自動車用携帯機器ホルダ
【課題】 自動車内で様々なサイズの携帯機器の保持に対応することができる自動車用携帯機器ホルダを提供する。
【解決手段】 携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えた。
【解決手段】 携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用の携帯機器ホルダに関し、特にスマートフォン、デジタル音楽プレイヤーなどの携帯機器を自動車の車室内で保持するのに適したホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機やデジタル音楽プレイヤーなどの携帯機器を自動車内に載置するためのホルダがある。これらのホルダは、携帯機器の両側面を挟むように保持するものが多く提案されている。例えば、特開2008−202771号公報(特許文献1)に開示された「物品ホルダ」は、本体の背面部左右両端から前方へ延設する左右一対のアーム部によって、携帯機器の両側面を挟持して自動車の車室内において携帯機器を保持することが出来るものである。
【0003】
また昨今、スマートフォンなる携帯端末の人気が高まり、携帯キャリア各社から多くの機種のスマートフォンが発売されている。これらスマートフォンは、マルチタッチ方式のディスプレイを備え、指先やタッチペンで操作を行うため前面の大部分をディスプレイで占めている。また、折り畳み型携帯電話機のようにディスプレイ部筐体とキー操作部及び電池入り筐体を重ね合わされているような構成ではないので、従来の携帯機器と比較すると極めて薄型(12mm程度)に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開2008−202771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の「物品ホルダ」の左右一対のアーム部は、ディスプレイ部筐体とキー操作部及び電池入り筐体とが重ね合わされた折り畳み型の携帯電話機(20mm程度)を保持するために適したサイズで形成されている。そのため、薄型に形成されたスマートフォンを奥に突き当たるように深く入れて挟持すると、物品ホルダの車室内への取り付け位置によっては、アーム部が邪魔になってディスプレイに見えない部分が生じたり、取り出しづらいといった不都合が生じる。また、奥に突き当たらないように浅く入れて挟持すると、斜めに傾いて不安定に挟持したり、ディスプレイをタッチした際に動いたりして確実な挟持をすることができず落下の恐れもある。
【0006】
そこで本発明は、これらの課題を解決するとともに、自動車の車室内で様々なサイズの携帯電話機や携帯用デジタルオーディオプレイヤーなどの物品の保持に対応することができる自動車用携帯機器ホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えられていることで解決される。
【0008】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、挟持アームは前後方向に移動可能に備えられていることで解決される。
【発明の効果】
【0009】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えたので、
携帯機器の厚みに係わらず、確実に使い勝手よく保持することができる。例えば薄型に形成されたスマートフォンを保持させる場合であれば、背板を背板ベースから前方に突出させることで、挟持アームの前端部と背板の位置関係が浅くなるので、挟持アームによってディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することを実現した。また、通常の厚み(20mm程度)の携帯電話機であれば、背板を背板ベースから前方に突出させないことで、挟持アームに深く保持することができるので、安定して確実に保持することを実現した。
【0010】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、挟持アームは前後方向に移動可能に備えたので、
携帯機器の厚みに係わらず、確実に使い勝手よく保持することができる。例えば薄型に形成されたスマートフォン保持させる場合であれば、挟持アームを後方に移動させることで、挟持アームの前端部と背板の位置関係が浅くなるので、挟持アームによってディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することを実現した。また、通常の厚み(20mm程度)の携帯電話機であれば、挟持アームを前方に移動させることで、挟持アームに深く保持することができるので、安定して確実に保持することを実現した。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の自動車用携帯機器ホルダの前面側から見た斜視図である。
【図2】本発明の自動車用携帯機器ホルダの背面側から見た斜視図である。
【図3】背板ベースへの背板の取付状態を示す右側面図である。
【図4】背板の前方への移動状態を示す右側面図である。
【図5】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図6】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す右側面図である。
【図8】保持アームの後方への移動状態を示す右側面図である。
【図9】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図10】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図11】背面部と挟持アームの正面方向の回転状態を示す正面図である。
【図12】背面部と挟持アームの左右方向の回転状態を示す平面図である。
【図13】背面部と挟持アームの前後方向の回転状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
本発明の自動車用携帯機器ホルダの第1実施例について、図面を参照し詳細に説明する。図1は、本発明の自動車用携帯機器ホルダの前面側から見た斜視図、図2は、本発明の自動車用携帯機器ホルダの背面側から見た斜視図である。
【0013】
