説明

自動車用のエネルギー貯蔵装置を製造するための方法

【課題】 自動車分野のためのエネルギー貯蔵ユニットを保持するための改良された装置と、このようなエネルギー貯蔵装置を製造するための改善された方法とを提供する。
【解決手段】 自動車を駆動するためのエネルギーを供給するのに適している少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを用意するステップと、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを鋳造材料で少なくとも部分的に射出被覆して、エネルギー貯蔵装置を製造するステップであって、この射出被覆のステップにおいて、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが形状接続的および/または材料接続的に鋳造材料と接続されるステップとを含む方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車を駆動するのに適している電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを有するエネルギー貯蔵装置を製造するための方法と、それに対応する装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動車および電気自動車用のバッテリの場合、より高い電圧を達成するために多数のガルヴァーニ電池が直列に接続される。このような電池またはバッテリモジュールでは、例えば、走行中に生じる振動によって発生する損傷の危険がないように、電池を固定しなければならない。
【0003】
特許文献1は、複数の平面電池およびフレームを備える電気化学的エネルギー貯蔵ユニットに関する。フレームは例えば接着または溶接によって、平面電池により構成ユニットに接続される。
【0004】
既にかなり以前から、携帯電話用の個々の電池パックの周りにはプラスチック材料が配置されている。この場合、固定補助部も簡単に形成され、保護電子回路が共に囲まれる。この場合、例えば、いわゆるホットメルトが使用される。
【0005】
しかしこれに関連して、携帯電話の電池パックの構成が自動車分野における使用に完全に不適切であるという事実に留意しなければならないが、その理由は、ここで、電池が、エネルギーを本質的により多く供給しなければならず、したがって公知のように同様に、より大きくかつより重くなり、冷却が必要となり、そして動作時に発生する力がより大きくなるからである。したがって、移動体通信分野のエネルギー貯蔵ユニットは自動車分野の使用に指定されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許出願公開第2026387A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の課題は、自動車分野のためのエネルギー貯蔵ユニットを保持するための改良された装置と、このようなエネルギー貯蔵装置を製造するための改善された方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置を製造するための方法と請求項5に記載のエネルギー貯蔵装置とによって解決される。本発明の好ましい実施形態は従属請求項によって規定される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、バッテリモジュールを保持するためのフレームが、直接的に射出成形された部分によって完全にまたは部分的に形成されることにより、電池またはバッテリモジュールにおいて、(エネルギー貯蔵器の)電池の(すなわちエネルギー貯蔵ユニットの)形状接続的な固定および機械的な支持を達成することができるという認識に基づいている。この場合、複数の個々の蓄電池を接続するための電池接続レールを電池に予め固定することができる。このことはハードケース電池でもコーヒーバッグ型電池でも可能である。
【0010】
有利には、形状接続的および/または材料接続的な射出被覆により、全方向で電池を均一に支持することができる。例えばポリアミドベースの使用される鋳造材料は、コーヒーバッグ型電池の場合に通常ポリアミド層からなる電池表面と非常に安定して結合する。金属または他の被覆でもポリアミドの優れた固着を実現することができる。被覆は、走行運転時の振動の減衰を可能にし、電気絶縁されており、起こり得る腐食から電池を保護することができる。
【0011】
さらに、冷却板を用いた電池の冷却時、これらの冷却板を共に非常に簡単に射出被覆することができる。このため、押圧または予備接着を用いて電池を冷却板に接続することができる。次に、射出成形型内において、電池を冷却板と共に鋳造材料で覆うことができる。フレームの事後取り付けでは、冷却板の正確な挿入および固定を必要とするであろう極めて高価な作業ステップが必要であった。
【0012】
本発明は、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット用のエネルギー貯蔵装置を製造するための方法であって、この場合、本方法が、以下のステップ、すなわち、自動車を駆動するためのエネルギーを供給するのに適している少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを用意するステップと、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを鋳造材料で少なくとも部分的に射出被覆して、エネルギー貯蔵装置を製造するステップであって、この射出被覆のステップにおいて、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが形状接続的および/または材料接続的に鋳造材料と接続されるステップとを含む方法を提供する。
【0013】
この場合、電気化学的エネルギー貯蔵ユニットでは、ハイブリッド自動車または電気自動車を駆動するために使用されるバッテリまたは蓄電池を対象とすることができる。駆動に必要な多数のエネルギー貯蔵ユニットを適切に用意することができるようにするために、これらのエネルギー貯蔵ユニットは平面電池として使用されることが好ましい。平面電池は固定ハウジングに備えられるかまたはいわゆるコーヒーバッグ型電池としてフィルムで包装されることができるので、平面電池は持続的に変形可能である。エネルギー貯蔵装置は、1つまたは複数の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを支持するためにおよび適切な位置に保持するために使用することができる。エネルギー貯蔵装置は例えば、ある種類の被覆として形成することができ、この被覆は、1つまたは複数の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを収容するために形成することができる。
