説明

自己絞り式モップ

柄部と、回転軸を形成する、柄部に連結された装着支持部と、前記軸を中心として回転可能に装着支持部に連結されたクリーニング部分と、クリーニング部分と係合してクリーニング部分の回転を防止する、柄部に連結された押圧部材と、を備えるモップを開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモップに関し、詳細には床から水を吸収して床をきれいにすることができるモップに関する。
【背景技術】
【0002】
自己絞り式モップに対する顧客の主要な要求の1つは、こうしたモップが台所やトイレなどの大量の水が飛び散ることがしばしばあるような環境で使用されることがよくあることから、速やかかつ完全に床から水を吸収することである。こうしたモップの吸水性材料は一般に、親水性PVA(ポリビニルアルコール)発泡材又は発泡性の親水性木材パルプ繊維で形成された木材パルプスポンジから形成されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
従来技術に存在する上記の短所の少なくとも一部を解消するため、本発明の目的の1つはクリーニング部分の回転及び制動が可能であるようなモップを提供することにある。本願の別の目的は、自己絞り式モップを提供することにある。
【0004】
本願の一態様に基づけば、柄部と、回転軸を形成する、前記柄部に連結された装着支持部と、前記軸を中心として回転可能に前記装着支持部に連結されたクリーニング部分と、前記クリーニング部分と係合してクリーニング部分の回転を防止する、前記柄部に連結された押圧部材と、を備えるモップが提供される。
【0005】
一実施形態では、押圧部材又はクリーニング部分装着支持部の一方が柄部に可動連結されていることにより、押圧部材及びクリーニング部分装着支持部の一方が押圧部材及びクリーニング部分装着支持部の他方に向かって動くと、押圧部材がクリーニング部分の外周と接触することによってクリーニング部分が固定状態又は所定の回転抵抗を有する回転状態となる。上記の構成によれば、モップのクリーニング部分を転動及び制動することが可能である。
【0006】
本願の別の実施形態に基づけば、押圧部材は所定の間隔を隔てた第1の押圧部材と第2の押圧部材とを有する。この間隔は、クリーニング部分の回転軸に垂直な方向にクリーニング部分の幅よりも小さい幅を有しているため、押圧部材及び装着支持部の一方が押圧部材及び装着支持部の他方に向かって動く際に、第1の押圧部材及び第2の押圧部材がクリーニング部分の外周と接触し、押圧部材及び装着支持部の一方が押圧部材及び装着支持部の他方に向かって更に動くと、クリーニング部分の少なくとも一部分が、第1の押圧部材と第2の押圧部材との間に形成される間隔を通過することによって液体が圧搾されるようになっている。第1の押圧部材及び第2の押圧部材はそれぞれローラーを有してよい。
【0007】
本願の更なる一態様に基づけば、モップは更に、押圧部材及び装着支持部の一方を動かすための作動装置を備える。作動装置は、一端が柄部に回転可能に連結されたレバー、及び、一端が押圧部材及び装着支持部の一方に回転可能に連結され、他端がレバーの前記端部に近いレバーの一部分に回転可能に連結された連結要素を有することにより、レバーが回転させられると押圧部材及び装着支持部の一方が動くようになっている。
【0008】
本発明の更なる別の実施形態に基づけば、モップは、第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部を有する押圧部材連結部を更に備えてもよい。第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部は、一端がスリーブを介して前記柄部にそれぞれ装着され、他端が第1の押圧部材及び第2の押圧部材にそれぞれ連結されている。
【0009】
本発明の更なる別の態様に基づけば、前記第1の押圧部材連結部と前記第2の押圧部材連結部との間に所定の間隔が形成され、装着支持部は、クリーニング部分の回転軸にほぼ平行に延びるとともに第1の押圧部材連結部と第2の押圧部材連結部との間に位置する第1の部分と、該第1の部分の両端からクリーニング部分の側面に向かってそれぞれ延びる第2の部分と、クリーニング部分が回転可能に装着される、前記第2の部分の端部に連結されるクリーニング部分シャフトと、を有する。ローラーは、クリーニング部分の回転軸にほぼ平行な回転軸を有しうる。
【0010】
本発明の別の実施形態に基づけば、第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部の少なくとも一方の表面にロック部が形成され、前記表面は装着支持部の第1の部分に対向する。装着支持部の第1の部分の、ロック部に対応する部分にはラッチ部が形成されることにより、クリーニング部分は固定状態又は所定の回転抵抗を有する回転状態にロックされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示のこれら及び/又は他の態様並びに利点は、以下の各実施形態の説明を付属の図面と併せ読むことで明確となり、より容易な理解がなされるであろう。