自動車用携帯機器ホルダの本体(1)は、背板(2a)と背板ベース(2b)とからなる背面部(2)と、背面部(2)の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アーム(3)と、背面部(2)の背面に備えられた自動車内への取付具(4)とから構成されている。
【0014】
背面部(2)に備えられた挟持アーム(3)は、平面視L字型のアームベース(3b)を背板ベース(2b)と背板(2a)との間に、左右方向に幅調整が可能に左右一対備えられ、かつL字型のアームベース(3b)の前方に延設された端部には内側に弾性突起(3c)を備えた挟持部(3a)から構成される。また、背面部(2)の背面側には、挟持アーム固定ネジ(3d)を備えて挟持アーム(3)の調整幅を固定する。
【0015】
背面部(2)の背面には、自動車内への取付具(4)が備えられ、図11の背面部と挟持アームの正面方向の回転状態を示す正面図、図12の背面部と挟持アームの左右方向の回転状態を示す平面図、図13の背面部と挟持アームの前後方向の回転状態を示す右側面図に表されるように、各方向に回転可能に複数の軸支部を備える。軸支部1(4a)は、正面方向の回転軸、軸支部2(4b)は、左右方向の回転軸、軸支部3(4c)は、前後方向の回転軸である。そして軸支部3(4c)の下方には、自動車内のダッシュボード面に本体(1)を取り付けるための取付ベース(4d)を備える。また、自動車内のダッシュボード面には、取付ベース(4d)の底面に両面粘着テープなどの止着手段を用いて固定される。このように構成されていることによって、本体(1)を自動車内のダッシュボードに取り付けた場合、取付位置や、携帯機器のディスプレイの表示向き(縦位置あるいは横位置)に合わせて最も視認性に優れるとともに使い勝手に優れた角度に容易に調整することができる。
【0016】
図3は、背面部(2)の背板ベース(2b)への背板(2a)の取付状態を示す右側面図である。背板(2a)は背板ベース(2b)の前面から被せるように装着されるとともに背板ベース(2b)から前方に移動可能に備えられている。また、背板(2a)にはロックボタン(2a−1)を備え、図示しないがロックボタン(2a−1)の底部に備えた凸部と背板ベース(2b)に備えた凹部とを適宜位置で嵌合することで固定する。
【0017】
図4は、背板(2a)の前方への移動状態を示す右側面図である。背板(2a)を前方に移動した状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなる。一方、背板(2a)を移動させない状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなる。
【0018】
図5は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、背板(2a)を移動させない状態の本体(1)に薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりといった不都合が生じる。
【0019】
図6は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、背板(2a)を前方に移動させた状態の本体(1)に薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することができる。
【実施例2】
【0020】
次に、本発明の自動車用携帯機器ホルダの第2実施例について、図面を参照し詳細に説明する。図7は、本発明の第2実施例を示す右側面図であり、挟持アーム(3)への挟持部(3a)の取付状態を表している。第2実施例においては、挟持アーム(3)の挟持部(3a)を前後方向に移動可能に備えたことを特徴としている。
【0021】
挟持アーム(3)は、L字型のアームベース(3b)の前方方向に延設された部分に前後方向に移動可能に差し込んで備えられている。詳細な図示はしないが、ラッチなど公知の手法によって適宜位置で固定可能に構成される。
【0022】
図8は、保持アーム(3)の挟持部(3a)の後方への移動状態を表している。挟持部(3a)を後方に移動した状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなる。一方、挟持部(3a)を移動させない状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなる。
【0023】
図9は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、挟持部(3a)を移動させない状態の本体(1)に、薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりといった不都合が生じる。
【0024】
図10は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、挟持部(3a)を後方に移動させた状態の本体(1)に薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することができる。
【符号の説明】
【0025】
1 本体
2 背面部
2a 背板
2a−1 ロックボタン
2b 背板ベース
3 挟持アーム
3a 挟持部
3b アームベース
3c 弾性突起
3d 挟持アーム固定ネジ
4 取付具
4a 軸支部1
4b 軸支部2
4c 軸支部3
4d 取付ベース
4e 角度固定ネジ
5 携帯機器
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用の携帯機器ホルダに関し、特にスマートフォン、デジタル音楽プレイヤーなどの携帯機器を自動車の車室内で保持するのに適したホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機やデジタル音楽プレイヤーなどの携帯機器を自動車内に載置するためのホルダがある。これらのホルダは、携帯機器の両側面を挟むように保持するものが多く提案されている。例えば、特開2008−202771号公報(特許文献1)に開示された「物品ホルダ」は、本体の背面部左右両端から前方へ延設する左右一対のアーム部によって、携帯機器の両側面を挟持して自動車の車室内において携帯機器を保持することが出来るものである。
【0003】