【0014】
射出被覆は射出成形法で実行することができ、この射出成形法において、例えば電気化学的エネルギー貯蔵ユニットのエッジ面に、加熱された液体鋳造材料が塗布され、次に、この液体鋳造材料が冷却して固化する。鋳造材料はエッジ面の部分にのみ、例えば電気化学的エネルギー貯蔵ユニットのコーナーにのみ塗布することもできる。射出被覆法で使用される鋳造材料では、高い耐性ならびに優れた化学安定性および加工性によって特徴付けられるポリアミドまたは他の熱可塑性ポリマーを対象とすることができる。鋳造材料を少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット用の被覆として使用することにより、多くの利点が提供される。したがって、鋳造材料が電気化学的エネルギー貯蔵ユニットに正確に結合することによって、鋳造材料と1つまたは複数の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットとの間への湿気、粉塵、異物、水分等の侵入に対する際立った保護を達成することができる。同様に、鋳造材料の使用によって、例えば、予め製造された剛性フレームの使用により可能にすることができる電池の電気絶縁よりも優れた電池の電気絶縁が実現可能である。さらに、鋳造材料からなる被覆は、従来のバッテリまたは蓄電池フレームよりも高い耐振動性および耐衝撃性を有することができ、このことは、特に自動車分野における使用に関してより重要である。
【0015】
コーヒーバッグ型電池を電気化学的エネルギー貯蔵ユニットとして使用する場合、鋳造材料による射出被覆法が極めて有利であることが証明されている。コーヒーバッグ型電池は持続的に変形可能に鋳造されているので、電池を適切な位置に確実に保持するには射出被覆が最適な解決策であるが、その理由は、鋳造材料が電池のフィルム表面に良好に付着することができるからである。予め製造された剛性フレームを使用する場合、例えば振動により電池がはみ出す危険性が高くなる。
【0016】
電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと鋳造材料との間の形状接続的および/または材料接続的な接続部は、鋳造材料の硬化後に、この鋳造材料が電気化学的エネルギー貯蔵ユニットのエッジ領域を完全にまたは部分的に囲むことによって付与することができる。
【0017】
一実施形態によれば、射出被覆のステップにおいて、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットの機械的な支持部またはホルダを形成することができる。このことは、電気化学的エネルギー貯蔵ユニットの位置決めおよび固定に加えて、さらなる作業ステップまたは材料費を使用せずに少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット用の担持装置を形成することもできるという利点を提供する。
【0018】
用意するステップにおいて、少なくとも1つの接続要素を有する少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを用意することもできる。上記少なくとも1つの接続要素は、電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを別の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと接続するために使用することができる。少なくとも1つの接続要素を少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと結合することができる。接続要素は例えばレール状に形成することができる。接続要素と電気化学的エネルギー貯蔵ユニットとの間の結合部は、例えば接続要素をエネルギー貯蔵ユニットに接着または螺着することによって実現することができる。このことは、接続要素を、未だ固定されていない電気化学的エネルギー貯蔵ユニットに取り付けることができるという利点を提供するが、その理由は、この取り付けが、フレームに既に嵌め込まれているエネルギー貯蔵ユニットへの接続部の取り付けと比較してより簡単であるからである。鋳造材料は以後の作業ステップで液状または少なくとも弾性状で塗布されるので、接続要素を被覆内に共に簡単に収容することができる。
【0019】
本発明の別の実施形態によれば、用意するステップにおいて、電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを冷却するための少なくとも1つの冷却要素を有する少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを用意することができる。少なくとも1つの冷却要素を少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと結合することができる。冷却要素は例えば冷却板の形態で存在することができる。電気化学的エネルギー貯蔵ユニットへの冷却要素の接続は例えば押圧または同様に接着によって行うことができる。この場合も、冷却要素を、未だ固定されていない電気化学的エネルギー貯蔵ユニットに簡単に取り付けることができ、射出被覆の作業ステップで、鋳造材料によって被覆内に共に簡単に収容することができるという利点が提供される。
【0020】
さらに、本発明は、エネルギー貯蔵装置であって、このエネルギー貯蔵装置が、以下の特徴、すなわち、自動車を駆動するのに適している少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと、鋳造材料とを備え、この場合、電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが、少なくとも部分的に鋳造材料によって囲まれており、形状接続的および/または材料接続的に鋳造材料と接続されているエネルギー貯蔵装置を提供する。