【図1】クリーニング部分が自由に回転可能な状態にあるモップを示す概略図。
【図2】クリーニング部分が分離されたモップを示す概略図。
【図3】スポンジのクリーニング部分が圧搾されて液体が除去されたモップを示す概略斜視図。
【図4】スポンジのクリーニング部分が圧搾されたモップを示す概略側面図。
【図5】スポンジのクリーニング部分が制動されたモップを示す概略斜視図。
【図6】スポンジのクリーニング部分が制動されたモップを示す概略側面図。
【図7】回転式のクリーニング部分を有するモップを示す概略側面図。
【図8】回転式のクリーニング部分を有するモップを示す概略正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜2に示されるように、モップは、柄部1、柄部1に連結されたクリーニング部分装着支持部6、中心軸を中心として回転可能にクリーニング部分装着支持部6に連結されたクリーニング部分4、及び、柄部1に連結されたローラー10などの押圧部材を有している。押圧部材又はクリーニング部分装着支持部6のいずれか一方が柄部1に可動連結されていることによって、押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の一方が押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の他方に向かって(例えば柄部1のほぼ長手方向に)動く際に、押圧部材がクリーニング部分4の外周と接触することによってクリーニング部分4が固定状態又は所定の回転抵抗を有する回転状態となる。
【0013】
図1〜8に示されるクリーニング部分は、その中心軸を中心として回転可能に構成されているが、固定されたものとして設計することもできる。更に、図1〜8に示されるクリーニング部分は、円形の円筒形状を有しているが、必要に応じて軸を中心としてある程度回転することができるように卵形若しくは楕円形の断面を有する円筒形状、又は八角形、六角形若しくは五角形の断面を有する角柱形状を有するように構成してもよい。卵形若しくは楕円形の断面を有する円筒形状、又は八角形、六角形若しくは五角形の断面を有する角柱形状を有するクリーニング部分の場合、クリーニング部分が良好な払拭表面を与えることによってクリーニング部分4が固定又は定位置にロックされている際にクリーニング効率を向上させることができる。更に、クリーニング部分4は上記の形状に限定されるものではなく、他の任意の適当な形状を有してもよい。
【0014】
例示的な一実施形態では、押圧部材は、所定の間隔を隔てた第1の押圧部材と、ローラー10のような第2の押圧部材とからなる。図1〜2は、それぞれ2本の直線に沿って配置された第1の押圧部材及び第2の押圧部材の例として、第1のローラー群10及び第2のローラー群10を示している。この間隔は、クリーニング部分4の回転軸に垂直な方向にクリーニング部分の幅よりも小さい幅を有しているため、押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の一方が押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の他方に向かって動くと、第1の押圧部材及び第2の押圧部材がクリーニング部分4の外周と接触してクリーニング部分4を固定状態又は所定の回転抵抗を有する回転状態とし、押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の一方が押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の他方に向かって更に動くと、クリーニング部分4の少なくとも一部分が、第1の押圧部材と第2の押圧部材との間に形成される間隔を通過することによって液体が圧搾及び除去されるようになっている。
【0015】
例示的な一実施形態では、第1の押圧部材及び第2の押圧部材はそれぞれ、図1〜2に示されるようにローラー10で構成されてもよい。また、第1の押圧部材及び第2の押圧部材のそれぞれは、曲面又は平面を有する部分を有してもよい。これら2個の部分の曲面又は平面は、ローラーの外周にほぼ一致している。すなわち、2個の部分の断面において、曲面又は平面が、幅狭の中央部と、間隔の両側の幅広の開口部とを有する間隔を画定することにより、クリーニング部分4は間隔の両側の一方の側から他方へと間隔を容易に通過して幅狭の中央部によって液体が圧搾されるようになっている。更に、第1の押圧部材及び第2の押圧部材のそれぞれを、回転が可能であるように卵形若しくは楕円形の断面を有する円筒形状、又は八角形、六角形若しくは五角形の断面を有する角柱形状を有するように構成してもよい。更に、第1の押圧部材及び第2の押圧部材は上記の形状及び構成に限定されるものではなく、他の任意の適当な形状及び構成を有しうる。