また昨今、スマートフォンなる携帯端末の人気が高まり、携帯キャリア各社から多くの機種のスマートフォンが発売されている。これらスマートフォンは、マルチタッチ方式のディスプレイを備え、指先やタッチペンで操作を行うため前面の大部分をディスプレイで占めている。また、折り畳み型携帯電話機のようにディスプレイ部筐体とキー操作部及び電池入り筐体を重ね合わされているような構成ではないので、従来の携帯機器と比較すると極めて薄型(12mm程度)に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開2008−202771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の「物品ホルダ」の左右一対のアーム部は、ディスプレイ部筐体とキー操作部及び電池入り筐体とが重ね合わされた折り畳み型の携帯電話機(20mm程度)を保持するために適したサイズで形成されている。そのため、薄型に形成されたスマートフォンを奥に突き当たるように深く入れて挟持すると、物品ホルダの車室内への取り付け位置によっては、アーム部が邪魔になってディスプレイに見えない部分が生じたり、取り出しづらいといった不都合が生じる。また、奥に突き当たらないように浅く入れて挟持すると、斜めに傾いて不安定に挟持したり、ディスプレイをタッチした際に動いたりして確実な挟持をすることができず落下の恐れもある。
【0006】
そこで本発明は、これらの課題を解決するとともに、自動車の車室内で様々なサイズの携帯電話機や携帯用デジタルオーディオプレイヤーなどの物品の保持に対応することができる自動車用携帯機器ホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えられていることで解決される。
【0008】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、挟持アームは前後方向に移動可能に備えられていることで解決される。
【発明の効果】
【0009】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えたので、
携帯機器の厚みに係わらず、確実に使い勝手よく保持することができる。例えば薄型に形成されたスマートフォンを保持させる場合であれば、背板を背板ベースから前方に突出させることで、挟持アームの前端部と背板の位置関係が浅くなるので、挟持アームによってディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することを実現した。また、通常の厚み(20mm程度)の携帯電話機であれば、背板を背板ベースから前方に突出させないことで、挟持アームに深く保持することができるので、安定して確実に保持することを実現した。
【0010】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、挟持アームは前後方向に移動可能に備えたので、
携帯機器の厚みに係わらず、確実に使い勝手よく保持することができる。例えば薄型に形成されたスマートフォン保持させる場合であれば、挟持アームを後方に移動させることで、挟持アームの前端部と背板の位置関係が浅くなるので、挟持アームによってディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することを実現した。また、通常の厚み(20mm程度)の携帯電話機であれば、挟持アームを前方に移動させることで、挟持アームに深く保持することができるので、安定して確実に保持することを実現した。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の自動車用携帯機器ホルダの前面側から見た斜視図である。
【図2】本発明の自動車用携帯機器ホルダの背面側から見た斜視図である。
【図3】背板ベースへの背板の取付状態を示す右側面図である。
【図4】背板の前方への移動状態を示す右側面図である。
【図5】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図6】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す右側面図である。
【図8】保持アームの後方への移動状態を示す右側面図である。
【図9】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図10】携帯機器を保持した状態を示す右側面図である。
【図11】背面部と挟持アームの正面方向の回転状態を示す正面図である。
【図12】背面部と挟持アームの左右方向の回転状態を示す平面図である。
【図13】背面部と挟持アームの前後方向の回転状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
本発明の自動車用携帯機器ホルダの第1実施例について、図面を参照し詳細に説明する。図1は、本発明の自動車用携帯機器ホルダの前面側から見た斜視図、図2は、本発明の自動車用携帯機器ホルダの背面側から見た斜視図である。
【0013】
自動車用携帯機器ホルダの本体(1)は、背板(2a)と背板ベース(2b)とからなる背面部(2)と、背面部(2)の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アーム(3)と、背面部(2)の背面に備えられた自動車内への取付具(4)とから構成されている。
【0014】
背面部(2)に備えられた挟持アーム(3)は、平面視L字型のアームベース(3b)を背板ベース(2b)と背板(2a)との間に、左右方向に幅調整が可能に左右一対備えられ、かつL字型のアームベース(3b)の前方に延設された端部には内側に弾性突起(3c)を備えた挟持部(3a)から構成される。また、背面部(2)の背面側には、挟持アーム固定ネジ(3d)を備えて挟持アーム(3)の調整幅を固定する。
【0015】
