説明

自動車の後退運転を安全に行うシステム

【課題】 自動変速車の後退運転をする場合、アクセルとブレーキを交互に踏み換える。その場合、女性や高齢者等は特にアクセルとブレーキを踏み間違えて失速させる危険性がある。ブレーキから足を離さずに安全に後退運転できる機構が望まれる。
【解決手段】 自動変速車に於いて、変速レバーを後退位置に入れたとき、これに連動してエンジンの回転数を1000rpmから1100rpm程度に若干上昇させることによって、ブレーキペダルから足を離さず踏む力の調整だけで安全に後退することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
現在の機構では自動車を後退させる場合、右足でブレーキとアクセルを踏み替えながら行わなければならない。停止する時にまたブレーキを踏む。この場合アクセルとブレーキとを踏み間違えて失速する危険性がある。これを防ぐために、変速レバーを後退に入れるとエンジンの回転数を自動的に若干上げることによって、アクセルペダルを踏むことなく、ブレーキの踏み加減のみで後退運転を安全に行うことを可能にする機構の構築である。
【背景技術】
【0002】
女性や高齢者の運転者の増加でより安全な運転システムが必要である。運転技術が十分でない女性や高齢者が自動車を運転して後退させようとする場合、アクセルとブレーキの踏み間違いから失速する可能性もある。アクセルを使用せずブレーキの調整だけで後退運転を安全に行うために、変速レバーと連動してエンジンの回転数を上げるシステムの考案。
【発明の概要】
【0003】
特に自動変速車両の運転に於ける後退運転を安全に行うシステムである。
女性や高齢者など運転技術が十分でない人でもアクセルを使用することなく、ブレーキの調整だけで不安なく自動車を後退させることができる機構である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
女性や高齢者の運転者が多くなっている現在、自動変速車両を運転する場合に、より安全で容易に後退運転ができることが望ましい。現機構のアクセルとブレーキを交互に使用して行う後退運転を、ブレーキを踏み力の調整のみで安全に行うシステムの構築。
【0005】
変速の時点から後退運転終了までブレーキ操作だけで後退運転ができれば、踏み違えもなく、不安なく後退運転と周囲の安全に集中でき、安全な運転操作ができる。このように、後退運転時アクセル操作を一切しないで後退運転のできる機構が必要と考える。
【0006】
現状の機構では後退するために変速レバーを後退に入れても、エンジンの回転数はアイドリング時と全く変わらないため、後退時わずかな登り斜面でもアクセルを踏み、エンジンの回転数を上げなければならない。その後停止するためにブレーキを踏むのが通常である。このときにブレーキとアクセルの踏み間違いが起こりやすい。
【発明が解決するための手段】
【0007】
自動車を後退させるために変速レバーを後退位置に入れることによって、変速レバーに連動してエンジンの回転数をアイドリング時よりも若干高くし、アクセルペダルを使用することなく、ブレーキペダルから右足を離すことなく踏む力の調整のみで安全に後退運転をすることを可能とする。
【発明の効果】
【0008】
本システムによって、女性や高齢者などの後退運転が不得意な人や、操作技術に不慣れな人などの後退運転をより安全に不安なく、且つ容易に後退運転を行うことができる環境を提供することができる。
【0009】
女性や高齢者の運転者が多くなりつつある現在、運転技術が十分でない方々も多い。特に後退時には体を右や左によじって不自然な姿勢でアクセルとブレーキの操作を交互に踏み換えて行う。この場合アクセルとブレーキを間違えて失速させ、思わぬ事故を起こす可能性が大きい。後退時のこのような事態を避け安全に後退運転を行うために本機構は有効である。
【0010】
後退時、変速レバーを後退に入れたとき、連動してエンジンの回転数が若干上がることによって車体はなめらかに動かせ、多少の凸凹や登り斜面でも容易に操作できる上、アクセルを踏み間違えて失速させる心配もなくなる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の後退時、変速レバーを後退に入れると連動してエンジンの回転数を若干上げ、ブレーキペダルの踏力の調整のみで後退運転を可能とする機構。