【0016】
図1〜2に示される別の例示的実施形態では、モップは更に、押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の一方を動かすための作動装置を更に有している。作動装置は、一端が柄部1に回転可能に連結されたレバー9、及び、一端が押圧部材又はクリーニング部分装着支持部6のいずれか一方に回転可能に連結され、他端がレバーの前記端部に近いレバー9の一部分に回転可能に連結された連結要素8を有することにより、レバー9が回転させられると押圧部材及びクリーニング部分装着支持部6の一方が動くようになっている。
【0017】
更なる例示的実施形態では、モップは更に、第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部を有する押圧部材連結部7を有する。例えば、図1〜2は、互いとともにほぼU字形状をなす第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材を示している。第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部はそれぞれ、一端がスリーブを介して柄部1に取り付けられ、他端がそれぞれローラー10のような第1の押圧部材及び第2の押圧部材に連結されている。
【0018】
押圧部材が柄部1又はクリーニング部分装着支持部6に対して動くことができる場合では、押圧部材連結部7が固定されたスリーブは柄部1に可動連結され、柄部1に案内溝(図示せず)を設け、スリーブに案内突起(図示せず)を設けることにより、押圧部材連結部7が案内溝と案内突起との嵌合によって案内されるようにしてもよい。図1〜8は、連結要素8がクリーニング部分装着支持部6に回転可能に連結されているが、押圧部材が柄部1又はクリーニング部分装着支持部6に対して可動である場合に、連結要素8が押圧部材又は押圧部材連結部7に回転可能に連結される例のみを示している。
【0019】
第1の押圧部材及び第2の押圧部材のそれぞれが、前記曲面又は平面を有する部分を有する場合には、第1の押圧部材及び第2の押圧部材を、押圧部材連結部7を介することなく柄部1に直接連結することができる。例えば、第1の押圧部材及び第2の押圧部材は、第1の押圧部材及び第2の押圧部材を柄部1に連結するための一体形成された連結部分をそれぞれ有してもよい。
【0020】
図1、2及び7に示されるような例示的な一実施形態では、第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部は、柄部1のほぼ長手方向に延び、第1の押圧部材連結部と第2の押圧部材連結部との間に間隔が形成されている。クリーニング部分装着支持部6は、クリーニング部分の回転軸にほぼ平行に延びるとともに第1の押圧部材連結部と第2の押圧部材連結部との間に位置する第1の部分、第1の部分の両端からクリーニング部分4の側面に向かってそれぞれ延びる第2の部分、及び、クリーニング部分4が回転可能に装着される、第2の部分の端部に連結されるクリーニング部分シャフト11を有する。
【0021】
図1〜2に示されるような別の例示的実施形態では、クリーニング部分装着支持部6はクリーニング部分装着支持部6の第1の部分に連結された案内ロッド(図示せず)を更に有し、柄部1は案内ロッドが挿入される中空のチャンバ(図示せず)を有する。案内ロッドは柄部1に固定されるか、又は柄部1に対して案内ロッドが動くことができるように柄部1に連結することができる。案内ロッドが柄部1に可動連結される場合には、案内ロッドに長手方向の溝(図示せず)を形成することができる。案内ロッドは、柄部1にレバー9を連結するためのピンを上記の溝の内部に配置することによって柄部1に対して回転することは防止されるが、柄部1の長手方向に動くことは可能である。
【0022】
別の例示的実施形態では、ローラー10はそれぞれ、クリーニング部分4の回転軸にほぼ平行な回転軸を有してもよい。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ローラー10によってクリーニング部分4が制動及び脱水されるかぎり、ローラー10のそれぞれの回転軸とクリーニング部分4の回転軸とを互いに対して適宜方向付けることができる。
【0023】
