が補充されているコラムが複数あると判定された場合、前記記憶手段に記憶された販売期限情報に従って、当該複数のコラムの商品のうち、販売期限が現在日時に近い商品を優先して販売するべく排出する排出手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動販売機。
【請求項9】
販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機の制御方法であって、
前記自動販売機の判定手段が、前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定工程と、
前記自動販売機の特定手段が、前記判定工程で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定工程と、
前記自動販売機の決定手段が、前記特定工程により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定工程で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定工程と、
前記自動販売機の表示手段が、前記決定工程で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする自動販売機の制御方法。
【請求項10】
販売する商品の画像を表示する表示部と、各コラムに補充された各商品の販売期限を示す販売期限情報を記憶する記憶手段とを備えた自動販売機で読み取り実行可能なプログラムであって、
前記自動販売機を、
前記自動販売機内に販売が停止されている商品がある否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で販売が停止されている商品があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されている販売期限情報に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品のコラム以外の他のコラムに補充されている商品の販売期限を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された、当該他のコラムに補充されている商品の販売期限に従って、前記判定手段で販売が停止されていると判定された商品の代わりに表示する商品を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された商品の画像を前記表示部に表示する表示手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2012−118889(P2012−118889A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269808(P2010−269808)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
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