【0021】
一実施形態によれば、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットは楔状エッジを備えることができる。楔状エッジを鋳造材料に埋め込むことができる。このことは、電気化学的エネルギー貯蔵ユニットのエッジ形状の選択によって、硬化された鋳造材料と電気化学的エネルギー貯蔵ユニットとの間の改良された形状接続的および/または材料接続的な接続部を達成することができるという利点を提供するが、その理由は、両方の要素の機械的な相互係合が、エネルギー貯蔵ユニットのエッジを楔状に鋳造することによって強化されるからである。さらに、エネルギー貯蔵ユニットのエッジの楔形状は、鋳造材料が材料接続的に良く接続することができる大きな表面を提供する。
【0022】
エネルギー貯蔵装置は少なくとも1つの第2の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットも備えることができる。この場合、第2の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを同様に鋳造材料によって囲むかまたは鋳造材料に鋳込むことができる。鋳造材料による射出被覆法は、作業ステップで複数の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットに包囲部を設けることができるという利点を提供する。すなわち、個々のフレームを場合によって相互接続するための別の作業ステップが不要である。
【0023】
最後に、鋳造材料はポリアミドを含むことができる。したがって有利には、安価かつ容易に加工すべきである1つまたは複数の電気化学的エネルギー貯蔵ユニット用の被覆を実現することができる。それに加えて、ポリアミドは、化学物質による機械的な損傷および攻撃に対して高い抵抗性を有し、エネルギー貯蔵ユニットの表面への非常に優れた固着を提供する。
【0024】
次に、添付図面を参照して本発明の有利な実施例について詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例によるエネルギー貯蔵装置を製造するための方法のフローチャートである。
【図2】本発明の実施例によるエネルギー貯蔵装置の平面図である。
【図3】図2に示した本発明によるエネルギー貯蔵装置の実施例の断面図である。
【実施例】
【0026】
本発明の好ましい実施例の以下の説明では、種々の図面に示しかつ同様に作用する要素については、同一または同様の参照番号が使用され、この場合、この要素の説明の繰り返しは省略する。実施例が第1の特徴と第2の特徴との間に「および/または」という結び付けを含む場合、このことは、一実施形態による実施例が第1の特徴および第2の特徴の両方を含み、別の実施形態による実施例が第1の特徴のみまたは第2の特徴のみを含むと理解することができる。
【0027】
図1は、本発明の実施例による、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット用のエネルギー貯蔵装置を製造するための方法100を示している。
【0028】
方法100は、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを用意するステップ110を含む。さらに、方法100は、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを鋳造材料で少なくとも部分的に射出被覆して、エネルギー貯蔵装置を製造するためのステップ120を含む。方法100の結果として、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが形状接続的および/または材料接続的に鋳造材料と接続されている。
【0029】
代わりに、方法100のステップ110と120を反対の順序で実行することもできる。したがって、例えば最初に、鋳造材料を射出成形型に充填し、次に、少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを依然として液体の鋳造材料に押し込むことができる。
【0030】
図2は、本発明によるエネルギー貯蔵装置200の実施例の平面図を示している。電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが示されているか、または電池210、鋳造材料220、ならびに同一の参照番号230が付された2つの導体とが簡単に示されている。
【0031】
図2では、電気化学的エネルギー貯蔵ユニット210が、ほぼ正方形に形成された平面電池として形成されており、この平面電池では2つの主面240の一方が観測者に対向している。平面電池の代わりに、他の種類のバッテリまたは蓄電池も使用可能である。平面電池210はハードケース電池またはコーヒーバッグ型電池として形成することができる。英語の名称が既に示しているように、ハードケース電池は剛性ハウジングを備え、一方、コーヒーバッグ型電池は可撓性フィルムに溶接されている。ポーチ型電池という名称でも知られているコーヒーバッグ型電池の使用は特に自動車分野で有利であることが証明されているが、その理由は、前記コーヒーバッグ型電池が従来の電池よりも薄い厚さを有するからである。したがって、電気自動車またはハイブリッド自動車を駆動するために必要な比較的多数の電気化学的エネルギー貯蔵ユニット210では、コーヒーバッグ型電池を使用することにより、著しい場所の節約が達成される。さらに、コーヒーバッグ型電池は製造に有利であり、大きな設計の多様性を提供する。
【0032】
エネルギー貯蔵装置200の、図2に示した実施例では、電気化学的エネルギー貯蔵ユニット210のエッジ領域全体が鋳造材料220によって囲まれている。しかし、エネルギー貯蔵ユニット210の部分のみ、例えばエネルギー貯蔵ユニット210のコーナーが鋳造材料220によって囲まれていることも可能である。同様に、電気化学的エネルギー貯蔵ユニット210の全体を鋳造材料220で覆うことも可能であろう。観測者から見てエネルギー貯蔵装置200の左側および右側には2つの導体230が突出する。導体230は、エネルギー貯蔵ユニット210を電気接続部にまたは放熱ユニットに接触させるために使用することができる。1つまたは2つ以上の導体の使用も考えられる。導体230は、鋳造材料220によって完全に覆われていないので、簡単に、例えば単にヒートシンクと接続することができる。