更なる例示的な実施形態では、第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部の少なくとも一方の表面にロック部が形成され、前記表面はクリーニング部分装着支持部6の第1の部分に対向する。クリーニング部分装着支持部6の第1の部分の、ロック部に対応する部分にはラッチ部を形成することにより、クリーニング部分4が固定状態又は所定の回転抵抗を有する回転状態にロックされる。更に、クリーニング部分4を同様にして自由に回転可能な状態にロックすることができる。例えば、図6に示されるように、ロック部の一例として、U字形の押圧部材連結部7の対向する内面に設けられた突起部に凹部12を形成する一方で、ラッチ部の一例として、クリーニング部分装着支持部6の第1の部分に突起部13を設ける。
【0024】
図1〜8に示される例示的実施形態では、クリーニング部分装着支持部6、連結要素8及びレバー9、並びに押圧部材連結部7及びローラー10からなるローラー水圧搾装置からなる省力型の連動機構によってクリーニング部分4を圧搾して液体を除去する。使用者は、レバー9を握って回転させることによってU字形のクリーニング部分装着支持部6を上下に動かすことができる。U字形のクリーニング部分装着支持部6は、クリーニング部分4の交換式スポンジローラー3を装着するために用いられる。使用時には、使用者はレバー9を回転させることによってクリーニング部分4を2列のローラー10の間の間隔に通過させることができる。これにより、スポンジローラー3は水分を含まない状態に圧搾される。更に、U字形のクリーニング部分装着支持部6を、U字形の押圧部材連結部7の内部に形成された案内スライド溝2内で上下にスライドさせることができる。2列の回転式ローラー10は、案内スライド溝2の下端においてU字形の押圧部材連結部7の縁部に固定される。2列のローラー10の間の間隔は、変形していない状態のスポンジローラー3の外径よりも小さく、2列のローラー10間の距離はほぼ一定であるため、スポンジローラー3が2列のローラー10間の間隔に強制的に通過させられるとスポンジローラー3は2列のローラー10によって圧搾されてスポンジローラー3に吸収された水が除去される。
【0025】
スポンジローラー3は吸水性を有する様々な材料によって形成することができる。1つの例では、ウレタンフォームなどの合成発泡体を使用することができる。別の例では、スポンジローラー3はセルローススポンジで形成することができる。天然繊維、合成繊維、又は天然繊維と合成繊維との組み合わせから形成された他の吸収性の織布、編物、又は不織布材料をスポンジローラー3に使用することもできる。更に、スポンジローラー3の全部又は一部が擦り磨き用表面を有していてもよい。擦り磨き用表面の例としては、ブラシ、剛毛、不織布(ミネソタ州セントポール所在のスリー・エム社(3M Company)から販売されるScotch−Brite(登録商標)擦り磨きパッドに類するもの)が挙げられる。例えば、スポンジローラーは、ローラー上に直接、擦り磨き材料の1本以上の線条を有してもよい。上記に述べたように、スポンジローラー3がロックされた位置にある場合に、擦り磨き用表面は洗浄する表面から汚れを取り除く性能を高めうるものである。
【0026】
柄部1は、上端部分を使用者が握るためのハンドグリップとして使用することができる真っ直ぐな棒状部材である。この真っ直ぐな棒状部材は、伸縮式の真っ直ぐな棒状部材を形成する2本の棒状部材を有する。使用者は真っ直ぐな棒状部材の長さを必要に応じて所定の範囲内で調節することができる。
【0027】
高効率の吸水性部材としてのクリーニング部分4は、円筒形のスポンジローラー3及び硬質パイプコア5からなり、自由に回転可能である。使用時には、使用者が柄部1を握り、柄部1を前後に動かすことによってクリーニング部分4が水を除去しようとする表面上で前後に転がる。水は表面から速やかに吸収される。図7に概略的に示されるように、レバー9は上側部分において回転軸21、すなわち連結要素8をレバー9に連結するためのピンの軸を有している。回転軸21は、直線20から離間するような設計となっている。直線20は柄部の長手方向に延び、レバー9を柄部1に連結するためのピンの軸と交差している。図7に示される状態では、レバー9は所定の下側の角度限界にまで回転して柄部1によって係止されている。上記の形態では、クリーニング部分4は、使用者がレバー9を上側に回転させないかぎり、水の除去を行う際に水を除去しようとする表面によって作用させられる押圧力によって上側に動かないようになっている。そうでない場合、ローラー10がクリーニング部分4のスポンジローラー3と接触する。したがって、クリーニング部分4のスポンジローラー3が制動されることにより、スポンジローラー3の回転、ひいてはスポンジローラー3の吸水効果が変化する。
【0028】