背面部(2)の背面には、自動車内への取付具(4)が備えられ、図11の背面部と挟持アームの正面方向の回転状態を示す正面図、図12の背面部と挟持アームの左右方向の回転状態を示す平面図、図13の背面部と挟持アームの前後方向の回転状態を示す右側面図に表されるように、各方向に回転可能に複数の軸支部を備える。軸支部1(4a)は、正面方向の回転軸、軸支部2(4b)は、左右方向の回転軸、軸支部3(4c)は、前後方向の回転軸である。そして軸支部3(4c)の下方には、自動車内のダッシュボード面に本体(1)を取り付けるための取付ベース(4d)を備える。また、自動車内のダッシュボード面には、取付ベース(4d)の底面に両面粘着テープなどの止着手段を用いて固定される。このように構成されていることによって、本体(1)を自動車内のダッシュボードに取り付けた場合、取付位置や、携帯機器のディスプレイの表示向き(縦位置あるいは横位置)に合わせて最も視認性に優れるとともに使い勝手に優れた角度に容易に調整することができる。
【0016】
図3は、背面部(2)の背板ベース(2b)への背板(2a)の取付状態を示す右側面図である。背板(2a)は背板ベース(2b)の前面から被せるように装着されるとともに背板ベース(2b)から前方に移動可能に備えられている。また、背板(2a)にはロックボタン(2a−1)を備え、図示しないがロックボタン(2a−1)の底部に備えた凸部と背板ベース(2b)に備えた凹部とを適宜位置で嵌合することで固定する。
【0017】
図4は、背板(2a)の前方への移動状態を示す右側面図である。背板(2a)を前方に移動した状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなる。一方、背板(2a)を移動させない状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなる。
【0018】
図5は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、背板(2a)を移動させない状態の本体(1)に薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりといった不都合が生じる。
【0019】
図6は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、背板(2a)を前方に移動させた状態の本体(1)に薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することができる。
【実施例2】
【0020】
次に、本発明の自動車用携帯機器ホルダの第2実施例について、図面を参照し詳細に説明する。図7は、本発明の第2実施例を示す右側面図であり、挟持アーム(3)への挟持部(3a)の取付状態を表している。第2実施例においては、挟持アーム(3)の挟持部(3a)を前後方向に移動可能に備えたことを特徴としている。
【0021】
挟持アーム(3)は、L字型のアームベース(3b)の前方方向に延設された部分に前後方向に移動可能に差し込んで備えられている。詳細な図示はしないが、ラッチなど公知の手法によって適宜位置で固定可能に構成される。
【0022】
図8は、保持アーム(3)の挟持部(3a)の後方への移動状態を表している。挟持部(3a)を後方に移動した状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなる。一方、挟持部(3a)を移動させない状態では、挟持アーム(3)の挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなる。
【0023】
図9は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、挟持部(3a)を移動させない状態の本体(1)に、薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が深くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりといった不都合が生じる。
【0024】
図10は、携帯機器(5)を保持した状態を示す右側面図で、挟持部(3a)を後方に移動させた状態の本体(1)に薄型に形成されたスマートフォンを保持させた状態を表している。この状態においては、挟持部(3a)の前端部と背板(2a)の位置関係が浅くなるため、挟持部(3a)によってスマートフォンのディスプレイに死角が生じたり、斜めに傾いて不安定に挟持されたりすることなく確実に保持することができる。
【符号の説明】
【0025】
1 本体
2 背面部
2a 背板
2a−1 ロックボタン
2b 背板ベース
3 挟持アーム
3a 挟持部
3b アームベース
3c 弾性突起
3d 挟持アーム固定ネジ
4 取付具
4a 軸支部1
4b 軸支部2
4c 軸支部3
4d 取付ベース
4e 角度固定ネジ
5 携帯機器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えられていることを特徴とする自動車用携帯機器ホルダ
【請求項2】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、挟持アームは前後方向に移動可能に備えられていることを特徴とする自動車用携帯機器ホルダ。
【請求項1】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、背板は背板ベースから前方に移動可能に備えられていることを特徴とする自動車用携帯機器ホルダ
【請求項2】
携帯機器の両側面を、左右一対の挟持アームによって挟持して自動車内に保持する携帯機器ホルダにおいて、背板と背板ベースとからなる背面部と、背面部の両側面から左右かつ前方に延設されるとともに幅調整が可能な左右一対の挟持アームと、背面部の背面に備えられた自動車内への取付具とから本体を構成し、挟持アームは前後方向に移動可能に備えられていることを特徴とする自動車用携帯機器ホルダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−43626(P2013−43626A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194359(P2011−194359)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(000150970)株式会社ナポレックス (14)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(000150970)株式会社ナポレックス (14)
【Fターム(参考)】
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