【0033】
最後に、図3は、図2に示したエネルギー貯蔵装置の実施例の断面図を示している。電池210、鋳造材料220ならびに左側導体230および右側導体230が示されている。
【0034】
図3から、電気化学的エネルギー貯蔵ユニット210のエッジが楔状に突出することが明らかである。電気化学的エネルギー貯蔵ユニット210のこのように鋳造されたエッジによって、鋳造材料220とエネルギー貯蔵ユニット210との間の集中的形状接続的な接続部が実現されていることが明らかに理解される。さらに、エネルギー貯蔵ユニット210の表面は、直方体状のエネルギー貯蔵ユニットの場合の表面よりも明らかに大きい。したがって、大きな表面は、非常に優れておりかつ荷重に耐え得る鋳造材料の固着部をエネルギー貯蔵ユニット210の表面に形成することができる可能性がある。
【符号の説明】
【0035】
100 エネルギー貯蔵装置を製造するための方法
110 少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを用意するステップ
120 少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを鋳造材料で少なくとも部分的に射出被覆して、エネルギー貯蔵装置を製造するためのステップ
200 エネルギー貯蔵装置
210 平面電池
210 電気化学的エネルギー貯蔵ユニット
220 鋳造材料
230 左側導体
230 右側導体
240 平面電池の2つの主面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)用のエネルギー貯蔵装置(200)を製造するための方法(100)であって、以下のステップ、すなわち、
自動車を駆動するためのエネルギーを供給するのに適している前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)を用意するステップ(110)と、
前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)を鋳造材料(220)で少なくとも部分的に射出被覆して、前記エネルギー貯蔵装置を製造するステップ(120)であって、前記射出被覆のステップにおいて、前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが形状接続的および/または材料接続的に前記鋳造材料(220)と接続されるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記射出被覆のステップ(120)において、前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)の機械的支持部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
前記用意するステップ(110)において、前記電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを別の電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと接続するための少なくとも1つの接続要素を有する前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)が用意され、前記少なくとも1つの接続要素が前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと結合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の方法(100)。
【請求項4】
前記用意するステップ(110)において、前記電気化学的エネルギー貯蔵ユニットを冷却するための少なくとも1つの冷却要素を有する前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)が用意され、前記少なくとも1つの冷却要素が前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニットと結合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法(100)。
【請求項5】
エネルギー貯蔵装置(200)であって、前記エネルギー貯蔵装置(200)が、以下の特徴、すなわち、
自動車を駆動するためのエネルギーを供給するのに適している少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)と、
鋳造材料(220)とを備え、
前記電気化学的エネルギー貯蔵ユニットが、少なくとも部分的に鋳造材料によって囲まれており、形状接続的および/または材料接続的に前記鋳造材料と接続されているエネルギー貯蔵装置(200)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)が、前記鋳造材料(220)に埋め込まれている楔状エッジを備えることを特徴とする請求項5に記載のエネルギー貯蔵装置(200)。
【請求項7】
前記エネルギー貯蔵装置が、前記鋳造材料(220)によって囲まれている少なくとも1つの第2の電気化学的エネルギー貯蔵ユニット(210)を備えることを特徴とする請求項5または6に記載のエネルギー貯蔵装置(200)。
【請求項8】
前記鋳造材料(220)がポリアミドを含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵装置(200)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−502029(P2013−502029A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524202(P2012−524202)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061353
【国際公開番号】WO2011/018399
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(594042033)ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー (222)
【Fターム(参考)】