図2に示されるように、スポンジローラー3を交換する際には、クリーニング部分4の中心の硬質パイプコア5をクリーニング部分装着支持部6に適宜嵌め込むと同時に、シャフト11を硬質パイプコア5に通し、組み立て時にシャフト11をU字形のクリーニング部分装着支持部6の一方の側面からクリーニング部分装着支持部6及び硬質パイプコア5の穴に挿入することによってロックすることができる。これにより、クリーニング部分4はU字形のクリーニング部分装着支持部6にしっかりと装着されることになる。
【0029】
表面から汚れを効果的に取り除くには、図5及び6に示されるように、レバー9を上側に少し回転させてクリーニング部分4に連結されたU字形のクリーニング部分装着支持部6を案内溝2の内壁に沿って上方にスライドさせる。クリーニング部分4が動いてローラー10と接触して圧力が作用し、スポンジローラー3が自由回転できないように制動されると、U字形の押圧部材連結部7及び案内溝2の互いに接触した各表面にそれぞれ設けられた凹部12と突起部13とが、U字形押圧部材連結部7及びU字形クリーニング部分装着支持部6が互いに押し合うことにより、及びプラスチックで形成されたU字形押圧部材連結部7及びU字形クリーニング部分装着支持部6の弾性により、互いに嵌合する。これにより、ローラー3は固定状態となる。この状態では、スポンジローラー3は汚れを取り除こうとする表面上で滑ることのみはできるが、転がることはできないため、スポンジローラー3によって効果的な擦り磨き又は洗浄を行うことができる。更に、複数の凹部12及び突起部13を設けることによってクリーニング部分4を自由回転状態、固定状態、又は所定の回転抵抗を有する回転状態にロックすることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄部と、
回転軸を形成する、該柄部に連結された装着支持部と、
該軸を中心として回転可能に該装着支持部に連結されたクリーニング部分と、
該クリーニング部分と係合して該クリーニング部分の回転を防止する、該柄部に連結された押圧部材と、を備えるモップ。
【請求項2】
前記押圧部材が前記クリーニング部分と係合するように該押圧部材が前記柄部に可動連結される、請求項1に記載のモップ。
【請求項3】
前記押圧部材が前記クリーニング部分と係合するように前記装着支持部が前記柄部に可動連結される、請求項1に記載のモップ。
【請求項4】
前記押圧部材が前記クリーニング部分の外周に係合する、請求項1に記載のモップ。
【請求項5】
前記押圧部材が前記クリーニング部分全体にわたって係合する、請求項1に記載のモップ。
【請求項6】
前記押圧部材が、所定の間隔を隔てた第1の押圧部材と第2の押圧部材とを含み、該間隔は前記クリーニング部分の前記回転軸に垂直な方向に前記クリーニング部分の幅よりも小さい幅を有する、請求項1に記載のモップ。
【請求項7】
前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材のそれぞれがローラーを有する、請求項6に記載のモップ。
【請求項8】
一端がスリーブを介して前記柄部にそれぞれ装着され、他端が前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材にそれぞれ連結された、第1の押圧部材連結部及び第2の押圧部材連結部を有する押圧部材連結部を更に備える、請求項6に記載のモップ。
【請求項9】
前記第1の押圧部材連結部と前記第2の押圧部材連結部との間に所定の間隔が形成され、
前記装着支持部が、前記クリーニング部分の回転軸にほぼ平行に延びるとともに前記第1の押圧部材連結部と前記第2の押圧部材連結部との間に位置する第1の部分と、該第1の部分の両端から前記クリーニング部分の側面に向かってそれぞれ延びる第2の部分と、前記クリーニング部分が回転可能に装着される、該第2の部分の端部に連結されるクリーニング部分シャフトと、を有する、請求項8に記載のモップ。
【請求項10】
前記第1の押圧部材連結部及び前記第2の押圧部材連結部の少なくとも一方の表面にロック部が形成され、該表面は前記クリーニング部分装着支持部の前記第1の部分に対向し、前記クリーニング部分装着支持部の前記第1の部分の、該ロック部に対応する部分にラッチ部が形成され、前記クリーニング部分が固定状態又は回転抵抗を有する回転状態にロックされる、請求項6に記載のモップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−519283(P2011−519283A)
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545104(P2010−545104)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/032225
【国際公開番号】WO2009/097326
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】